JPS62187152A

JPS62187152A - 樹脂石膏組成物

Info

Publication number: JPS62187152A
Application number: JP2960786A
Authority: JP
Inventors: 山根　民男
Original assignee: DAIICHI JUSHI KENKYUSHO KK
Current assignee: DAIICHI JUSHI KENKYUSHO KK
Priority date: 1986-02-13
Filing date: 1986-02-13
Publication date: 1987-08-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、樹脂石膏組成物、詳しくは耐水性ポリマーを
含むエマルジョンと特定のリン化合物とからなる樹脂組
成物に石膏を混合してなる樹脂石膏組成物に関するもの
で、本発明の樹脂石膏組成物は、錆の認められない鋼板
、鋼棒や脱錆鋼板、脱錆鋼棒に対しては熱論のこと、発
錆鋼板、発錆鋼棒あるいは下地処理の不備な鋼板、鋼棒
及びアルミニウム、亜鉛鋼板、ステンレス更にはセメン
ト、コンクリート、モルタル、スレート、石膏ボード、
ガラス等に対しても、優れた密着性、防錆、耐食性を有
するものである。

〔従来の技術〕

従来、耐水性ポリマーを含むエマルジョンは、下地鋼板
や下地鋼棒の塗装用として広く使用されている。

又従来、石膏は、石膏ボードや左官材料としては広く使
用されているが、凝結体の持つ通湿性のため鋼板、鋼棒
等への防錆材料としては使用されていない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

耐水性ポリマーを含むエマルジョンを下地鋼板や下地鋼
棒に塗装する場合、塗装前の下地処理、主として錆落と
しの程度によりその塗膜性能が著しく影響を受けるため
、下地処理が不十分であると、塗膜の密着不良を起こし
防蝕性能も著しく低下する。

本発明の目的は、錆の認められない鋼板、鋼棒に対して
は熱論のこと、下地処理を簡略化した鋼板、鋼棒あるい
は発錆鋼板、発錆鋼棒に直接塗布しても、優れた密着性
と防錆耐食性とををし、１回の塗布においても厚い塗膜
を得ることのできる塗装用組成物を提供することにある
。

〔問題点を解決するための手段〕本発明は、耐水性ポリマーを含むエマルジョンと、少な
くとも１個のＰ−ＯＨ結合を有するリン化合物とからな
る樹脂組成物に、石膏を混合してなる、樹脂石膏組成物
を提供することにより上記の目的を達成しものである。

以下、本発明の樹脂石膏組成物について詳述する。

本発明に用いられる耐水性ポリマーを含むエマルジョン
としては、種々の高分子ラテックス等が挙げられ、該ラ
テックスを構成する耐水性ポリマーとしては、例えばス
チレン・ブタジェン系ポリマー、アクリルニトリル・ブ
タジェン系ポリマー、アクリルポリマー、塩化ビニルポ
リマー、アクリル酸エステル系ポリマー、ウレタンポリ
マー、パラフィンポリマー、アスファルトポリマー、酢
酸ビニル系ポリマー、エチレン・酢酸ビニル系ポリマー
、エポキシ系ポリマー等が挙げられ、本発明ではこれら
の耐水性ポリマーがＩ　Ｊｆｆｉ又は２種以上選択使用
される。

本発明に用いられる少なくとも１個のＰ−ＯＨ結合を有
するリン化合物の代表例としては、少なくとも１個のＰ
−ＯＨ結合ををするリンの酸、リンの酸のエステル、及
びリンの酸の塩が挙げられ、これらは、必要に応じ２種
以上組合せて用いられる。

上記リンの酸としては、例えばオルトリン酸、メタリン
酸、ビロリン酸、亜リン酸、ポリリン酸、ホスホン酸、
ホスフィン酸等が挙げられ、特にオルトリン酸が好まし
い。

又、上記リンの酸のエステルとしては、上記のリンの酸
のエステル、好ましくは炭素原子数８程度迄のアルキル
エステル（水産基を１個以上有するもの）及びヒドロキ
シアルキルエステル、例えばエチル、ｎ−ブチル、２−
エチルヘキシル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシブチル
、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシベンジル等の基を持
つものが挙げられ、特にｎ−ブチル又は２−エチルヘキ
シルのモノ又はジ−リン酸エステルが好ましい。

又、上記リンの酸の塩としては、上記のリンの酸の塩、
例えばカリウム、ナトリウム、リチウム、カルシウム、
亜鉛、アルミニウム、スズ、バリウム等の塩が挙げられ
、特にカリウム、ナトリウム又はカルシウムの第１又は
第２リン酸塩が好ましい。

本発明に用いられる石膏としては、焼石膏、即ち半水石
膏とも呼ばれる硫酸カルシウム（ＣａＳへ）の半水和物
、及び硫酸カルシウムの無水和物の一種で■・Ｃａ　Ｓ
　％とじて表される■型無水石膏が用いられる。

半水石膏としては、α型半水石膏（α・Ｃａ５Ｏ，−１
／２　Ｈ，Ｏ）　、β型半水石膏（β・Ｃａ５Ｏや・１
／２　Ｈ２Ｏ）及びα＋β混合型（β＋α混合型も含む
）半水石膏（α＋β・Ｃａ５Ｏφ・ｌ／２Ｈユ０）が用
いられ、特にα型半水石膏が好ましい。又、これらの石
膏には凝結時間に応じて、硫酸塩等の凝結促進剤、及び
クエン酸類等の凝結遅延剤等の添加物を混合しておくこ
ともできる。

而して、本発明の樹脂石膏組成物を得るには、先ず、上
記エマルジョンとリン化合物とからなる樹脂組成物を調
製する。この調製に際しては、上記エマルジョンとして
、通常耐水性ポリマーを固形骨としてエマルジョン中１
０〜７０重量％、好ましくは１５〜５０重量％含むもの
が使用され、このエマルジョンに、上記リン化合物が上
記エマルジョン中の液体部分に対し０．５〜１０重量％
、好ましくは２〜５重量％混合使用される。

次に、上記樹脂組成物に、上記石膏を混合することによ
り本発明の樹脂石膏組成物が得られる。

上記石膏の上記樹脂組成物に対する混合量は、通常、上
記樹脂組成物中の水分に対して７０〜７ｏｏｉｉｔ％で
、α型半水石膏においては２００〜４００重量％、β型
半水石膏においては９０〜２００重量％、α＋βの混合
型半水石膏においては混合割合に応じ９０〜４００重量
％、■型無水石膏においては２００〜５５０重量％が好
ましい。

更に、本発明の樹脂石膏組成物には、必要に応じエチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸セロソルブ等の希
釈剤、キレート剤、溶剤、着色顔料、防錆顔料、充填剤
、また寒水石、珪砂、山砂等の細骨材、及び銀杏草、メ
チルセルロース等の増粘剤、スサ（ツナギ）、重質炭酸
カルシウム、グラスファイバー、その他の添加剤を併用
することができる。

本発明の樹脂石膏組成物は、自然養生により凝結体とす
ることができるが、必要に応じ筑気等による加熱養生に
よっても目的とする硬化体とすることができる。

尚、本発明の樹脂石膏組成物は、工場において液体形と
粉体形の２形にて製造し、即ち、前記エマルジョンと前
記リン化合物とからなる所定の前記樹脂組成物を製造し
、且つこれに応じた適量の石膏を用意し、そのまま販売
、使用（混合）することのできるものであるが、使用（
施工）に際して、本発明の樹脂石膏組成物の各成分を配
合することもできる。リン化合物として粉体のものを用
いた場合には、予め、リン化合物と石膏とを混合して置
くこともできる。

以下に実施例により本発明の詳細な説明するが本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。

〔実施例〕

尚、下記実施例及び比較例で用いたラテックスは、固形
分としてポリマーを４５％含んでいる。

また、例中の部は全て重量部を意味する。

実施例１スチレン・ブタジェン系ポリマーラテックス（商品名Ｎ
１ＰＯＬ　ＬＸ　１１９、日本ゼオｙｎ製）１００部に
、リン酸モノエチル５部及びエチルセロソルブ２０部を
混合して均一なエマルジョン熔液（樹脂組成物）を得た
。この樹脂組成物１００部（水分４４％）に対し、α型
半水石膏（商品名［！−３１０、先方石膏ｎ製）　１２
０部、及び７号珪砂４３０部を混合し、本発明の樹脂石
膏組成物（本発明品１）を得た。

実施例２変成アクリル酸エステル系ポリマーラテックス（商品名
Ｎ１ＰＯＬ　ＬＸ　８５６、日本ゼ、１１１）製＞１０
０部に、第２リン酸カリウム３部及び酢酸セロソルブ１
５部を混合して均一なエマルジョン溶液（樹脂組成物）
を得た。この樹脂組成物１００部（水分４６．６％）に
対し、α＋β型半水石膏（商品名歯科用石膏、先方石膏
ａＳ製）７５部、１ａ寒水石２２５部、及びグラスファ
イバー０．０２部を混合し、本発明の樹脂石膏組成物（
本発明品２）を得た。

実施例３アクリルニトリル・ブタジェン系ポリマーラテックス（
商品名Ｎ１ＰＯＬ　ＬＸ　５１１、日本ゼオン■製）１
００部に、オルトリン酸８部及びブチルセロソルブ２５
部を混合して均一なエマルジョン溶液（樹脂組成物）を
得た。この樹脂組成物１００部（水分４１．３％）に対
し、■型無水石膏プラスター（商品名５ＳＳ−Ａプラス
ター、サンニス石膏１ｍｌ　ｉ！！　）１００部、６号
珪砂２００部、及び重質炭酸カルシウム５０部を混合し
、本発明の樹脂石膏組成物（本発明品３）を得た。

比較例１−１実施例１のアクリルニトリル・ブタジェン系ポリマーラ
テックス（商品名Ｎ１ＰＯＬ　ＬＸ　５１１、日本ゼオ
ン■製）　（比較品１−１）。

比較例１−２実施例１で用いたポリマーラテックス１００部にα型半
水石膏（面品名Ｅ−３１０先方石膏＠製）１５０部及び
７号珪砂５４０部を混合し、リン化合物を含まない樹脂
石膏組成物（比較品１−２）を得た。尚、この比較品１
−２は、本発明品１と同じ水・石膏比である。

比較例１−３実施例１で用いたα型半水石膏１２０部、７号珪砂４３
０部に、水３６部を混合し、石膏組成物（比較品１−３
）を得た。

比較例１−４実施例１で得られるエマルジョン溶液（樹脂組成物）（
比較品１−４）とした。

比較例２−１実施例２で用いた変成アクリル酸エステル系ポリマーラ
テックス（比較品２−１）。

比較例２〜２実施例２で用いた変成アクリル酸エステル系ポリマーラ
テックス１００部に、実施例２で用いたα＋β型半水石
膏８５部、１厘寒水石２２４部及びグラスファイバー０
．２３部を混合し、リン化合物を含まない樹脂石膏組成
物（比較品２−２）を得た。尚、この比較品２−２は実
施例２の本発明品と同じ水・石膏比である。

比較例２−３実施例２で用いたα＋β型半水石膏７５部、１厘寒水石
２２５部及びグラスファイバー０．０２部に、水５０部
を混合し、石膏組成物（比較品２−３）を得た。

比較例２−４実施例２で得られるエマルジョン溶液（樹脂組成物゛）
（比較品２−４）。

比較例３−１実施例３で用いたアクリルニトリル・ブタジェン系ポリ
マーラテックス（比較品３−１）。

比較例３−２実施例３で用いたポリマーラテックス１００部に、実施
例３で用いた■形無水石前プラスター１３０部、６号珪
砂２６０部、及び重質炭酸カルシウム６５部を混合し、
リン化合物を含まない樹脂石膏組成物（比較品３−２）
を得た。尚、この比較品３−２４：実施例３の樹脂石膏
組成物と同じ水・石膏比である。

比較例３−３実施例３で用いた■形無水石前プラスター１００部、６
号珪砂２００部、及び重質炭酸カルシウム５０部に、水
４１部を混合し石膏組成物（比較品３−３）を得た。

比較例３−４実施例３で得られるエマルジョン溶液（樹脂組成物）（
比較品３−４）。

試験例上記実施例１〜３及び比較例１−１〜３−４でそれぞれ
得られた本発明品１〜３及び比較品１−１〜３−４を、
磨き鋼板及び大気中にて長期間暴露して得られた３種ケ
レン錆鋼板にそれぞれ塗布し、塗装試験、密着試験を次
の表に示す条件で実施した後、それぞれの物性を測定し
た。その結果を下記表に示す。

上記表に示す結果から本発明の樹脂石膏組成物は優れた
密着性及び防錆耐食性を有していることが判る。

また、本発明の樹脂石膏組成物（本発明品１〜３）につ
いてそれぞれ架橋分岐型ポリアクリル酸ソーダ系増粘剤
（商品名　レオシック２５０１　、日本純薬ＭＪ製）を
使用して粘度調製をした結果、何れのものも、各成分を
変えることなくそれぞれの粘度に応じて刷毛塗りまたは
コテ塗りの作業ができることが確認され、特に粘度の高
いものに於いては１（ｉｎの厚みにおいても支障なくコ
テ塗りができることが確認された。

〔発明の効果〕

本発明の樹脂石膏組成物は、従来下地処理の必要とされ
ていた発錆鋼板、発錆鋼棒に直接塗布しても優れた密着
性、防錆耐食性を有しており、１回の塗布においても厚
い塗膜を得ることができるばかりでなく、粘度ｍｔＡを
することにより刷毛塗り、又はコテ塗りの作業が容易に
行えるものである。

Claims

【特許請求の範囲】（１）耐水性ポリマーを含むエマルジョンと、少なくと
も１個のＰ−ＯＨ結合を有するリン化合物とからなる樹
脂組成物に、石膏を混合してなる、樹脂石膏組成物（２）リン化合物が、少なくとも１個のＰ−ＯＨ結合を
有するリンの酸、リンの酸のエステル、又はリンの酸の
塩である、特許請求の範囲第（１）項記載の樹脂石膏組
成物（３）石膏が、焼石膏、又はII型無水石膏である、特許
請求の範囲第（１）項記載の樹脂石膏組成物（４）エマ
ルジョンが、耐水性ポリマーを固形分として１０〜７０
重量％含んでいる、特許請求の範囲第（１）項記載の樹
脂石膏組成物（５）エマルジョンに対するリン化合物の使用量が、該
エマルジョン中の液体部分に対し０．５〜１０重量％で
ある、特許請求の範囲第（１）項記載の樹脂石膏組成物（６）石膏の混合量が、樹脂組成物の水分に対し７０〜
７００重量％である、特許請求の範囲第（１）項記載の
樹脂石膏組成物