JPS6225021B2 - - Google Patents

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JPS6225021B2
JPS6225021B2 JP57158439A JP15843982A JPS6225021B2 JP S6225021 B2 JPS6225021 B2 JP S6225021B2 JP 57158439 A JP57158439 A JP 57158439A JP 15843982 A JP15843982 A JP 15843982A JP S6225021 B2 JPS6225021 B2 JP S6225021B2
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JP
Japan
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noodle
steamed
strings
strip
raw
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JP57158439A
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Sanpei Murakami
Toshihiko Yokoo
Osamu Nitsuta
Susumu Murata
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Kracie Foods Ltd
Original Assignee
Kanebo Foods Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6225021B2 publication Critical patent/JPS6225021B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はノンフライ乾燥即席麺の製法およびそ
の装置に関するものである。 一般に、ノンフライ乾燥即席麺(ソバ、ウド
ン、スパゲツテイ、マカロニおよびその他麺類)
は、つぎのようにして製造されている。すなわ
ち、まず小麦粉を主体とする原料粉末に水を添加
混合し、これを成形機に掛けて圧延することによ
り生麺帯化し、ついで切刃で細線状に切断して生
麺線とする。続いて、得られた生麺線を蒸煮室に
入れ蒸煮してα化(α化度90%)し、ついで熱風
で予備乾燥して、蒸煮麺線が後工程において麺玉
化しうるに足るだけの柔軟性を残すような水分状
態(3035wt%)にし、これをカツプに入れて麺
玉化(玉状に賦形)し、さらに熱風で本乾燥して
水分を13wt%(以下「%」と略す)程度まで下
げるという一連の工程により製造されている。し
かしながら、このようにして製造する場合には、
量産性の要請にもとづき蒸煮麺線の予備乾燥等を
熱風で行うため、水分が表面より蒸散し蒸煮麺線
の水分分布が、内部が高く表面が低くなる。した
がつて、このような水分分布をもつ蒸煮麺線を麺
玉化したのち本乾燥に供すると、初期状態では水
分の表面からの蒸散により麺線の表面水分が少な
くなるが、これを補うため内部の水分が次第に表
面へ移行するようになるため、表面の水分が多い
状態となり、麺線相互の付着が生じる。このよう
に麺線の付着が生じると、喫食時に熱水復元する
際、均一に復元せず、食感、風味が悪くなる。そ
こで、このような問題を解決するために、生麺帯
を麺線化する際にウエービング処理を施し麺線を
波状に曲成して麺線相互の接触面積を小さくした
り、生麺線の蒸煮の前もしくは後に麺線に油を塗
布することが考えられ一部で実施されている。し
かしながら、このようにすると工程が長くなるう
え、麺に付与された波形形状もしくは油によつて
食味が低下するという難点が生じ、しかも麺線の
付着防止もいまだ満足しうる状態ではなかつた。 また、従来法では麺玉化のスピードアツプや製
品水分管理に問題があり、保存中に麺線の結着が
生じることもあつた。 本発明者等は、上記のような食味に悪影響を及
ぼすウエービング処理や油塗布を行うことなく麺
線相互の付着を防止できないかと考え、研究に研
究を重ねて本発明に到達した。 すなわち、本発明は、原料を混合する工程と、
この混合原料を圧延機に掛けて生麺帯にする生麺
帯化工程と、この生麺帯を蒸煮室を経由させて蒸
煮し蒸麺帯化する工程と、この蒸麺帯を麺線用切
刃に付着しない程度に熱風乾燥する予備乾燥工程
と、予備乾燥された蒸麺帯を切刃で麺線群に切断
する麺線化工程と、この麺線群を熱風乾燥により
乾燥する本乾燥工程と、本乾燥を経由した麺線群
を過熱水蒸気雰囲気中に入れ各麺線についての水
分分布が内部水分量が表面水分量以下になり平均
水分量が10重量%以上30重量%未満になるように
水分付与して各麺線を軟化させる軟化工程と、縦
形中空筒内に空気を渦巻状に吹き込み上部開口か
ら投入された麺線群を渦巻流空気の作用により中
空円筒内を旋回させ各麺線に屈曲、折畳、積層現
象を起こさせ麺線群を急速に玉状化して下部開口
から落下させる麺玉化装置に上記軟化麺線群を掛
けて麺玉化する工程を備えたノンフライ即席乾燥
麺の製法を第1の要旨とし、麺生地を帯状に成形
して生麺帯化する成形機と、この生麺帯を長手方
向に連続的に移送する移送手段と、この連続移送
過程の生麺帯を蒸煮するための過熱水蒸気雰囲気
を備えた蒸煮室と、蒸煮後の蒸麺帯を長手方向に
連続的に移送する蒸麺帯移送手段と、この蒸麺帯
の移送路中に設けられ蒸麺帯を熱風で予備乾燥す
る予備乾燥機と、上記蒸麺帯の移送路中に設けら
れ上記予備乾燥を経た蒸麺帯を長手方向に沿つて
裁断し麺線群にする麺線機と、この麺線群を長手
方向に沿つて連続的に移送する麺線群移送手段
と、この麺線群の移送路中に設けられ麺線群を熱
風で本乾燥する本乾燥機と、上記麺線群の移送路
中に設けられ乾燥麺線をそれ自体の過熱水蒸気雰
囲気中を通して軟化させる軟化室と、上記移送路
の終端に設けられ軟化された麺線群をそれ自体の
中空円筒の上端開口から入れ渦巻流空気によつて
旋回させ玉状化し下端開口から落下させる麺玉化
装置を備えたノンフライ乾燥即席麺の製造装置を
第2の要旨とするものである。 つぎに、本発明を詳しく説明する。 本発明のノンフライ乾燥即席麺の典型的な製造
態様として下記の態様があげられる。 原料粉末の混合→成形機による生麺帯化→蒸煮
→蒸煮麺帯の予備熱風乾燥→切刃切断による麺線
化→麺線の本熱風乾燥→軟化室における過熱水蒸
気付与による乾燥麺線の軟化→軟化麺線の麺玉化
→熱風乾燥(必要時のみ)。 つぎに、上記製造態様における各工程について
詳述する。 原料粉末の混合は、公知の混合機を用いて行わ
れる。すなわち、小麦粉を主体とし、必要に応じ
てその他の殻粉、澱粉、麺質改良剤等が添加され
た原料粉末に対して、所定量の水を添加したもの
を混合することにより行われる。この場合、水分
の添加量は、水分が麺生地(原料粉末に水を添加
し混合したもの)総重量の30〜40%を占めるよう
に設定することが好ましく、最も好ましいのは32
〜37%である。水分量が上記の範囲を下まわると
麺組織中に水分が均一に分散し難く、そのためグ
ルテンの生成が不充分となつて粘稠性ならびに伸
展性が不充分となり、麺生地より成形された生麺
帯が破断しやすくなるのみならず、蒸煮後の麺質
が不均一となるため好ましくない。逆に、水分含
有量が上記範囲を上まわると、グルテン網が軟弱
化して保形性を悪化し、かつ過度の粘稠性を呈す
るようになるため、麺生地または生麺帯がそれら
の接触通過する機器表面に付着する傾向が現れ、
また製品の形状品質を損なうことがあるので妥当
でない。 成形機による生麺帯化は、通常、一対のニツプ
ロールを複数組並設してなる公知の成形機(圧延
機)を用い、上記生地を所定の厚みの帯状に連続
的に成形することにより行われる。なお、上記成
形機に代えて、スクリユー押出成形機を用い麺生
地を断面C字状に押出したのち、開幅し必要に応
じて圧延するようにしてもよい。しかしながら、
前者によれば、麺生地が過度の混練作用を受けな
いため、比較的粗な組織の生麺帯が得られ、最終
製品の熱水復元性が良好になるという効果が得ら
れる。したがつて、前者を用いることが好まし
い。 蒸煮は、通常、ネツト上、搬送ベルト上に生麺
帯のような被蒸煮体を載せ、過熱水蒸気が満たさ
れている蒸煮室内を通過させることにより行われ
る。この蒸煮により被蒸煮体の澱粉がα化され
る。この場合、好ましい蒸煮条件は、ゲージ圧力
約0.5〜1.5Kg/cm2、就中、約0.7〜1.2Kg/cm2の実
質的な飽和水蒸気に約2〜5分間曝すことであ
る。このような条件下で、生麺帯のような被蒸煮
体は、均一に膨潤し、澱粉の均一かつ充分なα化
が達成され、均整な形状の蒸煮処理体(蒸麺帯)
となる。その場合のα化度は少なくとも85%、通
常90%以上の高い値を示し、それによつて最終製
品が均一で良好な熱水復元性と、優れた食感、風
味を有するようになる。 熱風乾燥(予備熱風乾燥、本熱風乾燥)は、蒸
麺帯のような被乾燥体を熱風乾燥機に送り込むこ
とにより行われる。このときの乾燥条件は、予備
熱風乾燥に際しては、温度110℃以下好ましくは
80〜110℃、時間1〜5分間に設定し、水分を25
〜40%の範囲に入れるようにすることが望まし
い。また、本乾燥に際しては、温度55〜160℃、
時間2〜30分に設定し、水分を13%以下に下げる
ようにすることが望ましい。なお、麺玉化後、必
要に応じて行われる乾燥も本乾燥と同様な条件に
設定される。この乾燥は、最終製品の水分量を13
%程度に設定するためになされるものであり、麺
玉化される麺線の水分量が10%を少し超える程度
のときには行う必要はない。上記予備乾燥は、後
工程の麺線化の際に、カツターロールの切刃に蒸
麺帯が付着しないように行うものである。また、
本乾燥は、麺線化された蒸麺の製造中における結
着の防止と、最終製品の保管中における結着防止
を目的としてなされるもので、これにより麺線中
の水分が大幅に低下する。 麺線化は、通常、左右一対のカツターロール等
を用い麺帯を長手方向に沿つて細線状に切断する
ことにより行われる。しかし、ダイス等を用い麺
生地を直接押出しすることも行われる。 軟化は、本乾燥により被乾燥体(麺線)の表面
水分のみが飛んで表面が硬くなり、そのままでは
後工程の麺玉化ができない状態になることを回避
するために過熱水蒸気雰囲気中において行われ
る。すなわち、本乾燥においては、水分量が13%
程度になるように乾燥が行われるのであるが、水
分分布状態(水分勾配)は、表面水分が著しく少
なく、内部水分が多い状態となる。したがつて、
水分量13%程度といつても表面水分はそれよりも
かなり低くなり、表面が硬くなりいわゆるぱりぱ
り状になる。軟化は、このような水分の偏在を解
消し、最終製品の保管中の結着の発生を防止する
ために全体水分をできるだけ低くしても後工程の
麺玉化工程に掛けうる柔軟性が得られるように行
うもので、表面層に水分を付与し、内部水分と表
面水分とが同一かむしろ表面水分が多くなるよう
にし、全体に均一もしくはほぼ均一な水分分布に
なるようにして、全体水分が少なくても柔軟性が
出るようにするものである。従来は、予備熱風乾
燥を施したのち麺玉化を行つており、予備熱風乾
燥時に、やはり麺線の表面水分の低下現象が生
じ、それによつて麺線の表面硬化が起こつて麺玉
化ができなくなるため、表面の硬さを基準とし、
麺玉化ができるように水分設定していた。したが
つて、内部水分が表面水分よりかなり多くなり、
全体の平均水分量が30〜35%と多くなつていた。
このように従来は、内部水分が表面水分に比べて
かなり多くなつているものを麺玉化するため、内
部水分の表面移行による付着が生じていた。本発
明は、本乾燥を行つて表面水分だけでなく内部水
分も低減させ、その状態のものに対して、軟化を
施して水分を表面に付与し表面水分のみを多くし
て麺玉化を可能ならしめるため、最終製品の保管
中において内部水分の表面移行にもとづく麺線の
結着(内部水分が表面移行すると表面のα化層が
糊状になる)を生じないのである。この軟化は、
表面層にのみ水分付与が行われるよう通常、ゲー
ジ圧力約0.1〜3.0Kg/cm2の実質的に過熱水蒸気中
に約1〜30秒間曝すという強い条件下で行われ
る。 麺玉化は、通常、縦形中空筒内に空気を渦巻状
に吹き込み、麺線をその上部開口から内部へ入れ
渦巻流空気の作用により中空円筒内を旋回させ、
下部開口から旋回状態で落下させて玉状化すると
いう特殊な装置を用いて行われる。この装置をネ
ストマシンと呼称する。この場合、麺玉化の対象
となる麺線は、上記軟化工程において水分の分布
状態が、内部水分が表面水分と等しいかそれより
も少ない状態であつて、かつ平均水分量が10%以
上30%未満に調節されていることが必要である。
すなわち、内部水分が表面水分と等しいかそれよ
りも少ない状態、換言すれば、表面水分が内部水
分と等しいかそれよりも多い状態にすることによ
り、平均水分量を10%以上30%未満と、これまで
のものよりもかなり少なくしても表面が柔軟性を
有し、麺玉化が可能になるのである。また、内部
水分が表面水分と等しいかそれよりも少ないた
め、最終製品の保管中における内部水分の表面移
行にもとづく麺線の付着が防止されるようになる
のである。すなわち、軟化工程で上記のように水
分調節を行うことにより、水分量が少ない状態で
の上記特殊な麺玉化装置を用いての麺玉化が可能
になると同時に、最終製品の水分管理が適正にな
され、保管中における結着の発生が防止されるの
であり、これが本発明における大きな特徴であ
る。なお、平均水分量の最も好ましい範囲は15〜
20%である。また、この麺玉化に用いる中空円筒
は、直径30〜200mmのものを用いることが好まし
い。より好ましいのは直径50〜100mmのものであ
る。さらに、中空円筒に吹き込む空気は、ゲージ
圧力を0.1Kg/cm2以上に設定することが好まし
い。最も好ましいのは0.5〜2.0Kg/cm2である。ま
た、麺線の中空円筒の通過時間(麺玉化時間)
は、0.1秒以上になるように設定することが好ま
しい。最も好ましいのは0.5〜2秒である。 つぎに、本発明のノンフライ乾燥即席麺の実施
に用いる装置について、図面を参照して説明す
る。 第1図は本発明の実施に用いる装置の全体斜視
図である。図において、1は混合機、2は成形機
で、一対のニツプロール3,3′を多数組並設し
て構成されており、混合機1の麺生地を、広幅帯
状でかつ進行方向(矢印方向)側程薄くなるよう
に成形し生麺帯化する。4は広幅帯状の生麺帯5
をその進行方向に沿つて3分割し中幅帯状化する
分割機、6はそのデイスクカツター、7は分割機
4に対応する駆動支受ロールである。8は離隔ロ
ールで、内側から外側に向かつて下り傾斜になつ
ており、その上を、3分割された中幅生麺帯9の
うちの外側2つのものを通過させて外方向に移動
させ、それによつて3分割された中幅生麺帯9相
互の間隔を広げるような作用を発揮する。10は
蒸煮室で、内部が過熱水蒸気雰囲気となつてお
り、中幅生麺帯9の澱粉をα化する。この場合、
広幅生麺帯5が3分割され幅が狭くなつているた
め、蒸煮にもとづく麺帯の歪みがしわとなつて生
じにくい。また、3分割されたものが離隔されて
いるため相互付着も生じない。11は麺帯搬送用
ベルトコンベヤ12のネツト状ベルト、13は予
備熱風乾燥室で、中幅蒸煮麺帯14の水分を麺線
化に適する水分まで下げる。15は左右一対のカ
ツターロールからなる麺線機で、中幅蒸煮麺帯1
4をそれぞれ麺線化する。16は麺線の水分をさ
らに下げるための本熱風乾燥室、17は軟化室
で、本熱風乾燥室16で乾燥された麺線の表面に
水分を付与し麺玉化しうるような柔軟状態にす
る。18は麺線を所定寸法に切断する切刃、19
は麺玉化用のネストマシンで、第2図に示すよう
に、中空円筒20の上部開口21に麺線を垂直に
供給するガイドベルト22,23を備えており所
定寸法に切断された麺線を玉状に賦形し、ノンフ
ライ乾燥即席麺玉24(第1図)とする。第1
図、第2図において、25はガイドベルトケース
である。 この装置は、予備熱風乾燥室13と本熱風乾燥
室16を設け、その間で麺線化を行うため、比較
的麺線化条件の設定が容易となり、麺線化を円滑
に行いうるようになる。そのうえ、乾燥を全て熱
風で行い、かつ生麺帯として広幅のものを形成し
処理してゆくため、量産性にも富むようになる。
第3図は第1図の装置の変形例を示している。こ
の装置は、麺線機15の取付位置を軟化室17と
ネストマシン19の間に設定し、予備熱風乾燥室
13を除去している。 なお、上記の装置で用いるネストマシン19に
代えて、第4図に示すようなネストマシンを用い
てもよい。このネストマシンは、中空円筒26に
空気吹出ノズル27と上記吹出ノズル28とを備
えており、麺玉化と同時に軟化もできるようにな
つている。したがつて、その使用により、軟化室
17の省略もしくは小形化を実現しうるようにな
る。 以上のように、本発明の方法は、麺帯を麺線に
切断してから蒸煮を施すのではなく、麺帯のまま
で蒸煮を施すため、従来のような蒸煮過程におけ
る麺線相互の結着は生じない。しかも、麺線化
は、蒸煮を経た蒸麺帯に対して予備乾燥を施し切
断用の切刃に蒸麺帯が付着しないようにしてから
行い、かつ麺線切断後には本乾燥を施し麺線の表
面水分を揮散させ表面をいわゆるぱりぱりの状態
にするため、麺線化移行の工程において麺線が結
着することがない。すなわち、本発明によれば、
従来のようにウエービング処理等を施すことなく
製造中における麺線相互の結着を防止しうる。そ
のうえ、本発明は、本乾燥により内部水分よりも
表面水分が大幅に低くなつている麺線に対して軟
化工程で軟化処理を施し、麺線の水分分布が内部
水分量が表面水分量以下で、平均水分量が10%以
上30%未満になるよう水分調節するため、水分量
が少ない状態でも麺線に充分な柔軟性が与えら
れ、これを麺線に充分な柔軟度がないと麺玉化が
できず、また水分量が多いと麺玉化過程で麺線結
着を生じやすい、渦巻流空気を利用した特殊な麺
玉化装置に掛けることができ、高効率でノンフラ
イ乾燥即席麺を得ることができるようになる。そ
れと同時に、軟化工程において麺線の水分調節が
なされ、それによつて最終製品の水分が低い状態
に管理されるようになり、最終製品の保管中にお
ける結着の発生が防止されるようになる。また、
本発明の装置によれば、量産性の要求に応えるこ
とができるという利点を有する。 つぎに、実施例について比較例と併せて説明す
る。 〔実施例 1〜3、比較例 1〜3〕 小麦粉500部(重量、以下同じ)に、水175部、
食塩17.5部、卵黄25部からなる混合液を添加して
撹拌混合し、それを生地として第1図の装置に掛
けた。 この場合、広幅生麺帯5の幅を600mm、厚みを
0.7mmに設定し、蒸煮室10内の蒸煮をゲージ圧
力1Kg/cm2の飽和水蒸気を用いて行つた。また、
予備熱風乾燥室13の予備乾燥は、温度90℃、風
速6m/secの熱風を用い、乾燥後の麺線の水分
含有量が第1表のようになるように乾燥した。そ
して、軟化室17における軟化は、ゲージ圧力約
1Kg/cm2の過熱水蒸気雰囲気中を約10秒間かけて
通過させることにより行つた。軟化後の麺線の水
分分布状態および平均水分量は第1表のとおりで
あつた。麺玉化用のネストマシン19は、内径
100mm、筒長400mmの中空円筒を有するものを用
い、空気圧力1.0Kg/cm2、空気噴出時間2秒の条
件で麺玉化し、ノンフライ乾燥即席麺玉を得た。
この麺のα化度および麺線相互の付着状態および
食感について、従来例1(生麺帯を麺線化する際
ウエービング処理したもの)、従来例2(生麺線
の蒸煮後に麺線に油塗布したもの)と対比して第
1表に示した。第1表より明らかなように、実施
例1〜3のものは従来例1,2に比較して麺線相
互の付着がなく、食感も優れていることがわか
る。また、実施例1〜3と比較例1〜3との対比
より、麺玉化の対象となる麺線は、平均水分量が
10%以上30%未満の範囲を外れると麺線の付着が
生じ(比較例1,2参照)、また平均水分量が上
記範囲に入つていても、内部水分が表面水分より
も多いとやはり付着が生じる(比較例3参照)こ
とがわかる。
【表】 なお、即席麺の性能試験は、つぎのようにして
行つた。 (α化度) 試料は製品(即席麺)を100メツシユ通過に粉
砕して調製した。測定に際し100mlの三角フラス
コを5個用意し、これをそれぞれA1〜A4および
Bとする。前記調製試料を100g宛秤量し、A1
A4の三角フラスコにそれぞれ収容する。ただ
し、4秤量値相互間のばらつきは±0.5%以内と
する。 前記5個の三角フラスコに水50mlずつを加え、
そのうちA1,A2を15分間過熱沸騰させた後、氷
水中で常温まで急冷する。さらに、A3,A4,B
の各フラスコにそれぞれ5%ジアスターゼ溶液5
mlずつを加え、上記5個ののフラスコ全部に恒温
槽中で振盪しながら37±1℃に90分間保つた後、
ただちに、1N塩酸を全部のフラスコに2mlずつ
加えてジアスターゼの反応を停止させ、それぞれ
100mlのメスフラスコに移し水を加えて定容とす
る。 各々の溶液を濾過し、A1〜A4およびBから得
た濾液をピペツトで10mlずつ共栓三角フラスコに
取り、これをそれぞれa1〜a4およびbとする。 この時点で別に蒸留水10mlを採取した共栓三角
フラスコ1個を空試験のために用意し、合計6個
のフラスコの各々に沃素溶液10mlを加え、つぎ
に、0.1N水酸化ナトリウム水溶液18ml宛を順次
6個のフラスコに加え、密栓して振り混ぜ、正確
に15分間置く、最初のフラスコが15分経過した
ら、先に水酸化ナトリウム水溶液を加えた時と同
じ順序、同じインターバルで10%硫酸2mlずつを
栓を開けると同時に手早く加える。これらの溶液
0.1Nチオ硫酸ナトリウム水溶液で滴定し、a1〜a4
およびbの滴定値をそれぞれp1〜p4およびqまた
空試験の滴定値をrとし、次式によりα化度
(%)を求めた(小数点第2位四捨五入)。 α化度(%)= (r−p)−(r−p)−(r−q)/(r−
)−(r−p)−(r−q)×100 (付着状態) 即席麺を98±2℃の熱水に入れて、麺線の結
着、膠着状態を調べ、結着、膠着の発生により付
着状態を推測した。 (食 感) 即席麺を98±2℃の熱水に3分間入れて復元さ
せ、これを20名のパネルに喫食させ評価させた。
評価は、非常に良いを10点、良いを8点、やや悪
いを6点、悪いを4点、非常に悪いを2点とし、
平均値(小数点以下四捨五入)で示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に用いる製造装置の
全体斜視図、第2図はその要部断面図、第3図は
第1図の変形例の説明図、第4図はネストマシン
の変形例の断面図である。 1……混合機、2……成形機、4……分割機、
5……広幅生麺帯、9……中幅生麺帯、10……
蒸煮室、11……ネツト状ベルト、13……予備
熱風乾燥室、14……中幅蒸煮麺帯、15……麺
線機、16……本熱風乾燥室、17……軟化室、
18……切刃、19……ネストマシン、20……
中空円筒、24……乾燥即席麺玉。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原料を混合する工程と、この混合原料を圧延
    機に掛けて生麺帯にする生麺帯化工程と、この生
    麺帯を蒸煮室を経由させて蒸煮し蒸麺帯化する工
    程と、この蒸麺帯を麺線用切刃に付着しない程度
    に熱風乾燥する予備乾燥工程と、予備乾燥された
    蒸麺帯を切刃で麺線群に切断する麺線化工程と、
    この麺線群を熱風乾燥により乾燥する本乾燥工程
    と、本乾燥を経由した麺線群を過熱水蒸気雰囲気
    中に入れ各麺線についての水分分布が内部水分量
    が表面水分量以下になり平均水分量が10重量%以
    上30重量%未満になるように水分付与して各麺線
    を軟化させる軟化工程と、縦形中空筒内に空気を
    渦巻状に吹き込み上部開口から投入された麺線群
    を渦巻流空気の作用により中空円筒内を旋回させ
    各麺線に屈曲、折畳、積層現象を起こさせ麺線群
    を急速に玉状化して下部開口から落下させる麺玉
    化装置に上記軟化麺線群を掛けて麺玉化する工程
    を備えたノンフライ即席乾燥麺の製法。 2 麺生地を帯状に成形して生麺帯化する成形機
    と、この生麺帯を長手方向に連続的に移送する移
    送手段と、この連続移送過程の生麺帯を蒸煮する
    ための過熱水蒸気雰囲気を備えた蒸煮室と、蒸煮
    後の蒸麺帯を長手方向に連続的に移送する蒸麺帯
    移送手段と、この蒸麺帯の移送路中に設けられ蒸
    麺帯を熱風で予備乾燥する予備乾燥機と、上記蒸
    麺帯の移送路中に設けられ上記予備乾燥を経た蒸
    麺帯を長手方向に沿つて裁断し麺線群にする麺線
    機と、この麺線群を長手方向に沿つて連続的に移
    送する麺線群移送手段と、この麺線群の移送路中
    に設けられ麺線群を熱風で本乾燥する本乾燥機
    と、上記麺線群の移送路中に設けられ乾燥麺線を
    それ自体の過熱水蒸気雰囲気中を通して軟化させ
    る軟化室と、上記移送路の終端に設けられ軟化さ
    れた麺線群をそれ自体の中空円筒の上端開口から
    入れ渦巻流空気によつて旋回させ玉状化し下端開
    口から落下させる麺玉化装置を備えたノンフライ
    乾燥即席麺の製造装置。
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