JPS62202074A - イオン注入処理による切削工具の長寿命化方法 - Google Patents
イオン注入処理による切削工具の長寿命化方法Info
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- JPS62202074A JPS62202074A JP4178486A JP4178486A JPS62202074A JP S62202074 A JPS62202074 A JP S62202074A JP 4178486 A JP4178486 A JP 4178486A JP 4178486 A JP4178486 A JP 4178486A JP S62202074 A JPS62202074 A JP S62202074A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、金属の切削加工を行なう切刃を有する切削工
具に関するものである。
具に関するものである。
従来より、金属の切削加工を行なうバイト、フライス、
ドリル、リーマ等の切削工具においては、その切刃の長
寿命化を計るため、例えばドリルにおいては、高速度鋼
（以下ハイスと略す）系材料の切刃部を中心に、その表
面番こイオンブレーティング法、ＣＶＤ法、蒸着とイオ
ン注入法等により硬い層を膜付けすることによって、切
味の低下をゆるやかにし、長寿命とする技術が実用化さ
れている。なお、この種の技術に関連するものとしては
、例えば特開昭５８−１９７２６３号等か挙げられる。
ドリル、リーマ等の切削工具においては、その切刃の長
寿命化を計るため、例えばドリルにおいては、高速度鋼
（以下ハイスと略す）系材料の切刃部を中心に、その表
面番こイオンブレーティング法、ＣＶＤ法、蒸着とイオ
ン注入法等により硬い層を膜付けすることによって、切
味の低下をゆるやかにし、長寿命とする技術が実用化さ
れている。なお、この種の技術に関連するものとしては
、例えば特開昭５８−１９７２６３号等か挙げられる。
上記従来の技術は、切削工具先端の切刃の表面齋こ硬い
層のコーティングを施工して、切刃部の耐摩耗性を向上
させるものであるため、摩耗の激しい切刃部で安定した
切削性能を示すコーティングを施工することが困難であ
り、かつ、ドリルの場合、その折損防止については配慮
されていなかった。
層のコーティングを施工して、切刃部の耐摩耗性を向上
させるものであるため、摩耗の激しい切刃部で安定した
切削性能を示すコーティングを施工することが困難であ
り、かつ、ドリルの場合、その折損防止については配慮
されていなかった。
本発明の目的は、切刃部で安定した切削性能を得ると共
ｉこ、折損を防止して切削工具の長寿命化を計ることに
ある。
ｉこ、折損を防止して切削工具の長寿命化を計ることに
ある。
上記問題点は、切削工具の切削切りくずが排出される溝
部表面にイオン注入処理により硬質被膜を形成すること
により達成される。
部表面にイオン注入処理により硬質被膜を形成すること
により達成される。
切削工具の切削切りくずが排出される溝部表面の摩擦係
数が小さくなり、切刃部で切削された切り（ずか溝に沿
って滑らかに排出されるため、切刃部での安定した切削
性能を得ることができると共に、切りくずの詰りによる
折損を防止することができる。
数が小さくなり、切刃部で切削された切り（ずか溝に沿
って滑らかに排出されるため、切刃部での安定した切削
性能を得ることができると共に、切りくずの詰りによる
折損を防止することができる。
以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。本実
施例では切削工具としてドリルについて説明する。本発
明は、ドリルの寿命（こついて詳細に観察し、実験研究
を重ねた結果、切刃部の摩耗による切味の低下のみが寿
命を決める因子ではなく、切削切りくずの排出がより重
要な因子であることに着目してなされたものである。
施例では切削工具としてドリルについて説明する。本発
明は、ドリルの寿命（こついて詳細に観察し、実験研究
を重ねた結果、切刃部の摩耗による切味の低下のみが寿
命を決める因子ではなく、切削切りくずの排出がより重
要な因子であることに着目してなされたものである。
すなわち、小径あるいは極小径のドリルによる穴明は加
工では、高速で回転するドリルの溝部から、切削切りく
ずが滑らかに排出されるか否かによって、ドリル本体と
切り（ずの摩擦による温度上昇および異常トルクの発生
によるドリルの折損発生が決まるため、切削切りくずか
排出される溝部表面の摩擦係数を小さくして、切りくず
が溝の途中で詰まることがないようにする必要かある。
工では、高速で回転するドリルの溝部から、切削切りく
ずが滑らかに排出されるか否かによって、ドリル本体と
切り（ずの摩擦による温度上昇および異常トルクの発生
によるドリルの折損発生が決まるため、切削切りくずか
排出される溝部表面の摩擦係数を小さくして、切りくず
が溝の途中で詰まることがないようにする必要かある。
本発明は、第１図に示すよう（こ、ドリル１を一定速度
で回転させながら、その溝部２に軸と直角方向より、Ｎ
＋イオンを加速電圧３０ＫＶで１ｃｍ２当り１０１７個
注入処理して、溝部２表面に硬質被膜を形成した。
で回転させながら、その溝部２に軸と直角方向より、Ｎ
＋イオンを加速電圧３０ＫＶで１ｃｍ２当り１０１７個
注入処理して、溝部２表面に硬質被膜を形成した。
本発明による溝部２にイオン注入処理を行なつたドリル
と、切刃部にイオン注入処理を行なったドリルと、無処
理の市販ドリルによる穴明実験結果を表１に示す。
と、切刃部にイオン注入処理を行なったドリルと、無処
理の市販ドリルによる穴明実験結果を表１に示す。
表 １
供試ドリルは、直径３ ｍｍのハイス（ＳＫＨ−９）の
ドリルを、切削速度１３ ｍ ／ｍｉｎで５ＵＳ３０４
の板（板厚Ｉ Ｑ ｍｍ ） Ｈこ貫通する穴を明ける
穴明数で比較した。
ドリルを、切削速度１３ ｍ ／ｍｉｎで５ＵＳ３０４
の板（板厚Ｉ Ｑ ｍｍ ） Ｈこ貫通する穴を明ける
穴明数で比較した。
無処理の市販ドリルでは４０個の穴明けが可能であった
が、この市販ドリルに第２図に示すように、ドリル先端
の軸方向から、Ｎ＋イオンを加速電圧３０ＫＶでＩ Ｃ
ｍ２当り１０１７個注入処理して、切刃部２表面に硬質
被膜を形成した場合は、６０個の穴明けが可能となり、
イオン注入処理による効果が見出された。これに対し、
本発明によるイオン注入処理を行なったドリルの場合に
は、２５０個の穴明けが可能となった。上述した実験結
果より、切刃部の耐摩耗性向上も重要であるが、切削切
りくずを滑らかに排出させることがより重要であること
がわかる。
が、この市販ドリルに第２図に示すように、ドリル先端
の軸方向から、Ｎ＋イオンを加速電圧３０ＫＶでＩ Ｃ
ｍ２当り１０１７個注入処理して、切刃部２表面に硬質
被膜を形成した場合は、６０個の穴明けが可能となり、
イオン注入処理による効果が見出された。これに対し、
本発明によるイオン注入処理を行なったドリルの場合に
は、２５０個の穴明けが可能となった。上述した実験結
果より、切刃部の耐摩耗性向上も重要であるが、切削切
りくずを滑らかに排出させることがより重要であること
がわかる。
また、金属材料へのＮ＋イオンの注入効果は、見かけ上
の硬さの上昇、耐摩耗性の向上たけでなく、固体摩擦係
数の低下があることも知られており、摩擦係数を低下さ
せる物質としては、イオン注入法による場合にはＮ＋イ
オンが最適であるが、アルゴンイオン、チタンイオン等
の金属イオンも有効である。
の硬さの上昇、耐摩耗性の向上たけでなく、固体摩擦係
数の低下があることも知られており、摩擦係数を低下さ
せる物質としては、イオン注入法による場合にはＮ＋イ
オンが最適であるが、アルゴンイオン、チタンイオン等
の金属イオンも有効である。
上述の実施例はドリルについて説明したが、フライス・
リーマ等の切削切りくずを排出するための溝部、バイト
のすくい面等一般の切削工具に適用することかできる。
リーマ等の切削切りくずを排出するための溝部、バイト
のすくい面等一般の切削工具に適用することかできる。
本発明によれば、切削工具の切削切りくずが排出される
溝部表面の摩擦係数を小さくして、切りくずを滑らかに
排出させることができ、切刃部での安定した切削性能を
得ることができると共に、切り（ずの詰まりによる折損
を防止して、切削工具の寿命を増大させることができる
。
溝部表面の摩擦係数を小さくして、切りくずを滑らかに
排出させることができ、切刃部での安定した切削性能を
得ることができると共に、切り（ずの詰まりによる折損
を防止して、切削工具の寿命を増大させることができる
。
第１図は本発明によるイオン注入処理の一実施例を示す
説明図、第２図は切刃部へのイオン注入処理の一例を示
す説明図である。 第１図 第２図 ／−−−−−Ｆリル ぐ＝＝＝＝コ
説明図、第２図は切刃部へのイオン注入処理の一例を示
す説明図である。 第１図 第２図 ／−−−−−Ｆリル ぐ＝＝＝＝コ
Claims (1)
- １、切削工具の切削切りくずが排出される溝部表面にイ
オン注入処理により硬質被膜を形成することを特徴とす
るイオン注入処理による切削工具の長寿命化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4178486A JPS62202074A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | イオン注入処理による切削工具の長寿命化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4178486A JPS62202074A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | イオン注入処理による切削工具の長寿命化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62202074A true JPS62202074A (ja) | 1987-09-05 |
Family
ID=12617980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4178486A Pending JPS62202074A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | イオン注入処理による切削工具の長寿命化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62202074A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5228477A (en) * | 1975-08-29 | 1977-03-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Covered hard metal for machining |
| JPS55150941A (en) * | 1979-05-09 | 1980-11-25 | Mitsubishi Metal Corp | Cutting tool of coated sintered hard alloy |
| JPS58181864A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 表面処理方法 |
| JPS58197263A (ja) * | 1982-05-11 | 1983-11-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 極小径超硬ドリル |
-
1986
- 1986-02-28 JP JP4178486A patent/JPS62202074A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5228477A (en) * | 1975-08-29 | 1977-03-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Covered hard metal for machining |
| JPS55150941A (en) * | 1979-05-09 | 1980-11-25 | Mitsubishi Metal Corp | Cutting tool of coated sintered hard alloy |
| JPS58181864A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 表面処理方法 |
| JPS58197263A (ja) * | 1982-05-11 | 1983-11-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 極小径超硬ドリル |
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