JPS62205172A - 鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及び補修方法 - Google Patents

鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及び補修方法

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JPS62205172A
JPS62205172A JP4706886A JP4706886A JPS62205172A JP S62205172 A JPS62205172 A JP S62205172A JP 4706886 A JP4706886 A JP 4706886A JP 4706886 A JP4706886 A JP 4706886A JP S62205172 A JPS62205172 A JP S62205172A
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gypsum
resin
composition
corrosion prevention
iron
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JP4706886A
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Tamio Yamane
山根 民男
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DAIICHI JUSHI KENKYUSHO KK
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DAIICHI JUSHI KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及び補修方
法、詳しくは、腐食の認められない又は下地処理を簡略
化した、鉄、アルミニウム、亜鉛の表面を、特定の組成
物で被覆する鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食方法、及
び腐食の発生した、鉄、アルミニウム及び亜鉛の表面剥
落部を、特定の組成物で被覆する鉄、アルミニウム及び
亜鉛の補修方法に関するもので、本発明の防食及び補修
方法によれば、腐食の認められない又は下地処理を簡略
化した或いは腐食の認められる、鉄、アルミニウム及び
亜鉛の表面の腐食を防止し、耐久性を向上させることが
できる。
〔従来の技術及びその問題点〕
鉄、アルミニウム及び亜鉛は、建築、土木、機械等の産
業界及びその他の各業界のほぼ全般にわたり幅広く利用
されているが、主として水あるいは空気中の酸素、水分
によって腐食する性質を有する。このような腐食の現象
は、海辺近くの塩害や酸性土壌地での土壌に起因するの
みならず、近年では工場の排ガス、車の排気ガスの影響
によっても生じ、更に腐食の速度は大気の酸性化等の要
因によっても促進される。
このような鉄、アルミニウム及び亜鉛等の腐食による耐
久性の低下は、直接の損失だけでなく、操業の停止、災
害の発生、更には人身事故といった間接の損失も伴うた
め腐食による損失は年々大きくなっている。杉のため広
〈産業界から、より確実性の高い防食及び腐食の抑止が
提言されている。
また、鉄、アルミニウム及び亜鉛等を、表面被覆により
防食する方法において従来より用いられている被覆材料
としては、亜鉛末やアルミニウム粉に代表される金属粉
を顔料とした塗装材、エポキシ樹脂や塩化ゴムに代表さ
れる透水率の低い塗装材、及びセメントやモルタルに代
表されるアルカリ性の塗装材料等がある。
尚、石膏は、通湿性を有するため金属表面への被覆材と
しては利用されていない。
〔発明が解決し″ようとする問題点〕
従来の被覆材料の中で、金属粉を顔料とした塗装材は、
酸性又は、強アルカリ性の下で侵され易く、更に透水率
の低い塗装材は、施工が複雑になる傾向による・作業性
の低下、洗浄剤としての溶剤使用による安全対策の必要
性といった問題点を抱えている。
また、アルカリの生装材料は、凝結時における収縮の発
生、使用範囲の限定等の問題点がある。
一方、これ等の塗装材を、を機材を主体とする被覆材と
無機材を主体とする被覆材に大別すると、前者はその大
部分において、塗膜の厚塗りが困難で、また下地処理を
必要とする傾向があり、後者はその大部分において、酸
性環境への対策、凝結時における収縮による亀裂発生へ
の対策及び下地処理を必要とする11JI向がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、鉄、アルミニウム及び亜鉛の表面を、耐水性
ポリマーを含むエマルジョンと少なくとも1個のP −
01(結合を有するリン化合物とからなる樹脂組成物に
、石膏を混合してなる樹脂石膏組成物で被覆することを
特徴とする鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及び補修方
法を提供することにより上記の問題点を解決したもので
ある。
また、本発明は、鉄、アルミニウム及び亜鉛の表面を、
耐水性ポリマーを含むエマルシランと、少なくとも11
11のP−0)1結合を有するリン化合物とからなる樹
脂組成物で塗布し、更にその塗布表面を、上記樹脂組成
物に石膏を混合してなる、樹脂石膏組成物で被覆するこ
とを特徴とする鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及び補
修方法を提供することにより上記の問題点を解決したも
のである。
以下、本発明の鉄、アルミニウム及び亜鉛の防1λ及び
補修方法について11を述ずろ。
先ず、本発明に使用される樹脂石膏組成物について説明
する。
上記樹脂石膏に、■酸物に用いられる耐水性ポリマーを
含むエマルジョンとしては、種々の高分子ラテックス等
が挙げられ、該ラテックスを構成する耐水性ポリマーと
しては、例えばスチレン・ブタジェン系ポリマー、アク
リルニトリル・ブタジェン系ポリマー、アクリルポリマ
ー、塩化ビニルポリマー、アクリル酸エステル系ポリマ
ー、ウレタンポリマー、パラフィンポリマー、アスファ
ルトポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、エチレン・酢酸
ビニル系ポリマー、エポキシ系ポリマー等が挙げられ、
本発明ではこれらの耐水性ポリマーが1種又は2種以上
選択使用される。
上記樹脂石膏組成物に用いられる少なくとも1個のP 
−OH結合を有するリン化合物の代表例とt、 7 i
t、少2.C< トJ) i個ノP−(’J H結合を
aず、、:lリンの酸、リンの酸のエステル、及びリン
の酸の塩が挙げられ、これらは、必要に応じ2種以上組
合せて用いられる。
上記リンの酸としては、例えばオルトリン酸、メタリン
酸、ビロリン酸、亜リン酸、ポリリン酸、ホスホン酸、
ホスフィン酸等が挙げられ、特Gこオルトリン酸が好ま
しい。
又、上記リンの酸のエステルとしては、上記のリンの酸
のエステル、好ましくは炭素原子数8程度迄のアルキル
エステル(水産基をi (gJ以上有するもの)及びヒ
ドロキシアルキルエステル、例えばエチル、n−ブチル
、2−エチルヘキシル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
エチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキソベンジル等の
基をFS−っものが挙げられ、特にn−ブチル又は2−
エチルヘキシルのモノ又はジ−リン酸エステルが好まし
い。
又、上記リンの酸の塩としては、上記のリンの酸の塩、
例えばカリウム、ナトリウム、リヂウム、カルシウム、
亜鉛、アルミニウム、スズ、バリウム等の塩が挙げられ
、特にカリウム、ナトリウム又はカルシウムの第1又は
第2リン酸塩が好ましい。
上記樹脂石膏組成物に用いられる石膏としては、焼石膏
、即ち半水石膏とも呼ばれる硫酸カルシウム(CaSO
−の半水和物、及び硫酸カルシウムの無水和物の一種で
■・Ca Soやとして表される■型無水石膏が用いら
れる。
半水石膏としては、α型土水石’ti<α・Ca5O,
−1/2 H,O) 、β型半水石膏(β・CaSO4
・1/2 H工0)及びα+β混合型(β+α混合型も
含む)半水石膏(α+β・Ca S Oq・1/2 %
O)が用いられ、特にα型半水石膏が好ましい。又、こ
れらの石膏には凝結時間に応して、硫酸塩等の凝結促進
剤、及びクエン酸類等の凝結遅延剤等の添加物を混合し
ておくこともできる。
本発明に用いられる上記樹脂石膏組成物は、先ず、上記
エマルジョンとリン化合物とからなる樹脂組成物を調製
し、次いで上記石膏を混合することにより得られる。
上記樹脂組成物の調製に際しては、上記エマルジョンと
して、通常耐水性ポリマーを固形分としてエマルジョン
中lO〜70重量%、好ましくは15〜50重量%含む
ものが使用され、このエマルジョンに、上記リン化合物
が上記エマルジョン中の液体部分に対し0.5〜10重
量%、好ましくは2〜5重量%混合使用される。
上記石膏の上記樹脂組成物に対する混合量は、通常、上
記樹脂組成物中の水分に対して70〜700iiii1
%で、α型半水石膏においては200〜400i量%、
β型半水石膏においては90〜200重量%、α+βの
混合型半水石膏においては混合割合に応じ90〜400
重量%、■型無水石膏においては200〜550重量%
が好ましい。
また、上記樹脂石膏組成物には、必要に応じエチルセロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸セロソルブ等の希釈剤
、キレート剤、溶剤、着色顔料、防錆顔料、充填剤、ま
た寒水石、珪砂、山砂等の細骨材、及°び銀杏草、メチ
ルセルロース等の増粘剤、スサ(ツナギ)、重質炭酸カ
ルシウム、グラスフアイバー、その他の添加剤を併用す
ることができる。
上記樹脂組成物は、自然乾燥により塗膜とすることがで
きるが、必要に応し加熱等による強制乾燥によっても、
目的とする塗HAにすることができる、また上記樹脂石
膏組成物は、自然養生により凝結体とすることができる
が、必要に応し蒸気等による強制養生によっても目的と
する被覆物にすることができる。
尚、本発明において前記樹脂石膏組成物の使用に際して
は、工場において液体形と粉体形の2形にて製造し、即
ち、前記エマルジョンと前記リン化合物とからなる所定
の前記樹脂組成物を製造し、且つこれに応じた適量の石
膏を用意し、そのまま販売、使用(混合)することので
きるものであるが、使用(施工)に際して、本発明の樹
脂石膏組成物の各成分を配合することもできる。リン化
合物として粉体のものを用いた場合には、予め、リン化
合物と石膏とを混合して置くこともできる。
次に、上述の樹脂石膏組成物を用いる本発明の防食及び
補修方法を、その実施態様に基づいて説明する。
本発明における防食及び補修の対象物は、鉄、アルミニ
ウム及び亜鉛製の成形物(以下、必要に応じ、対象物と
いう)であれば、その形状等には同等制限されない。
而して、本発明を実施するには、対象物の表面を前述の
樹脂石膏組成物で被覆するだけで良く、その際の被覆量
は、対象物の形状、使用箇所及びその表面状態の差異、
並びに通用する樹脂石膏組成物の組成等によっても異な
るが、通常、対象物の表面が腐食されていない場合には
、目的に応じて樹脂石膏組成物を、乾燥膜厚で約100
μ以上となるように、被覆すれば良く、また対象物の表
面に腐食が認められる場合には、対象物の腐食部の浮き
錆等を剥離した後、その表面剥落部に、その腐食の程度
に応じて樹脂石膏組成物を乾燥膜厚で約150μ以上と
なるように被覆すれば良い。
また、本発明は、特に対象物の腐食の程度が大きい場合
等においては、前記樹脂石膏組成物を被覆する前に、前
記樹脂石膏組成物から石膏を除いた樹脂組成物を予め塗
布した後、前記樹脂石膏組成物を被覆することによって
、−m効果的に本発明の目的を達成することができる。
この場合の樹脂組成物の塗布量は、通常、乾燥膜厚で3
0〜80μ以上の範囲から目的に応じて選択される。
また、本発明を対象物の表面に使用後、必要に応じその
表面に種々の樹脂塗料等を塗布することができる。
尚、本発明の補修方法の実施態様には、対象物のクラン
ク等に前記の樹脂石膏組成物を注入する場合も包含され
る。
本発明は、上述の如く、対象物の表面が腐食していない
場合には、その表面の防食方として通用でき、また対象
物の表面が腐食している場合にはその表面の補修方とし
て適用できるもので、前記樹脂石膏組成物は、対象物の
表面に密着すると共に、該樹脂石膏組成物による被覆表
面(塗布面)に種々の樹脂塗料等を塗布した場合には、
それらの密着力も優れたものとなる。
以下、本発明に用いられる前記樹脂石膏組成物の製造例
、比較製造例、本発明の実施例及び比較例を挙げて本発
明及びその効果を詳述する。
〔製造例〕
尚、下記製造例及び比較製造例で用いたラテックスは、
固形分としてポリマーを45%含んでいる。また、鋼中
の部は全て重量部を意味する。
製造例1 スチレン・ブタジェン系ポリマーラテックス(商品名N
1POL LX 119、日本ゼオ7Gm製)100部
に、リン酸モノエチル5部及びエチルセロソルブ20部
を混合して均一なエマルジョン溶液(樹脂組成物)を得
た。この樹脂組成物100部(水分44%)に対し、α
型半水石膏(商品名E−310、丸石石膏Q11製)1
20部、及び7号珪砂430部を混合し、本発明の樹脂
石膏組成物(試験品1)を得た。
製造例2 変成アクリル酸エステル系ポリマーラテックス(商品名
N1POL LX F15G、日本ゼオ7La製)10
0部に、第2リン酸カリウム3部及び酢酸セに1ソルブ
15部を混合して均一なエマルジョン/8液(樹脂組成
物)を得た。この樹脂組成物100部(水分46.6%
)に対し、α+β型半水石膏(商品名歯科用石膏、丸石
石膏(株製)75部、IJljX寒水石225部、及び
グラスファイバー0.02部を混合し、本発明の樹脂石
膏組成物(試験品2)を得た。
製造例3 アクリルニトリル・ブタジェン系ポリマーラテックス(
商品名N1POL LX 511、[1本ゼオン■製)
100部に、オルトリン酸8部及びブチルセロソルブ2
5部を混合して均一なエマルジョンiy&(樹脂組成物
)を得た。この樹脂組成物100部(水分41.3%)
に対し、■型無水石膏プラスター(商品名5SS−^プ
ラスター、サンニス石責■製)100部、6号珪砂20
0部、及び重質炭酸カルシウム50部を混合し、本発明
の樹脂石膏組成物(試験品3)を得た。
比較製造例1−1 製造例1のアクリルニトリル・ブタジェン系ポ’、17
− ラr ノ’) 7. (商品名Nil’OL l−
X 511.11本ゼオン(横裂)(比較量1−1)。
比較製造例1−2 製造例1で用いたポリマーラテックス100部にα型半
水石膏(商品名E−310丸石石膏(横裂)150部及
び7号珪砂540部を混合し、リン化合物を含まない樹
脂石膏組成物(比較量1−2)を得た。尚、この比較量
1−2は、試験品1と同じ水・石膏比である。
比較製造例1−3 製造例1で用いたα型半水石膏120部、7号珪砂43
0部に、水36部を混合し、石膏組成物(比較量1−3
)を得た。
比較製造例1−4 製造例1で得られるエマルジョン溶液(樹脂組成物)(
比較量1−4)とした。
比較製造例2−1 製造例2で用いた変成アクリル酸エステル系ポリマーラ
テックス(比較量2−1)。
比較製造例2−2 製造例2で用いた変成アクリル酸エステル系ポリマーラ
テックス100部に、製造例2で用いたα+β型半水石
膏85部、1厘寒水石224部及びグラスファイバー0
.23部を混合し、リン化合物を含まない樹脂石膏組成
物(比較量2−2)を得た。尚、この比較量2−2は製
造例2の本発明品と同じ水・石膏比である。
比較製造例2−3 製造例2で用いたα+β型半水石膏75部、1厘寒水石
225部及びグラスファイバー0.02部に、水50部
を混合し、石膏組成物(比較量2−3)を得た。
比較製造例2−4 製造例2で得られるエマルジョン/8液(樹脂組成物)
(比較量2−4)。
比較製造例3−1 製造例3で用いたアクリルニトリル・ブタジェン系ポリ
マーラテックス(比較量3−1)。
比較製造例3−2 製造例3で用いたポリマーラテックス100部に、製造
例3で用いた■形無水石膏プラスター130部、6号珪
砂260部、及び重質炭酸カルシウム65部を混合し、
リン化合物を含まない樹脂石膏組成物(比較量3−2)
を得た。尚、この比較量3−2は製造例3の樹脂石膏組
成物と同じ本・石膏比である。
比較製造例3−3 製造例3で用いた■形無水石膏プラスター100部、6
号珪砂200部、及び重質炭酸カルシウム50部に、水
41部を混合し石膏組成物(比較量3−3)を得た。
比較製造例3−4 製造例3で得られるエマルジョン溶液(樹脂組成物)(
比較量3−4)。
(実施例〕 実施例1〜3及び比較例1−1〜4−3」二記製造例1
〜3及び比較製造例1−1〜3−4でそれぞれ得られた
試験品1〜3及び比較量1−1〜3−4を、磨き鋼板及
び大気中にて長期間S、露して得ら、れた3種ケレン錆
鋼板に第1表に示す膜J!!(乾燥時)となるようにそ
れぞれ塗布(被??)シた。その後塗装試験、密着試験
を第1表に示す条件で実施し、それぞれの物性を測定し
た。
その結果を下記第1表に示す。
実施例4〜6 比較製造例1−4.2−4及び3−4でそれぞれ得られ
た比較品1−4.2−4及び3−4を、上記実施例1〜
3で用いた鋼板及び錆鋼板にそれぞれ50μの膜厚(乾
燥時)となるように塗布し、更に、それらの表面に、製
造例1〜3で得られた試験品1〜3を3+*s+の膜厚
で被覆した。その後塗装試験、密着試験を下記第1表に
示す条件で実施し、それぞれの物性を測定した。その結
果、密着力を除いて、それぞれ実施例1.2及び3と全
く同じ結果が得られ、密着力は、それぞれ25.8.2
2、4 、及び22.3であった。尚、これらの密着力
は、実施例1〜3における場合と大差ないが、被覆面の
腐食の程度が大きい場合には、樹脂石膏組成物による被
覆前に、樹脂組成物を塗布して置くことによる効果が顕
著(密着力が大きくなる)である。
実施例7 第1図に示す如<、鋼板l、即ち5c+nXIQcmの
磨き鋼板及び、H[ケレンの錆鋼板それぞれに、長辺の
片側ではOIRIwの厚みで反対の片側では15m1の
厚みとなるように被覆材2を塗布する。
被覆材は、製造例1で得られた樹脂石膏組成物(試験品
l)を使用し、樹脂組成物(比較品1−4)の下塗りは
行わなかった。この試験板を室温にて511間乾燥養生
後に、96時間の耐塩水噴霧試験を実施し、取り出して
調べたところ剥離は発生セ・ず、表面硬度の低下もみら
れなかった。また、石膏の遊離物による白華もみられな
かった。
上記の結果から鋼板の錆の有無に関わりなく、本発明に
使用する樹脂石膏組成物は、極めて薄い膜厚においても
、優れた密着性を有し、防食又は錆の抑止力も有してい
ることが判る。
実施例8 アルミ板および片面をエポキシ樹脂で被覆したトタン板
の反対の表面に製造例1で15られた樹脂組成物(比較
品1−41を50μの膜厚(乾燥時)となるよ−)に/
′iミ布し、甲にその表面に製造例1て(:1られた樹
脂石’¥i[成力(試験品l)を3+nm0)11’2
厚で被覆した6各8旧にて7 [1間屹燥養生!しこ、
密着試験(引張り接着強度)および192時間の耐塩水
噴霧試験を実施した。
その結果を下記第2表に示す。
第2表 第2表Gご示される結果から、本発明の防食方法は、鋼
板に限らず、アルミニウム坂、亜鉛板にも優れた効果を
示すことが判る。また密着力においCも鋼板との大きな
差異は認められない。
実施例9 3種ケレンのtli!xi板に製造例3で使用したポリ
マーラテックスを50μの股J”Z(乾燥時)となるよ
うに塗布し、更にその表面に樹脂石膏x■成酸物試験品
3)を31の膜Wで被覆した。室温にて1週間乾燥、養
生後、無溶剤系2液型エボキソ樹脂、溶剤型アクリル系
樹脂、エマルジョン型アクリル系樹脂、無溶剤系2液型
ポリウレタン樹脂、溶剤型アルキッド樹脂の各塗装材を
それぞれ塗布し密着試験(引張接着強度)を実施した。
その結果を下記第3表に示す。尚、第3表中の塗装材の
膜厚は乾燥時のものである。
第3表 塗装材       塗装材の 密着力膜厚    (
Kg/cd) 2液型エポキシ樹脂 500μ 20,3(無溶剤) 
         (界面剥離)アクリル系樹脂   
100μ 22,5(溶剤含む)         (
界面剥離)アクリル系樹脂   100μ 18.8(
エマルジョン)       (界面剥離)2/&型ポ
リウレタン 800μ 26.3 <(無溶剤)   
       (樹脂石膏組成物) アルキッド樹脂   200μ 14.3(無溶剤) 
         (材料破壊)第3表に示す結果より
、本発明に使用される樹脂石膏組成物は、殆んどの塗装
材の下地材と1−で使用可能であり、錆びた鋼と塗装材
との接合にも大きな効果があることが判る。また、J 
l5−R−5201(−′:準じて、本実施例に使用し
た樹脂石膏組成物(試験品3)を厚さ3tam程度でモ
ルタル片同志を接合し、その曲げ接着強度を測定したと
ころ48.6Kg/cdであった。この結果から、モル
タルの下地材、即ち鉄、アルミニウム及び亜鉛それぞれ
とモルタルの接合に本発明が効果があることが’III
る。
実施例10 3種ケレンの錆鋼板に実施例1に用いた樹脂組成物(比
較品l−4)を50μの膜厚(乾燥時)となるように塗
布し、更にその表面に樹脂石膏組成物を1111I11
の膜厚で被覆しまた試験体を6枚作成した。この中の3
枚に、更に既調合のモルタル(商品名  スピーディス
ペシャル、マ)−ル%)100部とスチレンブタジェン
系ラテックス(商品名トマンクスーパー、日本ラテック
ス加工型)の2倍希釈液25部を混合した樹脂モルタル
を5mmの厚さで塗布し複合体を17た。
比較例5−1 3種ケレンの錆鋼板にアクリル系ポリマーモルタル(商
品名 メロツクスラリー、昭和アスファルト製)即ちモ
ルタル570部、アクリル系エマルジョン100部、希
釈水200部を混合したものを1mmの厚みで塗布した
試験体を6枚作成した。
これらの試験体が3日経過した時点で、その中の3枚に
、更に本比較例に使用した上記ポリマーモルタル(商品
名 メロツクスラリー、昭和アスファルト製)を5mm
塗布し複合体を得た。
比較例5−2 3種ケレンの錆鋼板にシアナミド鉛系防錆塗料(商品名
 シアナミドヘルゴン、日本ペイント製)を50μ(乾
燥時)の膜厚となるように塗布した試験体を6枚得た。
これら試験体が完全に乾燥したことを確認後、その中の
3枚に実施例10で使用した樹脂モルタルを5I@lI
の厚みで塗布し複合体を得た。
比較例5−3 3種ケレンの錆鋼板に1液型エポキシ樹脂塗料(商品名
 ハイボン−IOプライマー、日本ペイント製)を50
μ(乾燥時)の膜厚となるように塗布した試験体を6枚
得た。これら試験体が完全に乾燥したことを確認後、そ
の中の3枚に実施例10で使用した樹脂モルタルを5m
mの厚みで塗布し複合体を得た。
比較例5−4 3種ケレンの錆鋼板に2液型エポキシ樹脂塗料(商品名
 ハイボン−20エース、日本ペイント製)を100μ
(硬化時)の膜厚となるよう番こ塗布した試験体を6枚
得た。これら試験体が完全Gこ乾燥したことを確認後、
その中の3枚に実施例10で使用した樹脂モルタルを5
m+*の厚みで塗布し複合体を得た。
上記実施例10、及び比較例5−1〜5−4で得られた
単体および複合体の各試験体を7日間放置(室内)した
後、耐湿試験(JIS@−7002−6,48時間)、
促進耐候試験(スーパーロングウエザオメーターWEL
−5IIN−HC使用、200時間)、耐塩水噴霧試験
(96時間、200時間)を実施した。
その結果を下記第4表に示す。
下記第4表に示す結果より実施例10は比較例5−1〜
5−4に比べて防食および錆の抑止力に優れ、またモル
タルとの接合に支障のないことが判る。
実施例11 打設置&10年半経過し、補修のために表面にエポキシ
樹脂モルタルを3mm程度の膜厚となるように塗布した
l&3年経過した乳製品製造工場床面で、多数の亀裂お
よびエポキシ樹脂モルタルの剥離が発生していたので、
浮陸部を除去し、露出した鉄筋に、スチレン・ブタジェ
ン系ポリマーを35重量%、オルトリン酸4.5 ii
量%及びエチルセロソルブ4.5重量%を含有する均一
の樹脂組成物を50μの厚み(乾燥膜FE)で塗布し、
更にその表面に、樹脂組成物100部、α型半水石膏1
50部及び50メツシュ寒水石300部を混合した樹脂
石膏組成物を3m+−の厚み(乾燥膜厚)で被覆し、凝
結後ポリマーセメントで空洞部を充填し、表層にエボキ
、/樹脂モルタルを4mm稈度のjγみで塗布した。
補修後6ケ月経過した時点で調査したが、ttXG!や
’#lI l1Siは発生していなかった。
実施例12 腐食のため浮き錆の多数発生している化学丁場内の貯蔵
タンイ7り1面の補修のため、浮き錆をハンマーでヱ1
1り取り、エポキシ樹脂エマルジョン(商品名 TB−
16、吉村浦化学■製)100部、オルトリン酸5部、
ポリアミン(商品名 Elf−203、基型化工業0壜
製)15部よりなる樹脂組成物を50μの厚み(乾燥膜
rg−)で塗布し、硬化乾燥後、更にその表面にこの樹
脂組成物100部、α型半水石膏130部、重質タン酸
カルシウム170部及び珪粉200部を混合した樹脂石
膏組成物を3〜5mn+の厚み(乾爆膜厚)で被覆し7
、アクリルウレタン系塗料で仕」二げた。
補修後10ケ月経過した時点で調査したが、錆の進行は
みられなかった。
〔発明の効果〕
本発明の鉄、アルミニ・J A &び亜telの防食及
び補修方法シ、(、鉄、アルミニウム及び亜鉛の表面の
腐食の有無に拘らずつそね、らの下池処理の不備な場合
Gこおいても、殆んどその下地の状態のまま、樹脂組成
物又は)H脂石R111成物を、重接に被覆でき、樹脂
組成物ムこ混合する石肝の配合比の調製により、又は樹
脂石膏組成物に添加される微量の混和剤により、殆ど物
性を低下させずに被覆の塾のlγみを調製することがで
きるばかりでなく、低粘度に調製された樹脂石膏111
成物は防食材として一般に使用されるエポキシ樹脂、塩
化ゴム、ポリエステル樹脂に比べて、刷毛チリ作Vに優
り、高粘度Qこ屑契された(H脂石膏組成物は、セメン
ト又はモルタルに比べてコテ塗り作業に俺っており、し
かも凝結時に収縮が発生しないため亀裂も発生しない。
更に本発明に使用される樹脂組成物は、鉄、アルミニウ
ム及び亜鉛の下地表面とも優れた密着力を有しており、
また使用目的に応しまた最豫りの塗装材及び佐官材、例
えば耐酸用のエポキシ樹脂、屋上防水用のポリウレタン
樹脂、吹きイ(仕」二本イのアクリル樹脂、外壁調色用
のカラーセメントモルタル等に対しても優れた接着性能
を有しているため、それらの下地材料として鉄、アルミ
ニウム及び亜鉛との接合にも使用ができる。
従って、本発明は、鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及
び鉄、アルミニウム及び亜鉛の腐食部の?!i修方法と
して、土木構造物及び建築物、各種の機械、プラントの
新設、既設を問わずに簡易に通用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の効果を示す−・実施例にお+する実験
態様を示す斜視図である。 l・・・鋼板 2・・・被覆材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鉄、アルミニウム及び亜鉛の表面を、耐水性ポリ
    マーを含むエマルジョンと少なくとも1個のP−OH結
    合を有するリン化合物とからなる樹脂組成物に、石膏を
    混合してなる樹脂石膏組成物で被覆することを特徴とす
    る鉄、アルミニウム及び亜鉛の防食及び補修方法。
  2. (2)リン化合物が、少なくとも1個のP−OH結合を
    有するリンの酸、リンの酸のエステル、又はリンの酸の
    塩である、特許請求の範囲第(1)項記載の防食及び補
    修方法。
  3. (3)石膏が、焼石膏、又はII型無水石膏である、特許
    請求の範囲第(1)項記載の樹脂石膏組成物。
  4. (4)エマルジョンが、耐水性ポリマーを固形分として
    10〜70重量%含んでいる、特許請求の範囲第(1)
    項記載の防食及び補修方法。
  5. (5)エマルジョンに対するリン化合物の使用量が、該
    エマルジョン中の液体部分に対し0.5〜10重量%で
    ある、特許請求の範囲第(1)項記載の防食及び補修方
    法。
  6. (6)石膏の混合量が、樹脂組成物の水分に対し70〜
    700重量%である、特許請求の範囲第(1)項記載の
    防食及び補修方法。
  7. (7)鉄、アルミニウム、及び亜鉛の表面を、耐水性ポ
    リマーを含むエマルジョンと少なくとも1個のP−OH
    結合を有するリン化合物とからなる樹脂組成物で塗布し
    、更にその塗布表面を、上記樹脂組成物に石膏を混合し
    てなる樹脂石膏組成物で被覆することを特徴とする鉄、
    アルミニウム及び亜鉛の防食及び補修方法。
  8. (8)リン化合物が、少なくとも1個のP−OH結合を
    有するリンの酸、リンの酸のエステル、又はリンの酸の
    塩である、特許請求の範囲第(7)項記載の防食及び補
    修方法。
  9. (9)石膏が、焼石膏、又はII型無水石膏である、特許
    請求の範囲第(7)項記載の防食及び補修方法。
  10. (10)エマルジョンが、耐水性ポリマーを固形分とし
    て10〜70重量%含んでいる、特許請求の範囲第(7
    )項記載の防食及び補修方法。
  11. (11)エマルジョンに対するリン化合物の使用量が、
    該エマルジョン中の液体部分に対し0.5〜10重量%
    である、特許請求の範囲第(7)項記載の防食及び補修
    方法。
  12. (12)石膏の混合量が、樹脂組成物の水分に対し70
    〜700重量%である、特許請求の範囲第(7)項記載
    の防食及び補修方法。
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