JPS62194926A - 自動車用空調装置の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車用空調装置の制御装置、特に送風機の
駆動を遅延させるための手段を有するものに関する。

（従来の技術） 自動車用空調装置において、冷房運転を開始する場合、
直ちに送風機を駆動させると、エバポレータで発生した
悪臭が車室内に吹き出される。これを防止するには、エ
バポレータが凝縮水で十分濡れて悪臭がその凝縮水によ
り除去された後に送風を開始すればよく、このために所
定時間送風機の駆動を遅延させる遅延手段を設けること
は公知である（例えば実公昭５８−２９７９５号）。

ところで、冷房運転を開始するには、送風機の駆動を指
令する送風機スイッチとコンプレッサの駆動を指令する
エアコンスイッチとをオンにすればよいが、この送風機
スイッチとエアコンスイッチとのいずれが早くオン動作
されるかは操作する者の意思による。したがって、いず
れの場合にも悪臭の吹出しを防止するためには、送風機
スイッチを入れたときには必ず送風機の駆動を遅延させ
る必要があり、このため、従来においては、上記遅延手
段が送風機スイッチのオン動作により遅延を開始するよ
うになっている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来例においては、送風機ス
イッチをオンにした場合には必ず送風機の駆動が遅延さ
れるので、冷房運転以外の場合にも送風機の駆動が遅れ
、その間不快な環境の中で乗員を待たせることになると
いう問題点があった。

そこで、本発明は、上記問題点を解消し、必要な場合の
み送風機の駆動を遅延させて悪臭の吹出しを防止しつつ
快適性を向上させることを課題としている。

（問題点を解決するための手段） しかして、本願第１の発明は、第１図に示すように、送
風機２の駆動を指令する送風機スイッチ２３と、コンプ
レッサ８の駆動を指令するエアコンスイッチ２４と、送
風機スイッチ２３とエアコンスイッチ２４とのいずれが
早くオン動作されたか否かを判定する第１の判定手段１
００と、この第１の判定手段１００により送風機スイッ
チ２３がエアコンスイッチ２４よりも早くオン動作され
たと判定された場合に、送風機スイッチ２３がオン動作
された後所定時間内にエアコンスイッチ２４がオン動作
されたか否かを判定する第２の判定手段２００と、第１
の判定手段１００によりエアコンスイッチ２４が送風機
スイッチ２３よりも早くオン動作されたと判定された場
合、及び第２の判定手段２００により送風機スイッチ２
３がオン動作された後所定時間内にエアコンスイッチ２
４がオン動作されたと判定された場合に送風機２の駆動
を所定時間遅延させる遅延手段５００とを具備する。

また、本願第２の発明は、第２図に示すように、送風機
２の駆動を指令する送風機スイッチ２３と、コンプレッ
サ８の駆動を指令するエアコンスイッチ２４と、送風機
スイッチ２３とエアコンスイッチ２４とのいずれが早く
オン動作されたか否かを判定する第１の判定手段１００
と、この第１の判定手段１００により送風機スイッチ２
３がエアコンスイッチ２４よりも早くオン動作されたと
判定された場合に、コンプレッサ８がオンモードとなっ
ているか否かを判定する第３の判定手段３００と、この
第３の判定手段３００によりコンプレッサ８がオンモー
ドなったいると判定された場合に、送風機スイッチ２３
がオン動作された後所定時間内にエアコンスイッチ２４
がオン動作されたか否かを判定する第４の判定手段４０
０と、第１の判定手段１００によりエアコンスイッチ２
４が送風機スイッチ２３よりも早くオン動作されたと判
定された場合、及び第４の判定手段により送風機スイッ
チ２３がオン動作された後所定時間内にエアコンスイッ
チ２４がオン動作されたと判定された場合に送風機２の
駆動を所定時間遅延させる遅延手段５００とを具備する
。

（作用） このように、本発明においては、第１の判定手段１００
により、送風機スイッチ２３とエアコンスイッチ２４と
のオン動作の先後を判定し、エアコンスイッチ２４が送
風機スイッチ２３よりも早くオンになった場合は従来と
同様に送風機２の駆動を遅延させるが、送風機スイッチ
２３がエアコンスイッチ２４よりも早くオンになった場
合は、第２又は第４の判定手段２００．４００により所
定時間内にエアコンスイッチ２４がオンとなったか否か
、即ち、操作者が冷房運転を開始する意志があるか否か
を判断し、所定時間内にエアコンスイッチ２４がオンと
なった場合は送風機２の遅延を行うが、オンとならない
場合はもはや遅延の意味がないばかりか送風機が駆動し
ないことによる不快感が生じるため、送風機２を直ちに
駆動させるものである。

（実施例） 第３図において、自動車用空調装置は、空調ダクト１内
に送風機２、エバポレータ３及びヒータコア４が上流側
から順に配置されている。

送風機２は、内外気切換ドア５により選択的に開閉され
る内気人口６又は外気人ロアから内気又は外気を空調ダ
クトｌ内に導入し、後流側へ送るものである。

エバポレータ３は、コンプレッサ８、コンデンサ９、リ
キッドタンク１０及び膨張弁１１と共に配管結合されて
冷凍サイクルを構成し、コンデンサ８が駆動している場
合は、該エバポレータ３で蒸発する冷媒に送風機２から
送られる空気の熱を奪って冷却するようになっている。

コンプレッサ８は、図示しないエンジンとプーリを介し
て連結され、該コンプレッサ８に設けられた電磁クラッ
チ８ａを断続することで駆動、停止の制御がなされるよ
うになっている。

ヒータコア４は、エンジンの冷却水が循環し、この冷却
水の熱で送風機２から送られる空気を温めて加熱するよ
うになっている。このヒータコア４の前方にはエアミッ
クスドア１２が設けられている。このエアミックスドア
１２は、ヒータコア４へ送る空気とこれをバイパスする
空気との割合を調節し、吹出空気の温度を制御するもの
である。

空調ダクト１の下流側は上部吹出口１３、下部吹出口１
４及びデフロスト吹出口１５に分かれて車室内に開口し
、その分かれた部分にモードドア１６ａ、１６ｂが設け
られ、該モードドア１６ａ。

１６ｂにより吹出モードを選択できるようになっている
。

上記送風機２及びコンプレッサ８は、例えばマイクロコ
ンピュータ１７により制御部される。このマイクロコン
ピュータ１７には、車室内の温度を設定する温度設定器
１８、車室内の温度を検出する車内温度検出器１９及び
車室外の温度を検出する外気温度検出器２０等からのア
ナログ信号がマルチプレクサ２１により選択され、Ａ／
Ｄ変換器２２によりデジタル信号に変換されて入力され
る。

また、このマイクロコンピュータ１７には、送風機２の
駆動を七令する送風機スイッチ２３、及びコンプレッサ
８の駆動を指令するエアコンスイッチ２４からのオンオ
フ信号が入力される。そして、このマイクロコンピュー
タ１７においては、所定のプログラムに基づいて上記の
各入力信号を演算処理し、送風機駆動回路２５とコンプ
レッサ駆動回路２６に制御信号を出力し、送風機２のと
コンプレッサ８の制御を行うようになっており、送風機
２を最初に駆動する場合の制御ルーチンの内容が第４図
に示されている。

第４図において、まずステップ３０で送風機ステップが
オンとなっているか否かを判定する。このステップ３０
において、送風機スイッチがオンであると判定されると
後述するステップ３７へ進み、オフであると判定される
とステップ３１へ進む。ステップ３１においては、エア
コンスイッチがオンとなっているか否かを判定し、オン
となっていると判定されるとステップ３２へ進むが、オ
フとなっていると判定されるとステップ３０へ戻る。ス
テップ３２においては、再び送風機スイッチがオンであ
るか否かが判定され、オンであればステップ３４へ進む
が、オフであれば該ステップ３２の処理を繰り返す。即
ち、ステップ３ｏがらステップ３２においては、送風機
スイッチとエアコンスイッチとのいずれが早くオン動作
されたかを判定しており、該ステップ３０乃至３２によ
り第１図、第２図に示した第１の判定手段１００が構成
されているものである。

ステップ３４へ進むと、例えばマイクロコンピュータ内
のクロック信号をカウントすることにより時間を測るタ
イマをスタートさせ、次のステップ３５において、所定
時間、例えば１５秒経過したか否かを判定し、１５秒経
過していない場合には該ステップ３５の処理を繰り返し
、結果として１５秒の遅延動作を行う。これにより送風
機の駆動がエバポレータが湿潤するまで遅延され、悪臭
の吹出しを防止することができる。そして、次のステッ
プ３６においてタイマをリセットし、ステップ３７にお
いて送風機の駆動を開始するよう送風機駆動回路に信号
を出力し、その後メインルーチンへ戻り、その後は通常
の送風機の制御がなされる。ステップ３４乃至３７によ
り第１図、第２図に示した遅延手段５００が構成される
。

ステップ３７においては、前述した温度設定器、車内温
度検出器、外気温度検出器等からの信号に基づいてコン
プレッサがオンモードであるか否かを判定する。即ち、
例えば温度設定器で設定した設定温度が高かったり外気
が０℃以下のような場合にはコンプレッサはオンとされ
ず、コンプレッサの起動による悪臭の除去は期待できな
いので送風機の駆動を遅延させても意味がないばかりか
不快感を増大させるだけなので、この場合にはステップ
３６へ進み、直ちに送風機の駆動を開始させる。このス
テップ３７により第２図に示した第３の判定手段３００
が構成される。

ステップ３８においては、前述したステップ３４と同様
の方法で作られたタイマをスタートさせ、次のステップ
３９において、エアコンスイッチがオンとなったか否か
を判定する。このステップ３９において、エアコンスイ
ッチがオンとなっていないと判定されると、ステップ４
０へ進み、所定時間、例えば３秒経過したか否かを判定
される。３秒経過するまではステップ３９．４０の処理
を繰り返し、３秒経過した後前述したステップ３５へ進
む。一方、ステップ３９において、エアコンスイッチが
オンとなったと判定されると、前述したステップ３４へ
進み、１５秒の遅延がなされるものである。即ち、ステ
ップ３８乃至４０は、送風機スイッチがオン動作してか
ら所定時間（３秒）以内にエアコンスイッチがオンにさ
れたか否かを判定しており、所定時間内にエアコンスイ
ッチがオンとされた場合には送風機の駆動を遅延させて
悪臭の防止を計る一方、エアコンスイッチがオンとされ
ない場合には冷房運転の意志がなく、換気運転するもの
とみなして送風機の駆動を直ちに開始し、快適性を向上
させるようになっている。該ステップ３８乃至４０によ
り第２図に示した第４の判定手段４００が構成され、ス
テップ３７を省略した場合には第１図に示した第２の判
定手段２００が構成されるものである。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明によれば、先にエアコンスイ
ッチをオンとした後送風機スイッチをオンとした場合に
は送風機の駆動を遅延させ、先に送風機スイッチをオン
とした後所定時間内にエアコンスイッチをオンとした場
合には同様に送風機の駆動を遅延させるが、所定時間内
にエアコンスイッチがオンとされなかった場合には送風
機が判定後直ちに送風機の駆動を開始するようにしたの
で、悪臭が車室内に吹き出されるのを防止することがで
きることは勿論、快適性を向上させることができる。ま
た、コンプレッサがオンモードであるか否かを判定する
ことによってより快適性を向上させることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願筒１の発明を示す構成図、第２図は本願筒
２の発明を示す構成図、第３図は本発明の実施例を示す
構成図、第４図は同上に用いたマイクロコンピュータの
制御作動例を示すフローチャートである。 ２・・・送風機、８・・・コンプレッサ、２３・・・送
風機スイッチ、２４・・・エアコンスイッチ、１００・
・・第１の判定手段、２００・・・第２の判定手段、３
００・・・第３の判定手段、４００・・・第４の判定手
段、５００・・・遅延手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．　送風機の駆動を指令する送風機スイツチと、コン
   プレツサの駆動を指令するエアコンスイツチと、前記送
   風機スイツチと前記エアコンスイツチとのいずれが早く
   オン動作されたか否かを判定する第１の判定手段と、こ
   の第１の判定手段により前記送風機スイツチが前記エア
   コンスイツチよりも早くオン動作されたと判定された場
   合に、前記送風機スイツチがオン動作された後所定時間
   内に前記エアコンスイツチがオン動作されたか否かを判
   定する第２の判定手段と、前記第１の判定手段により前
   記エアコンスイツチが前記送風機スイツチよりも早くオ
   ン動作されたと判定された場合、及び前記第２の判定手
   段により前記送風機スイツチがオン動作された後所定時
   間内に前記エアコンスイツチがオン動作されたと判定さ
   れた場合に前記送風機の駆動を所定時間遅延させる遅延
   手段とを具備することを特徴とする自動車用空調装置の
   制御装置。
2. ２．　送風機の駆動を指令する送風機スイツチと、コン
   プレツサの駆動を指令するエアコンスイツチと、前記送
   風機スイツチと前記エアコンスイツチとのいずれが早く
   オン動作されたか否かを判定する第１の判定手段と、こ
   の第１の判定手段により前記送風機スイツチが前記エア
   コンスイツチよりも早くオン動作されたと判定された場
   合に、前記コンプレツサがオンモードとなつているか否
   かを判定する第３の判定手段と、この第３の判定手段に
   よりコンプレツサがオンモードなつたいると判定された
   場合に、前記送風機スイツチがオン動作された後所定時
   間内に前記エアコンスイツチがオン動作されたか否かを
   判定する第４の判定手段と、前記第１の判定手段により
   前記エアコンスイツチが前記送風機スイツチよりも早く
   オン動作されたと判定された場合、及び前記第４の判定
   手段により前記送風機スイツチがオン動作された後所定
   時間内に前記エアコンスイツチがオン動作されたと判定
   された場合に前記送風機の駆動を所定時間遅延させる遅
   延手段とを具備することを特徴とする自動車用空調装置
   の制御装置。