JPS62246862A - ジルコニア固体電解質磁器 - Google Patents
ジルコニア固体電解質磁器Info
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- JPS62246862A JPS62246862A JP62065892A JP6589287A JPS62246862A JP S62246862 A JPS62246862 A JP S62246862A JP 62065892 A JP62065892 A JP 62065892A JP 6589287 A JP6589287 A JP 6589287A JP S62246862 A JPS62246862 A JP S62246862A
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高強度でかつ特定温度領域における長時間使用
による経時劣化の極めて少ないZr0t−YzOs系の
ジルコニア磁器に関するものである。
による経時劣化の極めて少ないZr0t−YzOs系の
ジルコニア磁器に関するものである。
従来、Zr0z−YzO:+系のジルコニア磁器として
は、立方晶のみより成る完全安定化ジルコニア磁器と、
立方晶と単斜晶より成る部分安定化ジルコニア磁器が知
られており、いずれも耐熱材料、固体電解質等として利
用されている。完全安定化ジルコニア磁器は、常温から
約500℃以下の温度範囲において安定であり、長時間
使用による経時劣化もほとんどないものであるが、強度
が低いので例えば自動車排ガス中の酸素濃度を検出する
酸素センサー用固体電解質として利用した場合、熱衝撃
によって極めて破損しやすいという欠点があった。一方
立方晶と単斜晶よりなる部分安定化ジルコニア磁器は、
完全安定化ジルコニア磁器に較べると強度は大きく耐熱
衝撃性もよいものであるが、200℃ないし300℃と
いう特定温度域における強度の経時劣化が極めて大きく
、該温度で長時間使用した場合、磁器表面に微細なりラ
ンクが多数発生して吸水性を示すようになり著しく強度
が低下し、ついには破損するという重大な欠点を有して
いるものであった。
は、立方晶のみより成る完全安定化ジルコニア磁器と、
立方晶と単斜晶より成る部分安定化ジルコニア磁器が知
られており、いずれも耐熱材料、固体電解質等として利
用されている。完全安定化ジルコニア磁器は、常温から
約500℃以下の温度範囲において安定であり、長時間
使用による経時劣化もほとんどないものであるが、強度
が低いので例えば自動車排ガス中の酸素濃度を検出する
酸素センサー用固体電解質として利用した場合、熱衝撃
によって極めて破損しやすいという欠点があった。一方
立方晶と単斜晶よりなる部分安定化ジルコニア磁器は、
完全安定化ジルコニア磁器に較べると強度は大きく耐熱
衝撃性もよいものであるが、200℃ないし300℃と
いう特定温度域における強度の経時劣化が極めて大きく
、該温度で長時間使用した場合、磁器表面に微細なりラ
ンクが多数発生して吸水性を示すようになり著しく強度
が低下し、ついには破損するという重大な欠点を有して
いるものであった。
これは7.rot−YtOs系部分安定化ジルコニア磁
器では約1500℃の焼成温度において正方晶である結
。
器では約1500℃の焼成温度において正方晶である結
。
晶粒子が約1500℃から室温への冷却中に500 ’
C付近で単斜晶に相変態を起こし、その際生ずる体積変
化により磁器中に過大な応力が加わりそのため極めて微
小なりラックが結晶粒子内に多数発生し、このクラック
が200℃ないし300℃の特定温度領域に長時間おか
れると拡大しやがて磁器破壊に至るものであると考えら
れる。
C付近で単斜晶に相変態を起こし、その際生ずる体積変
化により磁器中に過大な応力が加わりそのため極めて微
小なりラックが結晶粒子内に多数発生し、このクラック
が200℃ないし300℃の特定温度領域に長時間おか
れると拡大しやがて磁器破壊に至るものであると考えら
れる。
本発明は、従来のこのような部分安定化ジルコニア磁器
の欠点を解消し、優れた強度を有するとともに200℃
ないし300℃の特定温度領域における強度の経時劣化
を著しく改良したジルコニア磁器であり、主としてZr
O,とY2O,より成り、YzO*/ZrO2のモル比
が2798〜4796の範囲であって結晶粒子が主とし
て正方晶の結晶粒子より成り、正方晶の(200)面、
立方晶の(200)面および単斜晶の< I IT)面
の各々のX線回折線のピーク強度をT (200)、C
(200)およびM (111)としたとき次式%式%
) が成立するジルコニアを70重量%以上と、焼結助剤よ
りもたらされた成分が30重量%以下とより成り、かつ
平均結晶粒子径が2μ以下であって、200℃ないし3
00℃における耐久性に優れたジルコニア磁器および主
としてZrO,とY、0.より成り、YJs/ZrO2
のモル比が2/98〜7/93の範囲であって結晶粒子
が主として立方晶の結晶粒子および正方晶の結晶粒子と
より成り、正方晶の(200)面、立方晶の(200)
面および単斜晶の(111)面の各々のX線回折線のピ
ーク強度をT(200) 、C(200)およびM(1
1■)としたとき次式 %式% が成立するジルコニアを70重量%以上と、焼結助剤よ
りもたらされた成分が30重量%以下とより成りかつ平
均結晶粒子径が2μ以下であって、200℃ないし30
0℃における耐久性に優れているジルコニア磁器である
。
の欠点を解消し、優れた強度を有するとともに200℃
ないし300℃の特定温度領域における強度の経時劣化
を著しく改良したジルコニア磁器であり、主としてZr
O,とY2O,より成り、YzO*/ZrO2のモル比
が2798〜4796の範囲であって結晶粒子が主とし
て正方晶の結晶粒子より成り、正方晶の(200)面、
立方晶の(200)面および単斜晶の< I IT)面
の各々のX線回折線のピーク強度をT (200)、C
(200)およびM (111)としたとき次式%式%
) が成立するジルコニアを70重量%以上と、焼結助剤よ
りもたらされた成分が30重量%以下とより成り、かつ
平均結晶粒子径が2μ以下であって、200℃ないし3
00℃における耐久性に優れたジルコニア磁器および主
としてZrO,とY、0.より成り、YJs/ZrO2
のモル比が2/98〜7/93の範囲であって結晶粒子
が主として立方晶の結晶粒子および正方晶の結晶粒子と
より成り、正方晶の(200)面、立方晶の(200)
面および単斜晶の(111)面の各々のX線回折線のピ
ーク強度をT(200) 、C(200)およびM(1
1■)としたとき次式 %式% が成立するジルコニアを70重量%以上と、焼結助剤よ
りもたらされた成分が30重量%以下とより成りかつ平
均結晶粒子径が2μ以下であって、200℃ないし30
0℃における耐久性に優れているジルコニア磁器である
。
すなわち、本発明はZrOg−Y、0.系ジルコニア磁
器においてYtOs/ZrO2のモル比を特定値とし、
平均結晶粒子を特定値以下とすることにより従来約50
0℃以下では相変態を起して不安定であった正方晶を5
00℃から室温迄の温度範囲内で単斜晶に相変態させる
ことなく安定に存在させたもの、および結晶粒子を主と
して正方晶の結晶粒子とするかあるいは主として立方晶
の結晶粒子と正方晶の結晶粒子とし、さらに焼結助剤を
添加することにより橿めて高強度でかつ特定温度領域に
おける経時劣化の橿めて少ないジルコニア磁器である。
器においてYtOs/ZrO2のモル比を特定値とし、
平均結晶粒子を特定値以下とすることにより従来約50
0℃以下では相変態を起して不安定であった正方晶を5
00℃から室温迄の温度範囲内で単斜晶に相変態させる
ことなく安定に存在させたもの、および結晶粒子を主と
して正方晶の結晶粒子とするかあるいは主として立方晶
の結晶粒子と正方晶の結晶粒子とし、さらに焼結助剤を
添加することにより橿めて高強度でかつ特定温度領域に
おける経時劣化の橿めて少ないジルコニア磁器である。
なお、上記焼結助剤はアルミナ、シリカ、粘土のいちか
ら選ばれた何れか1種または1種以上であることが好ま
しい。
ら選ばれた何れか1種または1種以上であることが好ま
しい。
本発明を更に詳しく説明すれば、正方晶が安定に存在す
るためには磁器の平均結晶粒子径が2μ以下好ましくは
1μ以下であることが極めて重要である。
るためには磁器の平均結晶粒子径が2μ以下好ましくは
1μ以下であることが極めて重要である。
すなわち平均結晶粒子径と抗折強度の関係は第1図に示
すとおり耐久試験前の曲線Aにおいては平均結晶粒子径
が2μ以上であっても強度の急激な低下は認められない
が、200℃〜300℃の特定温度領域に1500時間
保持した耐久試験後の曲線Bにおいては、平均結晶粒子
径が2μを越えると過剰の単斜晶の生成により微細なり
ラックが内在されているため強度が急激に低下し経時劣
化が著しくなる。さらに後述の実施例の記載のとおり、
平均結晶粒子径が2μ以下、好ましくは1μ以下であり
、さらに焼結助剤を30重量%以下含有すると200℃
〜300℃の特定温度領域に放置しても結晶相がほとん
ど変化せず、正方晶が安定のまま存在する。このように
本発明において200℃ないし300 ’Cにおける耐
久性に優れていると称するは200℃ないし300℃の
間の任意の温度において経時劣化が少ないことを意味す
る。具体的な測定手段の一例としては実施例で述べるよ
うに200℃ないし300℃のすべての温度域を網羅す
るために、 大気中で200℃ないし300℃の間をlO℃/分の昇
降温速度で加熱冷却を繰り返す耐久試験を行い、耐久試
験前と耐久試験後の抗折強度あるいは結晶相の変化を測
定するのが良い。耐久時間は長い熱劣化の程度が増大す
るが、1500時間程時間軸来の立方晶と単斜晶より成
る部分安定化ジルコニア磁器との差が明瞭となり、30
00時間程度で焼結助剤を全く含まない主として正方晶
の結晶粒子、あるいは主として立方晶の結晶粒子と正方
晶の結晶粒子とより成るジルコニア磁器との差が明瞭と
なる。
すとおり耐久試験前の曲線Aにおいては平均結晶粒子径
が2μ以上であっても強度の急激な低下は認められない
が、200℃〜300℃の特定温度領域に1500時間
保持した耐久試験後の曲線Bにおいては、平均結晶粒子
径が2μを越えると過剰の単斜晶の生成により微細なり
ラックが内在されているため強度が急激に低下し経時劣
化が著しくなる。さらに後述の実施例の記載のとおり、
平均結晶粒子径が2μ以下、好ましくは1μ以下であり
、さらに焼結助剤を30重量%以下含有すると200℃
〜300℃の特定温度領域に放置しても結晶相がほとん
ど変化せず、正方晶が安定のまま存在する。このように
本発明において200℃ないし300 ’Cにおける耐
久性に優れていると称するは200℃ないし300℃の
間の任意の温度において経時劣化が少ないことを意味す
る。具体的な測定手段の一例としては実施例で述べるよ
うに200℃ないし300℃のすべての温度域を網羅す
るために、 大気中で200℃ないし300℃の間をlO℃/分の昇
降温速度で加熱冷却を繰り返す耐久試験を行い、耐久試
験前と耐久試験後の抗折強度あるいは結晶相の変化を測
定するのが良い。耐久時間は長い熱劣化の程度が増大す
るが、1500時間程時間軸来の立方晶と単斜晶より成
る部分安定化ジルコニア磁器との差が明瞭となり、30
00時間程度で焼結助剤を全く含まない主として正方晶
の結晶粒子、あるいは主として立方晶の結晶粒子と正方
晶の結晶粒子とより成るジルコニア磁器との差が明瞭と
なる。
このように結晶粒子径を小さくすると正方晶より単斜晶
への変態が起りにくい理由は、結晶粒子が微小であると
粒子の表面自由エネルギーの関係で単斜晶より正方晶の
方が安定になるものと考えられる。なお、平均結晶粒子
の測定は、次の方法で行なう、磁器の鏡面研磨面を弗化
水素酸でエツチング処理したものの電子顕微鏡写真で粒
子を50個以上含むような一定面積S内にある粒子数n
を数え、粒子1個あたりの平均面積Sに等しい面積の円
の直径dを d = (45/π) により計算する。
への変態が起りにくい理由は、結晶粒子が微小であると
粒子の表面自由エネルギーの関係で単斜晶より正方晶の
方が安定になるものと考えられる。なお、平均結晶粒子
の測定は、次の方法で行なう、磁器の鏡面研磨面を弗化
水素酸でエツチング処理したものの電子顕微鏡写真で粒
子を50個以上含むような一定面積S内にある粒子数n
を数え、粒子1個あたりの平均面積Sに等しい面積の円
の直径dを d = (45/π) により計算する。
そしてdを同一試料の3ケ所以上の視野について求めそ
の平均値を平均結晶粒子径とする0粒子数nは一定面積
Sに完全に含まれる粒子の数と一定面積の境界線で切ら
れる粒子の数のAとの和とする。なお、本発明の平均結
晶粒子径とはジルコニアの結晶粒子と焼結助剤よりもた
らされた成分の結晶粒子とを合せた平均結晶粒子径であ
る。
の平均値を平均結晶粒子径とする0粒子数nは一定面積
Sに完全に含まれる粒子の数と一定面積の境界線で切ら
れる粒子の数のAとの和とする。なお、本発明の平均結
晶粒子径とはジルコニアの結晶粒子と焼結助剤よりもた
らされた成分の結晶粒子とを合せた平均結晶粒子径であ
る。
そしてX線回折線ピーク強度比と抗折強度との関係は第
2図に示すとおり、正方晶の(200)面、単斜晶の(
111)面、立方晶の(200)面のX線回折線の強度
をそれぞれT(200) 、 M(111) 、 C
(200)としたとき、本発明の主として正方晶の結晶
粒子よりなるジルコニア磁器Cの強度は、従来の立方晶
の結晶粒子と単斜晶の結晶粒子よりなるジルコニア磁器
の劣化前の強度りよりも大きく、また主として立方晶の
結晶粒子と正方晶の結晶粒子とよりなるジルコニア磁器
Eは立方晶の結晶粒子と単斜晶の結晶粒子とよりなるジ
ルコニア磁器の特定温度領域における経時劣化後の強&
Fよりも大である。また本発明のジルコニア磁器Cおよ
びEは立方晶のみよりなるジルコニア磁器Gよりも高強
度であり、且つ正方晶が多くなるに従って強度が向上す
る。
2図に示すとおり、正方晶の(200)面、単斜晶の(
111)面、立方晶の(200)面のX線回折線の強度
をそれぞれT(200) 、 M(111) 、 C
(200)としたとき、本発明の主として正方晶の結晶
粒子よりなるジルコニア磁器Cの強度は、従来の立方晶
の結晶粒子と単斜晶の結晶粒子よりなるジルコニア磁器
の劣化前の強度りよりも大きく、また主として立方晶の
結晶粒子と正方晶の結晶粒子とよりなるジルコニア磁器
Eは立方晶の結晶粒子と単斜晶の結晶粒子とよりなるジ
ルコニア磁器の特定温度領域における経時劣化後の強&
Fよりも大である。また本発明のジルコニア磁器Cおよ
びEは立方晶のみよりなるジルコニア磁器Gよりも高強
度であり、且つ正方晶が多くなるに従って強度が向上す
る。
なお、本発明で主として正方晶より成るジルコニア磁器
とは、正方晶のみよりなるものは勿論のこと(M(11
1)十C(200)) / T (200)のX線回折
線ピーク強度比が0.4以下となるような単斜晶および
立方晶またはそのいずれか一方が存在するものも含まれ
る。上記のX線ピーク強度比の範囲は単斜晶および立方
晶またはその一方が概略20容積パーセント以下に相当
する。
とは、正方晶のみよりなるものは勿論のこと(M(11
1)十C(200)) / T (200)のX線回折
線ピーク強度比が0.4以下となるような単斜晶および
立方晶またはそのいずれか一方が存在するものも含まれ
る。上記のX線ピーク強度比の範囲は単斜晶および立方
晶またはその一方が概略20容積パーセント以下に相当
する。
また主として立方晶の結晶粒子と正方晶の結晶粒子とよ
り成るジルコニア磁器とは、正方晶の結晶粒子と立方晶
の結晶粒子のみよりなるものは勿論のことT(200)
/ (T(200) +C(200))の強度比が0
.05以上で、M(111) /T(200)の強度比
が1以下、M(111) / (T(200) +C(
200))の強度比が0.4以下となるような単斜晶が
存在するものも含まれる。上記のX線ピーク強度比の範
囲は、単斜晶の量が全体の概略20容積パーセント以下
に相当する。
り成るジルコニア磁器とは、正方晶の結晶粒子と立方晶
の結晶粒子のみよりなるものは勿論のことT(200)
/ (T(200) +C(200))の強度比が0
.05以上で、M(111) /T(200)の強度比
が1以下、M(111) / (T(200) +C(
200))の強度比が0.4以下となるような単斜晶が
存在するものも含まれる。上記のX線ピーク強度比の範
囲は、単斜晶の量が全体の概略20容積パーセント以下
に相当する。
また本発明において主としてZrO,とY2O3より成
るジルコニア磁器というのは、ZrO,の安定化剤とし
てY2O3を主体として用いたジルコニア磁器を意味し
、Y2O,の約30モル%以下を他の稀土類元素酸化物
、例えばYbzOz + 5czO3+ Nbz03+
SmzO+等、あるいはCaO、MgOで置換したも
のでもよい。なお磁器を構成している結晶相は磁器表面
を研磨し、鏡面とした面を用いてX線回折法によって同
定する。200℃ないし300℃の温度領域に曝した後
の磁器も再度研磨し、鏡面とした面を用いてX線回折を
行う。
るジルコニア磁器というのは、ZrO,の安定化剤とし
てY2O3を主体として用いたジルコニア磁器を意味し
、Y2O,の約30モル%以下を他の稀土類元素酸化物
、例えばYbzOz + 5czO3+ Nbz03+
SmzO+等、あるいはCaO、MgOで置換したも
のでもよい。なお磁器を構成している結晶相は磁器表面
を研磨し、鏡面とした面を用いてX線回折法によって同
定する。200℃ないし300℃の温度領域に曝した後
の磁器も再度研磨し、鏡面とした面を用いてX線回折を
行う。
また抗折強度は通常は行われている3点曲げ法あるいは
4点曲げ法によるが、初期の測定と200゛Cないし3
00℃の温度領域に曝した後の測定とは同一測定方法に
よるものであり、所定のテストピース形状にした後、2
00℃ないし300℃の温度領域に曝すものである。
4点曲げ法によるが、初期の測定と200゛Cないし3
00℃の温度領域に曝した後の測定とは同一測定方法に
よるものであり、所定のテストピース形状にした後、2
00℃ないし300℃の温度領域に曝すものである。
本発明のジルコニア磁器は後述の実施例でも示すとおり
200℃ないし300℃に長時間曝しておくとその耐久
性が極めて優れていることがわかる。
200℃ないし300℃に長時間曝しておくとその耐久
性が極めて優れていることがわかる。
本発明のジルコニア磁器は200℃ないし300℃の温
度領域に1500時間程度曝した後の結晶相の変化ある
いは抗折強度の変化は焼結助剤の有無に係わらず同程度
であるが、同温度領域に3000時間程度曝しておくと
結晶相の変化および抗折強度の変化。
度領域に1500時間程度曝した後の結晶相の変化ある
いは抗折強度の変化は焼結助剤の有無に係わらず同程度
であるが、同温度領域に3000時間程度曝しておくと
結晶相の変化および抗折強度の変化。
に顕著な差が現れる。すなわち焼結助剤が無いものは3
000時間程度たつと結晶相は正方晶が減少して単斜晶
が増加し、抗折強度も減少し始める。しかし焼結助剤が
添加された本発明のジルコニア磁器は3000時間経過
後でも結晶相および抗折強度のいづれもほとんど変わら
ない。
000時間程度たつと結晶相は正方晶が減少して単斜晶
が増加し、抗折強度も減少し始める。しかし焼結助剤が
添加された本発明のジルコニア磁器は3000時間経過
後でも結晶相および抗折強度のいづれもほとんど変わら
ない。
本発明の数値限定理由は以下のとおりである。
YJ3/Zr0tのモル比は2/98未満では正方晶の
ジルコニア磁器は得られず、また7/93を越えると正
方晶がほとんど含まれなくなり立方晶のジルコニア磁器
となる。また2/98〜4/96の範囲外では主として
正方晶のジルコニア磁器は得られない。焼結助剤は30
重量%を超えると抗折強度を下げる、あるいは体積抵抗
率を上げる等の影響が現れる。
ジルコニア磁器は得られず、また7/93を越えると正
方晶がほとんど含まれなくなり立方晶のジルコニア磁器
となる。また2/98〜4/96の範囲外では主として
正方晶のジルコニア磁器は得られない。焼結助剤は30
重量%を超えると抗折強度を下げる、あるいは体積抵抗
率を上げる等の影響が現れる。
なお、本発明のジルコニア磁器はyzo3/ Zroz
モル比が2/98〜4/96または2798〜7/93
、結晶粒子が主として正方晶の結晶粒子または主として
立方晶の結晶粒子と正方晶の結晶粒子より成り、焼結助
剤を含み、平均結晶粒子径が2μ以下というyto。
モル比が2/98〜4/96または2798〜7/93
、結晶粒子が主として正方晶の結晶粒子または主として
立方晶の結晶粒子と正方晶の結晶粒子より成り、焼結助
剤を含み、平均結晶粒子径が2μ以下というyto。
/ZrO□モル比、結晶粒子の結晶相、焼結助剤及び平
均結晶粒子径という要件がすべて備わった上で200℃
ないし300℃における耐久性が優れたジルコニア磁器
となる。
均結晶粒子径という要件がすべて備わった上で200℃
ないし300℃における耐久性が優れたジルコニア磁器
となる。
なお、本発明の焼結助剤を特定量含有し、主として正方
晶の結晶粒子または主として立方晶の結晶粒子および正
方晶の結晶粒子より成る特定値以下の平均結晶粒子径を
もち、200℃ないし 300℃における耐久性の優れ
たジルコニア磁器をつくるには組成はもとより使用する
原料、原料粒度、焼成条件、冷却条件等を選択すること
により容易に実施できるものである。
晶の結晶粒子または主として立方晶の結晶粒子および正
方晶の結晶粒子より成る特定値以下の平均結晶粒子径を
もち、200℃ないし 300℃における耐久性の優れ
たジルコニア磁器をつくるには組成はもとより使用する
原料、原料粒度、焼成条件、冷却条件等を選択すること
により容易に実施できるものである。
本発明の主として正方晶の結晶粒子より成るジルコニア
磁器および主として立方晶の結晶粒子および正方晶の結
晶粒子とよりなり、焼結助剤を特定量含有するジルコニ
ア磁器は、酸素濃淡電池を構成した場合、いずれも理論
値通りの起電力が得られたため、本発明によるジルコニ
ア磁器は酸素イオン導電性固体電解質としても十分使用
できるものである。
磁器および主として立方晶の結晶粒子および正方晶の結
晶粒子とよりなり、焼結助剤を特定量含有するジルコニ
ア磁器は、酸素濃淡電池を構成した場合、いずれも理論
値通りの起電力が得られたため、本発明によるジルコニ
ア磁器は酸素イオン導電性固体電解質としても十分使用
できるものである。
次に実施例を述べる。
第1表に示す組成となるようにZrO□、YzOiまた
はその化合物を調合しボールミル混合した。その混合物
を800℃で仮焼し、ボールミルにて湿式粉砕し、乾燥
した後その粉末をプレス成形し、1000℃ないし14
00”Cにて1時間ないし3時間焼成して本発明のジル
コニア磁器を得た。そしてこれらの磁器について平均結
晶粒子径、X線回折線強度、抗折強度、体積抵抗率を比
較測定した。なおX線回折線強度比は立方晶の(200
)面、正方晶の(200)面および単斜晶の(111)
面でのX線回折線ピーク高さの比とした。抗折強度は磁
器を3.5 x3.5 x50III11の棒状に仕上
げ3点曲げ法にて求めた。体積抵抗率は4端子法により
、大気中400℃にて測定した。
はその化合物を調合しボールミル混合した。その混合物
を800℃で仮焼し、ボールミルにて湿式粉砕し、乾燥
した後その粉末をプレス成形し、1000℃ないし14
00”Cにて1時間ないし3時間焼成して本発明のジル
コニア磁器を得た。そしてこれらの磁器について平均結
晶粒子径、X線回折線強度、抗折強度、体積抵抗率を比
較測定した。なおX線回折線強度比は立方晶の(200
)面、正方晶の(200)面および単斜晶の(111)
面でのX線回折線ピーク高さの比とした。抗折強度は磁
器を3.5 x3.5 x50III11の棒状に仕上
げ3点曲げ法にて求めた。体積抵抗率は4端子法により
、大気中400℃にて測定した。
なお第1表中200℃〜300 ’C耐久とあるのは2
00℃〜300℃の間を、10℃/分の昇降温度速度で
加熱、冷却を繰り返した耐久試験である。各種組成によ
る測定結果を第1表に示す。
00℃〜300℃の間を、10℃/分の昇降温度速度で
加熱、冷却を繰り返した耐久試験である。各種組成によ
る測定結果を第1表に示す。
第1表には200℃ないし300℃の耐久試験1500
時間後および3000時間後のX線回折線強度比も記載
する。さらに第1表中r13/AX 100 Jの欄は
耐久試験1500時間後の抗折強度を初期の抗折強度に
比較した割合をパーセントで示し、r E/A×lOO
」の欄は耐久試験3000時間後の抗折強度を初期の抗
折強度に比較した割合をパーセントで示す、rC/DJ
の欄はX線回折線強度比において単斜晶(200)面/
正方晶(200)面の耐久試験1500時間後の値に対
する初期値の割合、すなわち耐久試験による正方晶の減
少率を意味し、これが1に近い程正方晶が安定であるこ
とを示す。「C/ F Jの欄はX線回折線強度比にお
いて単斜晶(200)面/正方晶(200)面の耐久試
験3000時間後の値に対する初期値の割合を示す。第
1表中には本発明の数値限定範囲外の例を参考例として
合せて記載した。
時間後および3000時間後のX線回折線強度比も記載
する。さらに第1表中r13/AX 100 Jの欄は
耐久試験1500時間後の抗折強度を初期の抗折強度に
比較した割合をパーセントで示し、r E/A×lOO
」の欄は耐久試験3000時間後の抗折強度を初期の抗
折強度に比較した割合をパーセントで示す、rC/DJ
の欄はX線回折線強度比において単斜晶(200)面/
正方晶(200)面の耐久試験1500時間後の値に対
する初期値の割合、すなわち耐久試験による正方晶の減
少率を意味し、これが1に近い程正方晶が安定であるこ
とを示す。「C/ F Jの欄はX線回折線強度比にお
いて単斜晶(200)面/正方晶(200)面の耐久試
験3000時間後の値に対する初期値の割合を示す。第
1表中には本発明の数値限定範囲外の例を参考例として
合せて記載した。
第3図には第1表中に記載の例について平均結晶粒子径
に対するC/Dの値を図示し、第4図には同様に平均結
晶粒子に対するB/AX100の値を図示する。同様に
第5図には第1表中に記載の例について平均結晶粒子径
に対するC/Fの値を図示し、第6図には平均結晶粒子
径に対するE/AX100の値を図示する。第3図、第
4図、第。
に対するC/Dの値を図示し、第4図には同様に平均結
晶粒子に対するB/AX100の値を図示する。同様に
第5図には第1表中に記載の例について平均結晶粒子径
に対するC/Fの値を図示し、第6図には平均結晶粒子
径に対するE/AX100の値を図示する。第3図、第
4図、第。
5図および第6図中の各点についている数字は実施例の
Nαを示す。
Nαを示す。
第1表および第3図ないし第6図から明らかなとおり、
本発明のジルコニア磁器は高強度で、かつ200℃〜3
00 ”Cという特定の温度領域に長時間放置しても結
晶相、抗折強度ともほとんど変化がない。
本発明のジルコニア磁器は高強度で、かつ200℃〜3
00 ”Cという特定の温度領域に長時間放置しても結
晶相、抗折強度ともほとんど変化がない。
さらにこのように特定温度領域で安定であるためには焼
結助剤を含有し、磁器の平均結晶粒子径か2μ以下、好
ましくは1μ以下であることが必要であると判明した。
結助剤を含有し、磁器の平均結晶粒子径か2μ以下、好
ましくは1μ以下であることが必要であると判明した。
さらに体積抵抗率も低いものであることが確認された。
以上述べたとおり本発明のジルコニア磁器は特定の’b
01/Zr0zのモル比において主として正方晶の結晶
粒子または主として正方晶の結晶粒子および立方晶の結
晶粒子とより成り、焼結助剤を特定量含有しかつその結
晶粒子径が特定値以下であることにより極めて高強度で
かつ200℃〜300℃の特定温度領域における経時劣
化も著しく少ないものであり、高強度かつ耐熱特性が要
求される用途、例えば酸素濃淡電池用固体電解質、内燃
機関機構部品、サーミスタ、切削バイト等広く工業材料
として好適であり、産業上極めて有用なものである。
01/Zr0zのモル比において主として正方晶の結晶
粒子または主として正方晶の結晶粒子および立方晶の結
晶粒子とより成り、焼結助剤を特定量含有しかつその結
晶粒子径が特定値以下であることにより極めて高強度で
かつ200℃〜300℃の特定温度領域における経時劣
化も著しく少ないものであり、高強度かつ耐熱特性が要
求される用途、例えば酸素濃淡電池用固体電解質、内燃
機関機構部品、サーミスタ、切削バイト等広く工業材料
として好適であり、産業上極めて有用なものである。
第1図はジルコニア磁器の平均結晶粒子径と抗折強度と
の耐久試験前後の関係を示す特性図、第2図は立方晶(
200)面と正方晶(200)面のX線回折線の強度比
と抗折強度との関係および立方晶(200)面と単斜晶
(111)面のX線回折線の強度比と経時劣化前後の抗
折強度との関係を示す特性図である。 第3図はジルコニア磁器のX線回折線強度比の初期値(
C)と耐久試験1500時間後の値(D)との比(C/
D)と平均結晶粒子径との関係を示す特性図、 第4図は同じ(ジルコニア磁器の抗折強度(A)と耐久
試験1500時間後の抗折強度(B)とのB/AX 1
00%と平均結晶粒子径との関係を示す特性図第5図は
ジルコニア磁器のX線回折線強度比の初期値(C)と耐
久試験3000時間後の値(F)との比(C/F)と平
均結晶粒子径との関係を示す特性図、 第6図はジルコニア磁器の抗折強度 (A)と耐久試験
3000時間後の抗折強度(E)との比(E/A)と平
均結晶粒子径との関係を示す特性図である。 第1図 第2図 り、F’、M(lfi)/(M(ffo+c(20の)
第3図 第4図 平均経、ra#L手匝(μ) 第5図 第6図 羊均糸吉に維手径(μ)
の耐久試験前後の関係を示す特性図、第2図は立方晶(
200)面と正方晶(200)面のX線回折線の強度比
と抗折強度との関係および立方晶(200)面と単斜晶
(111)面のX線回折線の強度比と経時劣化前後の抗
折強度との関係を示す特性図である。 第3図はジルコニア磁器のX線回折線強度比の初期値(
C)と耐久試験1500時間後の値(D)との比(C/
D)と平均結晶粒子径との関係を示す特性図、 第4図は同じ(ジルコニア磁器の抗折強度(A)と耐久
試験1500時間後の抗折強度(B)とのB/AX 1
00%と平均結晶粒子径との関係を示す特性図第5図は
ジルコニア磁器のX線回折線強度比の初期値(C)と耐
久試験3000時間後の値(F)との比(C/F)と平
均結晶粒子径との関係を示す特性図、 第6図はジルコニア磁器の抗折強度 (A)と耐久試験
3000時間後の抗折強度(E)との比(E/A)と平
均結晶粒子径との関係を示す特性図である。 第1図 第2図 り、F’、M(lfi)/(M(ffo+c(20の)
第3図 第4図 平均経、ra#L手匝(μ) 第5図 第6図 羊均糸吉に維手径(μ)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、主としてZrO_2とY_2O_3より成り、Y_
2O_3/ZrO_2のモル比が2/98〜4/96の
範囲であって結晶粒子が主として正方晶の結晶粒子より
成り、正方晶の(200)面、立方晶の(200)面お
よび単斜晶の(11■)面の各々のX線回折線のピーク
強度をT(200)、C(200)およびM(11■)
としたとき次式 (M(11■)+C(200))/T(200)≦0.
4が成立するジルコニアを70重量%以上と、焼結助剤
よりもたらされた成分が30重量%以下とより成り、か
つ平均結晶粒子径が2μ以下であって、200℃ないし
300℃における耐久性に優れていることを特徴とする
ジルコニア磁器。 2、焼結助剤はアルミナ、シリカ、粘土のうちから選ば
れた何れか1種または1種以上である特許請求の範囲第
1項記載のジルコニア磁器。 3、主としてZrO_2とY_2O_3より成り、Y_
2O_3/ZrO_2のモル比が2/98〜7/93の
範囲であって結晶粒子が主として立方晶の結晶粒子およ
び正方晶の結晶粒子とより成り、正方晶の(200)面
、立方晶の(200)面および単斜晶の(11■)面の
各々のX線回折線のピーク強度をT(200)、C(2
00)およびM(11■)としたとき次式T(200)
/(T(200)+C(200))≧0.05(M(1
1■)/T(200)≦1 (M(11■)/(T(200)+C(200))≦0
.4が成立するジルコニアを70重量%以上と、焼結助
剤よりもたらされた成分が30重量%以下とより成りか
つ平均結晶粒子径が2μ以下であって、200℃ないし
300℃における耐久性に優れていることを特徴とする
ジルコニア磁器。 4、焼結助剤はアルミナ、シリカ、粘土のうちから選ば
れた何れか1種または1種以上である特許請求の範囲第
3項記載のジルコニア磁器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62065892A JPS62246862A (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | ジルコニア固体電解質磁器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62065892A JPS62246862A (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | ジルコニア固体電解質磁器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62246862A true JPS62246862A (ja) | 1987-10-28 |
JPH034505B2 JPH034505B2 (ja) | 1991-01-23 |
Family
ID=13300066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62065892A Granted JPS62246862A (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | ジルコニア固体電解質磁器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62246862A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04104953A (ja) * | 1990-08-23 | 1992-04-07 | Nitsukatoo:Kk | ジルコニア焼結体からなる粉末処理用部材 |
JPH0672767A (ja) * | 1993-07-09 | 1994-03-15 | Nitsukatoo:Kk | 耐摩耗性ジルコニア質焼結体 |
-
1987
- 1987-03-23 JP JP62065892A patent/JPS62246862A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04104953A (ja) * | 1990-08-23 | 1992-04-07 | Nitsukatoo:Kk | ジルコニア焼結体からなる粉末処理用部材 |
JPH0672767A (ja) * | 1993-07-09 | 1994-03-15 | Nitsukatoo:Kk | 耐摩耗性ジルコニア質焼結体 |
JP2532024B2 (ja) * | 1993-07-09 | 1996-09-11 | 株式会社ニッカトー | 耐摩耗性ジルコニア質焼結体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH034505B2 (ja) | 1991-01-23 |
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