JPH0450310A - 耐光性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維 - Google Patents
耐光性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維Info
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Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明はポリフェニレンサルファイド繊維に関する。詳
しくは、太陽光や紫外線に長時間曝されても変褪色と強
度低下の少ない、耐光剤に優れたポリフェニレンサルフ
ァイド繊維に関するものである。
しくは、太陽光や紫外線に長時間曝されても変褪色と強
度低下の少ない、耐光剤に優れたポリフェニレンサルフ
ァイド繊維に関するものである。
（従来の技術）
ポリフェニレンサルファイド（以下ｐ ｐ ｓ ト略記
）は耐熱性、耐薬品性に優れたポリマーであり、成形樹
脂として電気・電子分野、自動車分野、機械分野等に利
用されている。繊維化についても、特開昭５２−３０６
０９号、特開昭５８２０４０４７号、特開昭５７−１４
３５１８号等々古くから多くの提案がなされている。Ｐ
ＰＳ系の高強力化、操業性向上についても特開平１−２
２９８０９号、特開平１−２３９１０９号等々に提案さ
れている。又耐疲労性改善としては、異方性芳香族ポリ
エステルを芯部に、ＰＰＳを鞘部にした芯鞘型複合繊維
が特開平１−２２９８１６号等に、導電粉末を含むポリ
マーを芯部に、ＰＰＳを鞘部にした除電性能を有する芯
鞘型複合繊維が特開昭６３−９２７２４号に提案されて
いる。
）は耐熱性、耐薬品性に優れたポリマーであり、成形樹
脂として電気・電子分野、自動車分野、機械分野等に利
用されている。繊維化についても、特開昭５２−３０６
０９号、特開昭５８２０４０４７号、特開昭５７−１４
３５１８号等々古くから多くの提案がなされている。Ｐ
ＰＳ系の高強力化、操業性向上についても特開平１−２
２９８０９号、特開平１−２３９１０９号等々に提案さ
れている。又耐疲労性改善としては、異方性芳香族ポリ
エステルを芯部に、ＰＰＳを鞘部にした芯鞘型複合繊維
が特開平１−２２９８１６号等に、導電粉末を含むポリ
マーを芯部に、ＰＰＳを鞘部にした除電性能を有する芯
鞘型複合繊維が特開昭６３−９２７２４号に提案されて
いる。
ＰＰＳ繊維は耐熱、耐酸、耐アルカリ、耐有機溶剤性に
優れているが、通常の紡糸方法ではポリエステル糸より
も低強度であり、又耐疲労性が不良、静電気を帯電し易
い等々の欠点があり、上記の提案はこれらＰＰＳ繊維の
欠点を改善する為のものである。
優れているが、通常の紡糸方法ではポリエステル糸より
も低強度であり、又耐疲労性が不良、静電気を帯電し易
い等々の欠点があり、上記の提案はこれらＰＰＳ繊維の
欠点を改善する為のものである。
しかしＰＰＳ繊維は同時に耐光性が悪いという欠点も有
している。即ち紫外線の暴露下では、暗褐色への変色が
著しく且つ強伸度の低下が極めて大きいのであるが、こ
の光劣化性を改善しようとする提案はまだ無かったので
ある。
している。即ち紫外線の暴露下では、暗褐色への変色が
著しく且つ強伸度の低下が極めて大きいのであるが、こ
の光劣化性を改善しようとする提案はまだ無かったので
ある。
（発明が解決しようとする問題点）
本発明は、耐光性に乏しいＰＰＳ繊維の持つ欠点を改善
し、高強度のＰＰＳ繊維を提供せんとするものである。
し、高強度のＰＰＳ繊維を提供せんとするものである。
（問題点を解決するための手段）
本発明の耐光性に優れたＰＰＳ繊維は、下記の構造式の
紫外線吸収剤を０，１〜３重量％含有するＲ２ 族
、芳香族基） 本発明で使用されるＰＰＳは、構成単位の９０％以上が
Ｐ−フヱニレンサルファイド単位であり、又３２０℃の
溶融温度で剪断速度が１０３ｓ ｅ ｃの時の溶融粘度
が１０００〜２０００ポイズが好適である。
紫外線吸収剤を０，１〜３重量％含有するＲ２ 族
、芳香族基） 本発明で使用されるＰＰＳは、構成単位の９０％以上が
Ｐ−フヱニレンサルファイド単位であり、又３２０℃の
溶融温度で剪断速度が１０３ｓ ｅ ｃの時の溶融粘度
が１０００〜２０００ポイズが好適である。
本発明に用いる紫外ｖＡ吸収剖は、下記の構造式ベンゾ
トリアゾール系の化合物である。下記の構造式中、ＲＩ
、 Ｒｚ はＨ又はＣ１〜Ｃ１゜の脂肪族。
トリアゾール系の化合物である。下記の構造式中、ＲＩ
、 Ｒｚ はＨ又はＣ１〜Ｃ１゜の脂肪族。
芳香族基
である。特にＲ２はｔ−ブチル基、ベンジル基、２−フ
ェニル−２−プロピル基が好ましい。該紫外線吸収剤の
粉末を、溶融紡糸前のＰＰＳチップまかはＰＰＳ粉末に
混合した後、溶融紡糸する。
ェニル−２−プロピル基が好ましい。該紫外線吸収剤の
粉末を、溶融紡糸前のＰＰＳチップまかはＰＰＳ粉末に
混合した後、溶融紡糸する。
紫外線吸収剤の混合量は０．１〜３重量％である。
０．１重量％未満では耐光性の効果はほとんど無く、３
重量％を超えると効果はほぼ飽和し、紡糸性が不良にな
ることがある。０．２５〜２重量％がより好ましい、紫
外線吸収剤を混合したＰＰＳを熔融し、口金孔から押し
出す再の剪断速度は通常５００〜１５００ｓｅｃ−’、
特に８００〜１２００ｓｅｃ−’前後が好ましい。
重量％を超えると効果はほぼ飽和し、紡糸性が不良にな
ることがある。０．２５〜２重量％がより好ましい、紫
外線吸収剤を混合したＰＰＳを熔融し、口金孔から押し
出す再の剪断速度は通常５００〜１５００ｓｅｃ−’、
特に８００〜１２００ｓｅｃ−’前後が好ましい。
巻取の方法は通常コンベンショナル紡糸〜延伸でも良い
が、スピンドロ一方式が好ましい。スピンドローに於て
は、紡糸ドラフト（口金孔での押出し速度に対する引取
り速度の比）を１０〜５０程度に低くし、延伸倍率を大
きくする方が高強度糸が得られ好ましい、又、寸法安定
化の為、得られた延伸糸を定長又は弛緩状態で熱処理す
るのが好ましい、即ち産資用には沸水収縮律が３％以下
とするのが好ましいからである。
が、スピンドロ一方式が好ましい。スピンドローに於て
は、紡糸ドラフト（口金孔での押出し速度に対する引取
り速度の比）を１０〜５０程度に低くし、延伸倍率を大
きくする方が高強度糸が得られ好ましい、又、寸法安定
化の為、得られた延伸糸を定長又は弛緩状態で熱処理す
るのが好ましい、即ち産資用には沸水収縮律が３％以下
とするのが好ましいからである。
紡糸により得るＰＰＳの繊維の太さについては、特に限
定すべきのは無いが、バグフィルタ−等のフィルターや
衣料に用いる場合は単糸繊度が１〜４ｄであることが好
ましい。
定すべきのは無いが、バグフィルタ−等のフィルターや
衣料に用いる場合は単糸繊度が１〜４ｄであることが好
ましい。
本発明の好適な実施態様を整理して記しておく。
ピ） 単糸繊度が１〜４ｄである特許請求の範囲第１項
記載の繊維。
記載の繊維。
（財） カーボンアークのフェードメーター８３℃、４
００時間照射後の強度が３ｇ／ｄ以上で且つ照射前後の
強度保持率が６５％以上である特許請求の範囲第１項記
載の繊維。
００時間照射後の強度が３ｇ／ｄ以上で且つ照射前後の
強度保持率が６５％以上である特許請求の範囲第１項記
載の繊維。
（実施例）
東しフィリップス社ＰＰＳ粉末（品番Ｅ２４８０）に下
記構造式のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤（Ａ）
、 （Ｂ）を各々所定量混合し、エクスドウルーダ−３
２０℃で溶融混練し、０．２５ｍｍφ×４８ホールの口
金孔よた４０ｇ／分で押スピンドロー機で引取り、延伸
、捲取った。第１ゴデフトローラーの周速は４５０ｍ／
分で温度１００℃、第２ゴデツトローラーの周速は１８
２０ｍ／分（延伸倍率４．０５ ）で温度１２５℃とし
た。−得られた紫外線吸収剤種、混合量を変えた各々の
ＰＰＳ繊維をＤ処理機で０．９５の倍率、１５０℃で弛
緩熱処理し、１２種のＰＰＳ繊維２００ｄ／４８ｆを得
た。
記構造式のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤（Ａ）
、 （Ｂ）を各々所定量混合し、エクスドウルーダ−３
２０℃で溶融混練し、０．２５ｍｍφ×４８ホールの口
金孔よた４０ｇ／分で押スピンドロー機で引取り、延伸
、捲取った。第１ゴデフトローラーの周速は４５０ｍ／
分で温度１００℃、第２ゴデツトローラーの周速は１８
２０ｍ／分（延伸倍率４．０５ ）で温度１２５℃とし
た。−得られた紫外線吸収剤種、混合量を変えた各々の
ＰＰＳ繊維をＤ処理機で０．９５の倍率、１５０℃で弛
緩熱処理し、１２種のＰＰＳ繊維２００ｄ／４８ｆを得
た。
各々のＰＰＳ繊維を５ｃｍ巾のアルミそラム板にすき間
なく並べて捲き付けた後、カーボンアーり・フェードメ
ーター８３℃で４００時間照射した。照射前後のＰＰＳ
繊維の色差、強伸度を測定した。強伸度はテンシロンを
用いて測定した。結第１表より、ヘンシトリアゾール系
の紫外線吸収剤（Ａ） （Ｂ）を０．１〜３重量％混合
したＰＰＳ繊維は、強度保持性、色調保持性が、大きく
改善されることが判る。特にフェードメーター８３℃、
４００時間後の強度３ｇ／ｄ、強度保持率６５％以上、
且つ紡糸を安定させるにはベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤を０．２５〜２重量％混合するのがより好ましい
ことが判る。
なく並べて捲き付けた後、カーボンアーり・フェードメ
ーター８３℃で４００時間照射した。照射前後のＰＰＳ
繊維の色差、強伸度を測定した。強伸度はテンシロンを
用いて測定した。結第１表より、ヘンシトリアゾール系
の紫外線吸収剤（Ａ） （Ｂ）を０．１〜３重量％混合
したＰＰＳ繊維は、強度保持性、色調保持性が、大きく
改善されることが判る。特にフェードメーター８３℃、
４００時間後の強度３ｇ／ｄ、強度保持率６５％以上、
且つ紡糸を安定させるにはベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤を０．２５〜２重量％混合するのがより好ましい
ことが判る。
（発明の効果）
本発明の耐光性に優れたＰＰＳ繊維は、元々耐熱、耐薬
品性にも優れている為、欧州の如き酸性雨に曝され且つ
屋外日光に長時間曝される場所で用いるシート材、壁側
等に好適に用いることが出来る。又溶接作業者用の衣料
や、酸、アルカリ、有機溶媒を扱う作業者の衣料として
も好適である。
品性にも優れている為、欧州の如き酸性雨に曝され且つ
屋外日光に長時間曝される場所で用いるシート材、壁側
等に好適に用いることが出来る。又溶接作業者用の衣料
や、酸、アルカリ、有機溶媒を扱う作業者の衣料として
も好適である。
Claims (1)
- （１）下記構造式の紫外線吸収剤を０．１〜３重量％含
有することを特徴とする耐光性に優れたポリフェニレン
サルファイド繊維。 ▲数式、化学式、表等があります▼ （Ｒ＿１、Ｒ＿２：Ｈ又はＣ＿１〜Ｃ＿１＿０の脂肪族
、芳香族基）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15834590A JPH0450310A (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 耐光性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15834590A JPH0450310A (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 耐光性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0450310A true JPH0450310A (ja) | 1992-02-19 |
Family
ID=15669616
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15834590A Pending JPH0450310A (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 耐光性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0450310A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002066548A1 (fr) * | 2001-02-21 | 2002-08-29 | Toray Industries, Inc. | Article en sulfure de polyphenylene |
| CN100398588C (zh) * | 2001-02-21 | 2008-07-02 | 东丽株式会社 | 聚苯硫醚构件 |
| CN102477594A (zh) * | 2010-11-25 | 2012-05-30 | 东丽纤维研究所（中国）有限公司 | 一种聚苯硫醚纤维及其生产方法 |
| CN105696102A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-06-22 | 苏州金泉新材料股份有限公司 | 由聚苯硫醚粉料直接熔融挤出制备聚苯硫醚短纤的方法 |
-
1990
- 1990-06-15 JP JP15834590A patent/JPH0450310A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002066548A1 (fr) * | 2001-02-21 | 2002-08-29 | Toray Industries, Inc. | Article en sulfure de polyphenylene |
| CN100398588C (zh) * | 2001-02-21 | 2008-07-02 | 东丽株式会社 | 聚苯硫醚构件 |
| KR100855913B1 (ko) * | 2001-02-21 | 2008-09-02 | 도레이 가부시끼가이샤 | 폴리페닐렌술피드 부재 및 그 제조방법 |
| US8097048B2 (en) | 2001-02-21 | 2012-01-17 | Toray Industries, Inc. | Polyphenylene sulfide member and method for producing the same |
| CN102477594A (zh) * | 2010-11-25 | 2012-05-30 | 东丽纤维研究所（中国）有限公司 | 一种聚苯硫醚纤维及其生产方法 |
| CN105696102A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-06-22 | 苏州金泉新材料股份有限公司 | 由聚苯硫醚粉料直接熔融挤出制备聚苯硫醚短纤的方法 |
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