JP5279266B2 - 場合によっては着色された水性配合物における水溶性アクリルコポリマーの使用および得られる配合物 - Google Patents

場合によっては着色された水性配合物における水溶性アクリルコポリマーの使用および得られる配合物 Download PDF

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Description

本発明は場合によっては着色された水性配合物の分野に関する。
本発明は、第1に、水性塗料(特に、分散塗料)、ワニス、紙コーティング剤、化粧品、洗浄、繊維用配合物および掘削泥水のようなコーティング配合物などの、場合によっては着色された水性配合物における増粘剤としての水溶性アクリルコポリマー(エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種、エチレン性不飽和を有する非イオン性モノマーの少なくとも1種、エチレン性不飽和を有し、10から24個の炭素原子を有する疎水性の非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種と、場合によっては、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有し架橋モノマーと呼ばれるモノマーの少なくとも1種とからなる)の使用に関する。
本発明はまた、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下で、あるいは前記化合物が水性配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性の最適な発現および/または最適な保持が実現されることを可能にする増粘剤にも関する。
本発明はまた、前記の場合によっては着色された水性配合物の製造方法にも関する。
最後に、本発明は、本発明により得られる、場合によっては着色された水性配合物に関する。
1種以上の無機フィラーを場合によっては含む水性配合物の分野において、より特定すると、水性塗料(特に分散塗料)の分野において、前記配合物のレオロジーを、製造段階とこれらの輸送および保管の間の両方、ならびにこれらの使用の間中ずっと管理することは、当業者にとって基本的な目標の1つである。これらの各段階における多様な実施上の制約は多数の異なるレオロジー特性に関連している。しかし、経時的安定性の理由と、垂直な表面に塗料を塗ることがあること、また使用中にはね散ることまたは塗った後で滴ることなどが無いようにするという理由で、水性配合物の増粘効果を得ることに、当業者の要求を要約することが可能である。結果として、レオロジー特性のこの調節に寄与する製品は、「増粘剤」という用語で呼ばれている。
歴史的に、1950年以来、セルロース系ガムおよび増粘剤が使用されてきたが、これらの本質的特長の1つはこれらの大きな分子量である。しかし、これらの化合物は多くの欠点、例えば経時的不安定性(文献US4673518により記載されている)、大量にこれらを使用する必要性(文献EP0250943において強調されている)、および、これらが発生させる製造コスト(特に、廃棄物処理に関して)(文献US4384096において指摘されている)を有する。
次いで、当業者は、「会合性」増粘剤として知られている増粘剤の新しい部類に目を向けた(これらの増粘剤の機能メカニズムおよび特性は今ではよく知られており、文献「水性塗料のためのレオロジー改質剤(Rheology modifiers for water−borne paints)」(Surface Coatings Australia,October 1985,pp 6)に記載されている)。不溶性の疎水性基を有し、これらの疎水性基と分散体におけるバインダー粒子表面との相互作用による会合効果を生じることによって、媒体の粘性を増加させる3次元ネットワークを生成する水溶性ポリマーがある。
合成ポリマーの中で、非常に概略的に、会合性ポリウレタン増粘剤を会合性アクリル増粘剤から区別することが可能である。
このような増粘剤は現在、他の様々な分野の中でも特に、水性塗料(特に分散塗料)の分野において、広く使用されている。しかし、これらの使用には、出願人がここで明らかにしようと望む2つの主な不都合を含めて、不都合がないわけではない。第1のものは「化合物(水溶性であってもなくても)(特に塩および界面活性剤)に対して敏感であること」に、第2のものは「顔料適合性」または「カラー受容性」に関する。これらの問題には、多数の水性配合物において、例えば、水性塗料、特に分散塗料において遭遇するが、化粧品または洗剤配合物のような配合物においても遭遇する。次に、これらの問題の各々を、会合性アクリル増粘剤と会合性ポリウレタン増粘剤の両方の見地から、現況技術により提案された解決策の観点より見ていく。
「化合物(水溶性であってもなくても)に対して敏感であること」は、このような化合物(特に塩および界面活性剤)の存在下に増粘剤が投入された時に、当業者にとってまたはこれらの水性配合物の使用者にとって満足のいく程度の粘性をもはや保持しない傾向がある増粘剤の性質を意味する。結果としての粘性の喪失は、前記配合物の保管および使用品質にとって不利となる。この類の現象は、文献において多方面に渡って、特に、会合性アクリル増粘剤に関して報告されている(文献EP0013836により強調されている、この特許はこのような添加剤が塩、特に塩化ナトリウムに対して敏感であることに関連する)。この文献は、当業者に、アクリル酸およびメタクリル酸の中から選択されるモノマー、アルキルエステルであるモノマー、ならびに8から30個の炭素原子を有する基をもつ疎水性モノマーからの会合性アクリル増粘剤の製造を教示する。この増粘剤の主な機能は、これが使用される水性塗料のレオロジー特性を向上させることである。同様に、文献EP0011806は、カルボキシルモノマー、エチルアクリレート、および8から20個の炭素原子を有するアルキル基またはフェニルアルキルをもつ疎水性モノマーからの別の会合性アクリル増粘剤の製造を教示する。最後に、文献EP0577526は、カルボキシルモノマー、エチレン性であるがカルボキシル化されていない不飽和基を有するモノマー、および末端に疎水性脂肪鎖を有するオキシアルキル化モノマーのベースを有する会合性アクリル増粘剤を記載する。しかし、塩に対して敏感でないということに関しては、これらのコポリマーは当業者に満足を与えない。
当業者が直面する別の問題は、顔料適合性の問題である。塗料配合物の用語において、「ベース」または「白色ベース」は、白色カラーを添加された着色水性組成物を意味し、有色顔料組成物または最終着色組成物のベースとしての役割を果たす。
白色カラーを添加され、また/または、白色カラーで着色されたこの水性組成物は、液相(水、または水と混和性の有機溶剤、またはさらに、両方のブレンドであり得る)、前記液相の溶液または懸濁液中の「バインダー」と呼ばれる1種または複数のポリマー、フィラーおよび/または顔料、フィラーおよび/または顔料の分散剤の少なくとも1種(水溶性ポリマーまたはコポリマーであり得る)、多様な添加剤(造膜助剤(coalescence agent)、バイオサイド、消泡剤、またはその他)、ならびに最後に、少なくとも1種の増粘剤(天然または合成のポリマーまたはコポリマーである)から生成される。有色顔料が、顔料コンセントレートまたは顔料ペーストの形態として、白色カラーの前記「ベース」に添加された時に、この結果として顔料配合物が得られる。
有色顔料コンセントレートまたは顔料コンセントレートまたは顔料ペーストの組成物は、一般に、界面活性タイプもしくは電解質塩タイプの添加剤または化合物、あるいは水と混和性の共溶剤もまた大量に含んでいる。
最も一般的に使用される顔料コンセントレートは、これらが水性塗料だけでなく、溶剤系塗料にも添加できるので、汎用(universal)と言われる。
実際に、最終配合物の顔料適合性が不十分である場合、第1に、得られる顔料配合物のレオロジーに影響があり得る、第2に、得られる顔料配合物において、1種または複数の顔料コンセントレートの1種または複数の顔料によって発現される着色力に影響があり得る。
この着色力の低下により、塗膜は、標準に比べて白色に向かって色相が一様により「薄くなり」、損なわれ、または格下げされ得る。明らかに、この着色力の低下は、分光色彩計の測定による自動化システムによる塗料の着色(これは大きなDIY店または塗料小売店において実際に行なわれている)にとって非常に不利になる。
事実、コンピュータは、汎用顔料コンセントレートのある量が所望の色相に近づけることを可能にするはずであると計算するが、この適合性の悪さに関連する着色力の低下は結果を歪めることになる。
この現象は、3つの色度座標(Huntsmann:L、a、b)、従ってまた乾燥塗膜の色の測定を可能にする分光色彩計の使用によって評価できる。
はグレースケールにおける値を与える(Lがより大きくより大きな正の数であるほど、膜はより明るい;Lがより小さくより大きな負の数であるほど、膜はより暗い)。第2の座標であるaは、緑から赤色の範囲に渡るスケールにおいて色を特徴付ける(aがより大きくより大きな正の数であるほど、膜はより赤く;aがより小さくより大きな負の数であるほど、膜はより緑である)。第3の座標であるbは、青から黄色の範囲に渡るスケールにおいて色を特徴付ける(bがより大きくより大きな正の数であるほど、膜はより黄であり;bがより小さくより大きな負の数であるほど、膜はより青い)。
特定の稀な場合において、所定の塗膜における異なるゾーンでの色相の変化さえ観察される。これらの変化は、塗膜が例えば塗料用の刷毛のような道具により塗られた時にこれらの異なるゾーンが受ける剪断の違いに関連している。塗料に不十分に分散している汎用有色顔料は、これらを含む塗料が受ける剪断応力に依存する着色力を示す。塗料用の刷毛を使用する場合において、この現象は刷毛の筆跡(刷毛の毛がより強く当てられる所)を際立たせ、塗膜の残りの部分と異なる色を筆跡に与える。この現象を目に見えるようにするために、当業者は、塗料用の刷毛で試すか、あるいはラブアウト(rub−out)試験として知られている試験(ブロックを用いて塗膜をいかなる剪断の違いもなく一様に塗ること、次いで、まだ塗りたてで乾燥していない塗膜の一部に、指により剪断を加えて跡を付けることからなる)を用いてもよい。剪断を受けたゾーンは、剪断を受けなかったゾーンよりも明るくなるかまたは暗くなる。
同じ線に沿って、当業者は、文献US5973063(会合性ポリウレタン増粘剤を記載する)、また文献FR2826014(少なくとも3つの芳香族環を有する炭化水素化基を鎖の末端に有するポリイソシアネート系化合物を選択することによって、満足のいく顔料適合性を有し、低い剪断値の下で高粘性を発現するポリウレタン増粘剤を製造することが可能であることを教示する)をよく知っている。
結果として、洗剤または化粧品の分野における塩または界面活性剤、あるいはさらに、塗料分野における汎用顔料コンセントレートのような化合物(水溶性であってもなくても)の存在下で、あるいは、前記化合物が添加された時に、塗料の満足すべき塗布性を得るために、特に小さい剪断値の下でレオロジー特性が依然として許容される状態のままである水性組成物を最終使用者に入手できるようにしようとしている当業者は、前記化合物の存在下で配合物の粘性が大きく低下するという問題に直面し、当然のように、ポリウレタン型の会合性増粘剤の方に目を向けている。ポリウレタン型の会合性増粘剤は、すぐ前に記載したように、塩に対する大きな耐性をもたらし、低剪断の下で適切な粘性を発現することがよく知られている。
最後に挙げた文献FR2826014は、「ポリウレタン手法」が、満足すべき顔料適合性を有するこのような増粘剤の製造もまた確立することを最終的に例示する。
そして、化合物(水溶性であっても水溶性でなくても)の存在下での、あるいは前記化合物が水性配合物に添加された時の、前記水性配合物の粘性の安定性を向上させ、最終使用者にとって許容される配合物の粘性を保ったままで顔料との適合性を向上させるという目的をもって彼らの研究を継続して、出願人は、これらの全ての問題が、会合性アクリル増粘剤であるコポリマーのエチレン性不飽和を有するオキシアルキル化モノマーの選択によって、また配合物にこのコポリマーを添加剤として使用することによって解決され得ることを全く驚くべき状態で見出した。
この水溶性アクリルコポリマーは、エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種、エチレン性不飽和を有する非イオン性モノマーの少なくとも1種、エチレン性不飽和を有し、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種と、場合によっては、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有し架橋モノマーと呼ばれるモノマーの少なくとも1種とからなる。
こうして、本発明の目的は、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下で、あるいは前記化合物が水性配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にするこのコポリマーの、コーティング配合物(例えば、水性塗料(特に、分散塗料)、ワニス、紙コーティング剤、化粧品、洗浄、繊維用配合物および掘削泥水)のような、場合によっては着色された水性配合物における、増粘剤としての使用に関する。
本発明の別の目的は、エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種、エチレン性不飽和を有する非イオン性モノマーの少なくとも1種、エチレン性不飽和を有し、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種と、場合による、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有し、架橋モノマーと呼ばれるモノマーの少なくとも1種とからなるこの水溶性アクリルコポリマーによって構成される増粘剤である。
本発明の別の目的は場合によっては着色された水性配合物の製造方法である。
本発明の最後の目的は、本発明により得られる、場合によっては着色された水性配合物にある。
本発明による増粘剤を含む、場合によっては着色されたこれらの水性配合物は、分散塗料、ワニス、紙コーティング剤、化粧用配合物、洗浄用配合物、繊維用配合物(調製、印刷または着色)、および掘削泥水の中から選択されるコーティング用水性配合物である。
これらの配合物はまた、プラスターボード用配合物(例えばプラスターボード用接合フィラー)、セラミック用配合物、皮革用配合物、プラスター配合物、またはさらに、水硬性バインダー用配合物(例えばモルタル配合物)である。
本発明によれば、増粘剤として水性配合物に添加されるコポリマーは、場合によっては着色された水性配合物に、これらの用途に鑑みて満足すべきレオロジー特性を、特に平均的な剪断値の下での配合物の粘性の増加をもたらすことができる。
出願人は、「平均的な剪断値」という表現が本出願においては20s−1から1000s−1の間の剪断値(速度勾配とも呼ばれる)を意味すると解釈されていることを指摘しておく。
さらに、これらのコポリマーは、これらの配合物が含み得る塩および界面活性剤に対して優れた許容性を発揮する。最後に、このようなコポリマーは、これらが使用される水性配合物に、非常に満足すべき顔料適合性を付与する。
これらの目的は、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下で、あるいは前記化合物が水性配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする増粘剤として、
a)エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種、
b)エチレン性不飽和を有する非イオン性モノマーの少なくとも1種、
c)エチレン性不飽和を有し、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種、
d)および場合による、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有し架橋モノマーと呼ばれるモノマーの少なくとも1種、
からなることを特徴とする水溶性アクリルコポリマーを使用することによって達成される。
このコポリマーはまた以下を特徴とする:
a)エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有する前記モノマーの1種または複数は、エチレン性不飽和およびモノカルボキシル官能基を有するモノマー(例えば、アクリル酸もしくはメタクリル酸)、またはさらに、二酸の半エステル(例えば、マレイン酸もしくはイタコン酸のCからCのモノエステル)、またはこれらのブレンドの中から選択されるか、エチレン性不飽和およびジカルボキシル官能基を有するモノマー(例えば、クロトン酸、イソクロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン酸)、またはさらに、カルボン酸無水物(例えば、無水マレイン酸)の中から選択され、
b)エチレン性不飽和を有する非イオン性の前記モノマーの1種または複数は、アクリル酸およびメタクリル酸のエステル、アミドもしくはニトリル(例えば、メチル、エチル、ブチル、2−エチル−ヘキシルのアクリレートまたはメタクリレート)の中から、または、アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、メチルスチレン、ジイソブチレン、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタムの中から選択され、
c)エチレン性不飽和を有し、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有する前記オキシアルキル化モノマーの1種または複数は、次の式を有し:
Figure 0005279266
式中、
mおよびpは、0から150の間のアルキレンオキシド単位の数を表し、
nは、5から150の間のエチレンオキシド単位の数を表し、
qは、少なくとも1に等しく、5≦(m+n+p)q≦150で、優先的に、15≦(m+n+p)q≦120であるような自然数を表し、
は、メチルまたはエチル基を表し、
は、メチルまたはエチル基を表し、
Rは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸またはクロトン酸のエステルの群に属する重合性不飽和官能基を含む基を表し、
R’は、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を表し、
d)架橋モノマーと呼ばれ、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有する、場合による前記モノマーの1種または複数は、特に、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルアクリレート、メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、アリルエーテル(ペンタエリトリトール、ソルビトール、またはさらにスクロースの中から選択されるポリオールから得られるもの)により構成される群から選択される。
優先的態様において、前記コポリマーは、前記の疎水性非芳香族分岐鎖が12から24個の炭素原子を有し、少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有することを特徴とする。
より優先的な態様において、前記コポリマーは、前記の疎水性非芳香族分岐鎖が16から20個の炭素原子を有し、少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有することを特徴とする。
より一層優先的な態様において、前記の疎水性非芳香族分岐鎖は、2−ヘキシル1−デカニルおよび2−オクチル1−ドデカニルの中から選択される。
本発明により増粘剤として使用されるこのコポリマーはまた、モノマーの重量により表して、以下を含むことを特徴とする(モノマーa)、b)、c)およびd)の重量による合計は100%に等しい):
a)エチレン性不飽和およびモノカルボキシル官能基を有するモノマー(例えば、アクリル酸もしくはメタクリル酸)、またはさらに、二酸の半エステル(例えば、マレイン酸もしくはイタコン酸のCからCのモノエステル)、またはこれらのブレンドの中から選択されるか、エチレン性不飽和およびジカルボキシル官能基を有するモノマー(例えば、クロトン酸、イソクロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン酸)、またはさらに、カルボン酸無水物(例えば、無水マレイン酸)の中から選択される、エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種の2から95%、優先的には5から90%、
b)アクリル酸およびメタクリル酸のエステル、アミドもしくはニトリル(例えば、メチル、エチル、ブチル、2−エチル−ヘキシルのアクリレートまたはメタクリレート)の中から、または、アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、メチルスチレン、ジイソブチレン、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタムの中から選択される、エチレン性不飽和を有し、カルボキシル官能基を有さないモノマーの少なくとも1種の2から95%、優先的に5から90%、
c)次の式を有し:
Figure 0005279266
(式中
mおよびpは、0から150の間のアルキレンオキシド単位の数を表し、
nは、5から150の間のエチレンオキシド単位の数を表し、
qは、少なくとも1に等しく、5≦(m+n+p)q≦150で、優先的に、15≦(m+n+p)q≦120であるような自然数を表し、
は、メチルまたはエチル基を表し、
は、メチルまたはエチル基を表し、
Rは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸またはクロトン酸のエステルの群に属する重合性不飽和官能基を含む基を表し、
R’は、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を表す)
エチレン性不飽和を有し、10から24個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するモノマーの少なくとも1種の2から25%、優先的には5から20%、
d)エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルアクリレート、メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド、テトラアリルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、アリルエーテル(ペンタエリトリトール、ソルビトール、またはさらにスクロースの中から選択されるポリオールから得られるもの)により構成される群から選択される、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの少なくとも1種の0から3%。
優先的な態様において、増粘剤として本発明により使用されるこのコポリマーは、重量により表して、エチレン性不飽和を有し、12から24個の炭素原子を有し少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種の2から25%、優先的には5から20%を含むことを特徴とする。
優先的な態様において、このコポリマー増粘剤は、重量により表して、エチレン性不飽和を有し、16から20個の炭素原子を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有し少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種の2から25%、優先的には5から20%を含むことを特徴とする。
より一層優先的な態様において、モノマーc)の疎水性非芳香族分岐鎖は、2−ヘキシル1−デカニルおよび2−オクチル1−ドデカニルの中から選択される。
同様に優先的な変形形態において、このコポリマーは架橋モノマーd)を含まない。
このコポリマーはまた、酸の形で存在するか、1価の中和作用を有する中和剤(例えば、アルカリ陽イオン(特に、ナトリウム、カリウム、リチウム)、アンモニアまたは脂肪族および/もしくは環状の第1級、第2級、第3級アミン、例えば、ステアリルアミン、エタノールアミン(モノ−、ジ−もしくはトリ−エタノールアミン)、モノ−、ジ−エチルアミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルアミン、2−アミノ2−メチル1−プロパノールおよびモルホリンにより構成される群から選択されるもの)の1種または複数の中和剤によって部分的にまたは完全に中和されていることを特徴とする。
この水溶性アクリルコポリマーは、触媒系および知られている移動剤の存在下での、当業者によく知られている共重合法(例えば、溶液における、正(direct)もしくは逆(reverse)エマルジョンにおける、懸濁液におけるラジカル共重合、あるいは適切な溶剤中での沈殿ラジカル共重合)により得られる。
本発明の別の目的はまた、前記コポリマーが、塩または界面活性剤のような化合物(水溶性であってもなくても)の存在下で、あるいは前記化合物が水性配合物に添加される時に、前記水性配合物に加えられることを特徴とする、場合によっては着色された水性配合物の製造方法に関する。
最後に、本発明の最終目的は、これらの前記コポリマーを含む、場合によっては着色された水性配合物、例えば、コーティング配合物(例えば、水性塗料(特に分散塗料)、ワニス、紙コーティング剤、化粧品、洗浄、繊維用配合物および掘削泥水)、またはさらに、プラスター配合物、プラスターボード用配合物、水硬性バインダー用配合物(例えば、モルタル配合物)、またはさらに、セラミック用配合物および皮革用配合物に関する。
以下の実施例は本発明の範囲を限定することなく本発明を例示する。
この実施例は水性塗料配合物における本発明によるコポリマーの使用を例示し、艶消し塗料水性配合物の場合に、一定の使用量で本発明によるコポリマーによって改善される顔料適合性レオロジー特性を際立たせることを試みる。
こうして、ビニル−アクリル分散体バインダーベース「UCAR(商標)ラテックス300」(Dow)による艶消し装飾塗料水性配合物(配合は表1に示されている)から出発して、目的は、様々な会合性アクリル増粘剤(疎水性基が線状である先行技術の増粘剤、および、疎水性基が分岐状である本発明による増粘剤が含まれる)により影響を受けた時の顔料適合性(あるいは、汎用顔料コンセントレートの添加により与えられる適合性)を、この配合において調べることにあった。
Figure 0005279266
各試験においてそうするために、前記艶消し塗料配合物を調製し、試験のための増粘剤の0.3%(白色塗料配合の全重量(但し、汎用顔料コンセントレート添加前)に対する乾燥重量)をこれに加え、次いで、これらの会合性アクリル増粘剤の1種により前もって増粘した白色塗料ベースの1キログラムに、36ミリリットルの汎用顔料コンセントレート(Huels/Creanova社のColortrend(商標)M888タイプのもの)を加えた。
使用した2種類の汎用顔料コンセントレートを、有機顔料の主な部類(フタロシアニンブルーおよびキナクリドンマゼンタ)を代表するように、Colortrend(商標)M888商品群から選択した。
この段階で、クレブス単位(KU)で表されたストーマー(Stormer(商標))粘度の(白色ベースに対しての)可能な限り限定された低下または増大は、汎用顔料コンセントレートとの満足すべき適合性を反映している。
このストーマー(商標)粘度試験は、汎用顔料コンセントレートとの適合性の問題を引き起こす配合物を消去できる選別試験として、当業者により用いられている。
実際に、当業者は、顧客により感知される平均速度勾配(スパチュラまたは刷毛による撹拌、刷毛またはローラーによる塗装)での粘度であるストーマー(商標)粘度が、汎用顔料コンセントレートのこの添加によってできるだけ少ししか変化しないことを、特に高く評価する。
試験番号1
この試験は先行技術を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)37.2%のメタクリル酸
b)52.8%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.0%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号2
この試験は本発明を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)37.2%のメタクリル酸
b)52.8%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.0%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号3
この試験は先行技術を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.05重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)37.3%のメタクリル酸
b)52.6%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.1%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号4
この試験は本発明を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.05重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)37.3%のメタクリル酸
b)52.6%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.1%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号5
この試験は先行技術を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)43.5%のメタクリル酸
b)47.6%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの8.9%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号6
この試験は本発明を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)43.5%のメタクリル酸
b)47.6%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの8.9%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号7
この試験は先行技術を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)36.7%のメタクリル酸
b)53.1%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.2%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号8
この試験は本発明を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)36.7%のメタクリル酸
b)53.1%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.2%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−オクチル1−ドデカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号9
この試験は先行技術を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.05重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)36.7%のメタクリル酸
b)53.1%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.2%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号10
この試験は本発明を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.05重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で0.3%用いる。
a)36.7%のメタクリル酸
b)53.1%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.2%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−オクチル1−ドデカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
全ての結果は次の表2に示されている。
Figure 0005279266
全ての場合において、着色剤添加後の塗料のストーマー(商標)粘度の絶対値の変化は、先行技術の対応する増粘剤を含む塗料のそれに比べて、本発明による増粘剤を含む塗料でより小さい。
この実施例は掘削流体の分野、特に合成泥水の分野における、本発明によるコポリマーの使用を例示し、乾燥重量で増粘剤を一定量使用する配合物での、本発明によるコポリマーにより付与される増粘の保持を際立たせることを試みる。
掘削流体、特に合成泥水の分野において、当業者は、リサイクルできないものの量を減らすために、増粘剤と水だけからなる泥水を使用するように仕向けられる。これらの泥水は懸濁力をもっていなければならず、この力は、ポンプによる移送の間は低下するが、岩屑が上に送られる時に環状スペースを流体が通過する際のような応力条件の下で、比較的大きい状態のままでなければならない。先行技術の増粘剤に基づく従来の泥水は、余りに擬塑性(pseudoplastic)である、すなわち、剪断を受けた時に粘性のほとんどを失うという欠点をもっている。この現象は、100RPMで測定されたブルックフィールド(Brookfield(商標))粘度と10RPMで測定されたブルックフィールド(商標)粘度との比を計算することによって容易に求められる。低い数値は、剪断の下での粘性の相当な低下のしるしである。
得られるブルックフィールド(商標)粘度が10RPMで1000mPa・sと5000mPa・sの間にあるような濃度で様々なポリマー生成物の水性ゲルを製造することによって、これらのポリマーの比較を行なった。これらのゲルのpHは全て8に調節した。
試験番号11
この試験は先行技術を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)37.2%のメタクリル酸
b)52.8%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.0%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号12
この試験は本発明を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)37.2%のメタクリル酸
b)52.8%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.0%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号13
この試験は先行技術を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)42.83%のメタクリル酸
b)52.97%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの2.66%
(式中、Rはメタクリレート基を表し
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
d)1.54%のエチレングリコールジメタクリレート
試験番号14
この試験は本発明を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)42.83%のメタクリル酸
b)52.97%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの2.66%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
d)1.54%のエチレングリコールジメタクリレート
試験番号15
この試験は先行技術を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)43.5%のメタクリル酸
b)47.6%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの8.9%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号16
この試験は本発明を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)43.5%のメタクリル酸
b)47.6%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの8.9%
(式中、Rはメタクリレート基を表し
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号17
この試験は先行技術を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)36.7%のメタクリル酸
b)53.1%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.2%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号18
この試験は本発明を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)36.7%のメタクリル酸
b)53.1%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの10.2%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号19
この試験は先行技術を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)42.68%のメタクリル酸
b)53.12%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの2.66%
(式中、Rはメタクリレート基を表し
R’は16個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
d)1.54%のエチレングリコールジメタクリレート
試験番号20
この試験は本発明を例示し、以下からなるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)42.68%のメタクリル酸
b)53.12%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの2.66%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
d)1.54%のエチレングリコールジメタクリレート
試験番号21
この試験は先行技術を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)34.2%のメタクリル酸
b)60.4%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの5.4%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性線状鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
試験番号22
この試験は本発明を例示し、以下からなり、モノマーの重量に対して0.30重量%のドデシルメルカプタンを使用することによって得られるコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
a)34.2%のメタクリル酸
b)60.4%のエチルアクリレート
c)式(I)のモノマーの5.4%
(式中、Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性非芳香族(2−オクチル1−ドデカニル)鎖を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
全ての結果は次の表3に示されている。
Figure 0005279266
上の表3は、100RPMで測定したブルックフィールド(商標)粘度と10RPMで測定したブルックフィールド(商標)粘度との比は、それぞれ、本発明を例示する試験でずっと大きいので、先行技術のポリマーに比べての、本発明によるポリマーの明確な優位性を見事に例示している。
この実施例は洗浄および化粧品分野における本発明によるコポリマーの使用を例示し、乾燥重量で増粘剤を一定量使用する配合物での、塩の添加にもかかわらず、本発明によるコポリマーにより付与される増粘の保持を際立たせることを試みる。
前記の用途(掘削泥水)および化粧品または洗浄用途のいずれにおいても、塩の存在は時には避けられない、あるいは逃れられない。実際に、合成掘削泥水は海水から製造されることがある、あるいは、淡水から製造されても、塩分を含む地層と接触することがある。掘削中に岩屑を上に送る効果を保証するために、泥水の粘性がこの汚染に影響されないことが重要である。同様に、多くの化粧品または洗剤配合物は塩を含み、塩は増粘剤に加えて、特に界面活性剤に関連する粘性向上剤として用いられる。したがって、前記増粘剤は塩の添加に影響を受けないことが重要である。得られるブルックフィールド(商標)粘度が10RPMで1000mPa・sと5000mPa・sの間にあるような濃度で様々なポリマー生成物の水性ゲルを製造することによって、これらのポリマーの比較を行なった。これらのゲルのpHを8に調節した。ブルックフィールド(商標)粘度の測定後に、配合物の1および2%に相当する量の塩化ナトリウムを加え、溶かした。次いで、ブルックフィールド(商標)粘度を再び測定した。
試験番号23
この試験は先行技術を例示し、試験番号11において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号24
この試験は本発明を例示し、試験番号12において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号25
この試験は先行技術を例示し、試験番号17において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号26
この試験は本発明を例示し、試験番号18において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号27
この試験は先行技術を例示し、試験番号21において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号28
この試験は本発明を例示し、試験番号22において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
全ての結果は次の表4に示されている。
Figure 0005279266
上の表4は、先行技術のポリマーに比べての、本発明によるポリマーの優位性を見事に例示している。
この実施例は洗浄および化粧品の分野における本発明によるコポリマーの使用を例示し、乾燥重量で増粘剤を一定量使用する配合物での、界面活性剤の添加にもかかわらず、本発明によるコポリマーにより付与される増粘の保持を際立たせることを試みる。
洗浄および化粧品配合物は1種または複数のイオンおよび非イオン界面活性剤を含む。当業者は、界面活性剤のこれらの対の可溶化/不溶化特性の組合せを、これらを含む配合物を増粘させるために絶えず用いてきた。現在市場に見出される増粘ポリマーにより、界面活性剤の量をかなり減らすことが可能になり、今では界面活性剤は洗浄性のためにだけ使用されている。本発明によるポリマーの使用により、これらを含む配合物の粘性を、先行技術の増粘ポリマーに比べて相当に増大させることが可能になる。ポリマーの比較を、11%のラウリルアルキル硫酸ナトリウムおよび9%のココアミドプロピルベタインを含む水性配合物の製造によって行なった。配合物のpHを、トリエタノールアミンを用いて8に調節した。増粘剤なしの界面活性剤のブレンドの粘度は10RPMで20mPa・sである。
試験番号29
この試験は先行技術を例示し、試験番号11において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号30
この試験は本発明を例示し、試験番号12において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号31
この試験は先行技術を例示し、試験番号19において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号32
この試験は本発明を例示し、試験番号20において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号33
この試験は先行技術を例示し、試験番号21において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
試験番号34
この試験は本発明を例示し、試験番号22において使用したコポリマーを、乾燥重量で1%用いる。
全ての結果は次の表5に示されている。
Figure 0005279266
上の表5は、先行技術のポリマーに比べての、本発明によるポリマーの優位性を見事に例示している。
この実施例は紙コーティング剤の分野における本発明によるコポリマーの使用を例示し、乾燥重量で増粘剤を一定量使用する配合物での、塩の添加にもかかわらず、本発明によるコポリマーにより付与される増粘の保持を際立たせることを試みる。
これを実施するために、試験の各々で、乾燥物質が78%の比率の炭酸カルシウム水性懸濁液(Hydrocarb(商標)60の名称でOmya(商標)社により販売されている)の100部、および、乾燥物質が50%の比率のラテックス(DL 940の名称でDow社により販売されている)の10部からなる紙コーティング剤に、試験する増粘剤を加え、次いで、15分間の撹拌後、適切なモジュールを備えるブルックフィールド(商標)粘度計を用いて、1分間当たり100回転でブルックフィールド(商標)粘度を測定する。
1分間当たり100回転でブルックフィールド(商標)粘度を測定したら、試験の各々で、粉末塩化ナトリウムの1.6部を加え、次いで、15分間の撹拌後、適切なモジュールを備えるブルックフィールド(商標)粘度計を用いて、1分間当たり100回転でブルックフィールド(商標)粘度を測定する。
試験番号35
この試験は先行技術を例示し、試験番号11において使用したコポリマーを用いる。
1分間当たり100回転で得られたブルックフィールド(商標)粘度は次の通りである。
塩化ナトリウムの添加前:3100mPa・s
塩化ナトリウムの添加後:2400mPa・s
試験番号36
この試験は本発明を例示し、試験番号12において使用したコポリマーを用いる。
1分間当たり100回転で得られたブルックフィールド(商標)粘度は次の通りである。
塩化ナトリウムの添加前:2700mPa・s
塩化ナトリウムの添加後:3020mPa・s
前記の2つの試験の結果は本発明によるポリマーの優位性を示している。
この実施例はプラスターの分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
試験番号37および番号38では、プラスターボード用の接合フィラーの配合物を製造し、それぞれ、メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである先行技術の製品、および以下からなるコポリマーを用いた。
a)34.6%のメタクリル酸
b)56.1%のエチルアクリレート
c)モノI”と表される式(I)のモノマーの9.3%(モノI”は次のような式(I)のモノマーを表す:
Rはメタクリレート基を表し、
R’は20個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−オクチル1−ドデカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
配合物の組成は表6に記載されており、前記配合物は、プラネタリーミキサーで撹拌しながら、表の順序で成分を加えることによって製造される。
ブレンドが製造された後、配合物の10回転/分でのブルックフィールド(商標)粘度を、当業者によく知られている方法に従って、t=0、および、t=24時間の時点で測定する。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術のポリマーにより得られるものより大きい初期粘度を得ること、およびこの粘度が経時的に保持されることが可能になる。
この実施例は化粧品の分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
試験番号39および番号40ではスキンモイスチャリング配合物が製造され、配合物の組成および成分の導入の順序は表7に記載されている。
試験番号39および番号40は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、以下からなるコポリマーを使用する。
a)36.5%のメタクリル酸
b)44.1%のエチルアクリレート
c)10.0%のブチルアクリレート
d)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%(モノI’は次のような式(I)のモノマーを表す:
Rはメタクリレート基を表し、
R’は16個の炭素原子を有する疎水性非芳香族鎖(2−ヘキシル1−デカニル)を表し、
m=p=0、
q=1、
n=25)
Figure 0005279266
予め均一にした相Aに相Bを加える。
同時に、相Cを、撹拌しながら温度を70℃まで上げて均一にする。
均一にした相A+Bの温度が70℃まで上がったら、相Cにブレンドする。
相A+B+Cのブレンドを撹拌しながら70℃から60℃まで、次いで、撹拌なしに60℃から30℃まで冷却する。
次に、30℃まで冷却した相A+B+Cのブレンドに、撹拌しながら相Dを加える。
次いで、相A+B+C+DのpHを、相Eにより6.8に調節する。
次に、相A+B+C+D+Eのブレンドに、撹拌しながら相Fを加える。
ブルックフィールド(商標)粘度を、調製後24時間で、25℃で測定し、表8に示す。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術のポリマーよりかなり大きい粘度を得ることが可能になる。
試験番号41および番号42では、シャンプー配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表9に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号41(先行技術)および番号42(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、以下からなるコポリマーを使用する。
a)31.5%のメタクリル酸
b)5.0%のアクリル酸
c)54.1%のエチルアクリレート
d)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
ブレンドを製造したら、ブルックフィールド(商標)粘度を、t=0およびt=24時間の時点で測定する。これらの結果は表9に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術のポリマーより大きい粘度を得ることが可能になる。
この実施例は洗浄の分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
試験番号43および番号44では、擦り磨き(scouring)クリーム配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表10に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号43(先行技術)および番号44(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、以下からなるコポリマーを使用する。
a)31.5%のメタクリル酸
b)5.0%のイタコン酸
c)54.1%のエチルアクリレート
d)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
ブレンドを製造したら、ブルックフィールド(商標)粘度を、t=0の時点で測定する。結果は表10に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術のポリマーよりはるかに大きい粘度を得ることが可能になる。
この実施例は液体石鹸の分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
手洗い用配合物は、天然または合成由来の液体石鹸を益々多く使用している。特定の界面活性剤と異なり、これらの石鹸は、塩化ナトリウムを用いて増粘できないことが多い。経済的な理由で、これらは稀釈されることが多く、結果的に粘性を全て失う。使用に適合する様子にこれらを保つために、以下の試験において記載されるように増粘剤を使用しなければならない。
試験番号45および番号46では、液体石鹸配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表11に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号45(先行技術)および番号46(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、以下からなるコポリマーを使用する。
a)30.1%のメタクリル酸
b)51.4%のエチルアクリレート
c)モノI’と表される式(I)のモノマーの18.5%
ブレンドを製造したら、石鹸を24時間静置し、次いで、ブルックフィールド(商標)粘度を、t=24時間の時点で測定する。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術のポリマーより大きい粘度を得ることが可能になる。
試験番号47および番号48では、アルコール洗剤配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表12に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
特定のフロア洗浄配合物は、リンスが全く行なわれない場合でさえ痕跡を全く残さないと同時に、効果的でなければならない。この目的に、当業者は、水、アルコールおよび界面活性剤のブレンドを用いる。この配合物は楽に使用できるように僅かに増粘されなければならない。
試験番号47(本発明)および番号48(基準)は、それぞれ、以下からなるコポリマーを使用する、および増粘剤なしである。
a)32.1%のメタクリル酸
b)55.3%のエチルアクリレート
c)モノI’と表される式(I)のモノマーの12.6%
ブレンドを製造したら、ブルックフィールド(商標)粘度を、t=0の時点で測定する。結果は表12に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、本発明による配合物をかなり増粘させることが可能になる。
この実施例は繊維分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
試験番号49および番号50では、捺染糊(textile printing paste)が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表13に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号49(本発明)および番号50(基準)は、それぞれ、以下からなるコポリマーを使用する、および増粘剤なしである。
a)34.5%のメタクリル酸
b)56.1%のエチルアクリレート
c)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
ブレンドを製造したら、ブルックフィールド(商標)粘度を、t=0の時点で測定する。結果は表13に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、本発明による配合物を顕著に増粘させることが可能になる。
この実施例はセラミック分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
この実施例においては、タイルおよび衛生品目(限定するわけではない)のようなセラミックのエナメル加工のための担体として使用されるためにエナメル加工ビヒクルと呼ばれる配合物が製造される。この配合物は、これに粉末エナメルを分散し、次いで、場合によっては粉砕する液体として、当業者により使用される。増粘剤の添加により、塗工の容易さも保管中のエナメル分散体の安定化も可能にする、満足すべき最終粘度を得ることができる。
試験番号51および番号52では、エナメル加工ビヒクル配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表14に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号51(先行技術)および番号52(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、以下からなるコポリマーを使用する。
a)36.5%のメタクリル酸
b)44.1%のエチルアクリレート
c)10.0%の酢酸ビニル
d)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
ブレンドを製造したら、配合物の粘度を、当業者によく知られている方法に従って、4mmのオリフィスを備えるフォード(Ford)カップを用いて測定する。
配合物の組成および得られた粘度の値が表14に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術によるポリマーの使用により得られるものより大きな粘度を得ることが可能になる。
試験番号53および番号54では、セラミック分野において使用されるスリップ配合物が製造される。
セラミック部品および材料の製造業者は、様々な粉砕クレーおよび鉱物の水性分散体を利用する。特定の部品の場合において、これらの鉱物の粉砕分散体(スリップと呼ばれる)は、成形またはキャスティングにより使用されるように、液状で保管されることがある。ある用途では低粘度のスリップを必要とするが、他の用途では、鉱物粒子を懸濁状態に保つために、あるいはモールドまたはストリップにおけるキャスティングによる利用を可能にする粘度特性をスリップに付与するために、より大きな粘性を必要とする。この目的で、以下の試験において記載されるように、水性相に増粘剤を使用することが可能である。
試験番号53および番号54では、スリップ配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表15に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号53(本発明)および番号54(基準)は、それぞれ、以下からなるコポリマーを使用する、および増粘剤なしである。
a)36.5%のメタクリル酸
b)44.1%のエチルアクリレート
c)10.0%のアクリルアミド
d)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
ブレンドを製造したら、配合物の粘度を、ブルックフィールド(商標)粘度計を用いて、10回転/分の速度で測定する。
スリップ組成物および前記ブルックフィールド(商標)粘度は表15に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、スリップを顕著に増粘させることが可能になる。
この実施例は皮革分野における本発明によりコポリマーの使用を例示する。
皮(皮革)品目は、均一な外観および/または耐水性を保証するために、保護膜により被覆されなければならないことが多い。この保護は、水性ワニスを塗布することによって実現できる。下の配合物は、アクリルエマルジョン系水性配合物を増粘するための、本発明によるポリマーの使用を例示し、増粘は当業者に知られているあらゆる手段による塗布が容易であるために必要である。増粘されていないこの配合物は非常に低粘度であり、増粘されなければ、このワニスが塗布された時に、ぽたぽた落ちてしまう。
試験番号55および番号56では、皮革を想定したワニス配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表16に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号55(先行技術)および番号56(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、試験番号42において使用したコポリマーを使用する。
配合物を製造したら、製品の増粘効果を調べるために、配合物のブルックフィールド(商標)粘度を、10および100回転/分で測定する。
配合物の組成および対応するブルックフィールド(商標)粘度は表16に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの使用により、先行技術のポリマーより大きい粘度を得ることが可能になる。
試験番号57および番号58では、脂肪エマルジョン型の皮革用配合物が製造される。
非常に多くの脂肪エマルジョンが、これらに限定されるわけではないが特に柔軟性と耐水性という特性を最終製品に付与するために、皮革および皮の処理において使用されている。動物、植物または合成由来のオイルを成分とするこれらのエマルジョンは、長距離に渡って輸送される、あるいは長期間保管されることがある。この場合、これらの安定性の問題が提起され、この問題は、活性物質含量を増すことによって部分的に解決され得る。しかし、この増量は、安定なエマルジョンを得るためには大量でなければならないことが多く、一般に、粘度が非常に大きくなり、製品の取扱いを難しくする。増粘性ポリマーの使用により、静止状態では高粘度であるが、エマルジョンを取り扱う時には粘度が速やかに低下する、安定であるが取扱い易い製品を得ることを可能にすることによって、この不都合を取り除くことができる。下の試験は、この機能を満たす、本発明によるポリマーの性質を際立たせる。
試験番号57および番号58では、皮革を想定した脂肪エマルジョン型配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表17に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号57(先行技術)および番号58(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである)と、試験番号47において使用したコポリマーを使用する。
配合物を製造したら、製品の増粘効果を調べるために、配合物のブルックフィールド(商標)粘度を、10および100回転/分で測定する。
配合物の組成、ならびに10と100回転/分でのブルックフィールド(商標)粘度の比が表17に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーにより、先行技術のポリマーのそれよりはるかに大きいブルックフィールド(商標)粘度を得ることが可能になり、さらに、10と100回転/分でのブルックフィールド(商標)粘度の間のより大きな比を有するので、静止している時には安定性はより大きくなり(同一の、10rpmで測定されるブルックフィールド(商標)粘度では)、同時に、より小さい、100回転/分で測定されるブルックフィールド(商標)粘度により、取扱いはより容易である。
この実施例は掘削分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
石油の試掘、あるいは水またはガスのような他の物質の試掘を意図する井戸のボーリング時に、当業者は、井戸を利用しようとする際には、あるいはボーリングの途中で、必要であることが明らかになれば、井戸の壁面を強化する必要がある。この目的で、水系セメント分散体が一般に使用され、この分散体の最も単純な組成は、水、増粘剤、分散剤およびセメントに基づいている。他の製品、例えば、質量付加剤(mass addition agent)(バライト、ヘマタイト)、あるいは起泡剤または透過液低減剤(filtrate reducing agent)のような他の添加剤も使用され得る。したがって、下の配合物は、どの場合においても、限定ではない。
試験番号59および番号60では、井戸の掘削において使用されるセメント分散体配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表18に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号59(本発明)および番号60(基準)は、それぞれ、以下からなるコポリマーを使用する、および増粘剤なしである。
a)8.4%のメタクリル酸
b)82.2%のエチルアクリレート
c)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
分散体を製造したら、本発明によるポリマーの増粘効果を調べるために、直径4mmのフォード(商標)カップを用いて粘度を測定する。
配合物の組成および粘度は表18に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーの少量の投入により、分散体を増粘することが可能になる。
試験番号61から番号65では、淡水または海水ベースによるベントナイト泥水が製造される。
石油、ガスまたは水を探す目的で井戸のボーリングを行なう時、当業者は、多くの可能性の中でも特に掘削流体を使用し、掘削流体の目的はビットを冷却することおよび岩屑を取り出すことである。この掘削流体は、淡水または海水のいずれかを用いる水系であるであることが非常に多く、掘削流体に特定のコンシステンシーと特定の密度をもたせる目的で様々な鉱物フィラーを含む。この掘削泥水は、ポンプで送ることができる状態のままであると同時に、岩屑を容易に取り出すことができるように、高度に制御された粘度特性をもたなければならない。増粘ポリマーの使用により、掘削場所で決まり、また貫通される岩の成り立ちのタイプに依存する仕様明細表を満たすために、この粘度を細かく調節することが可能になる。下の掘削泥水は、次の化合物を、Hamilton Beach(商標)ミキサー内で高速撹拌により混合することによって製造される。導入順序は根本的なものでないが、順番と添加時間に従うことによって、配合の製造が容易になる。
人工海水は、以下の塩を最終容積が1リットルになるように溶かすことによって生成される。
塩化ナトリウム・・・・・・・・・44.05g
塩化カリウム・・・・・・・・・・0.67g
塩化カルシウム二水和物・・・・・1.36g
塩化マグネシウム六水和物・・・・4.66g
硫酸マグネシウム七水和物・・・・6.29g
炭酸水素ナトリウム・・・・・・・0.18g
掘削流体の調製後に、これらのレオロジー特性を、Fann(商標)レオメーターを用いて測定する。増粘ポリマーの使用は、粘度測定値を増大させることを意図している。
試験番号61(基準)、62(先行技術)および63(本発明)は淡水の配合物に関するものであり、それぞれ、増粘剤なし、メタクリル酸/エチルアクリレート酸性コポリマーである先行技術のポリマー、および以下からなるコポリマーを用いる。
a)35.3%のメタクリル酸
b)52.7%のエチルアクリレート
c)モノI”と表される式(I)のモノマーの12.0%
試験番号64(基準)、65(本発明)は海水配合物に関するものであり、それぞれ、増粘剤なし、および以下からなるコポリマーを用いる。
a)20.8%のメタクリル酸
b)70.0%のエチルアクリレート
c)モノI”と表される式(I)のモノマーの9.2%
組成および対応する粘度は表19に示されている。
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーにより、先行技術のポリマーより大きな粘度を得ることが可能になる。これは、10分間の静置後に行なった0.3RPMでの測定に関連して特に明白であり、この値は、掘削泥水の循環ポンプが停止した時に、泥水が岩屑を懸濁状態に保つ能力を表す。この測定の大きな値は、井戸の底への岩屑のあらゆる沈降を防ぐのに必要であり、この沈降は掘削を停止させ得る。
この実施例は水硬性バインダーの分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
セメントのような水硬性バインダーを用いる時、当業者は、利用時に、あるいは型枠から早く取り外す時のブレンドの性質に好都合であるように、粘度を大きくしなければならないセメント組成物を製造するように仕向けられることがある。この用途は、言うまでもなく、限定しようとするものではなく、本発明によるポリマーは、セメントまたは水硬性バインダー組成物において増粘が必要とされる時にはいつでも、用途が何であっても、使用され得る。
試験番号66および番号67では、モルタル配合物がモルタルミキサー内で製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表20に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号66(本発明)および番号60(基準)は、それぞれ、以下からなるコポリマーを使用する、および増粘剤なしである。
a)20.0%のメタクリル酸
b)70.6%のエチルアクリレート
c)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
配合物を製造したら、本発明によるポリマーの増粘効果を調べるために、衝撃台により粘度を測定する。この増粘により、衝撃台上のモルタルケーキの広がりは少なくなる。
配合物の組成および得られた粘度の値は表20に示されている。
Figure 0005279266
本発明によりコポリマーにより、モルタルの広がりが相当に減少させることが可能になり、粘度の増大を示している。
この実施例はプラスターの分野における本発明によるコポリマーの使用を例示する。
焼石膏(plaster of Paris、硫酸カルシウム、半水和物)は、建築用の結合、接着または接合組成物に非常にしばしば使用される。これは他のフィラー(鉱物または他のもの)と共に使用され得る。いくつかの用途では、当業者による使用を容易にするために分散体が特定の粘度を有することを必要とする。
以下の配合物は、焼石膏および炭酸カルシウムを含む。この粘度は、内径6cmのSchmidt(商標)リングにより管理される。このリングは、ガラス板上に置かれ、配合物により満たされ、一定の迅速な動きにより持ち上げられる。この時に、プラスター分散体は、その粘度に比例する直径のケーキとして広がる。この場合、ゼロの広がりが求められていて、分散体は、取り扱い易いが、動かないままでなければならない。この配合物は、例えば接合部に用いられ、使用後に変形することなくこの場所に留まろうとする。
試験番号68および番号69では、プラスター配合物が製造され、この配合物の組成および成分導入順序は表21に記載されている(導入順序は根本的なものでないが、順番に従うことによって、配合の製造が容易になる)。
試験番号68(先行技術)および番号69(本発明)は、それぞれ、先行技術による増粘剤(アクリル酸およびエチルアクリレートのコポリマーである)と、以下からなるコポリマーを使用する。
a)36.5%のメタクリル酸
b)44.1%のエチルアクリレート
c)10.0%のメタクリルアミド
d)モノI’と表される式(I)のモノマーの9.4%
Figure 0005279266
本発明によるコポリマーにより、配合物をあるべき場所に保持することが可能になるが、先行技術のポリマーでは変形が起こる。
この実施例は塗料の分野における本発明によるポリマーの使用に関する。
試験番号70から番号84では、塗料配合物が、梨地(satin)ベースから、先行技術によりポリマーの添加により、あるいは本発明によるポリマーの添加により製造される。
梨地ベースの組成は次の通りである(重量はグラム)。
ポリエチレングリコール: 40
水: 134
Coatex(商標)BR3(COATEX(商標)): 5
Mergal(商標)K6N(RIEDEL DE HAEN(商標)):2
Nopco(商標)NDW(HENKEL(商標)): 1
TiO2 RHD2: 200
Hydrocarb(商標)(OMYA(商標)): 150
Acronal(商標)290D(BASF(商標)): 420
ブチルジグリコール: 30
アンモニア(31%): 3
試験番号70は先行技術を例示し、前記梨地ベースの985グラムを、先行技術のポリマー(メタクリル酸およびエチルアクリレートのコポリマーである)の14.1グラム、および0.9グラムの水と一緒に用いる。
試験番号71から番号84は本発明を例示し、前記梨地ベースの985グラム、本発明による様々なコポリマー(すでにこれらを使用した試験番号により識別される)の15グラムを一緒に用いる。
ここでは、2つのタイプの試験をこれらの様々な塗料配合物に行なう。
−顔料適合性試験:この試験はそれぞれの配合物について、次いで配合物の全重量に対して5重量%の黒色顔料(Colanyl N130(CLARIANT(商標))を加えた後で、10および100回転/分でブルックフィールド(商標)粘度を測定することからなる;次に、初期粘度に対する変化のパーセンテージとして表される粘度の変化を計算し、10または100回転/分で行なわれた測定に関するかどうかに応じてΔ10 compおよびΔ100 compと表記する;この変化が少ないほど、顔料適合性がより満足すべきものであることの証拠である。
−炉における安定性試験:この試験はそれぞれの配合物について、次いで50℃で炉に10日間置いた後で、10および100回転/分でブルックフィールド(商標)粘度を測定することからなる;次に、初期粘度に対する変化のパーセンテージとして表される粘度の変化を計算し、10または100回転/分で行なわれた測定に関するかどうかに応じてΔ10 stabおよびΔ100 stabと表記する;この変化がゼロに近いほど、安定性がよりよいことの証拠である。
試験番号70から番号84について、使用したポリマーを、顔料適合性試験で得られたΔ10 compおよびΔ100 compの値、ならびに温度安定性試験で得られたΔ10 stabおよびΔ100 stabの値と共に表22に示す。
Figure 0005279266
得られた結果は、本発明によるコポリマーの使用が顔料適合性に、また温度安定性に導くことを例示しており、これらの性質は先行技術のポリマーに比べて、一貫して改善されている。

Claims (15)

  1. 場合によっては着色された水性配合物における、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下および前記化合物が前記配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が保持されることを可能にする増粘剤としての、水溶性アクリルコポリマーの使用であって、前記コポリマーが、
    a)エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種、
    b)エチレン性不飽和を有する非イオン性モノマーの少なくとも1種、
    c)エチレン性不飽和を有し、12から24個の炭素原子を有し、かつ少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種、
    d)および場合によっては、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの少なくとも1種、
    からなることを特徴とする、使用。
  2. モノマーc)の疎水性非芳香族分岐鎖が16から20個の炭素原子を有し、少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有することを特徴とする、場合によっては着色された水性配合物における、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下および前記化合物が前記配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が保持されることを可能にする増粘剤としての、水溶性アクリルコポリマーの請求項1に記載の使用。
  3. モノマーc)の前記疎水性非芳香族分岐鎖が、2−ヘキシル1−デカニルおよび2−オクチル1−ドデカニルから選択されることを特徴とする、場合によっては着色された水性配合物における、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下および前記化合物が前記配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が保持されることを可能にする増粘剤としての、水溶性アクリルコポリマーの請求項2に記載の使用。
  4. 場合によっては着色された水性配合物における、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下および前記化合物が前記配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が保持されることを可能にする増粘剤としての、水溶性アクリルコポリマーの請求項1から3のいずれか一項に記載の使用であって、前記コポリマーが架橋モノマーd)を含んでいないことを特徴とする、使用。
  5. 場合によっては着色された水性配合物における、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下および前記化合物が前記配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする増粘剤としての、水溶性アクリルコポリマーの請求項1から4のいずれか一項に記載の使用であって、前記コポリマーが、酸の形で存在するか、1価の中和作用を有する中和剤の1種または複数によって部分的にまたは完全に中和されていることを特徴とする、使用。
  6. コーティング用配合物が、分散塗料、ワニス、紙コーティング剤、化粧品、洗浄、繊維用配合物および掘削泥水の中から選択されることを特徴とする、場合によっては着色された水性配合物における、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下および前記化合物が前記配合物に添加された時に、前記水性配合物の粘性が保持されることを可能にする増粘剤としての、水溶性アクリルコポリマーの請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 化合物(水溶性であってもなくても)の存在下あるいは前記化合物が配合物に添加された時に、水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする増粘剤であって、前記増粘剤が、
    a)エチレン性不飽和およびカルボキシル官能基を有するモノマーの少なくとも1種、
    b)エチレン性不飽和を有する非イオン性モノマーの少なくとも1種、
    c)エチレン性不飽和を有し、12から24個の炭素原子を有し、かつ少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有する疎水性非芳香族分岐鎖を末端に有するオキシアルキル化モノマーの少なくとも1種、
    d)および場合によっては、少なくとも2つのエチレン性不飽和を有するモノマーの少なくとも1種、
    からなる水溶性アクリルコポリマーであることを特徴とする、増粘剤。
  8. モノマーc)の疎水性非芳香族分岐鎖が16から20個の炭素原子を有し、少なくとも6個の炭素原子を有する2つの分岐を有することを特徴とする、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下あるいは前記化合物が配合物に添加された時に、水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする請求項7に記載の増粘剤。
  9. モノマーc)の疎水性非芳香族分岐鎖が、2−ヘキシル1−デカニルおよび2−オクチル1−ドデカニルから選択されることを特徴とする、化合物(水溶性であってもなくても)の存在下あるいは前記化合物が配合物に添加された時に、水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする請求項8に記載の増粘剤。
  10. 化合物(水溶性であってもなくても)の存在下あるいは前記化合物が配合物に添加された時に、水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする請求項7から9のいずれか一項に記載の増粘剤であって、前記増粘剤が架橋モノマーd)を含んでいないことを特徴とする、増粘剤。
  11. 化合物(水溶性であってもなくても)の存在下あるいは前記化合物が配合物に添加された時に、水性配合物の粘性が発現するおよび/または保持されることを可能にする請求項7から10のいずれか一項に記載の増粘剤であって、前記増粘剤が、酸の形で存在するか、1価の中和作用を有する中和剤の1種以上によって部分的にまたは完全に中和されている水溶性アクリルコポリマーであることを特徴とする、増粘剤。
  12. 場合によっては着色された水性配合物の製造方法であって、請求項7から11のいずれか一項に記載の増粘剤が、塩または界面活性剤のような化合物(水溶性であってもなくても)の存在下あるいは前記化合物が水性配合物に添加される時に、前記配合物に加えられることを特徴とする、製造方法。
  13. 請求項7から11のいずれか一項に記載の増粘剤を含む、場合によっては着色された水性配合物。
  14. 分散塗料のような水性塗料、ワニス、紙コーティング剤、化粧用配合物、洗浄用配合物、繊維用配合物および掘削泥水の中から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の水性コーティング配合物。
  15. プラスターボード用配合物、プラスターボード用の接合フィラー配合物、セラミック用配合物、皮革用配合物、プラスター配合物、またはさらに、水硬性バインダー用配合物、もしくはモルタル配合物の中から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の水性配合物。
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