JPS62257304A - 正逆回転ロ−タリ耕うん爪 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、１台のロータリ装置により、ロータリ軸の逆
回転時にアップカット耕法で深耕作業を行ない、ロータ
リ軸の正回転時にダウンカット耕法で表面枠上作業を行
ない得るように爪の形状を改良してなる正逆回転ロータ
リ耕うん爪に関する。

【従来の技術１ 一般に、ロータリ耕うん装置のロータリ軸には、爪取付
部を介して耕うん爪が装着されており、このロータリ軸
を進行方向に対して正回転させることにより、耕うん、
砕土１代掻等の作業を行なう。 いわゆるダウンカット耕法と、耕うん爪を装着したロー
タリ軸を進行方向に対して逆回転させることにより、耕
うん爪が土を耕うん底部から地表に向って切削しながら
耕うん、枠上作業を行なう。 いわゆるアップカット組法と称される耕法が知られてい
る。 【発明が解決しようとする問題点】 しかしながら、ロータリ耕うん装置におけるアップカッ
ト耕法は、ダウンカット耕法に比して耕うんエネルギお
よび比エネルギとも小さいが、耕うん反力が後方に向い
ているのでトラクタに対する牽引抵抗が大きくなると共
に、耕うん爪による切削土を後方へ投てきしてな（プれ
ば土塊がロータリ作用域内に残って両相うんされ、耕う
んエネルギを増大させる等の問題がある。 従って、従来のアップカット耕法では、ダウンカット耕
法に比して切削抵抗が小さく、深耕可能であるという利
点を有する反面、切削土の後方投てき効果が劣る等、実
用上の問題点も多く、普及が遅れている原因となってい
る。 本発明は、上述した従来のアップカット耕法における欠
点を改善し、切削土の後方投てき効果を向上させると共
に、上記アップカット耕法による耕うん作業後にロータ
リ軸を正回転させることにより、同−爪による表面砕土
効果を向上させることを目的としてなる正逆回転ロータ
リＭ１うん爪を提供するものである。

【問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明によれば、アップカ
ット耕法による耕うん時にはロータリ軸の軸心が地表面
下で回転し、ダウンカット耕法による耕うん時にはロー
タリ軸の軸心が地表面上で回転するロータリに装着され
る耕うん爪であって、縦刃部と対向して先端側が一側に
ほぼ直角な１字型に屈曲した横刃部を形成し、上記横刃
部の外周側始端部を、ロータリ軸の回転中心と相う／υ
爪の取付穴を通る直線より回転前方へα度傾いた線と、
爪回転半径との交点に位置させ、内周側始端部を、ロー
タリ軸の回転中心と外側始端部を通る線より回転後方へ
β度傾いた線上に位置させ、上記横刃部の両始端部間に
円弧状の滑らかなすくい面を形成すると共に、縦刃部の
両側縁に排絡円弧を形成してなることを特徴とするもの
である。 【作　　用１ 上記構成に基づいて、本発明によれば、アップカット耕
法による耕うん時には、耕土を耕うん底部より地表に向
って切削してゆくにつれて、切削された土塊がスライス
状となって横刃部のすくい面上を滑りながらロータリの
作用域に残ることなく、ロータリ軸とは逆方向に回転さ
せられて後方へ投てきされ、かつ排絡性が良いものであ
り、ロータリ軸の前面に土塊を堆積させることなく後方
へ投てきするので、トラクタの牽引抵抗が小さく、深耕
が可能である。　また、上記耕うん作業の後、ロータリ
軸を耕土の地表面上に位置させて正回転させれば、耕う
んされた土の表面が横刃部のすくい面背部で叩かれて枠
上作業が行なわれ、かつ排絡性が良好となるものであり
、１台のロータリ装置によりロータリ軸の回転方向を選
定するだけで、アップカット耕法による耕うん作業と、
ダウンカット耕法による枠上作業が可能である。 【実　施　例】 以下、本発明による実施例を添付した図面に基づいて詳
細に説明する。 第１図は本発明によるアップカット耕法に適した耕うん
装置の概略構成を示す側面図、第２図は本発明による耕
うん爪の形状を示す側面図、第３図は第２図の■−■断
面図であり、図において、符号１で示す耕うん・砕土装
置は、図示しないが農用トラクタの後部に３点リンクヒ
ツチ機構を介して上下方向に昇降自在に装着され、機体
中央部にギヤボックス２が設けられている。上記ギヤボ
ックス２には、入力軸３が前方に突出するように設けら
れ、トラクタのＰＴＯ軸に伝動軸、ユニバーサルジヨイ
ント等を介して接続され、駆動力が伝達されるようにな
っている。上記入力軸３より伝達される駆動力は、ギヤ
ボックス２内の歯車減速機等により減速され、チェーン
ケース４内のチェーンを介してチェーンケース４の上端
部両側に軸支されたロータリ軸５に正回転または逆回転
の駆動力として伝達されるようになっている。 ここで、上記ロータリ軸５は、耕うん・砕土装置１の進
行方向に直交するよう延設されており、進行方向に転勤
する方向を正回転、その逆を逆回転と称し、アップカッ
ト耕法ではロータリ軸５が逆回転するよ゛う駆動される
。 また、上記ロータリ軸５は、耕幅の中央部に設置された
チェーンケース４の左右に延設されたセンタードライブ
方式、耕幅の片側端部に設置されたチェーンケースと他
端側の支持フレームとの間に軸支されたサイドドライブ
方式、あるいは一定の耕幅の範囲内に設置された複数の
チェーンケース４に少なくとも１本以上のロータリ軸５
を軸支してなるカセットドライブ方式等により駆動され
るものであり、各種別うん条件に適したドライブ方式が
選定される。 一方、ロータリ軸５には、横方向および円周方向に所定
の間隔を保持して爪取付部６が溶接等により固定されて
いると共に、この爪取付部６はロータリ軸５と直交する
方向に取付けられ、先端部に穿設された取付穴にはボル
ト・ナツト７等を介して耕うん爪８が固定されている。 上記相うん爪８は、第２図および第３図に示すように、
縦刃部８ａに対して先端側が一側にほぼ直角なＬ字型に
屈曲した横刃部８ｂが形成され、縦刃部８ａから横刃部
８ｂの回転方向の側縁には適正な刃縁が形成されている
。上記耕うん爪８の横刃部８ｂを形成する外周側始端部
８Ｃは、ロータリ軸５の回転中心Ｏと耕うん爪８の取付
穴８ｄを通る直線ｍより回転前方へα度（およそ１２度
程度）傾いた線ｎと、爪回転半径Ｒとの交点に位置し、
横刃部８ｂの内周側始端部８ｅは、線ｎより回転後方へ
０度（およそ３０度程度）傾いた線Ｐ上に位置しており
、上記横刃部８１）の始端部８ｃ、　８ｅ間は、回転方
向が凹状に彎曲した半径ｒの円弧状の滑らかなすくい面
を有するように形成され、さらに、縦刃部８ａの両側縁
には排絡円弧８ｆ、　８（］が形成されている。 従って、上記耕うん爪８は、ロータリ軸５を逆回転させ
れば、アップカット耕法による耕うん作業が可能となり
、また、ロータリ軸５の軸心を地表面上に位置させて正
回転させれば、一旦アツブカット耕法により耕うんされ
た土の表面が横刃部８ｂの背面により叩かれて枠上作業
が可能となる。 ここで、上記耕うん爪８の横刃部８ｂは、縦刃部８ａに
対して一体的に鍛造した実施例について説明したが、耕
うん爪８の基部の強度を向上させるため、丸棒、角材、
パイプ材に横刃部８ｂを溶接したり、あるいは摩耗した
横刃部８ｂを交換できるように着脱可能に固定したり、
横刃部８ｂの取付角度を調整できるようにすることも可
能である。 また、耕うん爪８の横刃部８１）に形成された円弧状す
くい面は、摩耗が激しいために、特に横刃部８ｂのすく
い面および縦刃部８ａの所定の範囲には耐摩耗性合金か
らなるコーティング９を施したり、あるいは材質の異な
る耐摩耗材を二層に張り合わせたりする手段が採られる
。 上記ロータリ軸５に駆動力を伝達するチェーンケース４
は、ロータリ軸５側が進行方向に寄るよう傾斜しており
、このチェーンケース４の前方には、第４図に示すよう
にゴムまたはプラスチックで成形された弾性材からなる
土付着防止板１０が取付けられている。 また、上記チェーンケース４の上方でギヤボックス２の
下方には、耕うん爪８で切削されて投てきされる土塊を
後方へ排出する作業に適したロータリカバー１１が装着
されており、このロータリカバー１１は、爪回転部の上
方に設置されたシールドカバー１２と、ロータリ軸５の
耕幅の両側を覆うサイドカバー１３と、シールドカバー
１２の前方に設置されたフロントカバー１４と、シール
ドカバー１２の後方に上下動自在に装着されたエプロン
１５と、上記サイドカバー１３に上下動自在に取付けら
れた副サイドカバー１６とにより構成されている。 上記シールドカバー１２の形状は、爪回転軌跡Ｒの最上
端位置より少し前寄り位置で、耕うん爪８の先端とシー
ルドカバー１２とのクリアランスを最小とし、これより
後方に向って末広がり状に傾斜して形成されており、ア
ップカット耕法による土塊の投てき効果を向上させるよ
うになっている。 次いで、上述したように構成された耕うん爪による作業
について説明する。 まず、耕うん爪８は、アップカット耕法に適した形状に
成形され、この耕うん爪８を固定したロータリ軸５がチ
ェーンケース４の前方に寄っており、チェーンケース４
の前方空間が大きくなっているもので、本発明によるア
ップカット耕法では、ロータリ軸５を地表面Ｇより下方
に位置させ、Ｈ／Ｒ（Ｈは耕深、Ｒは爪回転半径）を１
以上とした深耕が可能である。 従って、耕うん爪８が、耕土を耕うん底部より地表へ向
って切削してゆくにつれて、切削された土塊がスライス
状となり、地表面近くでは土塊に亀裂が生じ、横刃部８
ｂのすくい面上を滑りながら、ロータリ軸５とは逆方向
に回転させられて後方へ投てきされる。このとき切削さ
れた土塊の一部が、横刃部８ｂのすくい面に抱えられて
爪回転軌跡の内側を通って切削された耕土をロータリの
作用域内に残すことなく後方へ投てきされるものであり
、ロータリ軸５の前方にはほとんど土塊を堆積させるこ
とがない。また、横刃部８ｂにより投てきされる土塊は
、爪回転軌跡の外周を通った場合には爪回転軌跡の最上
端位置より少し前寄りの最小クリアランス位置より後方
でシールドカバー１２に当り、打砕かれてロータリ軸５
の後方に落下するので、チェーンケース４の前方および
ロータリ軸５の前方には、走行抵抗および牽引抵抗を増
大させる土塊が堆積することはない。さらに、縦刃部８
ａに形成された排絡円弧８ｆにより縦刃部８ａの切削抵
抗が少くなり、また、わら等の排絡性も良好となる。 また、上記耕うん爪８により耕うん作業を行なった後、
第５図に示すように、ロータリ軸５の軸心を地表面Ｇよ
り上方に位置させ、Ｈ／Ｒを１以下として正回転させた
場合は、耕うんされた土の表面が横刃部部８ｂのすくい
面背部により叩かれて枠上作業が行なわれる。さらに、
縦刃部８ａに形成された排絡円弧８ｇによって切削抵抗
が軽減され、わら等の纏絡が緩和される。

【発明の効果】

以上、実施例に基づいて詳細に説明したように、本発明
による耕うん爪は、縦刃部と対向して先端側が一側にほ
ぼ直角な１字型に屈曲した横刃部を形成し、上記横刃部
の外周側始端部を、ロータリ軸の回転中心と耕うん爪の
取付穴を通る直線より回転前方へα程度傾いた線と、型
回転半径との交点に位置させ、内周側始端部を、ロータ
リ軸の回転中心と外周側始端部を通る線より回転後方へ
β度傾いた線上に位置させ、上記横刃部の外周側始端部
と内周側始端部間に円弧状の滑らかなすくい面を形成す
ると共に、縦刃部の両側縁に排絡円弧を形成１ノでなる
ものであり、アップカット耕うん時には、ロータリ軸の
軸心を地表面下で回転させるようにした構成であり、切
削、耕うんした土塊の後方投てき効果が向上し、耕土を
両組うんすることなく耕うんエネルギを削減することに
なり、深耕が可能である。また、上記耕うん爪のロータ
リ軸の軸心を地表面上で正回転させるだけで、耕土の表
面砕土を効果的に行なうことができる。さらに、アップ
カット、ダウンカット時とも縦刃部の切削抵抗が軽減さ
れ、わら等の排絡性が良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるアップカット耕法に適した耕うん
装置の概略構成図を示す側面図、第２図は本発明による
耕うん爪の形状を示す側面図、第３図は第２図の■−■
断面図、第４図は第１図の■−■断面図、第５図は本発
明によるロータリ装置の枠上作業状態を示す側面図であ
る。 １・・・耕うん・砕土装置、２・・・ギヤボックス、３
・・・入力軸、４・・・チェーンケース、５・・・ロー
タリ軸、６・・・爪取付部、７・・・ボルト・ナツト、
８・・・耕うん＝１３− 爪、８ａ・・・縦刃部、８１）・・・横刃部、８ｃ・・
・外周側始端部、８ｄ・・・取付穴、８ｅ・・・内周側
始端部、８ｆ、　８（］・・・排絡円弧、９・・・コー
ティング、１０・・・土（＝ｌ［防止板、１１・・・ロ
ータリカバー、１２・・・シールドカバー、１３・・・
サイドカバー、１４・・・フロントカバー、１５・・・
エプロン、１６・・・副サイドカバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アップカット耕法による耕うん時にはロータリ軸の軸心
   が地表面下で回転し、ダウンカット耕法による耕うん時
   にはロータリ軸の軸心が地表面上で回転するロータリに
   装着される耕うん爪であって、縦刃部と対向して先端側
   が一側にほぼ直角なＬ字型に屈曲した横刃部を形成し、
   上記横刃部の外周側始端部を、ロータリ軸の回転中心と
   耕うん爪の取付穴を通る直線より回転前方へα度傾いた
   線と、爪回転半径との交点に位置させ、内周側始端部を
   、ロータリ軸の回転中心と外側始端部を通る線より回転
   後方へβ度傾いた線上に位置させ、上記横刃部の両始端
   部間に円弧状の滑らかなすくい面を形成すると共に、縦
   刃部の両側縁に排絡円弧を形成してなることを特徴とす
   る正逆回転ロータリ耕うん爪。