JPS6225543B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、左右の走行装置を駆動して走行する
コンバイン等の移動農機において、それの機体の
旋回作動を行なわせるために、左右の走行装置に
対する回転動力の伝導を断・接するサイドクラツ
チ装置に関する。

移動農機における走行装置のサイドクラツチ装
置は、移動農機には作業態様によつてその場にお
いて機体の進行方向を変えるような急激な旋回作
動の要求があることから、走行装置に対する回転
動力の伝導を断・接させる制御の外に、走行装置
に対する回転動力の伝導を断とした状態において
さらに走行装置にブレーキをかけるようにする制
御が行なえるようにしている。

しかし、従前手段においては、走行装置に対す
る回転動力の伝導を断・接するサイドクラツチの
制御と、走行装置に制動を効かすブレーキの制御
とが、操作機構の操作で、まずサイドクラツチが
オフに作動し、次いでブレーキが効いてくるよう
に２段階で行なわれるようにしてあつて、サイド
クラツチだけを作動させる制御と、サイドクラツ
チとブレーキの両方を作動させる制御との２通り
の制御の使い分けは、操作機構の操作量の加減に
よつて行なうようにしている。

しかし、この操作量の加減がむづかしいことか
ら緩やかな旋回が望まれる作業中において、サイ
ドクラツチだけを作動させるよう操作する際に、
そのサイドクラツチをオフとする作動が不安全で
機体の旋回作動が不充分になつたり、フレーキま
で効かせるようになつて、機体がその場で急旋回
してしまうなどの誤操作が生じてくる問題があ
る。

この誤操作を避けるため、例えば、実開昭53−
28137号公報にあるよう、単一の操作レバーを一
方向に傾斜回動させたときには、サイドクラツチ
のみが“切”に作動し、他方向に傾斜回動させた
ときには、サイドクラツチを“切”にするととも
にブレーキが作動するようにして、操作レバーの
回動方向を選択することで、サイドクラツチだけ
を作動させる操作とサイドクラツチとブレーキと
の両者を作動させる操作が行なえるようにする手
段があるが、この手段は、操作レバーに、ブレー
キ機構の入りの位置を中心に互いに異なる前後方
向にそれぞれ突出する長・短のアームを連結して
おいて、その長・短のアームのそれぞれの突出端
部を、長穴と連繋ピンで連繋するリンクを介して
サイドクラツチのクラツチレバーとブレーキ装置
のブレーキレバーにワイヤーで連繋しておき、短
いアームがワイヤーを牽引する方向に操作レバー
を傾斜回動させたときの小さい牽引ストロークで
サイドクラツチを“切”にする作動を行なわせ、
長いアームがワイヤーを牽引する方向に操作レバ
ーを傾斜回動させたときの大きい牽引ストローク
で、まず、サイドクラツチを“切”にし次いでブ
レーキを作動させるようにしたものである。この
ため、機体をその場で旋回さすよう急旋回させる
場合のようにブレーキを直ちに作動させ度いとき
に、操作レバーの操作で長いアームを回動させて
行なう大きなストロークの牽引作動によつて、ブ
レーキが効いてくるまでのタイミングの遅れが生
じ易く、機体の旋回半径を大きくし勝ちにする問
題がある。これには、操作レバーの回動操作の速
度を速くすれば良いが、手動で行なう操作にそれ
を要求することには限度がある。

そして、この問題は、サイドクラツチおよびブ
レーキの作動を確実なものとするための油圧式と
した場合も同様である。クラツチギヤの動きで、
サイドクラツチを“切”とした後に引き続いてブ
レーキを入りに作動させる形態のものである以
上、この問題は避けられない。

本発明は、この問題を解消するためになされた
ものであつて、油圧装置によりクラツチギヤを動
かすことで、サイドクラツチを切りにする作動
と、サイドクラツチを切りとする作動に加えてブ
レーキを入りとする作動との、２様の態様の制御
が行なえるようにするに際し、サイドクラツチと
ブレーキとを併せて作動させるときは、油圧によ
るクラツチギヤの移動速度が速くなるようにする
とともに、そのための機構を、狭いミツシヨンケ
ース内に格別なスペースを要することなく組込み
得るようにする新たな手段を提供することを目的
とする。

そして、本発明においては、この目的を達成す
るための手段として、走行装置に対し回転動力の
伝導を断・接するサイドクラツチ装置のクラツチ
ギヤを、クラツチ軸に対し回転及び軸方向の摺動
を自在に嵌合して軸架し、そのクラツチギヤのボ
ス部内周面とクラツチ軸の外周面との間に、該ク
ラツチギヤの軸方向の摺動により拡縮する内側の
空室と外側の空室との２つの空室をそれぞれ独立
させて形成し、それら外側および内側の空室のそ
れぞれに油圧装置の油圧回路を接続連通し、その
油圧回路には、前記外側の空室のみに油を送り込
む状態と、外側の空室と内側の空室との両方に同
時に油を送り込む状態との二様の状態に切換制御
する手動の切換弁を接続し、前記クラツチギヤに
は、該ギヤが前記両方の空室に同時に油が送り込
まれて摺動する動きにより該ギヤをミツシヨンケ
ースにロツクする制動装置を設けたことを特徴と
する移動農機における走行装置のサイドクラツチ
装置を提起するものである。

次に実施例を図面に従い詳述する。

第１図において、１はコンバイン（図示してい
ない）等の移動農機の機体に装架したミツシヨン
ケース、Ａ，Ａはそのミツシヨンケース１内に組
込んだ左右のサイドクラツチ装置を示す。

２は前記ミツシヨンケース１の内腔に渡架軸支
せるクラツチ軸で、それの軸方向の中心部位に
は、ベアリング等の軸受３０によりセンターギヤ
３が回転自在に装着してあり、そのセンターギヤ
３には、移動農機の機体に装架してある原動機の
出力軸と伝導する伝導ギヤ３ａが噛合つている。

４，４は前記移動農機の機体に設ける左右の走
行装置（図示していない）の各入力軸で、前記ミ
ツシヨンケース１の左右の両側に夫々回転自在に
軸支してあり、それら入力軸４，４のミツシヨン
ケース１内腔に突入する各内端部には、伝導ギヤ
４０，４０が、それぞれ前記センターギヤ３の左
右の両側に位置するように配位されて一体に装着
してある。

５，５は前記センターギヤ３に伝えられてくる
回転動力を、前述の左右の走行装置に対し断・接
制御して伝導する左右のサイドクラツチ装置Ａ，
Ａのクラツチギヤで、前記センターギヤ３の左右
の両側にそれぞれ配位して前記クラツチ軸２に回
転及び軸方向の摺動を自在に嵌装してあり、前述
の左右の入力軸４，４の各内端に設けた伝導ギヤ
４０，４０に、常時噛合う状態としてある。

各クラツチギヤ５，５は、第１図の右半部に示
している如く、クラツチ軸２上を摺動してセンタ
ーギヤ３側に変位したとき、それの外周面の歯部
が前記伝導ギヤ４０，４０と噛合つた状態でセン
ターギヤ３のボス部３１内腔側に形設した内接ギ
ヤ部３２と噛み合う外接ギヤ部５０を具備し、こ
の外接ギヤ部５０の前記内接ギヤ部３２と噛合う
状態となることで“接”となり、また、第１図の
左半部に示している如くセンターギヤ３から離れ
る方向に変位して、それの周面の歯部が伝導ギヤ
４０と噛合つた状態で前記外接ギヤ部５０とセン
ターギヤ３の内接ギヤ部３２との噛み合いが外れ
た状態となることで“断”となるよう作用し、そ
れぞれのボス部５１，５１を前記クラツチ軸２に
回転及び軸方向の摺動が自在となるようセンター
ギヤ３を中心にクラツチ軸２の右半部及び左半部
を装着してある。

ａ，ｂはクラツチ軸２の右半部と左半部（以下
右半部について説明する）のそれぞれに形成した
内側の空室と外側の空室で、その内側の空室ａは
クラツチ軸２の途中に設けたフランジ２０の外側
から、内周面がそのフランジ２０の外周面に摺接
し外端側にクラツチ軸２の周面と摺接する縮径部
を具備するスリーブ５４を嵌挿することで、その
フランジ２０とスリーブ５４の縮径部との間に形
成され、また、外側の空室ｂは、クラツチギヤ５
のボス部５１の内側（外接ギヤ部５０を形設した
側）における内周面に、前記スリーブ５４の外周
面に嵌合する大径嵌合部５２と、そのスリーブ５
４の外径より小径の小径嵌合部５３とを階段状に
形設しておいて、このクラツチギヤ５のボス部５
１をクラツチ軸２の外端側から前述のスリーブ５
４の外周に嵌合させていくことで、スリーブ５４
の外周側の端面と前述小径嵌合部５３とにより形
成するようにしてある。そして、これら内側の空
室ａ及び外側の空室ｂには、スリーブ５４および
クラツチギヤ５が最もセンターギヤ３側に動い
て、それら空室ａ，ｂを最も縮小させた状態にお
いて、それら内側の空室ａ及び外側の空室ｂに連
通するポートＰ，Ｐが前記クラツチ軸２に設けて
ある。それらポートＰ，Ｐは、クラツチ軸２の軸
心部に形設されてクラツチ軸２の両軸端部周面に
抜ける連通路２１，２２を介して油圧回路６０，
６１に連通している。

油圧回路６０，６１は、第１図に示している如
く、油圧装置６のポンプ６２に切換弁７を介して
連通している。その切換弁７は、前記ポンプ６２
の油をタンク６３に戻す中立のポジシヨンと、外
側の空室ｂだけに油を送り込むポジシヨンと、内
側の空室ａと外側の空室ｂとの両方の空室ａ，ｂ
に同時に油を送り込むポジシヨンとの三つのポジ
シヨンを具備し、それらポジシヨンの切換えは、
該切換弁７に連繋した操作レバー７０によつて行
なわれる。即ち、操作レバー７０を中立位置Ｎと
することでポンプ６２の油をタンク６３へ戻すポ
ジシヨンとなり、中立位置Ｎから一段倒しての
位置を占めさせることで、外側の空室ｂだけに油
を送給するポジシヨンとなり、さらに一段倒して
の位置を占めさすことで、内側の空室ａと外側
の空室ｂとの両方の空室ａ，ｂに油を同時に送給
するポジシヨンとなる。

そして、クラツチギヤ５の移動量は、外側の空
室ｂだけにオイルが送給されることで、スリーブ
５４をフランジ２０側に押付けてクラツチギヤ５
だけがクラツチ軸２の外端側に動くときには第１
図におけるｌであり、内側の空室ａと外側の空室
ｂとの両方にオイルが送給されて、クラツチギヤ
５がスリーブ５４と一緒に動くときには、第１図
においてｌ＋ｌのＬとなるように設定してある。

Ｋは、クラツチギヤ５をセンターギヤ３に向け
て押出すよう作用させた戻しバネで、前記切換弁
７をポンプ６２の油をタンク６３へ戻すポジシヨ
ンに切換えて内側の空室ａ及び外側の空室ｂにか
かる油圧が解除されたときに、このバネＫにより
クラツチギヤ５を押圧して各空室ａ，ｂを縮小せ
しめるよう作用する。

Ｂは前述のサイドクラツチ装置Ａを“切”とし
た時に、その“切”とした側の走行装置に制動を
かけるための制動装置で、内側の空室ａと外側の
空室ｂとの両者に油が同時に送り込まれて、クラ
ツチギヤ５が前述した移動量Ｌの移動を行なうこ
とで制動作用が働くようになつている。即ち、制
動装置Ｂは、クラツチギヤ５のボス部５１の外端
側に該ボス部５１よりも縮径したスリーブ５５を
一体に連続させて形設し、それの外周に円筒状の
作動部材８を軸方向のみ摺動自在となるようスプ
ライン嵌合せしめ、それの受圧面８０と前記クラ
ツチギヤ５の肩部５６との間に遊びを設け、この
遊びは、第１図で左半側に示しているように、サ
イドクラツチ装置Ａが“切”になるのみで制動装
置Ｂを作動させないクラツチギヤ５だけが移動す
るｌと同じにし、そして作動部材８の外周面に
は、軸方向に沿う係合溝８１……を設け、それ
に、多板デイスクブレーキの回転側のデイスク８
２……を軸方向にのみ摺動自在に嵌装し、また、
前記回転側のデイスク８２……の間隔内に嵌入し
て重合する固定側のデイスク９０……を、前述の
作動部材８の外周を取り囲むように配位してミツ
シヨンケース１の内面に固定した支持部材９に、
前記軸方向にのみ摺動自在となるよう嵌装し、ク
ラツチギヤ５がスリーブ５４と共に前述の移動量
Ｌの移動を行なうことで、第１図で左半部に示し
ている如く、“切”の位置よりさらに側方（矢
印）に動いていくことにより、前記回転側のデイ
スク８２……を固定側のデイスク９０……に対し
て圧着していくよう作動する構成としてある。

このように構成せる実施例装置は次のように作
用する。

操作レバー７０の操作により、切換弁７がオイ
ルをタンク６４に戻すポジシヨンに切換えられて
いるときは、内側の空室ａ及び外側の空室ｂに対
する油の圧力がなくなつていることにより、クラ
ツチギヤ５が戻しバネＫによつてセンターギヤ３
側に押し戻されていることで、センターギヤ３と
伝導し、サイドクラツチ装置Ａは“接”の状態に
保持される。

次に操作レバー７０の操作で、切換弁７を、オ
イルが外側の空室ｂにだけ送給されるポジシヨン
に切換えれば、その外側の空室ｂに送給されるオ
イルの圧力が、スリーブ５４とクラツチギヤ５と
をそれぞれ反対方向に押出すようになることで、
スリーブ５４をフランジ２０側に押付けた状態で
クラツチギヤ５だけをフランジ２０と反対側の外
側に動かし、これにより第１図で左半側に示す状
態とし、サイドクラツチ装置Ａだけが“切”に作
動する状態となる。

次に、操作レバー７０の操作で、切換弁７をオ
イルが外側の空室ａと内側の空室ｂの両方に同時
に送給されるポジシヨンに切換えれば、スリーブ
５４が内側の空室ａの拡張でフランジ２０から離
れる方向に動いて、クラツチギヤ５の規制位置を
外側に変位させ、同時に外側の空室ｂの拡張でク
ラツチギヤ５を外側に押出すようになつて、クラ
ツチギヤ５が移動量Ｌだけ移動し、サイドクラツ
チ装置Ａの“切”と制動装置Ｂの制動作動が一緒
に行なわれるようになる。

そして、このときのクラツチギヤ５の移動速度
は、外側の空室ｂに送給される圧油で、サイドク
ラツチ装置Ａだけを“切”にする移動量ｌの分を
動く作動と、内側の空室ａに送給される圧油で動
くスリーブ５４により押し出されて、制動装置Ｂ
を作動さす移動量ｌの分だけ外側に動く作動とが
同時に行なわれることから、クラツチギヤ５が外
側の空室ｂだけに送給される圧油によりサイドク
ラツチ装置Ａを“切”にしていくときの移動速度
に比して倍増されることになる。

また、かく、サイドクラツチ装置Ａと制動装置
Ｂとを併せて作動させるときのクラツチギヤ５の
移動速度を速めるための２つの空室ａ，ｂは、ク
ラツチ軸２の外周面とクラツチギヤ５のボス部５
１の内周面との間に形成したものであり、かつ、
サイドクラツチ装置Ａだけを“切”にする作動
と、サイドクラツチ装置Ａを“切”にする作動に
加えて制動装置Ｂを“入”とする作動との、２様
の態様の制御を行なう役割を兼ねるものであるこ
とから、ミツシヨンケース１内に組込むためのス
ペースを極く小さく抑えるようにする。

以上説明したように、本発明による移動農機に
おけるサイドクラツチ装置は、走行装置に対し回
転動力の伝導を断・接するサイドクラツチ装置の
クラツチギヤを、クラツチ軸に対し回転及び軸方
向の摺動を自在に嵌合して軸架し、そのクラツチ
ギヤのボス部内周面とクラツチ軸の外周面との間
に、該クラツチギヤの軸方向の摺動により拡縮す
る内側の空室と外側の空室との２つの空室をそれ
ぞれ独立させて形成し、それら外側および内側の
空室のそれぞれに油圧装置の油圧回路を接続連通
し、その油圧回路には、前記外側の空室のみに油
を送り込む状態と、外側の空室と内側の空室との
両方に同時に油を送り込む状態との二様の状態に
切換制御する手動の切換弁を接続し、前記クラツ
チギヤには、該ギヤが前記両方の空室に同時に油
が送り込まれて摺動する動きにより該ギヤをミツ
シヨンケースにロツクする制動装置を設けた構成
としてあるのだから、油圧装置によりクラツチギ
ヤを動かすことで、サイドクラツチを切りにする
作動と、サイドクラツチを切りとする作動に加え
てブレーキを入りとする作動との、２様の態様の
制御が行なえるようにするに際し、サイドクラツ
チとブレーキとを併せて作動させるときの、油圧
によるクラツチギヤの移動速度を速くし、かつ、
そのための機構を、狭いミツシヨンケース内に格
別なスペースを要することなく組込み得るように
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図はサイドクラツチの右半部が接の状態で
左半部が切の状態の要部の切断面図、第２図は右
半部のサイドクラツチが切の状態で制動装置がロ
ツク状態の要部の切断面図である。 図面符号の説明、Ａ……サイドクラツチ装置、
ａ，ｂ……空室、Ｂ……制動装置、１……ミツシ
ヨンケース、２Ａ……クラツチ軸、２０……フラ
ンジ、２１，２２……連通路、３……センターギ
ヤ、３ａ……伝導ギヤ、３０……軸受、３１……
ボス部、３２……内接ギヤ部、４……入力軸、４
０……伝導ギヤ、５……クラツチギヤ、５０……
外接ギヤ部、５１……ボス部、５２……大径嵌合
部、５３……小径嵌合部、５４，５５……スリー
ブ、５６……肩部、６……油圧装置、６０，６１
……油圧回路、６２……ポンプ、６３……タン
ク、７……切換弁、７０……操作レバー、８……
作動部材、８０……受圧面、８１……係合溝、８
２……デイスク、９……支持部材、９０……デイ
スク、Ｐ……ポート、Ｎ……中立位置、Ｋ……バ
ネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 走行装置に対し回転動力の伝導を断・接する
   サイドクラツチ装置のクラツチギヤを、クラツチ
   軸に対し回転及び軸方向の摺動を自在に嵌合して
   軸架し、そのクラツチギヤのボス部内周面とクラ
   ツチ軸の外周面との間に、該クラツチギヤの軸方
   向の摺動により拡縮する内側の空室と外側の空室
   との２つの空室をそれぞれ独立させて形成し、そ
   れら外側および内側の空室のそれぞれに油圧装置
   の油圧回路を接続連通し、その油圧回路には、前
   記外側の空室のみに油を送り込む状態と、外側の
   空室と内側の空室との両方に同時に油を送り込む
   状態との二様の状態に切換制御する手動の切換弁
   を接続し、前記クラツチギヤには、該ギヤが前記
   両方の空室に同時に油が送り込まれて摺動する動
   きにより該ギヤをミツシヨンケースにロツクする
   制動装置を設けたことを特徴とする移動農機にお
   ける走行装置のサイドクラツチ装置。