JPS6219331B2 - - Google Patents

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JPS6219331B2
JPS6219331B2 JP54139048A JP13904879A JPS6219331B2 JP S6219331 B2 JPS6219331 B2 JP S6219331B2 JP 54139048 A JP54139048 A JP 54139048A JP 13904879 A JP13904879 A JP 13904879A JP S6219331 B2 JPS6219331 B2 JP S6219331B2
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JP
Japan
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sheet
suction cup
groove
roller
cam
Prior art date
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Application number
JP54139048A
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English (en)
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JPS5665735A (en
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Michio Umezawa
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPS5665735A publication Critical patent/JPS5665735A/ja
Publication of JPS6219331B2 publication Critical patent/JPS6219331B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシート給送装置に関するものである。
積層されたシートから、空気を吸引している吸
盤を用いて1枚ずつシートを分離して吸引し、こ
の分離されたシートの所定の搬送路へ向けて給送
するシート給送方式は例えば電子写真複写機の給
紙部に用いられ公知の技術として知られている。
ところで、上記従来公知の技術では、表面に感
光剤の塗布された感光シート等、通気性がほとん
ど無いような特殊紙の場合には吸盤に吸引される
シートは確実に1枚ずつとなり好都合なのである
が、何ら上記の如きものが塗布されない普通紙に
なるシートを用いる印字装置、例えばインクジエ
ツト印字装置のためのシート給送方式としては適
当でない。その理由は、上記普通紙になるシート
を給送する際には、これらのシートに通気性があ
るため、吸盤には数枚のシートが重なつて吸引さ
れたり、あるいは全然吸引されなかつたりするケ
ースが生じ、シートを1枚ずつ給送するという要
求を満たすことができないからである。
このような事情に鑑みて、本発明者は先に、普
通紙に対しても、又、特殊紙に対しても、積層さ
れたシート中から最上位のシートを1枚ずつ確実
に分離して給送することのできる、信頼性の高い
シート給送方法を提案した。
本発明は上記シート給送方法の実施に直接使用
することのできるシート給送装置を提供すること
を目的としている。
そこで、以下に、上記本発明者が先に提案した
シート給送方法の概要を述べ、次に、本発明の実
施例を図面とともに詳細に説明する。
先ず、シート給送方法の概要であるが、それ
は、シートを吸引するための吸盤を積層されたシ
ート中、最上位のシート上面まで下降して吸盤に
該シートを吸引させ(この時シートが通気性だと
最上位のシート(以下1枚目のシートともいう)
のみならず2枚目、3枚目等のシートも吸引され
る)、次に、吸盤を傾けて該吸盤に吸引されてい
る幾枚かのシートを吸盤の後端を支点として折曲
させて、いわゆる紙の腰の強さを利用して上記最
上位のシート以外の吸引シートを平面状に復元さ
せ、吸盤に直接接しているシート1枚のみを積層
されたシートから分離するという方法である。
上記のプロセスを図で説明する。
(1) 吸盤待機プロセス(第1図参照)。
吸盤1はシート載置台4上に積層されたシー
トAの先端部2に対応する上方位置にある。
(2) 吸盤下降、シート吸着プロセス(第2図参
照)。
吸盤1は空気を吸引しつつ、垂直に下降し、
静止状態における最上位のシートA1の上面に
相当する位置にて下降を停止する。なお、この
場合、吸盤1からは空気が吸引されている状態
にあるので、厳密には静止状態にあるシートA
1の上面に至る直前にシートA1の方から吸盤
1に引きつけられて吸引される。
ここで、次に、吸盤1をそのまま上方へ持ち
上げたのでは従来技述の説明で述べた通り、本
例の如き通気性のシートの場合に、シートA1
の下にある2枚目ないし3枚目のシートまで一
緒に吸引して持ち上げてしまう。そこで、これ
を防止するために次のプロセスを行なう。
(3) 吸盤回動プロセス(その1)(第3図参照)。
積層されたシート面に対して吸盤1を傾け
る。例えば吸盤1を支持している金属部3上の
点Pを中心として吸盤1を時計回りの向きに僅
かに回動させる。この時、点Pに近い吸盤1の
一端はほとんど上下動せず、他端が持ち上げら
れる。つまり、吸盤1は上記一端をほぼ回転中
心として傾けられるのである。ここで、上記一
端が若干上下動しても、可撓性のある吸盤を用
いれば問題はない。すると、この段階ではシー
トは最上位のシートA1ばかりでなく、2枚
目、3枚目のものも吸盤1の後端を支点として
折曲させられて追随して吸引され持ち上げられ
る。
(4) 吸盤回動プロセス(その2)(第4図参照)。
吸盤1をさらに傾けると、上記(3)のプロセス
の複数枚のシートに及んでいた空気吸引による
吸引力が、シートA1にのみ強く作用して、他
の吸引シートにおいては、いわゆる紙の腰によ
る復元力の方が吸引力に勝るようになり、シー
トA1のみを吸盤1に残して他の吸引シートは
平面状に復元されてしまう。こうして吸盤1に
は1枚のシートA1のみが吸引される。ここ
で、積層されたシートの中、何枚目まで吸引力
が及ぶかは、吸引圧力(真空度)とシートの通
気性に依存する。又吸引力は1枚目のシートに
対してはそのシート自体の、2枚目のシートに
対しては1枚目のシートを通しての、3枚目の
シートに対しては1枚目2枚目のシートを通し
ての吸引力となる訳であるからそれぞれ徐々に
小さくなつていく。従つて、吸盤1を傾けてい
つた際には、下のシートから次々と分離されて
最後に、吸盤1に直接吸引されている1枚のみ
が残ることになる。1枚目のシートに対する吸
引力と2枚目のシートに対する吸引力とでは大
きな差があるから、吸盤1の傾き角と吸引圧力
(真空度)を適当な値に選べば、シートの1枚
分離を確実に行なうことができる。
(5) シート搬送プロセス(第5図参照)。
吸盤1に1枚のみ吸着されたシートA1は、
傾いた態位にある吸盤1とともに上方定位置ま
で移動される。然る後、あるいは上動と併行し
て吸盤1は傾きを直され、次いで(第5図はこ
の状態を示す)左行し、図示されない送りロー
ラの助けを借りてシート給送方向Bに向けて該
シートA1を送り込み、空気の吸引を停止する
ことにより該シートA1を吸盤1から解放して
から、上記第1図に示す原位置に戻る。
このようなプロセスにより、積層されたシート
中からシートを1枚ずつ分離して吸盤に吸引する
ことができ、普通紙の給送が行なわれる。なお、
吸盤を傾けるに際し、上記例では点Pを回動中心
として説明したが、実行の際には点Pに限るもの
ではなく、シート上面と接触している吸盤の一部
又は、吸盤の後端部近傍の点を回動中心として吸
盤を傾けてもよい。
以上がシート給送方法の概要である。
次に、上記シート給送方法を行なう手段として
の装置、つまり本発明によるシート給送装置につ
いて説明する。
このシート給送装置は、シート載置台の直前位
置に設けられていて、少くともシート到来時に回
転して、シートをレジストローラとアイドルロー
ラとの間にはさみ込み、所定の給送方向へ給送す
るレジストローラユニツトと、 上記レジストローラを回転自在に支持している
側板に形成されたL字状の溝であつて、シート給
送方向と逆向きに進行した後、垂下する案内経路
で刻まれたガイド溝と、 シート給送方向上にのみ、限られたストローク
だけ前後動できるように上記側板に支持されてい
るスライダーと、 上記スライダーに形成された縦溝に係合してい
るバキユームパイプ上より垂下させて設けられた
枝管及びこの枝管の先端に、バキユームパイプと
連通して設けられた吸盤と、 基端がバキユームパイプに固着されていて、他
端先端部に設けられた溝係合部が上記ガイド溝と
係合しており、さらに、上記バキユームパイプを
上下動させるU溝レバーのU溝と係合されるべき
U溝レバー係合部及び上記スライダーと係合すべ
きスライダー係合部が設けられているガイドアー
ムと、3葉の板カムから成るカム群と、 上記カム群を構成する第1板カムの回転に応じ
て、上記アイドルローラを上記レジストローラに
対して接離制御する第1運動伝達手段と、 上記カム群を構成する第2板カムの回転に応じ
て、上記スライダーをシート給送方向上に前後動
させる第2運動伝達手段と、 上記カム群を構成する第3板カムの回転に応じ
て、上記U溝レバーを回動させ、上記U溝を上記
ガイド溝の上下方向溝部にそつて上下動させる第
3運動伝達手段とを有することを特徴とする。
第6図において、符号5は回転ドラムを示して
おり、シート載置台4上に積層されているシート
Aより分離給送された1枚のシートがこのドラム
5に巻装されて印字若しくは転写等が行なわれ
る。従つて、シートが搬送される搬送路は、シー
ト載置台4上から上記ドラム5迄の経路というこ
とになる。そして、シートの給送方向とは、シー
ト載置台4からドラム5に向かう向きをいう。上
記シートの給送方向を、第5図に示した符号と同
じく、示矢Bで示す。
さて、シート載置台4の直前位置には金属製の
レジストローラ6が設けてある。レジストローラ
6の軸6aはシート給送方向Bと直交する関係に
設定されていて、その両端部を側板7に軸支され
ている。なお図では簡単に、片側の側板7のみを
示してある。レジストローラ6には、図示されな
い駆動経路を経て回転動力が与えられるようにな
つていて、図示されないクラツチにより回転の起
動、停止が制御される。回転方向は、第6図にお
いて反時計回りの向きである。
レジストローラ6の上方周面には、ゴム製のア
イドルローラ8が接離自在に設けられている。こ
のアイドルローラ8はコの字型の支持体8aに枢
支されており、支持体8aは板ばね8b、支持体
8cを介して軸9に固着されている。この板ばね
8bは、アイドルローラ8がレジストローラ6に
圧接する際の衝撃をやわらげ又、圧接を確実にす
る機能を果している。軸9は側板7を貫通すると
ともに当該側板7に枢支されていて、後述する第
1運動伝達手段の一部を構成しており、所定角
度、回動させられる。そして、この回動に伴なつ
てアイドルローラ8はレジストローラ6に圧接さ
せられ、或いは離間させられる。このアイドルロ
ーラ8及びその支持部材は、レジストローラ6の
範囲内に間隔をおいて数個設けられている。
上記したレジストローラ6とアイドルローラ8
とを以てレジストローラユニツト10と称する。
レジストローラ6は、シート到来時に、上記した
図示されないクラツチの働きにより回転を始め
る。そして、予め離間状態に移行しているアイド
ルローラ8とレジストローラ6との間にシートの
先端部が挿入されると、アイドルローラ8はレジ
ストローラ6に圧接してシートをはさみ込み、レ
ジストローラ6の回転とともにシートを所定の給
送方向Bへ給送する訳である。
レジストローラユニツト10より送出されたシ
ートは、対向して両側板に支持されている2枚の
シートガイド板11a,11bの間を通過してド
ラム5の周面に導かれる。そして、シートの先端
は、ドラム周面に形成された喰え爪に把持され、
ドラム5の回転とともにドラム周面に巻き付けら
れる。なお、シートを好条件で上記喰え爪に喰い
込ませるために、レジストローラ6の周速はドラ
ム5の周速よりも僅かに大きく設定してある。
以上は、レジストローラユニツト10からドラ
ム5に至るシートの給送に関する説明である。次
に、説明が前後するが、シート載置台4からレジ
ストローラユニツト10までへ、シートを運ぶた
めの機構について説明する。
側板7にはガイド溝12が刻まれている。この
ガイド溝12は、シート給送方向Bと逆向きに進
行した後、垂下する案内経路で刻まれており、水
平溝部12Hと垂直溝部12Vとから成り、水平
溝部12Hと垂直溝部12Vとは連通している。
次に、側板7の外側上であつて、上記ガイド溝
12の上方位置には2本のピン15,14が間隔
をおいて植設されている。これらのピン14,1
5は共に側板17の底から同一レベル位置に設け
られており、各々には、スライダー16の水平溝
部16H1,16H2が係合している。ところで上
記スライダー16は略十字型の形状をしており、
上述の通り、水平溝部をピン14,15により挿
通されて支持されているので全体として溝の許す
範囲だけ水平に前後動することができる。このス
ライダー16には、又、水平溝部16H1,16
H2間に縦溝16Vが形成されていて、この縦溝
16Vにはバキユームパイプ17が挿通してい
る。このバキユームパイプ17は、レジストロー
ラ6の軸方向と平行に延びている2重管で、金属
若しくは合成樹脂等で作成されている。そして、
このバキユームパイプ17は、縦溝16Vを挿通
した直後の位置で可撓性のあるパイプに連通さ
れ、真空ポンプに接続されている。
一方、側板7に対向して設けられている図示さ
れない他の側板にもスライダー16に準ずるスラ
イダーが摺動自在に支持されていてやはり、縦溝
にバキユームパイプ17の他端が挿通している。
そして、このバキユームパイプ17の他端部は塞
がれている。上記両スライダー間におけるバキユ
ームパイプ17上からは、間隔をおいて数本の枝
管18が垂下させて設けられていて、これらの枝
管18の先端には吸盤1がバキユームパイプ17
と連通して設けられている。
上記枝管18の配設本数や間隔は給送すべきシ
ートの巾に応じて適宜決定される。
次に、バキユームパイプ17上であつて、ドラ
ム5の側端面と側板7との間の位置にはガイドア
ーム19の基端が固着されている。
第7図、第8図に拡大して示すように、ガイド
アーム19の先端部にはピン20が側板7の方向
に向けて突き出して植設されている。このピン2
0の植設位置は、レジストローラ6の軸方向から
みて吸盤1の後端部又は吸盤1を支持している金
属部3の後端と同心に設定されている。そして、
このピン20の基端に近い方から順にU溝レバー
係合部21と溝係合部22とが場所を占めてい
る。第6図、第7図に示される状態において、溝
係合部22は水平溝部12Hに係合しており、こ
のためバキユームパイプ17は図示の一定高さを
保持している。又、同様の理由により、吸盤1は
レジストローラ6の周面上極く切接した高さ位置
を保つている。又、U溝レバー係合部21は第6
図、第7図に示される状態の下では何ものとも係
合してない自由状態にあるが、本発明に係るシー
ト給送装置(以下単に本装置という)によるシー
ト給送プロセスにおいて、U溝27uと係合する
機会を有する。
次に、上記ピン20の先端部にはアーム23が
固着されており、アーム23の先端にはピン24
が植設されている。そしてこのピン24の一部が
スライダー係合部25を構成している。このスラ
イダー係合部25はスライダー16の一部に設け
られた凹み16b(後述)に嵌入している。
側板7の内側には、軸26が植設されており、
この軸26にU溝レバー27が枢支されている。
U溝レバー27は第1アーム27aと第2アーム
27bから成り、第1アーム27aの先端部には
U溝27uが形成されている。U溝27uはガイ
ド溝12と同じ巾を有する。但し、開口近傍は若
干広く形成されている。そしてU溝27uは常時
垂直溝部12Vに重なるような大きさに作製され
ている。U溝レバー27は軸26を支点として回
動され得るが、その回動角度は、上記U溝27u
が垂直溝部12Vの上端から下端までを移動する
に必要な大きさであればよい。上記移動範囲内で
のU溝27uの上下動に際して、U溝27uと垂
直溝部12Vとが重なり合う空間の大きさは溝係
合部22の大きさよりも小さくなつてはならな
い。第7図に示される状態では、U溝27uは垂
直溝部12Vの上端部に位置しており、溝係合部
22が水平溝部12Hに案内されて移動してきた
ときに最終的にはU溝レバー係合部21はU溝2
7uに嵌入される。U溝27uの開口部近傍下側
の角度が削り落してあるのは上記嵌入がスムーズ
に行なわれるようにするための配慮である。
次に、水平溝部16H2の下部であつて縦溝1
6V寄りの部分にはスライダー16と一体に、板
部16aが形成されていて、この板部16aの下
端縁に凹み16bが形成されている。第6図、第
7図に示される状態において、この凹み16bに
は上記スライダー係合部25が嵌入し、係合して
いるが、本装置によるシート給送プロセスにおい
て、上記の係合は解除される機会を有する。
さて、第2アーム27bの先端部には、ピン2
7cが植設されている。このピン27cの自由端
は側板7の内側に向けて突き出ており、アイドル
アーム28の先端に形成された長穴28aに嵌入
している。一方、アイドルアーム28の基端部は
軸29の軸端に固着されている。軸29の他端側
は途中で側板7を貫通するとともに該側板7に枢
支され、さらに側板7の外側に突き出ており、そ
の軸端には第3従動アーム30の基端部がアイド
ルアーム28との取付角の調整を可能となし得る
ように嵌装され、ホームポジシヨンにて、U溝2
7uが垂直溝部12Vの上端に対応する関係位置
に位置決め固定されている。そしてこの第3従動
アーム30の先端にはローラR3が枢支されてい
る。又、上記ピン27cには、一端に側板7に掛
けられた緊縮性の第3ばね31の他端が掛けられ
ている。この第3ばね31の緊縮力は、U溝レバ
ー27に対して、軸26を回転中心として反時計
回りの向きに回動させる回動習性を与えている。
又、同時に上記の緊縮力はアイドルアーム28を
介して、第3従動アーム30に対して、軸29を
回転中心として時計回りの向きに回動させる回動
習性を与えている。
そして、上記の回動習性によるU溝レバー27
や第3従動アーム30の回動は、ローラR3が第
3板カム32の周面に圧接することにより阻止さ
れている。
第3板カム32の回転に従い、ローラR3は第
3板カム32のカム面の曲率に応じて揺動させら
れる。ローラR3が揺動するとその動きは結局U
溝レバー27に伝わり、U溝27uが垂直溝部1
2Vにそつて上下動させられる。
そこで、第3カム32の回転に応じて、U溝レ
バー27を回動させ、U溝27uを垂直溝部12
Vにそつて上下動させる機構を総称して第3運動
伝達手段と称する。この第3運動伝達手段として
は、ローラR3を含む第3従動アーム30、第3
ばね31、軸29、アイドルアーム28、U溝レ
バー27及びこれらの付帯部材が含まれる。
次に、再びスライダー16に着目すると、第6
図、第16図に示されるように、水平溝部16
H1の上部であつて縦溝16V寄りの部分にスラ
イダー16と一体に板部16cが形成されてい
て、この板部16cにはピン16dが植設されて
いる。そしてこのピン16dは、第2従動アーム
33の上端部に形成された長穴33aに嵌入して
いる。第7図を参照するに、この第2従動アーム
33は、下端近傍部において折曲した形状に作製
されている。そして、この折曲部は、軸34によ
り枢支されている。又、軸34は側板7に植設さ
れている。上記第2従動アーム33の下端にはロ
ーラR2が枢支されている。
この第2従動アーム33上であつて、長穴33
aと軸34との間、望ましくは、長穴33a寄り
の部位には、第11図に示される如く、一端を側
板7に掛けられた緊縮性の第2ばね35の他端が
掛けられている。
この第2ばね35の緊縮力は、第2従動アーム
33に対して、軸34を回転中心として反時計回
りの向きに回動させる回動習性を与えている。そ
して、上記の回動習性による第2従動アーム33
の回動は、ローラR2が第2板カム36の周面に
圧接することにより阻止されている(第7図、第
11図参照)。
第11図を参照するに、第2板カム36の回転
に従い、ローラR2は第2板カム36のカム面の
曲率に応じて揺動させられる。ローラR2が揺動
するとその動きは第2従動アーム33及び長穴3
3aを介してピン16dに伝わる。スライダー1
6はピン14,15によつて移動方向を規制され
ているので、結局、ローラR2の揺動に応じてシ
ート給送方向上に前後動させられることになる。
そこで、第2板カムの回転に応じて、第2従動
アーム33を回動させ、スライダー16をシート
給送方向上に前後動させる機構を総称して第2運
動伝達手段と称する。この第2運動手段として
は、ローラR2を含む第2従動アーム33、軸3
4、第2ばね35、ピン16d及びこれらの付帯
部材が含まれる。
次に、第6図、第10図を参照するに、側板7
の外側に突き出た軸9の端部には第1従動アーム
37の基端部が固着されている。そしてこの第1
従動アーム37の先端にはローラR1が枢支され
ている。
この第1従動アーム37上であつて、ローラ
R1の近傍部位には、一端を側板7に掛けられた
緊縮性の第1ばね38の他端が掛けられている。
この第1ばね38の緊縮力は、第1従動アーム3
7に対して、軸9を回転中心として時計回りの向
きに回動させる回動習性を与えている。そして、
上記の回動習性による第1従動アーム37の回動
は、ローラR1が第1板カム39の周面に圧接す
ることにより阻止されている。
第1板カム39の回転に従い、ローラR1は第
1板カム39のカム面の曲率に応じて揺動させら
れる。ローラR1が揺動するとその動きは第1従
動アーム37と介して軸9に伝わり、軸9を回動
させる。そして、この軸9の回動に伴なつて、軸
9に固着されている支持体8cが回動させられ、
この支持体8cと実質的に一体のアイドルローラ
8がレジストローラ6に圧接させられ或いは離間
させられる。
そこで、第1板カム39の回転に応じて、アイ
ドルローラ8をレジストローラ6に対して接離制
御する機構を総称して第1運動伝達手段と称す
る。この第1運動伝達手段としては、ローラR1
を含む第1従動アーム37、第1ばね38、軸
9、支持体8c、板ばね8b、支持体8a及びこ
れらの付帯部材が含まれる。
ところで、上記した第1、第2、第3の各運動
伝達手段を各々作動させる原動力としての第1板
カム39、第2板カム36、第3板カム32は、
3葉の各板カムが一体的に作製されてカム群40
を構成している(第9図参照)。
カム群40における各板カムの配列順序は、側
板7に近い方から、第3板カム32、第2板カム
36、第1板カム39の順となつていて、上記3
葉の板カムが一体に作製されている。カム群40
は、側板7に固定されているカム軸41に嵌挿さ
れ、回動自在に支持されている。
第1板カム39より突き出ているカム軸41の
軸端には爪車42及び該爪車42と一体に作製さ
れたプーリ43が回動自在に嵌挿されており、第
1板カム39と爪車42とは隣接した配置関係に
ある。
第1板カム39の、爪車42との対向面にはピ
ン39aが植設されており、このピン39aに略
L字型の爪片44が枢着されている。この爪片4
4の一片に形成されている爪44aは、爪車42
の周面に刻設されている多数の凹み42aに嵌入
することのできる大きさに製作されており、爪片
44がピン39aを中心として回動した際に、上
記凹み42aに嵌入したり離脱したりする。
ピン39aには線細工ばね45が巻き回されて
おり、この線細工ばね45の一端は爪片44の一
片に掛けられ、線細工ばね45の他端は第1板カ
ム39に植設されたピン46に掛けられている。
この線細工ばね45は閉脚性を有しているので、
この閉脚性により、爪片44は常時、ピン39a
を中心として時計回りの向きに回動する習性があ
る。
さて、本装置によるシート給送プロセスにおい
て爪片44は次の2種の静止態しかとり得ない。
その1つは、爪44aが凹み42aに嵌入して爪
片44の回動習性による回動が阻止されている態
位であり、これは第10図に仮想線で示す態位で
ある。
他の態位は、爪44aが凹み42aより離脱し
ている態位であり、これは第10図に実線で示さ
れ、又、第7図に示されている態位である。この
ように爪44aが凹み42aから離脱した態位が
維持されるのは、爪片44の他片44bが鉤レバ
ー47の鉤部47aに係止されることにより、爪
片44の回動が阻止されるからである。この鉤レ
バー47は略L字型の形状をしていて、中間部
を、ピン48に枢支されている。ピン48は側板
7に植設されている。鉤レバー47の他片47b
の先端部はリンク49の一端と重なつており、こ
の重なり部を貫くピン50により両者はピン50
を中心にして相対的に回動自在である。
リンク49の他端はソレノイド51のプランジ
ヤー51a先端部に、ピン52で回動自在に止め
られている。ソレノイド51は側板7に固定され
ており、励磁信号が入ると瞬間的にプランジヤー
51aを吸引する。ピン50と、側板7に植設さ
れたピン53との間には緊縮性のばね54が掛け
られており、このばね54の緊縮力によりプラン
ジヤー51aは常時引かれている。従つてソレノ
イド51が非励磁の時にはプランジヤー51aは
ばね54によつて引かれて、ストロークエンドま
で出た状態で静止している。そして、ピン50に
よりリンク49と連結されている鉤レバー47も
又、第10図に実線で示す態位で静止している。
第10図に実線で示されているように、爪片4
4の他片44bが鉤部47aに係止され、爪44
aが凹み42aより離脱している状態では、カム
群40とプーリ43とは相対的に回転自在であつ
て仮にプーリ43が回転していたとしてもその回
転はカム群40には伝わらない。
今、ソレノイド51に励磁信号が印加されたと
する。すると、プランジヤー51aは、ばね54
の緊縮力に抗して吸引される。同時に鉤レバー4
7はピン48を中心に反時計回りの向きに回動さ
せられる。そして、仮想線で示す如く、他片44
bに対する鉤部47aの係止が解かれると、爪片
44はその回動習性に基づき、ピン39aを中心
として時計回りの向きに回動して、爪44aが、
凹み42aに嵌入する。なお、ソレノイド51a
は励磁信号が入つた時に瞬間的にしか引かれない
から、爪44aが凹み42aに嵌入された時点と
ほぼ時点を同じくして鉤レバー47は再び第10
図に実線で示されている態位に復帰する。一方、
爪車42と第1板カム39とは、爪片44及びピ
ン39aを介して実質的に一体に連結されたこと
になる。
さて、本装置によるシート給送プロセスにおい
て、プーリ43は常時示矢E方向に回転させられ
ている。従つて、上記励磁信号がソレノイド51
に印加された時からカム群40はプーリ43と同
じ回転速度で回り始める。そして、上記励磁信号
が印加された時からカム群40が1回転すると、
他片44bが鉤部47aの位置に巡つてくる。そ
して、第1板カム39とともに回動される他片4
4bは鉤部47aに係止され、さらに第1板カム
39の回動が進むと当該回動力により爪片44は
ピン39aを中心にして反時計回りの向きに回動
させられて結局、凹み42aより爪44aは離脱
させられる。こうして、プーリ43とカム群40
との連結は断たれ、カム群40の回転は停止す
る。
このような作用から考えて、上記した爪車4
2、爪片44、鉤レバー47、リンク49、ソレ
ノイド51及びこれらの付帯部材は全体として一
種のいわゆる1回転クラツチを構成しているとい
える。
そこで、以下の説明で、プーリ43の回転力が
カム群40に伝達されている状態を1回転クラツ
チがオンの状態と表現し、非伝達の状態を1回転
クラツチがオフの状態と表現することとする。
プーリ43及び、側板7上に設けられた他のプ
ーリ56,57等には、エンドレスベルト状のタ
イミングベルト55が巻き回されている。これら
のプーリの中、プーリ57は電動機の回転軸に装
着されており、タイミングベルト55を回動させ
る原動力となつている。又、プーリ56は図示さ
れない歯車列の1歯車に連結されていて、上記歯
車列を介してドラム5は軸58を中心に反時計回
りの向きに定速回転させられる。又、上記歯車列
の1歯車はレジストローラ6の軸6aに設けられ
た歯車と噛み合わされていて、図示されないクラ
ツチを介してレジストローラ6を回転させる。
次に、カム群40を構成している各板カムのカ
ム面の形状について説明する。
第12図を参照するに、先ず第1板カム39に
関しては、この板カムの形状はハート形をしてい
る。本装置を構成する各部材が後述するホームポ
ジシヨンにある時、ローラR1はカム中心からみ
て最も降下した点S1の位置にあり、カム群40全
体の位置決め機能も果している。カム群40の回
転方向は示矢Eで示されているが、点S1を基準と
して、該板カムの回転前方の点S2まで及び該板カ
ムの回転後方の点S3までの区間は第1運動伝達手
段に実質的な作動を行なわせない、いわゆる遊び
の区間でカム面高さの変化はほとんど付されてな
い。
回転方向にさかのぼつてみてみると、点S2を過
ぎる頃から、カム中心からカム面までの高さが急
激に増し、それ以降は一定高さに形成されてい
る。そして、点S3の直前で高さが急激に減じられ
て点S3に至る。
次に、第2板カム36に関しては、この板カム
の形状は概略扇形をしている。本装置を構成する
各部材が後述するホームポジシヨンにある時、ロ
ーラR2はカム中心からみて最も降下した点Q1
位置にある。この点Q1を基準として該板カムの
回転前方の点Q2までの区間は第2運動伝達手段
が実質的な作動を行なわせない、いわゆる遊びの
区間である。
回転方向にさかのぼつてみてみると、点Q2
ら点Q3までの区間は、カム中心からカム面まで
の高さが増し、点Q3から点Q4までの区間は一定
高さとなり、点Q4から点Q5までの区間はカム中
心からカム面までの高さが増し、点Q5で当該板
カムの全カム面を通じて最大の高さとなる。次に
点Q5から点Q6までの区間は高さが減じられて点
Q6で上記点Q3から点Q4までの区間における高さ
と同一高さになる。そして、点Q6以降は高さが
減じられて点Q7で点Q1と同じ高さになり点Q1
至る。
次に第3板カム32に関しては、この板カムの
形状は扇形をしている。本装置を構成する各部材
が後述するホームポジシヨンにある時、ローラ
R3は該板カムの弧のほぼ中間の点T1の位置にあ
る。点T1を基準として該板カムの回転前方の点
T2まで及び該板カムの回転後方の点T5までの区
間は、カム中心からカム面までの高さが一定に形
成されている。回転方向にさかのぼつてみてみる
と、点T2を過ぎる頃から、カム中心からカム面
までの高さが減じられ点T3で最も低くなる。点
T3から点T4までの区間は一定高さであり、点T4
から高さが増し、点T5に至つている。
第13図は、カム群40の1回転と対応して行
なわれるシート給送プロセスの1サイクルを、さ
らにいくつかのサブプロセスに分けて示してお
り、シート給送プロセスの1サイクル中における
本装置構成部材の主なる作動変化点を符号P0〜P7
で表示している。
そこで以下に、第13図を参照しながら、又、
必要に応じて他の図面を参照しながら、本装置に
よるシート給送プロセスを説明する。
(1) プロセス1(ホームポジシヨン) 第13図に、符号P0で示す作動変化点におけ
る各部材の状態をいう。第1運動伝達手段系の
部材に関しては、ローラR1は点S1上にあり、
アイドルローラ8はレジストローラ6に圧送し
ている(第10図参照)。この時、第1従動ア
ーム37の回動はローラR1がカム面に圧接さ
せられることにより阻止されているので、アイ
ドルローラ8の圧接力は主に板ばね8bの弾性
により与えられている。レジストローラ6の回
転は停止している。
第2運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR2は点Q1上にあり、第2従動アーム33の
長穴33aは第11図に示されるようにストロ
ークの最左端に位置している。従つてスライダ
ー16もストロークの最左端にあり、溝係合部
22は水平溝部12H内に位置している。又、
ピン24は凹み16bに係合している。この
時、吸盤の下端1はレジストローラ6の周面に
極く近接した位置にある(第14図参照)。な
お、吸盤1による空気の吸引はまだなされてい
ない。
第3運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR3は点T1上にあり、U溝27uは水平溝部
12Hの右端に位置している(第7図、第11
図参照)。
シート載置台4上には適宜の量のシートAが
載置されている。又、他片44bは鉤部47a
に係止されていて、プーリ43の回転力はカム
群40に伝達されておらず、1回転クラツチは
オフの状態にある。
このような状態の下で1回転クラツチがオン
にされると、カム群40が回動を開始し、次の
プロセスへ移行する。
(2) プロセス2(アイドルローラ圧接維持) 第13図に、符号P0で示す作動変化点から符
号P1で示す作動変化点までの移行過程における
各部材の状態をいう。
カム群40が回動し、ローラR1が点S1上か
ら点S2上に移り、又、ローラR2が点Q2上に移
る。但し、各部材の状態は上記プロセス1にて
説明したまま変化しない。
(3) プロセス3(アイドルローラ離間、吸盤後
退) 第13図に、符号P1で示す作動変化点から符
号P2で示す作動変化点までの移行過程における
各部材の状態をいう。
第1運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR1が点S2を通過するとともに、第1従動ア
ーム37がばね38の緊縮力に抗して軸6aを
中心として反時計回りの向きに回動させられる
から、これに伴なつてアイドルローラ8はレジ
ストローラ6より離間していく。そして、レジ
ストローラ6とアイドルローラ8との間隔が、
シートの挿入に十分な量まであけられた時、つ
まり、ローラR1が第1板カム39のカム面の
同一高さの部位に乗り上げると、以後、レジス
トローラ6とアイドルローラ8との間隔は一定
に維持される。この状態は後述のプロセス8の
終了時まで続く。上記離間状態におけるアイド
ルローラ8の位置を第10図に仮想線で示して
ある。
第3運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR3が点T2まで移行するだけであるから上記
プロセス1における態位からの変化はなく、相
変わらずU溝27uは垂直溝部12Vの上端
(水平溝部12Hの右端でもある)に位置して
いる。
第2運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR2が点Q2から点Q3まで移行するのと併行し
て第2従動アーム33がばね35の緊縮力に抗
して軸34を中心として時計回りの向きに回動
させられ長穴33aが、第11図、第15図に
符号33′aに示す位置まで移動する。長穴3
3aにはピン16dが係合しているから、スラ
イダー16はピン14,15に案内されて水平
に後退移動する。そして、このスライダー16
の移動とともに、吸盤1も同一方向に同量、平
行移動する。それは、縦溝16Vにバキユームパ
イプ17が係合し、かつ、凹み16bにスライ
ダー係合部25が係合していることから、スラ
イダー16によつて、吸盤1と一体のバキユー
ムパイプ17やスライダー係合部25が引き動
かされるためである。ローラR2が点Q3上まで
移動した時、U溝レバー係合部21は、溝係合
部22が水平溝部12に案内されることと相ま
つてU溝27u中に導かれ、係合される。この
時、吸盤1は、第14図に仮想線で示されるよ
うにシートAの先端近傍の上方位置にある。な
お、この時の吸盤1の態位は前述の第1図にお
ける吸盤態位に相当する。
(4) プロセス4(吸盤下降) 第13図に符号P2で示す作動変化点から符号
P3で示す作動変化点までの移行過程における各
部材の状態をいう。
第2運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR2が点Q3,Q4間にあるので、上記プロセス
3終了時における態位から変化せず、従つて長
穴33aは依然として第11図、第15図に符
号33′aで示す位置にあり、スライダー16
の位置も変化しない。
第3運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR3が点T2から点T3までの移行するにつれ
て、U溝レバー27が軸26を中心にして反時
計回りの向きに回動させられるので、U溝27
uに係合しているU溝レバー係合部21は、上
記回動とともに溝係合部22が垂直溝部12V
に案内されることと相まつて垂直溝部12Vに
そつて垂直に下降する。従つて、このU溝レバ
ー係合部22と一体の吸盤1も垂直に下降す
る。この下降に際し、ピン24は自動的に凹み
16bから外れる。この下降をなさしめるの
は、バキユームパイプ17や枝管18、吸盤1
等を含めた自重及び第3ばね31の緊縮力の助
けに依る。吸盤1の下降停止位置はシート載置
台4上に積層されたシートの厚みによつて決ま
る。つまり、吸盤1は、ローラR3が点T3に至
る前であつても、シートAの上面に当接した位
置で下降を停止する。シート載置台4上にシー
トが極く僅かに残つている場合若しくは全然無
い場合に、ローラR3が点T3に至つたところ
で、吸盤1は下降限に達する。このプロセス終
了時における吸盤1の態位は第15図並びに前
述の第2図の吸盤態位に相当する。
(5) プロセス5(空気吸引) 第13図に符号P3で示す作動変化点から符号
P4で示す作動変化点までの移行過程における各
部材の状態をいう。
このプロセス終了時においてローラR2は点
Q4に至るが、第2運動伝達手段系において
は、特に新しい作動上の変化は起きない。第1
運動伝達手段系、第2運動伝達手段系において
も同様である。
但し、このプロセスにおいて、バキユームパ
イプ17を通じての空気の吸引が開始される。
(6) プロセス6(吸盤傾動) 第13図に符号P4で示す作動変化点から符号
P5で示す作動変化点までの移行過程における各
部材の状態をいう。
第2運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR2が点Q4から点Q5まで移行するにつれて第
3従動アーム33が、第2ばね35の緊縮力に
抗して時計回りの向きに回動させられ、このた
め、長穴33aは第11図、第15図に符号3
3′aで示される位置から、第11図、第16
図に符号33″aで示される位置まで移動す
る。そして当然、スライダー16も水平に後退
移動する。
ところで、既に述べたように、溝係合部22
は垂直溝部12Vに係合して前後動できない状
態にあり、一方、縦溝16Vを以てバキユーム
パイプ17を係合しているスライダー16は水
平に後退させられる訳であるから、バキユーム
パイプ17及び枝管18や吸盤1はピン20を
中心として時計回りの向きに回動させられる。
ここで前記した通り、ピン20は吸盤1を支持
している金属部3の後端部と同心に設定されて
いるので、吸盤1は上記金属部3の後端部を中
心として傾けられる(第16図参照)。
このプロセスにおける上記吸盤1の傾き作用
は、第3図、第4図に則して説明した吸盤回動
プロセス(その1)(その2)に相当する。
(7) プロセス7(吸盤態位原状復帰) 第13図に符号P5で示す作動変化点から符号
P6で示す作動変化点までの移行過程における各
部材の状態をいう。
第2運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR2が点Q5から点Q6まで移行するので、これ
に伴ない、第2従動アーム33は軸34を中心
として反時計回りの向きに回動させられる。そ
して、このプロセスの終了時において長穴33
aは、第11図、第16図に符号33″aで示
されている位置から、第11図、第15図に符
号33′aで示されている位置まで移動する。
これに伴ない、スライダー16も水平に前進
し、ピン20を中心にしてバキユームパイプ1
7、枝管18、吸盤1等が反時計回りの向きに
回動されて結局吸盤1の傾きは直される。
第3運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR3が点T4から点T5まで移行する(或いはシ
ート載置台4上に多くのシートがある時には点
T4よりも遅れた位置から点T5まで移行する)
のに伴ない、U溝レバー27が軸26を中心に
して時計回りの向きに回動させられるので、こ
れに伴い、U溝27uと垂直溝部12Vに共通
に係合しているピン20は、U溝27uととも
に垂直溝部12Vの上端のホームポジシヨンま
で移動させられる。つまり、吸盤1はホームポ
ジシヨンにおける高さ位置まで復帰させられる
訳である。
なお、このプロセスにおいては、第2運動伝
達手段系の上記作用と、第3運動伝達手段系の
上記作用とが時間的に併行して行なわれるの
で、吸盤1に注目すると、傾きを直しながら上
昇していくという作用を営むことになる。又、
凹み16bにはピン24が係合する。このプロ
セスが終了する時点では勿論、吸盤1にはシー
トA1のみが分離されて吸着されており、この
状態は第5図に示される状態に相当する。
(8) プロセス8(吸盤前進) 第13図に、符号P6で示す作動変化点から符
号P7で示す作動変化点までの移行過程における
各部材の状態をいう。
第2運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR2が点Q6の位置を過ぎるに伴なつて長穴3
3aが、第11図、第15図に符号33′aで
示される位置からホームポジシヨンに向けて移
動し、スライダー16も水平に前進左行するの
で、吸盤1もシートA1を吸着したままホーム
ポジシヨンに向けて移動する。そしてやがて、
シートA1の先端が、レジストローラ6の上部
に達する。ローラR2が点Q7の位置にきた時に
は第2運動伝達手段系の各部材は全てホームポ
ジシヨンに復帰する。
第1運動伝達手段系の部材に関しては、ロー
ラR1が点S1に達した時にアイドルローラ8が
レジストローラ6に接する。
このプロセスが終了した段階では、シートA
1はその先端をレジストローラユニツト10に
喰えられており、同時に吸盤1により先端近傍
を吸着されている。
(9) プロセス9(遊び) 第13図に、符号P7で示す作動変化点から符
号P0で示す作動変化点までの移行過程における
各部材の状態をいう。ここでは、機構の動作と
は無関係であるが、吸盤の空気の吸引が断た
れ、シートは吸盤から離れる。
第1、第2、第3の各運動伝達手段は全て概
にホームポジシヨンに復帰しており、遊びのプ
ロセスである。このプロセス終了時において、
カム群40が本装置によるシート給送プロセス
開始時の始発位置から丁度1回転する。この
時、ローラR1は点S1上に、ローラR2は点Q1
に、ローラR3は点T1上に合致している。
このプロセスの終了の契機となるのは、第1
0図に実線で示されている鉤部47aに、仮想
線で示されている爪片44の他片44bが当接
することにより、凹み42aに対する爪44a
の噛み合いが解かれ、カム群40の回転は停止
することによる。
(10) プロセス10(レジストローラの回転) 第14図に示されるようにドラム5の周面に
はシート押え爪60が設けられている。ドラム
5の回転に伴なう上記シート押え爪60の位置
とタイミングを合わせてレジストローラ6の回
転を制御するクラツチがオンにされると、レジ
ストローラユニツト10が回転を始め、これに
よりシートA1はドラム5に向けて送り出され
る。シート押え爪60を開いた状態(第14図
の符号61A参照)で回転するドラム5に対し
て、レジストローラユニツト10がシートA1
を、ドラム5の線速より大きい速度で送り込む
と、シートA1は、その先端をストツパ60a
に衝合させてドラム回転に追従し進行する。こ
のとき、プレツシヤーローラ61は、鎖線で示
すように、ドラム周面に圧接させられている。
レジストローラユニツト10のシート送り出し
から適宜のタイミングをとつて、シート吸着孔
62からの空気吸引が開始されると、押え爪6
0に到達していたシートA1の先端は、上記吸
着孔62に吸着される。このシート吸着と略同
時期に、シート押え爪60も上記吸着孔に吸着
されて閉じ、シート先端を押える。
上記プレツシヤーローラ61は、上記シート
押え爪60の確実な閉じ動作を補償すると共
に、ドラムとシートとの線速の違いによるシー
トのたるみを防止するために、シートをドラム
表面に密着させるべく押圧する。シートの先端
が上記プレツシヤーローラ61を通過すると、
前記レジストローラユニツト10への駆動が断
たれ、こののち該ローラ対は、これに内蔵され
たクラツチを介して、先端をクランプされて進
行するシートに連れ回わりする。
そして、ドラム5が略一回転して、シートの
終端が吸着孔63を塞ぐとき、バキユームパイ
プ64を介して吸着孔63からの吸気が開始さ
れて、シートの終端を吸着しクランプする。
こうして、本装置によるシート給送プロセス
の1サイクルが終り、ドラム5に巻装されたシ
ート面に対しては、インクジエツトヘツド65
からインク滴が噴射され、印字が行なわれる。
以上説明した如く、本発明によるシート給送装
置によれば、普通紙に対しても又、感光剤が塗布
された特殊紙に対しても、信頼性の高い1枚分離
給送を行なうことができ、好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明に係るシート給
送装置により実行することが可能なシート給送プ
ロセスを説明した吸盤とシートの側面図、第6図
は本発明に係るシート給送装置全体の斜視図、第
7図はカム群及びその近傍部の分解斜視図、第8
図はガイドアーム先端部の平面図、第9図はカム
群部分の断面図、第10図は第1運動伝達手段系
を主体に示したシート給送装置の正面図、第11
図は第2、第3運動伝達手段系を主体に示した同
上図、第12図はカム群の正面図、第13図はカ
ム群の1回転と対応して行なわれるシート給送プ
ロセスの1サイクルを、さらにいくつかのサブプ
ロセスに分けて示した説明図、第14図は吸盤を
主体として、その他シート搬送経路上の諸部材を
示した正面図、第15図、第16図は、吸盤が傾
けられる原理を説明した吸盤及びバキユームパイ
プ周辺の正面図である。 1……吸盤、4……シート載置台、6……レジ
ストローラ、7……側板、8……アイドルロー
ラ、10……レジストローラユニツト、12……
ガイド溝、16……スライダー、17……バキユ
ームパイプ、18……枝管、19……ガイドアー
ム、21……U溝レバー係合部、25……スライ
ダー係合部、27……U溝レバー、27u……U
溝、40……カム群、(R1……ローラ、37……
第1従動アーム、38……第1ばね、9……軸、
8a,8c……支持体、8b……板ばね)……第
1運動伝達手段、(R2……ローラ、33……第2
従動アーム、34……軸、35……第2ばね、1
6d……ピン)……第2運動伝達手段、(R3……
ローラ、30……第3従動アーム、29……軸、
27……U溝レバー、31……第3ばね)……第
3運動伝達手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 積層されたシートA中、最上位のシートA1
    の上面位置まで吸盤1を下降して吸盤1にシート
    A1を吸着し、この吸着した状態で上記積層され
    たシート面に対して該吸盤1を傾けることによ
    り、該吸盤1に吸引されているシートを吸盤1の
    後端部又は吸盤1を支持している金属部3を支点
    として折曲させて、最上位のシートA1を吸盤1
    に残して他の吸引シートを紙の腰を利用して平面
    状に復元させ、吸盤1に直接接しているシートA
    1、1枚のみを上記積層されたシートAから分離
    し、これを所定の搬送路に向けて給送するための
    装置において、 (イ) シート載置台4の直前位置に設けられてい
    て、少くともシート到来時に回転して、シート
    をレジストローラ6とアイドルローラ8との間
    にはさみ込み、所定の給送方向Bへ給送するレ
    ジストローラユニツト10と、 (ロ) 上記レジストローラ6を回転自在に支持して
    いる側板7に形成されたL字状の溝であつて、
    シート給送方向Bと逆向きに進行した後、垂下
    する案内経路で刻まれたガイド溝12と、 (ハ) シート給送方向B上にのみ、限られタストロ
    ークだけ前後動できるように上記側板7に支持
    されているスライダー16と、 (ニ) 上記スライダー16に形成された縦溝16V
    に係合しているバキユームパイプ17上より垂
    下させて設けられた枝管18及びこの枝管18
    の先端に、バキユームパイプ17と連通して設
    けられた吸盤1と、 (ホ) 基端がバキユームパイプ17に固着されてい
    て、他端先端部に設けられた溝係合部22が上
    記ガイド溝12と係合しており、さらに、上記
    バキユームパイプ17を上下動させるU溝レバ
    ー27のU溝27uと係合されるべきU溝レバ
    ー係合部21及び上記スライダー16と係合す
    べきスライダー係合部25が設けられているガ
    イドアーム19と、 (ヘ) 同一軸14に固定された3葉の板カムから成
    るカム群40と、 (ト) 上記カム群40を構成する第1板カム39の
    回転に応じて、上記アイドルローラ8を上記レ
    ジストローラ10に対して接離制御する第1運
    動伝達手段と、 (チ) 上記カム群40を構成する第2板カム36の
    回転応じて、上記スライダー16をシート給送
    方向B上に前後動させる第2運動伝達手段と、 (リ) 上記カム群40を構成する第3板カム32の
    回転応じて、上記U溝レバー27を回動させ、
    上記U溝27uを上記ガイド溝12の上下方向
    溝部にそつて上下動させる第3運動伝達手段と
    を有し、 (ヌ).以上の(イ)ないし(リ)の構成は、 第1板カム39の回転により、第1運動伝達手
    段がアイドルローラ8をレジストローラ6から離
    間維持させると同時に、第2板カム36の回転に
    より第2運動伝達手段がレジストローラ6近傍の
    ホームポジシヨンに在る吸盤1をシート給送方向
    Bに逆向きに平行移動させて積層されたシートA
    上にもたらすプロセス(アイドルローラ離間、吸
    盤後退プロセス)と、 第3板カム32の回転により第3運動伝達手段
    が吸盤1をシートAに向けて下降させ、該シート
    Aに当接し得る所定位置にて下降停止させるプロ
    セス(吸盤下降プロセス)と、 第2板カム36の回転により、第2運動伝達手
    段がスライダー16及びガイド溝12と共働して
    ガイドアーム19を傾けることにより吸盤1を傾
    けた後、原状に復帰させるとともに、第3板カム
    32の回転により第3運動伝達手段が吸盤1を上
    昇させ、上昇を停止させるプロセス(吸盤傾動、
    上昇プロセス)と、 第3板カム32の回転により、第3運動伝達手
    段が吸盤1をシート給送方向Bに進行させてレジ
    ストローラ6近傍のホームポジシヨンに復帰させ
    るプロセス(吸盤前進プロセス) の各プロセスを順次行なう関係を有していること
    を特徴とするシート給送装置。
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