JPS62261407A - シ−トの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は自動車、電車等の車輌、航空機あるいはｍＡ等
のシートおよびその製造方法に関するものである。

〈従来の技術〉 自動車等のシートは発泡成形されたポリウレタンフォー
ムからなるパッドが表皮に被覆されて構成される。この
シートの製造に際し、表皮を真空成形型に減圧又はゴし
・スして密着させてセットシ、このセット型内、に発泡
原液を注入して発泡させ、表皮とパッドとを一体的に成
形することが行われている。この方法は表皮を縫い合わ
せる工程と、表皮をパッドに被せる工程とが省略され、
工程数の削減ができろ合理的な方法であり、近年多用さ
れている。かかる方法において、表皮に通気性の表皮材
を使用した場合には、発泡原液が表皮の布目や職目から
表側に浸出して表皮の表側で発泡すると共に、真空成形
型への密着性が低下するため、従来は非通気性フィルム
を通気性表皮材の裏側に貼着又は縫着している。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、非通気性フィルムを積層した表皮は通気
性が損なオ）れるため、着座者の発汗て汗蒸れを起こし
易く、不快感を与える問題点がある。

本発明は上記事情を考慮してなされ、通気性の良好なシ
ートをｆＭｉする方法を提供するものである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は非通気性フィルムとしてホットメルト型の接着
剤を使用したものであり、通気性表皮材の裏面にホット
メルト型接着剤からなる非通気性フィルムを′！ｙ４層
し、これを前記通気性表皮材が真空成形型に密着するよ
うにセットし、このセット型内に発泡原液を注入してシ
ート形状のパッドを発泡成形した後、この成形体の少な
くとも前記非通気性フィルム部分を加熱してこのフィル
ムを溶融させることを特徴としている。

く作　用〉 非通気性フィルムが積層されているから真空成形型を減
圧すると、表皮は真空成形型に良好に密着する。この非
通気性フィルムはホットメルト接着剤からなり、発泡原
液の発泡の後に加熱を行うと溶融する。これにより、通
気性表皮材とパッドとが接着されて一体化され、通気性
の良好なシー　ｌ−が製造される。

〈実施例〉 以下、本発明を添付の図面および工程順に従つて具体的
に説明する。

本発明はまず、通気性表皮材の裏側にホットメルト これを真空成形型内にセ・νｌ・する。第１図は通気性
表皮材２の裏側に前記非通気性フィルム３を積層して表
皮１を形成した断面図である。この表皮１は全体が略シ
ート形状に成形されており、後述するパッドの座面部お
よび側面部を覆うようになっている。ここで非通気性フ
ィルム３の積層は貼着してもよく、単に重ね合わせるだ
けでもよいが、作業性および成形性を良好にするために
は貼着が選択される。かかる非通気性フィルム３は後述
する加熱によって速やかに溶融する低溶融のホ・ソトメ
ルト型接着剤が使用される。このホ・ソトメルト型接着
剤の融点は製品としての耐熱性、すなわちシート使用時
に溶融しない程度以上のものが好ましい。第２図は以上
のような表皮を真空成形型１０にセットシた状態の断面
図である。真空成形型１０はシートの外形々状と同一形
状の発泡室１１および減圧室１２が形成された下型１３
と、第３図に示すように発泡室１１上面に被られる上型
１４とからなっている。下型１３の発泡室１１と減圧室
１２とは隔壁１５によって隔てられるが、隔壁１５には
これらを連通ずる複数の吸引孔１６が形成されている。

又、減圧室１２の下端面には真空吸引するための開口部
１７が形成されている。

前記表皮１はこのような下型１３の隔壁１５に密着する
ようにセットされるが、このセットの際には前記通気性
表皮材２が隔壁１５に接するように行われる。ここで、
表皮１の周辺部はクリップ１８によって下型１３のフラ
ンジ部１９に掛止されており、この周辺部はクリップ１
８によって下型１３のフランジ部１９に掛止されており
、このような状態で開口部１７から減圧室１２内の空気
を吸引すると、非通気性フィルム３が積層された表皮１
は隔壁１５に密着する。この状態でノズル２０から発泡
原液２１を発泡室１１内に注入し、次に、第３図のよう
に上型１４を被せて発泡させ、シート形状のパッド２２
を形成する。第４図はかかる成形が行われた成形体の断
面図であり、最外層に通気性表皮材２が位置し、この通
気性表皮材２とパッド２２との間にホットメルト らなる非通気性フィルム３が介在している。

このような発泡成形の後は、第５図のように下型１３の
開口部１７から減圧室１２内に蒸気を導入する。導入さ
れた蒸気は隔壁１５の吸引孔１６から表皮１に達し、こ
れを加熱する。この加熱により非通気性フィルム３が溶
融し、通気性表皮材２とパッド２２との一体化が行われ
ろ。第６図はかかる加熱後の成形体の断面図であり、非
通気性フィルム３の吸引孔１６に対応する部分が溶融さ
れ、この部分で通気性表皮材２とパ・ソド２２とが接着
されて剥離が防止されると共に、この部分によって通気
性が付与される。従って、通気性の良好なシートが成形
されている。なお、かかる加熱にあっては蒸気を長時間
供給することで隔壁１５全体を加熱してもよく、これに
より、非通気性フｆルム３全体が溶融され、通気性表皮
材２とパッド２２との接着力が増大する。又、かかる蒸
気による加熱の後は、成形体表面に水滴が付着するから
、下型１３を再度、減圧して水滴を除去するのが好まし
い。

第７図は本発明に使用される表皮１の別の実施例の断面
図である。通気性表皮材２と非通気性フィルム３との間
にスラブから切り出したウレタンフオーム２３等の緩衝
材が挾み込まれ、着座フィーリングの向上が行われてい
る。

なお本発明においては種々、変更が可能である。

真空成形型への表皮の密着をプレスによって行ってもよ
く、又、加熱を熱風で行ってもよい°。さらには、下型
、特に隔壁内にニクロム線等の熱電対を埋設して加熱し
てもよい。

〈発明の効果〉 以上のとおり本発明によると、通気性表皮材の裏側にホ
ットメルト型接着剤からなる非通気性フィルムを′！Ｉ
ｉ層し、パッド成形後に加熱して非通気性フィルムを溶
融させて、通気性表皮材とパッドとを接着したから、通
気性表皮材とパッドとが強固に接合し、剥離することが
ない。又、非通気性フィルムが消失するから、通気性の
良好なシートを提供することができろ、効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は′ＰＡ層状態の表皮の断面図、第２図および第
３図はパッド成形時の断面図、第４図は成形体の断面図
、第５図は加熱時の断面図、第６図は成形されたシート
の断面図、第７図は表皮の別の実施例の断面図である。 １　・表皮、２・・通気性表皮材、 ３　非通気性フィルム、１０　・真空成形型、２２　・
パラ　ド。 特許出願人　　日本発条株式会社 代理人　弁理士　　佐　藤　英　昭 差Ｉｎ 年２０ 年５１４ 第４図 卑乙ｍｌ 羊７）可

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 通気性表皮材の裏面にホットメルト型接着剤からなる非
   通気性フィルムを積層し、これを前記通気性表皮材が真
   空成形型に密着するようにセットし、このセット型内に
   発泡原液を注入してシート形状のパッドを発泡成形した
   後、この成形体の少なくとも前記非通気性フィルム部分
   を加熱してこのフィルムを溶融させて通気性表皮材とパ
   ッドとを一体化することを特徴とするシートの製造方法
   。