JPS62205252A - 高Ni−Fe合金の熱間加工方法 - Google Patents
高Ni−Fe合金の熱間加工方法Info
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- JPS62205252A JPS62205252A JP4675686A JP4675686A JPS62205252A JP S62205252 A JPS62205252 A JP S62205252A JP 4675686 A JP4675686 A JP 4675686A JP 4675686 A JP4675686 A JP 4675686A JP S62205252 A JPS62205252 A JP S62205252A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は高Ni−Fe合金の熱間加工方法に関し、詳し
くは、特に、高Ni−Fe合金連鋳材を所謂耳割れの発
生なしに熱間加工する方法に関する。
くは、特に、高Ni−Fe合金連鋳材を所謂耳割れの発
生なしに熱間加工する方法に関する。
(従来の技術)
4270イとして知られている42Ni−Fe合金は、
熱膨張係数がシリコン半導体やアルミナ等のセラミック
スと同程度に小さく、更に、強度にもすぐれるところか
ら、IC用リードフレームとして広く用いられるに至っ
ている。また、36Ni−Fe合金、即ち、アンバー合
金も、熱膨張係数が極めて小さいので、種々のバイメタ
ル、LNG輸送用タンカーの内張材料や輸送用配管に用
いられる。これら以外にも、パーマロイ、ハステロイ、
インコネル等のNiを36〜80重量%含有する高Ni
−Fe合金は、耐熱合金や軟質磁性材料として広く用い
られている。
熱膨張係数がシリコン半導体やアルミナ等のセラミック
スと同程度に小さく、更に、強度にもすぐれるところか
ら、IC用リードフレームとして広く用いられるに至っ
ている。また、36Ni−Fe合金、即ち、アンバー合
金も、熱膨張係数が極めて小さいので、種々のバイメタ
ル、LNG輸送用タンカーの内張材料や輸送用配管に用
いられる。これら以外にも、パーマロイ、ハステロイ、
インコネル等のNiを36〜80重量%含有する高Ni
−Fe合金は、耐熱合金や軟質磁性材料として広く用い
られている。
しかし、かかる高Ni−Fe合金は、よく知られている
ように、熱間加工性に著しく劣り、特に、圧延中に所謂
耳割れが発生し、その結果、熱間圧延後、板端部を切断
除去しなければならないために、歩留りの低下を余儀な
くされているほか、圧延中に板破断が生じたり、耳割れ
した破片が水平ロールに噛み込んで、製品に表面疵を発
生させ、或いはロールに傷を付ける等の問題を有してい
る。
ように、熱間加工性に著しく劣り、特に、圧延中に所謂
耳割れが発生し、その結果、熱間圧延後、板端部を切断
除去しなければならないために、歩留りの低下を余儀な
くされているほか、圧延中に板破断が生じたり、耳割れ
した破片が水平ロールに噛み込んで、製品に表面疵を発
生させ、或いはロールに傷を付ける等の問題を有してい
る。
一般に、難加工材の熱間加工における耳割れを防止する
ために、従来より種々の対策が提案されてきている。例
えば、板端部に加工性のよい材料を肉盛溶接する方法、
板端部の温度低下による引張応力の発生を抑制するため
に、ガスバーナーや誘導加熱、プラズマ加熱等の手段に
よって板端部を加熱する方法、カリバロールのエツジヤ
を用いて、耳割れを圧着する方法等が知られているが、
いずれも高Ni−Fe合金に対しては効果がないか、又
は極めて不十分である。また、特公昭57−04690
号公報に記載されているように、一方向性電磁鋼板の分
野においては、熱間圧延時の耳割れを防止するために、
粗圧延の最終バスの圧下率を軽減する方法が提案されて
いるが、この方法も、高Ni−Fe合金については、熱
間加工時における耳割れを防止することができない。
ために、従来より種々の対策が提案されてきている。例
えば、板端部に加工性のよい材料を肉盛溶接する方法、
板端部の温度低下による引張応力の発生を抑制するため
に、ガスバーナーや誘導加熱、プラズマ加熱等の手段に
よって板端部を加熱する方法、カリバロールのエツジヤ
を用いて、耳割れを圧着する方法等が知られているが、
いずれも高Ni−Fe合金に対しては効果がないか、又
は極めて不十分である。また、特公昭57−04690
号公報に記載されているように、一方向性電磁鋼板の分
野においては、熱間圧延時の耳割れを防止するために、
粗圧延の最終バスの圧下率を軽減する方法が提案されて
いるが、この方法も、高Ni−Fe合金については、熱
間加工時における耳割れを防止することができない。
(発明の目的)
本発明者らは、高Ni−Fe合合材の熱間加工における
耳割れの発生の問題を解決するために鋭意研究した結果
、高Ni−Fe合金の鋳造組織は、敗報の粗大粒に発達
した柱状晶をなしており、このような粗大粒を有する高
Ni−Fe合金を高温に加熱するとき、酸化によって、
特に結晶粒界が非常に脆化するので、これを熱間加工す
ること。こよって、板幅方向の温度分布等に起因する引
張力が圧延材の端部に加わり、耳割れが発生することを
見出した。特に、粗大粒の場合、引張力が結晶粒界に集
中荷重として作用するために、非常に耳割れが発生しや
すい。
耳割れの発生の問題を解決するために鋭意研究した結果
、高Ni−Fe合金の鋳造組織は、敗報の粗大粒に発達
した柱状晶をなしており、このような粗大粒を有する高
Ni−Fe合金を高温に加熱するとき、酸化によって、
特に結晶粒界が非常に脆化するので、これを熱間加工す
ること。こよって、板幅方向の温度分布等に起因する引
張力が圧延材の端部に加わり、耳割れが発生することを
見出した。特に、粗大粒の場合、引張力が結晶粒界に集
中荷重として作用するために、非常に耳割れが発生しや
すい。
そこで、本発明者らは、かがる知見に基づいて鋭意研究
した結果、高Ni−Fe合金を常温乃至800℃以下の
温度で予加工した後、所定の温度に加熱保持して、再結
晶させることによって結晶粒を微細化し得、かくして、
熱間圧延中に端部に集中荷重がなくなり、耳割れが発生
しないことを見出して、本発明に至ったものである。
した結果、高Ni−Fe合金を常温乃至800℃以下の
温度で予加工した後、所定の温度に加熱保持して、再結
晶させることによって結晶粒を微細化し得、かくして、
熱間圧延中に端部に集中荷重がなくなり、耳割れが発生
しないことを見出して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、高Ni−Fe合金を耳割れの発生な
しに熱間加工する方法を提供することを目的とする。
しに熱間加工する方法を提供することを目的とする。
(発明の構成)
本発明による高Ni−Fe合金の熱間加工方法は、30
〜80重量%のNiを含むNi−Fe7J合金材を常温
乃至800℃以下の温度で5%以上の予加工を施した後
、800〜1200”Cの温度に加熱し、少なくとも結
晶粒が再結晶するに足る時間保持し、次いで、熱間加工
を行なうことを特徴とする。
〜80重量%のNiを含むNi−Fe7J合金材を常温
乃至800℃以下の温度で5%以上の予加工を施した後
、800〜1200”Cの温度に加熱し、少なくとも結
晶粒が再結晶するに足る時間保持し、次いで、熱間加工
を行なうことを特徴とする。
先ず、本発明の方法において用いるNi−Fe基合金材
は、Niを30〜80infi%の範囲で含有する。N
iの含有■が30%よりも少ないときは、マルテンサイ
トが形成されて、熱間加工性が低下するのみならず、本
来、高Ni−Fe合金が有する種々の望ましい特性が損
なわれ、他方、80%を越える過多蛋であるときは、必
要な磁気特性が失われるからである。
は、Niを30〜80infi%の範囲で含有する。N
iの含有■が30%よりも少ないときは、マルテンサイ
トが形成されて、熱間加工性が低下するのみならず、本
来、高Ni−Fe合金が有する種々の望ましい特性が損
なわれ、他方、80%を越える過多蛋であるときは、必
要な磁気特性が失われるからである。
本発明において用いるNi−Fe基合金材は、Ni以外
に以下の元素を含有することを許容される。
に以下の元素を含有することを許容される。
CO,07%以下、
Si0.5%以下、
Mn 1.5%以下、
P O,03%以下、
S 0.03%以下、
A60.10%以下。
Cは、Ni−Fe基合金材の強度を向上させる効果を有
するが、その含有量が0.07%よりも多いときは、1
000℃以下の温度で炭化物を形成しやす(なり、熱間
加工性を著しく劣化させる。
するが、その含有量が0.07%よりも多いときは、1
000℃以下の温度で炭化物を形成しやす(なり、熱間
加工性を著しく劣化させる。
特に、熱間加工性の観点からはC呈はできるだけ少ない
のが好ましい。
のが好ましい。
Siも、同様に、熱間加工性を向上させる観点からは少
ないほどよいが、本発明においては0.5%までは許容
し得る。
ないほどよいが、本発明においては0.5%までは許容
し得る。
Mnは、含有量が1.5%を越えるときは、熱膨張係数
が大きくなるので、本発明においては1.5%以下とす
る。
が大きくなるので、本発明においては1.5%以下とす
る。
Pは、含有■が多くなると、結晶粒界に薄膜状の低融点
リン化物を形成して、凝固割れが生じやすくなり、熱間
加工性を低下させる。この傾向は、含有量が0.03%
を越えるとき、特に、著しくなるので、0.03%を上
限とする。
リン化物を形成して、凝固割れが生じやすくなり、熱間
加工性を低下させる。この傾向は、含有量が0.03%
を越えるとき、特に、著しくなるので、0.03%を上
限とする。
Sも、0.03%を越えて過多に含有されるときは、結
晶粒界に低融点の硫化物や酸化物を形成し、熱間加工性
を低下させるので、上限を0.03%とする。
晶粒界に低融点の硫化物や酸化物を形成し、熱間加工性
を低下させるので、上限を0.03%とする。
AIは、脱酸材としても必要な元素であるが、0.10
%を越えて過多に含有されるときは、清浄度が劣化する
ので、含有量の上限を0.10%とする。
%を越えて過多に含有されるときは、清浄度が劣化する
ので、含有量の上限を0.10%とする。
また、本発明において用いるNi−Fe基合金材は、例
えば、電気電子材料分野においてそれぞれ要求される性
質等に応じて、Ni以外に以下の元素を含有していても
よい。
えば、電気電子材料分野においてそれぞれ要求される性
質等に応じて、Ni以外に以下の元素を含有していても
よい。
Cr7.0%以下、
Ti1.0%以下、
B O,03%以下。
これらの元素は、通常、前記リードフレームのためのガ
ラス封着性を改善するために添加される。
ラス封着性を改善するために添加される。
更に、Crは、上記効果のみならず、42アロイのよう
に、添加量を多くするとき、耐誘性も改善されるが、し
かし、7.0%を越えて過多に添加するときは、リード
フレームのメツキラインにて6価Crが析出し、また、
合金材の低熱膨張特性やもり1気特性を1員なうので、
上限を7.0%とする。
に、添加量を多くするとき、耐誘性も改善されるが、し
かし、7.0%を越えて過多に添加するときは、リード
フレームのメツキラインにて6価Crが析出し、また、
合金材の低熱膨張特性やもり1気特性を1員なうので、
上限を7.0%とする。
Ti及びBは、上記効果以外に粒界強化にも役立つ。即
ち、Bは、c、s、p、o、N等の不純物元素が結晶粒
界へ偏析するのを阻止すると共に、これらの元素とホウ
化物を形成して、その有害な影響を抑制する。また、B
自体が結晶粒界やその他の欠陥部に優先的に凝集して結
晶核となって、結晶粒を微細化するので、粒界脆化を阻
止し、合金材の熱間加工性を向上させる。しかし、過多
量の添加は、Ni、Cr、Fe等との金属間化合物のほ
かに、C,0−1Nを含む種々のホウ化物が形成されて
、高温にて凝固割れを起こすおそれがあるので、Bの添
加量は、0.03%以下とする。
ち、Bは、c、s、p、o、N等の不純物元素が結晶粒
界へ偏析するのを阻止すると共に、これらの元素とホウ
化物を形成して、その有害な影響を抑制する。また、B
自体が結晶粒界やその他の欠陥部に優先的に凝集して結
晶核となって、結晶粒を微細化するので、粒界脆化を阻
止し、合金材の熱間加工性を向上させる。しかし、過多
量の添加は、Ni、Cr、Fe等との金属間化合物のほ
かに、C,0−1Nを含む種々のホウ化物が形成されて
、高温にて凝固割れを起こすおそれがあるので、Bの添
加量は、0.03%以下とする。
また、Tiは、Bとの複合添加によって、Bの歩留り量
を大きくすると共に、Ti自体も結晶粒を微細化するの
で、合金材の熱間加工性を向上させる効果を有する。し
かし、過多に添加する場合は、脱酸等が不十分な場合、
クラスター状の介在物が形成されて、表面欠陥の原因と
なるので、添加量の上限を1.0%とする。
を大きくすると共に、Ti自体も結晶粒を微細化するの
で、合金材の熱間加工性を向上させる効果を有する。し
かし、過多に添加する場合は、脱酸等が不十分な場合、
クラスター状の介在物が形成されて、表面欠陥の原因と
なるので、添加量の上限を1.0%とする。
以上に説明したような化学成分を有するNi−Fe基合
金材に含まれるものとして、4270イ、426合金、
PBパーマロイ、pcパーマロイ等を挙げることができ
る。かかる合金材の代表的な化学成分を表に示す。
金材に含まれるものとして、4270イ、426合金、
PBパーマロイ、pcパーマロイ等を挙げることができ
る。かかる合金材の代表的な化学成分を表に示す。
本発明の方法は、上述のような化学成分を有する高N1
−FI3合金材を常温乃至800℃以下、好ましくは7
00°C以下の温度で予加工を施した後、所定温度に加
熱し、少なくとも結晶粒が再結晶するに足る時間保持し
、次いで、所要の熱間加工を行なうものである。
−FI3合金材を常温乃至800℃以下、好ましくは7
00°C以下の温度で予加工を施した後、所定温度に加
熱し、少なくとも結晶粒が再結晶するに足る時間保持し
、次いで、所要の熱間加工を行なうものである。
高Ni−Fe合金は、よく知られているように、オース
テナイト・フェライト変態を利用する通常の結晶粒微細
化法を適用することはできない。そこで、本発明の方法
においては、高Ni−Fe合会合材予め冷間又は温間に
て圧延等の塑性加工、即ち、予加工を施す。ここに、温
間とは、この予加工時に耳割れが発生しない温度、即ち
、酸化が著しくなく、結晶粒界が脆化しない温度をいい
、本発明においては、800℃以下が好ましく、特に、
700℃以下が好ましい。
テナイト・フェライト変態を利用する通常の結晶粒微細
化法を適用することはできない。そこで、本発明の方法
においては、高Ni−Fe合会合材予め冷間又は温間に
て圧延等の塑性加工、即ち、予加工を施す。ここに、温
間とは、この予加工時に耳割れが発生しない温度、即ち
、酸化が著しくなく、結晶粒界が脆化しない温度をいい
、本発明においては、800℃以下が好ましく、特に、
700℃以下が好ましい。
叩ら、予加工温度は、低いほど加工歪量が大きいが、他
方、第1図に4270イ予加工温度と変形抵抗との関係
を示すように、予加工温度が低いほど、予加工の負荷が
増大し、一方、高過ぎるときは、この予加工時に酸化に
基づ(割れが発生しやすくなる。従って、この予加工温
度の下限は、用いる予加工装置の加工能力、例えば、竪
型圧延機や水平圧延機等の最大負荷荷重によって決定さ
れるが、通常は、常温である。しかし、800℃を越え
る高温での予加工によっては、I!;1)れの発生を避
けることが困難であるので、本発明の方法においては、
予加工温度は、好ましくは、常温乃至800 ’C1特
に好ましくは常温乃至700 ”Cの範囲とする。
方、第1図に4270イ予加工温度と変形抵抗との関係
を示すように、予加工温度が低いほど、予加工の負荷が
増大し、一方、高過ぎるときは、この予加工時に酸化に
基づ(割れが発生しやすくなる。従って、この予加工温
度の下限は、用いる予加工装置の加工能力、例えば、竪
型圧延機や水平圧延機等の最大負荷荷重によって決定さ
れるが、通常は、常温である。しかし、800℃を越え
る高温での予加工によっては、I!;1)れの発生を避
けることが困難であるので、本発明の方法においては、
予加工温度は、好ましくは、常温乃至800 ’C1特
に好ましくは常温乃至700 ”Cの範囲とする。
予加工量は、例えば、水平圧延の場合、少なくとも5%
が必要であり、好ましくは10%以上である。予加工量
が5%よりも少ないときは、後述するその後の所定温度
での加熱保持によっても、結晶粒の微細化が不十分であ
り、その結果、熱間加工において耳割れが発生する。竪
ロールによる幅圧延の場合は、その後のドツグボーン圧
延を含めるとき、圧下率は3.6以上とすることができ
る。
が必要であり、好ましくは10%以上である。予加工量
が5%よりも少ないときは、後述するその後の所定温度
での加熱保持によっても、結晶粒の微細化が不十分であ
り、その結果、熱間加工において耳割れが発生する。竪
ロールによる幅圧延の場合は、その後のドツグボーン圧
延を含めるとき、圧下率は3.6以上とすることができ
る。
一般に、予加工後の加熱温度が同じである場合は、予加
工量が大きいほど、保持時間は短かくてよい。他方、予
加工量が同じである場合は、加熱温度が高いほど、保持
時間は短かくてよい。例えば、予加工量が30%の場合
、加熱温度を1000℃とするとき、保持時間は約5分
以上であり、加熱温度を800℃とするとき、保持時間
は約60分以上である。しかし、予加工量は30%を越
えても、効果は同じであるので、本発明においては、予
加工量は5%以上を必要とするが、上限は30%とする
のが好ましい。
工量が大きいほど、保持時間は短かくてよい。他方、予
加工量が同じである場合は、加熱温度が高いほど、保持
時間は短かくてよい。例えば、予加工量が30%の場合
、加熱温度を1000℃とするとき、保持時間は約5分
以上であり、加熱温度を800℃とするとき、保持時間
は約60分以上である。しかし、予加工量は30%を越
えても、効果は同じであるので、本発明においては、予
加工量は5%以上を必要とするが、上限は30%とする
のが好ましい。
尚、本発明の方法においては、分塊又は厚板熱間圧延機
にて予加工する以外にも、連鋳機出側のインライン・ミ
ルやサイジング・ミル等にて予加工することもできる。
にて予加工する以外にも、連鋳機出側のインライン・ミ
ルやサイジング・ミル等にて予加工することもできる。
次いで、本発明の方法によれば、高Ni−Fe合金材を
所定の温度に加熱し、その温度に一定時間保持して、再
結晶させる。この所定温度での保持によって、合金材に
は前記した予加工の歪が残存しているために、これを核
として再結晶が起こるので、結晶粒の細粒化が促進され
る。保持時間は、通常、数分から150分程度である。
所定の温度に加熱し、その温度に一定時間保持して、再
結晶させる。この所定温度での保持によって、合金材に
は前記した予加工の歪が残存しているために、これを核
として再結晶が起こるので、結晶粒の細粒化が促進され
る。保持時間は、通常、数分から150分程度である。
尚、この加熱に際しては、前記した酸化を避けるために
、昇温速度を遅くしたり、又は加熱を真空中若しくは不
活性気体中で行なう等、加熱雰囲気を調整すれば、合金
材の高温酸化を防ぐことができるので、一層好ましい。
、昇温速度を遅くしたり、又は加熱を真空中若しくは不
活性気体中で行なう等、加熱雰囲気を調整すれば、合金
材の高温酸化を防ぐことができるので、一層好ましい。
本発明の方法においては、このように合金材の結晶粒を
細粒化させたその温度において、又は必要に応じて圧延
温度まで加熱するので、熱間加工において、耳割れの発
生がないのである。
細粒化させたその温度において、又は必要に応じて圧延
温度まで加熱するので、熱間加工において、耳割れの発
生がないのである。
第2図に本発明の方法による圧延パターンの一例を示す
。この圧延パターンにおいては、予加工の後、例えば、
合金材を1000〜1)00℃に加熱し、所定時間保持
した後、1)00〜1200℃に加熱し、次いで、所要
の熱間圧延を行なうものである。
。この圧延パターンにおいては、予加工の後、例えば、
合金材を1000〜1)00℃に加熱し、所定時間保持
した後、1)00〜1200℃に加熱し、次いで、所要
の熱間圧延を行なうものである。
(発明の効果)
以上のように、本発明の方法によれば、高Ni−Fe合
会合材常温乃至800℃以下の温度で予加工を施した後
、加熱し、結晶粒を再結晶させて、熱間加工を行なうの
で、耳割れの発生なしに熱間加工することができ、従っ
て、板端部の切断除去による歩留り低下を低減すること
ができ、また、圧延中の板破断等も防止することができ
る。更に、前述したような耳割れの破片が水平ロールに
噛み込むこともなく、従って、製品に表面疵が発生する
こともない。
会合材常温乃至800℃以下の温度で予加工を施した後
、加熱し、結晶粒を再結晶させて、熱間加工を行なうの
で、耳割れの発生なしに熱間加工することができ、従っ
て、板端部の切断除去による歩留り低下を低減すること
ができ、また、圧延中の板破断等も防止することができ
る。更に、前述したような耳割れの破片が水平ロールに
噛み込むこともなく、従って、製品に表面疵が発生する
こともない。
(実施例)
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
供試材としては、
Ni 40.7%、
CO,015%、
SiO,17%、
Mn0.53%、
P O,005%、
S O,002%、
Cr O,036%、
Cu0.03%、
Mo O,007%、
COo、32%、
Ti O,001%、
AI 0.006%、
残部鉄及び不可避的不純物よりなる42アロイの連鋳材
を用いた。
を用いた。
試験片は直径G順の丸棒引張試験片であり、組織は、連
鋳ままの粗大粒組織である。これを大気中、赤外線ヒー
ターにて所定温度まで加熱して、引張試験した。引張速
度は、引張破断試験の場合は500mm/分、予加工時
は21)/分とした。予加工量■は0〜30%、予加工
温度は常温、400℃又は700℃とし、破断引張試験
温度は200〜1200℃とした。また、割れは、第3
図に示すように、引張破断試験外の部位の割れ発生状況
で判定した。
鋳ままの粗大粒組織である。これを大気中、赤外線ヒー
ターにて所定温度まで加熱して、引張試験した。引張速
度は、引張破断試験の場合は500mm/分、予加工時
は21)/分とした。予加工量■は0〜30%、予加工
温度は常温、400℃又は700℃とし、破断引張試験
温度は200〜1200℃とした。また、割れは、第3
図に示すように、引張破断試験外の部位の割れ発生状況
で判定した。
(1) 引張破断試験
第4図に示すように、所定の温度で15分間保持して、
引張破断試験した。加熱温度が800℃を越える高温の
場合は、結晶粒界が酸化されて脆化し、割れが発生し、
高温になるほど、割れが多く発生した。しかし、加熱温
度が700℃以下の場合には、引張破断に際して、結晶
粒界の酸化による脆化が進行しないために、割れは生じ
なかった。
引張破断試験した。加熱温度が800℃を越える高温の
場合は、結晶粒界が酸化されて脆化し、割れが発生し、
高温になるほど、割れが多く発生した。しかし、加熱温
度が700℃以下の場合には、引張破断に際して、結晶
粒界の酸化による脆化が進行しないために、割れは生じ
なかった。
(2)予加工後の加熱引張試験
第5図に示すように、所定の温度で予加工した後、加熱
引張試験をした。700℃の温度で10%以上の引張を
与えた後、1)00℃以下に加熱し、一定時間保持し、
引張破断したときは、割れが発生しない。1200℃に
加熱した場合は、スケールが破断したような割れが多少
発生するが、予加工のない場合に比べて割れが著しく少
ない。
引張試験をした。700℃の温度で10%以上の引張を
与えた後、1)00℃以下に加熱し、一定時間保持し、
引張破断したときは、割れが発生しない。1200℃に
加熱した場合は、スケールが破断したような割れが多少
発生するが、予加工のない場合に比べて割れが著しく少
ない。
(3)予加工率、加熱温度及び保持時間に対する割れ発
生限界の関係 所定温度で所定■の予加工を施した後、所定温度に加熱
保持したときの割れ発生の限界、即ち、割れを発生させ
ないための最小保持時間を第6図に示す。例えば、予加
工歪が30%の場合、加熱温度を1000°Cとすれば
、保持時間5分以上にて割れが発生しないが、予加工歪
が10%の場合は、同じ加熱温度1000’Cであって
も、保持時間は30分以上が必要であることが示される
。
生限界の関係 所定温度で所定■の予加工を施した後、所定温度に加熱
保持したときの割れ発生の限界、即ち、割れを発生させ
ないための最小保持時間を第6図に示す。例えば、予加
工歪が30%の場合、加熱温度を1000°Cとすれば
、保持時間5分以上にて割れが発生しないが、予加工歪
が10%の場合は、同じ加熱温度1000’Cであって
も、保持時間は30分以上が必要であることが示される
。
(4)実操業の圧延結果
前記した4270イの連鋳材である厚さ150龍、幅8
00龍のスラブを竪型圧延機にて冷間にて10%の幅方
向の圧延を施した後、l 100 ’Cに加熱し、この
温度に60分間保持し、厚さ1゜龍の板材に熱間圧延し
た。
00龍のスラブを竪型圧延機にて冷間にて10%の幅方
向の圧延を施した後、l 100 ’Cに加熱し、この
温度に60分間保持し、厚さ1゜龍の板材に熱間圧延し
た。
比較のために、予加工を施すことなしに、同じ条件で厚
さ10關の板材に熱間圧延した。その結果、本発明の方
法によれば、耳割れが全く発生しないが、比較法によれ
ば、耳割れの発生が顕暑に認められた。
さ10關の板材に熱間圧延した。その結果、本発明の方
法によれば、耳割れが全く発生しないが、比較法によれ
ば、耳割れの発生が顕暑に認められた。
第1図は高Ni−Fe合合材の予加工温度と変形抵抗の
一例を示すグラフ、第2図は本発明の方法にる圧延パタ
ーンの一例を示す時間一温度図、第3図は試験片の引張
破断を示す正面図、第4図は引張温度と割れ発生との関
係を示すグラフ、第5図は予加工率と加熱引張における
割れ発生との関係を加熱温度別に示すグラフ、第6図は
予加工率、加熱温度及びその温度での保持時間と割れ発
生の限界との関係を示すグラフである。 第1図 第2閏 碕聞 第3図 第4図 o soo πOθダl猿、温度
(°O)
一例を示すグラフ、第2図は本発明の方法にる圧延パタ
ーンの一例を示す時間一温度図、第3図は試験片の引張
破断を示す正面図、第4図は引張温度と割れ発生との関
係を示すグラフ、第5図は予加工率と加熱引張における
割れ発生との関係を加熱温度別に示すグラフ、第6図は
予加工率、加熱温度及びその温度での保持時間と割れ発
生の限界との関係を示すグラフである。 第1図 第2閏 碕聞 第3図 第4図 o soo πOθダl猿、温度
(°O)
Claims (1)
- (1)30〜80重量%のNiを含むNi−Fe基合金
材を常温乃至800℃以下の温度で5%以上の予加工を
施した後、800〜1200℃の温度に加熱し、少なく
とも結晶粒が再結晶するに足る時間保持し、次いで、熱
間加工を行なうことを特徴とする高Ni−Fe合金の熱
間加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4675686A JPS62205252A (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 高Ni−Fe合金の熱間加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4675686A JPS62205252A (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 高Ni−Fe合金の熱間加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62205252A true JPS62205252A (ja) | 1987-09-09 |
Family
ID=12756168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4675686A Pending JPS62205252A (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 | 高Ni−Fe合金の熱間加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62205252A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63149361A (ja) * | 1986-12-11 | 1988-06-22 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 鉄−ニツケル系合金の製造方法 |
JPS63171852A (ja) * | 1987-01-09 | 1988-07-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 製造性の良好なFe−Ni合金 |
JP2012102375A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Sumitomo Metal Ind Ltd | オーステナイト系合金大径管の製造方法 |
-
1986
- 1986-03-03 JP JP4675686A patent/JPS62205252A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63149361A (ja) * | 1986-12-11 | 1988-06-22 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 鉄−ニツケル系合金の製造方法 |
JPH0238658B2 (ja) * | 1986-12-11 | 1990-08-31 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | |
JPS63171852A (ja) * | 1987-01-09 | 1988-07-15 | Nisshin Steel Co Ltd | 製造性の良好なFe−Ni合金 |
JP2012102375A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Sumitomo Metal Ind Ltd | オーステナイト系合金大径管の製造方法 |
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