JPH0142318B2 - - Google Patents

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JPH0142318B2
JPH0142318B2 JP56140274A JP14027481A JPH0142318B2 JP H0142318 B2 JPH0142318 B2 JP H0142318B2 JP 56140274 A JP56140274 A JP 56140274A JP 14027481 A JP14027481 A JP 14027481A JP H0142318 B2 JPH0142318 B2 JP H0142318B2
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JP
Japan
Prior art keywords
water
organic solvent
natural
antioxidant
koshiyo
Prior art date
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Expired
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JP56140274A
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English (en)
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JPS5842686A (ja
Inventor
Mitsuhiro Kobayashi
Shoji Okumura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
Priority to JP14027481A priority Critical patent/JPS5842686A/ja
Publication of JPS5842686A publication Critical patent/JPS5842686A/ja
Publication of JPH0142318B2 publication Critical patent/JPH0142318B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、天然コシヨウ中の抗酸化成分の抽出
法に関し、とくに天然コシヨウ・オレオレジン
(天然コシヨウ材料の有機溶媒抽出物もしくはそ
の濃縮物)に比して、顕著に優れた抗酸化性能を
示し、且つ飲食品用抗酸化剤としての利用に際し
て異味、異臭のトラブルを回避できる天然コシヨ
ウ中の抗酸化成分の抽出法に関する。 更に詳しくは、本発明は、天然コシヨウ材料
を、フエノール性水酸基と塩形成性のアルカリ性
物質の存在下で、ケトン類、低級アルコール類、
カルボン酸アルキルエステル類ならびに水混和性
エーテル類よりえらばれた水混和性有機溶媒及び
水からなり且つ水の量が約10〜約80重量%である
水性有機溶媒により、室温乃至該水性有機溶媒の
沸点の範囲の温度において抽出し、得られた水性
有機溶媒相からPH約7以下の中性乃至酸性に調節
されたPH調節物を得ることを特徴とする天然コシ
ヨウ中の抗酸化成分の抽出法に関する。 従来、たとえば、油脂、或いは油脂含有食品な
どの酸化による劣化を防止するために、種々の酸
化防止剤が使用されてきた。例えば、ブチルヒド
ロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニ
ソール(BHA)、エリソルビン酸、エリソルビン
酸ナトリウム、dl―α―トコフエロール、没食子
酸プロピルなどの合成酸化防止剤、或いは天然ビ
タミンE、γ―オリザノールなどの天然酸化防止
剤などが実用に供されている。 しかしながら、合成酸化防止剤は比較的強い抗
酸化能を有しているが、安全性の点を含んで天然
物嗜好の趨勢から、天然酸化防止剤の使用が望ま
れている。しかしながら、天然酸化防止剤はその
抗酸化能の点で充分満足し得る効果を示し難いた
め、天然酸化防止剤の開発が種々試みられている
のが実情である。 そのような天然酸化防止剤開発の試みの一例と
して、たとえば、シソ科に属する香草系香辛料で
あるローズマリーやセージを、粉末香辛料の形態
が抽出物の形態などで利用する提案や試験した報
告が数多く知られている(たとえば、特公昭53―
9595号、特開昭55―18435号、特開昭55―18436
号、特開昭55―13437号、特開昭55―102508号、
「調理科学」Vol.11、No.2、第55〜59頁、1978、
「油化学」第26巻、第12号、第8〜18頁、1977
等)。 更に、たとえばブラツクペツパー、ホワイトペ
ツパーの如きコシヨウ科に属する種子系香辛料に
ついても、粉末香辛料の形態や抽出物の形態など
で、その酸化防止能についての検討に関して、上
記「調理科学」や「油化学」に報告されている。 これらの報告によれば、コシヨウ科に属する種
子系香辛料の抗酸化能は極めて不満足なもので抗
酸化性がないか、あつてもその効果は著るしく弱
いことが報告されている。 更に、上記「油化学」に記載された研究総括に
よれば、すべての香辛料が抗酸化性を示すのでは
なく、抗酸化性の悪いものがある上に、香辛料中
に含有されているトコフエロールの量は少なく、
香辛料の抗酸化性の強さと香辛料のトロフエロー
ル含有量とは一致しないこと、更に、多くの香辛
料の抗酸化性物質はほとんど明らかにされておら
ず、抗酸化性物質が抽出、分離、確認され、又は
されつつあるものは、前述のローズマリーとセー
ジぐらいのものであることが記載されている。 本発明者等は、天然源の飲食用酸化防止剤であ
つて合成酸化防止剤に匹敵し得る酸化防止効果を
示す酸化防止剤を開発すべく研究を行つてきた。 その結果、天然コシヨウから分離できるN―ト
ランス―フエルロイルラミン()、N―5―
(4―ヒドロキシフエニル)―2E,4E―ペンタジ
エノイルピペリジン()、N―トランス―フエ
ルロイルピペリジン()、N―5―(4―ヒド
ロキシ―3―メトキシフエニル)―2E,4E―ペ
ンタジエノイルピペリジン()、およびN―5
―(4―ヒドロキシ―3―メトキシフエニル)―
2E―ペンテノイルピペリジン()の5種類の
フエノール性アミド化合物が、飲食品の酸化防止
に優れた作用効果を示し、その結果は、合成酸化
防止剤BHTやBHAに匹敵することを発見した。
その詳細については、同一出願人の出願に係わる
特願昭56―31232号(特開昭57―146563号)に詳
細に開示されている。 本発明者等は、更に研究を進めた結果、上記先
願提案に開示された抗酸化成分の抽出手法とは別
異の手段を採用して、顕著に優れた抗酸化性能を
示し且つ飲食品用抗酸化剤としての利用に際して
異味、異臭のトラブルを回避できる天然コシヨウ
中の抗酸化成分が有利に抽出できることを発見し
た。 前記特願昭56―31232号の提案においては、コ
シヨウの果実の乾燥粉砕物、もしくはコシヨウオ
レオレジンを有機溶剤で処理し、不溶性成分を分
離した有機溶剤相を、たとえば重炭酸塩水溶液で
処理し、次いで該有機溶剤相をアルカリ水溶液で
処理し、該アルカリ水溶液相のPHを中性乃至酸性
に調整し、次いで有機溶媒で抽出することによ
り、該フエノール性アミド化合物の複数種を含む
弱酸性区分を取得し、該弱酸性区分から前期
()〜()のフエノール性アミド化合物を分
離することを開示している。更に、この提案に於
ては上記弱酸性区分自体も抗酸化性を有すること
を開示している。 本発明者等の研究によれば、フエノール性水酸
基と塩形成性のアルカリ性物質の存在下で、水及
び水混和性有機溶媒で抽出すると、有機溶媒単独
或はアルカリ水溶液単独の抽出物系における有効
成分とは異なつた有効成分をさらに含有する抽出
物系が取得されるためと推測されるが、顕著に優
れた抗酸化性能を有する抽出物が得られることが
発見された。 従つて、本発明の目的は天然コシヨウ材料から
顕著に優れた抗酸化性能を有する成分を抽出する
改善抽出法を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明方法で用いる天然コシヨウ材料はコシヨ
ウ植物(piper nigrum L.)の果実、その乾燥物
や破砕物や粉末など任意の形態であつてよく、コ
シヨウ植物の品種も任意に選択でき、たとえば黒
コシヨウ、白コシヨウなどを例示できる。 本発明方法では、上述の如き天然コシヨウ材料
を、フエノール性水酸基を塩形成性のアルカリ性
物質の存在下で、水及び水混和性有機溶媒よりな
る水性有機溶媒により抽出する。 該水性有機溶媒中の水の量は、約10〜約80重量
%、より好ましくは約20〜約60重量%程度であ
る。水性有機溶媒の使用量は、適宜に選択できる
が、例えば天然コシヨウ材料重量に基いて約1〜
約30重量倍程度の使用量を例示することができ
る。 又、フエノール性水酸基と塩形成性のアルカリ
性物質の使用量も適宜に選択できる。例えば、約
0.1〜約30重量%の水溶液の形で使用する場合を
例にして、天然コシヨウ材料重量に基いて約0.01
〜約10重量倍程度の使用量を例示することができ
る。 抽出温度としては室温乃至使用した水混和性有
機溶媒の沸点の温度範囲が採用される。また、反
応時間としては約10分〜約10時間の如き抽出時間
を例示できる。抽出手段それ自体には何等の制約
もなく、天然コシヨウ材料と水性有機溶媒とを充
分に接触させ得る任意の抽出手段を採用すること
ができる。接触を充分に行わせるため撹拌手段を
利用するのが好ましい。抽出操作後、不溶性成分
を任意の固―液分離手段、たとえば傾斜、過、
遠心分離などの手段で除去して目的とする(イ)水性
有機溶媒相を取得することができる。 上記抽出における水性有機溶媒の形成に利用す
る水混和性有機溶媒としては、ケトン類、低級ア
ルコール類、カルボン酸アルキルエステル類なら
びに水混和性エーテル類よりえらばれた水混和性
有機溶媒が使用され、それらの例としては、アセ
トン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンなど
の如きケトン類;メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコールなどの如き低級アルコール
類;酢酸メチル、酢酸エチルなどの如きカルボン
酸アルキルエステル類;ジオキサン、テトラヒド
ロフランなどの如き水混和性エーテル類;などを
例示することができる。これらは単独で用いても
よいし、複数種併用することもできる。 又、抽出系に存在させる上記アルカリ性物質の
例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどを例示す
ることができる。これらも単独で使用してもよい
て、或は複数種併用することもできる。 本発明方法によれば、上述のようにして得られ
た(イ) 水性有機溶媒相からPH約7以下の中性乃至
酸性に調節されたPH調節物を取得する。この際、
該(イ)水性有機溶媒相は、所望により、濃縮して水
混和性有機溶媒を除去して(ロ)上記(イ)の含水濃縮物
として、PH調節を行なうことができる。更に又、
該(ロ)含水濃縮物は水難混和性乃至水非混和性の有
機溶媒で抽出して、その(ハ)水相を取得し、これを
PH調節処理に賦することができる。本発明によれ
ば、天然コシヨウ中の抗酸化成分は、上記(イ)水性
有機溶媒相、(ロ)含水濃縮物渥は(ハ)水相を、そのPH
を中性乃至酸性に調節することにより(ニ)PH調節物
として取得することができる。更に又、上記(ニ)PH
調節物は、水難混和性乃至水非混和性の有機溶媒
で更に抽出して、その(ホ)有機溶媒相の形で取得す
ることもでき、更に該(ホ)有機溶媒相の溶媒を留去
して(ヘ)濃縮物の形で取得することもできる。 上記諸態様を包含して、本発明の天然コシヨウ
中の抗酸化成分の抽出法を工程図的に示すと、以
下のように示すことができる。
【表】 ↓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 天然コシヨウ材料を、フエノール性水酸基と
    塩形成性のアルカリ性物質の存在下で、ケトン
    類、低級アルコール類、カルボン酸アルキルエス
    テル類ならびに水混和性エーテル類よりえらばれ
    た水混和性有機溶媒及び水からなり且つ水の量が
    約10〜約80重量%である水性有機溶媒により、室
    温乃至該水性有機溶媒の沸点の範囲の温度におい
    て抽出し、得られた水性有機溶媒相からPH約7以
    下の中性乃至酸性に調節されたPH調節物を得るこ
    とを特徴とする天然コシヨウ中の抗酸化成分の抽
    出法。
JP14027481A 1981-09-08 1981-09-08 天燃コシヨウ中の抗酸化成分の抽出法 Granted JPS5842686A (ja)

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JP14027481A JPS5842686A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 天燃コシヨウ中の抗酸化成分の抽出法

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JP14027481A JPS5842686A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 天燃コシヨウ中の抗酸化成分の抽出法

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Publication Number Publication Date
JPS5842686A JPS5842686A (ja) 1983-03-12
JPH0142318B2 true JPH0142318B2 (ja) 1989-09-12

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EP0384547B1 (en) * 1985-04-24 1995-10-18 Bar-Ilan University Oxidation-resistant alimentary fatty compositions containing an active oxidation-preventing agent extracted from vegetable tissues
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