JPS6223364Y2

JPS6223364Y2 -

Info

Publication number: JPS6223364Y2
Application number: JP7528683U
Authority: JP
Priority date: 1983-05-18
Filing date: 1983-05-18
Publication date: 1987-06-15
Also published as: JPS59178906U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、化粧用コンパクトに係る。

この種のものに、化粧料とパフとを個別に収容
するものが知られている。

本案は、斯る化粧用コンパクトにおいて、操作
を容易にし、外観を美麗にし、且つ、構造を簡潔
にして、安価に提供できるようにしようとするも
のである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、平面形状四角の身、２は、
該身の上半部に配した中皿、３は、身１及び中皿
２の上に重ねた蓋であり、これらは後部で１つに
枢着４している。５は、身の外側に蓋の係止並び
に中皿及び蓋の押上げを得べく装着した摺動片で
ある。これらの部材は、いずれも適宜合成樹脂か
ら成る。

身１は、前面乃至両側面の上半部を一段没入さ
せてコ字状に窪み１１を形成し、両側面の窪み部
分に前後方向に案内突条１２，１２を設け、ま
た、前面中央の窪み部分に切欠１４を設けると共
に、前面中央の下半部にその窪み及び切欠と連通
する指入れ凹部１３を形成している。

中皿２は、円形の収容部２１の周縁から身１の
上端に適合する方形の外向きフランジ２２を突設
して、該フランジを以て身１に載せ、フランジ２
２の前部の下面中央に斜め前方に面する傾斜カム
面２４を有するカム片２３を付設している。

蓋３は、両側縁後部に斜め前方に面する斜面３
２，３２を備えたカム接触子３１，３１を垂設
し、前部の下面中央から（中皿２の外側で）後面
を係合面とする係合突片３３を垂設しており、ま
た、内面に鏡６を貼着している。

摺動片５は、身１の上記窪み１１に適合するコ
字状に形成し、両側部の内面に身の案内突条１
２，１２と摺動自在に嵌合する案内凹溝５１，５
１を形成して、その窪み１１に押込み可能に嵌合
し、両側部の後端に斜め上方に面して蓋３の上記
カム接触子３１，３１の斜面３２，３２と接する
傾斜カム面５２，５２を設けており、該傾斜カム
面とそのカム接触子３１，３１とで、摺動片の押
込みに伴い蓋３を押し上げるカム手段ｍを構成し
ている。

また、摺動片５は、前部の内面中央に、後方へ
コ字状に突出して身１の上記切欠１４内に可動に
入り込み、且つ、中皿２の上記カム片２３の傾斜
カム面２４と接するカム接触片５３を設けてお
り、該カム接触片とそのカム片２３とで、摺動片
の押込みに伴い中皿２を押し上げるカム手段ｎを
構成している。

更に摺動片５は、そのカム接触片５３の前面
に、蓋３の上記係合突片３３と係合する係合突条
５４を突設しており、該係合突条とその係合突片
３３との係合で、摺動片の押し込みに伴い離脱す
る係合手段ｐを構成している。

如上の構成であり、身１にはパフＡを中皿２に
は化粧料Ｂを収容するが、化粧に当つては、摺動
片５の前部中央を指で押し込めば、係合突条５４
が後退して係合手段ｐの係合が解除され、同時
に、後端の傾斜カム面５２，５２が後方へ移動し
て蓋３側のカム手段ｍが作用し、カム接触子３１
が押し上げられて蓋３が上昇し、且つ、前部内面
のカム接触片５３が後方へ移動して中皿２側のカ
ム手段ｎが作用し、傾斜カム面２４を以てカム片
２３が押し上げられて中皿２が上昇する。而し
て、蓋３側のカム手段ｍが後部にあるので、蓋３
は大きく上昇し、中皿２側のカム手段ｎが前部に
あるので、中皿２はわずかに上昇する。そこで、
蓋３を指で十分に押し開け、中皿２を適度に引き
上げて身１内のパフＡを取り出し、中皿２を降し
てパフＡに中皿２内の化粧料Ｂを付着させ、これ
を蓋３の鏡６を見ながら顔面へ塗着する。

化粧後は、蓋３を押し下げて閉じればよいが、
上述の中皿２を降したときに下方へ力がかかる
と、中皿２のカム手段ｎが逆作用して摺動片５が
前進し、これに蓋３の下降によるこれのカム手段
ｍも加わるので、摺動片５が元位置に復帰し、蓋
３の係合突片３３が摺動片５の係合突条５４へ係
合して、係合手段ｐが再び係合状態となる。

本案によれば、摺動片５の押込みで、蓋３を係
止する係合手段ｐを解除すると同時に、後部の蓋
３のカム手段ｍで蓋３を大きく、且つ、前部の中
皿２のカム手段ｎで中皿２を小さく上昇させるこ
とができ、身１と中皿２とにパフと化粧料とを個
別に収容しても、パフの取出しも化粧も容易に行
え、また、化粧後は蓋３を押し下げるだけでよ
く、従つて、操作が極めて容易に行える。

また、構成を簡潔にでき、製作も容易であり、
安価に提供でき、そして、外観を美麗にでき、心
地よく使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、縦断側面図、第３図は、縦断正面図、第
４図は、蓋を開いた状態での截断斜視図、第５図
は、同側面図である。１……身、２……中皿、３……蓋、５……摺動
片、６……鏡、ｍ，ｎ……カム手段、ｐ……係合
手段。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

身１内の上半部に中皿２を配し、該身及び中皿
の上に蓋３を重ねて、これらを後部で１つに枢着
４し、身１の前部乃至両側に前方から押込みでき
る摺動片５を装着し、該摺動片の後部と蓋３の後
部との間に摺動片の押込みで蓋を上昇させるカム
手段ｍを講じ、また、蓋３の前部と摺動片５の前
部との間に摺動片の押込みで離脱できる係合手段
ｐを講じ、更に、中皿２の前部と摺動片５の前部
との間に摺動片の押込みで中皿を上昇させるカム
手段ｎを講じたことを特徴とする化粧用コンパク
ト。