JPS6224157B2 - - Google Patents

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JPS6224157B2
JPS6224157B2 JP3360580A JP3360580A JPS6224157B2 JP S6224157 B2 JPS6224157 B2 JP S6224157B2 JP 3360580 A JP3360580 A JP 3360580A JP 3360580 A JP3360580 A JP 3360580A JP S6224157 B2 JPS6224157 B2 JP S6224157B2
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JP
Japan
Prior art keywords
wastewater
cyanide complex
manganese
iron
ions
Prior art date
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Expired
Application number
JP3360580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56130294A (en
Inventor
Sadaoki Kaneda
Shuichi Mori
Sakae Katayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
Original Assignee
KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
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Publication date
Application filed by KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK filed Critical KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
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  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は化学工場、メツキ工場、コークス製
造工場及び金属表面処理工場等から排出される鉄
シアン化合物を含む廃水の処理法に関するもので
ある。 従来からシアン化合物を含む工業廃水を化学処
理して排水無害化する方法については多くの提案
があるが、このうち鉄シアン錯イオンを含有する
廃水については、一般に紺青法が周知である。し
かしこの方法は紺青の水に対する溶解度が、PHの
上昇とともに増大し、PHをほぼ6.0以下において
紺青化と分離を行いその後分離液の廃水のPHを排
水規制許容値の5.8〜8.6に調整して排出しなけれ
ばならないこと及び酸性下での実施により配管器
機を腐食するという不利を伴う。これらの弊害が
ないアルカリ性下で実施するアルカリ塩素法もま
た公知であるが、これは遊離のシアンイオンの除
去には有効であるが、鉄シアン錯イオンを含む廃
水には効果が適用し得ない。 一般に、前記の各製造工場から排出される廃水
にはほとんどの場合、フエロシアン、フエリシア
ンのような鉄シアン錯イオンを主成分とし、その
他の金属との錯イオン及び青酸、アルカリ金属シ
アン等の単純シアンイオンを含有している。その
ためこれら廃水中のシアンイオンを工業的に除去
するにあたつては、まず鉄シアン錯イオン以外の
シアンイオンをアルカリ塩素法を含め周知の処理
法または処理剤で処理を行いその処理と同時また
は後に主たる含有成分の鉄シアン錯イオンの除去
を行つている。 例えば、特開昭53−78658号公報においては、
鉄シアン錯イオンの不溶化による分離除去を目的
として、廃水系に亜鉛化合物および還元剤を添加
する方法が提案されている。この方法はこの発明
の発明者らの検討によつても相応に評価し得るも
のであるが、しかしこの公報でも述べられている
ように鉄シアン錯化合物のうちフエロシアンイオ
ンに対しては亜鉛化合物を添加することによつ
て、不溶性鉄シアン錯化合物を得ることができる
が、フエリシアンイオンに対しては還元剤を添加
併用しなければならないという経済的不利性があ
り、工業的方法として効果の面も含めこの出願の
発明者らの充分な期待に沿うものではない。 この発明は既に述べたことから理解できるよう
に、各種工業廃水中に含まれるとくに、鉄シアン
錯イオンを極めて容易に不溶化することのできる
鉄シアン含有廃水の処理法を提供することにあ
る。 この発明は鉄シアン錯イオン含有廃水をPH6.0
以上に調整し、これにマンガン化合物を添加して
不溶性の鉄シアン錯化合物のマンガン塩を生成さ
せ、廃水系から除去することを特徴とする鉄シア
ン錯イオン含有廃水の処理法である。 この発明は鉄シアン錯イオンを含有する廃水を
所定のPH範囲に調整し、これに単に有効量のマン
ガン化合物のみを添加するだけで、水不溶性の鉄
シアン錯化合物を生成させ分離除去する方法であ
るため、分離水はそのままのPH水質で排出するこ
とができる。そのため従来の方法に比し、処理操
作が極めて簡単であり、また他に薬剤を併用しな
いため経済的にも有利である。しかもマンガン化
合物の単独の使用でフエロシアンイオン、フエリ
シアンイオンを何れも同様の効率で同時に除去す
ることができるので工業的に極めて価値ある処理
法である。 この発明において添加使用することのできるマ
ンガン化合物は水に可溶性の中性塩であればよ
く、塩化マンガン、硫酸マンガン、硝酸マンガン
または硼酸マンガン、酢酸マンガンを好適なもの
として挙げることができるが、とくに好ましいの
は塩化マンガン、硫酸マンガンである。有効な添
加量は廃水中の鉄シアン錯イオンを不溶性のマン
ガン塩に転化させるに必要な計算量の1.0倍当量
以上特に2〜3倍当量が有効であるが、3倍当量
以上は効果の限界を超えるので無意味である。 このマンガン化合物の最も有効に鉄シアン錯イ
オンに作用する廃水のPH範囲は8〜10であるが、
廃水のPH規制値の範囲内で、かつシアンを実質的
に無害化できる実用的PH範囲は8〜8.6である。 この発明の方法は鉄シアン錯イオンを含有する
廃水を必要に応じアルカリ塩素法またはホルムア
ルデヒド処理法等の公知の処理法によつて遊離の
シアンイオンを分離解した後のなお鉄シアン錯イ
オンを含有する廃水をPH調整剤により所定範囲に
PHを調整し、これにマンガン化合物を添加し、十
分撹拌して反応さすことによつて不溶性の鉄シア
ン錯化合物のマンガン塩を生成させ、分離槽にお
いて、必要に応じ凝集剤を添加して、固型分を沈
降させ、分離除去することにより行われる。添加
するマンガン化合物は固体であつても水に可溶な
ものであれば十分効果は期待できる。廃水量及び
鉄シアン錯イオンの濃度によるが、普通反応時間
は添加物との十分な接触状態において5分もあれ
ば十分である。 この発明の方法によれば、鉄シアン錯イオン濃
度が数ppmから1000ppm以上の高濃度までの廃
水を容易な操作で、実質的に無害化することが可
能である。 以下に実験例、実施例を挙げこの発明の効果を
説明する。 実験 1 各金属塩の鉄シアン錯イオン除去効果の比較鉄
シアン錯イオン濃度が100ppmになるように黄血
カリと赤血カリの1水溶液各4個を調整し、こ
れを試料水とした。 これに塩化マンガン、硫酸マンガン、塩化第一
鉄及び塩化亜鉛(以下、それぞれMnCl2
4H2O、MnSo4・4H2O・FeCl2・nH2Oおよび
ZnCl2無水物を意味する)の各10%水溶液を試料
水中の鉄シアンイオンが鉄シアン錯化合物の各種
金属塩を形成する計算量の3倍に相当する量を加
え、ついで苛性アルカリを加えて試料水の水素イ
オン濃度を8.0に調整した。 試料水を20℃に保持しスターラで10分間撹拌し
た後沈澱物を東洋紙No.6で別し、水につい
てJIS.KC102−29の方法によつて全シアン分を測
定したた。結果を表1に示す。
【表】 実験 2 各マンガン塩による各種濃度の鉄シアン錯イオ
ン含有試料水中の鉄シアン錯イオンの除去効果の
確認 フエロシアンイオン及びフエリシアンイオンの
各濃度が同じになるように黄血カリ及び赤血カリ
を混合して、合計シアン濃度が50、250及び
1000ppmの3種の試料水を調整した。 PH9.0、20℃で3種の10%マンガン化合物水溶
液を添加した。添加したマンガン化合物は鉄シア
ン錯イオンとの反応理論量の3倍である。5分間
撹拌後、実験1に準じて全シアン分を測定した。
結果を表2に示す。
【表】 実験 3 試料水中に添加する塩化マンガンの添加割合及
びそれぞれのPH条件の変化における鉄シアン錯イ
オンの除去効果の確認実験 黄血カリと赤血カリを用いフエロシアン、フエ
リシアンの同濃度の鉄シアン錯イオンを含有し、
かつそれぞれを6〜10の水素イオン濃度に調整し
た試料水を各種複数個調整した。 この試料水について、塩化マンガン及び硫酸マ
ンガンの10%水溶液を添加し、実験2に準じて鉄
シアン錯イオンの不溶体化と後処理を実施し、処
理水について残留シアンを測定した。結果を表3
に示す。
【表】 実施例 某メツキ工場のメツキ廃水量はほぼ9トン/時
間であり、その水質は下記の通りであり、この廃
水中のシアン成分はそのほとんどが、鉄シアン錯
イオンとして存在している。 全シアン 88.5ppm ニツケル 5ppm 遊離シアン 2.0 亜鉛 1.6 6価クロム 93 硫酸根 285 総クロム 105 塩素 62 銅 0.1 PH 6.4 鉄 32 よつてこの廃水をクロム処理槽において6価の
クロムを常法の還元反応によつて三価クロムと
し、PHを8.6に調整して水酸化クロムとして沈澱
除去した。その分離水をシアン処理槽に導き、こ
れに塩化マンガン(MnCl2・4H2O)の50%水溶
液を平均210ml/分の割でケミカルポンプを用い
て注加した。マンガンとして添加された量は全シ
アン成分を鉄シアン錯イオンが不溶性のマンガン
塩を形成する計算量の3倍に相当する。 処理槽における液の滞留時間は約1時間であ
り、その間処理実施後、1時間後及びその後2時
間おきに処理槽入口及び槽中の液を採取し、実験
1〜3に記した方法に準じて全シアン分の分析を
行つた。分析結果を次表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄シアン錯イオン含有廃水をPH6.0以上に調
    整し、これにマンガン化合物を添加して水不溶性
    の鉄シアン錯化合物のマンガン塩を生成させ、廃
    水系から除去することを特徴とする鉄シアン錯イ
    オン含有廃水の処理法。
JP3360580A 1980-03-17 1980-03-17 Treatment of waste water containing iron cyanogen complex ion Granted JPS56130294A (en)

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JPS56130294A JPS56130294A (en) 1981-10-13
JPS6224157B2 true JPS6224157B2 (ja) 1987-05-27

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JP5822859B2 (ja) * 2012-06-28 2015-11-25 三重中央開発株式会社 水溶性鉄シアノ錯体を含む廃液の処理方法

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