JPH0627764B2 - 電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法 - Google Patents
電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法Info
- Publication number
- JPH0627764B2 JPH0627764B2 JP11480186A JP11480186A JPH0627764B2 JP H0627764 B2 JPH0627764 B2 JP H0627764B2 JP 11480186 A JP11480186 A JP 11480186A JP 11480186 A JP11480186 A JP 11480186A JP H0627764 B2 JPH0627764 B2 JP H0627764B2
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- partial discharge
- voltage test
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、例えばタービン発電機，水車発電機，誘導
電動機などの高電圧回転電機の固体絶縁の耐電圧試験に
利用される電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電およ
び沿面フラッシュオーバー検出予知方法に関するもので
ある。
電動機などの高電圧回転電機の固体絶縁の耐電圧試験に
利用される電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電およ
び沿面フラッシュオーバー検出予知方法に関するもので
ある。
［従来の技術］ 最近の高電圧回転電機は、単機大容量課，高電圧化，コ
ンパクト化の趨勢にあり、これらを実現するために、固
定絶縁物の耐電圧強度の設計値と沿面フラッシュオーバ
ーが発生する電圧値との差が小さくなっている。従っ
て、このような高電圧回転電機では、その品質を確認す
るために、各作業工程ごとに沿面フラッシュオーバーを
発生させずに耐電圧試験を実施することが極めて重要な
こととなっている。
ンパクト化の趨勢にあり、これらを実現するために、固
定絶縁物の耐電圧強度の設計値と沿面フラッシュオーバ
ーが発生する電圧値との差が小さくなっている。従っ
て、このような高電圧回転電機では、その品質を確認す
るために、各作業工程ごとに沿面フラッシュオーバーを
発生させずに耐電圧試験を実施することが極めて重要な
こととなっている。
しかし、通常の試験環境は、作業途中であるため、導体
の絶縁物との沿面距離が十分でなく、また空気中である
ために塵埃が多く、かつ湿度が高い等、悪環境となる場
合が多く、特に沿面フラッシュオーバーが発生し易い環
境にある。これに対し、従来は、沿面フラッシュオーバ
ーの予知についての検討は特になされていなかった。
の絶縁物との沿面距離が十分でなく、また空気中である
ために塵埃が多く、かつ湿度が高い等、悪環境となる場
合が多く、特に沿面フラッシュオーバーが発生し易い環
境にある。これに対し、従来は、沿面フラッシュオーバ
ーの予知についての検討は特になされていなかった。
［発明が解決しようとする課題］ 上記のように、従来は、電気機器の耐電圧試験時の沿面
フラッシュオーバー予知について検討されていなかった
ので、耐電圧試験時に沿面フラッシュオーバーが発生し
て絶縁物に損傷を与えることがあり、またその対策とし
て、高電圧部や接地部に絶縁を施したり、導体を整形し
て導体と絶縁物との距離を保つ等、いわゆる沿面距離の
適正化や電界集中を緩和させる作業を施す必要があるな
どの問題点があった。
フラッシュオーバー予知について検討されていなかった
ので、耐電圧試験時に沿面フラッシュオーバーが発生し
て絶縁物に損傷を与えることがあり、またその対策とし
て、高電圧部や接地部に絶縁を施したり、導体を整形し
て導体と絶縁物との距離を保つ等、いわゆる沿面距離の
適正化や電界集中を緩和させる作業を施す必要があるな
どの問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、沿面フラッシュオーバーの発生をより確実
に防止することができる電気機器の耐電圧試験時の外部
部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法を
得ることを目的とする。
れたもので、沿面フラッシュオーバーの発生をより確実
に防止することができる電気機器の耐電圧試験時の外部
部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法を
得ることを目的とする。
［課題を解決するための手段］ この発明に係る外部部分放電および沿面フラッシュオー
バー検出予知方法は、印加電圧を増加させながら雑音電
波を受信し、雑音電波の電界強度を測定することによっ
て外部部分放電の状態を検出するとともに、電界強度が
パルス状に変化したのを検出することによって沿面フラ
ッシュオーバーの発生を予知するものである。
バー検出予知方法は、印加電圧を増加させながら雑音電
波を受信し、雑音電波の電界強度を測定することによっ
て外部部分放電の状態を検出するとともに、電界強度が
パルス状に変化したのを検出することによって沿面フラ
ッシュオーバーの発生を予知するものである。
［作用］ この発明においては、印加電圧を増加させることにより
外部部分放電を発生させ、それに伴う雑音電波を受信し
て、その電界強度を測定し、沿面フラッシュオーバーの
前駆として発生する電界強度のパルス状の変化を検出す
ることにより、沿面フラッシュオーバーを事前に予知す
る。
外部部分放電を発生させ、それに伴う雑音電波を受信し
て、その電界強度を測定し、沿面フラッシュオーバーの
前駆として発生する電界強度のパルス状の変化を検出す
ることにより、沿面フラッシュオーバーを事前に予知す
る。
［実施例］ 以下、この発明の実施例を図について説明する。第１図
はこの発明の一実施例による高電圧回転電機の固定子コ
イル巻線の耐電圧試験の状態を示す要部断面説明図であ
る。
はこの発明の一実施例による高電圧回転電機の固定子コ
イル巻線の耐電圧試験の状態を示す要部断面説明図であ
る。
図において、高電圧電源１から固定子コイル巻線２に電
圧を印加し、１ｋＶ／秒のラピッドライズ法により印加
電圧を増加させていき、固定子コイル巻線２とコイル支
えブラケット４との間でコイル支え板３を経由して沿面
フラッシュオーバーを発生させた。このとき、外部部分
放電により発生した雑音電波を、銅線を流用した簡易な
アンテナ５により受信し、アンテナ５に接続された電界
強度測定装置６により雑音電波の電界強度を測定した。
圧を印加し、１ｋＶ／秒のラピッドライズ法により印加
電圧を増加させていき、固定子コイル巻線２とコイル支
えブラケット４との間でコイル支え板３を経由して沿面
フラッシュオーバーを発生させた。このとき、外部部分
放電により発生した雑音電波を、銅線を流用した簡易な
アンテナ５により受信し、アンテナ５に接続された電界
強度測定装置６により雑音電波の電界強度を測定した。
この結果、第２図に示すような印加電圧と雑音電波の最
大電界強度との関係を得た。
大電界強度との関係を得た。
第２図において、雑音電波の最大電界強度は、20〜30ｋ
Ｖ程度までは印加電圧の増加に伴って上昇するが、その
後さらに印加電圧を増加すると、飽和して変化が小さく
なる。そして、約40ｋＶを過ぎたところでやや傾きが大
きくなり、その後パルス状に大きく変化してから沿面フ
ラッシュオーバー（ＦＯ）に至ることがわかった。
Ｖ程度までは印加電圧の増加に伴って上昇するが、その
後さらに印加電圧を増加すると、飽和して変化が小さく
なる。そして、約40ｋＶを過ぎたところでやや傾きが大
きくなり、その後パルス状に大きく変化してから沿面フ
ラッシュオーバー（ＦＯ）に至ることがわかった。
従って、耐電圧試験時、雑音電波の最大電界強度を測定
することにより外部部分放電の状態を検出することがで
き、また最大電界強度のパスル状の変化を検出すること
により沿面フラッシュオーバーの発生を事前に予知する
ことができる。そして、最大電界強度がパルス状の変化
を示したらすぐに印加電圧の増加を止めることにより、
電気機器に致命的な損傷を生じさせる沿面フラッシュオ
ーバーを避けることができ、このときに電圧値が設計値
よりも低ければ、フラッシュオーバーに至る前に適当な
処置を施すこともできる。また、構造を変えながら上記
の耐電圧試験を繰り返すことにより、沿面フラッシュオ
ーバーを発生させない最適な開発も容易に行える。さら
にまた、沿面距離の適正化や電界集中の緩和などの対策
を施す必要がなく、耐電圧試験を効率良く円滑に行うこ
とができる。
することにより外部部分放電の状態を検出することがで
き、また最大電界強度のパスル状の変化を検出すること
により沿面フラッシュオーバーの発生を事前に予知する
ことができる。そして、最大電界強度がパルス状の変化
を示したらすぐに印加電圧の増加を止めることにより、
電気機器に致命的な損傷を生じさせる沿面フラッシュオ
ーバーを避けることができ、このときに電圧値が設計値
よりも低ければ、フラッシュオーバーに至る前に適当な
処置を施すこともできる。また、構造を変えながら上記
の耐電圧試験を繰り返すことにより、沿面フラッシュオ
ーバーを発生させない最適な開発も容易に行える。さら
にまた、沿面距離の適正化や電界集中の緩和などの対策
を施す必要がなく、耐電圧試験を効率良く円滑に行うこ
とができる。
なお、上記実施例では高電圧回転電機の固定子コイル巻
線２の耐電圧試験の場合について説明したが、この発明
はこれに限定されるものではなく、他の高電圧電機機器
にも適用できるのは勿論である。
線２の耐電圧試験の場合について説明したが、この発明
はこれに限定されるものではなく、他の高電圧電機機器
にも適用できるのは勿論である。
［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の電機機器の耐電圧試験
時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予
知方法は、印加電圧を増加させながら雑音電波を受信
し、雑音電波の電界強度を測定することによって外部部
分放電の状態を検出するとともに、電界強度がパルス状
に変化したのを検出することによって沿面フラッシュオ
ーバーの発生を予知するようにしたので、沿面フラッシ
ュオーバーの発生をより確実に防止して、電気機器の損
傷を防止することができるとともに、耐電圧試験を効率
良く円滑に行うことができるなどの効果を奏する。
時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予
知方法は、印加電圧を増加させながら雑音電波を受信
し、雑音電波の電界強度を測定することによって外部部
分放電の状態を検出するとともに、電界強度がパルス状
に変化したのを検出することによって沿面フラッシュオ
ーバーの発生を予知するようにしたので、沿面フラッシ
ュオーバーの発生をより確実に防止して、電気機器の損
傷を防止することができるとともに、耐電圧試験を効率
良く円滑に行うことができるなどの効果を奏する。
第１図はこの発明の一実施例による高電圧回転電機の固
定子コイル巻線の耐電圧試験の状態を示す要部断面説明
図、第２図は印加電圧と雑音電波の最大電界強度との関
係を示す特性線図である。 １……高電圧電源、２……固定子コイル巻線、３……コ
イル支え板、４……コイル支えブラケット、５……アン
テナ、６……電界強度測定装置。
定子コイル巻線の耐電圧試験の状態を示す要部断面説明
図、第２図は印加電圧と雑音電波の最大電界強度との関
係を示す特性線図である。 １……高電圧電源、２……固定子コイル巻線、３……コ
イル支え板、４……コイル支えブラケット、５……アン
テナ、６……電界強度測定装置。
Claims (1)
- 【請求項１】電気機器に用いられている固体絶縁物の耐
電圧試験時において、印加電圧を増加させながら雑音電
波を受信し、該雑音電波の電界強度を測定することによ
って外部部分放電の状態を検出するとともに、上記電界
強度がパルス状に変化したのを検出することによって沿
面フラッシュオーバーの発生を予知することを特徴とす
る電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電および沿面フ
ラッシュオーバー検出予知方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11480186A JPH0627764B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11480186A JPH0627764B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62273469A JPS62273469A (ja) | 1987-11-27 |
| JPH0627764B2 true JPH0627764B2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=14647028
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11480186A Expired - Fee Related JPH0627764B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 電気機器の耐電圧試験時の外部部分放電および沿面フラッシュオーバー検出予知方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627764B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4967158A (en) * | 1989-03-31 | 1990-10-30 | Hydro-Quebec | Portable detector device for detecting partial electrical discharge in live voltage distribution cables and/or equipment |
| JP6018011B2 (ja) * | 2013-04-05 | 2016-11-02 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 回転電機の絶縁検査装置 |
| CN103926515B (zh) * | 2014-05-01 | 2017-03-29 | 佛山市金卓诚机电设备有限公司 | 一种定子匝间耐压测试仪的辅助装置 |
| CN113009299B (zh) * | 2021-03-11 | 2023-08-22 | 国网陕西省电力公司电力科学研究院 | 一种电缆耐压和局部放电一体化试验系统及其操作方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5415149A (en) * | 1977-07-06 | 1979-02-03 | Fuji Electric Co Ltd | Abnormality supervisory equipment for electric machinery and apparatus |
| JPS5826387U (ja) * | 1981-08-17 | 1983-02-19 | 関 保 | 折り畳式雨傘防水ケ−ス |
| JPS6110781A (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-18 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 電気機器の異常検出装置 |
| JPS61100670A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-19 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 放射磁界検出装置 |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP11480186A patent/JPH0627764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62273469A (ja) | 1987-11-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |