JPS622470Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷凍オープンシヨーケースのような冷
気を送風機で送風するようにした冷凍シヨーケー
スに関するものである。

例えば、冷気をシヨーケース開口部上方から吹
き出し下部で吸い込んで開口部を冷気のエアーカ
ーテンで塞ぐオープンシヨーケースの場合、冷気
送風用の送風機が用いられる。

ところで、このようなオープンシヨーケースに
おいて、冷凍用の場合、冷気中の水分が過飽和に
なつているため、冷気のあたる部分に着霜が起
る。もちろん、送風機の羽根にも着霜が発生す
る。

送風機の羽根に着霜が発生すると、羽根表面の
形状が変化することになるので、送風能力が低下
し、この結果、シヨーケースの冷却能力が低下す
る。

本考案は、この点に鑑み、送風機の羽根への着
霜を防止した冷気送風型の冷凍シヨーケースを提
供することを目的とする。

本考案によれば、シヨーケースの外箱と内箱と
の間の風路に、冷媒蒸発器と送風機とを配置し、
上記冷媒蒸発器で冷却された冷気を上記送風機で
送風するようにした冷凍シヨーケースであつて、
穴をもつた送風用ダクトが上記風路に配置され、
該送風用ダクトは、上記穴から冷気の流れ方向の
下流に向かつて突出した筒部を有し、該筒部の突
出端に上記送風機のモータが固定されており、該
筒部の中間部が上記送風機の送風用羽根の周囲を
覆つている上記冷凍シヨーケースにおいて、上記
筒部の上記中間部に外側に向かつてへこんだへこ
みを設けると共に、該へこみの内部に赤外線源を
設け、上記へこみは上記赤外線源から発生された
赤外線を上記送風用羽根に集中して照射させる反
射板を形成していることを特徴とする冷気送風型
の冷凍シヨーケースが得られる。

以下、本考案を図面に示す実施例を参照して詳
細に説明する。

第１図は、本考案の基となる上方開口型の冷凍
オープンシヨーケースの概略構成を示す断面図
で、断熱外箱１と内箱２との間に空隙即ち、風路
３中に冷却装置の冷媒蒸発器４と送風機５とを配
置し、送風機５にて冷気を空隙３、冷気吹出口
６、冷気吸込口７を通つて、循環させ、上方開口
を冷気のエアーカーテンで塞ぐようにしている。
さらに、空隙３には、送風機５の送風用羽根の近
傍に該送風用羽根に対向するように例えば赤外線
ランプや赤外線ヒータなどの赤外線源８と該赤外
線源８から発生された赤外線を送風機５の上記送
風用羽根に集中して照射させる反射板９とを配置
し、赤外線により上記送風用羽根を加熱して該送
風用羽根の温度を上げ、該送風用羽根への着霜を
防止するようにしている。なお、第１図におい
て、１０は断熱外箱１と内箱２との間の風路３に
配置された、穴をもつた送風用ダクトであり、冷
気を送風機５に導いている。

第２図に本考案の一実施例を示す。本実施例で
は、第１図の冷凍シヨーケースと同様に、断熱外
箱１と内箱２との間の風路３に、穴をもつた送風
用ダクト１０が配置されている。送風用ダクト１
０は、上記穴から冷気の流れ方向の下流に向かつ
て突出した筒部１１を有している。筒部１１の突
出端１１ａには、送風機５のモータが取り付け具
１２によつて固定されており、該筒部１１の中間
部１１ｂが送風機５の送風用羽根の周囲を覆つて
いる。

本実施例では、このような冷凍シヨーケースに
おいて、筒部１１の中間部１１ｂに外側に向かつ
てへこんだへこみ９を設けると共に、へこみ９の
内部に赤外線源８を設ける。このようにすること
によつて、赤外線源８は筒部１１内を通る風のさ
またげにはならず、赤外線源８による送風抵抗を
小さくすることができる。この結果、送風能力が
さらに向上し、シヨーケースの冷却能力がより一
層向上する。

さらに本実施例では、へこみ９は赤外線源８か
ら発生された赤外線を上記送風用羽根に集中して
照射させる反射板を形成している。これによつ
て、へこみ９に向かう赤外線源８の放出熱が有効
に送風用羽根の加熱及び着霜防止に用いられる。

以上実施例を用いて説明したように、本考案に
よれば、送風用ダクトの筒部の中間部に、外側に
向かつてへこんだへこみを設けると共に、へこみ
の内部に赤外線源を設けたので、赤外線源による
送風抵抗を小さくすることができ、送風能力及び
シヨーケースの冷却能力をより一層向上せしめる
ことができる。更に、本考案によれば、上記へこ
みは赤外線源から発生された赤外線を送風機の送
風用羽根に集中して照射させる反射板を形成して
いるので、へこみに向かう赤外線源の放出熱も有
効に送風用羽根の加熱及び着霜防止に用いること
ができ、最少の熱源で送風機の送風用羽根への着
霜を確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の基となる冷凍オープンシヨー
ケースの概略構成を示す断面図、第２図は本考案
の一実施例の要部を示す断面図である。 １……断熱外箱、２……内箱、４……冷媒蒸発
器、５……送風機、８……赤外線源、９……反射
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヨーケースの外箱と内箱との間の風路に、冷
   媒蒸発器と送風機とを配置し、上記冷媒蒸発器で
   冷却された冷気を上記送風機で送風するようにし
   た冷凍シヨーケースであつて、穴をもつた送風用
   ダクトが上記風路に配置され、該送風用ダクト
   は、上記穴から冷気の流れ方向の下流に向かつて
   突出した筒部を有し、該筒部の突出端に上記送風
   機のモータが固定されており、該筒部の中間部が
   上記送風機の送風用羽根の周囲を覆つている上記
   冷凍シヨーケースにおいて、上記筒部の上記中間
   部に外側に向かつてへこんだへこみを設けると共
   に、該へこみの内部に赤外線源を設け、上記へこ
   みは上記赤外線源から発生された赤外線を上記送
   風用羽根に集中して照射させる反射板を形成して
   いることを特徴とする冷気送風型の冷凍シヨーケ
   ース。