JPS62238825A

JPS62238825A - 耐光性艶消ポリエステル繊維

Info

Publication number: JPS62238825A
Application number: JP7612686A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Betto; 別当　正浩; Shiro Murakami; 志朗村上; Takeshi Kitahara; 武司北原
Original assignee: Unitika Ltd
Current assignee: Unitika Ltd
Priority date: 1986-04-02
Filing date: 1986-04-02
Publication date: 1987-10-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、二酸化チタンにより艶消した耐光性ポリエス
テル繊維に関するものである。

（従来の技術）ポリエチレンテレフタレート繊維で代表されるポリエス
テル繊維は、優れた物理的、化学的性質を有し、衣料用
、産業用の資材として広く使用されている。

ポリエステル繊維は、ナイロン比べると耐光性が良好で
あるが、耐光性が要求される分野に使用するには耐光性
が十分でない。特にポリエステルに艶消剤として二酸化
チタンを配合するとこれが光増感剤として働き、耐光性
が悪くなる。

従来、二酸化チタンを配合したポリエステル繊維の耐光
性を改良する手段として、耐光剤を含有させることが提
案されており１例えば、モノカルボン酸又はフェノール
の第２銅塩（イギリス特許第１，０３３，９９９号）可
溶性のコバルト化合物（イギリス特許第１，１２１．２
２１号）、リンの酸素酸のマンガン塩又はコバルト塩（
東ドイツ特許第１０２，７１４号）。

紫外線吸収剤（特公昭４３−２３３２８号）等を含有さ
せることが提案されている。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、上記のような耐光剤を含有させても。

自動車のシートベルトやマット等の高度の耐光性が要求
される分野に使用する艶消ポリエステル繊維としては、
耐光性が不十分であった。

本発明は、高度の耐光性を有する艶消ポリエステル繊維
を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明の要旨は１次のとおりである。

二酸化チタンを含有したポリエステルからなる成分Ａを
実質的に二酸化チタンを含有しないポリエステルからな
る成分Ｂで被覆した複合繊維であって、成分Ａ、　Ｂの
少なくとも一方が紫外線吸収剤を含有していることを特
徴とする耐光性艶消ポリエステル繊維。

本発明におけるポリエステルは、特に限定されるもので
はないが、汎用性の点で、ポリエチレンテレフタレート
及びこれを主体とするポリエステルが好ましく、成分Ａ
と成分Ｂのポリエステルとは同一でも異なるものでもよ
い。

成分Ａに含有させる二酸化チタンは、アナターゼ型、ル
チル型の何れのでもよく１粒径が１μ以下、好ましくは
０．３〜０．５μのものが適当である。

そして、二酸化チタンの配合量は、成分ＡとＢ成分との
割合にもよるが、艶消効果及び製糸性を考慮すると、成
分Ａの０．０５〜１０重量％となるようにするのがよい
。

また１本発明における紫外線吸収剤としては。

次のようなものが挙げられるが、特にベンゾトリアゾー
ル系のものが好ましく用いられる。

２−（５−メチル−２−ヒドロキシフェニル）ベンゾト
リアゾール。

２−〔２−ヒドロキシ−３，５−ビス（α、α−ジメチ
ルベンジル）フェニルツー２Ｈ−ベンゾトリアゾール。

２−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−２−ヒドロキシフェニ
ル）ベンゾトリアゾール。

２−（３−ｔ−ブチル−５−メチル−２−ヒドロキシフ
ェニル）−５−クロロベンゾトリアゾール。

２−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−２−ヒドロキシフェニ
ル）−５−クロロベンゾトリアゾール。

２　　（３１５−ジーＬ−アミルー２−ヒドロキシフェ
ニル）ベンゾトリアゾール。

２−二トキシ−２′−エチルオキザリックアシッドビス
アニリド。

２−エトキシ−５−ｔ−ブチル−２′−エチルオキザリ
ソクアシソドビスアニリド。

紫外線吸収剤は、成分Ａ、Ｂの少なくとも一方に配合さ
れ、その配合量は、耐光性向上効果の点で、繊維の０．
０５〜２重量％が適当である。

本発明の繊維において、複合の形態は、成分Ａが芯部又
は島部となった芯鞘型又は海島型環、成分Ａを成分Ｂが
被覆した形態であればよい。そして、成分Ａと成分Ｂと
の割合は２重量比で５／９５〜７０／３０とするのが、
耐光性向上効果の点で、適当である。

本発明の繊維の製造は、常法に従って、溶融複合紡糸し
、延伸する方法で行うことができるが。

高速紡糸して延伸を省略する方法によって行ってもよい
。

また１本発明の繊維に、さらに耐熱剤もしくは耐酸化剤
を含有させることが好ましい。

耐熱剤もしくは耐酸化剤としは、ヒンダードフェノール
系の化合物が好ましく、具体例としは。

次のような化合物が挙げられる。

トリエチレングリコール−ビス−（３−ｔ−ブチル−５
−メチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオネート〕
。

、１．６−ヘキサンシオールービス（３−（３，５−ジ
−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオネー
ト〕。

２．４−ビス−（ｎ−オクチルチオ）−６−（４−ヒド
ロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルアニリノ）−Ｌ３．５
−　トリアジン。

ペンタエリスチル−テトラキス［３−（３，５−ジ−ｔ
−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）ブロビオネート〕
。

２．２−チオ−ジエチレン−ビス（３−（３，５−ジ−
ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオネート
〕。

オクタデシル−３−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒ
ドロキシフェニルシンプロピオネート。

２．２−チオ−ビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェ
ノール）。

Ｎ、Ｎ’−へキサメチレン−ビス（３，５−ジ−ｔ−ブ
チル−４−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド）。

３．５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシーベンジルフ
ォスフォネート・ジエチルエステル。

１．３．５−１−ジメチル−２，４，６−トリス（３゜
５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシベンジル）ベンゼ
ン。

（作　用）本発明の繊維が優れた耐光性を示す理由は、繊維の表面
部が二酸化チタンを含有しないポリエステルで構成され
ており、かつ紫外線吸収剤を含有しているため、二酸化
チタンを含有する芯部への光の到達が抑制されるためと
考えられる。また。

芯部に紫外線吸収剤が配合されている場合、これが二酸
化チタンによるポリエステルの光分解促進作用を抑制す
るものと考えられる。

（実施例）次に、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明す
る。

なお、耐光性は、スガ試験機９局製カーボンアークフェ
ードメーターＦ　Ａ　Ｌ　−３Ｈ型を使用し、糸条にブ
ラックパネル温度８３±２°Ｃで、３００時間光照射を
行い、光照射前の糸条に対する強度保持率を測定して評
価した。

また、ポリエステルの固有粘度は、フェノールとテトラ
クロロエタンとの等重量混合物を溶媒として、２０℃で
測定した値である。

また、各側で使用した紫外線吸収剤及び耐酸化剤は２次
の化合物である。

紫外線吸収剤２−〔２−ヒドロキシ−３，５−ビス（α、α−ジメチ
ルベンジル）フェニル）−２Ｈ−ベンゾトリアゾール耐酸化剤トリエチレングリコール−ビス−（３−ｔ−ブチル−５
−メチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオネート〕実施例１固を粘度１．２のポリエチレンテレフタレートに二酸化
チタン２．５重量％を添加したものを成分Ａとし、固有
粘度１．２のポリエチレンテレフタレートに紫外線吸収
剤０．２重量％及び耐酸化剤（１，２重量％を添加した
ものを成分Ｂとして、成分へと成分Ｂとの割合が重量比
で２０／８０で、成分Ａが芯部となった芯鞘型複合糸を
製造した。

この際、紡糸温度は３００℃とし、紡糸孔数３６個の紡
糸口金から紡出し、未延伸糸を巻き取った後。

延伸温度９５℃、延伸倍率４．０で延伸した。

得られた延伸糸は、　４２０ｄ／３６　ｆで１強度８．
５±０．５８／ｄ　、伸度２０〜２４％であった。

この延伸糸の耐光性試験における強度保持率は８５．５
％であった。

比較例１紫外線吸収剤を添加しなかった以外は、実施例１と同様
にして延伸糸を製造した。

得られた延伸糸の耐光性試験における強度保持率は７６
．０％であった。

比較例２二酸化チタン、紫外線吸収剤及び耐酸化剤を添加した固
有粘度１．２のポリエチレンテレフタレートのみから延
伸糸を製造した。

（ただし、繊維に対する二酸化チタン、紫外線吸収剤及
び耐酸化剤の量は実施例１の繊維と同じになるように調
整した。）得られた延伸糸の耐光性試験における強度保持率は７５
．０％であった。

実施例２固有粘度１．２のポリエチレンテレフタレートに二酸化
チタン２．５重量％、紫外線吸収剤０．５重遺％及び耐
酸化剤０．２重量％を添加したものを成分Ａとし、固有
粘度１．２のポリエチレンテレフタレートを成分Ｂとし
て、実施例１と同様にして延伸糸を製造した。

得られた延伸糸の耐光性試験における強度保持率は８４
．９％であった。

（発明の効果）本発明によれば、高度の耐光性を有する艶消ポリエステ
ル繊維が提供される。

特許出願人　　ユニチカ株式会社手続主甫正書岨発）１、事件の表示特願昭６１−７６１２６号２、発明の名称耐光性艶消ポリエステル繊維３、補正をする者事件との関係　特許出願人住　所　兵庫県尼崎市東本町１丁目５０番地名称（４５
０）ユニ亭力株式会社〒５４１住　所　大阪市東区北久太部町４丁目６８番地名称二二
亭？Ｉ枕ｖｃ会社特許部電話０６−２８１−５２５８　（ダイヤルイン）５、補
正の内容（１１明細書第２頁第１０行「ナイロン」を「ナイロン
に」と訂正する。

（２）同第４頁第５行「何れのでも」を「何れでも」と
訂正する。

（３）同第４頁第６行「０．３〜０．５μ」を「０．１
〜０．５μ」と訂正する。

（４）同第４頁第７〜８行「Ｂ成分」を「成分Ｂ」と訂
正する。

（５）同第６頁第１９行「ペンタエリスチル」を「ペン
タエリスリチル」と訂正する。

（６）同第７頁第１３行「・」を「−」と訂正する。

（７）同第６頁第１０行及び第９頁第６行ｒ［３−ｔ−
Ｊをｒ　（３−（３−ｔ−Ｊと訂正する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）二酸化チタンを含有したポリエステルからなる成
分Ａを実質的に二酸化チタンを含有しないポリエステル
からなる成分Ｂで被覆した複合繊維であって、成分Ａ、
Ｂの少なくとも一方が紫外線吸収剤を含有していること
を特徴とする耐光性艶消ポリエステル繊維。
（２）ポリエステルがポリエチレンテレフタレート又は
これを主体とするポリエステルである特許請求の範囲第
１項記載の繊維。
（３）紫外線吸収剤がベンゾトリアゾール系化合物であ
る特許請求の範囲第１項の繊維。
（４）成分Ａ中の二酸化チタン含有量が０．０５〜１０
重量％、繊維中の紫外線吸収剤の含有量が０．０５〜２
重量％であり、成分Ａと成分Ｂとの割合が重量比で５／
９５〜７０／３０である特許請求の範囲第１項記載の繊
維。