JPS6224596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の車室内で使用されるダスト
ボツクス付フロアコンソールボツクスに関する。

近年、車室内にダストボツクスを配置し、これ
に紙屑等を投げ入れ、処理するようになつてきて
いるが、このダストボツクスは、単にリアフロア
或いはパツセンジヤー側フロアに置くのみである
ので、自動車のブレーキング或いはコーナリング
等の際に、ダストボツクスが転倒し、内部のごみ
が散乱してしまう等の不都合があつた。またダス
トボツクスをフロアに置くと、フロアの利用面積
が狭くなり、車室内居住性を阻害するという不都
合もあつた。

本考案は上記従来の不都合に鑑みてなされたも
のであつて、自動車のブレーキング或いはコーナ
リングの際に転倒することなく、かつ、車室内ス
ペースを減少させないようにし、しかも、前席乗
員のみならず後席乗員も容易に使用するこのでき
るダストボツクス付フロアコンソールボツクスを
提供することを目的とする。

この考案は、フロアコンソールボツクス本体の
後部に揺動自在に取付けられ、上方に向かつて開
扉するコンソールボツクスの蓋と、この蓋の裏面
側に、前記フロアコンソールボツクス本体側に対
して収容部が着脱自在、且つ前記蓋の開扉状態で
ダスト投入口が上向きとなるよう配置されるダス
トボツクスと、を有することによつて上記目的を
達成するものである。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案に係るダストボツクス付フロア
コンソールボツクスの実施例を示す斜視図であ
る。

この実施例は、図に示されるようにフロアコン
ソールボツクス１の後側上半部を、フロアコンソ
ールボツクス本体１Ａの後端上部に揺動かつ着脱
自在に枢支されたダストボツクス３とし、かつ該
ダストボツクス３が、第１図に示されるように上
方に揺動した時、その前端のダスト投入口４が上
向きとなるようにしたものである。

すなわち、前記ダストボツクス３は、ジヨイン
ト部５によつて揺動かつ着脱自在にフロアコンソ
ールボツクス本体１Ａの後端上部に取付けられ、
該フロアコンソールボツクス本体１Ａに重なつた
状態の時は、その蓋を兼ねるようにされ、かつ第
１図のように、上方に揺動された時は、ダスト投
入口４を前記フロアコンソールボツク本体１Ａの
後端上方に位置させて、前席乗員のみならず後席
乗員もダスト投入口４から紙屑等を容易に投入で
きるようにされたものである。

図の符号６はダスト投入口４を開閉するための
蛇腹蓋を示す。この蛇腹蓋６は、ダストボツクス
３の非使用時にダストボツクス３内のごみがフロ
アコンソールボツクス１内に飛び出さないよう
に、ダスト投入口４を閉じるものである。

また図の符号７はダストボツクス３の裏側に取
付けられたカーペツトを示す。このカーペツト７
は、ダストボツクス３の下方におけるフロアコン
ソールボツクス本体１Ａに形成された底部小物入
れ１Ｂ内に収納される小物とダストボツクス３の
底部との接触或いは衝突による影響を緩和するた
めのものである。

この実施例においては、ダストボツクス３内に
紙屑等のごみが一杯になつた時は、ダストボツク
ス３をフロアコンソールボツクス本体１Ａから取
外してごみを捨て、再度フロアコンソールボツク
ス本体１Ａに取付ければよい。すなわち車室内に
取付けられたアツシユトレイの吸殻等を捨てる場
合と同じように使用できるものである。

この実施例においては、上方に向かつて開扉す
るコンソールボツクスの蓋は、フロアコンソール
ボツクス本体１Ａの後部上端に揺動自在に取付け
られ、この蓋は、該蓋の開扉状態でダスト投入口
４が上向きとなるダストボツクス３により構成さ
れることにより、蓋開扉状態のダスト投入口４を
フロアコンソールボツクス本体１Ａの後端上方に
位置させることができる。従つて、ダストボツク
ス３を上方に揺動させたダスト投入口４を開いた
状態で、該ダストボツクス３をリアシートおよび
フロントシート側のどちらかでも使用でき、特に
リアシート側からの使用に便利であるという利点
がある。

次に第２図に示される本考案の第２実施例につ
き説明する。

この実施例は、フロアコンソールボツクス１の
蓋８の裏側に、ダストボツクス３を着脱自在に取
付けたものである。図の付号６Ａはダストボツク
ス３の蓋を示す。

この実施例の場合は、ダストボツクス３自体が
フロアコンソールボツクス１の蓋を兼ねていない
ので、ダストボツクス３のみを取出して洗浄する
ことができ、またオプシヨン部品として後から蓋
８に取付けることができるという利点がある。

次に第３図に示される本考案の第３実施例につ
き説明する。

この実施例は、ダストボツクス３がフロアコン
ソールボツクス１の蓋８の裏面側に一体に形成さ
れているが、内部にごみを収納するための袋９を
取付けることができるようにされている。従つて
ダストボツクス３内の袋９にごみが一杯になつた
時は、該袋９を取出して袋ごと捨てるとになる。

図の符号１０は、フロアコンソールボツクス１
の前端部に形成された袋収納スペースを示し、前
記袋９は、折りたたんでこの袋収納スペース１０
内に収納しておく。

なお上記実施例において、ダストボツクス３の
ダスト投入口４は蛇腹蓋６或いは蓋６Ａを乗員が
操作することによつて開閉されるようになつてい
るが、これは第４図に示されるように、蓋６ｂ
を、例えばプラスチツクヒンジ１１により常時開
口方向に付勢し、かつ、ダストボツクス３もしく
は蓋８を、フロアコンソールボツクス１が閉じる
方向に揺動した時、フロアコンソールボツクス本
体１Ａ側に押されることによつて、該蓋６Ｂがプ
ラスチツクヒンジ１１に抗してダスト投入口４を
閉じるようにしてもよい。

この実施例の場合は、ダスト投入口４が自動的
に開閉されるので、その都度蓋を開け閉めする必
要がないという利点がある。

本考案は上記のように構成したので、自動車の
ブレーキング或いはコーナリング時等においてダ
ストボツクスが転倒したりすることがなく、また
車室内スペースを減少させることがなく、更に
は、前席乗員のみならず後席乗員も容易に使用す
ることができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るダストボツクス付フロア
コンソールボツクスの実施例を示す斜視図、第２
図および第３図は本考案の第２および第３実施例
を示す斜視図、第４図は同第４実施例を示す略示
側面図である。 １……フロアコンソールボツクス、１Ａ……フ
ロアコンソールボツクス本体、３……ダストボツ
クス、４……ダスト投入口、５……ジヨイント
部、９……袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロアコンソールボツクス本体の後部に揺動自
   在に取付けられ、上方に向かつて開扉するコンソ
   ールボツクスの蓋と、この蓋の裏面側に、前記フ
   ロアコンソールボツクス本体側に対して収容部が
   着脱自在、且つ前記蓋の開扉状態でダスト投入口
   が上向きとなるよう配置されるダストボツクス
   と、を有してなるダストボツクス付フロアコンソ
   ールボツクス。