JPS62250217A - ポリ弗化ビニリデン系フイラメントとその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、結節強度の改良されたポリ弗化ビニリデン（
ＰＶＤＦという）系フィラメントとその製造法に関する
ものである。

（従来の技術） Ｐｖ叶は、ナイロンやポリエステルに較べて、比重が大
きい、屈折率が小さい、吸水生が低い１表面張力が小さ
い、耐候性や耐薬品性に優れている等の特徴を有し、　
ＰＶＤＦ系フィラメント、特にモノフィラメントは、釣
糸、漁網等として使用されている。

しかしながら、Ｐν叶系フィラメントは、結節強度が十
分でないという問題を有している。

このため、従来、結節強度の大きいＰｖＩ系フィラメン
トを得るべく１種々検討されてきており。

例えば特公昭５１−３２６６７号公報には、ポリメチル
メタクリレートを含有させることが有効である旨記載さ
れているが、十分満足できる水準には至っていない。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、結節強度の改良されたＰＶＤＦ系フィラメン
トとその製造法を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の要旨は９次のとおりである。

＋１）ＰＶＤＦ系重合体からなり、応力と弾性率との関
係を示す図において、応力２ｇ／ｄに至るまでの間に弾
性率が３５ｇ／ｄ以上の極大値を示すことを特徴とする
ｐｖｎｐ系フィラメント。

（２）ＰＶＤＦ系重合体を溶融紡糸して未延伸フィラメ
ントととし、これを多段熱延伸してＰＶＤＦ系フィラメ
ントを製造するに際し、最終熱延伸時の延伸張力を０．
８〜１．５ｇ／ｄの範囲とし、最終熱延伸後１秒以内に
８０℃以下の液体で急冷することを特徴とするＰＶＤＦ
系フィラメントの製造法。

本発明において、　ＰＶＤＦ系重合体としてはＰＶＤＦ
ホモポリマーのほか、弗化ビニリデンを主成分とし。

これにテトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオ
ロエチレン、弗化ビニル、ヘキサフルオロプロピレン、
パーフルオロイソプロポキシエチレン等を共重合成分と
したＰＶＤＦ系コポリマーが用いられ、これらは混合物
として用いてもよい。

そして、十分な強度特性を発揮させるためには対数粘度
数（ジメチルホルムアミドを溶媒として。

濃度０．４ｇ／ｄ１．３０℃で測定）が０．９以上、好
ましくは１．０以上のものを用いることが望ましい。

なお、　ＰＶＤＦ系重合体に熱安定剤１着色剤、抗酸化
剤、可塑剤等の添加剤を含有させてもよいことはいうま
でもない。

本発明においては、まず、　ＰＶＤＦ系重合体を２４０
〜３００℃、好ましくは２５０〜２８０℃で溶融紡出し
、紡出糸条を不活性の液体又は気流中で冷却固化させて
未延伸フィラメントを得る。

次に、未延伸フィラメントを多段熱延伸する。

延伸は、８０〜２００℃の液体又は気体浴中で３〜６倍
程度に第１段延伸し１次いで１５０〜２５０℃の気体又
は液体浴中で全延伸倍率が６〜８倍程度となるように第
２段以降の延伸をすることにより行われる。

この際、最終熱延伸時の延伸張力を０．８〜１．５ｇ／
ｄの範囲とし、最終熱延伸後１秒以内に８０℃以下の液
体で急冷することが必要である。

延伸に続いて、必要に応じて熱セットが施される。

上記のような条件で多段熱延伸すると、応力と弾性率と
の関係を示す図において、応力２ｇ／ｄに至るまでの間
に弾性率が３５ｇ／ｄ以上の極大値を示す高結節強度の
ｐｖｏｐ系フィラメントが得られる。

（従来のＰＶＤＦ系フィラメントの上記極大値は３０ｇ
／ｄ程度までである。） 第１図にｐｖｏｐ系フィラメントの応力と弾性率との関
係を示す。

応力と弾性率との関係は、ＪＩＳ　Ｌ　１０１３に準じ
て。

試料長２５０．引張速度３０ｃｍ／分で引張強伸度を測
定する際、応力と伸長度とを計算機に１秒間光たり２５
点の割合で読み込み９弾性率を算出して応力との関係を
図示したものである。

第１図において９曲線１は本発明のフィラメントの一例
２曲、ｖ１２は従来のフィラメントの一例を示す。

また、第２図にＰＶＤＦ系フィラメントの伸長度と応力
との関係を示す。第２図において９曲線１は本発明のフ
ィラメントのｍ個９曲線２は従来のフィラメントの一例
を示す（破線は結節時のもの）。

第２図から明らかなように１本発明の低応力域において
高弾性率を示すフィラメントは、伸長度（歪量）が少な
い段階で応力が急激に高くなるため、伸度利用率（引張
伸度に対する結節伸度の割合）は高くなくても強度利用
率（引張強度に対する結節強度の割合）が高く、結節強
度特性の優れたものである。

本発明のフィラメントは、釣糸として使用すると、魚信
が的確に釣人の手元に伝わるという好ましいものである
。また、漁網、フィルター、キャンパス、ブラシ等とし
ても有用なものである。

（実施例） 以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
。

実施例 対数粘度数１．１８のＰｖ叶ホモポリマーをエクストル
ーダー型溶融紡糸機を用い、紡糸温度２６０℃で溶融紡
出し、紡出モノフィラメントを温度３０℃の水浴中で冷
却固化した。次いで１６０℃のグリセリン浴中で延伸倍
率３．５倍の第１段延伸を行い。

さらに１９５℃の気体浴中で第２段延伸を行い１時間を
秒後に、温度Ｔ℃の水中に導入して急冷し、約２０００
　テニールのモノフィラメントを得た。

第２段延伸の条件、延伸後の急冷条件及び得られたモノ
フィラメントの特性値を第１表に示す。

第１表 ＭＭｉ４遷り♂興生碍しそ社。

（発明の効果） 本発明のＰＶＤＦ系フィラメントは、優れた結節強度特
性を有するものであり、また１本発明の方法は、多段熱
延伸の条件を変更する以外は常法により実施することが
でき２本発明によれば、結節強度特性の優れたＰｖ叶茶
系フィラメント容易に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はＰＶＤＦ系フィラメントの応力と弾性率ととの
関係を示す図、第２図はＰｖ叶茶系フィラメント応力と
伸長度との関係を示す図である。 曲線１：本発明の例２曲線２：従来例。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリ弗化ビニリデン系重合体からなり、応力と弾
   性率との関係を示す図において、応力２ｇ／ｄに至るま
   での間に弾性率が３５ｇ／ｄ以上の極大値を示すことを
   特徴とするポリ弗化ビニリデン系フィラメント。
2. （２）ポリ弗化ビニリデン系重合体を溶融紡糸して未延
   伸フィラメントととし、これを多段熱延伸してポリ弗化
   ビニリデン系フィラメントを製造するに際し、最終熱延
   伸時の延伸張力を０．８〜１．５ｇ／ｄの範囲とし、最
   終熱延伸後１秒以内に８０℃以下の液体で急冷すること
   を特徴とするポリ弗化ビニリデン系フィラメントの製造
   法。