JPS62231748A - 難燃性積層板の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に電子・電気産業分野における電子部品、
電気機器等に用いられる難燃性積層板に関するものであ
る。その目的とするところは、含浸性、打扱き加工性、
耐水性などが優れた難燃性積層板を提供することでおる
。

〔従来の技術及び発明が解決しＪ：うとする問題点〕従
来、積層板を製造する方法には、熱硬化性樹脂を有機溶
剤で希釈し、基材に含浸し、熱圧成形を行なって積層板
を製造する方法が行われている。

この場合、基板に樹脂ワニスを含浸しやずくするため、
ワニス粘度を調整しているが、この粘度調整には、メタ
ノール、アセトン、１〜ルエンなどの可燃性有機溶剤を
用いて希釈している。

そのため、プリプレグを製造する工程において、含浸し
た基材から有機溶剤を除去り−る工程（乾燥工程）が必
要である。しかも含浸用ワニスに有機溶剤を使用するた
め、経済性、安全性１作業環境などの諸問題がある。

このたのめ、現在積層板業界では、安全性。

省資源や生産性向上などを目的としたワニスの無）６剤
化ハイソリッド化が大ぎな課題となっている。

また、本発明者は先に一般式［１１ ［式中、Ｒは水素原子あるいは炭素数３〜４のアルキル
基、ｎは１〜３の整数］ で示される臭素化アルキルフェニルモノグリシジルエー
テル類を含有する難燃性堆積物（特開０８６０−２５０
０２４号その他）を提供し積層板袋界が求めているハイ
ソリッド化は可能になることを見出した。しかし、近年
、高密度実装プリント配線板の技術が進展すると共に、
加工特性（例えば、低温時の打扱き特性１寸法安定性な
ど）が重要になってきた。このため、耐熱性が優れ、か
つ可塑作用を有し、ハイソリッド化が可能な難燃祠の開
発が要求されてきた。

本発明は、上記の諸問題を解決すべく鋭意検討の結果、
本発明に至った。

〔発明を解決するための手段および作用〕本発明の要旨
とする所は 熱硬化樹脂に一般式［Ｉ］ ［式中Ｒは、水素原子あるいは炭素数１〜１５のアルキ
ル基、ｎ　ｌは１〜３の整数］ で示される臭素化フェニルモノグリジルエーテル類と、
一般式［１１］ ［式中ｎ２．ｒ１３はそれぞれ１〜５の整数］で示され
る臭素化ジフェニルエーテルを必須成分とすることを特
徴とＴＩ−る難燃性積層板の製造法に存するものである
。

次に本発明をざらに詳しく説明する。本発明に用いる熱
硬化性樹脂としては、フェノール・ノボラック樹脂、レ
ゾール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリエステル樹脂などを挙げることができる。その単一
あるいは併用系で使用すること・し可能である。

前出の一般式［Ｉ］で示される臭素化アルキルフェニル
七ノグリシジルエーテル類と、前出の一般式［ＩＩ］で
示される臭素化ジフェニルエーテルを必須成分としたも
のは、低温で、低粘度の液体である。

この混合物は、難燃性で、熱硬化性樹脂と反応する反応
性希釈剤を含有するため、安全性や経済性に優れた特ｍ
を右する化合物である。

従来の難燃化剤は低温時に晶析する問題があったが、本
発明によりこの欠点は解消される。

本発明で使用される臭素化アルキルフェニルモノグリシ
ジルエーテル類としては、２．６−ジプロモー４−メチ
ルフェニルモノグリシジルエーテル、４．６−ジプロモ
ー２−メチルフェニルモノグリシジルエーテル、２．６
−ジプロモー４−インプロピルフェニルモノグリシジル
エーテル、２，６−ジプロモー４−フェニルモノグリシ
ジルエーテル等を挙げることができる。一般式［ＩＩ］
で示される臭素化ジフェニルエーテルとしては、デトラ
ブロモジフェニルエーデル、ヘキリ°ブロモジフェニル
エーテル、デカブロモジフェニルエーテル等を挙げるこ
とができる。これらの臭素化したジフェニルエーテル体
は、単一では固体あるいは室温でペースト状であるが、
臭素化アルキルフェニルモノグリシジルエーテル類と臭
素化ジフェニルエーテルを任意に混合することにより、
低温でも流動性を示し、臭素含有率を上げ、難燃効果を
高める事ができる。そのため、物性低下が認められない
特徴を右する。又、アル：１ニル基とジフェニル骨格を
有するため、可塑効果があり、打Ｉ友き加工性に優れた
耐熱性の難燃性積層板が１ｑられる特徴を有する。臭素
化アルキルフェニルモノグリシジルエーテル類と、臭素
化ジフェニルエーテルの配合比は、目的とする希釈効果
や可塑効果に応じて選択できる。ざらに他の難燃化剤を
併用することもできる。

本発明以外の難燃化剤としては、口汰き特性、電気特性
等の物性低下を示さない難燃化剤であれば使用すること
ができる。熱硬化性樹脂や、希釈剤との反応性を有する
難燃化剤が好都合でおる。難燃化剤としては、無水クロ
レンド酸、デトラブロム無水フタル酸、ジー（ポリオキ
シエチレン）−ヒドロキシメチルホスフォネート。

トリス（３，４−ジブロムプロピル）ホスフェート。

テトラキス（ヒドロキシメチル）ホスフｌニウムク「」
ライド、ジブ［１モネオペンチルグリコール、テ１〜ラ
ブ口モジフェニルエーテル、テ１〜ラブロモヒスフェノ
ールＡ、テトラブロモごスフエノールへグリシジルエー
テルなどを挙げることもできる。単一あるいは混合系で
使用することもできる。

高臭素化ジフェニルエーテルを使用する場合には、臭素
化アルキルフェニルモノグリシジルエーテルの配合比率
を高める必要があり、その比は高臭素化ジフェニルエー
テル１０部に対して、臭素化アルキルフェニルモノグリ
シジルエーテル類が１〜５００部である。臭素化アルキ
ルフェニルモノグリシジルエーテルの配合比が１部以下
であると、希釈効果が低くなり、５００部以上であると
難燃効果が下るため好ましくない。

本発明に用いる積層板用基材としては、ガラス、アスベ
ス１〜等の無は繊維や織イ５．不織イ「や紙などの基材
等の積層板用基材仝般である。

〔実施例および発明の効果〕

以下、本発明を実施例によって詳細に説明すするが、本
発明は、実施例によって限定されるものではない。

［実施例１〜４］ 攪拌機、還流冷却器及び温度削付きの反応装置に桐油２
２０９．フェノール３８０１水２５ｇ、パラトルエンス
ルホン酸２ｇを８２合して８０〜８５℃にて３時間反応
させ、次いでこの油変性反応物６２７ｇに３７％ホルマ
リン３２０９とトリエチルアミン１３ｒＩＩ！を加えて
８５〜９０℃で８０分反応させて第一段目の反応を終え
、その模この反応物に２５％アンモニア水１８ＩｎＩｌ
を加えて８０℃にて１時間反応さｕ１桐油変性レゾール
樹脂を作り、これを減圧下で脱水した後、メタノールで
６０徂但％になるように加えてワニスＡとした。これに
表１記載の臭素化アルキルフェニルモノグリシジルエー
テル類と臭素化ジフェニルエーテルを配合した樹脂を作
った。この樹脂ワニスＥを厚さ０．２８ｍのクラフト紙
に含浸、乾燥してプリプレグを１ニア、このプリプレグ
８枚を虫ね合ヒ、成形圧１００Ｋｌ／ａｔｒ成形温度１
６０℃で９０分間積層成形して難燃性紙フェノール積層
板を得た。

樹脂配合組成を表−１に示すと共にその難燃性積層板の
物性を表−２に示す。

［比較例１〜２］ 実施例１〜４で合成した樹脂Ａに、実施例１〜４で用い
た以外の難燃剤を配合した樹脂ワニスＥを用いて実施例
１〜４で示した方法で、難燃性フェノール積層板を得た
。その時、ワニス組成は表−１に示した。又、積層板の
物性結果については、表−２に示した。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 熱硬化樹脂に一般式［ I ］ ▲数式、化学式、表等があります▼［ I ］ ［式中Ｒは、水素原子あるいは炭素数１〜１５のアルキ
   ル基、ｎ＿１は１〜３の整数］ で示される臭素化フェニルモノグリジルエーテル類と、
   一般式［II］ ▲数式、化学式、表等があります▼［II］ ［式中ｎ＿２、ｎ＿３はそれぞれ１〜５の整数］で示さ
   れる臭素化ジフェニルエーテルを必須成分とすることを
   特徴とする難燃性積層板の製造法。