JPS5854629B2 - 重金属錯塩を含有する廃液の処理方法 - Google Patents

重金属錯塩を含有する廃液の処理方法

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JPS5854629B2
JPS5854629B2 JP11124279A JP11124279A JPS5854629B2 JP S5854629 B2 JPS5854629 B2 JP S5854629B2 JP 11124279 A JP11124279 A JP 11124279A JP 11124279 A JP11124279 A JP 11124279A JP S5854629 B2 JPS5854629 B2 JP S5854629B2
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waste liquid
heavy metal
metal complex
complex salts
liquid containing
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JP11124279A
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徹 笠次
厚生 千田
卓二 中川
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、たとえばメッキ工場などの化学メッキ工程
から排出される廃液を処理する方法、さらには廃液から
重金属粉末を分離精製することも可能な廃液の処理方法
に関するものである。
たとえば、化学メッキ液は一般に重金属塩類、錯化剤、
還元剤およびpH調節剤からなり、その一例として化学
銅メッキ液について説明すると、金属塩類として硫酸銅
、錯化剤としてEDTAやロッシェル塩、還元剤として
ホルマリン、pH調節剤として苛性ソーダからなる。
このような化学メッキ液を用いてメッキを終了したとき
に排出されるメッキ廃液中には、重金属である銅と錯化
剤が極めて安定な錯塩を形成して溶解しており、いわゆ
る重金属錯塩が含有されている。
従来より、重金属錯塩が含有されているメッキ廃液を処
理する方法としては、イオン交換樹脂を用いる方法、水
酸化カルシウム、塩化カルシウムなどのカルシウム塩類
や沈澱凝集剤を用いる方法などがある。
しかしながら、前者の方法では錯塩中の重金属を除去す
ることができず、また後者の方法では廃液中に添加して
重金属を可能な限り沈澱除去する方法であるが、その処
理後に多量の水を用いて重金属の濃度を稀釈低下させて
放流しており、重金属成分が完全に除去できないのみな
らず、種々の化学薬品を多量に使用するため、処理後の
スラッジ量が増大するのはもちろんのこと、二次的な公
害問題を惹起するという欠点があった。
さらにはこのような方法では生成されるスラッジの処理
に問題を残し、また稀釈処理法によるため、放流される
縮重金属量は結局変らず、メッキ廃液処理法としては完
全なものとは云えないものであった。
このように、重金属錯塩を含有する廃液を上記した各種
の化学的方法により処理しても、重金属錯塩は極めて安
定であるため、この塩から重金属を分離して取り除くこ
とは難しかった。
このため電気分解などの電気化学的方法により可能であ
るとされているが、この場合には大電力を必要とし、ま
た錯化剤の酸化分解も進行するなど多くの問題があり、
あまり歓迎できるものではなかった。
この発明は上記した欠点を解決するためになされたもの
で、重金属錯塩を含有している廃液を簡単に処理でき、
さらに薬品を使用せず、さらにまた廃液から重金属粉末
を分離精製することも可能な廃液の処理方法を提供せん
とするものである。
すなわち、この発明の要旨とするところは、重金属錯塩
を含有する廃液に超音波振動を加えることを特徴とし、
この廃液に含有される水溶性重金属錯塩を分解して、重
金属と錯化剤とに完全に分離し、その後廃水をP遇して
重金属成分を錯化剤成分から分離除去しようとするもの
である。
さらに詳述すれば、銅、ニッケル、錫などの重金属塩類
、錯化剤、還元剤、およびpH調節剤を含有するメッキ
廃液に超音波振動を加えると、廃液中に還元剤、pH調
節剤が含有されていれば、重金属錯塩は重金属成分と錯
化剤成分とに分解され、この廃水を濾過することによっ
て重金属成分と錯化剤成分をそれぞれ分離取得すること
ができるのである。
これは還元剤の作用によって、重金属錯塩より重金属が
還元析出されるに際し、超音波によるキャビテーション
が強力に作用し、重金属錯塩の分解が加速されることに
よる。
分離された重金属は粉末状態を呈し、このような処理工
程を経ることによって、廃液から純粋な重金属を精製す
ることができる。
たとえば、Cu含有量900 ppmの化学鋼メッキ廃
水に、室温において4時間、50 KHzの超音波振動
を加えると、Cu粉末が沈澱するとともに、廃液中の溶
解Cu濃度は3.0ppmにまで低下していた。
一方、廃水にCu粉末を廃水量に対して少量添加するか
、あるいはCuよりイオン化傾向の小さい金属、たとえ
ばパラジウム、白金、銀などの微粉末を少量加えたのち
、室温において超音波振動を加えると、30分後に溶解
Cu濃度は1.8 ppmまで低下していることが確認
でき、この発明による方法によれば、廃液の処理方法と
して有用であることが判明した。
以下にこの発明を実施例に従って詳細に説明する。
実施例 1 900 ppmの銅、3gのホルマリン、および25.
0gのEDTAを含むpH12,0の化学鋼メッキ廃液
11をビーカーに入れ、さらに1gの銅粉末を入れて添
加してよく攪拌したのち、市販の超音波振動子にて、室
温において30分間、廃液に超音波振動(50KHz
)加えた。
超音波振動を加えた開始時には、化学銅メッキ廃液は青
色を呈していたが、10分を経過すると廃液は透明にな
りはじめ、30分後には遊離した金属銅が沈澱し、上澄
液は完全に透明になった。
こののちこの廃液を濾過して金属銅を分離した。
そして濾過した廃液中に溶解している銅を測定したとこ
ろ1.8ppmであった。
さらに、この透明な廃液をイオン交換樹脂に通過させた
ところ、銅は完全に除去され、原子吸光分析によっても
銅は全く検出されなかった。
また廃液中のEDTAを硫酸を用いて晶析させ、戸別し
て純白の結晶24.5gを得たがこの回収EDTAの中
にも銅は全く検出されなかった。
実施例 2 3700 ppmのNi、6gの次亜リン酸ナトリウム
、および50gの酢酸ナトリウムを含むpH4,0の化
学ニッケルメッキ廃液11をビーカーに入れ、さらにN
i粉末1.0gを入れてよく攪拌したのち、市販の超音
波振動子にて、室温にて30分間、廃液に超音波振動(
28KH2)を加えた。
このときも実施例1と同様に、超音波振動を加えた開始
時には、化学ニッケル廃液は緑色を呈しているが、約1
0分経過後からNi が沈澱しはじめ、30分後には上
澄液が完全に透明となった。
このようにして分解した廃液を濾過してNi を分離し
、その濾過した廃液中の溶解Ni量を測定したところ5
ppmであった。
この溶解N1はイオン交換樹脂により廃液から完全に除
去できることができた。
上記した各実施例のほか、pH調節剤や還元剤を含まな
い重金属錯塩含有の、たとえば電気メッキに使用した廃
液にも適用可能である。
この場合には、廃液に苛性ソーダなどのpH調節剤やホ
ルマリンなどの還元剤を添加したのち、超音波振動を加
えるようにしてやればよい。
この場合にも銅、ニッケル、パラジウムなどの粉末を添
加すれば分解が加速される。
また、超音波振動を加える場合、周波数が高いほど分解
は早く進行し、さらに添加する金属粉末の量の多いほど
分解が早く進行するが、これらの条件は特に限定される
ものではない。
さらに、超音波振動を加える方法としては、超音波振動
を廃液の入っている容器外部から加える方法、超音波振
動子を廃液中に投入して内部から加える方法などがある
が、いずれの方法を用いてもよい。
以上のようにこの発明方法によれば、還元剤、pH調節
剤、および重金属錯塩を含有する廃液に超音波振動を加
えるだけで簡単に重金属錯塩は分解され、重金属と錯化
剤とに分離することができ、したがって廃液から重金属
粉末を調製することもできる。
さらに銅、ニッケル、パラジウムなどの粉末を添加すれ
ば、急加速度的に分解を促進させることができ、遊離し
た重金属を沈澱除去できるなど、工業的利用価値のすぐ
れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重金属錯塩を含有する廃液の処理方法であって、こ
    の重金属錯塩を含有する廃液に超音波振動を加えること
    を特徴とする重金属錯塩を含有する廃液の処理方法。
JP11124279A 1979-08-30 1979-08-30 重金属錯塩を含有する廃液の処理方法 Expired JPS5854629B2 (ja)

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JPS5637088A JPS5637088A (en) 1981-04-10
JPS5854629B2 true JPS5854629B2 (ja) 1983-12-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62262077A (ja) * 1986-05-07 1987-11-14 Fujitsu Ltd 定着ロ−ラのクリ−ニング機構
JPH0439012Y2 (ja) * 1986-03-29 1992-09-11

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JPS6248837U (ja) * 1985-09-17 1987-03-26
JPH0528089Y2 (ja) * 1987-08-07 1993-07-19
JP6229125B2 (ja) * 2013-08-21 2017-11-15 国立大学法人信州大学 無電解めっき廃液の処理方法

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