JPS5837431B2 - 平面けんを用いた複合繊維物品 - Google Patents

平面けんを用いた複合繊維物品

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JPS5837431B2
JPS5837431B2 JP55164028A JP16402880A JPS5837431B2 JP S5837431 B2 JPS5837431 B2 JP S5837431B2 JP 55164028 A JP55164028 A JP 55164028A JP 16402880 A JP16402880 A JP 16402880A JP S5837431 B2 JPS5837431 B2 JP S5837431B2
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JP
Japan
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sericin
composite fiber
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silk
flat
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JP55164028A
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JPS5789606A (en
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憲雄 道関
哲雄 小田
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  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、千面けんを用いた複合繊維物品に関する。
熟蚕にけん糸を平面状に吐糸させることにより、千面け
んと呼ばれるけん糸の平板状の集合体を得る技法は古く
から公知である。
かような平面けんは、古くはこれを截断して紡績材料と
して用いられていたが、最近では千面けんを軽度に精練
した後そのまま帯芯地として用いることの可能性か検討
されている(京都工芸繊維大学繊維学部学術報告第9巻
第2号197−203頁、昭和55年3月)。
だが、十面けんを前処理なしで軽度に精練して得られる
ものは、千面けんの製造時に下面となった面が平滑で紙
様の風合を呈し、他方の面は不均一に密着した糸層面で
起毛状をなしており、帯芯としては有用であるが、芯地
としての適用範囲に制約がある。
この発明によれば、平面けんの平滑面に稀アルカリ水溶
液を噴霧することにより当該平滑面側のセリシンの少く
とも一部を膨潤した後、平向けん全体に対し2分練り以
上に、好ましくは5分練りないし8分練りにセリシンを
精練除去すれば、両面間に物性、状態および風合の差の
少ない均質な絹不織布が得られることがわかった。
かくしてこの発明は、かような均質な絹不織布を他の布
帛で被覆してなる複合繊維物品を提供する。
千面けんの平滑面(製造時に下面となった面)は他方の
起毛面(製造時に上面となった面)よりもセリシンが精
練除去されにくい状態で含まれている。
この発明にあっては、平面けんの精練に先立ち平面けん
の平滑面に稀アルカリ溶液を噴霧することにより当該平
滑面側のセリシンの少くとも一部を膨潤させる。
糸質を不当に害することなくセリシンの少くとも、一部
を膨潤できるものである限り任意の稀アルカリ水溶液を
使用できるが、ケイ酸ソーダ%0.2ないし0.5重量
幅含有する水溶液またはこれと同程度のアルカリ度の稀
アルカリ水溶液の使用が好ましい。
噴霧処理は室温で行うこともできるが、昇温たとえば約
70ないし90℃で行なうのが有利であり、噴霧後十面
けんを約1ないし5時間好ましくは前記の処理温度に放
置するのがよい。
前記の如き前処理により平滑面側のセリシンの少くとも
一部を膨潤させた平面けんば、これを精練に付し、十面
けん全体に対し2分練り以上に好ましくは5分練りない
し8分練りにセリシンを除去する。
未処理平面けんのセリシン含量は通常約30重量幅であ
るが、その当初セリシン含量の20重量%(2分練り)
以上を、好ましくは50ないし80重量幅(5分練りな
いし8分練り)を精練除去するのである。
所望の練りを達成できる限り、任意の精練技法を活用で
きるが、通常の生糸および生織物に常用されているより
も温和な精練条件が好ましいことがわかった。
好ましい精練法の一例をあげると、マルセル石けん02
ないし0.5重量優および炭酸ソーダ0.1ないし03
重量幅を含む水溶液を精練溶液として用い、浴比を1:
30ないし1:50とし、約70ないし90℃の温度で
約1ないし2時間処理し、脱液後、順次炭酸ソーダ約0
.05重量幅程度を含む約40ないし50℃の温水溶液
で、約40ないし50℃の温水で、そして室温の水で、
それぞれ1回以上洗浄し、そして乾燥することからなる
このようにして、全体が感触よく毛羽立った腰のある真
綿状風合いの均質な絹不織布が得られる。
この不織布は、絹不織布としての有用な諸性質を兼備す
る。
蚕が吐糸したけん糸の繊維には配列性がなく、極細の長
繊維の三次元的絡合によって構成されているので,一方
においては、引裂強度が高く、他方においては含気率が
大きく、嵩高で軽い。
絹繊維本来の低熱伝導率と前記の高含気率と相俟って保
温性に富む反面、通気性が良好であり、着用により、蒸
れることがない。
また、絹繊維は比較的吸湿性が高いから、不感蒸泄や発
汗によって多湿になりがちな夏期には、その水蒸気を吸
湿すると共に吸湿した水分は蒸発の際多量の蒸発潜熱を
奪うので、夏期に着用した場合体温の放散が促進されて
爽快である。
さらに真綿状の起毛面により、これを被覆した布帛との
密着性がよいので、複合繊維物品に仕立て易く、かつ仕
上った物品は張りがあり、しわになりにくく、形くずれ
しない。
平面けんから得た絹不織布の前記のようなおよひその他
の有用な性質を活用するべく、この発明の複合繊維物品
は、前記絹不織布を、芯地としてその両面を、または下
地としてその片面を他の布帛で被覆してなる。
前記絹不織布は、たとえば、ケットの芯地、真綿ふとん
の真綿の代用、ふとんわた、足袋特に絹足袋の底、キル
ティングの内側、妊婦用腹帯その他腰用サポーターの芯
地、キャラバンシューズの内側、靴の中敷および底、カ
ーペットの下地、絶縁材および断熱材の内張り、壁コー
ト材の下地、自動車インテリアの中布、柔道着および剣
道着の芯地、さらには書籍・アルバムなどの表紙の芯材
などに広く利用できるが、被覆用の布帛は、適宜の繊維
材料からなる編織物または不織布(紙、皮革を含む)で
あることができ、意図する最終物品に応じて、適宜選択
し、前記絹不織布の両面または片面に適宜適用できる。
この発明による複合繊維物品の特に有用な一態様は、平
面けんの平滑面に稀アルカリ水溶液を噴霧することによ
り当該平滑面側のセリシンの少くとも一部を膨潤処理し
た後、千面けん全体に対し5分練りないし8分練りにセ
リシンを精練除去したものを絹布で被覆してなる。
この態様によるこの発明の物品は、芯地および表地共全
体が絹からなるシルクケットというべく、寝具衣料とし
て極めて有用である。
この物品を寝具衣料として着用すれば、既述の如く、夏
は涼しく爽快、冬は暖かくからつとした着用感を与える
実施例 脱落防止処置をした平板上に熟蚕にけん糸を吐糸させ、
1.3mx1.777L厚さ2.5m71の平面けんを
得た。
この平向けんの平滑面側に、噴躬式染色機で、ケイ酸ソ
ーダ0.35重量幅を含有する約80℃の温度の水溶液
を噴霧した後、その温度で十面けんを約3時間放置した
次いでマルセル石けん0.35重量%および炭酸ソーダ
0.2重量幅を含む精練溶液を用い、浴比1:40、温
度約80℃で1時間半処理した。
脱液後、0.05重量必の炭酸ソーダを含む45℃の温
水および45℃の温水で各2回宛洗浄し最後に室温の水
で3回洗浄した後乾燥した。
平面けんの当初セリシン含量の約70重量%に近いセリ
シンが脱落した、全体が感触よく起毛した腰のある風合
いの絹不織布が得られた。
この不織布を芯地とし、その両面に絹布をミシン縫合に
より適用してケットを作成した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熟蚕にけん糸を平面状に吐糸させて得た千面けんの
    平滑面に稀アルカリ水溶液を噴霧することにより当該平
    滑面側のセリシンの少くとも一部を膨潤処理した後、平
    面けん全体に対し2分練り以上にセリシンを精練除去し
    たものを他の布帛で被覆してなる複合繊維物品。 2 膨潤処理した平面けんから5分練りないし8分練り
    にセリシンを精練除去した特許請求の範囲第1項記載の
    複合繊維物品。 3 精練した十面けんを絹布で被覆してなる特許請求の
    範囲第2項記載の複合繊維物品。
JP55164028A 1980-11-22 1980-11-22 平面けんを用いた複合繊維物品 Expired JPS5837431B2 (ja)

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JPS5789606A JPS5789606A (en) 1982-06-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997007273A1 (fr) * 1995-08-11 1997-02-27 Silk Kogei Co. Ltd. Tissu ou soie non tisses pour fournitures medicales
CN106835507A (zh) * 2017-03-29 2017-06-13 盐城工业职业技术学院 一种蓖麻蚕平板丝制作方法及其一种面膜

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