JPS62195029A - 水系防着塗料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、未加硫ゴム、加硫ゴム、熱可塑性ゴム等の高
分子材料表面に塗布して、優れた固粘着防止性と滑性を
与える水系防着塗料組成物に関するものである。 従来、未加硫ゴム、加硫ゴム、熱可塑性ゴム等の高分子
材料（以下高分子材料等と略す）同志あるいは高分子材
料等と、金属、木材、その他異種材料との固粘着防止法
として、例えば上記高分子のりち、未加硫ゴムの様に、
とくに固粘着性が強くその加工性が問題となるものの固
粘着防止法として、以下■〜■として挙げる４つの方法
が知られている。すなわち、■乾式法によるものとして
は、固体粉末状（粉体）のタルク、カオリン、パイロフ
ィライト、軽微性炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、
マイカ、炭酸マグネシウム、重質炭酸カルシウムおよび
その表面処理品、表面処理膠質炭酸カルシウム、脂肪酸
石ケン（Ｃａ、　Ｚｎ。 る。また、■湿式法によるものとしては、脂肪酸金属塩
、シリコーンオイル、弗素樹脂等を水に分散させたサス
ペンションをスプレー、シャワーする、あるいはその中
にディッピングするなどして塗布する方法、および■先
に述べた乾式法で使用される粉体を界面活性剤、増粘剤
、ゴムラテックス等と共に水または非水溶液中に分散さ
せてサスペンションを調製し、それを０項と同様の方法
により塗布する方法等が挙げられる。その他、■脂肪酸
誘導体等をゴムに練り込んで、固粘着防止を計ろうとす
る考え等もある。 しかし、前述の■および■の方法による固粘着防止は、
固体粉末を高分子材料等表面に付着させることによるも
ので、固粘着防止層は固体粉末の非連続層あるいは不均
質層からなっている。しがも固体粉末が高分子材料等の
表面に弱く付着しているだけであり、作業中に剥落して
粉じんの原因となり、環境、保健衛生面からも好ましく
ない。 特にタルク、パイロフィライト等を含有しているものを
使用した場合には、作業者がけい肺にががることが懸念
される。また、これらを使用して、性の低下、製品外観
の著しい汚損など、多大の悪影響を与える。また、■の
方法では、材料コストが高価な割には滑性が乏しく、ま
た引き続く、加工における粘接着性を損なう欠点があり
、また■の方法では、ゴムに充分な固着防止を与えるに
はかなりの量を配合させねばならず、その場合に引張り
強度等ゴム物性の低下を伴う欠点があるなど、いずれの
方法も好ましくない。 そこで、以上に述べた従来法とは違って、高分子材料等
表面に優れた固粘着防止性を与える方法について鋭意研
究を重ねた結果、ベントナイトに界面活性剤を複合した
ベントナイ）４水系塗料は、高分子材料等の表面に塗布
乾燥することにより、連続的な薄い皮膜を形成し、その
乾燥塗膜は高分子材料等表面に密着し、高分子材料等に
優れた固粘着防止性と滑性を与えるという事実を発見し
、本発明の水系防着塗料組成物を完成するに至った。 すなわち、本発明の水系防着塗料組成物は、ベントナイ
ト０．１〜５０重量％と界面活性剤をベントナイト１０
０重量部当たり０．１〜５０重量とを含む水系分散体で
ある。 以下に本発明の詳細な説明する。本発明において使用さ
れるベントナイトは、粘土の１種であるモンモリロナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト、ソーコナイト等を主成分とするものであって
、天然産のものでも、合成品でもどちらでもよい。天然
品には、各種鉱物ならびに腐植質有機物を夾雑している
のが普通であるため、精製して使用するほうが良く、精
製は天然ベントナイト粉末を１％程度の分散液とした後
、数カ月間放置あるいは更に遠心分離機に力！けて、上
部の安定質のみを採取する方法で精製したものが良い。 本発明の水系塗料組成物中のベントナイト濃度は、０．
１〜５０重量％、好ましくは０．５〜３０重量％が良い
。０．１重量％以下では塗料を塗布した場合、乾燥後の
付着量が少な過ぎて、連続的な皮膜が得られない。また
有効成分濃度が低過ぎて経済的でない。５０重量％以上
では、組成物の粘度が非常に高く、かなり付着量が多く
、乾燥に長時間を要し、また乾燥後の塗膜が硬く厚いも
のとなり、ゴム物性を損なうので好ましくなく、また不
経済であ乞。 本発明の水系塗料組成物に使用される界面活性物、フッ
素化合物等で、イオン型による分類が７ニオン型、カチ
オン型、ノニオン型、両性型のいず五でもよく、“また
これら界面活性剤の２種以上を併用してもよい。界面活
性剤の配合割合は、べントナイト乾燥粉末１００重量部
当たり０．１〜５０重量部、好ましくは０．１〜３０重
量部が良い。０．１重量部以下の添加では高分子材料等
表面へ塗布して濡れが充分でなく、また５０重量部以上
の添加では乾燥皮膜がべたつくなど好ましくない。 対象とされる高分子材料等に要望される、固粘着防止能
の程度によって、ベントナイト・界面活性剤複合系に、
さらに従来固粘着防止剤に使用されている皮膜形成剤、
皮膜形成助剤あるいは潤滑剤など、各種粉体または液状
物質、あるいはまたその他の添加痢等を適宜添加しても
良い。皮膜形成剤、皮膜形成助剤的効果のあるものとし
て、天然および合成樹脂、ポリマー、ラテックス、エマ
ルジョン、ワックス、ＣＭＣ１でんぷん等があげられる
。 本発明において使用されるペンイヂイトは、速入れると
結晶構子中に水を取り込んで、いわゆる膨潤が起こり、
糊状となる。こうして得られる糊状物は、親水性表面、
例えばガラス上に塗布すると、膨潤ベントナイト粒子は
その広い表面か相乗なり合うように並んで、乾燥により
連続的な皮膜（フィルム）が形成される。しかし、ベン
トナイト水膨潤糊状物は親水性であり、高分子材料等の
ような親油性物質の表面に塗布した場合には、高分子材
耕種によって多少の程度の差はあるが、いわゆる“はじ
き′を生じ、連続的な皮膜が形成され難く、かりに形成
されたとしても乾燥皮膜は強度が弱く高分子材料等の表
面から剥離し易く、また潤滑性も乏しい。ところが、こ
の水膨潤ベントナイト糊状物に界面活性剤等を複合する
ことによって得られる水系塗料組成物は、高分子材料等
の表面に容易に塗布することができ、しかも乾燥後は連
続的な皮膜となり、その連続的な皮膜は密着し表面から
剥離することなく、高分子材料等に優れた固粘着防止性
と潤滑性を与える。この連続的な皮膜形成する塗料組成
物は、先に述べた従来法で使用される湿式固粘着防止剤
にくらべ、高分子材料等の表面に塗布して密着性が優れ
、その上鉤−な連続皮膜を、形成し、粉落ちや飛散がな
く、作業環境を汚染しない。また、優れた固粘着防止性
と滑性を与える。さらに、従来知られている固体粉末分
散膨水系防着剤は、長期間貯蔵した場合に固体粉末が沈
降分離する欠点があるが、本発明のベントナイト系水系
塗料は長期間貯蔵しても、分離、沈降等がなく、粘度変
化、組成変化が起こらない。本水系防着塗料組成物は、
従来の°固体粉末分散混水系防着剤同様、ディッピング
法、スプレー法、およびシャワー法等に有効に使用され
るが、とくに本塗料はチキントロピー性が高いので、エ
アゾール缶式スプレーとしての使用も可能である。また
、本水系防着塗料組成物は、ＮＲ，ＩＲ，ＳＢＲ，ＢＲ
，ＩＩＲ，ＣＲ，ＥＰＤＭ、各種熱可塑性ゴム等に、ゴ
ム種によらずいずれにも有効であるが、ＰＶＣ，ＰＰ、
　ＰＥ、　ＰＳ等各種プラスチックス等、あるいはそれ
らの２種以上のブレンド系にも濡れが良好で、その乾燥
皮膜は優れた固粘着防止性と潤滑性を与える。

【実施例１】 精製ベントナイトの乾燥粉砕品粉末８ｇに水９１　、５
ｇを入れ、均一なスラリーとなるまでよく攪拌シ、次イ
でヤシ油脂肪酸ジェタノールアミド（商品名スタフオー
ムＤＦ−１、日本油脂■製品）を０．５ｇ添加し、更に
充分攪拌することにより１００ｇの粘稠な防着塗料スラ
リーを得た。さらに使用前に水で３倍に希釈し３００ｇ
の実施例１試料を得た。

【実施例２】 ベントナイトの湿式精製工程で得られるベントナイトＬ
ｏｇを含むベントナイトスラリー９９．５ｇに対して、
ジオクチルコハク酸ナトリューム（商品名ペレックス０
Ｔ−Ｐ、花王■製品）を０．５ｇ添加し、充分攪拌する
ことにより１００ｇの粘稠な防着塗料スラリーを得た。 さらに使用前に水で３倍に希釈し３００ｇの実施例２試
料を得た。

【実施例３】 ベントナイトの湿式精製工程で得られるベントナイト１
０ｇを含むベントナイトスラリー９３ｇに、さらに精製
ベントナイトの乾燥粉末５ｇを添加して、均一なスラリ
ーとなるまでよく攪拌した。次いで、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリューム１ｇとステアリン酸を主成分と
する脂肪酸のメチルエステル１ｇを添加し、充分に攪拌
を行って１００ｇの粘稠な防着塗料スラリーを得た。さ
らに使用前に水で５倍に希釈し５００ｇの実施例３試料
を得た。

【実施例４】 精製ベントナイトの乾燥粉末７ｇに水７６ｇを加え均粒
子径１．７５μｍ１通気法）１５ｇを添加し攪拌した。 更に、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル（
商品名エマルゲン９３５．　ＨＬＢ１７．５、花王■製
品）　１　、２　ｇとドデシルベンゼンスルホン酸０．
８ｇとを添加し、充分に攪拌を行って１００ｇの粘稠な
重質炭酸カルシウムの沈降のない防着塗料スラリーを得
た。さらに使用前に水で３倍に希釈し３００ｇの実施例
４試料を得た。

【比較例１】 市販湿式防着剤（特殊ワックスの長鎖脂肪酸塩）Ａ４ｇ
と軽微性炭酸カルシウム４ｇおよび水１００ｇを混合し
て、充分に攪拌を行って防着剤Ａを含むスラ！Ｊ−１０
８ｇを得た。（比較例１試料）

【比較例２】 市販湿式防着剤（特殊脂肪酸塩および金属塩）Ｂ３ｇと
軽微性炭酸カルシウム４ｇおよび水９３ｇを混合して、
充分に攪拌を行って防着剤Ｂを含むスラＩＪ−１００ｇ
を得た。（比較例２試料）以下、実施例および比較例に
よって得た防着塗料について、未加硫ゴム生地表面に塗
布した場合の固粘着防止効果等を比較した。 （１）表１に供試未加硫ゴム生地の配合を示す。 （２）表２に本発明防着塗料を表１に示す未加硫ゴム生
地表面にディッピングにより塗布した場各の、固粘着防
止効果等を示す。 ※　○；良好、△；やや良好、×；悪い以　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベントナイトを０．１〜５０重量％と、界面活性剤をベ
   ントナイト１００重量部当たり０．１〜５０重量部とを
   含む水系防着組成物。