JPS6220329Y2 - - Google Patents

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JPS6220329Y2
JPS6220329Y2 JP17230880U JP17230880U JPS6220329Y2 JP S6220329 Y2 JPS6220329 Y2 JP S6220329Y2 JP 17230880 U JP17230880 U JP 17230880U JP 17230880 U JP17230880 U JP 17230880U JP S6220329 Y2 JPS6220329 Y2 JP S6220329Y2
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JP
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temperature
air
season
difference
temperature difference
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JP17230880U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、乗用車等に適した車両用空気調和
装置に関する。
従来の車両用空気調和装置(以下エアコンと称
する)には、所定のモードにおいて、乗員の上半
身向けの吹出口と下半身向けの吹出口から同時に
送風する際に、各吹出口に連通されたダクト内の
ドアの開閉角度を変えて、両方の吹出口から所定
の温度差の送風を吹き出すように制御するものが
ある。これは、一般に車両用エアコンにおいて
は、乗員に対して頭寒足熱の温度分布となるよう
に送風するのが、乗員にとつて最も快適な空気調
和となるからである。そこで、従来は上下の吹出
風の温度に所定の温度差を設け、しかもその温度
差を外気温度に応じて変化させていたのである。
ところで、乗員にとつて快適な温度は、上半身
については夏冬大差はないが、下半身については
冬の方が夏よりも5℃近く高い温度が望ましい。
つまり、夏と冬とでは快適な温度差が異なり、冬
の方が差が大きくなる。その理由は、人間の体は
冬季に末梢部位(例えば下肢)からの放熱を減ら
すために皮下の血流を減らす季節順応をしている
ので、下肢の皮下組織を暖めるのに夏季よりも高
い環境温度を必要とすること、および上半身と下
半身の着衣の熱絶縁のバランスが冬季と夏季とで
は異なるために考えられている。しかも、人間の
体は長年の生活環境により季節馴化されている。
すなわち、気温に対する感じ方が夏と冬とで違つ
てくるため、例えば冬のある日の気温がその月の
平均気温よりも高かつたとき、季節に馴化した体
はその日の気温を、実際の気温よりも高く感じ、
また夏のある日の気温がその月の平均気温よりも
低かつたとき、季節に馴化した体はその日の気温
を、実際の気温よりも低く感じるのである。これ
と同様に、人が快適と感じる頭足間の温度差も、
もつぱら季節によつて変わるのであつて、その日
の気温に依存することは少ない。
しかしながら、上述したように従来のエアコン
においては、上下の吹出口からの送風間の温度差
を外気温度に応じて、例えば外気温が8゜〜12℃
のときは温度差を8℃に、外気温が12゜〜20℃の
ときは温度差を4℃に、また外気温が20゜〜30℃
のときは2℃というように制御していた。そのた
め例えば夏場のある月においては、人間の体は季
節に馴化しているため、温度差が2℃のときに最
も快適であるにもかかわらず、外気温度が20℃以
下であつたりすると、温度差が4℃の制御がなさ
れる。また暖地に住む人間が、寒地に出かけた場
合にも、外気温度に応じて温度差が設定されてし
まい、季節に馴化している乗員にとつて快適な温
度差が得られないという問題点があつた。
この考案は上記の問題点に着目してなされたも
ので、上下2つの吹出口を有し、その吹出口に連
通するダクト内にそれぞれ開閉可能なドアを有す
る車両用のエアコンにおいて、上記ドアの開度を
制御して、乗員の上半身および下半身の周囲温度
差が季節に応じて変わるように、設定値を変動可
能に構成することによつて、極めて快適な空気調
和が行なえるようにすることを目的とする。
以下図面に基づいてこの考案の実施例を説明す
る。先ず、第1図に本考案に係るエアコンの構成
を示す。図において、1はエアコンに取り入れる
空気を車外空気とするか、車室内空気とするかの
切換えを行なうインテークドア、2は空気吸入用
のブロワフアン、3は図示しない圧縮冷凍装置の
一部を構成するエバポレータで、このエバポレー
タ3はコンプレツサの作動により冷却器として働
き、通過する空気を冷却する。また、4はエンジ
ン冷却水によりここを通過する空気を暖めるヒー
タコア、5a,5bは上記エバポレータ3を通過
した冷風のうちヒータコア4を通過する風量を変
えて吹き出し風の温度を制御するためのエアミツ
クスドア、6aは頭部側の吹出口に連通された吹
出ダクト、6bはフロア側の吹出口に連通された
吹出ダクト、また、7aおよび7bはこれらのダ
クト6a,6bの入口に設けられた開閉可能な制
御ドアであり、これらのドア7a,7bおよび上
記ドア5a,5bにはそれぞれの開度を変えるた
めのアクチユエータ8a,8bおよび9a,9b
が設けられている。
次に、上記構成のエアコンの各ドアの開閉を制
御して快適な送風を行なうための制御装置につい
て説明する。第2図は制御装置のブロツク図を示
し、11が一年間を計時することができるタイマ
ー、12はこのタイマーからの月(季節)を示す
信号に基づいて、乗員の上半身および下半身の周
囲温度の温度差を決定する演算回路で、この演算
回路12では、例えば第3図に示すグラフのよう
に、平均気温が最低の月に温度差を最高の約4℃
に、また平均気温が最高の月に温度差を最低の約
1℃にして、その間の月では温度差ΔTが連続的
に変わるように決定し、温度差設定手段を形成し
ている。次に、13a,13bは偏差演算回路
で、この偏差演算回路13a,13bには、上記
演算回路12において決定された設定温度差ΔT
と、車室内に設けられて上半身および下半身の周
囲温度を検出する温度センサ14a,14bから
の温度信号T1,T2が入力されており、図示しな
い温度設定レバーによつて設定されている車室内
温度接定値T0に基づいて、偏差演算回路13a
では偏差(T0−ΔT/2−T1)を、また偏差演算
回路13bでは偏差(T0+ΔT/2−T2)を演算
して、その値に比例した出力をエアミツクスドア
5a,5bのアクチユエータ9a,9bおよびダ
クト内の制御ドア7a,7bのアクチユエータ8
a,8bに送出して、各ドア5a,5b,7a,
7bの開度を変えて所望の温度および温度差が得
られるように制御する。すなわち、偏差|T0
ΔT/2−T1|あるいは|T0+ΔT/2−T2
が大きいほど制御ドア7a,7bの開度を大きく
して風量をふやし、乗員の上下の周囲温度をそれ
ぞれ目標値に近づけるようになつている。
なお、上記実施例では、演算回路12において
上下温度差の設定値ΔTを月に対応させて、上下
温度差の設定値ΔTの最大の月と最小の月との間
を直線的に変化させているが、より簡単には、第
4図に示すように、3月始めから5月末までを
春、6月始めから8月末までを夏、9月始めから
11月末までを秋、12月始めから2月末までを冬の
季節として、上下温度差の設定値ΔTを、夏の季
節では1.5℃、春と秋の季節では2.5℃、冬の季節
では3.5℃の3段階に変え、あるいは単に夏、冬
で2段階に変えるようにしてもよい。また、実施
例では、タイマー11と演算回路12とによつて
温度差ΔTを演算して決定しているが、これらの
代わりに、月または季節を指定することによつて
設定温度差ΔTを変えることができる手動スイツ
チを設けるようにしてもよい。
以上説明したごとくこの考案は、上下2つの吹
出口を有し、その吹出口に連通するダクト内にそ
れぞれ開閉可能なドアを有する車両用のエアコン
において、上記ドアの開度を制御して乗員の上半
身および下半身の周囲温度差が季節または月に応
じて変わるように、設定値を変動可能に構成した
ので、外気温に応じて上下の吹出口からの送風間
の温度差を変えていた従来のエアコンに比べて、
より快適な空気調和が行なえるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る空気調和装置の一例を
示す概略構成図、第2図はその制御装置の一例を
示すブロツク図、第3図は上記制御装置において
行なう上下の温度差の設定値の変動の一例を示す
グラフ、第4図は同じく設定値の変動の他の例を
示すグラフである。 6a,6b……ダクト、7a,7b……制御ド
ア、8a,8b……アクチユエータ、12……演
算回路(温度差設定手段)、13a,13b……
偏差演算回路、14a,14b……温度センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下2つの吹出口と、この吹出口にそれぞれ連
    通されて温度制御された送風を導くためのダクト
    と、このダクト内に設けられて上記送風量を調整
    するための制御ドアと、このドアを開閉して開度
    を変えるアクチユエータとを備えた車両用空気調
    和装置において、季節あるいは月に応じて乗員の
    上半身および下半身の周囲温度の差ΔTを決定す
    るための温度差設定手段と、車室内の上下の温度
    T1,T2を検出する温度センサと、上記温度差Δ
    Tおよび上下温度T1,T2に基づいて所定の車室
    内温度設定値T0との偏差を求め、その偏差に応
    じて上記制御ドアを開閉する信号を上記アクチユ
    エータに送出する偏差演算回路とを設け、季節に
    応じて乗員の上半身および下半身の周囲温度差を
    変化させるようにしたことを特徴とする車両用空
    気調和装置。
JP17230880U 1980-12-01 1980-12-01 Expired JPS6220329Y2 (ja)

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JP17230880U JPS6220329Y2 (ja) 1980-12-01 1980-12-01

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Publication Number Publication Date
JPS5794516U JPS5794516U (ja) 1982-06-10
JPS6220329Y2 true JPS6220329Y2 (ja) 1987-05-25

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ID=29530621

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JP17230880U Expired JPS6220329Y2 (ja) 1980-12-01 1980-12-01

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JPS5940924A (ja) * 1982-08-31 1984-03-06 Nissan Shatai Co Ltd 自動車の空調制御装置

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JPS5794516U (ja) 1982-06-10

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