JPS6224181Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はセパレート形冷房機等の空気調和機に
おいて、各種コントロール用の制御装置に使用す
る特にプリント基板の取付装置に関する。

従来例の構成とその問題点 従来のプリント基板取付装置を、セパレート形
冷房機の室内側ユニツトの中で天井吊形を例にと
り以下に説明する。従来の空気調和機は第１図に
示すように、天板イと底板ロと側板ハとを各々ビ
ス止めして本体の筐体を構成し、各種コントロー
ルを行なう制御装置としてのプリント基板ホは前
記側板ハの外側に位置して上下左右４箇所の支持
具ニにより固定されていた。そしてこのプリント
基板ホの外側に位置して、前記側板ハにビスヘに
よりカバーとしての箱体トを固定し、これらを被
うべく外殻を形成するサイドカバーチを着脱自在
に設けているものであつた。

しかしながら、かかる構成は空気調和機本体を
壁面リ等に接近して据付けた場合、プリント基板
ホのサービス等を行う場合には、まずサイドカバ
ーチを外しさらに箱体トを壁リ側よりビスヘを外
して外さねばならず高所に位置するがゆえに取り
外しに手間どる。そして仮にサイドカバーチ、箱
体トを外せた場合作業者はプリント基板ホを目視
できるがプリント基板ホと壁面リの隙間が狭い
場合作業者はプリント基板ホを斜視することにな
り点検等の作業が困難となり、またこのことによ
り作業の誤りも起こりやすく多くの時間も必要と
する等の欠点を有していた。

考案の目的 そこで本考案はプリント基板を高所に設置され
る製品本体であつても容易に取外し可能に取付け
ることにより上記従来の欠点を解消するものであ
る。

考案の構成 すなわち、この目的を達成するため、プリント
基板を箱体側でしかも底板に固定し、この箱体を
側板に対して上部を係止し、下部を下面から側板
の水平なフランジにねじ止めすることにより、プ
リント基板を目視する場合に壁側からではなく空
調機本体側から行なえるようにし、また箱体の着
脱スペースとして壁側からではなく空調機下面か
ら行つて、下面より取り出し得るようにしたもの
である。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を天井吊形空気調和機の
室内ユニツトを例にとり添付図面に従い説明す
る。

図において、１は天井吊形空気調和機の室内ユ
ニツトを示し、この室内ユニツトの外殻は天板
２、底板３、吸込グリル４、背板５、吐出グリル
６、右側サイドカバー７、左側サイドカバー８に
て形成されている。上記天板２、底板３は右側側
板９、左側側板（図示せず）にて接続されてお
り、これらは互いに水平な接合フランジ２ａ，９
ａ及び３ａ，９ｂにて接続され、かつこれらには
略Ｌ字状の係合孔１０が適数個穿設されている。
一方サイドカバー７の内側には上辺、下辺と平行
な上下フランジ７ａ，７ｂを形成しており、さら
にこの上下フランジ７ａ，７ｂには円筒状の係止
突起７ｃを設けており、この係止突起７ｃが上記
係合孔１０に挿入されてサイドカバー７が取付け
られるものである。つまり、上述サイドカバー７
の取付仕様により右側サイドカバー７を取外す場
合には、円筒状の係止突起７ｃの挿入寸法Ｒだけ
サイドカバー７を外側にスライドさせると取外し
可能であり、もつてサイドカバー７と壁面１１と
の間隙R′は上記挿入寸法Ｒよりわずかに大きい
程度での本体１の据付けが可能である。

１２は各種コントロールを行なうプリント基板
１３を収納する箱体であり、開口部が右側側板９
に面して取り付けられている。すなわちこの箱体
１２は取付穴１２ａを形成する底板１２ｂと、コ
ード貫通用ゴムブツシング１４を取り付ける切欠
き１２ｃを形成する側板１２ｄ及び側板１２
d′と、箱体１２を右側側板９のフランジ９ｂにね
じ止めされる下側フランジ１２ｅと、右側側板９
に形成した逆Ｌ字状の係止爪９ｃに係合する切欠
き１２ｆを形成する上側フランジ１２ｇにより形
成されている。そして半導体、抵抗等を配線した
プリント基板１３は箱体１２の底板１２ｂに対し
て支持具１５を介して底板１２ｂの外側より取付
穴１２ａを貫通するねじ１６にて固定されてい
る。

従つて箱体１２は右側側板９に形成された係止
爪９ｃに前記上側フランジ１２ｇの切欠き１２ｆ
を挿入後、下側フランジ１２ｅを側板９のフラン
ジ９ｂに沿わせ、フランジ９ｂ下面よりねじ１７
にて固定するものである。また箱体１２を取外す
場合には、これと逆に下面よりねじ１７をはず
し、第３図破線で示すように側板のフランジ９ｃ
に密着した箱体１２の下側フランジ１２ｅの挿入
寸法Ｓだけ外側にスライドさせると製品下方へ取
外し可能である。

従つて空気調和機本体据付後、プリント基板１
３をサービスする場合右側サイドカバー７は係式
爪７ｃの挿入寸法Ｒ以上のスペースR′が壁１１
とサイドカバー７間に確保されていれば可能であ
り、箱体１２は下側フランジ１２ｅの挿入寸法Ｓ
以上の隙間が箱体１２と壁１１の間に確保されて
いれば可能であり当然ではあるがねじ１７は下面
よりはずせるのでこの挿入寸法Ｓ内での作業が可
能である。そしてプリント基板１３は箱体１２の
内側に取付けられている為に作業者は壁１１側か
らではなく空調機外形以上のスペースからプリン
ト基板１３が正面から目視できることになる。

考案の効果 以上の説明から明らかなように本考案は、プリ
ント基板の取り出しは箱体の取りはずしによつて
行なえるのでサービス性が改善され、またこの取
りはずしに際しては下面よりねじをはずし、しか
も若干外側へスライドさせて下方へ下げるだけで
よいので製品本体と壁面とのサービススペースを
も縮少できかつ目視も容易に可能である等の効果
が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空調機のプリント基板取付部の
断面図、第２図は本考案一実施例のプリント基板
取付装置を有する空気調和機の斜視図、第３図は
第２図−′線の断面図、第４図は要部分解斜
視図、第５図は箱体の分解斜視図である。 ２……天板、３……底板、７……サイドカバ
ー、９……側板、９ａ，９ｂ……フランジ、９ｃ
……係止爪、１２……箱体、１３……プリント基
板、１７……ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板と、底板と、これらを接続する水平なフラ
   ンジを有する側板と、この側板に面して着脱自在
   に備えたサイドカバーとを具備し、前記側板に上
   部が側板に形成した係止爪に係止し、下部が前記
   側板のフランジに下面よりねじ止めされると共
   に、開口側が側板に面する箱体を備え、この箱体
   の底部に各種コントロールを行なうプリント基板
   を設けた空気調和機のプリント基板取付装置。