JPS62195058A - フツ素樹脂塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は高耐久性フッ素樹脂塗料に関し、更に詳細に言
えは、長期保存安定性に優れると共に、使用時に親溶剤
の稀釈することによ如常温乾燥性溶液型塗料とすること
のできるオルガノゾル塗料に関する。

（従来の技術） フッ化ビニリデン樹脂は、その塗料化が成功して以来、
その塗膜が持つ卓越した耐候性、耐蝕性、耐汚染性等の
ため長期メンテナンスフリーを必要とする高級建材に多
く使用されてきておシ、将来にわたっても建造物の維持
費低減等の観点からフッ化ビニリデン樹脂塗料の需要増
が見込まれる。

フッ化ビニリデン樹脂塗料はオルガノゾルの分散型塗料
であるので、その連続均一塗膜を形成するためには、焼
付工程が必要となる。従ってこの塗料は、優れた諸性能
を示すものの焼付設備を持った塗装業者による塗装が不
可避であり、屋外での現場塗装には馴染まない。フッ化
ビニリデン樹脂の持つ特徴を生かしかつ屋外での現場塗
装を可能ならしめるために、溶剤可溶性のフッ累樹脂が
開発されてきた。これは、フッ化ビニリデンモノマーと
ともに、四フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、六
フッ化プロピレン等を共重合させることによシ、常温に
おいてもある柚の溶剤、主としてケトン系極性溶剤に可
溶ならしめたものである。

この樹脂を用いた溶液型塗料はフッ化ビニリデン樹脂オ
ルガノゾル塗料に比べ、耐溶剤性、耐汚染性の面で若干
劣るものの、その他の諸性質でほぼ同等の性能が得られ
るので、フッ化ビニリデン樹脂塗料の塗膜欠陥を補う補
修塗料として用いられてきた。

（発明が解決しようとする問題点） フッ化ビニリデン樹脂オルガノゾル塗料ハ、２０年にも
及ぶ長期耐久性を得るため、顔料選択にも特別の配慮が
必要で、このため特に複合酸化物系の無機顔料が用いら
れる。これらの顔料は一般的に比重が著しく大きく、従
って沈降しやすい性質がある。しかしながら、オルガノ
ゾル塗料では、この顔料沈降の現象がほとんど見られな
い。

これはオルガノゾル塗料としてのチキソトロピー性に起
因するものである。フッ化ビニリデン共重合体を主成分
とする溶液型塗料にも耐候性付与のために同種の複合酸
化物系顔料が用いられるが、顔料の沈降が著しい。数ケ
月の貯蔵を経たものは、ときには容器底部にハードケー
キ状の沈降顔料層を生じ、これは容易に再分散しないた
め、攪拌機による攪拌や再調色の処置が必要になる。ま
た樹脂相の分離が見られることもある。

このような性質の改善のため、沈降防止剤等の検討もな
されてはいるが十分な効果は未だ得られず、また塗膜の
密着性や耐候性を低下させる傾向にあるため、実際には
添加には限度がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明はフッ化ビニリデンモノマーと共重合可能な他の
含フッ素重合性モノマーとの共重合により得られる溶剤
可溶性フッ素樹脂を貧溶剤中に分散させて成るオルガノ
ゾルフッ累樹脂塗料を提供するものである。

本発明の塗料は、オルガノゾルとされているので、チキ
ソトロピー性を有しておシ、複合酸化物系顔料のように
比重の大きな顔料を含む場合でも、長期間保存後に顔料
の沈降は起らない。壕だ、樹脂の分離も起らず保存安定
性は大変良好である。

一方、本発明の塗料にアセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキザノンの如きケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、カルピトールアセテートの如きエステル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキサイド、テトラヒドロフラン等の親溶剤を混入し
て軽く攪拌するだけで、粒子状態で塗料中に分散してい
たフッ素樹脂は速やかに溶解する。従って、本発明の塗
料は現場塗装時に、親溶剤を混入することによ）常温で
造膜可能な溶液型塗料とすることができる。

本発明では溶剤可溶性フッ素樹脂として、従来の溶液型
塗料に用いられているフッ素樹脂を使用できる。そのよ
うなフッ素樹脂として、例えばフッ化ビニリデンモノマ
ーと、四フッ化エチレン、三フッ化塩化エチレン、六フ
ッ化プロピレンの如き含フッ素重合性モノマーとを共重
合させて得られるフッ化ビニｌＪデン共重合体樹脂を挙
げることができる。フッ素樹脂と共に、本発明の目的に
反しない範囲で適量他の樹脂を併用してもよい。例えば
フッ素樹脂と共にアクリル樹脂を併用すると、塗膜の造
膜性、密着性、加工性、耐蝕性等の塗膜物性を改善する
ことができる。フッ素樹脂／アクリル樹脂の重量比は１
００〜４０１０〜６０が適当である。

貧溶剤としてハ、ベンゼン、トルエン、キシレンその他
の高沸点芳香族溶剤等の芳香族炭化水素溶剤、ｆロビル
アルコール、ブチルアルコール、ジアセトンアルコール
等のアルコール類等を使用できる。

本発明の塗料は、前述の如く、現場塗装時に親溶剤を混
入することによって常温乾燥性溶液型塗料として使用で
きるものであるが、親溶剤を混入せず、そのままオルガ
ノゾル塗料として使用することもまた可能である。本発
明の塗料は、顔料を含まな（・クリヤー塗料として使用
することもできるし、また、顔料を混合した着色塗料と
しても使用できる。

（［ノヤラロイドＢ４４、ローム・アンド・ハース社）
（２）　ＣｕＯ−ＣｒＯ２系焼成顔料　　　　　　　　
２１，５（「ブラック屋１」、シェフアート社）（３）
カルピトールアセテート　　　　　　　８．０（４）フ
ッ化ビニリデン共重合体樹脂　　　　　２８゜０（［カ
イナーＳＬＪ、ペンウォルト社）（５）ジアセトンアル
コール　　　　　　　　　　１０．０（６）シクロヘキ
サノン　　　　　　　　　　２．５上記（１）〜（３）
の成分を練肉した後、この中に（４）〜（６）の成分を
添加し、充分攪拌してオルガノゾル塗料を調製した。

このオルガノゾル塗料は、６ケ月保存後も、顔料の沈降
及び樹脂層の分離を起さなかった。

このオルガノゾル塗料を、アセトン／メチルエチルケト
ン混合溶剤（混合比６０／４０　）で稀釈溶解して、常
温乾燥性溶液型塗料を調製した。この塗料をブリキ鋼板
上にスプレー塗装した後、常温乾燥させた。得られた塗
膜は、耐候性、耐食性、耐溶剤性、耐汚染性、加工性、
密着性等の諸性質に於いて、市販されている従来の溶液
型フッ素樹脂補修塗料と同等の性能を示した。

（発明の効果） 本発明のフッ素樹脂塗料は、オルガノゾルとされている
ので長期保存中にも顔料の沈降、樹脂層の分離等を起さ
ず、保存安定性は大変良好である。

また、溶剤可溶性のフッ素樹脂を貧溶剤に分散させてい
るので、現場での塗装時に親溶剤で稀釈するだけで常温
乾燥性溶液型塗料として使用できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フッ化ビニリデンモノマーと共重合可能な他の含フッ素
   重合性モノマーとの共重合により得られる溶剤可溶性フ
   ッ素樹脂を貧溶剤中に分散させて成ることを特徴とする
   オルガノゾルフッ素樹脂塗料。