JP2004256472A - ジヒドロキシベンゾエート誘導体、その製造方法およびその利用 - Google Patents

ジヒドロキシベンゾエート誘導体、その製造方法およびその利用 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた抗酸化機能を有し、かつ、生体抗酸化作用をも有する植物由来物質を解明するとともに、当該植物由来物質を効率よく抽出する方法を解明し、さらに、当該植物由来物質を含むことにより成分劣化や生体抗酸化作用を発揮する食品や飲料を提供すること。
【解決手段】化学式(A)で表されるジヒドロキシベンゾエート誘導体;オレガノ(Origanum Vulgare)の地上部から含水有機溶媒で抽出することを特徴とする当該ジヒドロキシベンゾエート誘導体の製造方法;前記のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤、胃粘膜障害抑制剤および血清コレステロール上昇抑制剤;前記の抗酸化剤、胃粘膜障害抑制剤、または血清コレステロール上昇抑制剤を添加したことを特徴とする食品もしくは飲料。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジヒドロキシベンゾエート誘導体、その製造方法、およびその利用に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品や飲料などの酸化劣化を防止するために,抗酸化機能を有する種々の酸化防止剤が使用されている。酸化防止剤としては、例えば、アチルヒドロキシトルエン,エリソルビン酸,エリソルビン酸ナトリウムなどの化学合成抗酸化剤や、天然ビタミンEなどの食品由来の抗酸化剤(抗酸化物質)をあげることができるが、近年、食品由来の抗酸化物質に対する需要が増加している。
そこで、食品由来の抗酸化物質に関する様々な研究開発が試みられており、その結果、例えばブドウ種子抽出物、緑茶抽出物、シソ科に属する植物であるローズマリー、セージなどの粉末や抽出物が抗酸化物質として利用できることが明らかにされている(非特許文献1および特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
Nakatani,N.,Kikuzake,H.,A new antioxidative glucoside isolated from oregano(Origanum vulgare),Agric.Biol.Chem.,51,2727−2732 (1987)
【特許文献1】
特開昭62−26293号公報
【0004】
また、生体内の活性酸素は、癌,炎症,胃潰瘍等、多くの症状の原因であることが解明されつつある。さらに、活性酸素は、血液の低密度リポ蛋白質(LDL)の酸化を促進し、上記の病気と共に心筋梗塞や虚血性心疾患、動脈硬化症などの病気を引き起こす原因でもあることが分かっている。
そこで、特に生体への安全性の点でも安心な植物由来物質において、生体内で抗酸化作用を発揮することにより,活性酸素を除去する(生体抗酸化作用を示す)成分の解明が進められている。
【0005】
しかしながら、これまでは、十分な生体抗酸化作用を示す物質が見出されていない。また、上述の食品由来の抗酸化物質が、生体抗酸化作用をも有するものであれば、食品、飲料、化粧品、医薬品などに含有させることにより、劣化防止と同時に病気を予防または治療する機能をも付与できるが、そのような物質の解明は現状では進んでいない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、優れた抗酸化機能を有し、かつ、生体抗酸化作用をも有する植物由来物質を解明するとともに、当該植物由来物質を効率よく抽出する方法を解明し、さらに、当該植物由来物質を含むことにより成分劣化や生体抗酸化作用を発揮する食品や飲料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上述の目的を達成すべく鋭意研究を進める過程で、シソ科に属する植物で香辛料として用いられているオレガノ(Origanum Vulgare)に着目し、オレガノの地上部から新規のジヒドロキシベンゾエート誘導体を抽出分離することに成功した。このジヒドロキシベンゾエート誘導体は、オレガノという天然の植物に由来するので、取り扱いが平易であり、安全性が高く、副作用の心配もない。また、オレガノ葉1g中に約3.8mgとに比較的大量に含有されているので、工業的利用に適していることはもちろん、代表的な植物由来の抗酸化物質であるカテキン,ケルセチン,ルチン等とほぼ同程度の抗酸化活性を示し、しかも胃粘膜障害抑制作用、血清コレステロール上昇抑制作用等の高い生体抗酸化作用をも示すことを見出し、本発明に到達した。
【0008】
請求項1に記載の本発明は、下記化学式(A)で表されるジヒドロキシベンゾエート誘導体である。
【0009】
【化2】
4’−β−D−glucopyranosyloxy−3’−hydroxyphenylmethyl−3,4−dihydroxybenzoate…(A)
Figure 2004256472
【0010】
請求項2に記載の本発明は、オレガノ(Origanum Vulgare)の地上部から含水有機溶媒で抽出することを特徴とする請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体の製造方法である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤である。
請求項4に記載の本発明は、請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする胃粘膜障害抑制剤である。
請求項5に記載の本発明は、請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする血清コレステロール上昇抑制剤である。
請求項6に記載の本発明は、請求項3記載の抗酸化剤、請求項4記載の胃粘膜障害抑制剤、または請求項5記載の血清コレステロール上昇抑制剤を添加したことを特徴とする食品もしくは飲料である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
請求項1に記載の本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体は、化学式(A)で表されるものであり、オレガノ(Origanum Vulgare)から抽出される成分の一つである。オレガノは、先述の通りシソ科に属する植物で香辛料として用いられている植物である。オレガノ,グリークオレガノ,シリアンオレガノ,ゴールデンオレガノまたは、オレガノ品種と多品種の交配種などの品種があるが、これらに限定されるものではなく、近縁種にも含まれている。
【0012】
請求項1に係る本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体は、このようなオレガノの植物体の地上部、特に葉、花、茎、芽等に含まれている。例えば葉には、1g中に約3.8mgと比較的豊富に含まれている。
従って、請求項1に記載の本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体は、オレガノから抽出製造することができるが、上記化学式(A)で表されるものであれば由来や製造方法は限定されず、オレガノ以外の天然の植物、微生物、動物から抽出されたものであっても、また、合成であっても良い。
【0013】
オレガノの地上部から請求項1に係る本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体を効率よく製造するには、請求項2に係る本発明のように、オレガノの地上部から含水有機溶媒で抽出する方法が好ましい。
【0014】
請求項2に係る本発明の製造方法は、オレガノの地上部から含水有機溶媒で抽出することを特徴とするものである。
ここで、オレガノの地上部とは、先述の通り葉、茎、芽等が例示されるが、乾燥による粉末化などの加工を施し、抽出を容易にすることができる点で、葉の使用が適している。
また、含水有機溶媒としては、アセトン,エタノール,ブタノール,アセトニトリル,テトラヒドロフランなど有機溶媒の含水物を用いることができる。
抽出の際の条件は、使用目的や使用濃度に応じて、所望の純度のジヒドロキシベンゾエート誘導体を得ることができるように適宜定めることができる。例えば室温(15〜30℃)にて1週間以上、通常は1週間〜10日間とすることができる、また、各種カラムを用いた吸着クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー等の各種クロマトグラフィーを単独で、または組み合わせて抽出することもできる。
【0015】
請求項2に係る本発明の製造方法の具体的な例を示すと、例えば、オレガノの地上部(例えば、オレガノ乾燥葉)を含水有機溶媒(例えば、含水メタノール溶液)を用いて抽出後、抽出液と残渣を濾紙やガラスフィルター等で分離し,濾液を減圧濃縮する。必要に応じて、得られた濃縮液を有機溶媒可溶部と水可溶部に分配し、水可溶部を濃縮して適当な有機溶媒濃度(例えば、70〜95%)となるように調製する。得られた溶液を−40〜−10℃で静置し、沈殿が生じた場合は,濾紙やガラスフィルター等を用いて,除去する。
【0016】
こうして得られるオレガノの抽出物(濃縮液)は、請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体を含み、抗酸化活性および生体抗酸化作用を示すので、このまま食品や飲料に添加することができる。
しかし、使用目的や使用濃度によっては、さらに純度の高い高度に精製された化合物を得たい場合もある。その場合、例えば、上述の抽出を第一段階として、所望の純度に応じて以下の工程を続けて行うことにより、各工程を経るごとに純度の高い請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体を得ることができる。
【0017】
すなわち、第二段階としては、上述の第一段階で得られたオレガノ抽出物(濃縮液)を、活性炭やダイヤイオンHP−20(三菱化学)等を担体に用いた吸着カラムクロマトグラフィーに供する。吸着物質を含水有機溶剤(例えば、含水メタノール溶液)を用いて溶出し、抗酸化活性を指標として,活性の高い溶出分画を得る。
ここで、抗酸化活性の測定は、一般的な方法により行うことができるが、例えば、1,1−diphenyl−2−picrylhydrazyl(DPPH)ラジカルの消去能を指標にした方法(Yamaguchi,T.,Takamura,H.,Matoba,T.and Terao,J. ,HPLC method for evaluation of the free−radical scavenging activity of foods by using 1,1−diphenyl−2−picrylhydrazyl,Biosci.Biotechnol.Biochem.,62,1201−1204(1998))で行うことができる。
【0018】
第三段階として,第二段階で得られる溶出分画を、例えば、Sephadex LH−20(Amersham Biosciences社)等のカラムを用いたゲル濾過クロマトグラフィーに供して、含水有機溶媒(例えば、含水メタノール溶液)を用いて溶出し、抗酸化活性を指標として、活性の高い分画を得る。尚、抗酸化活性の測定については、上述したのと同様の方法を用いることができる。
【0019】
第四段階として,第二段階で得られる溶出分画を、逆相系中圧液体カラムクロマトグラフィーに供する。カラムは、例えば、Lobar LiChroprep RP−18 (Merk社)等を使用することができる。含水有機溶媒(例えば、メタノール:水:酢酸混液)を用いて溶出し、抗酸化活性を指標として、活性の高い分画を得る。尚、抗酸化活性の測定については、上述したのと同様の方法を用いることができる。
【0020】
さらに、第五段階として、第四段階で得られる溶出分画を濃縮し、逆相高圧液体カラムクロマトグラフィーに供する。カラムは、例えば、Inertsil ODS カラム(GL Science社)等を使用することができる。移動層として含水有機溶媒(例えば、メタノール:水:酢酸混液)を用いて溶出し、抗酸化活性を指標として、活性の高い溶出区を得る。尚、抗酸化活性の測定については、上述したのと同様の方法を用いることができる。
【0021】
第五段階終了後、得られる溶出分画を所望により濃縮すると、純度の高い、高度に精製された白色粉末状の請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体を得ることができる。
尚、所望の純度のオレガノ抽出物が得られた等の理由で第二、第三、第四および第五段階のいずれかで抽出を終了する場合も、各段階で得られる溶出分画を所望により濃縮して、オレガノ抽出物を得ることができる。
【0022】
このようにして、請求項2に係る本発明の製造方法により得られる請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体や、当該化合物を含むオレガノの抽出物は、代表的な植物由来の抗酸化物質であるカテキン,ケルセチン,ルチン等とほぼ同程度の抗酸化活性を示す。従って、請求項3に係る本発明のように、請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤として利用することができる。
【0023】
また、請求項2に係る本発明の製造方法により得られる請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体や、当該化合物を含むオレガノの抽出物は、胃粘膜障害抑制作用、血清コレステロール上昇抑制作用等の高い生体抗酸化作用を示す。従って、請求項4および5に係る本発明のように、請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする胃粘膜障害抑制剤や、血清コレステロール上昇抑制剤としても利用することが可能である。
【0024】
さらに、請求項6に係る本発明のように、請求項3記載の抗酸化剤、請求項4記載の胃粘膜障害抑制剤、または請求項5記載の血清コレステロール上昇抑制剤を添加したことを特徴とする食品もしくは飲料として利用することが可能である。
【0025】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明を具体的に示す。しかし、本発明の範囲は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0026】
実施例1〔ジヒドロキシベンゾエート誘導体の抽出分離〕
オレガノ乾燥葉(100g)を含水メタノール溶液(メタノール:水=7:3)を用いて抽出した。抽出液を濾紙を用い濾過し、濾液を減圧下、濃縮した。得られた濃緑色シラップを、有機溶媒(酢酸エチル)可溶部と水可溶部とに分配した。
有機溶媒(酢酸エチル)可溶部と水可溶部とについて、抗酸化活性を調べた。すなわち、所定の濃度の1,1−diphenyl−2−picrylhydrazyl(DPPH)ラジカルエタノール溶液に抽出物を加え、20分後の溶液の脱色の度合いを、吸光度を測定することで評価した。脱色能が高い分画に抗酸化物質が含まれていると判断した。尚、以下の工程における抗酸化活性の測定も、同様の方法により行った。
その結果、両可溶部に抗酸化活性が観察されたが、水可溶部において、より強い抗酸化活性が観察された。
【0027】
そこで、活性の強い水可溶部について再び精査した。すなわち、得られた水可溶部を濃縮し、80%エタノール溶液になるように調製し、−25℃の条件で静置した。この工程により沈殿が生じたので、濾紙を用いて沈殿を除去し、得られた濾液を濃縮した。
濃縮後、得られたシラップをダイヤイオンHP−20(三菱化学)を担体に用いたカラムクロマトグラフィーに供した。水および含水メタノール溶液(メタノール:水=7:3)を用いて溶出した。活性の確認された溶出区を濃縮し、シラップを得た。
【0028】
得られたシラップを、Sephadex LH−20(Amersham Biosciences社)を用いたカラムクロマトグラフィーに供した。含水メタノール溶液(メタノール:水=7:3)を用いて溶出し、抗酸化活性の確認された溶出区を濃縮しシラップを得た。このシラップを、Lobar LiChroprep RP−18(Merk社)を用いた中圧液体カラムクロマトグラフィーに供した。メタノール:水:酢酸=50:50:0.1の溶液を用い溶出し、抗酸化活性の確認された溶出区を濃縮しシラップを得た。
【0029】
続いて、このシラップを、高圧液体カラムクロマトグラフィー(HPLC)に供した。このとき、Inertsil ODS カラム(GL Science社)を使用し、UV吸収(210nm)を行い、移動層には、メタノール:水:酢酸=80:20:0.1溶液を用いた。
抗酸化活性の確認された溶出区を濃縮したところ、化学式(A)で表されるジヒドロキシベンゾエート誘導体が、白色粉末状で270mg得られた。得られた化合物の化学的性質は、以下の通りである。
【0030】
〔化学式(A)で表されるジヒドロキシベンゾエート誘導体の化学的性質〕
Mp 111−116 C;
[α] 25 40.2 (c 0.2, MeOH);
FABMS (positive, matrix: glycerol) m/z (rel. int.): 477 [M+K] (40);
FABMS (negative, matrix: TEA) m/z (rel. int.): 437 [M−H] (1.8);
H−NMR (500 MHz, CDOD):δ 7.44 (2H, m, H−2, −6), 7.18 (1H, d, J= 8.3 Hz, H−5’), 6.94 (1H, d, J= 2.0 Hz, H−2’), 6.86 (1H, dd, J= 8.3, 2.0 Hz, H−6’), 6.79 (1H, d, J= 8.5 Hz, H−5), 5.18 (2H, s, H−7’), 4.77 (1H, d, J= 7.4 Hz, H−1’’), 3.89 (1H, dd, J= 11.8, 1.5 Hz, H−6a’’), 3.71 (1H, dd, J= 11.8, 5.0 Hz, H−6b’’), 3.50−3.35 (4H, m);
H−NMR (500 MHz, DMSO−d6):δ 7.40 (1H, br. s), 7.36 (1H, br. d, J= 8.1 Hz), 7.14 (1H, d, J= 8.2 Hz), 6.92 (1H, s), 6.84 (2H, d, J= 8.4 Hz), 5.16 (2H, s), 4.72 (1H, br. d, J= 6.9 Hz), 3.74 (1H, d, J= 11.5 Hz), 3.50 (1H, m), 3.42− 3.22 (4H, m);
13C−NMR (67.5 MHz, CDOD):δ 167.8 (C−7), 151.6 (C−4), 148.2 (C−3’), 146.5 (C−4’), 146.0 (C−3), 133.3 (C−1’), 123.6 (C−6), 122.5 (C−1), 120.7 (C−6’), 118.6 (C−5’), 117.3 (C−2), 116.8 (C−2’), 115.8 (C−5), 104.1 (C−1’’), 78.3 (C−3’’), 77.5 (C−5’’), 74.8 (C−2’’), 71.2 (C−4’’), 67.0 (C−7’), 62.4 (C−6’’).
【0031】
実施例2〔ラジカル捕捉能〕
実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体のDPPH(1,1−diphenyl−2−picrylhydrazyl)ラジカル捕捉能(ラジカル消去活性)を測定し、抗酸化活性を評価した。
すなわち、一定量の試料を200μlのエタノールに溶解し、100mM Tris−HCl buffer (pH 7.0)溶液を800μl加え、さらに、この溶液に1mlの500μM DPPHエタノール溶液を加えた。この試験溶液を暗所、室温で20分間放置し、一定量を用いてHPLCによりDPPHの減少量を下記の式でDPPHラジカル捕捉活性を評価した。
【0032】
【数1】
DPPHラジカル捕捉能=[(A−B)/A]×100(%)
A:コントロール(被検試料を入れない溶液)のDPPHのエリア面積
B:被検試料を加えた溶液でのDPPHのエリア面積
【0033】
一方、ジヒドロキシベンゾエート誘導体の代わりに、抗酸化物質(ラジカル消去物質)として広く知られているルチン、ケルセチンおよびロスマリン酸を用いたほかは同様にしてラジカル捕捉能を測定し、抗酸化活性を比較した。結果を図1に示す。
【0034】
図1から、実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体は、抗酸化物質(ラジカル消去物質)として広く知られているルチン、ケルセチンおよびロスマリン酸と同等或いはそれ以上のラジカル捕捉能を有し、優れた抗酸化活性を持つことが明らかとなった。
【0035】
実施例3〔胃粘膜におけるラジカル消去能〕
図2に示す手順に従い、実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体のラット胃粘膜におけるラジカル消去能を測定し、抗酸化活性を評価した。
すなわち、7週齢のウィスター系雄ラットを各群8匹ずつ、3群に分けて用いた。10日間25%カゼイン食で予備飼育を行い、一夜絶食後、第一の群(100mg/kg添加食群)には実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体を100mg/kg含有させたこと以外は予備飼育の際の飼料を、第二の群(300mg/kg添加食群)にはジヒドロキシベンゾエート誘導体を300mg/kg含有させた他は予備飼育の際と同様の飼料を、第三の群(無添加対照群)には予備飼育の際と同様の飼料(すなわち、ジヒドロキシベンゾエート誘導体を含有しない飼料)を、それぞれ強制経口投与した。その30分後に、100%エタノール(5ml/kg体重)を強制経口投与して酸化障害を誘発させ、60分経過後に胃を摘出し、胃粘膜の障害面積から胃粘膜面の障害程度を比較した。
図3に各群の胃粘膜面の障害面積を示すグラフを示す。
【0036】
図3から明らかなように、ジヒドロキシベンゾエート誘導体を投与した100mg/kg体重添加食群および300mg/kg体重添加食群では、無添加対照群に比べて、エタノール誘発酸化障害による胃粘膜の障害面積が有意に小さかった。
このことから、ジヒドロキシベンゾエート誘導体は、エタノールによる惹起された酸化ストレスを強く抑制することが明らかになった。
【0037】
実施例4〔血清コレステロール上昇抑制効果〕
脂質低下作用を示すラットを用いて、実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体の血清コレステロール上昇抑制効果を評価した。
7週齢のウィスター系雄ラットを各群6匹ずつ、2群に分けて用いた。8日間25%カゼイン食で予備飼育を行った後、第一の群(ジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群)には実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体を0.5%、コレステロールを1.0%含有させたほかは予備飼育の際の飼料と同様の組成のコレステロール食を、第二の群(無添加対照群)にはジヒドロキシベンゾエート誘導体を含有しないこと以外はジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群と同様の飼料(すなわち、ジヒドロキシベンゾエート誘導体を含有しない飼料)をそれぞれ投与し、ペアフィーディング法により3週間飼育した。飼育開始時および飼育3週目の血液を採取して血清コレステロール濃度を測定し、血清コレステロール上昇抑制量を算出し、比較を行った。
結果を図4に示す。
【0038】
図4から明らかなように、ジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群は、無添加対照群に比べ投与3週目の血清コレステロール値の上昇を有意に抑制した。このことから、ジヒドロキシベンゾエート誘導体は、脂質低下作用を示すラットにおいて、血清コレステロール上昇抑制効果があることが明らかとなった。
【0039】
実施例5〔血清コレステロール上昇抑制効果〕
コレステロール無添加餌を給餌した場合の、実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体の血清コレステロール上昇抑制効果を評価した。
7週齢のSD系雄ラットを各群6匹ずつ、2群に分けて用いた。1週間25%カゼイン食で予備飼育を行った後、第一の群(ジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群)には実施例1で得られたジヒドロキシベンゾエート誘導体を0.5%含有させたほかは予備飼育の際の飼料と同様の飼料を、第二の群(オレガノ抽出物添加群)には実施例1で得たシロップの凍結乾燥物(以下、オレガノ抽出物という。)を0.5%含有させた他は予備飼育の際の飼料と同様の飼料を、第三の群(無添加対照群)には予備飼育の際と同様の飼料(すなわち、ジヒドロキシベンゾエート誘導体を含有しない飼料)を、それぞれ投与し、2週間飼育した。飼育開始時、飼育1週目および2週目の血液を採取して血清コレステロール濃度を測定し、比較を行った。血清コレステロール濃度の経時的変化を図5に示す。尚、図5中、▲、●、○は、それぞれジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群、オレガノ抽出物添加群、無添加対照群の結果を示す。
【0040】
図5から明らかなように、ジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群は、無添加対照群やオレガノ抽出物添加群に比べ投与後2週間で血清コレステロール値の上昇を有意に抑制した。
このことから、ジヒドロキシベンゾエート誘導体は、コレステロール無添加餌を給餌した場合においても、血清コレステロール上昇抑制効果があることが明らかとなった。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた抗酸化機能を有し、かつ、生体抗酸化作用を有するジヒドロキシベンゾエート誘導体が提供される。
本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体は、従来から香辛料として利用されてきた天然の植物であるオレガノに由来するので、取り扱いが平易で、安全性が高く、副作用の心配もない。
また、本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体は、オレガノに比較的大量に含有されているので、工業的利用にも適している。
【0042】
さらに、本発明によれば、オレガノから簡便な操作で効率よく、使用目的等に応じた純度のジヒドロキシベンゾエート誘導体を製造することができる。
さらにまた、本発明のジヒドロキシベンゾエート誘導体は、代表的な植物由来の抗酸化物質であるカテキン,ケルセチン,ルチン等とほぼ同程度の抗酸化活性を示すので、酸化防止剤として利用できる。また、胃粘膜障害抑制作用、血清コレステロール上昇抑制作用等の高い生体抗酸化作用をも示すことから、脂質代謝改善、胃粘膜保護および生体フリーラジカル生成抑制の機能を有する新規な素材として、様々な食品,医薬品等に広く適用され、生活習慣病の効果的な予防などに利用されることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各抗酸化物質のラジカル捕捉能を示す図である。
【図2】実施例3〔胃粘膜におけるラジカル消去能〕の手順を示す図である。
【図3】胃粘膜面の障害面積を示すグラフである。
【図4】ジヒドロキシベンゾエート誘導体の血清コレステロール上昇抑制効果を示す図である。
【図5】コレステロール無添加餌を給餌した場合の血清コレステロール濃度の経時的変化を示す図である。
【符号の説明】図5中、▲、●、○は、それぞれジヒドロキシベンゾエート誘導体添加群、オレガノ抽出物添加群、無添加対照群の結果を示す。

Claims (6)

  1. 下記化学式(A)で表されるジヒドロキシベンゾエート誘導体。
    Figure 2004256472
    Figure 2004256472
  2. オレガノ(Origanum Vulgare)の地上部から含水有機溶媒で抽出することを特徴とする請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体の製造方法。
  3. 請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする抗酸化剤。
  4. 請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする胃粘膜障害抑制剤。
  5. 請求項1記載のジヒドロキシベンゾエート誘導体、または当該化合物を含むオレガノの抽出物を含有することを特徴とする血清コレステロール上昇抑制剤。
  6. 請求項3記載の抗酸化剤、請求項4記載の胃粘膜障害抑制剤、または請求項5記載の血清コレステロール上昇抑制剤を添加したことを特徴とする食品もしくは飲料。
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