JPS6222759A - インド−ルの製造方法 - Google Patents

インド−ルの製造方法

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JPS6222759A
JPS6222759A JP16120985A JP16120985A JPS6222759A JP S6222759 A JPS6222759 A JP S6222759A JP 16120985 A JP16120985 A JP 16120985A JP 16120985 A JP16120985 A JP 16120985A JP S6222759 A JPS6222759 A JP S6222759A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アニリンとエチレングリコールからインドー
ルを製造する方法に関する。更に詳しくは、アニリンと
エチレングリコールを触媒の存在下、気相で反応させて
インドールを製造するに当たり、回収アニリンの循環に
よる触媒の活性低下を防止する方法に関するものである
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕
インドールは香料、染料等広く化学工業原料として使用
され、特に近年、アミノ酸の合成原料として注目されて
いる。従来、インドールは高価な原料を用い、あるいは
、長く煩雑な工程を経て製造されていた。しかしながら
、最近に至り、安価な原料を用い、且つ簡単な工程でイ
ンドールを製造する方法としてアニリンとエチ”レンゲ
リコールの気相接触反応が見出された。
反応に供する触媒としては各種の固体酸触媒や金属触媒
が提案されている。これらの触媒は、長期に亙って反応
を行った場合、触媒の種類1反応条件によって程度は異
なるが、活性の低下を示し、定期的に酸素雰囲気中での
加熱焼成による再生操作を必要とする。再生操作は煩雑
で、其の頻度が過大であればプロセスの経済性を損う場
合もある。此の活性低下の原因についてその詳細は明ら
かではないが、常法にしたがって再生賦活が可能である
ことから、主な原因は有機物が反応条件下で炭素質とな
って触媒表面に沈着し、触媒の活性点を被覆するためと
考えられる。反応を水素雰。
囲気で行ったり、更に、反応系に水を添加することによ
って活性低下は低減されるが、必ずしも充分なものでは
ない。
一方、収率良くインドールを得る為には、反応系に大過
剰のアニリンを存在させる必要があることが知られてい
る。したがって、この方法で工業的にインドールを製造
する場合には、得られる反応混合物中に含まれる多量の
アニリンを分離回収し、再び原料として反応に使用する
ことが不可欠となる。ところが、この場合、回収アニリ
ンを使用しない場合と比較して触媒の活性°低下が著し
く促進されると言う問題を生、する。、即ち、回収アニ
リンをリサイクルすることなしに反応を行った場合、数
百時間に亙って充分な反応活性を維持出来る触媒に対し
て、他の条件は全く同一のまま、回収アニリンを供給す
ると触媒の活性低下が顕著となり、再生操作の頻度が著
しく増大する。したかって回収アニリンは触媒に対して
有害な不純物を含有しているものと推定される。
反応装置を出たガス状の反応混合物を凝縮して得られる
反応液中には、生成したインド−ル及び水、未反応のエ
チレングリコール、過剰のアニリンのみならず少量では
あるが各種の副反応生成物が存在している。其の一部に
ついては分離、固定されているが、多くの副反応生成物
については、其の化学構造、物理化学的性質等は明らか
にされてはいない。これらの副反応生成物の中には、回
収アニリンと分離あるいは無害化されることなく反応装
置ヘリサイクルされた場合、炭素質となって触媒表面に
沈着し、其の活性低下の原因となるものが含まれている
ものと考えられる。
しかを、常法にしたがって蒸留によって回収したアニリ
ンが触媒活性に竺影響を与−えることから、活性低下の
原因となる副反応生成物はアニリンとの気液平衡関係か
ら、蒸留操作ではアニリンとの分離が困難であるものと
考えられる。
したがって、本発明の目的は、このような触媒に対して
有害で、旧つアニリンから蒸留分離・の困難な副反応生
成物を有効に無害化し、回収アニリンを反応原料として
使用しても、触媒の活性に対する悪影響を回避し得るイ
ンドールの製造方法を提供、するこ・とである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは」二記本発明の1的を達成すべく種々検詞
七た結果、アニリンを蒸留によって分離、回収して再び
反応装置に供給するに当って、この副反応生成物及びア
ニリンを含む反応液を酸゛骨物質と接触させて後に蒸留
に封するか、または回収アニリンを反応装置に供給する
に先立って酸性物質と接触、・させることが副反応生成
物を触゛奴に対して無害化する」二で極めて有効である
ことを見出した10本発明のインドールの製造方法はエ
チレングリコールと、それに対して化学量′論的に過剰
のアニリンとを・触媒の存在下に気相反応させ、得られ
たインドール、副反応生成物および未反応の7・ニリン
を含有する反応液からアニリンを分離回収し、回収され
たアニリンを該気相反応に循環使用してインドールを製
造する方法において、」−記反応液または−1−記回収
されたアニリンを酸性物質と接触させることを特徴とす
るものである。
本発明の方法においては、固体酸触媒や金属触′媒の存
在下、アヱリ□ンとエチレングリコールを気相で反応さ
せる。
この方法において使用される触媒の中、固体酸触媒とし
ては、次のものを挙げることができる。
(1,)、Si、 AI、 B; Sb、 Bi、 S
n、 Pb、 Ga’、 Ti、’ I+r。
Sr、−Ca、 Zr、 Be; Ng、Y、 Cu、
 Ag、 Zn、 Cd及びランタナイド元素から選ば
れた少なくとも1種の元素の酸化物又は水゛酸化物(以
下、触媒物質(1)と称する)を含有する触媒、例えば
、CdO,”ZnO。
PbO2,Al2O3−B203 、5i02−ZnO
,SiO,2−Cab。
5i02− In2O3、5i02−9rO,5i02
 =:CdO,Si[]2−111203 、5102
−Mg0. TiO2−3n02. Ti02−Zr0
2Cd02−Bi203.9i’02− Y20’3 
、 S’i02.Bi2O3−BeO,Si:、02−
Ga2(13,5io2− La2O3、5i02−C
f!203 、5i02−ZnO−Ago、 5i02
−MgO−CuO等。
(2) Pd、 Pt、 Cr、 Fe、 Ni、 G
o、 Zn、 No、 Cd及びWから選ばれた少なく
とも1種の元素の硫化物又はセレン化物(以下、触媒物
質(2)と称する)を含有する触媒、例えば、PdS、
 PtS、 CrS、 FeS。
NiS、 CoS、 ZnS、MoS2. CdS、 
WS2. Zn5e、 CdSe等。
(3) Fe、↑l、 Ca、 Mn、 Bi、 St
、 Y、 AI、 Zn、 Cd。
Ni、 Mg、 In、 Be、 Go、 Ga及びラ
ンタナイド元素から選ばれた少なくとも1種の元素の無
機塩、即ちハロゲン化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐
酸塩、ピロ燐酸塩、燐モリブデン酸塩、珪タングステン
酸塩(以下、触媒物質(3)と称する)を含有する触媒
、例えば、硫酸第二鉄、硫酸タリウム、硫酸カルシウム
、硫酸マンガン、硫酸ビスマス、硫酸ストロンチウム、
硫酸イッI・リウム、臭化カドミウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸亜鉛、硫酸ニッケル、塩化カドミウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸インジウム、硫酸ベリリウム、硝酸カ
ドミウム、1iIi、酸コバルト、硫酸アルミニウム亜
鉛、1n化マグネシウム、硫酸カドミウム、燐酸カドミ
ウム等。
また、金属触媒としてはCu、 Ag、 PL、 Pd
、 Ni。
C’o、 Fe、 Ir、 Os、 Ru及びRhから
選ばれた少なくと  。
も1種の元素(以下、触媒物質(4)と称する)を含有
する触媒を挙げることが出来る。
−1−記の各触媒物質の群の中で、最も好ましく用いら
れるものとして、触媒物質(1)の群では、5i02−
 ZnO−Age、触媒物質(2)ノ群では、硫化カド
ミウムが、触媒物質(3)の群では、硫酸カドミウムが
、又、触媒物質(4)の群では比表面積の大きな111
体に担持したAgが挙げられる。
これらの触媒は、公知の任意の方法により製造すること
が出来る。即ち、触媒物質(1)は、触媒構成元素の水
可溶性塩を加水分解して水酸化物とし、得られたゲルを
乾燥、焼成する方法、又は、易分解性塩を空気中で熱分
解する方法等により製造することができる。
触媒物質(2)は、触媒構成元素の水背溶性塩に硫酸ナ
トリウム又はセレン化カリウムを加える方法、又は、触
媒構成元素又は其の塩を硫化水素ガス又はセレン化水素
ガスと接触させる方法等により製造することができる。
更に、金属触媒である触媒物質(4) l−1、触媒構
成元素の塩、水酸化物又は酸化物を水素、ホルマリン、
蟻酸、亜燐酸、ヒドラジン等の還元剤で還元する方法等
により製造することができる。
これらの固体酸触媒又は金属触媒は前記の触媒物質(1
)、 (2)、 (3)、 (4)を夫々単独、あるい
は2種以−に混合したもの、又はそれらを担体に相持し
たものであっても良い。担体としては、一般に使用され
ているものがいずれも使用出来るが、通常、珪藻土、軽
石、チタニア、シリカ−アルミナ、アルミナ、マグネシ
ア、シリカゲル、活性白土、石綿等が用いられる。これ
らの担体に前記触媒物質を常法により担持させて担持触
媒を調製する。
前記触媒物質の担体に対する担持量は特に制限はなく、
通常、担体に応じた適当量、例えば1〜50%の前記触
媒物質を相持させる。
本発明のインドールの製造方法においてアニリンとエチ
レングリコールとの反応は前記の触媒の存在下、気相で
実施Xれるが、反応装置としては固定層、流動層又は移
動反応装置のいずれもが使用され得る。
反応装置に導入するアニリンとエチレングリコールは、
アニリン1モルに対してエチレングリコール0.01〜
1モルの範囲、特に0.05〜0.5モルの範囲が好ま
しい。
原ネ4であるアニリンとエチレングリコールの導入量は
液空間速度(L)IsV)で0.01〜10hr−’の
・範囲であり、予め蒸発器において気化させた後、反応
装置に導入する。又、其の際に、水蒸気、水素、−酸化
炭素、二酸化炭素、メタン、窒素、ネオン、アルゴン等
をキャリアガスとして同伴させても良い。とくに、水蒸
気、水素、−・酸化炭素は触媒寿命を増大させるので好
ましい。
反応温度は2QO〜800℃の範囲、特に250〜50
0℃の範囲が好ましい。
反応圧力は、標準大気圧以−1−1反応温度におい″”
40°゛″1“61゛ニー5thaa*、+<*   
  j縮相を形成する圧力以下の任意の圧力を選ぶこと
が出来るが、実用的には、 1.lX10S〜1.0×
10’ Paの範囲が好ましく、2.OX 1.Os 
〜5.0X106Paの範囲がより好ましい。
本発明の方法においては、インドール製造の反応装置を
出たガス状の反応混合物を凝縮して得られる反応液をそ
のまま、または水相と有機相とに二相分離したのちの有
機相を酸性物質と接触させてのち、アニリンを回収し、
この回収アニリンをあるいはこの反応液からアニリンを
回収し、この回収アニリンを酸性物質と接触させたのち
、反応装置に循環再使用する。
本発明における酸性物質とは、酸性水溶液あるいは、固
体酸性を示す物質である酸性水溶液としては、 (1)  HCl03.HCl02.ICl0.HBr
04.HBr03.HBr02HBrO,H5106、
HIO4,HIO3,810,HMn04.02Mn0
4HTcO4,B2 Tc04 、HReO4、B2R
e04 、 H2SO4,H2S207)(2SO5、
B2520a 、 H2S203 、 H2S206 
、 H2SO3゜’2 S20S + ’25202 
+ ’2 ”204 + B2 S02 + B2 ”
”06 (x=3+4、−・−) 、B25e04 、
 H2SeO3、H6Te06 、 H2CrO4、B
2Cr07HNO3,HNO4,HNO2,HOONO
,H2N02.  H2N202゜H3PO4+  H
4P2O7,(HPO3)n、H3PO3,H45I0
4゜B2PH03、H2P2H205,HPH202、
H3AsO4、H3As03H5b(OH)6 、 H
2CO3,HOGN、 HNCO,HCN’G、 H4
5I04(H2S!03)n + H3BO3+ (H
BO2)nlH4B204等のオキソ酸、 (2) HCI、HF、HBr、 II、 HCN、H
2S等の水素酸、(3)  GH3COOH,HCOO
H,(COOH)2. OH2(COOH)2゜等の有
機酸、または・ (4) CuSO4、FeSO4、CdSO4、A12
(SO4)3’。
MgSO4、NgSOa 、 Mg5On 、KH2P
O4等の強酸の塩から選ばれた1種または2種以−にを
含む水溶液を例示することができる。
また、固体酸性を示す物質としては。
(1)酸性白土、クラリフト、ベントナイト、カオリン
、フラーズ・アース、モンモリロナイト。
フロリジン、ゼオライト等の天然に存在する、あるいは
化学的に合成できる粘土鉱物、シリカゲルやアルミナに
硫酸、リン酸、マロン酸などを付着させたもの、石英砂
を相体としたリン酸、ケインつ土とリン酸のか焼合成物
等の固型化酸、(2)カチオン交換樹脂、カチオン交換
膜、カチオン交換繊維等のカチオン交換能のある樹脂類
、(3) ZnO,As2O3、V2O5,5b205
 、 CaSO4。
CO3O4、CoSO4、SrSO4、MgSO4、M
gSO4。
K2SO4、(NH4)2SO4* Al2(SO4)
3 、 Fe(SO4)3゜Cr2(SO4)3 、 
Ga(NO3)2 a 4H20,Bi(NO3)3 
e 5H20。
Zn(NO3)2 e 8H20,Fe(NO3)3 
* 9H20,CaCO3,Zrリン酸塩、Tiリン酸
塩、AlPO4,PbCl2 、 CaCl2 。
AgCl、 H2WO4、ag(llo、、 CaS、
 Mg(C1o4)z等の無機化合物、 (4) Al2O3、TiO2,CeO2,5i02.
 MnSO4。
NiSO4,CuSO4、CdSO4、ZnSo4 、
 FeSO4。
Ba・904 、 ’、HgCl2 、 CuCl2 
、 AlCl3 、5nCI2 、 ZnS等の無機化
合物を加熱処理したもの、または(5) TiO2−A
l2O3、TiO2−5i02 、 TiO2−’Zr
O2。
Ti02−MgO,ZnO−Al2O3、ZnO−5i
02. ZnO−Zr02. Al203−ZrO2,
5i02−Al203 、5102−w03Si02−
V2O5、5102−Mg0等の複合酸化物を例示スる
ことができる。
本発明の方法において、副反応生成物及びアニリンを含
む反応液または回収アニリンと酸性物質を接触させる方
法としては、使用する酸性物質によって種々な方法をと
り得る。例えば、反応液に直接添加して溶解または懸濁
させる方法、水溶液の場合であれば、水溶液を添加して
撹拌する方法、または酸性物質を充てんしたカラムに反
応液を通す方法などがある。しかしながらこれらの方法
には限定されず、反応液と酸性物質と接触させることが
できる各種の方法が適用可能である。また、これらの方
法の形態としては回分式、半回分式または連続式の何れ
であってもよい。
なお、酸性水溶液を用いる場合、水溶液のpi(はpH
7未満であれば良い。
これらの酸性物質の使用量は回分式の場合には1反応液
量l容量部に対して約0.001− 100容量部であ
り、処理時間は約1分乃至40時間である。また、連続
式の場合には、例えば種型式による方法では酸性物質の
使用量は槽内の反応液と酸性物質の容積比が上記回分式
とほぼ同じとし、処理時間は、反応液の槽内平均滞留時
間が約1分乃至40時間とする。しかしながら、酸性物
質使用量および処理時間は、この範囲に限定されるもの
でなく、反応液中に含まれる副反応生成物の酸に応じて
未発・明の目的を達成するのに必要な量および時間を選
定することができる。
本発明の方法における処理温度は、使用する酸性物質に
よっても異なるが、酸性水溶液の蒸発、イオン交換樹脂
の変質等の問題があるため、 150°C以下であるこ
とが好ましい。また処理圧力については、処理すべき反
応液または酸性水溶液が液体を保つ範囲内で、常圧、加
圧または減圧の何れでもよい。
以上のような反応液と酸性物質とを接触させる処理と、
それに続く蒸留との組合わせによって、あるいは蒸留に
より回収され、酸性物質と接触させて処理されて得られ
る回収アニリンは、そのまま、または、新しいアニリン
と混合して反応に再使用される。
〔作用および発明の効果〕
本発明の方法によれば、エチレングリコールと、それに
対して化学量論的に過剰のアニリンを気相反応させ、反
応混合物を凝縮して得られる反応液からこの過剰のアニ
リンを分離回収して再び原lI4として使用するに際し
、反応液を酸性物質と接触させてのちアニリンを分離回
収することにより、あるいは反応液から分離回収したア
ニリンを酸性物質と接触させることにより、触媒に対し
て有害な副反応生成物を無害化することができる。
したがって、回収アニリンを使用しても触媒の活性を長
時間維持し収率よ〈インドールを製造することができる
〔実施例〕
以下に参考例、比較例および実施例を示して本発明の方
法及び効果を具体的に説明する。
参考例1 内径25a11のステンレス鋼製反応管に、粉末状の硫
化カドミウムを粒径3〜4mmに圧縮成形した触媒50
01を充填して反応に供した。7 kg/ctn’の加
圧下に水素ガスを241/sinで反応管に供給し、触
奴層の温度を室温から徐々に350℃迄上昇せしめ、 
350℃に保持した。ついで、アニリンと33%エチレ
ングリコール水溶液とを、それぞれ234g/hrおよ
び48g/hrで混合し、気化させた後、反応管に供給
して反応を行った0反応開始直後におけるエチレングリ
コール基準のインドール収率は74.8%であった。こ
の収率は時間の経過と共に漸次低下し、反応開始後20
0時間では82.0%になった。
なお、反応に供したアニリンは市販の工業用アニリンで
ある。
比較例1 参考例1において1反応管を出る反応混合物を室温迄冷
却し、得られた凝縮液を水相と有機相とに二相分離して
、後者より蒸留によってアニリンを、次のようにして分
離回収した。すなわち、内容積301の蒸留釜、内径8
00鵬■高さ2000層層の呼称寸法1ハ1nchラシ
ヒリングの充填層及び凝縮器より成るガラス製の蒸留装
置に上記有機相25kgを仕込み、圧力10Torr、
還流比0.2で回分蒸留を行った。初留分0.4kg、
ついで20.3kgのアニリン留分を留出させた。同様
の回分蒸留を繰り返して、約80kgの回収アニリンを
得た。分析の結果、回収アニリンの純度は88%以上で
あった。
この回収アニリンを用いて参考例1と全く同様の条件で
インドール合成反応を実施した。反応開始直後における
エチレングリコール基準のインドール収率は参考例1と
略同様の75.2%であったが、反応開始後200時間
で43.6%に低下した。
参考例2 内径20鳳膳のステンレス製反応管に市販の打錠成形し
た直径3一層、高さ2.5鵬■の5i02に銀を13%
担持したペレット状触媒4GQmlを充てんした。反応
管を350℃に保ち、あらかじめ気化させたアニリン、
エチレングリコールおよび水のモル比12:1:30の
原料混合物を300g/hrで、また同時に水素ガスを
8019TP/hrで反応管に供給し、常圧でインドー
ル合成反応を行なった。
反応開始1時間後におけるエチレングリコール基準のイ
ンドール収率は70.5%であった。この収率は時間の
経過と共に漸次低下し、反応開始後50時間では51.
0%であった。なお、反応に供したアニリンは参考例1
と同様の市販のT業用アニリンであった。
比較例2 参考例2において反応管を出た反応混合物を室温迄冷却
し、得られた凝縮液を水相と有機相に二相分離して、後
者より比較例1と同様にして分離回収した。回収した約
20kgのアニリンは、分析の結果、純度が89%以」
二であった。
この回収アニリンを用いて参考例2と同様の条件でイン
ドール合成反応を実施した。反応開始1時間後における
エチレングリコール基準のインドール収率は参考例2の
それとほぼ同じ70.1%であったが1反応開始後50
時間で43.4%に低下した。
参考例3 触媒を変えた以外は参考例2と同様にインドール合成反
応を行なった。なお触媒は、参考例2で用いたと同様の
5i02担体に銅を2.5%担持したものである。反応
開始1時間後におけるエチレングリコール基準のインド
ール収率は67.0%、50昨間後におけるインドール
収率は41.8%であった。
比較例3 参考例3において反応管を出た灰地混合物を室温迄冷却
し、得られた凝縮液を水相と有機相とに二相分離して後
者より比較例1と同様に蒸留によってアニリンを分離回
収した。回収した約20kgのアニリンは分析の結果、
純度が98%以−1−であった。
この回収アニリンを用いて参考例3と同一の条件でイン
ドール合成反応を実施した。反応開始1時間後における
エチレングリコール基準のインドール収率は参考例3と
ほぼ同じの66.7%であったが、反応開始後50時間
後においては33.3%に低、下した。
実施例1 参考例1と同一の条件でインドール合成反応を行って得
られた有機相的100kgをカチオン交換樹脂(商品名
レバチッ)SP112.西独バイエル社製)51を充て
んした充てん塔に2.5kg/hrの流量で流した。こ
の処理の温度は常温、圧力は常圧であった。
この処理液を比較例1と同様に回分蒸留して約80kg
のアニリンを回収し、参考例1と同様のインドール合成
反応に供した。反応開始直後におけるエチレングリコー
ル基準のインドール収率は、参考例1におけるとほぼ同
じの74.6%であり、 200時間後の収率は60.
5%であり、比較例1と比較して収率の低下が少なかっ
た。
実施例2 比較例1において得られた回収アニリンを、実施例1と
同様にカチオン交換樹脂を用いて処理し、参考例1と同
様のインドール合成反応の供した。反応開始直後におけ
るエチレングリコール基準のインドール収率は74.4
%、200時間後のインドール収率は58.2%であっ
た。
実施例3 参考例1と同一の条件のインドール合成反応に於いて得
られた有機相的100kgを撹拌槽に入れ、70°C9
常圧で次に示す処理を行なった。
■ p)14のHCI水溶液20kgを添加して3時間
撹拌。
@PH5’:5のKH2PO4水溶液20kgを添加し
て3時間撹拌。
○ pl(8,5のKH2PO4水溶駅EiOkgを添
加して20時間撹拌。
これらの液は液々分離で水相を除去した後、比較例と全
く同一の蒸留装置及び操作条件による回分蒸留で約80
kgのアニリンを回収した。これらの回収アニリンを参
考例1と全く同様のインドール合成反応に供したところ
、それぞれのエチレングリコール基準のインドール収率
は、表=1に示す通りであった・ 実施例4 参考例2と同一の条件のインドール合成反応に於いて得
られた有機相的25kgを実施例1と同一の条件でカチ
オン交換樹脂を用いて処理した。この処理液から、比較
例1と同一の蒸留装置および操作条+1−による回分蒸
留で約20kgのアニリンを回収し、参考例2と同様の
条件でインドール合成反応を実施した。反応開始1時間
後におけるエチレングリコール基準のインドール収率は
参考例2とほぼ同じの69.8%、反応開始後50時間
におけるインドール収率は51.5%であり、比較例2
と比べて収率の低下が少なかった。
実施例5 参考例3と同一の条件のインドール合成反応に於いて得
られた有機相的25kgを実施例1と同一の条件でカチ
オン交換樹脂を用いて処理し、その後、比較例1と同様
に回分蒸留して約20kgのアニリンを回収した。この
回収アニリンを用いて参考例3と同一条件でインドール
合成反応を行なった。反応開始1時間後におけるエチレ
ングリコール基準のインドール収率は67.2%1反応
開始後50時間におけるインドール収率は42.3%で
あり、比較例3と比較して収率の低下が少なかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)エチレングリコールと、それに対して化学量論的に
    過剰のアニリンとを触媒の存在下に気相反応させ、得ら
    れたインドール、副反応生成物および未反応のアニリン
    を含有する反応液からアニリンを分離回収し、回収され
    たアニリンを該気相反応に循環使用してインドールを製
    造する方法において、上記反応液または上記回収された
    アニリンを酸性物質と接触させることを特徴とするイン
    ドールの製造方法。
JP60161209A 1985-07-23 1985-07-23 インド−ルの製造方法 Expired - Lifetime JPH066574B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60161208A (ja) * 1984-01-31 1985-08-22 Isuzu Motors Ltd 車高調節装置

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