JPS62207525A

JPS62207525A - リングミル圧延装置

Info

Publication number: JPS62207525A
Application number: JP4892286A
Authority: JP
Inventors: Shunichi Sugiyama; 峻一杉山; Masahiro Abe; 阿部　正広; Chiaki Ouchi; 大内　千秋; Tadatoshi Shirai; 白井　忠利
Original assignee: N K KINZOKU KAKO KK; NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: N K KINZOKU KAKO KK; JFE Engineering Corp
Priority date: 1986-03-06
Filing date: 1986-03-06
Publication date: 1987-09-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、１対の圧延ロールがリング状の被圧延材の
内面及び外面に転動してこの被圧延材を圧延するリング
ミル圧延装置に関する。

［従来の技術］飛行機のジェットエンジン等の高温部分に使用されるリ
ング状の部材は、チタン又はチタン合金等を、リングミ
ル圧延等により、所定形状に圧延して製造される。従来
のリングミル圧延においては、第５図の平面図に示すよ
うに、リング状の被圧延材１がその軸方向を鉛直にして
台上に載置されており、カリバロール２及び平ロール３
はその軸方向を鉛直にして夫々被圧延材１の外面及び内
面に転動するように配設されている。カリバロール２は
その周面に製品に形成すべき所定の凹凸形状を有してお
り、その軸は水平方向に移動しないように固定されてい
る。一方、平ロール３は、円柱状をなし、カリバロール
２に向けて圧延力が印加されていて、被圧延材１が圧延
されてその厚みが薄くなると、カリバロール２に向けて
移動する。

リング状の被圧延材１の外面には、ガイドロール４．５
が被圧延材１に向けて付勢されて支持されており、ガイ
ドロール４．５が被圧延材１に転動して被圧延材１が圧
延中に振動しないように案内している。

圧延開始時に、実線にて示す位置にある平ロール３及び
ガイドロール４．５は、圧延が進行して被圧延材１が破
線にて示すように薄くなると共にその直径が大きくなる
と、いずれも破線にて示す位置に移動する。このように
、被圧延材の大きさが圧延の進行と共に変化しその位置
が変動する。

このため、従来のリングミル圧延においては、カリバロ
ール２及び平ロール３の近傍に、保温カバー６が配設さ
れていて、被圧延材１が保温されるようになっているが
、通過軌跡の変動が著しい力リバロール２及び平ロール
３の反対側の部分は、保温されていない。なお、被圧延
材１の下面は、圧延過程で台に摺動するため、摩擦熱で
加熱される。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、従来のリングミル圧延においては、被圧
延材の保温が不十分であるために、圧延を数回（材質に
よっては２０回以上）に分割して実施し、その間に被圧
延材を加熱炉に装入して所定温度に加熱している。この
ため、圧延作業に長時間を要する。つまり、被圧延材を
所定温度に昇温させてその温度を保持するために長時間
ががり、例えば、正味の圧延時間が１時間である場合は
、６回加熱しなおすために、その４倍の時間が必要であ
る。

なお、第６図に示すように、被圧延材１におけるカリバ
ロール２の反対側にてその被圧延材１の移動域の全体を
囲むように保温カバー７を設置し、カリバロール２とガ
イドロール４．５との間に保温カバー８を設置すること
が考えられる。この場合に、被圧延材１の下面は台との
摺動による摩擦熱によって加熱されているので保温の必
要がなく、また逆に保温すると過加熱になるおそれがあ
るため、断面が逆Ｕ字型の保温カバーを使用して被圧延
材１にその上から被せるようにし、保温カバーの下端は
開放しておく必要がある。しかしながら、圧延開始時と
圧延終了時とでは、被圧延材の径が大きく変動するため
、保温カバー７が覆うべき被圧延材１部分の移動域は極
めて広い。このため、保温カバー７の下端開口の面積が
極めて広くなり、十分な保温効果を得ることができない
。

この発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、
リングミル圧延における被圧延材の放熱を防止し、被圧
延材の加熱炉装入を抑制し又は省略して圧延能率を高め
ることができるリングミル圧延装置を提供することを目
的とする。

［問題点を解決するための手段］この発明に係るリングミル圧延装置は、リング状の被圧
延材にその内面及び外面で転動し被圧延材を所定形状に
圧延する１対の圧延ロールと、被圧延材における圧延ロ
ールの反対側の部分を覆う保温部材と、この保温部材を
圧延ロールに対して進出退避移動させる駆動手段と、を
有することを特徴とする。

また、前記保温部材は、被圧延材における圧延ロールの
反対側の部分を覆う保温カバーと、この保温カバーに取
付けられた加熱手段とを有し、この加熱手段は被圧延材
を加熱して被圧延材を所定５一温度に保持するように構成することができる。

［作用］この発明においては、保温部材が被圧延材における圧延
ロールの反対側の部分を覆っているので、圧延中の被圧
延材の温度降下が防止される。また、圧延の進行につれ
て、被圧延材の直径が大きくなり、その圧延ロールの反
対側の部分（移動部分）が大きく移動しても、保温部材
は圧延ロールに対して退避移動するから、この被圧延材
の移動部分が圧延ロールから離隔するにつれて保温部材
を連動して離隔移動させることにより、保温部材は圧延
期間中常時被圧延材を覆って保温することかで・きる。

また、保温部材の移動により被圧延材の直径の増大を吸
収するから、保温部材が被圧延材を覆うための空間が狭
くなるように保温部材を構成することができる。従って
、保温部材の保温効果が高いので、圧延中の加熱処理回
数を著しく少なくすることができる。

また、保温部材の保温カバーに加熱手段を取り付けるこ
とにより、圧延中の全期間に亘って、被圧延材を所定温
度に保持することができる。従って、圧延期間中の被圧
延材の加熱を省略することができる。

［実施例コ以下、添付の図面を参照してこの発明の実施例について
説明する。第１図及び第２図はこの発明の第１の実施例
に係るリングミル圧延装置の平面図であり、第１図は圧
延初期のもの、第２図は圧延末期のものである。リング
状の被圧延材１０は台上に載置されており、この被圧延
材１０の外面及び内面に転動するように夫々力すバロー
ル１１及び平ロール１２がその回転軸を鉛直にして設置
されている。カリバロール１１はその周面が所定の凹凸
形状を有しており、この凹凸形状に倣って被圧延材１０
の外周面が成形される。このカリバロール１１はその回
転軸が水平方向に移動しないように固定設置されている
。一方、平ロール１２はカリバロール１１との間で圧延
力を付与されており、被圧延材１０が圧延されてその厚
みが薄くなると平ロール１２はカリバロール１１に向け
て移動するようになっている。被圧延材１０の外周面に
は１対のガイドロール１３が転動しそおり、圧延中に被
圧延材１０が振動しないようにその回動を案内している
。

被圧延材１０における圧延ロール（カリバロール１１及
び平ロール１２）の反対側には、保温部材１４が配設さ
れている。この保温部材１４の保温カバー１５は縦断面
が逆Ｕ字形をなしており、その長手方向は被圧延材１ｏ
の周方向に沿って湾曲している。この保温カバー１５は
台上に設置された被圧延材１０にその上から被せるよう
にして被圧延材１０を覆っている。保温カバー１５は、
適宜の駆動手段（図示せず）により、圧延ロールから離
隔する方向（矢印１６方向）に移動するように駆動され
るようになっている。この保温カバー１５はセラミック
ファイバ又はキャスタブルレンガ等でつくられており、
被圧延材１０からの放熱を遮断するようになっている。

なお、圧延ロールとガイドロール１３との間は、従来と
同様の保湿カバーにより保温されている。

このように構成された装置によれば、カリバロール１１
及び平ロール１２が被圧延材に転動しつつ、被圧延材１
０に圧延力を付与することによって、カリバロール１１
と平ロール１２との間で被圧延材１０が圧延される。こ
の圧延の進行と共に、被圧延材１０はその直径が増大す
る。そうすると、保温カバー１５は駆動手段により矢印
１６方向に移動し、被圧延材１０は常に保温カバー１５
により囲まれた空間を通過する。つまり、圧延初期には
保温カバー１５が第１図に示すようにガイドロール１３
の近傍に位置しているが、圧延の末期には保温カバー１
５は第２図に示すようにガイドロール１３から最も遠い
位置に移動する。なお、ガイドロール１３も圧延の進行
と共に、第１図中その回転軸の移動軌跡を一点鎖線にて
示すように移動する。このように、圧延の進行につれて
、被圧延材１０がその底面を台との摩擦熱により加熱さ
れると共に、保温カバー１５が矢印１６方向に移動する
ことによって被圧延材１０は圧延期間中宮に保温カバー
１５により保温されているから、被圧延材１０の温度降
下が少ない。このため、従来、全圧延期間において６回
程再加熱が必要であったのに対し、この実施例によれば
、１乃至２回の再加熱で足りる。従って、迅速に圧延す
ることができる。

次に、第３図を参照してこの発明の第２の実施例につい
て説明する。この実施例は、保温部材１７のみが第１図
に示す実施例と異なる。つまり、保温部材１７の保温カ
バー１８の適所には、複数個のバーナ１９が配設されて
おり、このバーナ１９はパイプ（図示せず）を介して適
宜のガス供給源に接続されている。

このバーナ１９はラジアントカップバーナのように、放
射型のバーナであることが好ましい。バーナ１９が火炎
が出るタイプのものであると、その火炎が被圧延材１０
のエツジに直接あたり、このエツジを溶融してしまうお
それがあるからである。つまり、この火炎が被圧延材１
０を局所的に加熱してしまうので、このような火炎が出
るタイプのバーナを保温カバー１８に組み込むのは好ま
しくない。

このようにバーナ１９を組み込んだ保温部材１７である
と、保温カバー１８により保温されると共に、圧延期間
の全期間に亘って、被圧延材１０を加熱することができ
るから、被圧延材１０を常に一定の温度に保持すること
ができる。このため、圧延中の再加熱を省略することが
できる。

従って、この実施例によれば、一層迅速に圧延すること
ができる。

第４図は、バーナを組み込んだ保温部材の変形例を示す
平面図である。この変形例は、ラジアントカップバーナ
１９の替わりにフラットフレームバーナ２０を保温カバ
ー１８に組み込んだものである。

［発明の効果］この発明によれば、圧延が進行して被圧延材の直径が増
大すると共に、被圧延材を覆う保温部材が圧延ロールか
ら離隔する方向に移動するから、保温部材が被圧延材を
覆う空間を狭くすることができ、被圧延材を有効に保温
することができる。

また、この保温部材により被圧延材は圧延期間の全期間
に亘って保温されているから、被圧延材の温度降下を抑
制することができる。従って、圧延中の再加熱を極めて
少なくすることができる。一方、保温部材の保温カバー
に加熱手段を組み込むことにより、被圧延材を常に所定
温度に保持することができる。従って、リング上の被圧
延材を迅速に圧延することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はこの発明の第１の実施例に係る保温
装置の平面図、第３図はこの発明の第２の実施例に係る
保温装置の平面図、第４図は同じくその変形例を示す平
面図、第５図及び第６図は従来の保温装置を示す平面図
である。１０；被圧延材、１１；カリバロール、１２；平ロール
、１３；ガイドロール、１４．１７：保温部材、１５．
１８：保温カバー、１９．２０：バーナ出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）リング状の被圧延材にその内面及び外面で転動し
被圧延材を所定形状に圧延する１対の圧延ロールと、被
圧延材における圧延ロールの反対側の部分を覆う保温部
材と、この保温部材を圧延ロールに対して進出退避移動
させる駆動手段と、を有することを特徴とするリングミ
ル圧延装置。
（２）前記保温部材は、被圧延材における圧延ロールの
反対側の部分を覆う保温カバーと、この保温カバーに取
付けられた加熱手段とを有し、この加熱手段は被圧延材
を加熱して被圧延材を所定温度に保持することを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載のリングミル圧延装置
。