JPS62239843A

JPS62239843A - 巻線の欠陥検出装置

Info

Publication number: JPS62239843A
Application number: JP61080041A
Authority: JP
Inventors: Toshio Innan; 敏夫院南
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-04-09
Filing date: 1986-04-09
Publication date: 1987-10-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は回転電機巻線における絶縁被覆に生じたピンホ
ール等微細な絶縁欠陥の検出に好適する巻線の欠陥検出
装置に関するものである。

（従来の技術）一般に低圧の回転電機巻線は、耐熱区分に応じたエナメ
ル線を鉄心に巻回或いは組込み、その後ワニス絶縁樹脂
による最終的な絶縁処理がなされる。この場合、エナメ
ル線の絶縁被覆に規格上許容された程度に生じているピ
ンホール、或いは巻線作業中に生じた損傷等は、この絶
縁処理によって完全に被覆されることが期待される。万
一これが期待通りになっていないと、特に産業用回転電
機にあっては、その冷却装置が、周辺の空気を巻線に強
制的に吹き付けるので空中の浮遊物質が巻線表面に高密
度に付着される傾向が高い。従ってこれら付着物による
吸湿、含有塩分の潮解現象によって巻線表面の絶縁抵抗
が容易に低下し、対地或いは巻線間短絡の危険性が早期
に高まる。

その対策として、従来は全開形の採用、絶縁処理回数の
増化、高強度の絶縁被覆を施した電線の使用等が、単独
或いは複合して適用されている。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながらピンホール、傷等のような、欠陥の有無を
検出することは、行なわれていない。

これは、絶縁処理後の巻線機能試験が通常絶縁抵抗、耐
電圧９巻線抵抗及びインピーダンス等の試験であってこ
れらでは上記のような微細な欠陥を検出しきれないから
である。

尚、検出可能な方法として、特公昭５５−３５６７公報
で知られているような、巻線に真空中で高電圧を加えそ
のときの放電状況により判定する方法、或いは水中に浸
漬し漏電状況等により判定゛　　する方法が考えられる
が、前者は設備費及び作業時間の点で難点があり、後者
は乾燥工程が余分に必要になる等の理由から工業的には
実現していない。

本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は巻線の状態でその電線の絶縁被覆に生じているピン
ホールや傷等の微細な欠陥を検出できると共に、その工
業化が可能な巻線の欠陥検出装置を提供することにある
。

［発明の構成］（問題点を解決するための手段）電気機器に収納された巻線表面に沿って巻線と接触する
導電性の電極用ブラシと、この電極用ブラシを回転させ
る回転装置と、前記電極用ブラシの巻線上に於ける位置
検出の為のロータリーエンコーダと、前記巻線と電極用
ブラシとの間に電圧を印加し巻線上の放電を検出する放
電検知装置と、前記回転装置とロータリーエンコーダ及
び放電検知装置からの入・出力を制御するマイコンで成
る巻線の欠陥検出装置。

（作　用）この様に構成されているので、電極用ブラシを巻線上を
沿わせて放電検知装置で放電を検知して、巻線の欠陥個
所を自動検出して補修する。

（実施例）本発明の実施例について第１図及び第２図により説明す
る。第１図は本発明の一実施例を示す巻線の欠陥検出装
置の構成図で、第２図はそのフローチャート図である。

図に於いて、１は回転電機用の固定子鉄心で、２はこの
固定鉄心１に巻装された被検体としての固定子巻線（以
下単に巻線と呼ぶ）である。次に巻線の欠陥検出装置品
の構成を説明する。３は導電性の電極用ブラシであって
、巻線２を形成している電線の絶縁被覆に生じたピンホ
ール、巻線作業中に生じた傷等の微細な欠陥を検出する
ための電極部である。この電極用ブラシ３は巻線２の表
面に接触しながら移動する為、巻線２に傷をつけないよ
うに柔軟性を有する必要があり、例えばカーボンファイ
バーブラシ。

導電アクリルブラシから成っている。

また、この電橋用ブラシ３は巻線２の接続側。

反接続側及び内・外周の区別をしながら、一度に検出す
るため各々４ケ所に配置している。４はこの“電極用ブ
ラシ３を駆動するための回転装置であるモーターで、マ
イコン７によって制御されるブレーキ付のモーターであ
る。５は巻線２上での電極用ブラシ３の位置を検出する
ためのロータリーエンコーダである。６は巻線２と電極
用ブラシ３の間に直流電圧（０，１〜１．０ＫＶ）を加
え、巻線２と電極用ブラシ３の放電を検知する放電検知
装置である。７はこれ等各装置の制御９巻線欠陥部の位
置把握、データの表示、記憶等を行なうマイコン（パソ
コンも含む）である。

次に上記によって構成された巻線の欠陥検出装置品の作
用について説明する。巻線２を固定子鉄心１に装着後、
この巻線２を巻線の欠陥検出装置品にセットし、マイコ
ン７のキーボードに巻線２の種類をインプットする。そ
して第２図のフローチャートに示すように、電極用ブラ
シ３が左右から巻線２の接続側２反接続側、内径、外径
の４ケ所にセットされモータ４の駆動により回転を始め
る。この電極用ブラシ３と巻線２の間には、直流電圧が
印加されており、電極用ブラシ３が巻線２を一周する間
にもし巻線２に損傷部がある場合、この部分で巻線２と
電極用ブラシ３の間に放電又は漏れ電流が発生し、放電
検知装置６がこれを検知し、制御用のマイコン７に信号
を送る。制御用のマイコン７では、損傷部の信号が出た
電極と、その位置検出用のロータリーエンコーダ５の出
力を読み取り、巻線２の損傷部を記憶する。そして電極
用ブラシ３が巻線２を一周し？Ｊ１！；１２の欠陥検出
が終了してから、この巻線２の損傷部を表示しプリント
アウトする。このような欠陥検出作業は、この欠陥検出
作業旦を回転型様巻線製造工程に組み入れることによっ
て、得られた巻線２の欠陥検出情報を巻線２の品質管理
とともに、巻線２のの加工方法や冶具の改善に活用され
る。

尚本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく
以下にのべるように実施してもよい。

（１〉損傷部検知用電極は導電性ブラシ以外に、導電性
を有するウレタンフオーム、ゴムでできたローラーでも
良い。

（２）検出工程はワニス等の絶縁処理後であっても、フ
レーム圧入後であってもよい。

（３）巻線上を検知用電橋が回転するのは、電極が動い
ても、固定子巻線が動いても良い。

この様に、電線の絶縁被覆に発生したピンホールや加工
傷の検出によって巻線の品質管理ができ、最終的には絶
縁事故の低減をはかることができる。

また、この装置は各巻線の損傷部位置を把握でき統計的
処理ができることから、巻線装置の冶具管理等にも利用
できる。しかも装置全体の動作は、マイコンでプログラ
ム化されており、全自動で短時間に巻線の欠陥検出がで
きる。

［発明の効果コ以上の様に巻線のピンホールや加工傷を自動検出により
行い損傷部位置の把握が短時間で出来、これに伴ない巻
線挿入の冶具管理や、巻線の補修が短時間で容易に可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す巻線の欠陥検出装置の
構成図、第２図はそのフローチャート図である。２・・・巻線、　　３・・・電極用ブラシ、４・・・回
転装置、　　５・・・ロータリーエンコーダ、６・・・
放電検知装置、７・・・マイコン、８・・・欠陥検出装
置。

Claims

【特許請求の範囲】

電気機器に収納された巻線表面に沿つて巻線と接触する
導電性の電極用ブラシと、この電極用ブラシを回転させ
る回転装置と、前記電極用ブラシの巻線上に於ける位置
検出の為のロータリーエンコーダと、前記巻線と電極用
ブラシとの間に電圧を印加し巻線上の放電を検出する放
電検知装置と、前記回転装置とロータリーエンコーダ及
び放電検知装置からの入・出力を制御するマイコンで成
る巻線の欠陥検出装置。