JPS6219382B2 - - Google Patents
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- JPS6219382B2 JPS6219382B2 JP21167281A JP21167281A JPS6219382B2 JP S6219382 B2 JPS6219382 B2 JP S6219382B2 JP 21167281 A JP21167281 A JP 21167281A JP 21167281 A JP21167281 A JP 21167281A JP S6219382 B2 JPS6219382 B2 JP S6219382B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/04—Waste materials; Refuse
- C04B18/06—Combustion residues, e.g. purification products of smoke, fumes or exhaust gases
- C04B18/08—Flue dust, i.e. fly ash
- C04B18/085—Pelletizing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glanulating (AREA)
Description
本発明は、フライアツシユを原料とする異形軽
量骨材の製造法に関するものである。 各種ボイラー、加熱炉、焼却炉等から発生する
排ガス中には微細な粉塵(フライアツシユ)が大
量に含まれているが、エネルギー源の転換に伴な
つて石炭焚きへの切り替えが進んでいくと、フラ
イアツシユの発生量は飛躍的に増大するものと予
測される。 この様なフライアツシユは電気集塵機等によつ
て回収されているが、有効利用を図る為にこれを
造粒・焼結して人工軽量骨材とする方法が実用化
されている。即ちフライアツシユには元々若干の
未燃炭材が含まれているが、必要により可燃性炭
材(石炭やコークスの微粉)を加え、バインダー
(水)と共に混練した後造粒して真球状の生ペレ
ツトとし、これを移動火格子上に装入して搬送し
ながら乾燥、予熱、着火、焼結、保熱及び冷却し
て人工軽量骨材とするものである。 第1図はこの様な軽量骨材の製造手順を示す説
明図で、フライアツシユ(FA)と、自燃性付与
の為の炭材と、バインダーとしての水をパツグミ
ル等の混練機15に投入して混練し、フレーク状
混練物にした後、パン型造粒機17に装入してほ
ぼ真球状の生ペレツトとする。この場合、水の配
合量は、通常全配合原料に対し16〜23重量%の範
囲に設定される。その理由は、造粒を効率良く行
なうと共に、生ペレツトの強度を、焼結機までの
搬送に耐えるのに必要な圧潰強度(ペレツトを押
し潰すのに要する力:約0.4Kg以上)とする為で
あり、フライアツシユの組成や粒度等によつて最
適含水率は若干変動するが、水の配合量を上記範
囲に設定することによつて適度の圧潰強度を有す
る真球状の生ペレツトを得ている。 一方乾燥・焼結装置のホツパー13には製品
(焼結済み)骨材2を装入しておき、矢印方向へ
回動する移動火格子3上へ床敷として供給し、上
記で得た生ペレツト1はホツパー16を経て床敷
層の上部へ装入する。こうして形成された原料層
は火格子の移動につれて図面左から右へ順次移送
され、乾燥・予熱炉4、点火炉5及び焼結・保熱
炉6を通つて焼結を受け、冷却ゾーン7に至つて
十分冷却され製品骨材となる。尚生ペレツト1等
を搬送する上側火格子の下部には、ウインドボツ
クス8の搬送方向に沿つて複数個配置されてお
り、該ウインドボツクス8の下側細径部は、返送
側(下側)火格子を避ける為に紙面貫通方向へ偏
向し、排気ダクト9に開口して接続される。ダク
ト9内はブロワー10によつて排気されており、
その吸引気流の為に上記原料層には上から下へ通
り抜ける吸引気流が形成される。従つて各炉4,
5,6の上部に高熱空気導入管を接続しておく
と、夫々の炉内には高熱空気が導入され、原料層
の間をぬつて下降しウインドボツクス8中へ排出
される。即ち生ペレツトは5〜25mmφの球型であ
るから原料層内の通気抵抗は比較的少なく上から
下へ通り抜ける下降気流が簡単に形成される。尚
排気ダクト9内に落下してきた生ペレツトの崩壊
物等はシユート11を通してコンベア12上に落
下して捕集され、一般には生ペレツト造粒原料と
して返送し再利用される。尚14はダンパー、1
8は駆動スプロケツトを夫々示す。 上記の様な方法で得られる製品は、前述の如く
パン型造粒機で造粒した真球状の生ペレツトをそ
のまま焼成したものであるから、最終製品も真球
状のものとして得られる。ところが真球状の軽量
骨材では、搬送中のベルト上で転がつて周囲に
散乱し易い、安息角が小さい為山積み保管する
のに広い面積が必要になると共に、貯蔵時のスト
ツクパイルが崩壊し易い、コンクリート施工現
場で散乱した骨材を人が踏んで転倒することがあ
る、等の問題が指摘されるに及び、最近では非真
球状の異形骨材が要望される様になつている。 異形軽量骨材を製造する方法としては、真球状
の生ペレツトをキルン焼成するに当り、キルン内
でペレツトを破壊し或いは押圧変形させて異形化
する方法、或いは予め押出成形機等で異形の生ペ
レツトを製造しこれを焼結させる方法等が行なわ
れているが、第1図に示した様なパン型造粒機と
移動火格子を組合せた方法で異形軽量骨材を得る
には種々の問題がある。即ちパン型造粒機は元々
真球状の生ペレツトを得るのに適した方法であ
り、パンの傾斜角度や造粒物のパン上での滞留時
間等を調整することによつて造粒物の異形化を図
ることは可能であるが、生産性が著しく低下する
ので実用的でない。また造粒原料たる混練物の含
水率を高めてやれば球状の生ペレツトが自重で偏
平に歪み異形化すると考えられるが、実際には造
粒可能な含水率に上限がある為、含水率を高めす
ぎると造粒自体が困難になる。 本発明者等は上記の様な事情に着目し、パン型
造粒機及び移動火格子を組合せた造粒・焼成装置
を用いて、フライアツシユを原料とする異形軽量
骨材を効率良く製造し得る様な技術の確立を期し
て研究を進めてきた。本発明はかかる研究の結果
完成されたものであつて、その構成は、フライア
ツシユを含む造粒原料に16〜23重量%の水を加え
て混練した後パン型造粒機に供給し、造粒が完了
する迄に1〜4重量%の水を追加することによつ
て異形の生ペレツト成形し、次いで乾燥・焼結さ
せることに要旨が存在する。 本発明は、フライアツシユを含む造粒原料の混
練から生ペレツトの成形に至る工程に特徴を有す
るもので、混練工程では、フライアツシユ及び1
〜5重量%(以下単に%)程度の炭材を16〜23%
の水と共に混練してパン型造粒機に供給する。水
の最適配合量はフライアツシユの粒径や性状によ
つて若干異なるが、混練及び造粒を効率良く行な
う為には、水の配合量を前記範囲に設定する必要
がある。しかして水の配合量が16%未満では混練
が不十分になり易く且つ造粒物の粒径が不揃いに
なると共に、後述する如く造粒工程で所定量の水
を追加した場合でも異形の生ペレツトを得ること
ができない。一方23%を越えると混練物の含水率
が高くなりすぎる為にパン型造粒機による造粒が
困難になる。 ところが上記水の好適配合量は真球状の生ペレ
ツトを成形する為の従来の要件と同一であり、こ
の混練物をそのまま常法に従つて造粒したのでは
真球状の生ペレツトしか得ることができない。し
かしこの混練物をパン型造粒機に供給し、造粒開
始前或いは造粒開始直後に1〜4%の水を追加し
て造粒を行なうと、造粒性が阻害されることなく
歪んだ形状の異形生ペレツトを得ることができ、
これを常法に従つて乾燥・焼結することによつて
異形軽量骨材が得られる。即ち生ペレツト内部の
含水率は従来例のものと同程度であるから、造粒
性が低下する恐れはないが、造粒工程で追加した
水分が生ペレツトの表面に付着して表面を軟弱に
し、造粒物を異形にし易くする為と考えられる。
尚追加する水が1%未満では上記の表面軟弱化効
果が有効に発揮されない為に異形化の目的を達成
することができず、また4%を越えると混練物全
体が軟弱になつて造粒性が極端に低下する。この
場合、追加する1〜4%の水を造粒原料の混練当
初から配合しておくことも考えられるが、そうす
ると混練物の含水率が高くなりすぎて造粒性が低
下し、或いは過剰量の水分がケーキ全体に均一に
分散する為に異形化効果が十分に発揮されなくな
る。即ち本発明は、混練後造粒が完了する迄の間
に1〜4%の過剰水分を追加するところに最大の
特徴を有するもので、それにより混練物表層部の
みの含水率を高め、造粒性を阻害することなく異
形化することができる。 この様にして成形した異形ペレツトは、第1図
と同様の方法で移動火格子上に装入して乾燥・着
火・焼成することにより、生ペレツトの異形々状
をそのまま維持した異形軽量骨材となる。尚本発
明では、前述の如く生ペレツト表面の含水率が高
い為造粒後長時間放置するとペレツト同士が付着
して所謂ブロツキングを起こす恐れがあるが、第
1図の様に造粒後直ちに乾燥・焼結する連続法を
採用する限り上記の様な問題は一切生じない。か
くして得られる異形軽量骨材は例えば第2図イ〜
ニ等に示す様な形状を有しており、真球状の従来
のペレツトに比べて転がり難いので搬送或いは取
扱いの過程で散乱することが少なくなると共に、
作業員が踏んでも転倒する恐れが少なく、また安
息角が大きくストツクパイルが崩壊し難いので現
場での山積み保管面積も減少する。しかも骨材
個々の表面積が真球状のものに比べて大きいの
で、コンクリート材の強度も向上する等、極めて
実用に即した諸特性を有している。 本発明は概略以上の様に構成されるが、要はパ
ン型造粒機による造粒を完了する迄に1〜4%の
水分を追加するという簡単な構成で、他の工程は
一切変更することなく、また生産性を低下させる
ことなく、市場の要求に応じた異形軽量骨材を製
造し得ることになつた。 次に実験例を示す。 実験例 1 下記の成分組成及び粒度分布からなるフライア
ツシユと炭材(フライアツシユ中の未燃炭素を含
め、総量で5%)を18%の水と共に混練した。 〔フライアツシユ組成〕 SiO2:50.6%、Al2O3:24.0%、Fe2O3:5.1% CaO:6.5%、MgO:1.6%、Na2O:2.2% K2O:1.4% 〔フライアツシユ粒度分布〕 149μm以下:95.4%、44μm以下:59% 得られた混練物をパン型造粒機に投入し、その
まま、或いは2%の水を追加して下記の条件で造
粒し、得られた各生ペレツトを下記の条件で乾
燥・焼結して軽量骨材を得た。 〔造粒条件〕 造粒機の径 :0.9m 造粒機の傾斜角度 :45度 造粒機の回転速度 :25cm/秒(周速) 生ペレツトの滞留量:23Kg/分 生ペレツトの径 :平均12mm 〔乾燥・焼結条件〕 予熱用熱量:5000kcal/m2・分×2分 着火用熱量:16000kcal/m2・分×2分 保熱用熱量:2000kcal/m2・分×6分 冷 却:冷空気 1Nm3/m2・秒×8分 生ペレツト及び焼結製品の物性及び性状を第1
表に示す。
量骨材の製造法に関するものである。 各種ボイラー、加熱炉、焼却炉等から発生する
排ガス中には微細な粉塵(フライアツシユ)が大
量に含まれているが、エネルギー源の転換に伴な
つて石炭焚きへの切り替えが進んでいくと、フラ
イアツシユの発生量は飛躍的に増大するものと予
測される。 この様なフライアツシユは電気集塵機等によつ
て回収されているが、有効利用を図る為にこれを
造粒・焼結して人工軽量骨材とする方法が実用化
されている。即ちフライアツシユには元々若干の
未燃炭材が含まれているが、必要により可燃性炭
材(石炭やコークスの微粉)を加え、バインダー
(水)と共に混練した後造粒して真球状の生ペレ
ツトとし、これを移動火格子上に装入して搬送し
ながら乾燥、予熱、着火、焼結、保熱及び冷却し
て人工軽量骨材とするものである。 第1図はこの様な軽量骨材の製造手順を示す説
明図で、フライアツシユ(FA)と、自燃性付与
の為の炭材と、バインダーとしての水をパツグミ
ル等の混練機15に投入して混練し、フレーク状
混練物にした後、パン型造粒機17に装入してほ
ぼ真球状の生ペレツトとする。この場合、水の配
合量は、通常全配合原料に対し16〜23重量%の範
囲に設定される。その理由は、造粒を効率良く行
なうと共に、生ペレツトの強度を、焼結機までの
搬送に耐えるのに必要な圧潰強度(ペレツトを押
し潰すのに要する力:約0.4Kg以上)とする為で
あり、フライアツシユの組成や粒度等によつて最
適含水率は若干変動するが、水の配合量を上記範
囲に設定することによつて適度の圧潰強度を有す
る真球状の生ペレツトを得ている。 一方乾燥・焼結装置のホツパー13には製品
(焼結済み)骨材2を装入しておき、矢印方向へ
回動する移動火格子3上へ床敷として供給し、上
記で得た生ペレツト1はホツパー16を経て床敷
層の上部へ装入する。こうして形成された原料層
は火格子の移動につれて図面左から右へ順次移送
され、乾燥・予熱炉4、点火炉5及び焼結・保熱
炉6を通つて焼結を受け、冷却ゾーン7に至つて
十分冷却され製品骨材となる。尚生ペレツト1等
を搬送する上側火格子の下部には、ウインドボツ
クス8の搬送方向に沿つて複数個配置されてお
り、該ウインドボツクス8の下側細径部は、返送
側(下側)火格子を避ける為に紙面貫通方向へ偏
向し、排気ダクト9に開口して接続される。ダク
ト9内はブロワー10によつて排気されており、
その吸引気流の為に上記原料層には上から下へ通
り抜ける吸引気流が形成される。従つて各炉4,
5,6の上部に高熱空気導入管を接続しておく
と、夫々の炉内には高熱空気が導入され、原料層
の間をぬつて下降しウインドボツクス8中へ排出
される。即ち生ペレツトは5〜25mmφの球型であ
るから原料層内の通気抵抗は比較的少なく上から
下へ通り抜ける下降気流が簡単に形成される。尚
排気ダクト9内に落下してきた生ペレツトの崩壊
物等はシユート11を通してコンベア12上に落
下して捕集され、一般には生ペレツト造粒原料と
して返送し再利用される。尚14はダンパー、1
8は駆動スプロケツトを夫々示す。 上記の様な方法で得られる製品は、前述の如く
パン型造粒機で造粒した真球状の生ペレツトをそ
のまま焼成したものであるから、最終製品も真球
状のものとして得られる。ところが真球状の軽量
骨材では、搬送中のベルト上で転がつて周囲に
散乱し易い、安息角が小さい為山積み保管する
のに広い面積が必要になると共に、貯蔵時のスト
ツクパイルが崩壊し易い、コンクリート施工現
場で散乱した骨材を人が踏んで転倒することがあ
る、等の問題が指摘されるに及び、最近では非真
球状の異形骨材が要望される様になつている。 異形軽量骨材を製造する方法としては、真球状
の生ペレツトをキルン焼成するに当り、キルン内
でペレツトを破壊し或いは押圧変形させて異形化
する方法、或いは予め押出成形機等で異形の生ペ
レツトを製造しこれを焼結させる方法等が行なわ
れているが、第1図に示した様なパン型造粒機と
移動火格子を組合せた方法で異形軽量骨材を得る
には種々の問題がある。即ちパン型造粒機は元々
真球状の生ペレツトを得るのに適した方法であ
り、パンの傾斜角度や造粒物のパン上での滞留時
間等を調整することによつて造粒物の異形化を図
ることは可能であるが、生産性が著しく低下する
ので実用的でない。また造粒原料たる混練物の含
水率を高めてやれば球状の生ペレツトが自重で偏
平に歪み異形化すると考えられるが、実際には造
粒可能な含水率に上限がある為、含水率を高めす
ぎると造粒自体が困難になる。 本発明者等は上記の様な事情に着目し、パン型
造粒機及び移動火格子を組合せた造粒・焼成装置
を用いて、フライアツシユを原料とする異形軽量
骨材を効率良く製造し得る様な技術の確立を期し
て研究を進めてきた。本発明はかかる研究の結果
完成されたものであつて、その構成は、フライア
ツシユを含む造粒原料に16〜23重量%の水を加え
て混練した後パン型造粒機に供給し、造粒が完了
する迄に1〜4重量%の水を追加することによつ
て異形の生ペレツト成形し、次いで乾燥・焼結さ
せることに要旨が存在する。 本発明は、フライアツシユを含む造粒原料の混
練から生ペレツトの成形に至る工程に特徴を有す
るもので、混練工程では、フライアツシユ及び1
〜5重量%(以下単に%)程度の炭材を16〜23%
の水と共に混練してパン型造粒機に供給する。水
の最適配合量はフライアツシユの粒径や性状によ
つて若干異なるが、混練及び造粒を効率良く行な
う為には、水の配合量を前記範囲に設定する必要
がある。しかして水の配合量が16%未満では混練
が不十分になり易く且つ造粒物の粒径が不揃いに
なると共に、後述する如く造粒工程で所定量の水
を追加した場合でも異形の生ペレツトを得ること
ができない。一方23%を越えると混練物の含水率
が高くなりすぎる為にパン型造粒機による造粒が
困難になる。 ところが上記水の好適配合量は真球状の生ペレ
ツトを成形する為の従来の要件と同一であり、こ
の混練物をそのまま常法に従つて造粒したのでは
真球状の生ペレツトしか得ることができない。し
かしこの混練物をパン型造粒機に供給し、造粒開
始前或いは造粒開始直後に1〜4%の水を追加し
て造粒を行なうと、造粒性が阻害されることなく
歪んだ形状の異形生ペレツトを得ることができ、
これを常法に従つて乾燥・焼結することによつて
異形軽量骨材が得られる。即ち生ペレツト内部の
含水率は従来例のものと同程度であるから、造粒
性が低下する恐れはないが、造粒工程で追加した
水分が生ペレツトの表面に付着して表面を軟弱に
し、造粒物を異形にし易くする為と考えられる。
尚追加する水が1%未満では上記の表面軟弱化効
果が有効に発揮されない為に異形化の目的を達成
することができず、また4%を越えると混練物全
体が軟弱になつて造粒性が極端に低下する。この
場合、追加する1〜4%の水を造粒原料の混練当
初から配合しておくことも考えられるが、そうす
ると混練物の含水率が高くなりすぎて造粒性が低
下し、或いは過剰量の水分がケーキ全体に均一に
分散する為に異形化効果が十分に発揮されなくな
る。即ち本発明は、混練後造粒が完了する迄の間
に1〜4%の過剰水分を追加するところに最大の
特徴を有するもので、それにより混練物表層部の
みの含水率を高め、造粒性を阻害することなく異
形化することができる。 この様にして成形した異形ペレツトは、第1図
と同様の方法で移動火格子上に装入して乾燥・着
火・焼成することにより、生ペレツトの異形々状
をそのまま維持した異形軽量骨材となる。尚本発
明では、前述の如く生ペレツト表面の含水率が高
い為造粒後長時間放置するとペレツト同士が付着
して所謂ブロツキングを起こす恐れがあるが、第
1図の様に造粒後直ちに乾燥・焼結する連続法を
採用する限り上記の様な問題は一切生じない。か
くして得られる異形軽量骨材は例えば第2図イ〜
ニ等に示す様な形状を有しており、真球状の従来
のペレツトに比べて転がり難いので搬送或いは取
扱いの過程で散乱することが少なくなると共に、
作業員が踏んでも転倒する恐れが少なく、また安
息角が大きくストツクパイルが崩壊し難いので現
場での山積み保管面積も減少する。しかも骨材
個々の表面積が真球状のものに比べて大きいの
で、コンクリート材の強度も向上する等、極めて
実用に即した諸特性を有している。 本発明は概略以上の様に構成されるが、要はパ
ン型造粒機による造粒を完了する迄に1〜4%の
水分を追加するという簡単な構成で、他の工程は
一切変更することなく、また生産性を低下させる
ことなく、市場の要求に応じた異形軽量骨材を製
造し得ることになつた。 次に実験例を示す。 実験例 1 下記の成分組成及び粒度分布からなるフライア
ツシユと炭材(フライアツシユ中の未燃炭素を含
め、総量で5%)を18%の水と共に混練した。 〔フライアツシユ組成〕 SiO2:50.6%、Al2O3:24.0%、Fe2O3:5.1% CaO:6.5%、MgO:1.6%、Na2O:2.2% K2O:1.4% 〔フライアツシユ粒度分布〕 149μm以下:95.4%、44μm以下:59% 得られた混練物をパン型造粒機に投入し、その
まま、或いは2%の水を追加して下記の条件で造
粒し、得られた各生ペレツトを下記の条件で乾
燥・焼結して軽量骨材を得た。 〔造粒条件〕 造粒機の径 :0.9m 造粒機の傾斜角度 :45度 造粒機の回転速度 :25cm/秒(周速) 生ペレツトの滞留量:23Kg/分 生ペレツトの径 :平均12mm 〔乾燥・焼結条件〕 予熱用熱量:5000kcal/m2・分×2分 着火用熱量:16000kcal/m2・分×2分 保熱用熱量:2000kcal/m2・分×6分 冷 却:冷空気 1Nm3/m2・秒×8分 生ペレツト及び焼結製品の物性及び性状を第1
表に示す。
【表】
第1表からも明らかな様に比較例(従来法)で
得た焼結製品は殆んど真球状に近いもので異形物
の比率は全体の7%にすぎない。これに対し実施
例で得た焼結製品は全体の90%以上が異形のもの
で、真球状に近いものは数%にすぎない。また圧
潰強度は、生ペレツト及び焼結製品共比較例と実
施例との間に殆んど差がみられず、むしろ実施例
の方が高い値を示している。 実験例 2 原料フライアツシユとして下記の成分組成及び
粒度分布のものを使用し、水の配合量は22%(追
加水分は3%)とした他は実験例1と同様にして
軽量骨材(焼結製品)を得た。 〔フライアツシユ組成〕 SiO2:45.4%、Al2O3:23.1%、Fe2O3:9.7% CaO:8.0%、MgO:2.5%、Na2O:0.5%、 K2O:0.7% 〔フライアツシユ粒度分布〕 149μm以下:99.8%、44μm以下:88.5% 生ペレツト及び焼結製品の物性及び性状を第2
表に示す。
得た焼結製品は殆んど真球状に近いもので異形物
の比率は全体の7%にすぎない。これに対し実施
例で得た焼結製品は全体の90%以上が異形のもの
で、真球状に近いものは数%にすぎない。また圧
潰強度は、生ペレツト及び焼結製品共比較例と実
施例との間に殆んど差がみられず、むしろ実施例
の方が高い値を示している。 実験例 2 原料フライアツシユとして下記の成分組成及び
粒度分布のものを使用し、水の配合量は22%(追
加水分は3%)とした他は実験例1と同様にして
軽量骨材(焼結製品)を得た。 〔フライアツシユ組成〕 SiO2:45.4%、Al2O3:23.1%、Fe2O3:9.7% CaO:8.0%、MgO:2.5%、Na2O:0.5%、 K2O:0.7% 〔フライアツシユ粒度分布〕 149μm以下:99.8%、44μm以下:88.5% 生ペレツト及び焼結製品の物性及び性状を第2
表に示す。
【表】
【表】
第2表からも明らかな様に、従来法(比較例)
で得られる異形物の比率は全体の5%にすぎない
が、本発明(実施例)によれば全体の90%以上を
異形物にすることができる。
で得られる異形物の比率は全体の5%にすぎない
が、本発明(実施例)によれば全体の90%以上を
異形物にすることができる。
第1図はフライアツシユの造粒・焼結法を示す
概略工程説明図、第2図イ〜ニは本発明によつて
得られる異形軽量骨材を例示する模式図である。 1……生ペレツト、2……製品骨材、3……移
動火格子、4……乾燥・予熱炉、5……点火炉、
6……焼結・保熱炉、7……冷却ゾーン、8……
ウインドボツクス、15……混練機、17……パ
ン型造粒機。
概略工程説明図、第2図イ〜ニは本発明によつて
得られる異形軽量骨材を例示する模式図である。 1……生ペレツト、2……製品骨材、3……移
動火格子、4……乾燥・予熱炉、5……点火炉、
6……焼結・保熱炉、7……冷却ゾーン、8……
ウインドボツクス、15……混練機、17……パ
ン型造粒機。
Claims (1)
- 1 フライアツシユを含む原料に水を加えて混練
した後パン型造粒機によつて造粒し次いで乾燥・
焼結して軽量骨材を製造するに当り、造粒原料に
16〜23重量%の水を加えて混練し、造粒が完了す
るまでに1〜4重量%の水を追加して異形の生ペ
レツトを成形し、次いで乾燥・焼結することを特
徴とする異形軽量骨材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56211672A JPS58115063A (ja) | 1981-12-29 | 1981-12-29 | 異形軽量骨材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56211672A JPS58115063A (ja) | 1981-12-29 | 1981-12-29 | 異形軽量骨材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58115063A JPS58115063A (ja) | 1983-07-08 |
JPS6219382B2 true JPS6219382B2 (ja) | 1987-04-28 |
Family
ID=16609676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56211672A Granted JPS58115063A (ja) | 1981-12-29 | 1981-12-29 | 異形軽量骨材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58115063A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61163152A (ja) * | 1985-01-14 | 1986-07-23 | 宇部興産株式会社 | 人工軽量骨材の製造方法 |
CA2539627C (en) * | 2003-10-03 | 2012-04-17 | Newsouth Innovations Pty Limited | Manufacture of articles from fly ash |
JP7005410B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2022-01-21 | 日本磁力選鉱株式会社 | スラグ造粒骨材の製造方法及びそのスラグ造粒骨材 |
-
1981
- 1981-12-29 JP JP56211672A patent/JPS58115063A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58115063A (ja) | 1983-07-08 |
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