JPS62236139A - 水平配向磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 平板面に対して垂直方向の磁化容易軸を有する平板状磁
性粉たとえばバリウムフェライトを含む磁性塗膜面に対
して平行方向の磁場を印加して形成したいわゆる水平配
向磁気記録媒体の製造方法。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、磁化容易軸を基板面に対してほぼ平行方向に
配向させた平板状磁性粉、たとえばバリウムフェライト
を、磁性膜中に含むいわゆる水平配向磁気記録媒体の製
造方法に関する。

〔従来の技術〕

第２図に示すような平板状磁性粉は、基板蚤回転させる
ときに磁性塗膜中で板面が基板面に対して平行方向に配
列し易い、従ってその磁化容易軸２は基板面に対して主
として垂直方向に配向している。

これに反して、磁性粉の磁化容易軸が基板面に対して平
行方向に配向（以下水平配向という）している場合は、
リングヘッドが切る磁束はほとんど水平成分である。第
３図に示すように検出される磁束は破線１１のような正
規分布を示す。

しかし、磁化容易軸が基板面に対して垂直方向に配向し
ている場合は、一点破線１２のように対称的非正規分布
を示す。実際の垂直配向バリウムフェライＨｆｔ気ディ
スクには水平成分が若干存在するので、破線１１と一点
破線１２とが合成されて、実線１３のように検出波形が
変形するとともに、ピーク値が原点よりずれて現れるの
で補正が必要であり、検出信号を遅延回路や減衰器など
からなる補正回路に通して波形処理を行わなければ記録
・再生を行うことは難しい。なお実質的な記録密度が小
さくなり、再生出力も小さい。

これらのことから六方晶系のバリウムフェライトは高密
度化には有効であることは判ってはいるが、垂直配向磁
気記録媒体として実用化されるには到っていない。また
水平配向磁性膜は形成が困難であるので、実現されてい
ない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

平板面に対して垂直方向の磁化容易軸を有する平板状磁
性粉を含む磁性塗膜面に対して平行方向の磁場を印加し
て形成したいわゆる水平配向磁気記録媒体を容易に製造
する方法を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は、平板面に対して垂直方向の磁化容易軸を
有する平板状磁性粉を含む磁性塗料を塗布した非磁性基
板の基板面に対して平行方向の磁場のみを印加して磁性
膜を形成する磁気記録媒体の製造方法によって解決する
ことができる。

〔作　用〕

本発明で使用する平板状磁性粉は板状比（長径ａ対厚み
ｂ）３．５以上が適当である。いわゆる水平配向磁気記
録媒体は、磁性膜のなかで平板状磁性粉がその磁化容易
軸を基板面に対してほぼ平行方向に配向（以下、水平配
向という）し、磁性粉の板面が基板に対して垂直に配列
させろには、磁性塗料を塗布した基板面に対して平行方
向の磁場を印加することによって製造することができる
。

ディスクを回転させて、磁性塗膜を形成するときは、周
速が０．７　ｍ　／　ｓを超えると、磁性粉の配向方向
が水平より著しくずれる恐れがある。

次の実施例では、バリウムフェライトについて説明した
が、ストロンチウムフェライトを磁性粉としても同様に
水平配向磁気ディスクを製造することができる。

〔実施例〕

大方品系のバリウムフェライトは板状比（長径ａ対厚み
ｂ）が約１０であって平均長径約０．２μｍ、厚み約０
．０２μｍであり、第１表に示す組成の磁性塗料を調製
した。

第１表 ゞの　　　　　　　（。） 磁性粉（バリウムフェライト）５５ エポキシ樹脂　　　　　　　　　　　３゜フェノール樹
脂　　　　　　　　　　１０アクリル樹脂　　　　　　
　　　　　　　５シンナー　　　　　　　　　　　　４
２０この磁性塗料の塗布工程、バリウムフェライト第１
図に示すように基板の回転数を変化させ、水平配向およ
び乾燥の工程では基板面に対して平行方向の磁場を印加
した。すなわち、スビンコートした後に、２〜．５ｒｐ
ｌＩと低速で回転させながら基板面に対して水平磁場４
　ｋｏｅを印加して、膜厚０．５μｍの水平配向磁気デ
ィスクを製造した。

この水平配向磁気ディスクについて、ギャップ長ｇｔｔ
＝ｏ、２ｔｔｍのＭ　ｎ　−Ｚ　ｎリングヘッドを使用
して測定した記録再生特性値として、再生出力、限界記
録密度、ピークシフト±１０％のときの記録密度、およ
び同一書込み電流値ＩＷ＝３５ｍＡで１５／３０ｋＦＲ
ＰＩを重ね書きしたときのオーバライド値（前歴特性）
を第２表（Ａ）に示す。なお、比較のために、同様な磁
性膜を塗布したが、本発明とは異なって回転中に垂直磁
場を印加した従来の垂直配向磁気ディスクの対応する特
性値（Ｂ）も第２表に示す。

以下余白 第２表 気ディスクの特性値 （Ａ）水平配向　　（Ｂ）垂直配向 再生出力　　　　磁気ディスク　　磁気ディスク（ｍＶ
）　　　　　　　　　０．８２　　　　　　　０．４５
〔発明の効果〕 本発明の水平配向磁気記録媒体は、リングヘッドを使用
して測定したとき、従来の垂直配向磁気ディスクと比べ
て、再生出力が大きく、またピークシフトまで考慮した
記録密度も大きく、さらに前歴特性も良好である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による水平配向磁気ディスクの製造工程
図であり、 第２図は平板状磁性粉の斜視図であり、第３図は磁性膜
のリングヘッド検出波形模式図である。 ｌ・・・平板状磁性粉、　　２・・・磁化容易軸、１１
・・・水平配向磁性膜、１２・・・垂直配向磁性膜、１
３・・・実際の垂直配向磁性膜、 ａ・・・長径、　　　　　　　ｂ・・・厚み。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、平板面に対して垂直方向の磁化容易軸を有する平板
   状磁性粉を含む磁性塗料を塗布した非磁性基板の基板面
   に対して平行方向の磁場のみを印加して磁性膜を形成す
   る磁気記録媒体の製造方法。 ２、磁性塗料の塗布工程においては磁場を印加せず、磁
   性粉の水平配向および塗膜の乾燥工程において、基板面
   に対して平行方向の磁場を印加する、特許請求の範囲第
   １項記載の方法。 ３、円板状の基板を、０．７ｍ／ｓを超えない周速で回
   転させ、 （イ）平板状磁性粉を含む磁性塗料の塗布工程において
   は、磁場を加えず、 （ロ）磁性粉の配向工程においては、塗布工程における
   より、基板の回転を遅くして基板面に対して平行方向の
   磁場を印加し、これによって磁性粉の磁化容易軸が基板
   面と対して平行するように磁性粉を配向させ、 （ハ）塗膜の乾燥工程において、基板を回転させながら
   基板面に対して平行方向の磁場を印加して、塗膜を乾燥
   させる、 工程を含む特許請求の範囲第１または２項記載の方法。 ４、平板状磁性粉が六方晶系のバリウムフェライトまた
   はストロンチウムフェライトである、特許請求の範囲第
   １〜３項のいずれかに記載の方法。