JPS6226293A - 4〔(3,4−ジヒドロキシベンゾイルオキシ)メチル〕フエニルグルコシド - Google Patents

4〔(3,4−ジヒドロキシベンゾイルオキシ)メチル〕フエニルグルコシド

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JPS6226293A
JPS6226293A JP16602785A JP16602785A JPS6226293A JP S6226293 A JPS6226293 A JP S6226293A JP 16602785 A JP16602785 A JP 16602785A JP 16602785 A JP16602785 A JP 16602785A JP S6226293 A JPS6226293 A JP S6226293A
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Kazuo Kaneko
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、従来文献未記載の抗酸化剤として、有用な新
規化合物の4[(3,4−ジヒドロキシベンゾイルオキ
シ)メチルコフェニルグリコシドに関する。
更に詳しくは、本発明は下記式(A) で表わされる4[(3,4−ジヒドロキシベンゾイルオ
キシ)メチル]フェニルグルコシドに関する。
更に本発明は、上記式(A)化合物を有効成分として含
有することを特徴とする飲食品用、香粧品用などの酸化
防止剤にも間し、更に又、上記式(A)化合物の製法に
も間する。
従来、飲食品などの酸化による劣化を防止するために種
々の酸化防止剤が使用されている。これら酸化防止剤と
しては、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BIT)
、ブチルヒドロキシアニソール(B)IA)、エリソル
ビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフ
ェロール、没食子酸プロピルなどのごとき合成酸化防止
剤、或いは、天然ビタミンE、γ−オリザノールなどの
ごとき天然酸化防止剤などが実用に供されている。
合成酸化防止剤は、比較的強い抗酸化能を有しているが
、安全性の点を含んで天然物嗜好のすう勢から、天然酸
化防止剤の使用が望まれている。
しかしながら、天然酸化防止剤は、その酸化能の点で充
分溝足し得る効果を示し難いため、満足し得る天然酸化
防止剤の開発が種々試みられているのが実状である。
その様な天然酸化防止剤開発の試みの1例として、例え
ば、シソ科に属する香辛料であるローズマリー、セージ
、オレガノ、タイム、メースなどを粉末香辛料の形態や
抽出物の形態などで利用する提案や試験した報告が数多
く知られている。(例えば、特開昭56−144078
、調理科学11、(2)55〜59 (1978) 、
油化学26、(12)8〜18(1977)など)。
しかしながら、上記香辛料の抗酸化性物質が抽出、分離
、確認され、又は、されつつあるものは、前述のローズ
マリーとセージぐらいのものであることが報告されてい
る。
本発明者らは、シソ科に属する香辛料であるオレガノの
抗酸化防止能に注目し、オレガノの酸化防止能成分につ
いて研究を続けてきたが、従来、オレガノの酸化防止能
成分として、全く知られていない新規物質である上記式
(A)で表わされる4[(3,4−ジヒドロキシベンゾ
イルオキシ)メチルコフェニルグルコキシドを、オレガ
ノの酸化防止能成分として、オレガノの葉から抽出分離
することに成功した。
更に、該式(A)化合物が、飲食品、香粧品の酸化防止
に作用効果を示し、その効果は、合成酸化防止剤たとえ
ば、BHAと同程度の効果を示すことがわかった。
更に又、従来文献未記載の上記式(A)化合物が、容易
に且つ安価に工業的に製造可能であり且つ優れた酸化防
止能を有する注目すべき化合物であって、オレガノの公
知抽出調製品のように、原料に由来する不都合な臭や味
を伴うトラブルがなく且つ少ない使用量で飲食品、香粧
品などの広い利用分野において、優れた酸化防止効果を
発揮することを発見した。
従って、本発明の目的は、新規な上記式(A)4[(3
,4−ジヒドロキシベンゾイルオキシ)メチル]フェニ
ルグルコシド、その製法ならびに夾雑物による異味、異
臭を伴わず且つすぐれた抗酸化防止能を有する飲食品用
、香粧品用などの広い分野で利用できる酸化防止剤を提
供することにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は、以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明の上記式(A)4 [(3,4−ジヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)メチル]フェニルグルコシドは、例え
ば、シソ科に属する香草系香辛料であるオレガノの葉か
ら、分離採取することができる。
本発明の上記式(A)化合物の分離採取は、種々の手法
で行うことができるが、このような手段としては、以下
のような手法を例示できる。
例えば、オレガノの葉の乾燥物を粉砕後、例えば、塩化
メチレンのごとき有機溶媒で抽出し、塩化メチレン層を
分離し、抽出残査部に例えば、メダノールのごとき有機
溶媒を加えて抽出し、メタノール層を分離採取する。こ
のメタノール層を例えば、塩化メチレンと水の混合溶媒
で抽出して、水可溶部分と塩化メチレン可溶部分に分離
し、水可溶部分を取得する。
このようにして得られた水可溶部分を、例えば、カラム
クロマトグラフィーのごとき分離手段により分離して、
本発明の上記式(A)4 [(3゜4−ジヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)メチルコフェニルグルコキシドを容易
に分離採取することができる。
本発明の上記式(A)化合物の上記製造態様を示すと以
下の様に表わすことができる。
乾燥オレガノ葉の粉砕物 塩化メチレン層   残金 メタノール 層          残査塩化メチ[ン
可溶部  水可溶部 上記工程図において、第(1)工程の塩化メチレンによ
る抽出は、乾燥オレガノ葉粉砕物に対して塩化メチレン
を、例えば、約3〜約6重量倍程度の範囲の使用量で、
かきまぜながら抽出を行うことができる。
上記抽出は、通常室温で行うことができるが、必要なら
ば加熱しながら抽出することもできる。
抽出時間は、適宜選択して行うことができるが、例えば
、約0.5〜約3時間程度の範囲の抽出時間で容易に抽
出することができる。抽出後は、塩化メチレン層を分離
除去し、抽出残脊部を採取する。抽出操作は、必要によ
り例えば、2〜3回くりかえし行ってもよい。
次に第2工程においては、上記で得られた抽出残脊部に
対して、メタノールを、例えば、約1〜約10重量倍程
度の範囲の量で加えて、かきまぜながら抽出を行うこと
ができる。抽出温度及び抽出時間は、適宜選択して行う
ことができるが、例えば、約10°〜約65°C程度の
温度範囲で約0.5〜約3時間程度の時間範囲で抽出す
ることができる。抽出終了後は、抽出残脊部を分離除去
し、メタノール層を採取し、メタノールを留去してメタ
ノール抽出物を得ることができる。抽出操作は、必要に
より、例えば2〜3回くりかえし行ってもよい。
次に、第3工程における抽出は、例えば、上述のように
して得ることのできるメタノール抽出物に、例えば、塩
化メチレン及び水の混合溶液を添加して行つうことがで
きる。塩化メチレンの使用量としては、メタノール抽出
物に対して例えば、約2〜約20重量倍程度の範囲の使
用量をあげることができる。又、水の使用量としては、
例えばメタノール抽出物に対して約2〜約20重量倍程
度の範囲を例示することができる。塩化メチレンと水の
使用比率は(重量比率)は、例えば、塩化メチレン:水
=約1=10〜約10:1程度の範囲を例示することが
できる。抽出操作は、通常室温で行うことができ、抽出
時間としては、例えば、約0.5〜約3時間程度の時間
を例示できる。
抽出は、撹拌条件下に行うことができる。必要により、
例えば約25°〜約50°C程度の範囲の温度で加熱し
ながら抽出することもできる。抽出後、塩化メチレン可
溶部を分離除去し、水可溶部層を取得する。
上述のようにして得ることのできる水可溶部層は、例え
ば、ポリアミドカラムを用いて、例えば、水、メタノー
ルもしくは水及びメタノールの混合溶媒で溶出させるこ
とにより、上記式(A)4[(3,4−ジヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)メチル]フェニルグルコシドを分離採
取することができる。
本発明によれば、上述のようにして得ることのできる新
規な上記式(A)化合物を有効成分として、飲食品類、
香粧品類などに含有せしめることにより、優れた酸化防
止効果を達成することができる。
本発明の上記式(A)化合物は、飲食品、香粧品などに
直接添加することができ、必要に応じて、更に例えば、
アラビアガム、デキストリンなどのバインダーを添加し
て、粉末状、顆粒状として使用してもよく、又例えば油
脂やエタノール、プロピレングリコール、グリセリンあ
るいはこれらの混合物に溶解して液状として使用するこ
ともでき、更には油脂やエタノール、プロピレングリコ
ールに溶解した上記液状物に、更に例えば、アラビアガ
ムなどの天然ガム質、あるいは界面活性剤を添加して乳
状液として使用してもよい。
かかる酸化防止剤の飲食品、香粧品などに対する添加量
は、適宜に選択できるが、上記式(A)化合物として例
えば、約0.0005〜約0.5重量%程度、特には約
0.001〜約0.1重量%程度の範囲を好ましく例示
できる。
本発明の酸化防止剤は、例えば動植物油脂、バター、チ
ーズ、マーガリン、ショートニング、マヨネーズ、ドレ
ッシングなどの油脂含有食品類;油溶性色素含有飲食品
;魚肉あるいは畜肉ねり製品などの酸化防止に有用であ
る。又、クリーム、ローションなどの基礎化粧料;口紅
、白粉などのメークアップ化粧料;ポマード、ヘアクリ
ーム、シャンプー、リンスなどの整髪料などの酸化防止
に有用である。
以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1 乾燥オレガノ葉の粉砕物400gに塩化メチレン200
0gを加え、40°Cで6時間加熱撹拌、還流抽出を行
った。室温まで冷却後、遠心分離操作によって抽出液及
び残査とに分離した。抽出液は1940g得られた。溶
剤回収を行い、塩化メチレン抽出物として18.4g(
対原料収量4.6%)を得た。抽出残金は、ろ紙の上に
広げて一昼夜放置乾燥し次のメタノール抽出に備えた。
メタノール抽出は、上記乾燥残査に1500gのメタノ
ールを加え、65”Cで1時間加熱撹拌還流抽出を行っ
た。室温まで冷却後、遠心分離操作によって、抽出液と
残査とを分離して得られた抽出液約1400gを減圧濃
縮した。メタノール抽出物に塩化メチレンおよび水をそ
れぞれ800g加えた後、分液ロートで充分娠とうし、
放置した。翌日、下層の塩化メチレン要約800gを抜
き、エバポレータにて溶媒を除去、塩化メチレン可溶部
として2.4g (対原料収flO,6g)を得、また
上層の水可溶部は凍結乾燥し42.2g(対原料収量1
0.5%)を得た。
次に、上記の水可溶部の15gに、水150g加えて溶
解しポリアミドカラムクロマトグラフィーにより分画を
行った。(直径5cm、長さ42cmのカラムに、担体
;ポリアミドC−200゜和光純薬工業製200g充て
ん)。
溶出は、水、メタノールの順に行って、Fr・1(水溶
出11)、Fr、2(水溶出21)、Fr、3(メタノ
ール溶出400m1)、Fr、4(メタノール溶出60
0m1) 、Fr、5 (メタノール溶出11)、Fr
、6(メタノール溶出11)に分画し、Fr、3を取得
し、メタノールな留去後、水で再結晶して上記式(A)
化合物2゜8gを得た。コノモノは、TLC%UV、N
MRlMSなどの分析から単一成分で上記式(A)化合
物の構造をもつものであることが確認された。
融点;204°〜205°C1無色針状結晶UV、λ、
、  nm(Iogε) 222 (4,49)、26
3(3,13297(2,86) I R; v、、、x(nujol)cm−’ 350
0〜3150.1680、+610. 1235、10
45 H−N M R; acetone−d6δ3.4 〜
3.6(4N、brs) 3.7〜3.9(2)1、m) 4.9 〜5.1(1)ISm) 5.24(2H1S) 6.89(1N、d、j=9.6)IZ)7.08(2
HSd、 j=7.8112)7.3〜7.6(4N、
m) 実施例2及び比較例 リノール酸0.62m1を99%エタノール20m1に
溶解し、次いでこれに0.2M−リン酸緩衝液(PH7
,0)20mlを添加した後、水を加えて全量を50 
m lとする。
これに、後掲第1表に示した酸化防止剤を添加して密封
し、40°Cに保存して経時的に過酸化物の生成をチオ
シアンアンモニウムを用いたロダン鉄性で測定した。そ
の結果を第1表に示した。
本発明による酸化防止剤は、α−トコフェロールより強
い抗酸化性効果を示し、BHAと同程度の効果を示すこ
とがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式(A) ▲数式、化学式、表等があります▼(A) で表わされる4[(3,4−ジヒドロキシベンゾイルオ
    キシ)メチル]フェニルグルコシド。
JP16602785A 1985-07-29 1985-07-29 4〔(3,4−ジヒドロキシベンゾイルオキシ)メチル〕フエニルグルコシド Granted JPS6226293A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5338838A (en) * 1990-08-17 1994-08-16 Yoshihide Hagiwara Antioxidation active substance and utilization thereof
JP2004256472A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Japan Science & Technology Agency ジヒドロキシベンゾエート誘導体、その製造方法およびその利用
JP2010174118A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Soda Aromatic Co Ltd 新規抗酸化剤、活性酸素消去剤、香粧品
US20120135094A1 (en) * 2009-05-14 2012-05-31 Rutgers, The State University Of New Jersey Oregano and mint anti-inflammatory compositions and methods

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