JPS6225433B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6225433B2
JPS6225433B2 JP58111540A JP11154083A JPS6225433B2 JP S6225433 B2 JPS6225433 B2 JP S6225433B2 JP 58111540 A JP58111540 A JP 58111540A JP 11154083 A JP11154083 A JP 11154083A JP S6225433 B2 JPS6225433 B2 JP S6225433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
hydroxide
calcium
alkaline agent
wastewater
Prior art date
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Expired
Application number
JP58111540A
Other languages
English (en)
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JPS605284A (ja
Inventor
Eiji Hino
Isamu Kato
Haruo Nishioka
Yoshio Ono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mining Co Ltd filed Critical Nippon Mining Co Ltd
Priority to JP58111540A priority Critical patent/JPS605284A/ja
Publication of JPS605284A publication Critical patent/JPS605284A/ja
Publication of JPS6225433B2 publication Critical patent/JPS6225433B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は銅を含む廃水を中和法により沈殿処
理する方法に関するものである。 銅を含む廃水としては、銅メツキ廃水、銅およ
び銅合金の酸洗廃水、銅製錬所廃水などがあり、
従来これらの廃水は、一般にアルカリ剤を添加
し、銅を水酸化銅として析出させ、これを沈殿分
離して処理されている。このような処理法では、
アルカリ剤として水酸化ナトリウムあるいは水酸
化カルシウムが用いられている。 このうち水酸化ナトリウムは、取り扱いが容易
でPH制御がしやすいという長所があるけれども高
価であり、水酸化カルシウムは作業性が悪く、PH
制御が水酸化ナトリウムに比較しやや困難である
けれども安価であるため広く用いられている。特
に大量の廃水を処理する場合には、経済的観点か
ら水酸化カルシウムを用いるのが普通である。し
かし、水酸化カルシウムを用いて銅含有廃水を処
理すると、水酸化ナトリウムを用いる場合より、
効果が劣る場合があつた。このため、銅の排出基
準が厳しい場合には、水酸化カルシウムを用いる
処理法では十分対応できないという欠点があつ
た。 本発明は、このような従来法の欠点を改善する
ためのもので、一定範囲で水酸化カルシウムを用
いるとともに、残部は他のアルカリ剤を用いるこ
とにより、安価でかつ安定して処理でき、しかも
効果の優れた銅含有廃水の処理法を提供すること
を目的とする。すなわち、本発明は、銅含有廃水
にアルカリ剤を添加し、銅を水酸化銅として析出
させ、これを分離する方法において、アルカリ剤
の一部として水酸化カルシウムを、反応系のカル
シウムイオン濃度が600mg/を越えない範囲で
用い、残部は他のアルカリ剤を用いることを特徴
とする銅含有廃水の処理法である。 水酸化カルシウムによる処理効果が水酸化ナト
リウムによる処理効果よりも劣る場合について、
その原因を調べたところ、反応系のカルシウムイ
オン濃度が600mg/を越えると、銅の除去率が
低下することがわかつた。このため、本発明では
廃水中にアルカリ剤を添加して反応させる際、反
応系のカルシウムイオン濃度が600mg/となる
範囲内で水酸化カルシウムを添加し、残部は他の
アルカリ剤を用いる。反応系のカルシウムイオン
濃度とは、廃水中に元から含まれているカルシウ
ムイオンと、アルカリ剤として添加されるカルシ
ウムイオンとの合計濃度である。 本発明においては、上記範囲内の水酸化カルシ
ウムおよび他のアルカリ剤を銅含有廃水に添加し
て水酸化銅を析出させ、これを分離する。銅含有
廃水にアルカリ剤を添加すると、PHの上昇ととも
に水酸化銅が析出しはじめ、PH6〜8で大部分が
析出するので、反応の終点はPH6〜8の範囲とし
てもよいが、銅の除去率を高くするためには、PH
8〜11とするのが好ましい。その際、アルカリ剤
の一部として水酸化カルシウムを、廃水中のカル
シウムイオン濃度が600mg/になるまで添加
し、なお所定のPHに到達しないときは、他のアル
カリ剤を添加する。他のアルカリ剤としては、水
酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが使用でき
る。 他のアルカリ剤は、水酸化カルシウムと同時に
添加してもよく、また水酸化カルシウムの添加に
先立つて、予め添加してもよいが、まず水酸化カ
ルシウムを廃水中のカルシウムイオン濃度が600
mg/になるまで添加し、次にアルカリ剤の不足
分を他のアルカリ剤を添加して補うようにする
と、PH制御が容易であるため過剰にアルカリ剤を
添加することがなく、経済的で好ましい。 カルシウムイオン濃度が600mg/を越えると
銅の除去性が悪くなる理由は定かではないが、水
酸化銅が生成する過程でカルシウムイオンが高濃
度に存在すると、水酸化銅がコロイド化して分散
するためと推察される。 本発明において処理対象となる銅含有廃水とし
ては、銅イオンや一部の錯塩のように、アルカリ
剤により処理できる形で銅を含む廃水であればよ
く、その具体的な廃水の例としては前述のものが
ある。アルカリ剤により処理できる錯塩としては
マレイン酸、シユウ酸、酢酸、グリコール酸、乳
酸などの一般の有機酸の錯塩、およびトリエタノ
ールアミン等の一般のアミン錯塩が含まれるが、
EDTA、NTAなどのキレート剤の錯塩は含まれ
ない。 アルカリ剤の添加による中和法は連続式でもバ
ツチ式でもよい。また水酸化カルシウムおよび他
のアルカリ剤の添加量は、予め行う中和試験に基
づいて計算により決定してもよいが、反応系のカ
ルシウムイオン濃度またはPHを測定しながら添加
量を制御してもよい。 アルカリ剤の添加により析出する水酸化銅は、
沈殿、濾過、浮上分離等の公知の分離手段により
反応系から分離することができる。以上の処理に
より廃水中に含まれる銅は安定して高除去率で除
去される。 本発明によれば、アルカリ剤の一部として、一
定の範囲で水酸化カルシウムを用い、残部は他の
アルカリ剤を用いるので、安価でかつ安定して処
理できるとともに、析出する水酸化銅の凝集性お
よび脱水性が向上し、しかも銅除去率は高く、処
理水の水質がよい。 次に、銅含有廃水の中和処理法におけるカルシ
ウムイオンの影響に関する実験例および本発明の
実施例について説明する。 実験例 硫酸銅()をCuとして410mg/含む水に、
硫酸をSO4 2-として619mg/となるように添加
(PH1.7)し、これに、水酸化カルシウムをCa2+
してそれぞれ第1表に示した量になるように添加
し、次に水酸化ナトリウムでPHを11に調整し、析
出した水酸化銅をNo.5Cの濾紙で濾過した。濾液
中の銅の濃度は第1表のとおりであつた。
【表】 第1表からカルシウムイオンが600mg/まで
は濾液中の銅の濃度は低くなつているが、600
mg/を越えると高くなることがわかる。 実施例 1 硫酸銅()をCuとして400mg/、硫酸を
1500mg/および硫酸亜鉛をZnとして90mg/
含有するPH1.1の廃水に、水酸化カルシウムを
Ca2+として600mg/添加したのち、水酸化ナト
リウムでPH9に調整して生成した水酸化銅をNo.
5Cの濾紙で濾過したところ、濾液中の銅の濃度
は0.1mg/以下であつた。比較のため、水酸化
カルシウムだけPH9に調整した場合は、濾液中の
銅の濃度は2.52mg/であつた。 実施例 2 塩化銅()をCuとして410mg/、塩酸を
1200mg/含有するPH1の廃水に水酸化カルシウ
ムをカルシウムとして600mg/添加したのち、
水酸化ナトリウムでPHを11に調整し、生成した水
酸化銅をNo.5Cの濾紙で濾過したころ、濾液中の
銅の濃度は0.1mg/であつた。なお、水酸化ナ
トリウムを用いずに水酸化カルシウムだけでPH11
に調整した場合は、濾液中の銅の濃度は1.85mg/
であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銅含有廃水にアルカリ剤を添加し、銅を水酸
    化銅として析出させ、これを分離する方法におい
    て、アルカリ剤の一部として水酸化カルシウム
    を、反応系のカルシウムイオン濃度が600mg/
    を越えない範囲で用い、残部は他のアルカリ剤を
    用いることを特徴とする銅含有廃水の処理法。 2 水酸化カルシウムが他のアルカリ剤に先立つ
    て添加される特許請求の範囲第1項記載の銅含有
    廃水の処理法。 3 他のアルカリ剤が水酸化ナトリウムまたは炭
    酸ナトリウムである特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の銅含有廃水の処理法。
JP58111540A 1983-06-21 1983-06-21 銅含有廃水の処理法 Granted JPS605284A (ja)

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JP58111540A JPS605284A (ja) 1983-06-21 1983-06-21 銅含有廃水の処理法

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JP58111540A JPS605284A (ja) 1983-06-21 1983-06-21 銅含有廃水の処理法

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Publication Number Publication Date
JPS605284A JPS605284A (ja) 1985-01-11
JPS6225433B2 true JPS6225433B2 (ja) 1987-06-03

Family

ID=14563950

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JP58111540A Granted JPS605284A (ja) 1983-06-21 1983-06-21 銅含有廃水の処理法

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JP (1) JPS605284A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0550635U (ja) * 1991-12-12 1993-07-02 松下電器産業株式会社 電子機器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0550635U (ja) * 1991-12-12 1993-07-02 松下電器産業株式会社 電子機器

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Publication number Publication date
JPS605284A (ja) 1985-01-11

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