JPS59150860A - 鉄筋コンクリ−トまたは無機質材の補修及び補修復元方法 - Google Patents

鉄筋コンクリ−トまたは無機質材の補修及び補修復元方法

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JPS59150860A
JPS59150860A JP2161183A JP2161183A JPS59150860A JP S59150860 A JPS59150860 A JP S59150860A JP 2161183 A JP2161183 A JP 2161183A JP 2161183 A JP2161183 A JP 2161183A JP S59150860 A JPS59150860 A JP S59150860A
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cement
cement paste
reinforced concrete
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ONODA KENZAI KK
YUUSEIDAIJIN
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、劣化した鉄筋コンクリート構造物またはセ
メント、コンクリ−1・等の無機質材の脆弱層の増強、
復元及び劣化の進行防止等を図ると共に、特に鉄筋の発
錆を防止することができるようにした鉄筋コンクリート
または無機質材の補修及び補修復元方法に関するもので
ある。
従来、劣化した鉄筋コンクリート構造物またはセメント
 コンクリート等ないしはこれらの混合物からなる無機
質材の表面に水溶性ケイ酸塩化合物の溶液を塗布してこ
れを本体に含浸させた後、その表面に高分子ディスパー
ジボンを混入したセメントペーストを被覆し、更に必要
に応じて開部分にモルタルを充填するものが存在した(
特公昭57−11988号公報参照)。
しかしながら、この補修方法も使用するセメントペース
ト及びモルタルの防水性、気密性等が不足していたので
、苛酷な条件下においてはやはり浸水、中性化等を防止
し難く、従って、最大の目的たる鉄筋の発錆な防止する
ことが十分にできなかったのである。
発明者等は、補修材たるセメントペースト及びモルタル
等に添加して、防水性、気密性等を向上させる高分子デ
ィスパージョン、活性シリカ粉末等について、これらの
種類及び添加量等を詳細に検討し従来にない耐候性のあ
る補修材を開発し木工法の発明を完成した。
すなわち、この発明は劣化した鉄筋コンクリート、また
はセメント、コンクリート等ないしはこれらの無機質材
の表面に水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を塗布してこれ
を該鉄筋コンクリートまたは無機質材本体に含浸させる
第1工程、前記表面に固形分として2.0乃至8.0%
のノニオン重合スチレンブタジェンゴム(以下5BR−
Nという)ディスパージョン(または、2.0乃至8゜
0%(7)SBR−Nディスパージョン及び1,0乃至
2.0%の活性シリカ粉末)を含有するセメントペース
トを被覆する第2工程、゛及び更に前記セメントペース
トの表面に固形分として2.0乃至8.0%の5BR−
Nディスパージョン(または2.0乃至8.0%の5B
R−Nディスパージョン及び1.0乃至2.0%の活性
シリカ粉末)を含有するモルタルを上塗する第3工程を
順次経てコンクリートの脆弱層の増強、復元及び劣化の
防止を図ると共に、特に5BR−N及び活性シリカ粉末
を含イjするセメントペース]・及びモルタルで補修r
xis分を2重にコーティングすることによって、補修
後すわめて苛酷な条件下でもコンクリ−)・の浸水、中
性化等を防止して鉄筋の発錆を生じないようにした鉄筋
コンクリートまたは無機質材の補修及び補修復元方法を
提供することを目的として開発したものである。
次にこの発明に係る鉄筋コンクリ−1・または無機質材
の補修及び復元方法の第1乃至第3工程について順次説
明する。
(イ) 第1工程 劣化した鉄筋コンクリートまたはセメント、コンクリー
ト等ないしはこれらの混合物からなる無機質材の表面に
水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を塗布してこれをコンク
リート等の無機質材本体に含浸させる工程である。ここ
で用いる水溶性ケイ酸塩系化合物とは、一般式M20・
nS iozで表わされるケイ酸塩の単味あるいは混合
物である。ただし、前記一般式においてMはLi、Na
、に、Cs、またはアンモニウム成分’−c、lJ、n
は整数である。アンモニウム成分としては、例えばメチ
ルアミン、エチルアミン等の第1級アミン、ジメチルア
ミン、ジイソプロピルアミン等の第2級アミン、トリメ
チルアミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、
モノメチル’p l)エタノールアンモニウム、テトラ
エタノールアンモニウム等の第4級アンモニウム及びア
ンモニアがあげられる。、またnの値は好ましくは1重
5程度であるが、特に限定しない。実際に使用する際の
水溶性及び浸透性に支障ない範囲であればよい。
さらに、乾燥硬化後の水溶性ケイ酸塩系化合物の耐水性
を上げるための硬化剤等の添加剤を作業性、浸透性に支
障のない範囲で配合してもよいが、単味で使用する場合
は比較的耐水性の良いケイ酸リチウムを使用することが
好ましい。しかして、使用に際してケイ酸塩系化合物の
水溶液の濃度は特に限定しないが、通常30%以下とす
る。
そして、これらの水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を劣化
したコンクリート等の躯体に浸み込ませることにより、
周辺をアルカリ性に保ち乾mしだ後には71史いド地が
得られる。
(ロ)   第 21ニオ)− 前記第1王程の終了した表面を、セメントペースト けにより行ない、厚さは数mm以下である。ここでセメ
ントペーストとは直径が0.3mm以下の骨材とセメン
I・(通常はポルトランドセメントが用いられるが他の
セメントでもよい6)との混合組成物をいい、両者の比
率が45 : 55乃至55:45の範囲が特に良好な
結果となる。そしてこのセメン)ペーストには固型分と
して2,0乃至8、0%isBR−Nディスパージョン
を混入しである。そしてここでいうSBR−Nディスパ
ージョンヒはノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤
)を乳化剤または重合剤としてスチレンとブタジェンを
共重合させて得られるスチレンブタジェン共重合体ディ
スパージョンであり、スチレンの割合が全体の40乃至
65%のものが通常用いられるが、特にスチレンが50
乃至65%のものをセメントペースト(第3工程で用い
るモルタルに混入する場合も同じ)に混入して使用する
。これによりコンクリート等の無機質材本体との接着が
極めて良好となると共に、他の重合剤(例えばカチオン
界面活性剤)により得られたSBR−Cディスパージョ
ンまたは、他の高分子ディスパージョンを混入した場合
と比較して防水性及び気密性が一段と向上し、本願の目
的を達成するセメントペーストを構成するのである。
また、このセメントペーストには、前記したSBR−N
ディスパージョンと共に1.0乃至2。
0%の活性シリカ粉末を混合して用いる場合(特許請求
の範囲第2項参照)があり、後述するようになお一層よ
く本願発明の目的を達成することができる。
ここで用いる活性シリカ粉末とは、ケイ酸(S102)
を90%以ーヒ含有し、他にCab,Fe2 0 3 
、 M g O 、 A f’ 2 0 3等を含むポ
ゾラン反応活性が高い混合物をいう。
更にこのセメントペーストには市販の鉄筋コンクリート
防錆剤を添加することもできる。
(ハ) f53工程 *jQ記第2王程の終了した表面に更にモルタルを1−
塗する工程である。この工程は通常は吹伺またはごて塗
りにより行ない、厚さば第2工程のセメントペーストの
場合よりやや厚めにするが通常t−h数m数似m以下る
従来、知られているコンクリート等の補修方法は、通常
前記第2工程によるセメントペーストの塗布で終了する
ものであるが、本願発明におl/)ては更に、゛この第
3工程を付加することによって、補修後の耐候性(耐久
性)を飛躍的に増加させているのである。
ここでいうモルタルとは、直径が1.2mm以ドの骨材
とセメント(通常はポルトランドセメントが用いられる
が他のセメ〉′1・てもより、X,’)との混合組成物
をいい両者の比率が7F125乃至6。
5:35の範囲が特に良好な結果となる。そして、この
モルタルには前記第2工程で用し〜るセメントペースト
と同含量のSBR−Nデイスノくージョン(特許請求の
範囲第1項参照)またはSBR−Nディスパージョン及
び活性シ1ツカ粉末を用いる(特許請求の範囲第2項参
照)。更番こ、このモルタルには市販の鉄筋コンク1ノ
ート防錆斉Jを添加することもできる。
なお、実際の補修現場におl,Xて、補修部をセメント
ペーストで被覆後欠落部分が深l/Xときtt、この欠
落部分にモルタルを充填して穴上里し、更番こセメント
ペースト、モルタルの順番こ上塗し表面カー面一となる
ように仕上げるのが通常である。
また、本願特許請求の範囲は第2、第3工程の両者共に
活性シリカ粉末を添加しなl/)場合(特許請求の範囲
第1項記載の発明)及び第2、第3工程の両者共に活性
シリカ粉末を添加する場合(特許請求の範囲第2項記載
の発明)であり、第2、または第3工程のいずれか一方
番とのみ活性シ1ツカ粉末を添加する場合については記
載してl/)なl,Nが、これらの場合も同様な効果を
有するものである。
いま、この発明にかかる鉄筋コンク1ノートまたはセメ
ント、コンクリート等なl/XL ttこれらの混合物
からなる無機質材の補修及び補修復元方法を図面によっ
て以下に詳述すると次のとおりである。図面中筒1図乃
至第4図はこの発明にかかる補修方法の施工工程を示す
もので第1図は補修前、の状態、第2図は水溶性ケイ酸
塩系化合物の溶液の塗布含浸工程(第1工程)、第3図
はその表面にセメントペーストを塗布被覆する]−程(
第2工程) 、 Ni、4図は更にその表面にモルタル
を上塗する工程(第3」−程)を示すものである。そし
て第1図乃至第4図において(a)はコンクリートに亀
裂部分が発生している状態、(b)はコンクリ−1・の
剥落が鉄筋までは達していないが鉄筋周辺まで中性化が
及んでいる状態、(C)はコンクリートの剥落が完全に
鉄筋まで達している状態を示し、劣化の状態に応じて補
修される様子を表現したものである。
なお前記図面において、Aはコンクリート、Alはコン
クリートの中性化あ−るいは脆弱化部分、Bは鉄筋、C
はコンクリ−トの微細亀裂、C1はコンクリートの比較
的幅の大きな亀裂、Dはコンクリートの表層部の剥落部
分、Dlは鉄筋まで達したコンクリートの剥落部分、E
は■カットした部分であり、lはケイ酸塩系化合物、2
はセメントペースト、3はモルタルである。
次にこの発明に使用するセメントペースト及びモルタル
について一定の条件−ドにおける(a’)中性化深さ、
(b)吸水率、(C)ひび割れ生成の有無、(j)鉄筋
雰囲気モルタルのアルカリ性の有無、(e)鉄筋の発錆
面積等を5BR−Nディスパージョン以外の高分子ディ
スパージョンを添加したセメントペースト及びモルタル
と比較測定した結果を、その試験方法と共に示す。
(試験方法) (イ) 試験及び比較に供したセメントペースト及びモ
ルタルの組成は第1表に示すとおりである。
第1表 すなわち第1表は供試体の組成を括弧書きの数字により
示したものである。
(a)サンプル番号(101) 〜(119)で示され
るものはポルトラン9ドセメントと直径0゜3mm以下
の骨材との比率が1=3(標準のセメントペースト)で
、これに高分子ディスパージョンとして本願の発明に用
いる5BR−Nの他、エチレン酢ビ・塩ビ(エチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル共重合系エマルジョン)、アク
リル会スチレン(アクリル酸エステル・スチレン共重合
系エマルジョン)、アクリル(アクリル酸エステルエマ
ルジョン)、エチレン酢ビ(エチレン、酢酸ビニル共重
合系エマルジョン)、’5BR−C(カチオン重合スチ
レンブタジェン共重合系エマルジョン)、酢ビ嗜ベオパ
(酢酸ビニル・ビニルパーアセテート共重合系エマルジ
ョン)、酢ビ・ラウリン酸(エチレン・酢酸ビニル・ラ
ウリン酸共重合系エマルジョン)を固型分として3.0
%ずつ添加したもの及び無添加のもの(合計9種類)と
、更にこれらに活性粉末シリカを各々について20%添
加したもの(合剖9種類)である。
(b)サンプル番号(20j)〜(219)で示ごれる
ものはポルトランドセメントと直径0゜3mm以下の骨
材との比率が1:l(セメントペースト)でこれに前記
(a)に記載したと同じ高分子ディスパージョン(合ル
ー19種類)または高分子ディスパージョン及び活性シ
リカ粉末を添加したもの(合計9種類)である。
(c)サンプル番号(301)〜(319)で示される
ものはポルトランドセメントと直径1゜2mm以下の骨
材との比率が1:2.33 (モルタル)で、これに前
記(a)に記載したと同じ高分子ディスパージョン(合
計9種類)または高分子ディスパージョン及び活性シリ
カ粉末を添加したもの(合計9M!類)である。
(ロ) 供試体への水の添加量 JIS1173(ポリマーセメントモルタルのスランプ
試験方法)によりスランプ35±5に要する添加層(高
分子ディスパージョン中の水を含む)。
(ハ) 中性化深さ 破壊面にフェノールフタレイン指示薬を吹きつけて赤変
しない部分を測定する。
(ニ) 吸水率 JIS6203 (セメントm利用ポリマーデジスパー
ジョン)生乾燥条件を60°048時間として行った。
(ホ) 標準状態放置条件(標準養生)20°C190
%RHで2日→20℃の水中で5日→20℃、60%R
H21日。
(へ) 炭酸化の条件 前記標準養生後100%CO24k g / c rr
fで5時間放置。
(ト)  乾燥浸漬繰り返し試験 60°C空気中乾燥(放置)2日及び20℃水または5
%食塩水中浸漬2日を1サイクルとしてこれをlOサイ
クルを繰り返す。
(チ) ひびわれの有無 4X4×9cm鉄筋入りの供試体について目視によって
行なった。
(す) 鉄筋雰囲気モルタルのアルカリ性の有無フェノ
ールフタレイン指示薬による。
(ヌ) 鉄筋の発錆面積 ポリエチレンシートに錆を写し取り、展開図を作り、コ
ピー後ビデオ赤パターンアナライザーを用いて求めた。
(試験結果) (a)  中性化深さくmm、) 第2表に各種条件(6種)において行った中性化深さの
測定結果を示す。
いずれの条件においても本願の発明に使用するセメント
ペースト(サンプル番号(10B)、(11[1) 、
(206)、(21f() )及びモルタル(サンプル
番号(3013)。
(31B) ) は他に比較して値が同等以下となって
おり気密性に優れている。
(b)  吸水率(%) 第3表に吸水率試験の結果を示す。
第 3 表 吸水率ωの 本願発明に使用するセメントペースト及びモルタルはい
ずれも平均して値が小さく、防水性に優れている。
(C’)  ひび割れ生成の有無 第4表に各種条件(4種)下でのひび割れ生成の目視結
果を示す。
本願発明に使用するセメントペースト及びモルタルは他
に比較してひび割れが生成し難い結果となっている。
(d)  鉄筋雰囲気モルタルのアルカリ性の有無第5
表に各種条件(4種)下における鉄筋雰囲気モルタルの
アルカリ性の有無を調べた結果を示す。
第 5 表  鉄筋雰1m気モルタルのアルカリP1の
有無(2) 乾燥状態より乾燥後食塩水中浸漬本願発明
に使用するセメントペースト及びモルタルは他に比較し
て鉄筋の周囲をアルカリ性に保持する力が強い。
(e)  鉄筋の発錆面積(%) 第6表に各種条件(4種)下における鉄筋の発錆面積の
測定結果を示す。
いずれの条件においても、本願の発明に使用するセメン
トペースト及びモルタルは、鉄筋の発錆面積が他に比較
して平均して少なく良好な結果を示している。
以ヒの試験結果を総合的に判断すると、いずれの試験に
おいても本願発明に使用するモルタルが最良の結果であ
刃、次にセメントペーストが良好な結果であった。また
活性シリカ粉末を添加したもの(サンプル番号(118
)、(2+8)、(31B) )は添加しないものより
、明らかに良好な結果であった。
次に本願発明の実施例を示す。
(実施例1) 打設後20年経過した時点で火災にあった地上6階、地
下1階の建物(地下IF普通コンクリ−1−、2F以上
軽量コンクリート)は、軒量コンクリートの中性化深さ
が30〜40mmであった。
この建物の内部、天井、梁部分の補修工事において、梁
及び天井の見えかくれ部分にケイ酸リチウム溶液(12
%溶液2回塗布、600g/m″)を塗布含浸し、その
表面に固形分として4.5%のノニオン重合スチレンブ
タジェンゴムラテックスを含有するセメント:砂=1:
1のセメントペーストを1〜1.5mm厚さに吹伺は被
覆し、更にその表面に固形分として4.3%のノニオン
重合スチレン令ブタジェンゴムラテックスを含有するセ
メント:砂=1:2.3のモルタルを、2〜2.5mm
厚さに吹付は仕上で補修を行なった。
補修後1年で調査したところ何ら異常は無かった。
(実施例2) 実施例1の建物において天井の見えががり部分及び梁部
分に実施例1と同様にケイ酸リチウム溶液を塗布し、そ
の表面に固形分として4.5%のノニオン重合スチレン
ブタジェンゴムラテックス及び活性シリカ粉末1.5%
を含有するセメント:砂−=l:1のセメントペースト
を1−1.5mm厚さに吹付は被覆し、更にその表面に
固形分として4.3%のノニオン重合スチレン・ブタジ
ェンゴムラテックス及び活性シリカ粉末1.5%を含有
するセメント:砂=1:2.3のモルタルを吹(=jけ
、そのモルタル吹付は面を刷毛引きとしその上にパーラ
イト吹付は仕上で補修を行なった。
補修後1年で調査したところ何ら異常は無かった。
(実施例3) 実施例1の建物において、梁部見えがかり部分に実施例
1の工程においてモルタル吹付けをモルタルごて塗りに
代えた工程を経た上に、ペイント吹付は仕上で補修を行
なった。補修後1年で調査したところ何ら異常は無かっ
た。
この発明は前記のように劣化した鉄筋コンクリート等に
水溶性ケイ酸塩系化物の溶液を塗布含浸させ、その表面
を5BR−N、または5BR−N及び活性シリカ粉末を
含有したセメントペーストで被覆し、更にその表面を5
BR−N、または5BR−N及び活性シリカ粉末を含有
したモルタルで上塗するので、水溶性ケイ酸塩系化合物
を含浸したことと相乗的に作用して、きわめて苛酷な条
件下においても鉄筋の発錆を完全に防止することができ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本願発明にかかる鉄筋コンクリート
の補修復元方法を示すものである。 A・・・コンクリート、A1・・・コンクリートの中性
化あるいは脆弱化部分、B・・・鉄筋、C・・・コンク
リートの微細亀裂、C1・・・コンクリートの比較的幅
の大きな亀裂、D・・・コンクリートの表層部の剥落部
分、Dl・・・鉄筋まで達したコンクリートの剥落部分
、E・・・■カットした部分、1・・・ケイ酸塩系化合
物、2・・・セメントペースト、3・・・モルタル。 手続補正書(自発) 昭和58年04月280 特許庁長官 若杉和夫 殿 1・IS件の表示 昭和58年特許願第21611、 発明の名称 鉄筋コンクリートまたは無機質材の補修及び補修復元方
法 3補正をする者 11¥件との関係    特許出願人 東京都千代田区霞が関1丁目3番2号 郵政大臣 檜垣 徳太部 東京都港区芝5丁[126番20号 小野田建材株式会社 代表者 石井 隆三部 4代 理 人 東京都港区新橋1丁E115番4号 堤第−ビル4階 訂正明浮田書 l 発明の名称 鉄筋コンクリートまたは無機質材の補修及び補修復元方
法 2、特許請求の範囲 ■ 劣化した鉄筋コンクリート、またはセメン  ′1
・、コンクリート等ないしはこれらの乱立l菱j皮(無
機質材の表面に水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を塗布し
てこれを該鉄筋コンクリートまたは無機質材本体に含浸
させる第1工程、前記表面に固形分として2.0乃至8
.0%の2ニオン重合スチレンブタジェンゴムディスバ
ージョン(ラテックス)を含有するセメントペーストを
被覆する第2工程、及び前記セメントペーストの表面に
固形分として2.0乃至8.0%の2ニオン重合スチレ
ンブタジェンゴムディスバージョンを含有するモルタル
を」二塗する第3工程を順次経ることを特徴とする鉄筋
コンクリートまたは無機質材の補修及び補修復元方法。 ・2・ 劣化した鉄筋コンクリート、またはセメント、
コンクリート等ないしはこれらのm戊(無機質材の表面
に水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を塗布してこれを該鉄
筋コンクリートまたは無機質材本体に含浸させる第1工
程、前記表面に固形分として2.0乃至8.0%の2ニ
オン重合スチレンブタジェンゴムディスバージョン(ラ
テンクス)及び1.0乃至2.0%の活性シリカ粉末を
含有するセメントペースト 上程、及び前記セメントペースト として2.0乃至8.0%の゛Iニオン重合スチレンブ
タジェンゴムディスバージョン及び1.0乃至2.0%
の活性シリカ粉末を含有するモルタルを4−塗する第3
工程を順次経ることを特徴とする鉄筋コンクリ−i・ま
たは無機質材の補修及び補修復元方法。 3、発明の詳細な説明 この発明は、劣化した鉄筋コンクリート構造物またはセ
メント、コンクリート等の無機質材の脆弱層の増強、復
元及び劣化の進行防止等を図ると共に、特に鉄筋の発錆
な防止することができるようにした鉄筋コンクリートま
たは無機質材の補修及び補修復元方法に関するものであ
る。 従来、劣化した鉄筋コンクリート構造物またはセメント
、コンクリート等ないしはこれらの混合物からなる無機
質材の表面に水溶性ケイ酸塩化合物の溶液を塗布してこ
れを本体に含浸させた後、その表面に高分子ディスパー
ジョンを混入したセメントペースト 分にモルタルを充填するものが存在した(特公昭57−
11988号公報参照)。 しかしながら、この補修方法も使用するセメ〉・トペー
スト及びモルタルの防水性、気密性等が不足していたの
で、苛酷な条件下においてはやはり浸水,中性化等を防
止し難く、従って、最大の目的たる鉄筋の発錆を防止す
ることが十分にできなかったのである。 発明者等は、補修材たるセメントペースト及びモルタル
等に添加して、防水性、気密性等を向上させる高分子デ
ィスパージョン、活性シリカ粉末等について、これらの
種類及び添加量等を詳細に検討し従来にない耐候性のあ
る補修材を開発し木に法の発明を完成した。 すなわち、この発明は劣化した鉄筋コンクリート、また
はセメント、コンクリート等ないしはこれらの混合物か
ら成る無機質材の表面に水溶性ケイ酸t12系化合物の
溶液を塗布してこれを該鉄筋コンクリートまたは無機質
材本体に含浸させる第1工程、11j記表面に固形分と
して2.0乃至8.0%の7ニオン重合スチレンブタジ
ェンゴム(以下5BR−Aという)ディスパージョン(
または、2.0乃至8.0%の5BR−Aディスパージ
ョン及び1.0乃至2.0%の活性シリカ粉末)を含有
するセメントペーストを被覆する第2工程、及び更に前
記セメントペーストの表面に固形分として2.0乃至8
.0%の5BR−Aディスパージョン(または2.0乃
至8.0%の5BR−Aディスパージョン及び1.0乃
至2.0%の活性シリカ粉末)を含有するモルタルを上
塗する第3王程を順次繰てコンクリートの脆弱層の増強
、復元及び劣化の防止を図ると共に、特にS B R,
−A及び活性シリカ粉末を含有する七メンI・ペースト
及びモルタルで補修部分を2重にコーティングすること
によって、補修後きわめて苛酷な条件下でもコンクリー
トの浸水、中性化等を防止して鉄筋の発錆を生じないよ
うにした鉄筋コンクリートまたは無機質材の補修及び補
・修復元方法を提供することを目的として開発したもの
である。 次にこの発明に係る鉄筋コンクリートまたは無機質材の
補修及び復元方法の第1乃至第3工程番とついて順次説
明する。 (イ) 第1工程 劣化した鉄筋コンクリートまたはセメント、コンクリー
ト等ないしはこれらの混合物からなる無機質材の表面に
水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を塗布してこれをコンク
リート等の無機質材本体に含浸させる工程である。ここ
で用いる水溶性ケイ酸塩系化合物とは、一般式M 20
・n5t02で表わされるケイ酸塩の単味あるl/X4
士混合物である。ただし、前記一般式においてMはLi
、Na、に、Cs、またはアンモニウム成分であり、n
は整数である。アンモニウム成分としては、例えばメチ
ルアミン、エチルアミン等の第1級アミン、ジメチルア
ミン、ジイソプロピルアミン等の第2級アミン、トリメ
チルアミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、
モノメチルトリエタノールアンモニウム、テトラエタノ
ールアンモニウム等の第4級アンモニウム及びアンモニ
アがあげられる。、またnの値は好ましくは1重5程度
であるが、特に限定しない。実際に使用する際の水溶性
及び浸透性に支障ない範囲であればよい。 さらに、乾燥硬化後の水溶性ケイ酸塩系化合物の耐水性
を上げるための硬化剤等の添加剤を作業性、浸透性に支
障のない範囲で配合してもよいが、中味で使用する場合
は比較的耐水性の良いケイ酸リチウムを使用することが
好ましい。しかして、使用に際してケイ酸塩系化合物の
水溶液の濃度は特に限定しないが、通常30%以下とす
る。 そして、これらの水溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を劣化
したコンクリート等の躯体に浸み込ませることにより、
周辺をアルカリ性に保ち乾燥した後には硬い下地が得ら
れる。 (ロ) 第2工程 前記i1工程の終了した表面を、セメントペーストで被
覆する工程である。通常この工程は吹付けにより行ない
、厚さは数mm以下である。ここでセメントペーストと
は直径が0.3mm以下の骨材とセメント(通常はポル
トランドセメントが用いられるが他のセメントでもよい
。、)との混合組成物をいい、両者の比率が45:55
乃至55:45の範囲が特に良好な結果となる。そして
このセメントペーストには固型分として2.0乃至8.
0%の5BR−Aディスパージョンを混入しである。そ
してここでいう5BR−Aディスパージョントはアニオ
ン界面活性剤(P1イオン界面活性剤)を乳化剤または
重合剤としてスチレンとブタジェンを共重合させ、て得
られるスチレンブタジェン共重合体ディスパージョンで
あり、スチレンの割合が全体の40乃至65%のちのが
通常用いられるが、特にスチレンが50乃至65%のち
のをセメントペースト(第3工程で用いるモルタルに混
入する場合も同じ)に混入して使用する。これによりコ
ンクリート等の無機質材本体との接着が極めて良好とな
ると共に、他の重合剤(例えばカチオン界面活性剤)に
より得られた5BR−Cディスパージョンまたは、他の
高分子ディスパージボンを混入した場合と比較して防水
性及び気密性が一段と向−ヒし、木−願の目的を達成す
るセメントペーストを構成するのである。 また、このセメントペーストには1.前記した5BR−
Aディスパージョンと共に1.0乃至2゜0%の活任シ
リカ粉末を混合して用いる場合(特許請求の範囲第2項
参照)があり、後述するようになお一層よく本願発明の
目的を達成することができる。 ここで用いる活性シリカ粉末とは、ケイ酸(Si02)
を90%以」−含有し、他にCab、Fe2O3、Mg
O,Al2O2等を含むポゾラン反応活性が高い混合物
をいう。 更にこのセメントペアーストには市販の鉄筋コンクリー
ト防錆剤を添加することもできる。 (ハ) 第3工程 前記第2工程の終了した表面に更にモルタルを上塗する
工程である。この工程は通常は吹伺またはごて塗りによ
り行ない、厚さは第2工程のセメントペーストの場合よ
りやや厚めにするが通常は数mm以下である。 従来、知られているコンクリート等の補修方法は、通常
前記第2工程によるセメントペーストの塗布で終了する
ものであるが、本願発明においては更に、この第3工程
を付加することによって、補修後の耐候性(耐久性)を
飛躍的に増加させているのである。 ここでいうモルタルとは、直径が1.’2mm以下の骨
材とセメント(通常はポルトランドセメントが用いられ
るが他のセメントでもよい。)との混合組成物をいい両
者の比率が75:25乃至65:35の範囲が特に良好
な結果となる。そして、このモルタルには前記第2工程
で用いるセメントペーストと同含量の5BR−、Aディ
スパージョン(特許請求の範囲第1項参照)または5B
R−Aディスパージョン及び活性シリカ粉末を用いる(
特許請求の範囲第2項参照)。更に、このモルタルには
市販の鉄筋コンクリート防錆剤を添加することもできる
。 なお、実際の補修現場において、補修部をセメントペー
ストで被覆径欠落部分が深いときは、この欠落部分にモ
ルタルを充填して穴埋し、更に七メントペースト、モル
タルの順に」−塗し表面が面一 となるように仕上げる
のが通常である。 また、本願特許請求の範囲は第2、第3工程の両者共に
活性シリカ粉末を添加しない場合(特許請求の範囲第1
項記載の発明)及び第2、第3工程の両者共に活性シリ
カ粉末を添加する場合(特許請求の範囲第2項記載の発
明)であり、第2、または第3工程のいずれか一方にの
み活性シリカ粉末を添加する場合については記載してい
ないが、これらの場合も同様な効果を有するものである
。 いま、この発明にかかる鉄筋コンクリートまたはセメン
ト、コンクリート等ないしはこれらの混合物からなる無
機質材の補修及び補修復元方法を図面によって以下に詳
述すると次のとおりである。図面中温1図乃至第4図は
この発明にかかる補修方法の施工工程を示すもので第1
図は補修前の状態、第2図は水溶性ケイ酸塩系化合物の
溶液の塗布含浸工程(第1工程)、第3図はその表面に
セメントペーストを塗布被覆する工程(第2工程)、f
jS4図は更にその表面にモルタルを上塗する工程(第
3工程)を示すものである。そして第1図乃至第4図に
おいて(a)はコンクリートに亀裂部分が発生しtいる
状態、(b)はコンクリートの剥落が鉄筋までは達して
いないが鉄筋周辺まで中性化が及んでいる状態、(C)
はコンクリートの剥落が完全に鉄筋まで達している状態
を示し、劣化の。状態に応じて補修される様子を表現し
たものである。 なお前記図面において、Aはコンクリート、A1はコン
クリートの中性化あるいは脆弱化部分、Bは鉄筋、Cは
コンクリートの微細亀裂、C1はコンクリートの比較的
幅の大きな亀裂、Dはコンクリ−1・の表層部の剥落部
分、Dlは鉄筋まで達したコンクリートの剥落部分、E
はVカットした部分であり、lはケイ耐塩系化合物、2
はセメンI・ペースト、3はモルタルである。 次にこの発明に使用するセメントペースト及びモルタル
について一定の条件下における(a)中性化深さ、(b
)吸水率、(C)ひび割れ生成の有無、(d)鉄筋雰囲
気モルタルのアルカリ性の有無、(e)鉄筋の発錆面積
等を5BR−Aディスパージョン以外の高分子ディスパ
ージョイを添加したセメントペースト及びモルタルと比
較測定した結果を、その試験方法と共に示す。 (試験方法) (イ) 試験及び比較に供したセメントペースト及びモ
ルタルの組成は第1表に示すとおりである。 第1表 すなわち第1表は供試体の組成を括弧書きの数字により
示したものである。 (a)サンプル番号(1’01) 〜(119) テ示
されるものはポルトランドセメントと直径0゜3mm以
丁の骨材との比率がl:3(標準のセメントペースト)
で、これに高分子ティスパージョンとして本願の発明に
用いる5BR−Aの他、エチレン酢ビ俸塩ビ(エチレン
、酢酸ビニル、塩化ビニル共重合系エマルジョン)、ア
クリル・スチレン(アクリル酸エステル・スチレン共重
合系エマルジョン)、アクリル(アクリル酸エステルエ
マルジョン)、エチレン酢ビ(エチレン、酢酸ビニル共
重合系エマルジョン)、5BR−C(カチオン重合スチ
レンブタジェン共重合系エマルジョン)、酢ビ・ベオバ
(酢酸ビニル・ビニルパーアセテート共重合系エマルジ
ョン)、酢ビ・ラウ’)ン酸(エチレン・酢酸ビニルφ
ラウリン酸共毛合系エマルジョン)を固型分として3.
0%ずつ添加したもの及び無添加のもの(合計9種類)
と、更にこれらに活性粉末シリカを各々について2.0
%添加したもの(合計9種類)である。 (b)サンプル番号(201)〜(219)で示される
ものはポルトランドセメントと直径0゜3mm以下の骨
材との比率が1=1(セメントペースト)でこれに前記
(a)に記載したと同じ高分子ディスパージョン(合計
9種類)または高分子ディスパージョン及び活性粉末シ
リカを添加したもの(合計9種類)である。 (c)サンプル番号(301)〜(319)で示される
ものはポルトランドセメントと義径1゜2mm以下の骨
材との比率が1:2.33(モルタル)で、これに前記
(a)に記載したと同じ高分子ディスパージョン(合計
9種類)または高分子ディスパージョン及び活性粉末シ
リカを添加したもの(合計9種類)である。 (ロ) 供試体への水の添加量 JIS1173 (ポリマーセメントモルタルのスラン
プ試験方法)によりスランプ35±5に要する添加量(
高分子ディスパージョン中の水を含む)。 (ハ) 中性化深さ 破壊面にフェノールフタレイン指示薬を吹きつけて赤変
しない部分を測定する。 (ニ) 吸水率 JIS6203 (セメント混和用ポリマーデジスパー
ジョン)中乾燥条件を60℃48時間として行った・ (ホ) 標準状態放置条件(標準養生)20℃、90%
RHで2日→20℃の水中で511→20℃、60%R
H21日。 (へ) 炭酸化の条件 前記標準養生後100%C024k g / c m’
 テ5時間放置。 (ト)  乾燥浸漬繰り返し試験 60°C空気中乾燥(放置)2日及び20℃水または5
%食塩水中浸漬2日を1サイクルとしてこれを10サイ
クルを繰り返す。 (チ) ひびわれの有無 4X4X9cm鉄筋入りの供試体について目視(す) 
鉄筋雰囲気モルタルのアルカリ性の有無フェノールフタ
レイン指示薬による。 (ヌ) 鉄筋の発錆面積 ポリエチレンシートに錆を写し取り、展開図を作り、コ
ピー後ビデオ・パターンアナライザーを用いて求めた。 (試験結果) (a)  中性化深さく’mm) 第2表に各種条件(6種)において行った中性化深さの
測定結果を示す。 第 2 表  中性化深さ試験(mm)(1)  標準
状態放置後 いずれの条件においても本願の発明に使用するセメント
ペースト(サンプル番号(1(1B)、、(11B)、
(206)、(2113) )及びモルタル(サンプル
番号(30B)。 (3113) )は他に比較して値が同等以下となって
おり気密性に優れている。 (’ b )  吸水率(%) 第3表に吸水率試験の結果を示す。 第 3 表 吸水率0の 本願発明に使用するセメントペースト及びモルタルはい
ずれもモ均して値が小さく、防水性に優れている。 (c )  ひひ割れ生成の有無 第4表に各種条件(4種)下でのひび割れ生成の11視
結果を示す。 本願発明に使用するセメントペースト及びモルタルは他
に比較してひび割れが生成し難い結果となっている。 (d)  鉄筋雰囲気モルタルのアルカリ性の有無第5
表に各種条件(4種)下における鉄筋雰囲気モルタルの
アルカリ性の有無を調べた結果を示す。 第 5 表  鉄筋雰囲気モルタルのアルカリ性の有無
(3) 炭酸化処理後乾燥して水中債漬第 5 表  
鉄筋雰囲気モルタルのアルカリ性の有無(4) 炭酸化
処理後乾燥して食塩水中浸漬本願発明に使用するセメン
トペースト及びモルタルは他に比較して鉄筋の周囲をア
ルカリ性に保持する力が強い。 (e)  鉄筋の発錆面積(%) 第6表に各種条件(4種)下における鉄筋の発錆面積の
測定結果を示す。 いずれの条件においても、本願の発明に使用するセメン
トペースト及びモルタルは、鉄筋の発錆面積が他に比較
して平均して少なく良好な結果を示している。 以上の試験結果を総合的に判断すると、いずれの試験に
おいても本願発明に使用するモルタルが最良の結果であ
り、次にセメントペーストが良好な結果であった。また
活性シリカ粉末を添加したもの(サンプル番号(11B
)、(21B)、(3113) )は添加しないものよ
り、明らかに良好な結果であった。 次に本願発明の実施例を示す。 (実施例1) 打設後20年経過した時点で火災にあった地上6階、地
下1階の建物(地下IF普通コンクリート、2F以ト軽
駿コンクリート)は、軽量コンクリートの中性化深さが
30〜40 m mであった。 この建物の内部、天井、梁部分の補修工事において、梁
及び天井の見えかくれ部分にケイ酸リチウム溶液(12
%溶液2回塗布、600g/rrf)を塗布含浸し、そ
の表面に固形分として4.5%のアニオン重合スチレン
ブタジェンゴムラテックスを含有するセメント:砂=1
=1のセメントペーストを1−1.5mm厚さに吹伺は
被覆し、更にその表面に固形分として4.3%のアニオ
ン重合′スチレン・ブタジェンゴムラテックスを含有す
るセメント:砂=、l:2.3のモルタルを、2〜2.
5mm厚さに吹付は仕上で補修を行なった。 補修後1年で調査したところ何ら異常は無かった。 (実施例2) 実施例1°の建物において天井の見えがかり部分及び梁
部分に実施例1と同様にケイ酸リチウム溶液を塗布し、
その表面に固形分として4.5%のアニオン重合スチレ
ンブタジェンゴムラテックス及び活性シリカ粉末1.5
%を含有するセメント:砂=1:1(7)−t!メント
ペーストを1−1 、5 mm厚さに吹付は被覆し、更
にその表面に固形分として4.3%のアニオン重合スチ
レンφブタジェンゴムラテックス及び活性シリカ粉末1
.5%を含有するセメント:砂=l:2.3のモルタル
を吹付け、そのモルタル吹付は面を刷毛引きとしその上
にパーライト吹付は仕上で補修を行なった。 補修後1年で調査したところ何ら異常は無かった。 (実施例3) 実施例1の建物において、梁部見えがかり部分に実施例
1の工程においてモルタル吹付けをモルタルごて塗りに
代えた工程を経た上に、ペイント吹付は仕上で補修を行
なった。補修後1年で調査したところ何ら異常は無かっ
た。 この発明は前記のように劣化した鉄筋コンクリート等に
水溶性ケイ酸塩系化物の溶液を塗布含浸させ、その表面
を5BR−A、または5BR−A及び活性シリカ粉末を
含有したセメントペーストで被覆し、更にその表面を5
BR−A、または5BR−A及び活性シリカ粉末を含有
したモルタルで上塗するので、水溶性ケイ酸塩系化合物
を含浸したことと相乗的に作用して、きわめて苛酷な条
件下においても鉄筋の発錆を完全に防止することができ
るという効果を有する。 4、図面の簡単な説明 第1図乃至第4図は本願発明にかかる鉄筋コンクリート
の補修復元方法を示すものである。 A・・・コンクリート、A1・・・コンクリートの中性
化あるいは脆弱化部分、B・・・鉄□筋、C・・・コン
クリ−1・の微細亀裂、C1・・・コンクリートの比較
的幅の大きな亀裂、D・・・コンクリートの表層部の剥
落部分、Dl・・・鉄筋まで達したコンクリートの剥落
部分、E・・・Vカットした部分、l・・・ケイ酸塩系
化合物、2・・・セメントペースト、3・・・モルタル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 山 劣化した鉄筋コンクリート、またはセメント、コン
    ク゛リ−1・等ないしはこれらの無機質材の表面に水溶
    性ケイ耐塩系化合物の溶液を塗布してこれを該鉄筋コン
    クリートまたは無機質材本体に含浸させる第1工程、前
    記表面に固形分として2.0乃至8.0%のノニオン重
    合スチレンブタジェンゴムディスパージョン(ラテフク
    ス)を含有するセメントペーストを被覆する第2工程、
    及びn1j記セメントペース)・の表面に固形分として
    2.0乃至8.0%のノニオン重合スチレンブタジェン
    ゴムディスパージョンを含有するモルタルを上塗する第
    3工程を順次繰ることを特徴とする鉄筋コンクリートま
    たは無機質材の補修及び補修復元方法。 (り)  劣化した鉄筋コンクリート、またはセメント
    、コンクリート等ないしはこれらの無機質材の表面に水
    溶性ケイ酸塩系化合物の溶液を塗布してこれを該鉄筋コ
    ンクリートまたは無機質材本体に含浸させる第1工程、
    前記表面に固形分として2.0乃至8.0%のノニオン
    重合スチレンブタジェン#ムディスパージ目ン(ラテッ
    クス)及び1.0乃至2.0%の活性シリカ粉末を含有
    するセメントペーストを被覆する第2工程、及び前記セ
    メントペーストの表面に固形分として2.0乃至8.0
    %のノニオン重合スチレンブタジェンゴムディスパージ
    ョン及び1.0乃至2.0%の活性シリカ粉末を含有す
    るモルタルを上塗する第3工程を順次繰ることを特徴と
    する鉄筋コンクリートまたは無機質材の補修及び補修復
    元方法。
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