JP2815877B2 - 鉄筋防錆補修工法 - Google Patents

鉄筋防錆補修工法

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JP2815877B2 JP63267551A JP26755188A JP2815877B2 JP 2815877 B2 JP2815877 B2 JP 2815877B2 JP 63267551 A JP63267551 A JP 63267551A JP 26755188 A JP26755188 A JP 26755188A JP 2815877 B2 JP2815877 B2 JP 2815877B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁石粉を添加した防食剤を用いた鉄筋防錆補
修工法に関するものである。
(従来の技術) 従来、鉄筋コンクリートの補修は、コンクリートの劣
化部分を斫り、鉄筋を露出させて錆落しをし、要すれば
洗浄した後、防食剤で鉄筋を被覆してから埋め戻しを
し、中性化防止層を形成して適宜の仕上材を塗布して仕
上げる。
ところが従来の防食剤は主として亜硝酸塩と樹脂の混
合材が用いられているが、この防食剤は粘性を有するた
め錆落しをして粗面となった鉄筋に刷毛塗りをする際、
鉄筋全面を均一完全に塗布することが不可能で塗り残り
ができる欠点があった。
また上記防食剤が流動性に欠けるため、刷毛の届かな
い鉄筋の裏側や細部には、とうてい塗布できないという
欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、磁
石粉を添加した防食剤を用いて磁力によって鉄筋への接
着力の向上と均一性および接着の持続性を得ることを目
的とするものである。
(解決するための手段) 本発明は鉄筋防錆補修工法であって、劣化コンクリー
トを斫り鉄筋の錆を除去して防食剤を塗布し埋め戻しを
行った後、適宜の仕上層を形成する鉄筋コンクリート補
修において、磁性粉体を添加した防食剤を用いることを
特徴とするものである。
(作 用) 鉄筋は高アルカリ性環境の中にあれば発生しないとさ
れている。
ところでセメントが水和する際、セメントの重量の約
25%に及び水酸化カルシウムが生成し、水酸化カルシウ
ムの水溶液はPH12以上の高アルカリ性を呈するため、鉄
筋の周囲に存在することによって防錆の機能を有する。
しかし、経年変化によりセメントが中性化すると鉄筋の
防錆機能を失うため、劣化コンクリートの補修が必要で
あり、亀裂の入ったコンクリートを除去し、錆びた鉄筋
を露出させ錆落しをして、その上に防食剤を塗布し、鉄
筋を完全に被覆して錆びさせないようにしなければなら
ない。
本発明は、防食剤に含まれた磁石粉が錆落しをした鉄
筋の全表面に吸着し、更に磁石粉同士の吸着によって、
隙間なく鉄筋のまわりに吸着し、亜硝酸塩等の防食剤が
随伴し、鉄筋を完全に覆い、防食効果が向上するもので
ある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を詳述する。
図面は、本発明の補修工法の一実施例を示すものであ
る。
まず鉄筋コンクリート1の劣化部を斫り、鉄筋2を露
出させ、鉄筋に貝殻状の層を成している浮き錆や粉状の
赤錆等をサンドブラスト,ワイヤーブラシ,ハンマー等
で除去し、高圧水洗浄機または高圧エアーを用いて粉塵
や汚れを洗浄して下地を整える。
次に、標準配合比 SBR防錆セメント:SBR混和剤=20k
g:6kgである防錆ペーストに、粒度1〜50ミクロンの磁
石粉を1〜10%添加した防食剤3を鉄筋周面にラスター
刷毛を用いて厚み2ミリ程度でたたき込むように塗布す
る。
錆落しをして防食剤を塗布した鉄筋を検体として、塩
水噴霧試験を行ったところ、下記の結果が得られた。
上記の塩水噴霧試験により、従来の防食剤を刷毛で塗
布すると塗り残しができるが、磁石粉を含む本発明の防
食剤は隙間なく吸着して鉄筋を完全に覆うことが確認で
きた。
次に、斫り部分に標準配合比 SBRモルタルパウダー:
SBR混和剤=20kg:3.6kgである防錆ペーストで埋め戻し
をする。
1回の塗厚は6ミリを限度とし、6ミリ以上の凹部は
数回にわたって行う。
次に、全域に中性化防止層を形成して、リシン等適宜
に表面仕上げをする。
上述の工程は、一実施例を例示したものであり限定す
るものではないが、防食剤に磁石粉を添加することを要
旨とするものである。
(発明の効果) 本発明は防食剤に磁石粉を添加したことにより、磁石
粉が鉄筋に吸着し、更に磁石粉同士が相互に吸着するた
め、錆落しをした鉄筋の凹凸部の全面にわたって隙間な
く覆うことが可能となり、磁石粉に随伴して亜硝酸塩等
の防食剤が鉄筋を完全に被覆するものである。
【図面の簡単な説明】
図面の鉄筋コンクリートの補修工法の実施例を示す断面
図である。 1:コンクリート 2:鉄筋 3:防食剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23F 11/00 E04G 23/02 E04B 1/64 C04B 41/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】劣化コンクリートを斫り鉄筋の錆を除去し
    て防食剤を塗布し埋め戻しを行った後、仕上層を形成す
    る鉄筋コンクリート補修において、磁石粉を添加した防
    食剤を用いることを特徴とする鉄筋防錆補修工法。
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