JPS6126692A - 炭素材用ピツチの製造法 - Google Patents

炭素材用ピツチの製造法

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JPS6126692A
JPS6126692A JP59146073A JP14607384A JPS6126692A JP S6126692 A JPS6126692 A JP S6126692A JP 59146073 A JP59146073 A JP 59146073A JP 14607384 A JP14607384 A JP 14607384A JP S6126692 A JPS6126692 A JP S6126692A
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JP
Japan
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pitch
heat treatment
carbon
solvent
treatment
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JP59146073A
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Masaaki Itoi
糸井 正明
Hiroshi Nishitani
西谷 博
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭素材、特に炭素繊維の製造に好適なピッチの
製造法に関する。
プラスチックや金属の複合材料として知られている炭素
繊維は、従来ポリアクリロニトリル繊維を焼成して製造
されてきたが、原料繊維が高価であるうえに焼成時の炭
化収率が低いという問題があった。このため、近年は炭
化収率の良いピッチを炭素繊維材料として用いる方法が
種々桿案されている。
しかしながら、ピッチを原料とする場合、得られる紡糸
用ピッチ中のメソ相含量が実質的に100%のものでな
ければ、紡糸性2機械的強度の良好な高品質の炭素繊維
が得られないという問題があった。そこで、メソ相ピッ
チ含量の高いピッチの製法が種々捉案されているが、従
来の方法ではいずれも得られるピッチ中に低分子量物が
可成り残存し、炭素繊維製法の段階において、不融化処
理に時間がかかるうえ、得られる炭素繊維の強度も充分
に向上させることができなかった。
そこで、本発明者らは炭素繊維製造において不融化処理
に要する時間を短縮することができ、しかも得られる炭
素繊維の機械的強度が良好である炭素材用ピッチの効率
的な製造法について鋭意研究した結果、特定条件で熱処
理されたピッチを特定の溶媒と接触処理することにより
、に記目的が達成されることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成した。
すなわち、本発明は重質油を熱処理することにより炭素
材用ピッチを製造するにあたり、重質油中の軽質油分を
除去した原料ピッチを温度400〜550°C1圧力0
.1〜20mm11gにおいて熱処理して得られたメソ
相ピッチを、溶解度定数8.5〜12.5(cal/c
c) 1/2の溶剤で接触処理することを特徴とする炭
素材用ピッチの製造法を桿供するものである。
本発明において原料油である重質油としては、様々なも
のが使用され得る。特に、石油留分の接触分解残油、ナ
フサ等の熱分解残油など芳香族炭化水素含量の高い重質
油が好適である。
本発明の方法では、−1−記の如き重質油から軽質油分
を除去して原料ピッチとする。軽質油分、特に沸点40
0°C以下のものの除去は通常行なわれている減圧蒸留
により行えば良い。なお、この際、重質油はフィルター
等により灰分を除いておくことが好ましい。
このようにして得ら狛、7:原料ピッチに熱処理を行な
う。この熱処理は温度400〜550°C1好ましくは
420℃〜500°C1圧力0.1〜20mm11g、
好ましくは1〜10川m11gにおいて0.5〜150
分、好ましくは1〜30分程度行なうべきである。ここ
で400℃未満では反応が遅く熱処理に長時間を要し、
一方、550°Cを超えると、揮発分の除去量が多くな
り収率が低下し、コーキングが発生するので好ましくな
い。また、圧力が0.1 mm1lH未満であると、揮
発分の除去量が多くなり収率が低下し、一方2On+m
Hgを超えると、軽質分の除去が不十分となり分子量分
布が広くなるので好ましくない。
原料ピッチの熱処理において、通常は一段で行なわれる
が、二段階で行なうことが、メソ相ピッチの収率の点か
ら好適である。二段階で行なう場合の熱処理の条件とし
ては、第一段熱処理は温度400〜450℃、好ましく
は410〜430℃、圧力5〜30mm)Ig、好まし
くは7〜20mm1+gで行なわれる。
なお、熱処理時間は通常0.2〜10時間、好ましくは
0.5〜5時間である。ここで第一段熱処理の温度が4
00°C未満であると、反応が遅く熱処理に長時間を要
し、一方450°Cを超えると、揮発分の除去量が多く
なり収率が低下し、コーキングが発生ずるので好ましく
ない。また、第一段熱処理の圧力が5 mmHg未満で
あると、揮発分の除去量が多くなり収率が低下し、一方
30mm11gを超えると、軽質分の除去が不十分とな
り分子量分布が広くなるので好ましくない。
第一段熱処理においてメソ相ピッチを多量に生成させた
場合、比重差分離等によりメソ相ピッチを除去した方が
よい。また、メソ相ピッチを生成させない場合は重質化
したピッチをそのまま第二段熱処理してもよい。
このようにして得られたピッチを第二段熱処理する。こ
の第二段熱処理ば、第一段熱処理よりも厳しい条件で行
なうものであり、通常温度450〜550℃、好ましく
は460〜500°C1圧力o、i〜5mmHg、好ま
しくは0.5〜3 mm11gであり、熱処理時間は1
〜60分、好ましくは5〜20分である。ここで第二段
熱処理の温度が450°C未満であると、軽質分の除去
が国運となって熱処理時間が長くなり、一方550℃を
超えると、収率が低下し、コーキングが発生し反応速度
の制御が困難となるので好ましくない。また、第二段熱
処理の圧力がQ、l lIlm)1g未満であると収率
が低下し真空装置が大がかりなものとなり、一方5 m
mHgを超えると、軽質分の除去が不十分となり分子量
分布が広くなるので好ましくない。さらに軟化点を上げ
るためには圧力を低くするか、或いは処理時間を長くす
ればよい。
このような熱処理を行なって得られるピッチは実質的に
メソ相を100%含有するものである。このようなピッ
チをさらに溶剤で処理することにより、良好な炭素材用
ピッチが得られるのである。
すなわち、このようにして得られたメソ相ピッチを溶解
度定数8.5〜12.5 (cal/cc)1/2の溶
剤と接触処理する。この溶剤処理によりメソ相ピッチ中
に残存する低分子量物を抽出除去することができる。な
お、溶剤処理の温度は特に制限はないが、20〜80℃
、好ましくは30〜50℃であり、処理時間は0.5〜
6分間、好ましくは2〜5分間である。
ここで処理温度が20°C未満であると、溶解度が低下
しすぎ、また冷却装置などが必要となるので好ましくな
い。一方、処理温度が80℃を超えると、メソ相ピッチ
の性状も変化するなど悪影響が生ずるので好ましくない
。ここで溶解度定G8.5〜12.5 (cal/cc
)1/2の溶剤としては様々なものが挙げられ、例えば
ヘンイン、トルエン、クロルベンゼン、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラリン
、アセトアルデヒド。
二硫化炭素、酢酸、キノリン、ピリジン、フルフラール
、n−ブタノール、イソプロピルアルコール、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミドなどがある。
このように溶剤処理して得られた炭素材用ピッチからピ
ッチ系炭素繊維を製造するには、常法によりまずこのピ
ッチを紡糸し、次いで不融化処理し、さらに焼成すれば
良い。本発明の如き方法で得られたピッチを用いた場合
、不融化処理に要する時間が従来のピッチを使用する場
合に比べて大巾に短縮でき、極めて短時間で充分に不融
化し得る。したがって、炭素繊維製造段階でのエネルギ
ー消費量が少ない。さらに、本発明の方法で得られるピ
ッチを原料として製造された炭素繊維は、低分子量物な
どの混入等がほとんどないため、機械的強度等が非常に
優れたものとなる。
したがって、本発明は炭素材料、特に炭素繊維をはじめ
とする炭素フィルム、フィラメント、ヤーンなど各種炭
素製品の製造に極めて有利に利用することができる。
次に、本発明を実施例により説明する。
実施例1〜3 重質軽油の流動接触分解により得られた残油を減圧蒸留
し、軽質油分90%を除去して残渣ピッチを得た。この
残渣ピッチを第一段熱処理として420℃、10mmH
gにおいて30分間熱処理し、得られた等方性ピッチを
さらに第二段熱処理として460℃、l mmHgにお
いて7分間熱処理を行なった。この結果、メソ相ピッチ
含量が実質的に100%のピッチが得られた。このメソ
相ピッチを乳鉢で粉砕した後、粉砕物3gをフラ久コに
採り、トルエン100m Rを加えて第1表に示す条件
下で振とうした。
次いで、溶剤処理したピッチをガラスフィルターで濾過
した後、乾燥した。得られたピッチの物性を第1表に示
す。さらに、得られたピッチを所定の紡糸温度ならびに
、紡糸速度700 m7分にて第1表に示す糸径の繊維
に紡糸したのち、350℃で10分間保持することによ
り不融化処理を行なった。次いで、1500℃で5分間
焼成して炭素繊維を得た。得られた繊維の引張強度およ
び弾性率を第1表に示す。
比較例1 実施例1において、溶剤処理を行なわなかったこと以外
は実施例1と同様にしてピッチおよび炭素繊維を製造し
た。
結果を第1表に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重質油を熱処理することにより炭素材用ピッチを
    製造するにあたり、重質油中の軽質油分を除去した原料
    ピッチを温度400〜550℃、圧力0.1〜20mm
    Hgにおいて熱処理して得られたメソ相ピッチを、溶解
    度定数8.5〜12.5(cal/cc)^1^/^2
    の溶剤で接触処理することを特徴とする炭素材用ピッチ
    の製造法。
  2. (2)原料ピッチの熱処理を二段階で行なう特許請求の
    範囲第1項記載の製造法。
JP59146073A 1984-07-16 1984-07-16 炭素材用ピツチの製造法 Granted JPS6126692A (ja)

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JP59146073A JPS6126692A (ja) 1984-07-16 1984-07-16 炭素材用ピツチの製造法

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JP59146073A JPS6126692A (ja) 1984-07-16 1984-07-16 炭素材用ピツチの製造法

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JPS6126692A true JPS6126692A (ja) 1986-02-05
JPH0321589B2 JPH0321589B2 (ja) 1991-03-25

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0321589B2 (ja) 1991-03-25

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