JPH0693826B2 - 膨化スナツクの製造法 - Google Patents

膨化スナツクの製造法

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JPH0693826B2
JPH0693826B2 JP62060483A JP6048387A JPH0693826B2 JP H0693826 B2 JPH0693826 B2 JP H0693826B2 JP 62060483 A JP62060483 A JP 62060483A JP 6048387 A JP6048387 A JP 6048387A JP H0693826 B2 JPH0693826 B2 JP H0693826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、膨化スナックの製造法に関するものであ
り、従来の膨化スナックに比べ、物理的性質及び食感が
改善されたものを供するとき利用される。
従来の技術 膨化スナックは、高圧押出機を用いて原料を高温高圧で
糊化させ、これをノズルから大気中に押し出し、急激に
減圧状態にして造られる。
しかし、ノズルから押し出されるとき、高圧押出機のス
クリューの回転が原料に伝えられ、出口から膨化物がよ
じれるようにして出てくるため、押し出すだけでは真っ
直ぐなものを得ることが難しかった。
真っ直ぐな膨化物を得る方法として、高圧押出機から押
し出された膨化物を出てくる速度以上の速度で引っ張る
方法(特開昭52-61252号)が提案されている。
発明が解決しようとする問題点 高圧押出機で澱粉質原料を押し出して膨化させた膨化ス
ナックは、減圧膨化の際、水分が激しく気散するため多
孔質となる。その結果、このようにして得た膨化スナッ
クは、軽くて食べやすいが、非常に破損しやすいものと
なった。
従って、例えば膨化スナックを融解したチョコレート液
に浸漬後引き上げてチョコレートで被覆する等の加工を
しようとしても、処理の途中で破損してしまい、うまく
加工できなかった。また、包装や輸送の工程でも簡単に
破損し、商品価値を著しく低下させた。
この発明の発明者らは、高圧押出機のノズルから押し出
される膨化物を直ちに1.5倍から3倍の範囲で延伸する
ことにより膨化品の物理的性質が改善され、食感が良く
なることを見いだし、この発明を完成させた。
なお、特開昭52-61252号に記載されている、高圧押出機
から押し出された膨化物を出てくる速度以上の速度で引
っ張る方法では、出てくる速度の1.1倍以上で引っ張る
旨が記されているが、実施例を見ると何れも1.2倍以下
であり、この程度の延伸では真っ直ぐにはなっても膨化
物の組織の変化は見られず、後記する各試験例における
比較例2に見るように物理的性質と食感を改善すること
はできなかった。
問題点を解決するための手段 この発明は、穀類、いも類又は豆類などの澱粉を主成分
とする原料を高圧押出機から押し出して膨化スナックを
製造する際、高圧押圧機から押し出された膨化品を直ち
に1.5倍から3倍の範囲で延伸することにより膨化品の
物理的性質を改善し、食感を良くするものである。
ここに用いる澱粉を主成分とする原料とは、米、麦、コ
ーン等の穀類、馬鈴薯、さつま芋などのいも類、そら
豆、小豆、いんげん豆などの澱粉質の多い豆類又はこれ
らを加工した澱粉類などの澱粉質の多い食品素材を指
し、これらの食品素材に、食塩、砂糖、あおのり、ご
ま、乾燥魚介類などの風味を与える原料のような他の原
料を混合したものも用いられる。
これらの原料を高圧押出機に供給し、高温高圧で糊化
し、ノズルから押し出す。ここに用いる高圧押出機とし
ては、パフエクストルーダ、パフマシンなどと呼ばれる
1又はそれ以上のスクリュー軸を有し、原料を高温高圧
で糊化し、ノズルから大気中に押し出して減圧膨化させ
る通常の膨化スナックを製造する際に用いられるものな
らば用いることができる。
高圧押出機のノズルの出口で高温高圧にされた原料は押
し出されて大気中で急激に減圧されて膨化し、それと同
時に水分が急速に蒸発して温度が急激に下がり、硬化し
始める。
この時、膨化物を押し出される方向とほぼ同一の方向
に、押し出される速度の1.5倍以上、3倍以下の速度で
急速に延伸する。
延伸は、高圧で高温状態になっている原料の温度が急激
に低下して行く時に行い、これにより澱粉分子に配向性
を持たせ、その状態で硬化するようにする。すなわち、
延伸は、膨化物が硬化する前に行い、延伸が終わった時
点で硬化するようにノズルから押し出されたら直ちに行
わなければならず、少なくとも10秒以内に延伸する必要
がある。
なお、延伸が1.5倍以下では、澱粉分子の配向が不十分
で十分な強度のものとならず、また、3倍以上である
と、配向した澱粉分子が切れたり膨化物が細くなり過ぎ
て弱くなるおそれがある。
延伸は、速度を変えられる変速ロールにより行うのが良
く、1段又は数段のロールが利用できる。また、延伸す
るときの膨化物の水分は、多いと配向性が悪く十分な強
度のものになり難く、少ないと所定の程度に伸びる前に
硬くなるので、8〜20%、好ましくは10〜15%の範囲と
する必要がある。
発明の効果 この発明の膨化スナックは、澱粉分子が延伸方向に配向
し、曲がることなく真っ直ぐなものとなり、しかも、例
えば、試験例1に示すように、物理的性質が改善されて
強度が増し、食感もシャリシャリした歯切れの良いもの
となった。その上、これをチョコレートでコーティング
するなどの加工を行っても従来の膨化スナックのように
折れたり崩れて粉になったりすることがなく、工程上に
おける機械的なトラブルがなくなった。
また、例えば、試験例2に示すように、この膨化スナッ
クを袋に詰め、トラック輸送したとき破損が見られなか
ったように、包装、輸送による損傷の心配がなくなっ
た。
実施例1 小麦粉(薄力粉)50部、ポテトグラニュール45部、砂糖
5部からなる原料を混合し、高圧押出機に供給し、同時
に混合物の水分含量が24%になるように加水量を調整し
た。原料の供給量は840g/分とし、高圧押出機のノズル
は、径が4mmのものが2個付いたものを用いた。
高圧押出機の中で原料混合物は、スクリューにより加圧
されると同時に加熱され、押し出される直前のノズル部
分での圧力が140kg/cm2、温度が110℃となった。
この原料混合物をノズルから押し出して、膨化させた。
このとき、ノズルから押し出される膨化物の腺速度は1
2.5m/分であった。この膨化物をノズル出口から50cmの
所に設けた周速度25m/分の対ロールに通して延伸した後
10cmの長さに切断した。次いで、水分12.6%のこの膨化
物を40℃の乾燥機で乾燥して膨化スナックを得た。
この膨化スナックは、よじれたり曲がったりせず、真っ
直ぐな棒状となり、食べるとシャリシャリした食感の歯
切れの良いものとなった。これをチョコレートでコーテ
ィングしても従来の膨化スナックのように折れたり割れ
たりすることがなく機械的トラブルが見られなかった。
また、この膨化スナックは、両端を指でもって軽く曲げ
ようとしても簡単には折れず、折るには少し力を入れな
ければならなかった。
比較例1 実施例1と同じ小麦粉(薄力粉)50部、ポテトグラニュ
ール45部、砂糖5部からなる原料を混合し、高圧押出機
に供給し、同様に処理して高圧押出機のノズルから12.5
m/分の吐出線速度で膨化物を吐出させた。
この膨化物はノズルから出るときよじれて出てそのまま
硬化するため、よじれて曲がったものとなったが、長さ
がおおよそ10cmのところで切断し、40℃の乾燥機で乾燥
し膨化スナックを得た。
この膨化スナックは、両端を指でもって軽く曲げようと
しただけで簡単に折れ、実施例1の膨化スナックと比べ
非常に折れやすかった。また、食べたときの食感は、ザ
クザクした軽いものではあるが実施例1と比べ歯切れが
良くなかった。
比較例2 比較例1と同じように実施例1の原料を高圧押出機に供
給し、同様に処理して12.5m/分の吐出線速度で吐出して
膨化させ、膨化物を周速度が14.8m/分である以外は実施
例1と同様に対ロールに通して延伸し、これを10cmの長
さに切断し、40℃の乾燥機で乾燥して膨化スナックを得
た。
この膨化スナックは、真っ直ぐな棒状をしているが、両
端を指でもって軽く曲げようとすると比較例1と同じよ
うに簡単に折れた。また、食べたときの食感も比較例1
と同様にザクザクした軽いものではあるが、実施例1と
比べ歯切れが良くなかった。
試験例1 実施例一,比較例1及び2の膨化スナックを30名のパネ
ラーに食べてもらい、スナックとして歯切れの良いもの
を5点、普通のものを3点、悪いものを1点として採点
してもらい、点数ごとにその人数を掛け合計して求めた
評点は、次のようになった(但し、何れの資料も1点の
者はいなかった)。
試験例2 実施例1、比較例1及び2の膨化スナックをそれぞれ別
々に自動袋詰め装置でポリエチレン袋に詰め、その20袋
をそれぞれの段ボールに入れ、トラックで東京と大阪の
間を往復させた後、折れたものが入っているか否かを調
べた結果、次のようになった。
実施例2 小麦粉(薄力粉)27部、ポテトグラニュール25部、コー
ングリッツ46部、食塩2部からなる原料を混合し、二軸
高圧押出機に供給し、同時に混合物の水分含量が23%に
なるように加水量を調整した。原料の供給量は、930g/
分とした。高圧押出機のノズルは、径が4mmのものが2
個付いたものを用いた。
高圧押圧機の中で原料混合物は、加圧と同時に加熱さ
れ、押し出される直前のノズル部分で圧力が140kg/c
m2、温度が112℃となった。
ノズルから9.5m/分の吐出線速度で膨化物を吐出させ、
この膨化物をノズルの吐出口から50cmの所に設けた周速
度19m/分の対ロールに通して延伸した後10cmの長さに切
断した。次いで、水分が12.3%のこの膨化物を40℃の乾
燥機で乾燥して膨化スナックを得た。
この膨化スナックは、よじれたり曲がったりせず、真っ
直ぐな棒状となり、食べるとシャリシャリした歯切れの
良い食感のものとなった。これをチョコレート液に漬け
て引き上げることによりコーティングする装置でチョコ
レートコーティングしても従来の膨化スナックのように
折れることがなくコーティングできた。
また、この膨化スナックは、両端を指でもって軽く曲げ
ようとしても簡単には折れず、折るには少し力を入れな
ければならなかった。
実施例3 コーングリッツ(豊年油脂Y3)85部及び米粉15部を混合
し、22%に水分を調整し、パフエクストルーダに1,300g
/分の速度で供給した。
このときのノズルの温度は140℃であった。ノズル孔
は、幅20mm×厚さ0.5mmのものが5個設けてある。
ノズルから押し出された膨化物は、8.4m/分の速度で吐
出した。吐出口から50cmのところに設置した周速度15m/
分の対ロールで延伸した後、4cmの長さに切断し、次い
で、水分が12.3%の膨化物を120℃の乾燥機で乾燥し、
シーズニングオイルをスプレーして膨化スナックとし
た。
この膨化スナックは、よじれたり曲がったりせず、真っ
直ぐな棒状となり、食べるとシャリシャリした歯切れの
良い食感のものとなった。
また、この膨化スナックは、両端を指でもって軽く曲げ
ようとしても簡単には折れず、折るには少し力を入れな
ければならなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀類、いも類又は豆類などの澱粉を主成分
    とする原料を高圧押出機から押し出して製造する膨化ス
    ナックの製造法において、高圧押出機から押し出された
    膨化物を直ちに1.5倍から3倍の範囲で延伸することに
    より膨化物の物理的性質を改善し、食感を良くすること
    を特徴とする膨化スナックの製造法。
JP62060483A 1987-03-17 1987-03-17 膨化スナツクの製造法 Expired - Fee Related JPH0693826B2 (ja)

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