JPS62211441A - 耐火防水オ−プンジヨイント工法 - Google Patents

耐火防水オ−プンジヨイント工法

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JPS62211441A
JPS62211441A JP60148943A JP14894385A JPS62211441A JP S62211441 A JPS62211441 A JP S62211441A JP 60148943 A JP60148943 A JP 60148943A JP 14894385 A JP14894385 A JP 14894385A JP S62211441 A JPS62211441 A JP S62211441A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は外壁カーテンウオールのオープンジョイント工
法の抜本的改善、特にカーテンウオールの薄板化に適合
するように目地、すなわち、パネル間、パネルとサツシ
、パネルと躯体との間等に形成される目地、特に縦目地
の耐火防水オープンジヨイント工法に関するものである
(従来技術とその問題点) 近年、外壁カーテンウオールの防水工法として目地の隙
間を適当な大きさに開けておき、等圧理論を応用して雨
水を侵入させない所謂オープンジョイント工法が採用さ
れつつある。というのは、従来、第8図に示すように、
目地Sの外側に不定型シール(1)をバックアツプ材(
2)を介して充填する一方、目地内側に定型弾性シール
(3)を先付けにて内装して防水層を形成し、水を内側
に侵入させない方法(言わば、二重シール方法)が採用
されていたが、シーリング材の耐用年数がカーテンウオ
ール等の外壁構成部材に比して比較的短く、かつ、眉間
変位等によりシールに欠陥が生じると、目地内部の引圧
現象により吸水作用が生じ、漏水の原因となるからであ
る。
しかしながら、オープンジヨイント工法では、第9図に
示すように、等圧空間BSにより防水効果は発揮されて
も、等圧空間がカーテンウオール外側に対して開放され
ているため、火炎侵入経路となって、内側に設けられる
ランイドバリア(5)のみでは耐火性能に対し、万全を
期せず、自ずとウオール中厚を大きく取らざるを得ない
。また、そうしても耐火性能には限界がある。もちろん
、第8図に示すように、耐火材(4)を目地に内装すれ
ば、よいのであるが、それではオープンジヨイント工法
自体の意義が失われる。
(発明の課題) 本発明は外壁カーテンウオールの施工に際しオープンジ
ヨイント工法を採用しようとする現況に鑑み、このオー
プンジヨイント工法により発揮される防水効果と相反し
、オープンジヨイント工法実施上のネックとなる耐火性
能を与え得る耐火防水オープンジヨイント工法を提供し
、以て、外壁カーテンウオール薄板化の起点とすること
を課題とするものである。
(課題解決のための手段) 本発明は、オープンジヨイント工法における防水および
耐火という相反する作用効果を矛盾なく融合させるべく
、鋭意研究の結果、定型シールからなる内側寄りの第2
シールの外側寄りに形成される等圧空間に、第1シール
として両側に通気孔を有する脚部を形成した長尺の熱遮
断板を後付けにてカーテンウオール小口垂直方向に延び
る位置決め溝を介して内装すれば、カーテンウオール外
側と上記第1シール間は火炎を遮断することができる第
1等圧空間を構成するとともに、上記第1シールと第2
シール間は空気層が対流して第1シールからの放射熱を
遮断することができる第2等圧空間を構成し、カーテン
ウオール外側から目地内に侵入する雨水については第1
および第2等圧空間とそれを区分する遮断板により、火
炎については遮断板の火炎遮断と第2等圧空間の空気層
対流作用により、完壁に遮断できることを見出し、完成
したものである。
(発明の構成) 本発明にかかる耐火防水オープンジヨイント工法は、第
1図(alに示すように、■まず、内側寄りに第2シー
ルとして定形シール20を先付けにて付設する一方、外
側寄りに小口垂直方向に延びる位置決め溝11を穿設し
てなる外壁カーテンウオール、例えば、PCカーテンウ
オールW5Wを通常のオープンジヨイント工法により施
工する。例えば、第1開山)に示すように、両側PCパ
ネル間にPCパネルWを引き込み、チェーンブロックC
Bで徐々に降ろしながら、取り付は位置近くにセットし
、ファスナー取り付は後、レベル調整、面内外調整を行
った後、ボルトおよびナツトでPCパネル2次ファスナ
ーと躯体側1次ファスナーとを接合して、第1図(C1
に示すように、縦目地内側寄りには定型シール20.2
0とが密着してウィンドバリアとしての第2次シールを
形成する一方、その目地の外側寄りには隣接するカーテ
ンウオールの位置決め溝11.11が互いに対向するよ
うに垂直方向に延びる。
0次C1で、第2シール前方外側に至って形成される等
圧空間BSを上記対向する位置決め溝11.11に第1
シールを上方から内挿する。該第1シールは第2図に示
すように、両側に切り欠きによる通気孔13を有する脚
部12を折り曲げ形成した熱遮断板、例えば、長尺の薄
ステンレス網製の熱遮断板10から構成され、第1図(
d)に示すように、上記等圧空間O5はカーテンウオー
ル外側と第1シール間に火炎遮断用の第1等圧空間Aと
、上記第1シールと第2シール間には放射熱遮断用の第
2等圧空間Bに区分される。
勿論、第3図に示すように、第1シールとしての熱遮断
板10はPCカーテンウオールの小口に相前後して穿設
された一組の位置決め溝11.11を介して各一枚づつ
内装するようにしてもよい。 なお、目地部で対向する
位置決め溝11によって形成される空間と熱遮断板10
との関係はかかる空間により減圧作用が発生しないよう
に、かつ、かかる空間内に内装される熱遮断板11の左
右動および雨水の流動により空隙が封鎖されず、等圧空
間を確保できるように考慮される必要がある。
(発明の作用) 以上のオープンジヨイント工法により構成される耐火防
水構造目地においては、第4図に示すようにカーテンウ
オールWの外側より進入しようとする火炎は熱遮断板1
0によって後方第2等圧空間B内部への進入を遮断され
る。更に、放射熱が熱遮断板10から第2シール20と
の第2等圧空間Bに及ぶが、放射熱はかかる空間空気層
に吸収され、対流現象により外部に放出され、排熱作用
を発揮する。かかる耐火効果を次のようにして試験して
確認した。すなわち、薄形PCパネルWの前方位置決め
溝11に熱遮断板10を内装する場合と内装しない場合
とでPCCパネルの外側火炎温度の温度降下の現象を追
跡した。結果を第5図に示す、これにより、熱遮断板1
0を内装しない場合は定型シール20の近傍温度は約6
00℃であるのに対し、熱遮断板10を内装したものは
定型シール20の近傍温度は約300℃以下にまで降下
していることがわかる。
また、上記構造においてば、雨水はカーテンウオール外
側に衝突して第1等圧空間Aに進入するが、熱遮断板1
0に衝突して熱遮断板10の表面に沿って落下する。
熱遮断板10に衝突した雨水はしぶき等となって熱遮断
板10と位置決め溝11との空隙を通して後方空間に進
入しようとしても熱遮断板lOには脚部12の形成する
通気孔13を介して第1等圧空間Aと気圧差のない比較
的長い第2等圧空間Bが形成されているため、吸引作用
が働かず、位置決め溝11の壁部を伝って下方に落下し
てしまうことになる。
例え第2等圧空間Bに進入したとしても後方のウィンド
バリアをなす定形シール20.20にまで至ることはな
い。
かかる防水効果を次のように試験した。
本発明によって形成されたPCパネル縦目地止水構造の
実験設備として第6図(a)(通気孔付脚部あり) 、
(bl (通気孔付脚部なしの平板)を形成し、以下の
ようにして止水効果の試験を行った。
その結果、第7図に示すように、外気圧Pと第2等圧空
間圧Pとの差ΔPと2次シールの隙間率(χ)  (1
00X隙間巾/目地中)との関係を漏水限界圧力差(2
次シールから漏水してくる限界)を基準にして比較する
と、本発明に係る耐火オープンジヨイント工法によって
構成した目地構造は通気孔付脚部により、一定の等圧間
隙を確保し、第1および第2等圧空間の両者によって止
水する方が遮断板前方に等圧空間を形成する場合より止
水効果が大きく、かつ、壁厚を薄くすることが可能であ
る。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、長尺の
熱遮断板によりカーテンウオール外側と上記第1シール
間は火炎を遮断することができる第1等圧空間を構成す
るとともに、上記第1シールと第2シール間は空気層が
対流して第1シールから放射熱を遮断することができる
第2等圧空間を構成し、カーテンウオール外側から目地
内に侵入する雨水については第1および第2等圧空間と
それを区分する遮断板により、火炎については遮断板の
火炎遮断と第2等圧空間の空気層対流作用により、完壁
に遮断できる。したがって、上記従来の二重シール工法
に比して却って耐火性能が低下するという問題点があり
、実用化のネックとなっていたオープンジヨイント工法
において画期的な目地構造を形成することができるだけ
でなく、外壁カーテンウオールを薄板化しても支障なく
所定の耐火防水効果を発揮できるので、外壁カーテンウ
オールの薄板化の起点とすることができる。
また、熱遮断板が従来工法の耐火断熱材の代わりになす
ので、従来のように眉間変位等によるシールの欠陥によ
り耐火断熱材が濡れ、耐火性能が低下する欠点もない。
さらにまた、熱遮断板を後付けにて内装すればよいので
、オープンジヨイント工法における施工作業が非常に簡
単となる。
なお、本発明はPCカーテンウオールの縦目地構造を具
体例として説明されたが、メタルおよびGRCカーテン
ウオールにおいても同様に適用できることはいうまでも
ない。また、横目地に対しても同様の構成が適用できる
ことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図<8)乃至(d)は本発明に係る最も基本形態を
なす耐火防水オープンジョイント工法の施工過程を示す
概要図、第2閏は本発明に係る耐火防水オープンジヨイ
ント工法を実施する場合に好ましい熱遮断板の斜視図、
第3図は第1図+dlに対応する耐火防水目地構造の変
形例の横断面図、第4図は耐火作用効果を説明するため
の説明図、第5図は本発明にかかる耐火防水オーブンジ
ョイ〉′トエ法により施工した目地とその耐火防水処理
をしない目地との耐火効果比較を示すグラフ、第6図(
a)、(′b)は本発明にかかる耐火防水オープンジヨ
イント工法により施工した目地の試験対比設備を示す横
断面図、第7図は本考案の作用説明図、第8図は従来の
カーテンウオール目地耐火構造を示す断面概要図、第9
図は従来のオープンジョイント工法により形成される防
水目地構造を示す横断面図である。 lO・・・熱遮断板、11・・・位置決め溝、12・・
・脚部、13・・・通気孔、 20・・・定型シール、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内側寄りに第2シールとして、定形シールを付設
    する一方、外側寄りに互いに対向するように小口垂直方
    向に延びる位置決め溝を穿設してなる外壁カーテンウォ
    ールをオープンジョイント工法により施工し、次いで上
    記カーテンウォール目地間の上記位置決め溝に、第1シ
    ールとして、両側に通気孔を有する脚部を形成した熱遮
    断板を後付けにて内装し、カーテンウォール外側と上記
    第1シール間に火炎遮断等圧空間を構成するとともに、
    上記第1シールと第2シール間に放射熱遮断等圧空間を
    構成することを特徴とする耐火防水オープンジョイント
    工法。
  2. (2)第1シールとして位置決め溝に内装される上記熱
    遮断板を前後して複数個後付け配設してなる前記第1項
    記載の耐火防水オープンジョイント工法。
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