JPS6223085B2 - - Google Patents

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JPS6223085B2
JPS6223085B2 JP53073325A JP7332578A JPS6223085B2 JP S6223085 B2 JPS6223085 B2 JP S6223085B2 JP 53073325 A JP53073325 A JP 53073325A JP 7332578 A JP7332578 A JP 7332578A JP S6223085 B2 JPS6223085 B2 JP S6223085B2
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JP
Japan
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pitch
coal
temperature
tar
softening point
Prior art date
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JP53073325A
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English (en)
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JPS551342A (en
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Romei Ingo
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Bergwerksverband GmbH
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Bergwerksverband GmbH
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、石炭または褐炭のタールピツチか
ら製造された炭素繊維に関し、更に詳しく言えば
石炭または褐炭のタールピツチをその軟化点より
高い温度で加圧過して次いで蒸溜または溶剤抽
出して低分子ピツチ成分を除去しピツチ溶融物か
ら繊維を紡糸し該繊維を酸化後処理しこの際に場
合によつては流動性酸化剤を浸した活性炭を使用
して酸化後処理し次いで炭化することによつて石
炭または褐炭のタールピツチから製造された炭素
繊維に関する。
高温コールタールから製造され343ないし523〓
の軟化点(ASTM方法)を有するピツチを場合
によつては芳香族溶剤で希釈したのちにこのピツ
チの軟化点以上の温度に約573〓まで加熱しこの
温度で過してキノリン不溶性成分をピツチから
除去することは公知である。浄化されたピツチは
次いで低分子成分の分離のため533−578〓の温度
で蒸溜される。次いで同様の温度で10〜100時間
なまされる。この石炭ピツチから紡糸された繊維
又は繊維糸は酸化雰囲気の中で178時間内で硬化
し、引続いての炭化には約182時間の別の滞留時
間が必要であり、全体として360時間の加熱後処
理が必要である。この作業条件で製造された炭素
繊維は70−90Kg/mm2の程度の大きさの抗張力を有
するけれども、これの製造に対しては長期間の加
熱処理のために著しく長い時間が掛りこれに伴つ
て著しく多量のエネルギーが消費される(ドイツ
連邦共和国特許公告第1925609号公報)。
335〓のKra¨mer−Sarnow軟化点を持つ高温−
石炭タールピツチを565〓に加熱し溶融されたピ
ツチを不純物除去のため過することも公知であ
る。過ののちにピツチ溶融物に炭化水素重合物
が添加され、紡糸の以前にちつ素流の気流下に最
高693〓で加熱処理が遂行される。次いで空気の
存在下で繊維の酸化とちつ素流中で炭化が行われ
る。この方法の場合の繊維糸の全処理時間は約25
時間である(ドイツ連邦共和国特許公開第
2124636号公報)。
約460〓の軟化点(ASTM方法)を持つ石炭タ
ールピツチを小片に粉砕したのちにこれを実質上
芳香族溶剤または同等な溶剤で処理してピツチの
約10−30%を溶解することも公知である。ピツチ
溶液の過ののち抽出の残渣が第2の溶剤で溶解
されて、特に出発ピツチの量についてピツチの少
くとも45%が溶解される。過と蒸発による溶剤
の除去ののちに溶融紡糸に適したピツチが得られ
る。この場合にも炭素繊維の製造のためには長い
酸化時間および炭化時間が必要である(ドイツ連
邦共和国特許公開第2153567号公報)。
最後に、高圧下に軟化点以上40−100〓の温度
で過されたピツチを約553−623〓で蒸溜したの
ちに或いは333と343〓の間の沸点をもつ実質上脂
肪族の溶剤によつて溶剤処理したのちに溶融物か
ら紡糸し、得られた繊維を酸化および炭化場合に
よつてはグラフアイト化して、市販の石炭硬質ピ
ツチから炭素繊維糸を製造することも知られてい
る。炭化の前に流動性酸化剤を含浸させて粉砕活
性炭を繊維又は繊維状に散布することによつて後
処理は約30分で遂行できる。この方法に従つて製
造された炭素繊維は直径12μmで35−40Kg/mm2
抗張力を有する(ドイツ連邦共和国特許第
2419659号明細書)。
この発明はそれ自身公知の方法望ましくは最後
に述べた方法(ドイツ連邦共和国特許第2419659
号明細書)に従つて製造された特に細い炭素繊維
を提供することを基本的な課題とする。さらにこ
の発明の課題は処理時間が特に短いにもかかわら
ずこのような炭素繊維の抗張力を改善することに
ある。
この課題は本発明によれば、紡糸すべき石炭ま
たは褐炭のタールピツチが、公知の方法で製造さ
れしかも393−453〓のKra¨mer−Sarnow軟化点を
有する低温乾留タールピツチであるようにするこ
とによつて解決される。403−423〓のKra¨mer−
Sarnow軟化点を有するのが望ましい。
すなわち驚くべきことには、低温乾留タールピ
ツチから溶融紡糸法によつて直径10μm以下の特
に細い繊維糸が製造できるのでまたこの繊維糸が
細いにもかかわらず高温タールピツチの場合と比
べて高い抗張力を有するように製造できるので、
炭素繊維糸の製造に低温乾留タールピツチが特に
適しているということが見出された。かくして例
えば直径5−15μmの繊維糸の場合に抗張力は60
Kg/mm2以上に140Kg/mm2までにさえも高くなり、
それにもかかわらずこの場合に加熱後処理は極め
て短時間で遂行できる。繊維粗糸の酸化および炭
化は公知の方法に従つて、望ましくはドイツ連邦
共和国特許第2419659号明細書に記載の方法に従
つて行なわれる。低温乾留タールとしては、褐炭
または石炭の低温乾留によつて例えば飛行流動方
法による微細炭の低温乾留によつてまたは約750
から900〓におけるLurgi方法による石炭加圧ガ
ス化によつて並びに別の低温乾留方法によつて得
られるすべての低温乾留タールが適している。
従来炭素繊維またはグラフアイト繊維の製造に
用いられた無煙炭、石炭または褐炭の高温タール
ピツチは、この発明による低温乾留タールピツチ
と比べて収量においてさらに特に物理的および化
学的特性において著しく異なる; (イ) 低温乾留タールピツチは石炭の高温タールピ
ツチと同様の粘度/温度関係を有し、特に添付
図面の第1図に示されるように約100〓低い温
度で同じ粘度を示す。
(ロ) 問題となつている石炭または褐炭のタールピ
ツチはその化学分析においても異なり、C含有
量は低温乾留タールピツチの場合に約90%であ
り、硬質の高温タールピツチは明らかに90%以
上である。さらに低温乾留タールピツチは高い
含水量を有し、その密度は従来用いられたピツ
チの密度より明らかに小さい。
(ハ) 第1図の低温乾留タールピツチはLurgi方法
による約850〓での石炭の加圧ガス化の際に得
られ、過後に354〓の軟化点をその後の蒸溜
ののちに408〓の軟化点を有し、その炭素含有
量は86.7重量%、含水量は6.07重量%であつ
た。それに反して第1図の石炭タールピツチは
ドイツ連邦共和国特許第2419659号明細書に従
つて製造され、403〓の軟化点、94.5重量%の
炭素含有量および4.22重量%の含水量を有して
いた。
褐炭または石炭のタールピツチの軟化点は繊維
糸に紡糸する以前に場合によつては空気の吹込み
または蒸溜などの公知の方法によつて393−453〓
望ましくは403−423〓のこの発明による温度区域
まで高めるべきであることが見出された。
この発明を以下の実施例について説明する。
実施例 1 750〜900〓の温度区域における石炭の加圧ガス
化の際に作られた低温乾留タールを加圧過器に
与え、2−6バールの圧力および423〓の温度で
3%のけいそう土を添加して過した。キノリン
不溶性のピツチ成分が完全に分離された。
次いで液を10−0.1トールで503〓までで蒸溜
し、この際に14%の低分子成分が除去された。こ
のように処理された低温乾留タールピツチの軟化
点は約408〓であつた。
溶融紡糸法によつてピツチから直径5−15μm
の無端繊維糸を製造した。繊維糸にH2SO4含浸活
性炭を散布し、次いで次のように加熱後処理し
た。第1段階(酸化段階)において繊維糸を空気
中で60分内に673〓まで加熱し、次いで第2段階
においてちつ素中で1273〓まで55分内で炭化し
た。炭化された繊維糸の達成可能な抗張力は糸の
直径に依存し添付図面の第2図に示される曲線1
に従つて変化した。
実施例 2 実施例1に記載した作業方法の変型において、
過によつて浄化された低温乾留タールに空気を
吹込み軟化点を423〓とした。次いで溶融紡糸法
で実施例1に従つて無端繊維糸を製造し、活性炭
で後処理し、次いで酸化し炭化した。繊維糸の酸
化時間は90分、炭化時間は55分であつた。ピツチ
繊維糸は特に細く実施例1において測つた値より
もなお高い抗張力を備えていた。抗張力は繊維糸
の直径に依存し第2図に示される曲線2に従つて
変化した。
実施例 3 773−873〓での褐炭の加圧ガス化によつて得ら
れた低温乾留タールを2−6バールの圧力と473
〓の温度の加圧過によつて過した。次いで
過物に空気を吹込み軟化点を145℃とした。次い
でピツチを実施例1に記載したように直径5−15
μmの無端繊維糸に紡糸し、酸化段階において
330分内に673〓まで加熱し、15分間673−1273〓
の炭化によつて炭素繊維糸を製造した。繊維糸の
抗張力は繊維糸の直径の低減と共に上昇し第2図
の曲線3のように変化した。
この発明による炭素繊維糸からはもちろん公知
の方法でグラフアイト繊維糸も製造できる。その
ためには処理温度を約2500℃に上昇させる。炭素
の溶融区域における繊維糸の付加的な延伸は軸方
向の分子のより以上の配向を生じさせ抗張力を高
める(弾性係数)。しかしながらグラフアイト化
は経費の点から(高い加熱炉、アルゴン雰囲気)
多くの場合実施されない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる低温乾留タールピツチ
(×印)の粘度/温度関係と通常の石炭タールピ
ツチ(Γ印)の粘度/温度関係とを示す図表であ
り、第2図は得られた炭素繊維の直径と抗張力と
の関係を示す図表であり、図中曲線1は実施例1
の炭素繊維糸(▽印)の直径と抗張力との関係、
曲線2は実施例2の炭素繊維糸(Γ印)の直径と
抗張力との関係、曲線3は実施例3の炭素繊維糸
(+印)の直径と抗張力との関係を表わし、□印
はドイツ特許第2419659号明細書による炭素繊維
糸の抗張力/直径を表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 石炭または褐炭のタールピツチをその軟化点
    より高い温度で加圧過し次いで蒸溜または溶剤
    抽出して低分子ピツチ成分を除去しピツチ溶融物
    から繊維を紡糸し該繊維を酸化後処理しこの際に
    場合によつては流動性酸化剤を浸した活性炭を使
    用して酸化後処理し次いで炭化することによつて
    石炭または褐炭のタールピツチから製造された炭
    素繊維において、紡糸すべき石炭または褐炭のタ
    ールピツチが、公知の方法で製造されしかも393
    −453〓のKra¨mer−Sarnow軟化点を有する低温
    乾留タールピツチであることを特徴とする炭素繊
    維。
JP7332578A 1978-06-19 1978-06-19 Carbon fiber made from tar pitch of coal or brown coal Granted JPS551342A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS50142820A (ja) * 1974-04-24 1975-11-17

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JPS50142820A (ja) * 1974-04-24 1975-11-17
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