JPS6224086B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、材料を切削するとともに圧搾するこ
とによりジユースを得ることができる一般家庭用
の調理機に関するものである。

従来例の構成とその問題点 第１図は、圧搾絞り方式によりジユースを得る
ことができる従来のジユーサを示したもので、１
は螺旋状溝２を有したスクリユーであり、投入口
３を有する絞り容器４に内包されている。この絞
り容器４の端部開口は着脱自在な蓋５によつて閉
じられ、かつ本体６の絞り容器支持部７に着脱自
在に取付けられている。８は本体６に内包された
モータで、このモータ８は同じく内包された減速
機９、カツプリング１０を介して前記スクリユー
１の軸１１に連結されている。１２は絞り容器４
の一側に設けたフイルタである。１３は投入口３
に装備した押し込み棒、１４はジユース受用コツ
プである。

上記従来のジユーサにおいて、圧搾絞り方式に
適した材料である葉菜類等を投入口３より入れ、
押し込み棒１３でスクリユー１に押し付けると、
材料はスクリユー１の螺旋状溝２より圧搾部１６
に向つて送られる。そして、その間に絞り容器４
とスクリユー１の隙間１５で材料は粉砕，切削さ
れ、圧搾部１６へ送られる。材料はここで圧搾さ
れ、ジユース成分が分離し、フイルタ１２を通つ
て抽出される。この方式は、葉菜類のような薄い
材料でも効率良くジユース加工ができるのが長所
である。短所としては、隙間１５が小さいため、
材料がこの隙間１５に挟まり、スクリユー１が絞
り容器４から外れにくくなり、ジユース加工終了
後の後片付け、洗浄が面倒な点である。

第２図は、縦置式の圧搾絞り方式のジユーサで
あり、公知ではないが発明者らが考えている方式
である。この方式は、スクリユー２０，投入口２
１，モータ２２が縦方向に置かれているジユーサ
で、前述した横置式のジユーサに比べると、材料
投入の際の力が軸方向に加わるため、スクリユー
２０，モータ２２などの支持が簡単になる点がす
ぐれている。しかし、この方式も、前述した、ス
クリユー２０が絞り容器２３から外れにくいとい
う同様の欠点を有している。すなわち、材料を投
入すると、スクリユー２０の上部スクリユー２４
にて材料は切削，粉砕され下方へ送られる。そし
て上部スクリユー２４の下部に延設された圧搾部
２５へ次々と送られる。この圧搾部２５の下部に
延設された下部スクリユー２６は、螺旋状溝が上
部スクリユー２４と逆方向に設けてあるため、材
料を上方、すなわち圧搾部２５へ送る。こうして
圧搾部２５には次々と材料が貯まり次第に圧力が
増加し、かつジユース成分が分離し、フイルタ２
７を通して抽出される。このようにして、圧搾部
２５と絞り容器２３の間に粕が貯まるため、スク
リユー２０が絞り容器２３から外れにくくなるも
のである。

発明の目的 本発明の調理機は前述した問題点を解消するも
ので、スクリユーを絞り容器から簡単に外せるよ
うにすることを目的とするものである。

発明の構成 本発明の調理機は、材料を切削，粉砕しながら
移送して圧搾するスクリユーと、このスクリユー
を内包し、一端に材料投入口を、側面の一部に多
孔性フイルタをそれぞれ有する絞り容器と、前記
スクリユーを駆動するモータと、このモータを内
包し、前記絞り容器を着脱自在に取付ける本体と
を備え、前記絞り容器を軸方向に分解可能にした
ことにより、スクリユーを絞り容器から簡単に外
せるようにしたものである。

実施例の説明 以下、本発明の実施例を第３図〜第５図に基づ
いて説明する。図ではスクリユー継置型の場合の
実施例について示している。

３０は略円筒形のスクリユーで、このスクリユ
ー３０は材料を切削粉砕し下方へ送る螺旋状溝３
１を有した上部スクリユー３２と、この上部スク
リユー３２の下部に延設され、切削，粉砕された
材料を圧搾する圧搾部３３と、この圧搾部３３の
下部に延設され、上部スクリユー３２の螺旋状溝
３１と逆向きの螺旋状溝３４を有し、かつ材料を
圧搾部３３へ押し上げる下部スクリユー３５とか
ら成つている。３６は絞り容器であり、上端に投
入口３７と、側壁の一部に多孔性フイルタ３８と
をそれぞれ有し、かつスクリユー３０を内包して
いる。第４図に示すようにこの絞り容器３６は、
絞り容器左部３９と絞り容器右部４０より成つて
おり、軸方向に各々分解が可能になつている。４
１は固定バンドであり、前記絞り容器左部３９と
絞り容器右部４０の上端を固定する役目を果して
いる。上端を固定された絞り容器３６の下端４５
は、スクリユー３０を駆動するモータ４２を内包
した本体４３の絞り容器取付け部４４に着脱自在
に装着され、かつこの下端４５が本体４３に支持
されている。また前記スクリユー３０も駆動用の
モータ４２の軸４６に着脱自在に取付けられてい
る。４７はジユース受用ガラスコツプ、４８は材
料押し込み棒を示している。

次に作用について述べる。スクリユー３０を駆
動用のモータ４２の軸４６に取付け、上端を固定
バンド４１で固定した絞り容器３６を本体４３の
絞り容器取付け部４４に装着する。次に駆動用の
モータ４２を駆動し、スクリユー３０を回転させ
る。この状態で、材料を投入口３７から投入する
と、その材料は、上部スクリユー３２と絞り容器
３６の隙間で切削，粉砕されながら、螺旋状溝３
１によつて下方向の圧搾部３３に向つて移送され
る。そしてこの圧搾部３３に続いて下部スクリユ
ー３５が設置されており、かつこの下部スクリユ
ー３５には上部スクリユー３２と逆向きの螺旋状
溝３４が設けられているため、切削，粉砕された
材料を圧搾部３３、すなわち上方へ送る役割をす
る。こうして切削，粉砕された材料は次々と圧搾
部３３に貯まり、その圧力が次第に上昇して材料
は圧搾され、ジユース成分と粕成分とに分離さ
れ、ジユース成分のみがフイルタ３８を透過し、
ジユースが得られる。ここで粕は、圧搾部３３と
対持する絞り容器３６の側壁に設けられた粕出口
用小孔４９より押し出される。しかし、ジユース
抽出が終り、スクリユー３０を止めた時には、ま
だ粕は圧搾部３３の周囲に付着しており、このた
め、スクリユー３０が絞り容器３６に粕を介して
固着された状態になつている。この状態において
スクリユー３０と絞り容器３６を本体４３および
駆動用のモータ４２の軸４６から外す。次に、固
定用バンド４１を外し、その後、絞り容器３６を
左右に割ると、スクリユー３０を簡単に絞り容器
３６から外すことができる。また固定バンド４１
および絞り容器３６の下端部をねじ込み方式にす
ると、なお一層外し易くなるものである。なお、
上記実施例では縦置式の圧搾絞り方式のジユーサ
について説明したが、第１図に示すような方式の
場合でも同様なことがいえるものである。

発明の効果 上記実施例から明らかなように本発明の調理機
は次のようなすぐれた効果を有するものである。

(1) 絞り容器をスクリユーから簡単に外すことが
できるため、ジユース抽出後の後片付けが簡単
になる。

(2) 絞り容器が分解できるため、絞り容器が洗浄
しやすく、衛生的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調理機を示す破断側面図、第２
図は説明用に示した縦置式の調理機の破断側面
図、第３図は本発明の一実施例を示す調理機の破
断側面図、第４図は本発明の一実施例の要部を分
解した状態を示す斜視図、第５図は本発明の要部
を分解した状態を示す拡大斜視図である。 ３０……スクリユー、３１，３４……螺旋状
溝、３６……絞り容器、３７……投入口、３８…
…フイルタ、４２……モータ、４３……本体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 材料を切削，粉砕しながら移送して圧搾する
   スクリユーと、このスクリユーを内包し、一端に
   材料投入口を、側面の一部に多孔性フイルタをそ
   れぞれ有する絞り容器と、前記スクリユーを駆動
   するモータと、このモータを内包し、前記絞り容
   器を着脱自在に取付ける本体とを備え、前記絞り
   容器を軸方向に分解可能にした調理機。