JPS62260615A - 電子部品のフ−プ部材への貼着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、電子部品のフープ部材への貼着装置に関し
、フープ部材への電子部品の貼着強度の経時的な低下を
抑制し、保管ないし輸送中などにおいて電子部品がフー
プ部材から剥離することを回避しうるように改良された
ものに関する。

【従来の技術およびその問題点】

ミニフラントバソケージＩＣなどの電子部品は、輸送な
いし工場内での組立て作業時などにおける便宜上、リー
ルなどに巻き取られるフープ部材にあらかじめ複数個の
ものを所定間隔毎に貼着して出荷される。この場合、フ
ープ部材には、長手方向に所定間隔をおいて多数の貼着
穴が形成されたクレープ紙などの基材の裏面に、表面側
に粘着剤が塗布されたある程度の伸縮性をもつ粘着テー
プなどの粘着帯材を貼り合わせたものが用いられる。 また貼着装置としては、粘着帯材の裏面に押圧面を対向
させて配置される押圧具と、この押圧具を介して上記貼
着部を貼着穴の表面側に位置する電子部品に押着するエ
ヤシリンダなどの押圧手段を備えたものが用いられる。 そして、フープ部材はその長手方向に間欠的にこま送り
され、その停止時間中に上記電子部品が上記基材の貼着
穴に臨む粘着帯材の貼着部に貼着装置を介して順次押着
される。 ところで、上記フープ部材の基材には一定の厚みがある
ことから、上記の貼着工程においては、このフープ部材
の裏面側に貼りつけられる粘着帯材は、その貼着部が基
材の貼着穴内をその表面側に弾性的に押し出し変形させ
られた状態で電子部品の裏面に貼着させられる。そのた
め、粘着帯材の貼着部は、時間がたつにつれてその弾性
により元の状態に戻って電子部品の表面と貼着部とが離
間してしまい、上記粘着剤による電子部品の粘着保持力
は漸次低下してしまう。 したがって、電子部品の輸送中ないし保管中などにおい
てフープ部材から電子部品が剥離して脱落したり、ある
いは脱落しないまでも電子部品表面と粘着帯材表面との
間で粘着剤のいわゆる糸引き現象が生じて、出荷後、フ
ープ部材に電子部品が担持された製品としての品位が経
時的に劣化するという問題があった。 また、上記のように電子装置の保持力が低下すると、出
荷先においてこのフープ部材を自動装入機に装填してフ
ープ部材上の電子部品を自動装入する場合に支障が生じ
ることもあった。 この発明は、以上のような事情のもとで考え出されたも
ので、電子部品貼着後におけるフープ部材の弾性変形に
伴う電子部品の粘着強度の経時的な低下を極力抑制し、
電子部品貼着後におけるフープ部材の保管ないし輸送中
などにおいて電子部品表面から粘着帯材表面が離間して
電子部品がフープ部材から剥離するといった問題を回避
しうる電子部品のフープ部材への貼着装置を提供するこ
とをその課題としている。

【問題を解決するための手段】

上記の問題を解決するため、この発明では、次の技術的
手段を採用した。 すなわち、この発明にかかる装置は、長手方向に所定間
隔をおいて貼着穴が形成された基材と、この基材の裏面
に貼り合わせられる表面に粘着剤が塗布された粘着帯材
とを備え、かつ長手方向に間欠的にこま送りされるフー
プ部材における上記貼着穴の表面側に臨む上記粘着帯材
の貼着部に順次電子部品を貼着するものであって、上記
フープ部材の進行方向後方に位置し、かつ上記粘着帯材
の貼着部をその裏面側から基材の表面側に押し中し、こ
の貼着部をその表面が基材の表面と略面一となるように
永久変形させる貼着部補正手段と、上記貼着部補正手段
に対してフープ部材の進行方向前方に位置し、かつ上記
貼着部補正手段により永久変形させられた貼着部の裏面
に対向させられる押圧面をもち、かつ上記貼着部の裏面
をその表面側に位置させられる上記電子部品に向けて押
着する押圧手段とを備えている。

【作用および効果】

上記フープ部材における貼着穴の表面側に臨む上記貼着
帯材の貼着部を貼着部補正手段により基材の表面側に押
し出し、その表面が基材の表面と略面一となるように永
久変形させた後、上記貼着部の表面側に位置する電子部
品に向けて上記貼着部の裏面を押圧手段により押圧する
。この場合、−ト記貼着部補正手段を介して上記貼着部
に所定の押圧力が加わることにより、貼着部に生ずる応
力の大きさがその弾性限度を超えるまで上記貼着部は押
圧される。すなわち、上記粘着帯材の貼着部の表面が上
記所定厚みをもつ基材の表面と略面一と赴り、かつその
押圧を解いた後においてもその状態が保持されうるよう
に上記粘着帯材をあらかじめヅ性変形させている。した
がって、上記貼着部に電子部品が貼着された後において
押圧力が解除されても粘着帯材がその弾性により元の状
態に戻ることに起因する電子部品の保持力の低下が抑制
される。 したがって、フープ部材への電子部品の貼着強度の経時
的な低下を抑制し、電子部品がフープ部材から剥離した
り、あるいは粘着剤の糸引き現象が生ずるといった問題
を回避しうる。 そのため、貼着後における電子部品の紛失ないし損傷な
どの問題が解消され、出荷先での電子部品自動装填にお
けるトラブルも回避される。

【実施例の説明】

以下、この発明の実施例を図面を参照して具体的に説明
する。 まず、第一の実施例を第１図ないし第３図により詳説す
る。 第１図に示すように、この例における電子部品のフープ
部材への貼着装置１は、長手方向に送り孔２を介して間
欠的にこま送りされるフープ部材３に順次ミニフラント
パソケージＩＣなどの電子部品４を貼着するものである
。 そして、上記フープ部材３としては、第１図および第２
図に示すように長手方向に所定間隔をおいて貼着穴５が
形成された基材６の裏面６ａに、表面７ａに粘着剤８が
塗布されたある程度の伸縮性をもつ粘着帯材７が貼り合
わせられたものが採用される。 また上記貼着装置１は、上記フープ部材３の進行方向後
方に位置する貼着部補正手段９と、この貼着部補正手段
９に対してフープ部材３の進行方向前方に位置する押圧
手段ｌＯとを備えている。 上記貼着部補正手段９は、第１図および第２図に示すよ
うに、上記粘着帯材７の貼着部７ｂをその裏面７ｃ側か
ら貼着穴５を介して基材６の表面６ｂ側に所定の面圧で
所定時間にわたって押し出し、上記貼着部７ｂをその表
面７ｄが基材３の表面６ｂと略面一となるように永久変
形させるようになっている。すなわち、上記貼着部補正
手段９は、図示しない外部のコンプレッサなどを介して
駆動させられるエヤシリンダ１１と、このエヤシリンダ
１１におけるピストンロッド１２の先端部１２ａに連結
された押圧体１３と、この押圧体１３の先端部１３ａに
その軸方向に摺動可能、かつ軸回り回転不能に外嵌され
た断面が凹形状の第一保持体１４と、上記フープ部材３
を挟んで上記第一保持体１４と対向するように配置され
た第二保持体１５とを備えている。そして」１記押圧体
１３は、その先端に所定面積の長穴状押圧面１３ｂをも
っている。また上記第−保持体１４は、圧縮コイルばね
１６により上記押圧体１３の先端側に弾力付勢されてい
る。さらに」１記第二保持体１５は、その−側面１５ａ
４こ上記押圧体１３の押圧面１３ｂの面積に対応して押
圧体１３の先端部１３ａが遊嵌されうる大きさの凹部１
５ｂをもっている。 なお、上記両保持体１４：　１５の先端には、それぞれ
樹脂製の摩擦材１７．１８が装着されている。 そして、上記第一保持体１４と第二保持体１５は、各々
の先端面１４ａ、１５ｃを介して上記フープ部材３にお
ける貼着穴５の外周部５ａをその両側方から協働して拘
束しうるようになっている。 また第１図に示すように、上記押圧手段１０は、図示し
ない外部のコンプレッサなどを介して駆動させられるエ
ヤシリンダ１９と、このエヤシリンダ１９のピストンロ
ッド２０の先端部２０ａに固定されたホルダ２１に内嵌
され、かつその先端に所定面積の長円状押圧面２２ａを
もつ押圧具２２とを備えている。さらに上記押圧手段１
０は、上記貼着部補正手段９により永久変形させられた
貼着部７ｂの裏面７Ｃに上記押圧具２２の押圧面２２ａ
が対向するように配置される。そして上記押圧具２２は
、上記エヤシリンダ１９を介して上記貼着部７ｂの裏面
７Ｃをその表面７ｄ側に位置する上記電子部品４に向け
て上記ピストンロッド２０の押動により押着するように
なっている。 上記の構成において、その動作を第１図ないし第３図に
より詳述する。 まず、第１図に示すように上記フープ部材３が符号Ｘで
示す方向に順次間欠的にこま送りされる。 そして、フープ部材３は貼着部補正手段９に対応する位
置に達すると、自動的に停止させられる。 次に、エヤシリンダ１１が駆動させられ、ピストンロッ
ド１２の押動により押圧体１３が第２図において仮想線
で示すように上記貼着穴５に臨む粘着帯材７の貼着部表
面７ｄが基材表面６ｂと略面一となるように貼着部７ｂ
をその裏面７ｃから所定の圧力で基材６の表面６ｂ側に
押し出す。 このとき、まず、上記フープ部材３がこれの貼着穴５に
対応するようにその表面側に位置する第二保持体１５に
よりその表面側を支持されるとともに、上記フープ部材
３を挟んで上記第二保持体１５と対向するように位置す
る第一保持体１４が上記ピストンロッド１２を介して押
動して上記フープ部材３をその裏面側から上記第二保持
体１５側へ押圧し、上記フープ部材３は第一保持体１４
と第二保持体１５とによりその両側から貼着穴５の外周
部５ａを拘束される。そして上記粘着帯材７は、このよ
うにしてその貼着部７ｂの両側を拘束された状態で貼着
部７ｂのみが基材６の表面６ｂ側へ押し出されるため、
この貼着部７ｂのみに局部的に引張力が作用して第２図
に示すように基材６の表面６ａ側へ押し出された状態に
望性変形させられる。 そして、上記の押圧動作を完了すると上記ピストンロッ
ド１２が復動させられ、上記押圧体１３が復帰させられ
る。 上記一連の動作は、フープ部材３が間欠的にこま送りさ
れる毎に繰り返される。 一方、押圧手段１０と対応するフープ部材の表面側には
、図示しないコンテナチューブから電子装置が１個ずつ
送られ、その裏面がフープ部材３の表面側を向くように
順次位置させられる。そしてフープ部材３がこま送りさ
れて上記のように貼着部７ｂが塑性変形させられた貼着
穴５が押圧手段１０と対応する位置にくると、第１図に
示すように上記押圧手段１０がフープ部材３の貼着部７
ｂを電子部品４に押圧する。これにより、第３図に示す
ように電子部品４がフープ部材３に貼りつけられる。 このとき、上記貼着部７ｂはあらかじめその表面７ｄが
基材６の表面６ｂと略面一となるように塑性変形させら
れているので、電子部品４への押着が容易となるととも
に、従来例のように一旦押し出された貼着部７ｂが時間
が経過するにつれ弾性により元の状態に戻るといった不
都合は生じない。 もちろん、この発明の範囲は上述した実施例に限定され
ることはない。たとえば、第１図ないし第３図に示す実
施例では、貼着部補正手段９における押圧体１３の先端
部にばね付勢された第一保持体１４を設け、粘着テープ
７の貼着部７ｂの両側を拘束した後これを塑性変形させ
るようにしているが、第４図に示すように、押圧部２３
ａと保持部２３ｂとを一体に備える押圧体２３をピスト
ンロッド１２の先端に設けるだけでも、十分本発明の目
的を達成しうる。 また、貼着部補正手段９、および、押圧手段１０の個数
およびその押圧部１３ｂの形状は特に限定されず、フー
プ部材３の貼着穴５の個数および形状に応じて電子部品
４をフープ部材３へ効率的に貼着しうるように設定され
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第一実施例の斜視図、第２図は第１
図のＩＩ　−ＩＩ線に沿う拡大断面図、第３図は作用説
明図、第４図はこの発明の第二実施例の一部省略斜視図
である。 １・・・貼着装置、３・・・フープ部材、４・・・電子
部品、５・・・貼着穴、６・・・基材、６ａ・・・基材
裏面、６ｂ・・・基材表面、７・・・粘着帯材、７ｂ・
・・貼着部、７Ｃ・・・貼着部表面、７ｄ・・・貼着部
表面、８・・・粘着剤、９・・・貼着部補正手段、１０
・・・押圧手段、１３ｂ・・・押圧面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）長手方向に所定間隔をおいて貼着穴が形成された
   基材と、この基材の裏面に貼り合わせられる表面に粘着
   剤が塗布された粘着帯材とを備え、かつ長手方向に間欠
   的にこま送りされるフープ部材における上記貼着穴の表
   面側に臨む上記粘着帯材の貼着部に順次電子部品を貼着
   する装置であって、上記フープ部材の進行方向後方に位
   置し、かつ上記粘着帯材の貼着部をその裏面側から基材
   の表面側に押し出し、この貼着部をその表面が基材の表
   面と略面一となるように永久変形させる貼着部補正手段
   と、上記貼着部補正手段に対してフープ部材の進行方向
   前方に位置し、かつ上記貼着部補正手段により永久変形
   させられた貼着部の裏面に対向させられる押圧面をもち
   、かつ上記貼着部の裏面をその表面側に位置させられる
   上記電子部品に向けて押着する押圧手段とを備えること
   を特徴とする、電子部品のフープ部材への貼着装置。