JPS62218525A - 抽出溶媒の再生方法 - Google Patents

抽出溶媒の再生方法

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JPS62218525A
JPS62218525A JP61061743A JP6174386A JPS62218525A JP S62218525 A JPS62218525 A JP S62218525A JP 61061743 A JP61061743 A JP 61061743A JP 6174386 A JP6174386 A JP 6174386A JP S62218525 A JPS62218525 A JP S62218525A
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Nobuo Takahashi
信夫 高橋
Kuniaki Segawa
瀬川 邦昭
Hiroyasu Teranishi
寺西 啓容
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属を溶媒抽出する方法において使用される有
機溶媒の処理に関するものであり、特に第三級アミンを
抽出剤として用いる抽出溶媒の再生方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
溶媒抽出法で抽出剤として用いられる第三級アミンは、
分子量が150ないし550程度のもので、例えばトリ
オクチルアミン、トリデシルアミン、トリラウリルアミ
ン、等が一般的によく用いられている。これらの抽出剤
は粘性が大きく、そのままでは使用しにくいので、ケロ
シン、キシレン等の非水溶性有機溶剤によって5〜60
容量%に溶解して使用されている。本明細書ではこれを
以下単に抽出溶媒と称する。
第三級アミン(以下RNと記す)それ自体には金属錯−
イオンなどとの結合能力、換言すれば金属錯陰イオンな
どを抽出する能力はないので、抽出能力を付与するため
の酸付加と称する前処理が必要であり、例えば塩化浴中
のコバルトを抽出する場合には、前処理として第三級ア
ミンに塩酸を付加する。この反応は、(11式のように
示すことができる。
RN+HO14RNHC1(11 この酸付加は、溶媒抽出工程に供される被処理水溶液に
必要量の塩酸を共存させれば、酸付加の反応と目的金属
成分の抽出反応を同一溶液、同一装置内で行なうことが
できる。又、前処理工程として目的金属成分の抽出工程
とは別に酸付加工程を設けることもできる。
溶媒抽出操作において、抽出工程を経た抽出溶媒中の第
三級アミンには被抽出成分が結合している。例えば、前
記コバルト抽出では、抽出残液中の塩素イオン濃度が4
 mol/1以上の領域で効率良くコバルトが抽出溶媒
中の第三級アミンに抽出される(特公昭52−4242
8号公報)。
この反応は、(2)式のように示すことができる。
2R3NH”C1’−+CoCl2−+〔R3NH+〕
2CoC14−2(21次に、逆抽出剤を含む水溶液と
被抽出成分を含んだ抽出溶媒とを混合接触させることに
より、第三級アミンに結合している被抽出成分を水溶液
中に逆抽出する。例えば、前記コバルト抽出においては
水あるいは塩酸の希薄水溶液が逆抽出剤として使用され
る。
逆抽出反応は、(3)式のように示すことができる。
(RNH”) Cool ”  →2 RNH+O1−
+0oC1(313Q      4        
  3                2逆抽出反応
により、抽出溶媒中の第三級アミンと結合していた被抽
出成分が水相中に溶出すると同時に、抽出溶媒中の第三
級アミンは、元の酸付加された状態、換言すれば、再び
金属錯陰イオンなどを抽出する能力をもった状態に戻り
、再生されることになる。
然るに、被処理水溶液中に第三級アミンに抽出されるが
、通常の逆抽出液では逆抽出が極めて困難あるいは全く
逆抽出されないような成分換言すれば、第三級アミンと
の結合力が極めて大きい成分が不純物として共存してい
ると、抽出と逆抽出とを繰返し行なっている間に、抽出
溶媒中にこれら不純物が蓄積されて・最終的には目的成
分を抽出する能力が全くない抽出溶媒になって、しまう
例えば前記コバルト抽出において、被処理液中に亜鉛や
鉄(1)が不純物として共存していると、これら不純物
イオンもコバルトと共に次式に従って第三級アミンに抽
出される。
2 R3NH+ct−+ ZnO12−+ (R3NH
”)2Znc14”’−(4)R3NHC1+ F6G
+13→R3NHpeat4(5)これら不純物は、コ
バルトの逆抽出操作では逆抽出されないために、そのま
\コバルトの抽出と逆抽出を繰返し行なっていると、最
終的には、第三級アミンが不純物である亜鉛や鉄(1)
で充されてしまい、コバルトの抽出能力が全くなくなっ
てしまう問題点があった。
このような塩化洛中のコバルトを抽出するような場合、
被処理液中に不純物として共存する亜鉛を水酸化物とし
て前もって沈殿分離しようとすると、目的成分であるコ
バルトも全量亜鉛と共に沈殿させてしまうことになるの
で、不純物除去の目的を達成することができない。
そこで、コバルトも亜鉛も共に第三級アミンで抽出し、
次の逆抽出工程でコバルトのみを有機溶媒中から水相へ
逆抽出した後、亜鉛を含む抽出溶媒を水酸化ナトリウム
などのアルカリ水溶液と混合接触(このような操作をア
ルカリ・スクラビングと称す)することにより、抽出溶
媒中の亜鉛と結合している第三級アミンを抽出能力の全
く無い遊離状態の第三級アミンにしてしまうと同時に、
亜鉛を水酸化亜鉛として沈殿分離させることが唯一の実
用的方法として採用されてきた。
又、被処理液中に鉄(I)が共存する場合には、溶媒抽
出操作に入る前に鉄(1)を水酸化物として被処理液中
から沈殿分離するのが通常の方法であるが、鉄(1)の
水酸化物の濾過は容易ではなく、鉄(1)が多量に共存
する場合には、大損りな処理になるうえ目的成分(コバ
ルト)の鉄沈殿中へのロスも多大なものとなるので有効
な方法とは云い難い0 この問題企回避するために、被処理水溶液を還元処理し
て、共存する鉄(1)を2価の鉄イオンにして、目的成
分を溶媒抽出しようとする方法が従来提案されている。
この方法は、鉄(II)が鉄(1)に比べて抽出溶媒中
に抽出され難い性質を利用したものであるが、実際には
被処理液中では鉄([I)と鉄(1)の酸化還元反応の
平衡が成立しており、鉄(1)が僅がと云えども存在し
ているはずであり、この鉄(1)は溶媒抽出操作で抽出
溶媒中に抽出される゛。その結果、水溶液中の鉄(It
)と鉄(1)の平衡が破れ、更に鉄(1)が新たに生成
し、この鉄値)が更に抽出溶媒中に抽出されることにな
る。
溶媒抽出操作を実際に行なう場合、被処理液の空気との
接触により還元したはずの鉄が鉄(1)となり、抽出溶
媒中に抽出されてしまう問題は避けられず、抽出溶媒が
抽出能力を失なうまでの時間をある程度延長することは
できるが、最終的にはやはり抽出能力が全く無くなって
しまう。しかも、鉄(1)を還元するために鉄(1)と
当量以上の還元剤が必要であり、処理コスト高を招くこ
とも大きな問題点である。
このような理由で、不純物として鉄(1)が共存する場
合にも亜鉛の場合と同じように、鉄(1)を目的成分(
:ffバルト)と共に抽出溶媒中に抽出し、目的成分を
逆抽出した後に、抽出溶媒中に残留するa (I)をア
ルカリ・スクラビング法で除去するのが有効な手段とな
っている。これらアルカリ・スクラビングの反応は、(
6)、(力式のように示すことができる。
(R3NH”)2・ZnCl4−2+ 4 NaOH→
2 R3N+ Zn(OH)2↓+4NaO/!−1−
2HO(6) RNH+・Fe01− +4NaOH−)RN+Fe(
OH)3↓+4Na07+HO(力 第三級アミンを抽出剤とした溶媒抽出法において、この
ようなアルカリ・スクラビングを行なうと、通常の逆抽
出操作では逆抽出できない成分でも確実に完全逆抽出が
できる点は特筆すべきであるが、反面不純物イオンと結
合していない第三級アミンまでも抽出能力を持たない遊
離アミンの状態にまで戻してしまう。この反応は(8)
式のように示すことができる。
RNH−cl  +NaOH−+RN+N&Cl+HO
(8)従って、アルカリ・スクラビング後の有機溶媒に
は再び塩酸付加(反応式(1))をして、抽出能力を回
復させてやる必要がある。
このようにアルカリ・スクラビング法を採用しても、ア
ルカリ・スクラビングを行なう毎に抽出溶媒中の第三級
アミンに対して少なくとも当量のアルカリ (一般的に
は水酸化す) IJウムを使用する)と酸付加のための
塩酸が消費されることになり、やはりコスト高にならざ
るを得ない。又、アルカリ・スクラビング法は有機相中
からの不純物成分の逆抽出反応と逆抽出された不純物成
分の沈殿生成反応が抽出溶媒と水相とが共存する同一装
置内で起こるために、生成する沈殿中への抽出溶媒ロス
は極めて大きくなる。場合によっては相分離が全くでき
ない状況になり、溶媒抽出操作の継続が不可能になるこ
とも多い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は前記したような各種の問題点のない第三
級アミンを使用しての金属の溶媒抽出方法の抽出溶媒の
再生方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために本発明は第三級アミンの非水
溶性有機溶媒溶液を抽出溶媒として金属を溶媒抽出する
工程で、第三級アミンとの結合力の強い成分の蓄積した
該抽出溶媒を塩化カリウムを共存するシュウ酸カリウム
水溶液と接触させ、該抽出溶媒中の第三級アミンとの結
合力の強い成分ひ逆抽出して該抽出溶媒を再生し、該逆
抽出移液に水酸化カリウムを添加して第三級アミンとの
結合力の強い成分を水酸化物として沈降分離して再生し
た後前記抽出溶媒の再生工程に循環するようにしたもの
である。
本発明者等は、塩化洛中から第三級アミンに抽出された
亜鉛や鉄など通常の逆抽出法では逆抽出できない成分を
、アルカリ・スクラビングによらず溶存状態のま\逆抽
出し得る安価な方法を求めて種々検討を重ねた結果、塩
化カリウムを共存するシュウ酸カリウム水溶液で極めて
効率良く亜鉛や鉄が逆抽出できることを見出した。更に
、塩化カリウム−シュウ酸カリウム水溶液中に逆抽出さ
れた亜鉛や鉄は、該水溶液にアルカリを添加することに
より、系外へ除去可能な水酸化物として沈殿させること
ができ、該水溶液は再生されて亜鉛や鉄の逆抽出剤とし
て再び循環使用できることも見出した。
〔作用〕
以下、主として鉄を例に挙げて本発明を説明する。
第三級アミンとしてトリノルマルオクチルアミン(以下
TNO,Aと略記する)を用い、これを非水溶性有機溶
媒であるシェルゾール・A(シェル化学商品名)で希釈
して、TNOA濃度を0.8M/ノとした。この有機溶
媒を用いて鉄を含んだニッケルコバルト混合塩化物水溶
液がらコバルトと鉄を抽出し、これを水で逆抽出する工
程を経て、不純物として4.0g7’lのFe(1)を
含む抽出溶媒を得た。
鉄を含有したこの抽出溶媒を第1表に示す種々の水溶液
と接触させて相比(有機相/水相)1/3で逆抽出した
結果を81表に示す。
第  1  表 各種水溶液によるFe(1)の逆抽出 第1表から次のことが明らかである。
単なる塩化カリウム水溶液では、鉄の逆抽出が不可能で
あるが、単なるシュウ酸あるいはシュウ酸カリウム水溶
液でも鉄の逆抽出は殆んどできない。ところが、シュウ
酸あるいはシュウ酸カリウム水溶液に塩化カリウムが共
存すると効率良く鉄の逆抽出が行なわれている。特に、
シュウ酸カリウム水溶液に塩化カリウムが共存する場合
には、100%近くの鉄道抽出率を得ている。
シュウ酸カリウム水溶液中に共存する塩化カリウム濃度
は高ければ高いほど鉄道抽出率は高くなる。
塩化洛中からTNoAに抽出された4、 0 g7’l
のlt’e(1)を含む前記抽出溶媒を、塩化カリウム
を種々の濃度で含んだ36.9g/lシュウ酸カリウム
水溶液を用いて、相比(有機相/水相)+、/a即ち水
相中c 2o 4−2/4機相中Fe=9.3/1(モ
ル比)で逆抽出した結果を第1図に示す。
第1図から、シュウ酸カリウム水溶液中に共存する塩化
カリウム濃度が0〜100g//では高い鉄道抽出率は
得られず、70%以上の鉄道抽出率を得るには150 
ge1以上の塩化カリウム濃度が必要で、塩化カリウム
濃度は高いほど鉄道抽出率も高くなることが判る。そし
て、共存する塩化カリウム濃度が飽和で最高の鉄道抽出
率が得られるが、実際には鉄を完全に逆抽出するために
共存する塩化カリウムを高濃度に維持する必要は必ずし
もなく、中途半端な濃度例えば150g7/lの塩化カ
リウムを共存する場合でも逆抽出段を適当に複数段設け
ることにより鉄の完全逆抽出は可能である。
鉄の逆抽出を行なうためには、シュウ酸カリウム水溶液
中に塩化カリウムの共存が必須であることを上述したが
、他の面からも塩化カリウムの共存は有効である。即ち
、塩化カリウム濃度が160シl以下になると、鉄道抽
出後の抽出溶媒中にシュウ酸根(020;2)が入るの
で、これを避ける為に共存する塩化カリウム濃度は16
0g//以上が望ましい。
但し、抽出溶媒中に入ったシュウ酸根が溶媒抽出操作に
何ら悪影響を及ぼさないのであれば、塩化カリウム濃度
160 g、’を以」二にこだわることはない。
鉄道抽出に必要な水相中のシュウ酸カリウム量は、抽出
溶媒中の鉄量に対してモル比で3以上望ましくは4以上
存在するのが良い。
塩化洛中からTNOAに抽出された4、0g71のFe
(1)を含む前記抽出溶媒を、塩化カリウム飽和で、3
8.1g/lのシュウ酸カリウムを含む’PH10,5
の水溶液を用いて、種々の水相中0204″′2,4様
相中F8(モル比)で逆抽出を行なった結果を第2図に
示す。
第2@から、抽出溶媒中の鉄に対する水相中のシュウ酸
カリウムのモル比が3以下の領域では、鉄の逆抽出は不
充分で、モル比で3以上望ましくは4以上あると、鉄の
逆抽出は極めて効率良く行なわれていることが判る。こ
のモル比が3以上であれば、鉄の逆抽出に必要な水相中
のシュウ酸カリウム濃度は特に制限はない。
有機相中の鉄に対する水相中のシュウ酸カリウム量がモ
ル比で3以上であれば、鉄道抽出のPHが1以上望まし
くは1.5以上の領域で極めて効率良く鉄の逆抽出がで
きる。
試験によれば有機相中の鉄に対する水相中のシュウ酸カ
リウム量がモル比で3以上であれば、逆抽出PHが約1
以上の領域で70%以上、逆抽出P Hが約1.5以上
の領域で90%以上の鉄道抽出率が得られた。
鉄道抽出に供せられる水相がシュウ酸カリウムと塩化カ
リウムのみを含む場合には、シュウ酸カリウムはアルカ
リ性であるが有機相の方にアルカリを消費するものがあ
り、鉄道抽出の平衡PHは4.0ないし4.2となり、
90%以上の鉄道抽出率が得られる。もし、鉄道抽出に
供せられる水相の組成がシュウ酸カリウムと塩化カリウ
ムの他ニ、例えば苛性カリウムの如きアルカリを含み水
相のPHが12ないし13.5程度である場合には鉄道
抽出の平衡PHは4.6ないし4.9程度になり、やは
り90%以上の鉄道抽出率が得られる。
鉄道抽出の平衡PHを5程度以上にすると、鉄の逆抽出
率はやはり90%以上で充分であるが、反面種々の問題
が起こる。
鉄道抽出の平衡PHを上げるために多量のアルカリが必
要となり、有機相中の第三級アミンの大部分を抽出能力
の無い遊離状態のアミンにしてしまったり、あるいは有
機相中にシュウ酸イオンを抽出させてしまったりするこ
とになり好ましい条件とは云い難い。又、逆に鉄道抽出
に供せられる水相がシュウ酸カリウムと塩化カリウムの
他に、例えば塩酸の如き酸を含むために鉄道抽出の平衡
PHが1以下になると急激に鉄道抽出率は低下してしま
うのでこれは実用の領域ではない。
鉄道抽出の平衡PHが0.5になると、これはシュウ酸
カリウムの代りにシュウ酸を添加したのと同じ状況であ
り、鉄道抽出は不可能ではないが不充分であることが判
る。
上記のことをまとめると、鉄道抽出に供せられる水相は
、シュウ酸カリウムと塩化カリウムを含むことが必要で
、鉄道抽出の平衡PHが1ないし5になる程度の酸ある
いはアルカリの共存は何らさしつかえないと云うことに
なる。
鉄道抽出の反応は(9)式のように示すことかでK 3
F e (a 204) s + 3 KO!   (
91鉄逆抽出工程から得られる鉄道抽出後水相のPHは
上記した如く工ないし5で、この中にはシュウ酸カリウ
ムと塩化カリウムの他に鉄がシュウ酸鉄カリウムとして
溶解している。
鉄をシュウ酸鉄カリウムとして含む鉄道抽出後水相は有
機相と分離した後、苛性カリウムを添加することにより
シュウ酸鉄カリウムとして溶存している鉄を水酸化物と
して沈殿させると同時に、水相中にシュウ酸カリウムを
再生させることができる。
Peとして1.31νlと、シュウ酸カリウムとして3
6.9g/lと、塩化カリウム280g//を含むPH
4,3の鉄道抽出後水相に水酸化カリウムを添加するこ
とにより液性をアルカリ側に移行させて鉄な水酸化物に
した後に水相中に残留する鉄濃度を測定した結果を第3
図に示す。
鉄の水酸化物生成反応は叫式のように示すことができる
K3Fe(C2o4)3+3KOH→3に2C204−
1−re(O町↓ (10)この反応を完全に右に向っ
て進行させるためには、液のPHを11以上にする必要
があるが、生成する鉄殿物を除去した後の液を再び鉄の
逆抽出工程に繰返し使用するのであれば、シュウ酸鉄カ
リウムとして溶存している鉄を全量水酸化物として系外
に完全に排出する必要はなく、例えば液中にFeが0.
01ないしo、o2g7を程度残留しても何ら問題はな
く、液PHを9ないし11程度にすることによって鉄の
全量ではないが大部分を水酸化物として系外に排出する
だけでも充分に目的を達成することができる。
鉄の水酸化物生成のPHを9ないし11程度にするので
あれば、これに要する水酸化カリウム量は液中の鉄量に
対してモル比で3倍即ち1反応当量と、あとは液PHを
9ないし11に保持するに必要な量の水酸化カリウムが
あれば充分で、この水酸化カリウムの必要量は、液中の
Feに対して1.1ないし1.4反応当量である。又、
この水酸化鉄への転換反応は、シュウ酸鉄カリウムが溶
存状態でなく液中に結晶として存在していても何ら支障
なく充分な速さで進行する。
然しなから溶媒抽出の操作は固体が共存しない状態で行
なうべきであるので、第三級アミンと結合力の強い成分
を逆抽出する過程でKOIの結晶を析出させない方法に
ついて検討し、KClのシュウ酸鉄カリウム水溶液への
溶解度が温度によって大さく変化することに着目して逆
抽出液を再生するときの液温を逆抽出工程の液温より若
干下げることによりKOIの結晶を鉄の水酸化物沈殿と
共に析出させるようにすることができることを見出した
即ち、例えばFeとして1.3 g7’lを含むシュウ
酸鉄カリウム水溶液中へのKCtの溶解度は、KClの
水中への溶解度の変化の傾向ど類似するが更に大で、O
Cで約250 gjl 、 50 ’Cでは約360 
gjlであって温度依存性が極めて太さい。(9)式に
示すように鉄の逆抽出反応では鉄が1モル逆抽出される
毎に3モルのKClが副生ずるので、逆抽出液が一定温
度でKCIが飽和状態となると逆抽出の度にMCIが結
晶として析出する。
例えば4− g7”lのFeを含む抽出溶媒を有機相/
水相=1/3で逆抽出すると逆抽出接液のMCI濃度は
1.8g、’を上昇する。そこでアルカリを加えて水酸
化鉄を沈殿させるときの液温を相対的に1〜2C低くす
るとMCI結晶を水酸化鉄沈殿と共に析出させ、この澱
物を濾別することにより糸外に除去できるので例えば送
液配管内にKO!結晶が析出して配管を閉塞するような
トラブルを避けることができる。
以上、これまで第三級アミンに抽出された抽出溶媒中の
鉄の逆抽出及び鉄道抽出後水相の処理をシュウ酸カリウ
ムー塩化カリウム系で行なう場合について述べてきたが
、これと全く同じ方法をシュウ酸ナトリウムー塩化ナト
リウム系、シュウ酸アンモニウム−塩化アンモニウム系
ででも行なうことができる。しかし、シュウ酸ナトリウ
ム、シュウ酸アンモニウムの溶解度はシュウ酸カリウム
の溶解度に比して小さいので鉄道抽出時の水相/有機相
比をかなり大きくしなければならない等の不利がある。
且つ塩化ナトリウム、塩化アンチモンは溶解度の温度依
存性が小さいので、鉄道抽出反応で副生ずる塩化ナトリ
ウムあるいは塩化アンモニウムを系外に除去するために
は液温を大幅に変動させることが必要であり、実用的で
ない。
本発明方法の説明を鉄によって行なってきたが、第三級
アミンに容易に抽出されるが、通常の逆抽出剤では溶存
状態のま\での逆抽出が極めて困難な元素は鉄の低亜鉛
、ビスマス、カドミウム、鉛等が挙げられる。通常の逆
抽出剤では溶存状態のま\逆抽出できないこれらの元素
に対しても鉄を例にした記載とほぼ同様の挙動で溶媒の
再生ができるO 〔実施例〕 実施例I Co 61.6 g7’! 、、Ni 125 gjl
 、 Fe(1)12.4 g7’tをそれぞれ塩化物
で含有する水溶液を30容量%のTNOAを含む抽出溶
媒(希釈剤としてシェル化学製シェルゾール−Aを使用
)を用いて、有機相/液相=5/1、箱型ミキサーセト
ラー3段で抽出し、c。
12、3 g7’l XFe 2.48 gjlを含む
抽出有機相とNi、125g/l 、 C!o 0.0
05 gjl 、 Fe(0,001gjlを含む抽出
残液を得た。
次に、上記抽出溶媒を水を用いて相比0/A=6/1、
箱型ミキサーセトラー3段でコバルトを逆抽出し、Co
 61.6 gjl 、 Fe 0.003 g7’l
を含む逆抽出液とc。
<o、 001 gll 、 FQ 2.50 gjl
を含むコバルト逆抽出後抽出溶媒を得た。
次に、Fe2.50g//lを含む上記コバルトを逆抽
出した抽出溶媒を、シュウ酸カリウム40 gjll 
% 塩化カリウム290 g7’tを含むPH10,5
の水溶液で箱型ミキサーセトラー1段を用いて相比0/
A = +/3で逆抽出した結果、F’e O,79g
jlを含む鉄逆抽出後液とFe 0.13 g7’tを
含む鉄道抽出後抽出溶媒を得た。
該鉄道抽出後抽出溶媒は、再びコバルトと鉄の抽出段に
連続的に繰返し使用した。
一方、Fe O,79gjlを含んだ鉄逆抽出後液には
、PRが10.5になるように連続的に固体状の苛性カ
リウムを添加攪拌し水酸化鉄を生成させると同時にシュ
ウ酸カリウムを液中に再生させた。該水酸化鉄共存液中
のシュウ酸カリウム濃度は40g/lであった。
次いで、上記シュウ酸カリウム再生液中の水酸化鉄沈殿
は、連続的に濾別除去しシュウ酸カリウム40g、/l
を含んだ清澄濾液は連続的に鉄道抽出工程へ繰返した。
なお、上記一連の連続溶媒抽出操作において、水酸化鉄
生成のための反応槽、水酸化鉄濾過装置及びこの両者を
結ぶ配管の中の液温度ひ、他のいかなる部分の液温度よ
りも相対的に2c低下させた。
このようにして、1ケ月以上の連続溶媒抽出操作を行な
ったが何ら支障をきたすことなく全工程を運転すること
がでさた。
実施例2 Go 50.3 get、 Ni 130 get、 
Zn 1.2 get fそれぞれ塩化物で含有する水
溶液を、3o容量%のTNOAを含む抽出溶媒(希釈剤
としてシェル化学シェルゾ一ルーAを使用)を用いて実
施例1と同じ条件で抽出し、Co 10.1 get 
、 Zn O,24getを含む抽出有機相とNi 1
30 gjl 、 Co O,003g///l 、 
Zn(0,001getを含む抽出残液を得た。
次に、上記抽出溶媒を水を用いて実施例1と同じ条件で
逆抽出しCo 50.3 g7’l 、 Zn(0,0
01getを含む逆抽出液と、Co(0,001get
 、 ZYI 0.24 getを含むコバルト逆抽出
後の抽出溶媒を得た。
次に、Zn 0.24 g、’lを含む上記コバルト逆
抽出後の抽出溶媒をシュウ酸カリウム20 It 、 
塩化カリウム288g/7を含むP H12,0の水溶
液で、実施例1と同じ条件で逆抽出した結果、Zn 0
.076 g、’lを含む亜鉛逆抽出後液とZn 0.
01 getを含む亜鉛逆抽出後の抽出溶媒を得た。該
亜鉛逆抽出後の抽出溶媒は再びコバルトと亜鉛の抽出段
に連続的に繰返し使用した。
一方、Zn 0.076 g7’tを含んだ亜鉛逆抽出
後液には、PHが12.0になるように連続的に固体状
の苛性カリウムを添加攪拌し水酸化亜鉛を生成させると
同時にシュウ酸カリウムな液中に再生させた。
該水酸化亜鉛共存液中のシュウ酸カリウム濃度は20g
/lであった。
次いで、上記シュウ酸カリウム再生液中の水酸化亜鉛沈
殿は、連続的に濾別除去し、シュウ酸カリウム20g/
lを含んだ清澄濾液は連続的に鉄道抽出工程へ繰返した
なお、上記一連の連続溶媒抽出操作において、水酸化亜
鉛生成のための反応槽、水酸化亜鉛濾過装置及びこの両
者を結ぶ配管の中の液温度を他のいかなる部分の液温度
よりも相対的にIC低下させた。
このようにして1ケ月以上の連続溶媒抽出操作を行なっ
たが何ら支障をきたすことなく全工程を運転することが
できた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明方法によれば第三級ア
ミンの非水溶性有機溶媒を抽出溶媒として金属を溶媒抽
出する工程で、抽出溶媒中に通常の逆抽出操作では逆抽
出できないような第三級アミンとの結合力の強い成分が
残った溶媒をアルカリスクラビング法のように第三級ア
ミンを遊離の状態に戻すことなく且つ抽出溶媒をロスす
ることもなく効率的に不純物としての第三級アミンとの
結合力の強い成分を除去することによって抽出溶媒の再
生が可能であり、且つ抽出溶媒の再生に使用した逆抽出
液も再生して循環使用ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はシュウ酸カリウム36.9 getを含む水溶
液中の塩化カリウム濃度と、鉄道抽出率との関係を示す
図、第2図は水相中のシュウ酸カリウムと抽出溶媒中の
鉄のモル比と、鉄道抽出率との関係を示す図、第3図は
鉄道抽出後水相に水酸化カリウムを添加して鉄を水酸化
した後の水相中に残留する鉄濃度と水相PHとの関係を
示した図である。 第1図 Cz04 /Fe(モ)k比)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第三級アミンの非水溶性有機溶媒溶液を抽出溶媒
    として金属を溶媒抽出する工程で、第三級アミンと結合
    力の強い成分の蓄積した該抽出溶媒を、塩化カリウムを
    共存するシュウ酸カリウム水溶液と接触させ、該抽出溶
    媒中の第三級アミンとの結合力の強い成分を逆抽出して
    該抽出溶媒を再生し、該逆抽出後液に水酸化カリウムを
    添加して該第三級アミンとの結合力の強い成分を水酸化
    物として沈降分離して再生し、該再生逆抽出液を抽出溶
    媒の再生工程に循環することを特徴とする抽出溶媒の再
    生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084655A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Sumitomo Metal Mining Co Ltd アミン系抽出剤のスクラビング方法
US7959881B2 (en) * 2008-08-07 2011-06-14 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Method for scrubbing an amine type extractant after stripping

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