JPS6214356B2 - - Google Patents
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- JPS6214356B2 JPS6214356B2 JP56191376A JP19137681A JPS6214356B2 JP S6214356 B2 JPS6214356 B2 JP S6214356B2 JP 56191376 A JP56191376 A JP 56191376A JP 19137681 A JP19137681 A JP 19137681A JP S6214356 B2 JPS6214356 B2 JP S6214356B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B20/00—Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
- C04B20/02—Treatment
- C04B20/04—Heat treatment
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
本発明は石炭焚火力発電所等において発生する
未燃炭素を含有する石炭灰の焼結法に関するもの
である。 石油価格の高騰、石油資源の枯渇等の理由から
燃料としての石炭が見直され、近年石炭使用量が
増加する傾向にあるが、これに伴つて発生する多
量の石炭灰の処分が問題となり早急に対処するこ
とが求められている。 石炭燃焼排ガス中より捕集された石炭灰はこれ
を粒径44μ以下の石炭灰細粉と粒径44μ以上の石
炭灰粗粉とに分級し、そのうちJIS規格において
フライアツシユと呼ばれている未燃炭素量が5重
量%以下の石炭灰細粉をフライアツシユセメント
の原料として有効利用し、それ以外の石炭灰粗粉
は多くの場合埋立処分等の処理が行われている。
また、石炭灰の他の有効利用法としては分級され
た石炭灰細粉に対し燃料として2〜4重量%の微
粉炭を添加混合し、これを焼結させて軽量骨材を
製造する方法が知られているが、石炭灰と少量の
微粉炭とを均一に混合することが難かしく、さら
に、燃焼速度の遅い石炭灰と揮発分が多くて燃焼
速度が早い微粉炭とは燃焼特性が異なるので、安
定した焼結の為の1100〜1300℃の温度維持しがた
く、均質で高強度の軽量骨材を製造できなかつた
り、微粉炭の過剰部分が異常に温度上昇して熔融
し、クリンカーが生成されたりする欠点があり、
この処理法においても石炭灰粗粉は有効に利用さ
れていない。さらに、石炭灰に粘土やベントナイ
ト等の添加剤を添加して造粒したのちロータリー
キルン等により高温焼結することにより軽量骨材
を製造する方法もあるが、高温を得るためには多
量の燃料たとえば軽量骨材1m2製造するのに重油
90〜100を必要とすることや添加剤を必要とす
ること等から製品コストが上昇するという問題点
がある。 本発明は前記のような問題点を解決して石炭灰
を有効利用できるようにした未燃炭素を含有する
石炭灰の焼結法に関するもので、石炭燃焼排ガス
中より捕集された石炭灰中から未燃炭素量が多い
粗粒分を除去して未燃炭素量を5.5〜8.0重量%に
調整し、次いで前記調整後の石炭灰に水を加えて
造粒し、後前記造粒石炭灰を下方吸引式炉内に積
重して種火により表面部に着火したうえ下方から
吸引しつつ通気して未燃炭素を自己燃焼させて焼
結し粒状の軽量骨材とすることを特徴とするもの
であつて、以下、本発明を図面に示したフローシ
ートに基いて詳細に説明する。 1は石炭灰のボイラーで、該ボイラー1の排ガ
ス中から排出されてマルチクロン2や電気集塵機
3等の各種集塵機により捕集された含有未燃炭素
量が8.0重量%より多い通常の石炭灰は輸送ブロ
ワ4により気流分級機等の分級機5に送られ、ピ
トー管6による流速の測定結果にもとづいて発せ
られる制御器8の制御信号によりダンパー7の制
御下に粗粒分が分級除去されて未燃炭素量を5.5
〜8.0重量%に調整後サイロ9に貯留する。な
お、粗粒分とは特に粒度が限定されるものではな
く、ボイラー1から排出捕集された石炭灰の中で
含有未燃炭素量が多い粒度の粗い分を指す。次い
で、未燃炭素量が5.5〜8.0重量%に調整された石
炭灰を計量機10から定量的にパグミキサー等の
加湿混練機11に投入し、この加湿混練機11に
より水分が10〜25重量%となるよう加湿混練して
造粒の為の1次凝集操作を行ない、さらに、パン
型ペレタイザー等の造粒機12で再度加湿して水
分15〜30重量%で粒径5〜20mmφの造粒石炭灰を
得る。次いで、底部に火格子21を有する箱形の
焼結台車18が多数のウインドボツクス19上を
移動するようにした下方吸引タイプの焼結炉13
の前記焼結台車18にこの造粒石炭灰イを厚さ
200〜250mmとなるよう積重する。そして、造粒石
炭灰イが積重された焼結台車18を駆動装置14
により着火室16に導き、積重された造粒石炭灰
イの表面部を着火バーナー17により初期着火
し、さらに着火室16より移行する間にウインド
ボツクス19から排ガスフアン22により下方に
吸引しつつ通気して造粒石炭灰イの未燃炭素を自
己燃焼して造粒物の充填による蓄熱効果と相俟ち
石炭灰焼結の為に必要な1100〜1300℃の高温を数
分間維持するとともに下方に向つて高温熱風を流
して下層の造粒石炭灰をも乾燥着火させ、この操
作を順次下方に向つて火格子21まで行つて焼結
台車18の全層焼結を完了する。なお、安定した
焼結操作を行う為には下方に吸引される空気量は
焼結台車18の炉床面積当り5〜15Nm3/m2.
minという条件下で行うとよい。すなわち、この
吸引風量を15Nm3/m2.min以上とすると、焼結
高温層を冷却してしまつて1100〜1300℃の高温を
維持しがたく、逆に5Nm3/m2.min以下では焼結
高温層下層の乾燥、着火に対して特に充分な乾燥
が行えず燃焼が継続しない。また、この風量は積
重された焼結完了層の蓄熱量によつても制御され
なければならず、各ウインドボツクス間には図示
のようなシール板20を設けることが好ましい。
しかして、焼結を完了した造粒石炭灰は無端コン
ベヤ状に移行する焼結台車18が反転する際に排
出されて骨材サイロ23に貯留される。なお、調
整後の石炭灰中の未燃炭素量を5.5〜8.0重量%と
限定したのは、未燃炭素量が5.5重量%未満では
造粒石炭灰が自己燃焼して焼結するのに必要なエ
ネルギーが不足し、未焼結部分が多くなつて圧壊
強度が低下し、軽量骨材として不充分となり、ま
た、充分に焼結させるためには高温熱風等の外部
エネルギーを供給することが必要でこのための設
備及び燃費を必要として製品コストの増大をまね
くものであり、他方、未燃炭素量が8.0重量%以
上では造粒石炭灰に熔融が起つてクリンカーが生
成され、焼結石炭灰同志が融着して軽量骨材とし
て不適となるばかりでなく焼結台車からの排出も
困難となつて好ましくないからである。さらに、
石炭灰燃焼排ガス中より捕集された未燃炭素量
8.0重量%以上の石炭灰中から粗粒分を除去する
理由は、粗粒分が多いと水分を加えても造粒し難
いうえに粗粒分は未燃炭素量が10〜16重量%と多
いために石炭灰の未燃炭素量が8.0重量%を超
え、この石炭灰をそのまま造粒して焼結したので
は前記したように熔融が起つてクリンカーが生成
され、均質な軽量骨材は得られないからである。
なお、一般に石炭灰の粒度と未燃炭素量との間に
は、粒度が細かい石炭灰細粉中には未燃炭素量が
少なく、粒度の粗い石炭灰中には未燃炭素量が多
いという関係があり、現在石炭焚火力発電所の石
炭灰燃焼排ガス中より捕集される通常の石炭灰中
粒径が44μ以上のものが含有する未燃炭素量は
10.0〜16.0重量%程度が一般的であるが、炭質や
石炭の燃焼法、ボイラー型式により分級数値は異
り、これらの条件が決まれば分級操作と未燃炭素
量の測定とを繰り返すことによつて所定粒度例え
ば125μ以上または88μ以上或いは63μ以上の粗
粒分を分級除去すれば、未燃炭素量を5.5〜8.0重
量%に調整することが簡単にできる。さらに、造
粒石炭灰の粒径は構造用軽量コンクリート用骨材
として有効利用する為には5〜20mmφとするのが
好ましいが、これ以外の用途たとえば断熱材、防
音材、土質改良材として使用する場合については
他の粒径範囲でもよい。しかしながら、造粒石炭
灰の粒径を細かくしすぎたときには、通気抵抗が
大きくなり、空気との接触が不十分となるため自
己燃焼が困難となるうえ造粒石炭灰のまま火格子
から落下する危険が大きくなることから好ましく
はなく、一方、粒径が極端に大きいときには造粒
石炭灰の中心部分が充分に燃焼せずに未燃炭素が
そのまま残留するため、エネルギーが不足して適
正な焼結石炭灰が形成されない危険が大きくて好
ましくない。 実施例 A、B、CおよびDの各石炭焚火力発電所にお
いて集塵機により捕集された第2表に示す組成を
有し且つ粒度分布を第3表に示すようにした石炭
灰を準備し、この石炭灰を気流分級機により第1
表に示す粒度で分級して未燃炭素量が多い粗粒分
を除去した。すなわち、第1表において試料番号
1は第3表に示したA石炭焚火力発電所において
捕集された石炭灰中63μ以上の粗粒分を除去した
石炭灰を使用した試験結果である。これらの石炭
灰をパグミキサーにおいて水分を10〜25重量%を
加えて加湿混合し、さらに、パン型造粒機におい
て水分が15〜30重量%となるよう加湿して造粒
し、粒径5〜20mmφの造粒石炭灰を得た。そして
この造粒石炭灰を車幅が0.5mで車長が0.64mの
焼結台車中に約200〜250mmの高さに積重し、吸引
速度を10〜12Nm3/m2.minとして吸引しながら
着火し、焼結温度1100〜1300℃、焼結時間35分、
焼結台車速度0.15m/minの条件下で連続的に下
方吸引タイプの焼結炉で通気しつつ焼結して骨材
を得た。そして、焼結台車内の上中下段から各段
3個の骨材を採取し、その圧壊強度、絶乾比重、
および吸水率を測定し、それらの平均値を第1表
に試料番号1〜5として示した。一方、粒径が44
μ以下で未燃炭素量が本発明の下限である5.5重
量%に達しない石炭灰細粉のみを使用した試験結
果と、粗粒分を分級除去しない未燃炭素量が本発
明の上限である8.0重量%を越えた石炭灰を使用
した参考例を第1表に試料番号6〜8として示
し、さらに、粒径が44μ以下で未燃炭素量も本発
明の範囲に入らない石炭灰細粉に微粉炭を1〜4
重量%混合して得られた石炭灰を上記と同様な方
法で造粒焼結して試験し、それらの結果を従来例
として第1表に試料番号9〜14として示した。
未燃炭素を含有する石炭灰の焼結法に関するもの
である。 石油価格の高騰、石油資源の枯渇等の理由から
燃料としての石炭が見直され、近年石炭使用量が
増加する傾向にあるが、これに伴つて発生する多
量の石炭灰の処分が問題となり早急に対処するこ
とが求められている。 石炭燃焼排ガス中より捕集された石炭灰はこれ
を粒径44μ以下の石炭灰細粉と粒径44μ以上の石
炭灰粗粉とに分級し、そのうちJIS規格において
フライアツシユと呼ばれている未燃炭素量が5重
量%以下の石炭灰細粉をフライアツシユセメント
の原料として有効利用し、それ以外の石炭灰粗粉
は多くの場合埋立処分等の処理が行われている。
また、石炭灰の他の有効利用法としては分級され
た石炭灰細粉に対し燃料として2〜4重量%の微
粉炭を添加混合し、これを焼結させて軽量骨材を
製造する方法が知られているが、石炭灰と少量の
微粉炭とを均一に混合することが難かしく、さら
に、燃焼速度の遅い石炭灰と揮発分が多くて燃焼
速度が早い微粉炭とは燃焼特性が異なるので、安
定した焼結の為の1100〜1300℃の温度維持しがた
く、均質で高強度の軽量骨材を製造できなかつた
り、微粉炭の過剰部分が異常に温度上昇して熔融
し、クリンカーが生成されたりする欠点があり、
この処理法においても石炭灰粗粉は有効に利用さ
れていない。さらに、石炭灰に粘土やベントナイ
ト等の添加剤を添加して造粒したのちロータリー
キルン等により高温焼結することにより軽量骨材
を製造する方法もあるが、高温を得るためには多
量の燃料たとえば軽量骨材1m2製造するのに重油
90〜100を必要とすることや添加剤を必要とす
ること等から製品コストが上昇するという問題点
がある。 本発明は前記のような問題点を解決して石炭灰
を有効利用できるようにした未燃炭素を含有する
石炭灰の焼結法に関するもので、石炭燃焼排ガス
中より捕集された石炭灰中から未燃炭素量が多い
粗粒分を除去して未燃炭素量を5.5〜8.0重量%に
調整し、次いで前記調整後の石炭灰に水を加えて
造粒し、後前記造粒石炭灰を下方吸引式炉内に積
重して種火により表面部に着火したうえ下方から
吸引しつつ通気して未燃炭素を自己燃焼させて焼
結し粒状の軽量骨材とすることを特徴とするもの
であつて、以下、本発明を図面に示したフローシ
ートに基いて詳細に説明する。 1は石炭灰のボイラーで、該ボイラー1の排ガ
ス中から排出されてマルチクロン2や電気集塵機
3等の各種集塵機により捕集された含有未燃炭素
量が8.0重量%より多い通常の石炭灰は輸送ブロ
ワ4により気流分級機等の分級機5に送られ、ピ
トー管6による流速の測定結果にもとづいて発せ
られる制御器8の制御信号によりダンパー7の制
御下に粗粒分が分級除去されて未燃炭素量を5.5
〜8.0重量%に調整後サイロ9に貯留する。な
お、粗粒分とは特に粒度が限定されるものではな
く、ボイラー1から排出捕集された石炭灰の中で
含有未燃炭素量が多い粒度の粗い分を指す。次い
で、未燃炭素量が5.5〜8.0重量%に調整された石
炭灰を計量機10から定量的にパグミキサー等の
加湿混練機11に投入し、この加湿混練機11に
より水分が10〜25重量%となるよう加湿混練して
造粒の為の1次凝集操作を行ない、さらに、パン
型ペレタイザー等の造粒機12で再度加湿して水
分15〜30重量%で粒径5〜20mmφの造粒石炭灰を
得る。次いで、底部に火格子21を有する箱形の
焼結台車18が多数のウインドボツクス19上を
移動するようにした下方吸引タイプの焼結炉13
の前記焼結台車18にこの造粒石炭灰イを厚さ
200〜250mmとなるよう積重する。そして、造粒石
炭灰イが積重された焼結台車18を駆動装置14
により着火室16に導き、積重された造粒石炭灰
イの表面部を着火バーナー17により初期着火
し、さらに着火室16より移行する間にウインド
ボツクス19から排ガスフアン22により下方に
吸引しつつ通気して造粒石炭灰イの未燃炭素を自
己燃焼して造粒物の充填による蓄熱効果と相俟ち
石炭灰焼結の為に必要な1100〜1300℃の高温を数
分間維持するとともに下方に向つて高温熱風を流
して下層の造粒石炭灰をも乾燥着火させ、この操
作を順次下方に向つて火格子21まで行つて焼結
台車18の全層焼結を完了する。なお、安定した
焼結操作を行う為には下方に吸引される空気量は
焼結台車18の炉床面積当り5〜15Nm3/m2.
minという条件下で行うとよい。すなわち、この
吸引風量を15Nm3/m2.min以上とすると、焼結
高温層を冷却してしまつて1100〜1300℃の高温を
維持しがたく、逆に5Nm3/m2.min以下では焼結
高温層下層の乾燥、着火に対して特に充分な乾燥
が行えず燃焼が継続しない。また、この風量は積
重された焼結完了層の蓄熱量によつても制御され
なければならず、各ウインドボツクス間には図示
のようなシール板20を設けることが好ましい。
しかして、焼結を完了した造粒石炭灰は無端コン
ベヤ状に移行する焼結台車18が反転する際に排
出されて骨材サイロ23に貯留される。なお、調
整後の石炭灰中の未燃炭素量を5.5〜8.0重量%と
限定したのは、未燃炭素量が5.5重量%未満では
造粒石炭灰が自己燃焼して焼結するのに必要なエ
ネルギーが不足し、未焼結部分が多くなつて圧壊
強度が低下し、軽量骨材として不充分となり、ま
た、充分に焼結させるためには高温熱風等の外部
エネルギーを供給することが必要でこのための設
備及び燃費を必要として製品コストの増大をまね
くものであり、他方、未燃炭素量が8.0重量%以
上では造粒石炭灰に熔融が起つてクリンカーが生
成され、焼結石炭灰同志が融着して軽量骨材とし
て不適となるばかりでなく焼結台車からの排出も
困難となつて好ましくないからである。さらに、
石炭灰燃焼排ガス中より捕集された未燃炭素量
8.0重量%以上の石炭灰中から粗粒分を除去する
理由は、粗粒分が多いと水分を加えても造粒し難
いうえに粗粒分は未燃炭素量が10〜16重量%と多
いために石炭灰の未燃炭素量が8.0重量%を超
え、この石炭灰をそのまま造粒して焼結したので
は前記したように熔融が起つてクリンカーが生成
され、均質な軽量骨材は得られないからである。
なお、一般に石炭灰の粒度と未燃炭素量との間に
は、粒度が細かい石炭灰細粉中には未燃炭素量が
少なく、粒度の粗い石炭灰中には未燃炭素量が多
いという関係があり、現在石炭焚火力発電所の石
炭灰燃焼排ガス中より捕集される通常の石炭灰中
粒径が44μ以上のものが含有する未燃炭素量は
10.0〜16.0重量%程度が一般的であるが、炭質や
石炭の燃焼法、ボイラー型式により分級数値は異
り、これらの条件が決まれば分級操作と未燃炭素
量の測定とを繰り返すことによつて所定粒度例え
ば125μ以上または88μ以上或いは63μ以上の粗
粒分を分級除去すれば、未燃炭素量を5.5〜8.0重
量%に調整することが簡単にできる。さらに、造
粒石炭灰の粒径は構造用軽量コンクリート用骨材
として有効利用する為には5〜20mmφとするのが
好ましいが、これ以外の用途たとえば断熱材、防
音材、土質改良材として使用する場合については
他の粒径範囲でもよい。しかしながら、造粒石炭
灰の粒径を細かくしすぎたときには、通気抵抗が
大きくなり、空気との接触が不十分となるため自
己燃焼が困難となるうえ造粒石炭灰のまま火格子
から落下する危険が大きくなることから好ましく
はなく、一方、粒径が極端に大きいときには造粒
石炭灰の中心部分が充分に燃焼せずに未燃炭素が
そのまま残留するため、エネルギーが不足して適
正な焼結石炭灰が形成されない危険が大きくて好
ましくない。 実施例 A、B、CおよびDの各石炭焚火力発電所にお
いて集塵機により捕集された第2表に示す組成を
有し且つ粒度分布を第3表に示すようにした石炭
灰を準備し、この石炭灰を気流分級機により第1
表に示す粒度で分級して未燃炭素量が多い粗粒分
を除去した。すなわち、第1表において試料番号
1は第3表に示したA石炭焚火力発電所において
捕集された石炭灰中63μ以上の粗粒分を除去した
石炭灰を使用した試験結果である。これらの石炭
灰をパグミキサーにおいて水分を10〜25重量%を
加えて加湿混合し、さらに、パン型造粒機におい
て水分が15〜30重量%となるよう加湿して造粒
し、粒径5〜20mmφの造粒石炭灰を得た。そして
この造粒石炭灰を車幅が0.5mで車長が0.64mの
焼結台車中に約200〜250mmの高さに積重し、吸引
速度を10〜12Nm3/m2.minとして吸引しながら
着火し、焼結温度1100〜1300℃、焼結時間35分、
焼結台車速度0.15m/minの条件下で連続的に下
方吸引タイプの焼結炉で通気しつつ焼結して骨材
を得た。そして、焼結台車内の上中下段から各段
3個の骨材を採取し、その圧壊強度、絶乾比重、
および吸水率を測定し、それらの平均値を第1表
に試料番号1〜5として示した。一方、粒径が44
μ以下で未燃炭素量が本発明の下限である5.5重
量%に達しない石炭灰細粉のみを使用した試験結
果と、粗粒分を分級除去しない未燃炭素量が本発
明の上限である8.0重量%を越えた石炭灰を使用
した参考例を第1表に試料番号6〜8として示
し、さらに、粒径が44μ以下で未燃炭素量も本発
明の範囲に入らない石炭灰細粉に微粉炭を1〜4
重量%混合して得られた石炭灰を上記と同様な方
法で造粒焼結して試験し、それらの結果を従来例
として第1表に試料番号9〜14として示した。
【表】
【表】
さらに、本発明で得られた骨材を用いて
JIS500Zに準じてコンクリートの圧縮試験を行つ
たところ、石炭灰細粉に微粉炭を混合して得られ
た石炭灰を原料とした骨材を用いたコンクリート
の圧縮強度440Kg/cm2に対して、本発明法による
骨材を用いたコンクリートの圧縮強度は490Kg/
cm2であり、強度が優つていることが確認された。
なお、前記実施例に示した石炭灰の組成および石
炭灰の粒度分布とその含有未燃炭素量は第2表お
よび第3表に示すとおりである。
JIS500Zに準じてコンクリートの圧縮試験を行つ
たところ、石炭灰細粉に微粉炭を混合して得られ
た石炭灰を原料とした骨材を用いたコンクリート
の圧縮強度440Kg/cm2に対して、本発明法による
骨材を用いたコンクリートの圧縮強度は490Kg/
cm2であり、強度が優つていることが確認された。
なお、前記実施例に示した石炭灰の組成および石
炭灰の粒度分布とその含有未燃炭素量は第2表お
よび第3表に示すとおりである。
【表】
【表】
【表】
本発明は以上の説明によつて明らかなように、
火力発電所等から発生する石炭灰のうち粗粒分の
みを除去して未燃炭素量を5.5〜8.0重量%とした
のち造粒し、自己燃焼により焼結することによつ
て、石炭灰の大部分を軽量骨材として有効利用で
きるようにした未燃炭素を含有する石炭灰の焼結
法として産業上極めて有用なものである。
火力発電所等から発生する石炭灰のうち粗粒分の
みを除去して未燃炭素量を5.5〜8.0重量%とした
のち造粒し、自己燃焼により焼結することによつ
て、石炭灰の大部分を軽量骨材として有効利用で
きるようにした未燃炭素を含有する石炭灰の焼結
法として産業上極めて有用なものである。
図面は、本発明の実施例を示すフローシートで
ある。
ある。
Claims (1)
- 1 石炭燃焼排ガス中より補集された石炭灰中か
ら未燃炭素量が多い粗粒分を除去して未燃炭素量
を5.5〜8.0重量%に調整し、次いで前記調整後の
石炭灰に水を加えて造粒し、後前記造粒石炭灰を
下方吸引式炉内に積重して種火により表面部に着
火したうえ下方から吸引しつつ通気して未燃炭素
を自己燃焼させて焼結し粒状の軽量骨材とするこ
とを特徴とする未燃炭素を含有する石炭灰の焼結
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56191376A JPS5892490A (ja) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | 未燃炭素を含有する石炭灰の焼結法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56191376A JPS5892490A (ja) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | 未燃炭素を含有する石炭灰の焼結法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5892490A JPS5892490A (ja) | 1983-06-01 |
JPS6214356B2 true JPS6214356B2 (ja) | 1987-04-01 |
Family
ID=16273557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56191376A Granted JPS5892490A (ja) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | 未燃炭素を含有する石炭灰の焼結法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5892490A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5898146A (ja) * | 1981-12-03 | 1983-06-10 | Agency Of Ind Science & Technol | 石炭灰の成形固化法 |
JP6061289B2 (ja) * | 2012-10-31 | 2017-01-18 | 太平洋セメント株式会社 | 建設材料の製造装置及び製造方法 |
-
1981
- 1981-11-27 JP JP56191376A patent/JPS5892490A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5892490A (ja) | 1983-06-01 |
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