JPS62258675A

JPS62258675A - 生体内插入用長尺物

Info

Publication number: JPS62258675A
Application number: JP61102463A
Authority: JP
Inventors: 康弘植田
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1986-05-02
Filing date: 1986-05-02
Publication date: 1987-11-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はたとえば血管造影用カテーテルや内視鏡挿入部
などの生体内挿入用長尺物に関する。

［従来の技術］各種カテーテルや内視鏡挿入部を生体内に挿入する場合
、繰り返し使用することにより、また挿入方向への押込
み力により座屈または曲りぐせが形成され易い。

［発明が解決しようとする問題点］上記座屈や曲りぐせが形成されると、挿入時において手
元側からの追従操作性が悪くなり、また、座屈状態で挿
入すると血管壁などを傷付けるなどの危険もある。また
、挿入性能が低下すれば、必然的に挿入操作時間が長（
なるため、患者への負担を増すということにもなる。

一方、血管造影用チューブのような場合、その追従性を
向上するため、チューブの管壁中にステンレス製の線材
や板等を埋設することも考えられるが、その埋設材のも
つ弾性域が小さく、これを越える外力が加わると、上述
したと同様に座屈したり曲りぐせが付いたりすることに
なる。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは座屈や曲りぐせが付きにくいにも拘らず
、生体への挿入性能を向上できる生体内挿入用長尺物を
提供すること−にある。

［問題点を解決するための手段および作用コ」二記問題
点を解決するために本発明はオーステナイト域が使用状
態温度にある超弾性合金からなる芯材をその挿入部内に
配設してなる生体内挿入用長尺物である。

上記芯材の超弾性効果により挿入部の座屈や曲りぐせを
防止する。

〔実施例］第１図ないし第３図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。

この実施例は血管造影用カテーテル１に適用した場合で
あり、このカテーテル１は可撓性のチューブ材によりそ
の挿入部２を形成しである。挿入部２の管壁には上下左
右に位置するとともにその長手方向に沿うストレートの
線状芯材３・・・が埋設されている。この４本の芯材３
・・・はそれぞれ超弾性合金から形成され、そのオース
テナイト域はこのカテーテル１の使用状態温度にある。

ここで、超弾性合金は超弾性を示す合金をいう。

具体的材質としてはＴＩ　−Ｎ１　（Ｔｉ　−５１ａｔ
％Ｎｉ）合金、Ｃｕ−ＺｎＡノ（７３：　２３：　４　
ａｔ％）合金などからなり、実用的にはＴｉ−Ｎｉ合金
が望ましい。また、一般的な素材としては形状記憶合金
（ＳＭＡ）と同じであるが、低温和であるマルテンサイ
ト相（Ｍ相）から高温１口（母相）であるオーステナイ
ト相（域）への変態温度（正確には変態柊了温ｒ！ｉ＞
ｈｒ以上の温度下で発現する性質のものである。そして
、この超弾性は第３図で示すような応力とひずみの関係
を示すものである。この応力−ひすみ線図で示すように
通常の金属での塑性域までひずみが加わった場合におい
ても応力を除去するとそのひずみが除かれる弾性的現象
を示すものである。

通常、Ａｒ点を室温以下、たとえば０℃以下に設定すれ
ば、その室温および体温下で超弾性を発現させることが
できる。この場合、Ｔｌ　−Ｎｉ　（ＴＩ　−５１ａｔ
％旧）合金では４％のひずみまでこの超弾性を示す。

上述のごとく血管造影用カテーテル１を構成すれば、そ
の挿入部２は芯材３・・・の影響により超弾性的性質を
示すことになる。このため、血管内に挿入して使用する
場合、座屈や曲りぐせが発生しにくくなるとともに、挿
入性を向上できる。

また、第３図からもわかるように、芯材３の示す超弾性
は、ある応力以上では、ひずみを増加させるに要する応
力は、はぼ一定となる。これは蛇行している血管内を走
行させる場合、その蛇行形状に合わせて挿入部２を低押
込み力で進ませることができる。つまり、大きな変形も
小さな変形も、はぼ同一の力で加えれば良いことを示す
。

なお、この実施例では４本の芯材３・・・を用いてなる
が、これに限らず、たとえば１本でもよい。

また、芯材３・・・は挿入部２の全長ではなく、必要な
一部のみ、または分割して良数部分に配設してもよい。

第４図は本発明の第２の実施例を示すものである。この
実施例は超弾性合金からなる１本の芯材３をコイル状に
してその挿入部２の管壁内に埋設したものであり、これ
によっても上記同様の作用効果が得られる。

第５図および第６図は本発明の第３の実施例を示すもの
である。

この実施例は心血管用内視鏡１０の挿入部１１に適用し
た例である。すなわち、第５図のごとくその心血管用内
視ｊｌ！１０の挿入部１１内に、超弾性合金からなる線
状の芯材１２をその長手方向に沿って設けたものである
。図中、１３は対物光学系、１４はライトガイドファイ
バ、１５はチャンネル口、１６は先端部、１７は折れ止
めチューブ部を示す。超弾性合金からなる上記芯材１２
の先端は、先端部１６に固定され、後端は、図示しない
操作部側で固定されている。また、挿入部１１は、図示
するごとく、中実の樹脂に複数の管路（ルーメン）が設
けられた構造（マルチルーメンチューブ）からなる。芯
材１２の、折れ止めチューブ１７に対応位置する基端部
分近傍は、挿入部１１側の部分に比し、その線径を大き
くしである。

このように芯材１２を設けたことによる座屈、曲がりぐ
せ防止機能については、第１実施例に同じである。また
、この種の内視鏡１０は、血管内に挿入する場合、その
押込み操作に−より折れ止めチューブ部１７近傍におけ
る挿入部１１の付近が特に座屈し易い。しかし、上記構
成では挿入部１１内に超弾性合金である芯材１２を設け
ただけでなく、上記折れ止めチューブ部１７近傍を太径
化したことにより、上記座屈も発生し難くなるとともに
、押込み操作によるｌ！入部１１の追従性も向上する。

第７図は本発明の第４の実施例を示すものである。

この実施例では、内視鏡１５の挿入部１６を構成する部
品、たとえば芯材に超弾性合金からなるフレックス１７
を用いたものである。そして、このフレックスエフの外
周にはブレードｆｉｌｌ、これの外周には外皮１９を被
覆してなる。なお、２０はアングルワイヤ、２１はイメ
ージガイドファイバである。

この実施例においてもブレード１８の超弾性作用により
その挿入部１６の座屈、曲げぐせ等を防止され、また、
挿入操作性を向上する。

以上説明したように本発明によれば、挿入部を生体内へ
挿入する際、座屈や曲りぐせなどの発生を阻止し、耐久
性の向上とともに、その異常変形による生体をｔｉ　ｍ
する危険を未然に防止する。また、挿入性が向上し、特
に挿入部の押込み操作時の生体への追従性が良好で、容
易かつスムーズに１、ｔｉ人できる。しかも、その挿入
操作性の向上により検査処置時間が短かく患者への負担
を軽減できる。さらに、本発明のものでは加熱操作手段
などを必要とせず、取扱いが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の実施例における挿入部の先端付近部分の
側断面図、第２図は第１図中Ａ−Ａ線に沿う断面図、第
３図は同じくその実施例における芯材の応力−ひずみ線
図、第４図は第２の実施例における挿入部の先端付近部
分の側断面図、第５図は第３の実施例における挿入部の
側断面図、第６図は第５図中Ｂ−Ｂ線に沿う断面図、第
７図は第４の実施例における挿入部の一部の側断面図で
ある。１・・・カテーテル、２，１１・・・挿入部、３，１２
・・・芯材、１０・・・内視鏡、１７・・・フレックス
。出願人代理人　弁理士　坪井　淳第３図第４図ＩＩ）第７図手続補正書つい６ル、９．１９８特許庁長官　　黒　１）明　雄　殿１、事件の表示特願昭６１−１０２４６３号２、発明の名称生体内挿入用長尺物３、補正をする者事件との関係　　特許出願人（０３７）　　オリンパス光学工業株式会社４、代理人東京都千代田区霞が関３丁目７番２号　ＵＢＥビル７、
補正の内容（１）　　明細書第５頁最下行目にある「ライト」を「
イメージ」に補正する。（２）同第７頁第１０行目の「ブレード１８」を「フレ
ックス１７」に補正する。（３）図面中箱６図を別紙の通りに補正する。ケ洒、１１

Claims

【特許請求の範囲】

オーステナイト域が使用状態温度にある超弾性合金から
なる芯材をその挿入部内に配設してなることを特徴とす
る生体内挿入用長尺物。