JPS62196444A - ベルト式無段変速機 - Google Patents
ベルト式無段変速機Info
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- JPS62196444A JPS62196444A JP3798486A JP3798486A JPS62196444A JP S62196444 A JPS62196444 A JP S62196444A JP 3798486 A JP3798486 A JP 3798486A JP 3798486 A JP3798486 A JP 3798486A JP S62196444 A JPS62196444 A JP S62196444A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ベルト式無段変速機に関し、更に詳しくは、
自動車などの変速機として適用可能なヘルドを用いた無
段変速機に係るものである。
自動車などの変速機として適用可能なヘルドを用いた無
段変速機に係るものである。
[従来の技術〕
ヘルド式無段変速機は、−万の回転軸と他方の回転軸に
■字形断面の周溝(V溝)を有する金属製プーリが設け
られており、このプーリ間に動力伝達用金属ベルトが巻
き掛けられている。そして、上記プーリの■溝幅寸法が
変えられることにより、一方の回転軸から他方の回転軸
に回転動力が無段階に変速されて伝達されるようになっ
ている。
■字形断面の周溝(V溝)を有する金属製プーリが設け
られており、このプーリ間に動力伝達用金属ベルトが巻
き掛けられている。そして、上記プーリの■溝幅寸法が
変えられることにより、一方の回転軸から他方の回転軸
に回転動力が無段階に変速されて伝達されるようになっ
ている。
この種の無段変速機に使用される動力伝達用金属ベルト
の一つとして、複数枚の金属製帯状フープが積層されて
形成された可撓性を有する無端キャリアと、その無端キ
ャリアの長手方向に沿って自由に移動し得るよう互いに
密接した状態で支持され、その両端面にてプーリのVs
に摩擦接触する多数の金属製ブロックとを有する金属ヘ
ルドが知られている(例えば、特公昭55−6783号
公@)。
の一つとして、複数枚の金属製帯状フープが積層されて
形成された可撓性を有する無端キャリアと、その無端キ
ャリアの長手方向に沿って自由に移動し得るよう互いに
密接した状態で支持され、その両端面にてプーリのVs
に摩擦接触する多数の金属製ブロックとを有する金属ヘ
ルドが知られている(例えば、特公昭55−6783号
公@)。
この金属ベルトを用いた無段変速機においては、各ブロ
ックが入カプーリ (駆動プーリ)から回転動力を伝達
されたブロックによりこれらと摩擦係合する無端キャリ
アと共に互いに当接した状態にて出力プーリ (駆動ブ
ー嘗月へ向けて順次押し進められ、出力プーリにおいて
これに回転動力を伝達することにより入力プーリから出
力プーリへ回転動力が伝達されるようになっている。そ
して、大きな駆動力を伝達し得るところから、例えば自
動車の変速機などのように荷重条件の苛酷な変速機用ヘ
ルドとして注目されている。なお、プーリとブロックの
材料としては通常熱処理した鋼が用いられている。
・ しかしながら、金属ベルト自体あるいはプーリの耐久性
に問題があり、まだ実用段階に達したとは言えないのが
実情である。その問題の一つに、金属ベルトの一構成要
素であるブロックとプーリとの接触面の耐摩耗性の問題
がある。すなわち、ブロックとプーリとの接触面を完全
な平涜面とした場合には、摩擦係数が不足して両者の間
に滑りが発生し易く、接触面の摩耗が速やかに進行し、
甚だしい場合には焼き付きを生ずる。
ックが入カプーリ (駆動プーリ)から回転動力を伝達
されたブロックによりこれらと摩擦係合する無端キャリ
アと共に互いに当接した状態にて出力プーリ (駆動ブ
ー嘗月へ向けて順次押し進められ、出力プーリにおいて
これに回転動力を伝達することにより入力プーリから出
力プーリへ回転動力が伝達されるようになっている。そ
して、大きな駆動力を伝達し得るところから、例えば自
動車の変速機などのように荷重条件の苛酷な変速機用ヘ
ルドとして注目されている。なお、プーリとブロックの
材料としては通常熱処理した鋼が用いられている。
・ しかしながら、金属ベルト自体あるいはプーリの耐久性
に問題があり、まだ実用段階に達したとは言えないのが
実情である。その問題の一つに、金属ベルトの一構成要
素であるブロックとプーリとの接触面の耐摩耗性の問題
がある。すなわち、ブロックとプーリとの接触面を完全
な平涜面とした場合には、摩擦係数が不足して両者の間
に滑りが発生し易く、接触面の摩耗が速やかに進行し、
甚だしい場合には焼き付きを生ずる。
そのため、上記ブロック端面(プーリ接触面)に、ショ
ツトブラスト処理などを施すことによって無数の微細な
凹凸を形成し、以てプーリと金属ベルトとの間の必要と
される摩擦係数を確保し、伝導作用を安定的に行わせる
ことが提案されている(例えば、特開昭6(1−815
37号公報)。
ツトブラスト処理などを施すことによって無数の微細な
凹凸を形成し、以てプーリと金属ベルトとの間の必要と
される摩擦係数を確保し、伝導作用を安定的に行わせる
ことが提案されている(例えば、特開昭6(1−815
37号公報)。
しかしながら、上述した構成の動力伝達用金属ベルトを
用いたヘルド式無段変速機においては、プーリとブロッ
クの接触部が局部的に高面圧となり、ブロック端面に形
成された微細な凹凸に起因してプーリの表面(ベルト接
触面)に深さ数8m〜士数μmのクラックが多発し、摩
耗が急速に進行することがある。
用いたヘルド式無段変速機においては、プーリとブロッ
クの接触部が局部的に高面圧となり、ブロック端面に形
成された微細な凹凸に起因してプーリの表面(ベルト接
触面)に深さ数8m〜士数μmのクラックが多発し、摩
耗が急速に進行することがある。
また、ブロック端面の凹凸が摩耗してなくなると、プー
リとブロック間の摩擦係数が低下して両者間に滑りが発
生し、その摩擦熱によりプーリ表面およびブロック端面
にスカッフィング(局所的な金属同志の融着により表面
が剥がれること)が生じて摩耗が急速に進行してしまう
といった問題があった。
リとブロック間の摩擦係数が低下して両者間に滑りが発
生し、その摩擦熱によりプーリ表面およびブロック端面
にスカッフィング(局所的な金属同志の融着により表面
が剥がれること)が生じて摩耗が急速に進行してしまう
といった問題があった。
従って、本発明の目的は、プーリおよびブロックの耐摩
耗性を向上させることにある。
耗性を向上させることにある。
そこで本考案は、上述の問題点を解決するための手段と
して、次のような構成を採用したものである。
して、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明は、ベルト式無段変速機において、プ
ーリとしてクロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C,P、
= 1.0〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを施して
表面硬さHv=750以上の硬化深さを0.1mm以上
としたものを用いると共に、ブロックとして鉄を基材と
した焼結合金で基地の表面硬さHv=650〜850と
したものを用いたことを特徴セする。
ーリとしてクロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C,P、
= 1.0〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを施して
表面硬さHv=750以上の硬化深さを0.1mm以上
としたものを用いると共に、ブロックとして鉄を基材と
した焼結合金で基地の表面硬さHv=650〜850と
したものを用いたことを特徴セする。
具体的には、第1図を例にとって説明すると、ベルト式
無段変速機は、一対のプーリ (10・20)間に、こ
のプーリ (10・20)と摩擦接触する複数個のブロ
ック(50)を備えた動力伝達用金属ベルト(30)が
巻き掛けられて構成されている。
無段変速機は、一対のプーリ (10・20)間に、こ
のプーリ (10・20)と摩擦接触する複数個のブロ
ック(50)を備えた動力伝達用金属ベルト(30)が
巻き掛けられて構成されている。
そして、摩擦接触する一方の部材であるプーリ(10・
20)として、クロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C,
P、= 1. O〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを
施して表面硬さHv−750以上の硬化深さを0.1m
m以上としたものが用いられる。
20)として、クロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C,
P、= 1. O〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを
施して表面硬さHv−750以上の硬化深さを0.1m
m以上としたものが用いられる。
更に、摩擦接触する他方の部材であるブロック(50)
として、鉄を基材とした焼結合金で基地の表面硬さをH
v=650〜850としたものが用いられる。
として、鉄を基材とした焼結合金で基地の表面硬さをH
v=650〜850としたものが用いられる。
上述の手段によれば、プーリ (10・20)は、微細
な高炭素マルテンサイト組織が生成され、表面硬さおよ
び表面近傍の硬さが上昇すると共に、高圧縮残留応力が
発生し、適度な残留オーステナイト量が確保できる。
な高炭素マルテンサイト組織が生成され、表面硬さおよ
び表面近傍の硬さが上昇すると共に、高圧縮残留応力が
発生し、適度な残留オーステナイト量が確保できる。
一方、ブロック(50)は、焼結合金であるが故に組織
が均一であり、更に基地の表面硬さがHV=650〜8
50と高硬度で強度が向上されているため、耐摩耗性に
優れている。また、気孔があるために適度のB滑性も確
保される。
が均一であり、更に基地の表面硬さがHV=650〜8
50と高硬度で強度が向上されているため、耐摩耗性に
優れている。また、気孔があるために適度のB滑性も確
保される。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。
。
第1図は、本発明の一つの実施例に係るベルト式無段変
速機の変速部を示す要部斜視図である。
速機の変速部を示す要部斜視図である。
図において、10はエンジンなどの駆動源にクラッチを
介して連結された入力プーリであり、可動プーリ12と
固定プーリ14とがらなっている。
介して連結された入力プーリであり、可動プーリ12と
固定プーリ14とがらなっている。
両プーリ12・14にはベルト接触面16・18が形成
されている。このベルト接触面16・18は両プーリの
駆動面となっており、入力プーリ10にV字形断面の周
#(V溝)を形成している。
されている。このベルト接触面16・18は両プーリの
駆動面となっており、入力プーリ10にV字形断面の周
#(V溝)を形成している。
大力プーリ10に対向して出力プーリ2oが配設されて
いる。この出力プーリ2oも可動プーリ22と固定プー
リ24とがらなっている。両プーリ22・°24には入
力プーリ1oの場合と同様にベルト接触面26・28が
形成され、両プーリの従動面となっていると共に出力プ
ーリ2oにV字形断面の周溝(■溝)を形成している。
いる。この出力プーリ2oも可動プーリ22と固定プー
リ24とがらなっている。両プーリ22・°24には入
力プーリ1oの場合と同様にベルト接触面26・28が
形成され、両プーリの従動面となっていると共に出力プ
ーリ2oにV字形断面の周溝(■溝)を形成している。
そして、入力プーリ1oのV溝と出力プーリ20の■溝
との間に後述する動力伝達用金属へルト(以下、金属ヘ
ルドと称する)30が巻き掛けられる。こうして、エン
ジンの回転動力が大力プーリ10から出力プーリ20に
伝達され、更に図示しない歯車対、差動装置、駆動車軸
を経て車輪に伝達されるようになっている。
との間に後述する動力伝達用金属へルト(以下、金属ヘ
ルドと称する)30が巻き掛けられる。こうして、エン
ジンの回転動力が大力プーリ10から出力プーリ20に
伝達され、更に図示しない歯車対、差動装置、駆動車軸
を経て車輪に伝達されるようになっている。
なお、入力端の可動プーリ12と出力側の可動プーリ2
2は、いずれも油圧などの手段により■溝の幅寸法が連
続的に変更されることによって、金属ヘルド30の掛り
径(有効径)が変更され、出力プーリ20の回転は無段
階に変速されて取り出される。
2は、いずれも油圧などの手段により■溝の幅寸法が連
続的に変更されることによって、金属ヘルド30の掛り
径(有効径)が変更され、出力プーリ20の回転は無段
階に変速されて取り出される。
金属ヘルド30は、第2図に詳しく示したように、可撓
性を有する一対の無端キャリア40と、その長手方向に
自由に移動し得るよう互いに密接した状態で取り付けら
れた多数のブロック50とから構成されている。この無
端キャリア4oは、薄い帯状のフープが5〜15枚程度
積層されることによって1.5〜3.0 m m程度の
厚みに形成されている。ブロック50は、本体部52、
頭部54、およびこれらを連結する首部56とから一体
的に構成されており、その両端部には前記ベルト接触面
と同一角度の傾斜面(プーリ接触面)58が形成されて
いる。そして、その本体部52と頭部54との間に形成
された一対の矩形の切欠き溝内に前記無端キャリア40
が通されている。こうして、ブロック50は無端キャリ
ア40に規制されて前後の押圧面が互いに密接し、大力
プーリ10の回転動力を出力プーリ20へ伝達するよう
になっている。
性を有する一対の無端キャリア40と、その長手方向に
自由に移動し得るよう互いに密接した状態で取り付けら
れた多数のブロック50とから構成されている。この無
端キャリア4oは、薄い帯状のフープが5〜15枚程度
積層されることによって1.5〜3.0 m m程度の
厚みに形成されている。ブロック50は、本体部52、
頭部54、およびこれらを連結する首部56とから一体
的に構成されており、その両端部には前記ベルト接触面
と同一角度の傾斜面(プーリ接触面)58が形成されて
いる。そして、その本体部52と頭部54との間に形成
された一対の矩形の切欠き溝内に前記無端キャリア40
が通されている。こうして、ブロック50は無端キャリ
ア40に規制されて前後の押圧面が互いに密接し、大力
プーリ10の回転動力を出力プーリ20へ伝達するよう
になっている。
また、ブロック50のプーリ接触面58には、プーリ1
0・20とブロック50間に滑りが生じないよう必要な
摩擦係数を確保するために、ショツトブラストなどの手
段により表面あらさ10〜40μRzの凹凸が設けられ
ている。
0・20とブロック50間に滑りが生じないよう必要な
摩擦係数を確保するために、ショツトブラストなどの手
段により表面あらさ10〜40μRzの凹凸が設けられ
ている。
しかし、前述したようにブロックのプーリ接触面58に
形成した凹凸のためにプーリ10・20とブロック50
の接触部が局部的に高面圧となり、プーリのヘルド接触
面16・18・26・28に深さ数μm〜十数μmのク
ランクが多発することがある。また、プーリ接触面58
の凹凸が摩耗してなくなっていくと、プーリlO・20
とブロック50間の摩擦係数が低下して両者間に滑りが
発生し、その摩擦熱により両接触面にスカッフィングが
生じて摩耗が急速に進行することがある。
形成した凹凸のためにプーリ10・20とブロック50
の接触部が局部的に高面圧となり、プーリのヘルド接触
面16・18・26・28に深さ数μm〜十数μmのク
ランクが多発することがある。また、プーリ接触面58
の凹凸が摩耗してなくなっていくと、プーリlO・20
とブロック50間の摩擦係数が低下して両者間に滑りが
発生し、その摩擦熱により両接触面にスカッフィングが
生じて摩耗が急速に進行することがある。
そこで、本実施例においては、上記互いに摩擦接触する
構成部材である一方のプーリ10・20の材料として、
クロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C,P、= 1.0
〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを施して表面硬さH
v=750以上の硬化深さを0゜1mm以上としたもの
を用いる。また、摩擦接触する他方のブロック50の材
料として、鉄を基材とした焼結合金で基地の表面硬さを
Hv=650〜850としたものを用いる。こうして、
両者の組合せによりプーリ10・20およびブロック5
0の耐摩耗性を向上し、耐久性の大幅向上を図ったもの
である。
構成部材である一方のプーリ10・20の材料として、
クロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C,P、= 1.0
〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを施して表面硬さH
v=750以上の硬化深さを0゜1mm以上としたもの
を用いる。また、摩擦接触する他方のブロック50の材
料として、鉄を基材とした焼結合金で基地の表面硬さを
Hv=650〜850としたものを用いる。こうして、
両者の組合せによりプーリ10・20およびブロック5
0の耐摩耗性を向上し、耐久性の大幅向上を図ったもの
である。
本発明者は、第1表に示す成分および第2表に示す熱処
理にて2種類のプーリと2種類のブロックを製作し、第
3表の各組合せで耐久試験を行った。
理にて2種類のプーリと2種類のブロックを製作し、第
3表の各組合せで耐久試験を行った。
λ1聚
東l聚
なお、試験条件は次のとおりである。
・エンジン回転数−300Orpm
・出力トルク −7,0kg−m
・変速比−−−−e = 2.0
・試験時間−−−−−−−200hr
耐久試験後のプーリおよびブロックの摩耗量を測定した
ところ、第3図に示す結果が得られた。
ところ、第3図に示す結果が得られた。
第3図から分るように、試験品m1(A−a)の組合せ
の場合に最も優れた結果を得た。
の場合に最も優れた結果を得た。
すなわち、プーリとして、クロムモリブデン鋼に高濃度
浸炭(C,P、−1,0〜1.3)し、高周波焼入れ焼
戻しを施して表面硬さがHv=750以上の硬化深さを
0.1mm以上としたものを用い、一方のブロックとし
て、鉄を基材とした焼結合金で基地の表面硬さをHV=
650以上Hv=850以下としたものを用いた組合せ
の場合が、プーリ、ブロック共に摩耗量が極めて小さく
、良好な結果が得られた。
浸炭(C,P、−1,0〜1.3)し、高周波焼入れ焼
戻しを施して表面硬さがHv=750以上の硬化深さを
0.1mm以上としたものを用い、一方のブロックとし
て、鉄を基材とした焼結合金で基地の表面硬さをHV=
650以上Hv=850以下としたものを用いた組合せ
の場合が、プーリ、ブロック共に摩耗量が極めて小さく
、良好な結果が得られた。
この組合せでプーリ、ブロック共に耐摩耗性が良い理由
は、次のとおりである。
は、次のとおりである。
先ず、プーリ側としては、クロムモリブデン鋼に高炭素
濃度で浸炭し、過剰な炭素を固溶させ、高周波焼入れ焼
戻しを施すことにより、(1)、微細な高炭素マルテン
サイト組織が生成し、(2)8表面硬さおよび表面近傍
の硬さが上昇し、(3)、高圧縮残留応力が発生し、 (4)、適度な残留オーステナイト量が確保できるから
である。
濃度で浸炭し、過剰な炭素を固溶させ、高周波焼入れ焼
戻しを施すことにより、(1)、微細な高炭素マルテン
サイト組織が生成し、(2)8表面硬さおよび表面近傍
の硬さが上昇し、(3)、高圧縮残留応力が発生し、 (4)、適度な残留オーステナイト量が確保できるから
である。
一方、ブロック側としては、鉄を基材とした焼結合金で
あるが故に組織が均一であり、基地の表面硬さをHv=
650〜850と高硬度で強度を向上させているため、
耐摩耗性にすぐれている。
あるが故に組織が均一であり、基地の表面硬さをHv=
650〜850と高硬度で強度を向上させているため、
耐摩耗性にすぐれている。
また、気孔があるため、適度の潤滑性も確保している。
以上の理由により、試験品ml (A−8)の組合せに
おいて、プーリ、ブロック共に摩耗量が極めて小さく、
耐久性の良い組合せとなっていることが理解される。
おいて、プーリ、ブロック共に摩耗量が極めて小さく、
耐久性の良い組合せとなっていることが理解される。
なお、プーリの熱処理の高濃度浸炭において、C,P、
=1.0〜1.3と限定したのは、1.0以下では深さ
方向に十分な硬さが得られず、しかも残留圧縮応力が低
いために耐摩耗性(耐ピツチング性)が劣る。また、1
.3以上では片状セメンタイトが析出し、基地のマルテ
ンサイトの硬さが低下するために耐ピツチング性が著し
く劣るためである。
=1.0〜1.3と限定したのは、1.0以下では深さ
方向に十分な硬さが得られず、しかも残留圧縮応力が低
いために耐摩耗性(耐ピツチング性)が劣る。また、1
.3以上では片状セメンタイトが析出し、基地のマルテ
ンサイトの硬さが低下するために耐ピツチング性が著し
く劣るためである。
また、プーリとして、表面硬さl(v’=750以上の
硬化深さが0.1mm未満で岬よ、耐ピツチング性に劣
り、過大摩耗となる。更に、ブロックも基地の表面硬さ
がHV−650未満では耐摩耗性に劣り、Hv=850
を越えると相手攻撃性が増大し、プーリを摩耗させるか
らである。
硬化深さが0.1mm未満で岬よ、耐ピツチング性に劣
り、過大摩耗となる。更に、ブロックも基地の表面硬さ
がHV−650未満では耐摩耗性に劣り、Hv=850
を越えると相手攻撃性が増大し、プーリを摩耗させるか
らである。
以上、本発明を特定の実施例ついて詳細に説明したが、
本発明は、この実施例に限定されるものでばなく、特許
請求の範囲に記載の範囲で種々の実施態様が包含される
ものであり、例えば、金属ベルトを構成するブロック、
無端キャリアの形状は適宜変更が加えられ得るものであ
る。また、前述の実施例に示した所謂ブツシュタイプ以
外の例えば、前記無端キャリアに代えてリンクと連結ピ
ンとを用いた所謂チェーンタイプの金属ヘルドを使用し
たヘルド式無段変速機にも適用可能である。
本発明は、この実施例に限定されるものでばなく、特許
請求の範囲に記載の範囲で種々の実施態様が包含される
ものであり、例えば、金属ベルトを構成するブロック、
無端キャリアの形状は適宜変更が加えられ得るものであ
る。また、前述の実施例に示した所謂ブツシュタイプ以
外の例えば、前記無端キャリアに代えてリンクと連結ピ
ンとを用いた所謂チェーンタイプの金属ヘルドを使用し
たヘルド式無段変速機にも適用可能である。
以上のようQこ本発明によれば、プーリおよびブロック
の耐摩耗性を向上することができる。
の耐摩耗性を向上することができる。
従、って、ヘルド式無段変速機の耐久性を大幅に向上す
ることが可能である。
ることが可能である。
第1図および第2図は本発明の一つの実施例に係るベル
ト式無段変速機を示すものであり、第1図は変速部を示
す要部斜視図、 第2図は第1図において動力伝達用金属へ71N・の一
部を拡大して示1゛斜視図、 第3図は各材料組合−ヒにおける耐久試験後のプーリと
ブロックの摩耗量を示すグラフである。 符号の説明 10− 人カプーリ 16・18 人力プーリのベルト接触面20− 出力プ
ーリ 26・28 出力プーリのベルト接触面3(1−−−−
−動力伝達用金属ヘルド40−−−無端キャリア 50、−−−−ブロック 52−ブロックの本体部 54−−=ブロックの凹部 56− ブロックの首部 58 ブロックのプーリ接触面 出願人 トヨタ自動車株式会社 第2図 第3図
ト式無段変速機を示すものであり、第1図は変速部を示
す要部斜視図、 第2図は第1図において動力伝達用金属へ71N・の一
部を拡大して示1゛斜視図、 第3図は各材料組合−ヒにおける耐久試験後のプーリと
ブロックの摩耗量を示すグラフである。 符号の説明 10− 人カプーリ 16・18 人力プーリのベルト接触面20− 出力プ
ーリ 26・28 出力プーリのベルト接触面3(1−−−−
−動力伝達用金属ヘルド40−−−無端キャリア 50、−−−−ブロック 52−ブロックの本体部 54−−=ブロックの凹部 56− ブロックの首部 58 ブロックのプーリ接触面 出願人 トヨタ自動車株式会社 第2図 第3図
Claims (1)
- (1)、プーリと摩擦接触する複数個のブロックを備え
た動力伝達用金属ベルトを、一対のプーリ間に巻き掛け
て構成してなるベルト式無段変速機において、 前記プーリとしてクロムモリブデン鋼に高濃度浸炭(C
.P.=1.0〜1.3)し、高周波焼入れ焼戻しを施
して表面硬さHv=750以上の硬化深さを0.1mm
以上としたものを用いると共に、前記ブロックとして鉄
を基材とした焼結合金で基地の表面硬さをHv=650
〜850としたものを用いたことを特徴とするベルト式
無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3798486A JPS62196444A (ja) | 1986-02-21 | 1986-02-21 | ベルト式無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3798486A JPS62196444A (ja) | 1986-02-21 | 1986-02-21 | ベルト式無段変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62196444A true JPS62196444A (ja) | 1987-08-29 |
Family
ID=12512830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3798486A Pending JPS62196444A (ja) | 1986-02-21 | 1986-02-21 | ベルト式無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62196444A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01234638A (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | Toyota Motor Corp | チェーンベルト用vブロック |
JPH01176221U (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-15 | ||
EP0997670A3 (en) * | 1998-10-30 | 2000-10-25 | Nissan Motor Company, Limited | V-belt pulley and continuously variable transmission using the same |
JP2009068608A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Toyota Motor Corp | 無段変速機用プーリー及び無段変速機 |
WO2009076999A1 (en) * | 2007-12-17 | 2009-06-25 | Robert Bosch Gmbh | Continuously variable transmission incorporating a drive belt, method for operating it and method for manufacturing the drive belt |
JP2012251578A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nissan Motor Co Ltd | チェーン式無段変速伝動機構 |
-
1986
- 1986-02-21 JP JP3798486A patent/JPS62196444A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01234638A (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | Toyota Motor Corp | チェーンベルト用vブロック |
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JP2012251578A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nissan Motor Co Ltd | チェーン式無段変速伝動機構 |
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