JPS62215389A - 酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物及びその製造方法 - Google Patents

酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物及びその製造方法

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JPS62215389A
JPS62215389A JP5638386A JP5638386A JPS62215389A JP S62215389 A JPS62215389 A JP S62215389A JP 5638386 A JP5638386 A JP 5638386A JP 5638386 A JP5638386 A JP 5638386A JP S62215389 A JPS62215389 A JP S62215389A
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JP
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particles
immobilized
colloidal silica
water
weight
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JP5638386A
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English (en)
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Koichi Umeyama
公一 梅山
Kozo Iida
飯田 高三
Hitoshi Izumida
仁 泉田
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物(以
下、単に「固定化物粒子」ということもある、)及びそ
の製造方法に関する。
現在、固定化酵素または固定化菌体バイオリアクターに
よる有用物質の工業的生産は、主として連続法で行なわ
れており、この工業的生産における反応系としては液・
同系が大部分を占めている。
この液−同系バイオリアクターを大別すると、リアクタ
ー内に充填された固定化物粒子が動かず基質液のみが流
れる充填層型と、固定化物粒子も動く流動層型とがある
。充填層型バイオリアクターは、液・固液(粒子)間の
物質移動係数を大きくしなければならないために、固定
化物粒子径を小さくしてその充填率を大きくし、しかも
流速を上げる必要があるが、この条件では流体圧によっ
て固定化物粒子が圧縮変形し、固定化物粒子が点接触か
ら面接触となり、流れの方向に固定化物粒子が押しやら
れて密に充填される結果、充填層内が閉塞する場合があ
る。したがって、液拳固液(粒子)間の物質移動係数を
小さくしなければならないため反応速度が低くなる可能
性がある。
一方、流動層型バイオリアクターは、充填率を小さくす
ることによって、液・固液(粒子)間の物質移動係数を
大きくすることができるので、原理的には、充填層型バ
イオリアクターよりも反応速度を高めることができる。
しかしながら流動層型バイオリアクターでは、安定な流
動操作をできる範囲が狭く種々な基質中で、固定化物粒
子を安定に流動操作するためには、固定化物粒子の比重
を調整する必要がある。
また、固定化物粒子の製造は、固定化担体、少なくとも
1種の多価金属イオンとの接触によりゲル化する能力の
ある水溶性高分子多糖類及び酵素又は微生物菌体を含む
液状組成物を多価金属イオンを含む水性媒体中に滴下し
て、粒状にゲル化されて行なわれるが、水性媒体には多
価金属イオンが含まれているため1粒状ゲル化物の比重
を高くしなければ、生成する固定化物粒子が容易に沈降
せず生産性を阻害するという問題がある。
このため、本発明者らは、固定化物粒子の比重を調整す
る手段について鋭意研究を重ねた結果、従来の固定化物
粒子の構成成分である合成高分子からなる固定化担体、
水溶性高分子多糖類および酵素又は微生物菌体に、コロ
イダルシリカを含有せしめることによって、固定化物粒
子の性能に何ら悪影響を与えることなく固定化物粒子の
比重を容易に調整でき、しかも固定化担体としてポリビ
ニルアルコール等の分子中に水酸基を含有する合成高分
子を使用するとコロイダルシリカ表面のシラノールと合
成高分子中の水酸基との化学反応によって固定化粒子の
機械的強度が向上することを見い出し1本発明を完成す
るに至ったものである。
しかして、本発明に従えば。
(L)  合成高分子からなる固定化担体(b)  少
なくとも1種の多価金属イオンとの接触によりゲル化す
る能力のある水溶性高分子多糖類。
(C)   コロイダルシリカ、及び (d)  酵素、又は微生物菌体 を含んでな′る組成物を粒状にゲル化させてなることを
特徴とする酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物、及
び 前記(a)、(b)、  (C)及び(d)を含んでな
る液状組成物を、多価金属イオンを含有する水性媒体中
に滴下して該組成物を粒状にゲル化させることを特徴と
する酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物の製造方法
が提供される。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(a)  合成高分子からなる固定化担体固定化担体と
しては、酵素又は微生物菌体を、粒状固定化できる合成
高分子ならば制限なく使用でき、例えば従来から公知の
ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリスチ
レン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン等の樹脂や、高酸
価不飽和ポリエステル、高酸価不飽和エポキシド、不飽
和ポリビニルアルコール、不飽和アクリル樹脂、ポリエ
チレングリコールと(メタ)アクリル酸とのポリエステ
ル、ポリエチレングリコールと(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシエチルとのウレタン化付加物などの親木性光
硬化性樹脂が使用される。
本発明において、特に有利に使用できる合成高分子は、
ポリビニルアルコールおよび光硬化性ポリビニルアルコ
ールである。ポリビニルアルコールは1粒状固定化物内
部の中心付近に密に分布するコロイダルシリカと化学的
に結合して固定化物粒子の機械的強度を向上させると共
に安価であるという利点を有している。
(b)  水溶性高分子多糖類 本発明において使用する水溶性高分子多糖類は、水溶性
であり、水性媒体中で多価金属イオンと接触したときに
水に不溶性又は難溶性のゲルに変化する能力のある高分
子多糖類で、一般に約3.000〜約2,000,00
0の分子量を有し、また、多価金属イオンと接触させる
前の水溶性の状態で通常少なくとも約10g/文 (2
5℃)の溶解度を示すものが好適に使用される。
かかる特性をもつ水溶性高分子多糖類の具体例としては
、アルギン酸のアルカリ金属塩、カラギーナン、マンナ
ン、キトサン等が包含される。
これら水溶性高分子多糖類の1種であるアルギン酸の金
属塩は水性媒体中に溶解した状態で、多価金属イオン、
例えばマグネシウムイオン、カルシウムイオン、ストロ
ンチウムイオン、バリウムイオン等のアルカリ土類金属
イオン或いはアルミニウムイオン、セリウムイオン、ニ
ッケルイオン等の他の多価金属イオンのうちの少なくと
も1種の多価金属イオンと接触するとゲル化しうる。な
お、本発明において使用しうる水溶性高分子多糖類は、
すべての多価金属イオンの接触に対してゲル化能を有し
ている必要はなく、少なくとも1種の多価金属イオン、
好ましくはアルカリ土類金属イオンと接触した時にゲル
化する能力を有していれば充分である。ゲル化が起る多
価金属イオンの濃度は水溶性高分子多糖類の種類等によ
り異なるが、一般には少なくとも0.01+*oM/4
である。
(c)   コロイダルシリカ コロイダルシリカは無水硅酸の超微粒子を水中に分散せ
しめたコロイド溶液である0種々の濃度のものが市販さ
れており、前記(a)、(b)及び(d)成分からなる
組成物に混入したときに安定であればいかなる濃度のも
のでも使用できるが、一般には20〜50重量%、好ま
しくは安定性の高い20〜30重量%の濃度範囲のもの
が使用される。また、コロイダルシリカの比重は1.1
−1.4でありコロイダルシリカの使用量を後記する範
囲で変えることによって固定化物粒子の比重を容易に調
整することができる。一般にコロイダルシリカを含有し
ていない従来の固定化物粒子の比重は約1.0であり、
これにコロイダルシリカを含有せしめることによって比
重を約1.θ〜1,3の範囲で調整することができる。
(d)  酵素又は微生物菌体 本発明により固定化しうる酵素又は微生物菌体の種類に
は特に制約はなく、どのような種類の酵素又は微生物菌
体でも、その酵素活性を実質的に失活させることなく固
定化することができる。
しかして、本発明によって固定化しうる酵素及び微生物
菌体の代表例を示せば次のとおりである。
(イ) 酵素の例 ラクテートデヒドロゲナーゼ(1、l 、 2 、3)
ラクテートオキシダーゼ(1、1、3、2)グルコース
オキシダーゼ(1,1,3,4)ホルメートデヒドロゲ
ナーゼ(1,2,1,2)アルデヒドデヒドロゲナーゼ
(1、2、1、3)アルデヒドオキシダーゼ(1,2,
3,1)キサンチンオキシダーゼ(1,2,3,2)ピ
ルビン酸オキシダーゼ(1,2,3,3)コルチゾン−
α−リダクターゼ (1,3,1,4) アシルC0A−デヒドロゲナーゼ (13,99,3) (1,3,99,5) L−7ラニンデヒドロゲナーゼ (1,4,1,1) L−グルタミン酸デヒドロゲナーゼ (1,4,1,3) L−アミノ酸オキシダーゼ(1,4,3,2)D−7ミ
ノ酸オキシダーゼ(1,4,3,3)ピリドキサールリ
ン酸オキシダーゼ (1,4,3,5) カタラーゼ(1,11,1,6) (2,3,1,7) (2,6,1,2) へキソキナーゼ(2、7、11) グルコキナーゼ(2,7,1,2) フルクトキナーゼ(2,7,1,4) ホスホグルコキナーゼ(2,7,1,10)ホスホフル
クトキナーゼ(2,7,1,11)ピルベートキナーゼ
(2,7,1,40)カルボキシエステラーゼ(3,1
,1,l)アリールエステラーゼ(3、1、1、2)リ
パーゼ(3、1、1、3) ホスホリパーゼA(3,1,1,4) アセチルエステラーゼ(3,1,1,6)グルコアミラ
ーゼ(3,2,1,3) セルラーゼ(3,2,1,4) イヌラーゼ(3,2,1,7) α−グルコシダーゼ(3,2,1,20)β−グルコシ
ダーゼ(3,2,1,21)β−ガラクトシダーゼ(3
,2,1,23)インベルターゼ(3,2,1,26) ペプシン(3,4,4,1) トリプシン(3、4、4、4) キモトリプシンA(3,4,4,5) カテプシンA(3,4) パパイン(3,4,4,10) トロンビン(3,4,4,13) アミダーゼ(3,5,1,4) ウレアーゼ(3、5、1、5) ペニシリンアシダーゼ(3,5,1,ll)アミノアシ
ラーゼ(3,5,1,14)アデニンデアミナーゼ(3
、5、4、2)A、T、P、アーゼ(3、6、1、3)
ピルベートデカルボキシラーゼ (4,1,L、l) オキザレートデカルボキシラーゼ (4,1,1,2) トリプトファンデカルボキシラーゼ (4,1,1,27) アルドラーゼ(4,1,2,13) マレートシュダーゼ(4,1,3,2)トリプトファン
シンターゼ(4,2,1,20)アルドラ−ゼ(4,3
,1,1) リジンラセマーゼ(5,1,1,5) ステロイドΔ−インメラーゼ(5,3,3,1)マクシ
ニルCoAシンセターゼ (6、2、1、5) など (註)カッ−内の数字は酵素番号を表わす。
(ロ) 微生物菌体の例 (Aerobacter aerogenes)バチル
ス・ズブチリス(Bacillus gubtilis
)プロテウス・ブルガリス(Proteus vulg
aris)〒−−’−H,++1−−1I l  / 
C−Ak 61− i −s k i m M^1;)
シュードモナス・プチダ(Pseudomanas p
utida)アクロモバクタ−・リクイダム (Achromobacter  liquidum)
クルブラリア・ルナータ(Curvularia 1u
nata)コリネバクテリウム・グルタミカム (Carynebactarium gLutamic
um)ノカルディア・ロドクラス(Nocardia 
rhodcrous)メサノサルシナ・バーケリイ (MethanoSarcina berkerii)
など。
″    : 以上に述べた(IL)、(b)、(c)および(d)の
各成分は、水性媒体中で相互に充分に混合することによ
り液状組成物にすることができる。使用しうる水性媒体
としては、水又は緩衝水溶液が好適であるが、場合によ
っては水溶性アルコール類と水又は緩衝水溶液との混合
液、水溶性ケトン類と水又は緩衝水溶液との混合液、水
や緩衝水溶液と均一に混合しうるエステル系溶剤溶液か
)’ tf4ti 1111+ス:>#テ*ス−上記(
4)、(b)、(c)及び(d)の各成分の相互の使用
割合は厳密に制限されるものではなく、各成分の種類等
に応じて広範にわたって変えることができるが、一般に
は、(&)成分の固定化担体100重量部(固形分換算
、以下も同様)に対し、下記の割合で使用するのが適当
である(カッコ内は好適範囲である)。
(b)水溶性高分子多糖類:0.5〜15fils(1
〜8重」の (c)コロイダルシリカ:1〜xoo」■(5〜501
di却 (d)酵素又は微生物菌体:0.001〜50ユI(0
,01〜20fd[) また、水性媒体は上記(a)〜(C)の合計に対して1
0〜1,500重量部(50〜900重量部)の範囲で
使用することができる。
乞土進二 上記の如くして調製された液状組成物は次いで多価金属
イオンを含有する水性媒体中に滴下することにより粒状
にゲル化される。
上記水性媒体中に含ませうる多価金属イオンとしては、
該液状組成物中の水溶性高分子多糖類をゲル化させる能
力のあるものが選ばれる。
選ばれた多価金属イオンを含有する水性媒体の調製は、
水性媒体中に、該多価金属の水溶性化合物、例えば該多
価金属のハロゲン化物、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、
硝酸塩等を溶解することにより行なうことができる。
その際の水性媒体中の多価金属イオンの濃度は、一般に
0.01〜5履◎fL/1.好ましくは0.1〜2層a
n/lの範囲内とすることができる。
なお、固定化担体として安価なポリビニルアルコール及
び不飽和ポリビニルアルコールを使用する場合には、上
記多価金属イオンを含有する水性媒体中にさらに硼酸を
含有せしめると、多価金属イオンと硼酸の相乗作用によ
って瞬時に粒状固定化成形物が生成ししかも互いに吸着
したり1粒状状態が変化したりすることもないので連続
的に製造することが可能となる。これによって製造コス
トの大幅な削減がはかれる。
硼酸の水性媒体中における濃度は、一般に0 、0 L
 〜1osai/JL、好ましくは0.1〜4IIof
t/ILの範囲内とすることができる。
かかる多価金属イオンを含有する水性媒体中への前記液
状組成物の滴下は、例えば注射針のような先の細い管の
先端から該液状組成物を滴下する方法、遠心力を利用し
て該液状組成物を粒状に飛散させる方法、スプレーノズ
ル先端から、該液状組成物を霧化して粒状とし滴下する
方法などの方法により行なうことができる0滴下する液
滴の大きさは最終の粒状固定化物に望まれる粒径に応じ
て自由に変えることができるが、通常は直径が約0.1
〜約5ms、好ましくは約065〜約3mmの液滴とし
て滴下させるのが好都合である。
滴下した液状組成物は水性媒体中で多価金属イオンと接
触し、直ちにゲル化して、粒状のゲルとなる。その際の
ゲル化の機構は正確にはわからない−h<、*mにト寡
4峯早島負1オnカ(/\ロゲンイト蜘Vt士憔溶液に
より凝集し、ついで水溶性高分子多糖類に含まれるアニ
オン基が多価金属イオンを介して、イオン結合すること
により三次元的に架橋してゲル化するものと推定される
上記の如く生成せしめた粒状ゲルは、例えばポリビニル
アルコールを固定化担体として用い、多価金属イオンと
硼酸を含有する水性媒体中でゲル化させたものであれば
、そのままで固定化物粒子として使用することができる
が、光硬化性樹脂を固定化担体として用いた場合には、
そのまま水性媒体中に分散させた状態で、或いは水性媒
体から分離した後それ自体公知の方法で活性光線を照射
することにより、該粒状ゲル中の親木性光硬化性樹脂を
硬化せしめる。これにより粒状ゲルは水に実質的に不溶
性で機械的強度の大きい酵素又は微生物菌体の粒状固定
化物が得られる。
かくして、本発明により粒径が約o、1〜5+smの固
定化物粒子が簡単に製造することができ、このものはコ
ロイダルシリカを含有しているためその比重が従来品に
比較して高くなっているため。
流動層型バイオリアクターとして安定な流動操作が可能
となると同時に、製造に際し水性媒体中で生成した粒状
ゲルが容易に沈降するので、取り出しが容易となり生産
効率を高めることができる。
また生成した固定化物粒子は従来品に比較して機械的強
度が向上しており、特にポリビニルアルコールを固定化
担体として用いた場合にその効果が顕著である。
次に実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1 重合度tooo、けん化度87.0〜89.0のポリビ
ニルアルコールlongとN−メチロールアクリルアミ
ド0.3モル(30g)の混合物からなる15%光硬化
性樹脂プレポリマー水溶液tooz量部に、3%アルギ
ン酸ナトリウム水溶液20重量部、ベンゾインイソブチ
ルエーテル0.5重量部、20%コロイダルシリカ(C
ataloid S −2OL触媒化或工業株式会社製
)20重量部および酵素インベルターゼ(0,1%濃度
)20重量部を加えてよく混合し、得られる光硬化性樹
脂−酵素混合液(比重1.03)を、3%[酸及び0.
1M塩化カルシウムを含む水溶液(NaOHでp)(=
6に調製)中に注射器先端の注射針から液面高さlOc
腸より滴下したところただちに沈降して粒径的2.5m
mの粒状物が得られた。
なお、コロイダルシリカを除いた組成物で同様にして固
定化物粒子を製造したが、粒子が水溶液中に浮遊してな
かなか沈降しなかった。
この粒状物を平らな底面を有するペトリ皿にとり、ペト
リ皿の上面及び下面から波長300〜400n履の活性
光線を3分照射したところ圧縮強度50kg/c層2 
(コロイダルシリカを用いない場合は16 kg/ c
m” )の粒状固定化酵素が得られた。
この粒子のインベルターゼ活性をショ糖を基質として測
定したところ、固定化しないインベルターゼに対する比
活性が70%であった。
この固定化物粒子を流動層型バイオリアクターに使用し
たところ安定な流動操作が得られた。
実施例2 重合度1500、けん化度87.0〜89.0のポリビ
ニルアルコール20重量部を蒸留水80重量部に溶解し
て20%ポリビニルアルコール水溶液にする。この水溶
液に3%アルギン酸ナトリウム水溶液20重量部、20
%コロイダルシリカ(Catalaid S −20L
) 20重量部および酵素インベルターゼ(0,1%濃
度)20重量部を力1えてよく混合し得られるポリビニ
ルアルコール−酵素混合液(比重1.04)を、3%硼
酸及び0.1M塩化カルシウムを含む水溶液(NaOH
でp)i= 6に調製)中に、注射器先端の注射針から
液面高さ10cmより滴下したところただちに沈降して
粒径的2.5mmの粒状物が得られた。この粒状物をこ
のままの状態で7時間浸漬したところ機械的強度良好な
粒状固定化酵素が得られた。
この粒子のインベルターゼ活性をシ、aを基質として測
定したところ、固定化しないインベルターゼに対する比
活性が60%であった。
この固定化物粒子を流動層型バイオリアクターに使用し
たところ安定な流動操作が得られた。
実施例3 重合度1500.けん化度87〜89のポリビニルアル
コールloogとN−メチロールアクリルアミド0.2
モル(20g)とからなる20%光硬化性プレポリマー
水溶液100重量部に、3%に一力うギーナン水溶液2
0重量部、ベンゾインエチルエーテル1重量部、30%
コロイタ)l/シリカ(Cataloid S −30
L触媒化成工業株式会社製)20重量部、蒸留水30重
量部、及び2%グルコースイソメラーゼ菌体酵素液(重
炭酸ナトリウム緩衝液pH=8)3重量部を加えて均一
な混合液(比重1.05)を注射針先端から3%硼酸及
び5%塩化カリウムを含む水溶液(NaOHでpH=6
に調製)中に液面から15cmの位置から滴下したとこ
ろただちに沈降して粒径2.5+amの粒状物が得られ
た。
この粒状物を平らな底面を有するペトリ皿に移し、上面
及び下面から波長300〜400nmの活性光線を照射
したところ圧縮強度55 kg/、cm2(コロイダル
シリカを使用しない場合14kg/c腸2の粒状固定化
酵素が得られた。
この粒状グルコースイソメラーゼの活性をブドウ糖を基
質としてpH=8の重炭酸ナトリウム緩衝液中で60℃
にて測定したところ固定化しないグルコースイソメラー
ゼに対する比活性が80%であった。
実施例4 ポリエチレングリコール2000 (分子量2000)
1000gとメチルメタクリレート2モルとからなる光
硬化性樹脂プレポリマーlo。
重量部に蒸留水100重量部を加えてから約50℃に加
温してよく混合して均一な樹脂水溶液とし、これにα−
ヒドロキシイソブチルフェノン0.5重量部を加えて混
合溶解した。
この樹脂混合液に3%に一力うギーナン水溶液50重量
部、40%コロイダルシリカ(CataloidSl−
40、触媒化成工業株式会社製)20重量部、及びバチ
ルスΦズブチリス菌体懸濁液20重量部を加えて均一な
混合液(比重1.04)を作)成した。この均一な混合
液を注射針先端から5%塩化カリウム水溶液中に液面よ
り20cmの位置から滴下したところ直ちに沈降して粒
径2.Oa+mの粒状物が得られた。
この粒状物を平な底面を有するベトリ皿に単層となる様
に塩化カリウム液と共に移し、上面及び下面より3分間
波長300〜400nmの活性光線を照射したところ圧
縮強度30kg/c履2の球状固定化微生物が得られた
実施例5 エピコート1001樹脂(分子量約900、エポキシ当
量的475.シェルケミカル社製、商品名)1モルにア
ジピン酸1.5モルを反応させ。
次いで無水コハク酸4.5モルでエステル化した後、グ
リシジルメタクリレート2.75モルヲ反応させること
により生成せしめた酸価が75の光硬化性樹脂(数平均
分子量約4100)を苛性ソーダで中和して得た樹脂液
(固形分50%)100fi量部にベンゾインエチルエ
ーテル1重量部を均一に混合し、更に3%アルギン酸ン
ーダ水溶液30重量部、30%コロイダルシリカ(Ca
taloid S −30L) 50重量部及びエラセ
リシア・コリー菌体懸濁液20重量部を均一に混合分散
した。しかる後その分散液(比重1.05)を注射器先
端からl 、0M塩化アルミニウム溶液へ滴下したとこ
ろ直ちに沈降して球状にゲル化した。その球状ゲルをペ
トリ皿に移し、ペトリ皿の上面及び下面から波長300
〜400+s+の活性光線をそれぞれ3分ずつ照射した
ところ、直径3■の固定化菌体を作ることができた。
実施例6 アクリル酸エチル300i量部、メタアクリル酸100
重量部、スチレン80重量部、ホスマーM[メタクリレ
ート系リン酸モノエステル、油脂製品■製]20重量部
及びメタクリル酸グリシジル50重量部の強重量物より
なる数平均分子量が約25000の光硬化性樹脂を苛性
カリで中和して得た樹脂液(固形分75%)90重量部
にα−ヒドロキシイソブチルフェノン0.5重量部を加
えて均一に混合した。この混合液に3%アルギンロイ 酸ナトリウム水溶液50重量部、50務二〇ダルシリカ
20重量部及び0.1M酢酸緩衝液(pH5,6)にと
かした0、5%グルコースオキシダーゼ水溶液30重量
部を均一に混合し、得られるこの樹脂混合液(比重1.
04)を注射器の先端から10%アンモニアミョウバン
水溶液ヲ入れたペトリ皿に入れたところ直ちに沈降して
粒状にゲル化した。この粒状ゲルに上面及び下面より波
長300〜400nmの活性光線を各3分間照射したと
ころ、直径約2■の粒状固定化物が得られた。
実施例7 アルゴンガス雰囲気中で重合度1000.けん化度87
.0〜89.0のポリビニルアルコール100gとN−
メチロールアクリルアミド0.3モル(30g)とから
なる15%光硬化性プレポリマー水溶液100重量部に
、3%アルギン酸ナトリウム水溶液20重量部、α−ヒ
ドロキシイソ’;’ チ/l/ 7エ” 0−5ffi
ffi部、  20%コロイダルシリカ20iJi部、
およびメサノサルシナ・バーケリイ菌体懸濁液20重量
部を均一に混合した。得られる光硬化樹脂−菌体混合液
(比重1.03)を、3%硼酸及び0.1M塩化カルシ
ウム及び2 ppmのソルビタンモノラウレートを含む
水溶液(NaOHでpH=8に調製)中に、得られる混
合液を注射器の先端より滴下したところ直ちに沈降して
粒状にゲル化した。これをペトリ皿に入れ、上面及び下
面より同時に300〜400nmの光を3分間照射して
粒径2.5■の粒状固定化微生物が得られた。この固定
化物粒子の圧縮強度は50 kg/ cmz(コロイダ
ルシリカを使用しない場合は14kg/cs2)であっ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)合成高分子からなる固定化担体 (b)少なくとも1種の多価金属イオン との接触によりゲル化する能力のあ る水溶性高分子多糖類、 (c)コロイダルシリカ、及び (d)酵素又は微生物菌体 を含んでなる組成物を粒状にゲル化させてなることを特
    徴とする酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物。 2、(a)合成高分子からなる固定化担体 (b)少なくとも1種の多価金属イオン との接触によりゲル化する能力のあ る水溶性高分子多糖類 (c)コロイダルシリカ、及び (d)酵素又は微生物菌体 を含んでなる液状組成物を、多価金属イオンを含有する
    水性媒体中に滴下して該組成物を粒状にゲル化させるこ
    とを特徴とする酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物
    の製造方法。
JP5638386A 1986-03-14 1986-03-14 酵素又は微生物菌体の粒状固定化成形物及びその製造方法 Pending JPS62215389A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0513803A2 (en) * 1991-05-17 1992-11-19 Japan Vilene Company, Ltd. Carrier for immobilization of animal cells, process for manufacture thereof, and methods for cultivation
CN101934223A (zh) * 2010-08-12 2011-01-05 中国科学院生态环境研究中心 一种用于废水处理的复合交联吸附剂的制备方法
JP2012050386A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Kaneka Corp 2種類以上の多孔質充填剤を充填するカラム

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CN101934223A (zh) * 2010-08-12 2011-01-05 中国科学院生态环境研究中心 一种用于废水处理的复合交联吸附剂的制备方法
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