JPS62228028A - 徐放性製剤の製造法 - Google Patents

徐放性製剤の製造法

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JPS62228028A
JPS62228028A JP29129886A JP29129886A JPS62228028A JP S62228028 A JPS62228028 A JP S62228028A JP 29129886 A JP29129886 A JP 29129886A JP 29129886 A JP29129886 A JP 29129886A JP S62228028 A JPS62228028 A JP S62228028A
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Masayasu Furuse
古瀬 正康
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は薬効を有する成分と、生体内分解性で毒性の少
ない物質から選ばれた1種または2種以」二の混合物か
らなる徐放性製剤の製造方法に関するものである。
最近薬物療法において、薬物を病巣部に効率よく作用さ
せて副作用を抑えるため、病巣部に埋没させて薬物を徐
々に放出させる種々の徐放性製剤の研究開発が行なわれ
ている。なかでも、コラーゲンやゼラチンという生体内
分解性を有し、かつ、生体内埋め込み可能な担体を用い
た徐放性製剤、特にファイバースコープ鉗子針あるいは
留置針により投与可能な針状または棒状の形をしたミニ
ペレット(径0.5〜]、E+mi、長さ5〜+5mz
程度)の製剤が臨床上有用な製剤として期待されている
(例えば特開昭60−1262+7)。
しかしながら、コラーゲンやゼラチンは後述する如く、
ミニペレット状にするには製法」二障害となる種々の性
質を有しており、薬物が全体に均一に分布し、かつ重量
および寸法等が全体に一様なミニペレットを製造するに
は多くの制約がある。
例えば、薬物を含有した混合液を押し出し成形するには
、均質である程度の粘度を有する混合液を調製しなけれ
ばならないが、コラーゲンやゼラチンに混入する薬物が
、適当な無機塩水溶液に溶解または懸岡されたタンパク
質製剤である場合には、この溶液または懸@液のp r
−rや塩濃度の影響でコラーゲンが繊維状となり、これ
らの混合物を均質な溶液状とすることができないことが
ある。更に、押し出し成形したものを単に室温で風乾4
゛るだげでは、表面が先に乾燥して形がいびつになり、
望んだ均一なペレットを得ることができない。このため
、従来は薬効成分とコラーゲンの低濃度の混合液をスプ
レードライまたは凍結乾燥した後、粉砕した微粒子を型
に入れて圧縮成形するか、あるいは予め型に入れてから
凍結乾燥し、圧縮成形する方法が行なわれてきた。その
結果、この従来法で作製されたミニペレットは、もろし
司−に薬効成分放出の持続時間が比較的短いという欠点
があった。この様に、従来はコラーゲンまたはゼラチン
を用いて長期持続型の徐放性製剤を得ることは困難であ
った。
本発明者らはこの点に関し鋭意検討した結果、コラーゲ
ンおよび/またはゼラチンに、水あるいは水と親水性有
機溶媒の混液を混合して均質な高濃度の混合液を調製し
、これを徐々に脱溶媒すれば、重量および寸法が全体に
一様なミニペレットが得られることを見い出した。本発
明は、かかる知見に基づき完成されたものである。
即ち本発明は、薬効成分(薬物)、コラーゲンおよび/
またはゼラチン、および要すれば添加されることもある
製剤用担体と、水または水と親水性有機溶媒の混液を混
合してコラーゲンおよび/またはゼラチンについて高濃
度の均質な混合液を調製し、次いでこの混合液を成形し
、得られた成形体から徐々に脱溶媒することを特徴とす
る徐放性製剤の製造方法を提供するものである。
本明細書中、コラーゲンおよび/またはゼラチンについ
て高濃度の混合液とは、混合液中にコラーゲンおよび/
またはゼラチンを10〜40、好ましくは20〜30w
/w%の割合で含有しているものをいう。この様な混合
液を調製するには、以下のいずれかの方法をとることが
できる。
−4= イ)pH5以下の酸性条件下で、混合液の塩濃度を繊維
化濃度以下にする。この様な条件下では、コラーゲンお
よび/またはゼラチンの濃度が高くなってもこれらが繊
維状となることはなく、均質な混合液が得られる。
口)ザクシニル化またはメチル化などの化学的修飾を施
したコラーゲンおよび/またはゼラチンを使用する。こ
の方法は、薬物の安定性の面から、混合液のpHを調節
する必要がある場合に有効である。
ハ)混合液にグルコースを添加する。グルコースの添加
により、コラーゲンおよび/またはゼラチンの溶解性が
上昇するので、混合液がほぼ中性の場合に特に有効な方
法である。
本発明において使用するコラーゲンは動物の結合組織の
主たる蛋白質であり、抗原性の少ない蛋白質として既に
手術糸等に繁用されている安全な物質である。本発明に
於いては、安全性を高める目的でコラーゲンの主たる抗
原性部位であるテロペプチドを除き、抗原性を極めて低
くしたアテロコラーゲンを用いてもよい。更に、本発明
方法に於いて(Jこれらを化学修飾したザクシニル化コ
ラーゲンまたはメヂル化コラーゲン等をも使用し得るこ
とは既述した通りである。一方、ゼラチン(」コラーゲ
ンを熱変性させたものであり、医療−に全く安全な物質
である。ゼラチンについても、コラーゲンと同様の化学
的修飾が可能である。本発明に於いては、コラーゲンお
よびゼラチン、あるいはこれらの」二記の誘導体をそれ
ぞれ単独あるいは適当な割合に配合して使用することが
できる。本明細書においては、コラーゲンまたはその誘
導体、ゼラチンまたはその誘導体のそれぞれ単独、また
はそれらの混合物を、便宜」二、「コラーゲンおよび/
またはゼラチン」という用語で表すこととする。尚コラ
ーゲン、ゼラチン、およびそれらの誘導体は全て市販の
ものを入手することができる。
本発明は、薬物をコラーゲンおよび/また(Jゼラチン
の様な生体内分解性担体中に包括した徐放性製剤の製造
方法に関するものであり、その特徴とするところはコラ
ーゲンおよび/またはぜラヂンについて高濃度の混合液
を調製すること、およびこの混合液を徐々に脱溶媒する
ことに存するので、薬物の種類については特に限定はな
い。しかしながら本発明の製造方法は、従来持続性注射
剤とすることが難しかった水溶性薬物、例えばプロスタ
グランジン、プロスタサイクリン、各種生体ホルモン、
テスパミン、インターフェロン、インターロイキン、腫
瘍壊子因子等、あるいはアドリアマイシンのような水に
やや難溶性であっても微量で有効なものに特に有用であ
る。その他、一般的医薬品である各種抗生物質、化学療
法剤、生物学的製剤、老化防止剤、成長ホルモン、抗炎
症剤等も好適な応用例として挙げられる。
本発明の製造方法は、工程中で加熱溶融等の加工処理を
行なわない極めて緩和な条件で行なわれるので、一般的
に熱に不安定な薬物の徐放性製剤を製造するのに特に好
適である。熱に不安定な薬物としては、例えば高分子薬
物ではペプタイド、蛋白質、糖蛋白質、多糖類等が挙げ
られる。特に適するのは微量で活性が強く長時間持続的
に投与することが望ましい高分子薬物であり、例えば成
長促進作用、骨代謝関連作用、血栓溶解作用、免疫調節
作用等を有する薬物が挙げられる。さらにその具体的な
例を以下に示す。
成長促進作用を有する薬物としては、例えば成長ホルモ
ン(GH)、成長ホルモン放出因子((、RF)または
ソマトメジン(S M)が挙げられる。GRFはG I
−(放出活性を示すペプタイドであり、アミノ酸数が4
4.40.37または29からなる数種類のベプタイド
それぞれについて活性が認められているが、本発明に用
いる場合はいずれでもよく、またこれらの混合物でもよ
い。SMはソマトメジングループとして認められている
ものであり、SM−A、SM−F3.SM−CおよびI
GF(インスリン様成長因子)−1とIGF−11のほ
かMSA(マルチプリケーションスティミコレイティン
グアクティビティー)などが挙げられる。さらにSM−
CがI GF−Iと同一物質であるという報告もあるが
、本発明に用いる物質としてはいずれでもよく、またこ
れらの混合物でムよい。骨化謝関連作用を有する薬物と
しては、例えばカルシトニンが挙げられる。また血栓溶
解作用を有する薬物としては、例えば組織プラスミノー
ゲン活性化因子(TPA)が挙げられる。免疫調節作用
を有する薬物としては、例えばインターフェロン(■F
’N)、インターロイギン(IL)、コロニー刺激因子
(C8F)、マクロファージ活性化因子(MAR)、マ
クロファージ遁走阻止因子(MIF)が挙げられる。な
お、ここで言うインターフェロンとは、α、β、γその
他のいずれのインターフェロンでもよく、またそれらの
組み合わせでもよいことはもちろんである。同様にイン
ターロイキンはI L −1、I L −2あるいはI
 L−3その他のいずれでもよく、コロニー刺激因子は
、multi−C8F(多能性C3F)、GM−C3F
(顆粒球−単球マクロファージC9F)、G−C9F’
(顆粒球−〇SF)またはM−C8);’(単球マクロ
ファージC3F)その他のいずれのC8Fでもよく、ま
たこれらの混合物でもよい。MARおよびMIFについ
ても、今後の研究により精製、分離が期待される各ザブ
クラスは、それぞれ同様の分子量をもつ糖蛋白質または
蛋白質であると予想され、本発明の適用によりいずれも
徐放化が可能であると考えられる。また本発明に用いる
ペプタイド、蛋白質および糖蛋白質等は、その製法によ
らず生体からの抽出物質、人工合成物質また遺伝子組み
換え法によって得られたもののいずれでもよい。
本発明方法で使用される親水性有機溶媒としては、メタ
ノール、エタノール等のアルコール系溶媒、アセトン等
のケトン系溶媒等があげられる。
本発明においてはこのような親水性有機溶媒と水との混
合溶媒を用いることができるが、混合溶媒中に占める有
機溶媒の割合は通常70重重%以下とする。
本発明を実施するには、まず薬物を含有するコラーゲン
および/またはゼラチンの均質な高濃度溶液をつくる。
ずなイつち、例えば薬物を含む溶液とコラーゲンおよび
/またはゼラチン溶液をできる限り泡のたたないように
均一に混合撹拌し、必要に応じて低温で濃縮するか、あ
るいは場合によリスブレードライまたは凍結乾燥する。
次いでこれに少量の注射用蒸留水を加えて膨潤させる。
膨潤時間は約0.1〜48時間であり、温度は任意でよ
いが冷蔵庫内で膨潤させるのが好ましい。膨潤させた後
、pH5以下になるまで酸、例えば塩酸を加えてコラー
ゲンおよび/またはゼラチンを溶解し、乳鉢等を用いて
十分に練合する。練合する時間は約O1〜12時間であ
り、温度は任意でよいが室温でも十分である。
以上の説明は、薬物が溶液または懸濁液の形で取り扱わ
れている場合の調製法であるが、薬物が粉末である場合
、あるいは添加すべき薬物の溶液または懸濁液が極く少
量である場合は、上記の方法に代え、コラーゲンおよび
/またはゼラチンの粉末を少量の蒸留水で膨潤させたの
ち酸、例えば塩酸を加えて溶解し、これに薬物を加えて
乳鉢で練合してもよい。この際、加える塩酸の重はコラ
ーゲンおよび/またはゼラチン19に対してIN−塩酸
で0.5〜0.8好で十分である。このようにして最終
的にコラーゲンおよび/またはゼラヂンの濃度り月0〜
40w/w%、より好ましくは20〜30w/w%にな
るような均質で高濃度の混合液を調製する。
上に述べた調製に於いて、コラーゲンおよび/またはゼ
ラチンの繊維化を防ぐために前記のイ)、口)およびハ
)のいずれかの方法をとる。
即ち、可能な場合は混合液の塩濃度を繊維化濃度以下に
する。薬物が粉末の場合は、この条件を満たすことは容
易である。ここで言う塩とは、通常、等張化剤、緩衝剤
、安定化剤等として薬物に含まれる塩であり、例えば塩
化ナトリウム、リン酸−ナトリウム、リン酸二すトリウ
ム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。本発明に於い
て、「繊維化濃度」とは、アテロコラーゲン粉末1gを
少量の蒸留水で膨潤させたのち、塩酸を加えて溶解し、
これに上記塩溶液を加えて乳鉢でよく練合する時、アテ
ロコラーゲンが繊維状とならない混合液の」二限の塩濃
度を意味する。この繊維化濃度は薬物から混入する塩の
種類、アテロコラーゲン濃度、pllによってそれぞれ
求められる値であり、例えば塩化ナトリウムの場合はア
テロコラーゲン濃度20w、7w%、pH3,0のとき
0.17モルである。
次に、塩濃度を繊維化濃度以下にすることが不可能な場
合は、薬物を含むコラーゲンおよび/またはゼラチン溶
液を膨潤させ、次いで酸性にした後、グルコースを01
〜2モル/Qとなる様に加えて乳鉢で練合する。その後
、アンモニア水または水酸化ナトリウム水溶液などを加
えてIIII−(を中性に」二げ、次いで必要に応じ緩
衝液を加え、乳鉢で練合することによって均質な溶液状
とすることができる。例えば20w/v%アテロコラー
ゲンに1.0モルのグルコースを混合すれば0.75モ
ルのNaC(!を混合しても均質な溶液状となる。この
場合必ずしも酸性で練合する必要はないが、予め酸性で
練合したのち、混合液を中性にした方が均質な溶液状に
じやすい。また加える順序についても任意であり、特に
限定はない。ここで使用する緩衝液の成分としては、通
常塩濃度を上げる物質、例えば塩化ナトリウム、リン酸
塩等のほか尿素等が用いられる。
」1記の方法にかえ、コラーゲンおよび/またはゼラチ
ンの代わりに化学修飾したコラーゲンおよび/またはゼ
ラチンを使用してもよい。例えばザクンニル化アテロコ
ラーゲン20w/v%溶液には2モル以」二のNaC夕
を混合しても均質な溶液状とすることができる。
このようにして得られた均質で高濃度な混合液を、一定
の口径を有するシリンジ等に入れ遠心脱泡した後押し出
し成形し、徐々に脱溶媒する。シリンジの[口径は任意
であるが、目的とするミニペレットの大きさによって決
められる。例えば直径Imzのミニペレットを得たいな
らば約2mmの口径を有するシリンジから押し出口“ば
よい。また遠心脱泡i;15,000−15,000G
でIO〜60分間、20〜35℃の温度で行えばよい。
ミニペレットから徐々に脱溶媒する方法としては以下の
方法が優れている。
(A)相対湿度50〜80%の環境下、ミニペレットを
24〜72時間室温または冷所に放置することにより風
乾する。この操作はデシケータ−中で行うのが好ましい
(B)親水性有機溶媒の比率が漸次高くなっていく一連
の水−親水性何機溶媒混液にミニペレットを一定時間づ
つ浸漬していくことにより、ミニペレット中の水を親水
性溶媒で置き換え、最後に親水性有機溶媒を風乾して除
去する。
本明細書に於いて、「徐々に脱溶媒する」の「徐々に」
とは、成形時の形を維持したまま脱溶媒できる状態をい
う。具体的には、たとえば(A)の場合には相対湿度が
50%以下であったり、あるいは成形品の表面近くでか
なりの空気の流れがあると、乾燥速度が速くなり、表面
だけが先に乾燥して形がいびつになり、望んだ均一な形
が得られないので、たとえば乾燥速度をl mg7my
2724時間以下にすることをいう。しかしながら、相
対湿度が80%以上になると乾燥速度が遅くなり過ぎて
、十分に乾燥できなくなるので好ましくない。
この様にして徐々に脱溶媒した後であれば、必要に応じ
乾燥空気中、例えばシリカゲル人りデシケータ−内で更
に乾燥することもできる。また実験室で小スケールで行
なう場合は成形体をペトリ皿に入れ、フタをして室温に
放置1.て乾燥させても目的は達せられる。(B)の場
合には、たとえば50%、70%、80%、90%、9
5%、100%と順次に高濃度にした含水親水性有機溶
媒に浸漬することにより水を親水性有機溶媒で置換し、
最後に親水性有機溶媒を風乾等により除去する。
(B)の場合の親水性有機溶媒としてはメタノール、エ
タノール等のアルコール系溶媒、アセトン等のケトン系
溶媒等、水と自由に混和4゛るものであればよい。この
親水性有機溶媒は、先の混合工程に使用する溶媒が水と
親水性有機溶媒との混合溶媒であるときは、その親水性
有機溶媒と同一であることが望ましい。
このようにして、成形品から徐々に脱溶媒することによ
り、薬物が全体に均一に分布しており、かつ重量および
寸法等が全体に一様なミニペレットを得ることができる
上記の方法で得られたペレットは必要に応じてアンモニ
アガス雰囲気中に入れたり、アンモニアまたはリン酸二
ナトリウムの入ったエタノール中に浸漬することにより
中和することができる。この様にして処理したミニペレ
ットの徐放速度などを更に調節するために、ペレット中
のコラーゲンおよび/またはゼラチンに架橋を入れたり
、また薬物の性質によっては、薬物をコラーゲンおよび
/またはゼラチンに直接または橋かけ剤で共有結合また
はイオン結合させることもできる。架橋は、例えばホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ゲルタールアルデヒ
ドなどのアルデヒド類の水溶液、またはへキサメチレン
ジイソシアネートなどのジイソシアネート類のアルコー
ル溶液中にペレットを浸漬するか、あるいはこれらの架
橋剤の蒸気が充満している雰囲気中にペレットを置くこ
とで達成することができる。薬物とコラーゲンおよび/
またはゼラチンとを結合させる場合も、上記のアルデヒ
ド類やポリエポキシ類を橋か(J剤として使用し、上と
同様の方法で処理すればよい。これらの処理法は、当業
者にはよく知られており、本発明方法を特徴づけるもの
ではない。
以」―、手術を伴わずに生体内に簡便に投与することが
可能な針状または棒状の形をしたミニペレットの製法に
ついて述べたが、本発明によって得られる製剤の形状は
球状、半球状、円柱状、ヂコーブ状、ボタン状、シート
状など任意であり、使用する部位に適合した形に成形し
皮下投与、生体内埋め込みまたは体腔内挿入などの方法
で投与することができる。さらにこれらを液体窒素等に
より冷却下粉砕してマイクロビーズ状となし、注射用溶
媒にII!濁して持続性の懸濁型注射剤とすることもで
きる。
本発明の製造方法に於いては、薬学1−許容される安定
化剤、防腐剤、無痛化剤など、および成形性や徐放性を
調節するための添加剤などの製剤用担体を必要に応じて
加えることができろことはいうまでもない。
次に本発明を実験例および実施例によって、より詳細に
説明するが、これらの例はいずれも本発明を限定するも
のではない。
実施例1 アテロコラーゲン29に、脱塩したα型インターフェロ
ン(20MU/mのを含む水溶液5Mを加え、冷蔵庫内
で20時間膨潤させる。これにIN−HC(!1.6x
i2と蒸留水を加えて全量を107とし、乳鉢で十分に
溶解線合し均質な混合液とする。
これをl0yxρのディスポーザブルのシリンジに入れ
、10,0OOGで30分間遠心脱泡する。このシリン
ジに内径2mmのノズルを付けて押し出し、出てくるコ
ラーゲンの速度に合わせてシリンジを動かし、直線状に
丸溝を切ったアクリル板の溝の上に押し出した。これを
湿度65%に保ったデシケータ−に入れ24時間乾燥し
た。得られた乾燥品をアンモニアガス雰囲気中に入れて
中和し、風乾した後、適当な長さに切断することにより
1本当たり0.]、MUのインターフェロンを含む直径
1mm±2%の均一な針状ペレッI・を得た。
寒輿男久 実施例1の脱泡した混合液を直径1 、7 mvrの球
形の割型に入れる。実施例1と同様にして乾燥した後、
成形品を型から取り出し、0 、02 MNa2−19
= HP O4・50%エタノール溶液に浸漬して中和する
。50.70.80.90、次いで95%エタノールに
順次浸漬し、最後に100%エタノールに入れて十分平
衡にしてから取り出し、風乾によりエタノールを除(。
この様にして直径1mM±2%、重さ0.75mg±゛
10%の均一な球状ペレットを得た。
実施例3 アテロコラーゲンを熱変性して得られたゼラチンの30
%水溶液(pH3,5)とアテロコラーゲンの30%水
溶液(pH3,5)を28の割合で練合し、シリンジに
つめて遠心脱泡した後直径1.5zmの球形の割型に入
れる。ここまでの操作を33〜35°Cで行う。30°
C以下に冷却した後、成形体を型から取り出し、0.1
%アンモニア水に浸漬して中和した後十分に水洗し、実
施例2と同様にしてエタノールで脱水する。最後に0.
1%へキザメヂレンジイソンアネートエタノール溶液に
12時間浸漬して架橋した後、エタノールで洗浄し、次
いで風乾することにより直径1mmの均一な球状ペレッ
トを得た。
実施例4 アテロコラーゲンの2w/v%水溶液(pH3,5)1
00y+Qと成長ホルモン放出因子(GRFX20Mg
/mのを含む水溶液5mQ、をできる限り泡の立たない
ように均一に混合撹拌し、凍結乾燥した後少量の蒸留水
を加えて膨潤させ、蒸留水を加えて全量をIOgとし、
乳鉢で十分に練合し、均質な混合液とする。これを実施
例1と同様に成形処理することにより均一なミニペレッ
トを得た。
実施例5 サクシニル化アテロコラーゲン25w/v%水溶液にグ
ルコースを0.5Mとなるように混合し、さらにNaC
ρを1.9Mとなるように添加した(pH7,2)。こ
れを実施例1と同様に成形処理し均一なミニペレッ)・
を得た。
実施例6 アテロコラーゲン209に少量の蒸留水を加えて膨潤ざ
ぜたのち、これにINI(CQ]6叶、グルコース99
、α型インターフェロン(1,MU/πρ)を含む食塩
水溶液(0,15MのNaC(2を含む)10.を加え
て撹拌し、混合溶解する。これを減圧濃縮して]OOx
ρとする。これをよく混練し、エクスドウルーダ−によ
り内径2 、 Oyttypのノズルから押し出し、そ
れに同調した板の4二に押し出しノこ。
温度20℃、湿度60%の恒温恒湿で24時間乾燥させ
ることにより、均質な直径1mmのミニペレットを得た
実施例7 アテロコラーゲンの2w/v%水溶液(pH3,5)5
0zCとマウスGM−C3F(I X I O7U/z
&)を含む0.1%ヒト血清アルブミン溶液1靜をでき
る限り泡の立たないように均一に混合撹拌し、凍結乾燥
した後少量の蒸留水を加えて膨潤させ、蒸留水を加えて
全量を5gとし、乳鉢で十分に練合し、均質な混合液と
する。これを5mQのディスポーザブルのシリンジに入
れ、100OOGで30分間遠心脱泡する。このシリン
ジに内径2mmのノズルを付けて押し出し、出てくるコ
ラーゲンの速度に合わせてシリンジを動かし、直線状に
丸満を切ったアクリル板の溝の上に押し出した。これを
湿度75%に保ったデシケータ−に入れ、冷蔵庫内で7
2時間乾燥した。得られた乾燥品を更にシリカゲル人り
デシケータ−内で24時間乾燥した後、適当な長さに切
断することにより均一なミニペレットを得た。
実施例8 アテロコラーゲンの2w/v%水溶液(pr−t3.5
)5mQとT G F −I (4,mg/ 1ff)
を含む水溶液5酎をできる限り泡の立たないように均一
に混合撹拌し、凍結乾燥した後、少亀の蒸留水を加えて
膨潤させ、蒸留水を加えて全量を0.51し、乳鉢で十
分に練合し、均質な混合液とする。これをImQのディ
スポーザブルのシリンジに入れ、実施例7と同様に成形
処理することにより均一なミニペレットを得た。
寒疑牲1 実施例Iで作った針状型ミニペレットと、対照としてα
−インターフェロンの水性注射剤をそれぞれマウスの皮
下に投与し、血中濃度の時間的推移を放射免疫分析法に
より観察した。マウスはそれぞれ3匹ずつ用い、投与量
はマウス1匹当たりそれぞれO,IMtJになるように
投与した。結果を第1図に示す。第1図に於いて縦軸は
α−インターフェロンの血中濃度(3匹の平均、単位:
ユニット/ffff)を、横軸は時間(単位時間)を表
す。○は本発明のコラーゲン針状ペレット(本発明)を
、・はα−インターフェロンの水性注射剤(対照)を表
す。第1図から明らかな様に、本発明のミニペレットは
長時間の持続化傾向を示し、投与・後3時間から72時
間までほぼ一定の血中濃度が維持されるという持続性製
剤の理想的な放出挙動を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図はマウス皮下投与後の血中濃度の推移を示したも
のであり、本発明のコラーゲン針状ペレットと、対照と
してのα−インターフェロン水性注射剤を比較したグラ
フである。 特許出願人 住友製薬株式会社   (外1名)代 理
 人 弁理士 青 山 葆 (外1名)第1図 呵 間([]W間)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)薬効成分、コラーゲンおよび/またはゼラチン、
    および要すれば添加されることもある製剤用担体と、水
    または水と親水性有機溶媒の混液を混合してコラーゲン
    および/またはゼラチンについて高濃度の均質な混合液
    を調製し、次いでこの混合液を成形し、得られた成形体
    から徐々に脱溶媒することを特徴とする徐放性製剤の製
    造法。
  2. (2)コラーゲンおよび/またはゼラチンについて高濃
    度の均質な混合液の調製を、pH5以下の酸性条件下、
    混合液の塩濃度を繊維化濃度以下に保持することにより
    達成する特許請求の範囲第(1)項に記載の方法。
  3. (3)コラーゲンおよび/またはゼラチンについて高濃
    度の均質な混合液の調製を、化学修飾を施したコラーゲ
    ンおよび/またはゼラチンを使用することにより達成す
    る特許請求の範囲第(1)項に記載の方法。
  4. (4)コラーゲンおよび/またはゼラチンについて高濃
    度の均質な混合物の調製を、混合液にグルコースを添加
    することによって達成する特許請求の範囲第(1)項に
    記載の方法。
  5. (5)混合液のコラーゲンおよび/またはゼラチン濃度
    が10〜40w/w%であるように調製された特許請求
    の範囲第(1)項記載の方法。
  6. (6)成形体から徐々に脱溶媒する方法が、相対湿度5
    0〜80%の環境下で成形体を風乾することからなる特
    許請求の範囲第(1)項記載の方法。
  7. (7)成形体から徐々に脱溶媒する方法が、成形体を漸
    次含水率が減少していく複数の親水性有機溶媒に順次浸
    漬していくことにより成形体中の水を親水性有機溶媒で
    漸次置換し、最後に成形体中の親水性有機溶媒を風乾す
    ることからなる特許請求の範囲第(1)項記載の方法。
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